JPH0714565Y2 - 垂直循環式駐車装置におけるケージガイド構造 - Google Patents

垂直循環式駐車装置におけるケージガイド構造

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JPH0714565Y2
JPH0714565Y2 JP1989014955U JP1495589U JPH0714565Y2 JP H0714565 Y2 JPH0714565 Y2 JP H0714565Y2 JP 1989014955 U JP1989014955 U JP 1989014955U JP 1495589 U JP1495589 U JP 1495589U JP H0714565 Y2 JPH0714565 Y2 JP H0714565Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は垂直循環式駐車装置におけるケージガイド構造
に関する。
(従来の技術) 垂直循環式駐車装置として、第4図は示すように、上下
に配置したスプロケット(下側スプロケットaのみを示
す)にチェーンbを懸回し、このチェーンbに間隔をお
いて固定した各ブラケットcに車両を収容載置するケー
ジdをそれぞれ枢支し、上下のスプロケット間における
チェーンbの垂直走行によりケージdを昇降せしめる両
側の垂直昇降部e,eと、上下のスプロケットとの間での
チェーンbの噛合い走行によりそれぞれケージdを円弧
状の軌跡を描いて移動せしめる上下の反転部(下側反転
部fのみを示す)とからなる循環路を構成したものは一
般に知られている。
上記駐車装置におけるケージdの揺止めは、垂直昇降部
eにおいては、上記ケージdの両側の下部にそれぞれ下
ローラg,gを設ける一方、この垂直昇降部eに沿ってそ
の内側と外側とにそれぞれ上記両下ローラg,gを転動せ
しめる内外のケージガイドh,iを配設することにより行
なわれている。また、下側反転部fでは、上記ケージd
の両側の肩部にそれぞれ肩ローラj,jを設ける一方、上
記循環路におけるケージdの下死点と両側の各垂直昇降
部e,eとの間に上記両肩ローラj,jのうちそれぞれ循環路
の外側に位置する肩ローラjを転動せしめる肩ローラガ
イドk,kを設けることにより行なわれている。
この場合、肩ローラガイドkによるケージdの案内領域
は、上記下死点から垂直昇降部eに至る範囲、つまり、
スプロケットの回転角度で90度の範囲にわたって設けら
れていて、垂直昇降部eの近傍では肩ローラガイドkが
ケージdの枢支点を中心とする円の略接線方向に延びて
いる。
また、上記スプロケットとチェーンbとからなるケージ
循環手段にはチェーンbに張力を与える目的でテークア
ップ(緊張装置)が設けられているが、このテークアッ
プのばね力を大きくすることは難しい。すなわち、テー
クアップのばね力を大きくすれば、チェーンbの走行が
安定し、従って、ケージdの枢支点の軌跡が安定になる
が、それにはチェーンbとして太いものが必要になると
ともに、駆動装置の負荷も大きくなり、実際は難しい。
(考案が解決しようとする課題) ところで、車両がケージdの片側に寄って載置される
と、ケージdは、例えば下降行程において内外のケージ
ガイドh,iによる案内が解除された際に上記ブラケット
cに対する枢支点を中心に傾動することになる。これに
対して、上記肩ローラjが肩ローラガイドk上において
ケージdの傾動により移動する方向pは、上記垂直昇降
部eの近傍ではこの肩ローラガイドkが上記接線方向に
延びている関係でガイド方向と略一致している。つま
り、上記垂直昇降部eの近傍では肩ローラjと肩ローラ
ガイドkとの接触角度(上記移動方向pとガイド方向と
のなす角度)が小さい。
従って、肩ローラガイドkはケージdの傾動に伴う肩ロ
ーラjの移動を許容することになるため、ケージdが大
きく揺れることになる。そして、この揺れに伴って肩ロ
ーラjが肩ローラガイドkの内外のガイド面に強く衝突
して肩ローラjに過大な荷重が作用し、これが肩ローラ
ガイドkにおける肩ローラjの転動の抵抗となって、ケ
ージdの揺れを助長する結果となる。特に、上述の如
く、テークアップのばね力を大きくすることができない
場合、肩ローラガイドk上での肩ローラjの軌道が不安
定になるため、上記ケージdの揺れがさらに助長される
ことになる。
このことは、ケージdが上昇行程において下反転部から
垂直昇降部に移行する際に、下ローラgが外ケージガイ
ドiに衝突した場合においても、同様に言えることであ
る。つまり、下ローラgが外ケージガイドiに衝突した
際に、肩ローラガイドkがケージdの傾動に伴う肩ロー
ラjの移動を許容することによって、ケージdが大きく
揺れてしまうことになる。
すなわち、本考案の課題は、簡単なガイド構造で上述の
ケージの揺れを少なくできるようにすることにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、このような課題に対して、上記肩ローラと肩
ローラガイドとの接触角度が小さいのは垂直昇降部eの
近傍のみであって、それよりも下死点側では接触角度が
大きい点に鑑み、上記循環路における肩ローラガイドに
よるケージの案内領域を下死点側に縮小して、この案内
領域でのケージの揺れを少なくする一方、下側反転部に
おいて上記肩ローラガイドで案内されない領域について
は、外ケージガイドの下部を下側反転部において内側に
延設し、その部分でケージの案内を行なうことにより、
ケージの揺れを防止しようとするものである。
すなわち、その手段は、 上下に配置したスプロケットにチェーンが懸回され、上
記チェーンに間隔をおいて固定した各ブラケットに車両
を収容載置するケージがそれぞれ枢支されているととも
に、 上下のスプロケット間におけるチェーンの垂直走行によ
りケージを昇降せしめる両側の垂直昇降部と、上下のス
プロケットとの間でのチェーンの噛合い走行によりそれ
ぞれケージを円弧状の軌跡を描いて移動せしめる上下の
反転部とからなるケージの循環路が構成されていて、 上記循環路におけるケージの下死点と両側の各垂直昇降
部との間に配設され、上記ケージの両側の肩部に設けら
れた一対の肩ローラのうち、それぞれ循環路の外側に位
置する肩ローラを転動せしめ、上記下側反転部における
ケージの揺れを規制しながらケージの移動を案内する一
対の円弧状の肩ローラガイドと、 上記循環路の内周側と外周側とに各垂直昇降部に沿って
それぞれ配設され、上記ケージの両側の下部に設けられ
た一対の下ローラをそれぞれ転動せしめ、上記垂直昇降
部におけるケージの揺れを規制しながらケージの垂直昇
降を案内する垂直昇降案内部を有する内外のケージガイ
ドとを備えた垂直循環式駐車装置において、 上記肩ローラガイドが、各々上記下死点からスプロケッ
トの回転角度で90度未満の範囲で円弧状に延び且つ上記
肩ローラが移動するための間隔をあけて配設された外ガ
イド部と内ガイド部とを備えているとともに、該外ガイ
ド部に続いて該外ガイド部の接線方向の上方に延び下降
する上記肩ローラを上記外ガイド部と内ガイド部との間
に案内する突出壁を備えており、 上記外ケージガイドに、垂直昇降案内部の下端から下ロ
ーラの軌跡に沿って円弧状になって下側反転部側へ延
び、上記循環路における垂直昇降案内部によるケージの
案内領域と上記肩ローラガイドの内外のガイド部による
案内領域との間で上記下ローラを転動せしめてケージを
案内する円弧昇降案内部を設けたことを特徴とする垂直
循環式駐車装置におけるケージガイド構造である。
(作用) 上記ケージガイド構造においては、肩ローラガイドの内
外のガイド部による案内領域がケージの下死点から90度
未満とされ且つ突出壁が外ガイド部の接線方向に延びて
いるから、垂直昇降案内部によるケージの案内領域と上
記肩ローラガイドの内外のガイド部による案内領域との
間において、テークアップのばね力が小さいことや、車
両がケージの片側に寄って載置されていること等に起因
してケージが揺れ動いても肩ローラが肩ローラガイドの
内外のガイド部に衝突するという問題はなくなり、該ケ
ージのガタツキ(不規則な揺れ)は小なくなる。
しかして、ケージが垂直昇降部から下側反転部に移行す
る下降行程において、ケージに内下り(循環路の内周側
が低い)に傾動する力が作用していても、下ローラが外
ケージガイドの円弧昇降案内部に当接するため、内下り
に傾くことなくそのまま下降して肩ローラが肩ローラガ
イドに係合していくことになる。そして、肩ローラが肩
ローラガイドに係合した状態では、肩ローラガイドはケ
ージの下死点からスプロケットの回転角度で90度未満の
範囲にある。つまり、上記下死点側にある関係で、肩ロ
ーラと肩ローラガイドとの接触角度は大きく、従って、
ケージが大きく傾動することはない。つまり、ケージの
揺れは小さい。また、ケージに外下り(循環路の外周側
が低い)に傾動する力が作用している場合においても、
ケージが垂直昇降部から下側反転部に移行して外下りに
傾動しても、肩ローラが突出壁に当接するためケージが
大きく傾動することがなく、しかも該ケージの下降が進
むに従って該ケージの外下りの傾斜が漸次小さくなって
いく。このため、ケージが垂直昇降部から下側反転部に
移行した際に大きく揺れることがない。さらに、肩ロー
ラが肩ローラガイドに係合した状態では、上記接触角度
が大きいことによってケージの揺れは少ない。
一方、ケージの上昇行程において、ケージは、肩ローラ
ガイドによる案内領域での上記接触角度が大きいため、
その揺れが少ない状態で肩ローラガイドによる案内領域
から外ケージガイドによる案内領域に移行することにな
る。そして、この場合、下ローラは揺動しながら移動し
ていって、外ケージガイドの円弧昇降案内部に当接する
ことになるが、この円弧昇降案内部は円弧状になって垂
直昇降案内部の下端から下側反転部へ延びているため、
ケージの枢支点を中心とする下ローラの揺動方向と、円
弧昇降案内部のガイド方向とのなす角度は小さく、従っ
て、下ローラの当接時における衝撃は小さく、ケージが
大きくバウンドすることはない。
(考案の効果) 従って、本考案によれば、上記循環路における肩ローラ
ガイドによるケージの案内領域を下死点側に縮小して、
該肩ローラガイドの外ガイド部に突出壁を設けるととも
に、外ケージガイドの下部に円弧昇降案内部を設けたか
ら、ケージが垂直昇降部から下側反転部に移行する下降
行程及び下側反転部から垂直昇降部に移行する上昇工程
において、肩ローラが肩ローラガイドの内外のガイド部
に衝突してケージがガタツクことを防止することがで
き、また、上記下降行程において、外ケージガイドの円
弧昇降案内部によってケージの内下りを防止することが
できるとともに、肩ローラガイドの外ガイド部の突出壁
によってケージの大きな外下りを防止し且つ該外下り状
態を徐々に解消して肩ローラを肩ローラガイドの内外の
ガイド部に係合させていくことができ、ケージの揺れが
少なくなる。また、ケージの上昇行程においても、ケー
ジをその揺れが少ない状態で肩ローラガイドによる案内
領域から外ケージガイドによる案内領域に移行せしめる
ことができ、且つ下ローラが揺れながら外ケージガイド
の円弧昇降案内部に当接する際の衝撃を小さくすること
ができるため、ケージの揺れを少なくすることができ
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示す垂直循環式駐車装置において、1は上下に
配置した駆動スプロケット2と従動スプロケット3とに
懸回したチェーンであり、このチェーン1に間隔をおい
て固定した各ブラケット4に、第2図にも示す如く、車
両を収容載置するケージ5がピンで枢支されている。こ
の場合、上下のスプロケット2,3間におけるチェーン1
の垂直走行によりケージ5を垂直に昇降せしめる両側の
垂直昇降部6,6と、上下のスプロケット2,3との間でのチ
ェーン1の噛合い走行によりそれぞれケージ5を円弧状
の軌跡を描いて移動せしめる上下の反転部7,8とによ
り、ケージ5の循環路が構成されている。なお、ケージ
5の下死点、つまり、下側反転部8の中央が車両の入出
庫位置である。
上記ケージ5は、その両肩部にブラケット4に対する枢
支点と略同じ高さにして支持した一対の肩ローラ11,11
と、第3図に示すように車両Wを載置する車両載置部の
両側部に支持した一対の下ローラ12,12とを備えてい
る。そして、上記循環路におけるケージ5の下死点と両
側の各垂直昇降部6,6との間に、上記ケージ5の両側の
肩ローラ11,11のうち、それぞれ循環路の外側に位置す
る肩ローラ11を転動せしめ、上記下側反転部8における
ケージ5の揺れを規制しながらケージ5の移動を案内す
る下側肩ローラガイド13,13が設けられている。一方、
ケージ5の昇降の上死点と両側の各垂直昇降部6,6との
間にも、同様にそれぞれ循環路の外側に位置する肩ロー
ラ11を転動せしめ、上記上側反転部7におけるケージ5
の揺れを規制しながらケージ5の移動を案内する上側肩
ローラガイド14,14が設けられている。
また、上記循環路の内周側と外周側とには、上記ケージ
5の両側下ローラ12,12をそれぞれ転動せしめ、ケージ
5の揺れを規制しながらこのケージ5の昇降を案内する
内外のケージガイド15,16が垂直昇降部6,6に沿ってそれ
ぞれ上下方向に配設されている。
上記下側肩ローラガイド13は、内外のガイド部13a,13b
とからなるもので、下側の従動スプロケット3の中心を
通る水平線と、上記下死点における肩ローラ11の軸心を
通る垂直線との交点を中心とする円弧状の軌道を構成し
ており、その曲率半径は下側反転部8におけるケージ5
の枢支点の回動軌跡のそれと略同じである。そして、こ
の下側肩ローラガイド13の内ガイド部13aは肩ローラ11
の略下死点の位置から60度強の角度範囲で円弧状に設け
られ、外ガイド部13bは同じく略下死点の位置から60度
強の角度範囲で円弧状に設けられているとともに、この
円弧状部からその接線方向に突出した突出壁13cを備え
ている。従って、上記循環路におけるこの下側肩ローラ
ガイド13によるケージ5の有効な案内領域は、上記下死
点から従動スプロケット3の回転角度で60度強の範囲に
なっている。
一方、上記外ケージガイド16は、上記垂直昇降部6の位
置において垂直に延び、この垂直昇降部6におけるケー
ジ5の揺れを規制しながらケージ5の垂直昇降を案内す
る垂直昇降案内部16aと、この垂直昇降案内部16aの下端
から下ローラ12の軌跡に沿って円弧状になって下側反転
部8側へ延び、ケージ5を上記垂直昇降案内部16aと肩
ローラガイド13との間で案内する円弧昇降案内部16bと
を備えている。すなわち、円弧昇降案内部16bは、上記
下死点における下ローラ12の軸心を通る垂直線上の一点
を中心とする円弧状のものであり、その曲率半径は上記
肩ローラガイド13の外ガイド部13bと略同じである。そ
して、この円弧昇降案内部16bは、上記垂直昇降案内部1
6aの下端から30度強の角度範囲で設けられている。
また、上側反転部7に設けられた上側肩ローラガイド1
4,14は、内外のガイド部14a,14bとにより円弧状の軌道
を構成していて、80度強の角度範囲で設けられている。
さらに、内ケージガイド15は、垂直昇降部6の位置にの
み設けられ、且つその上端部と下端部はケージ5の円弧
状の移動を許容すべく内側へ曲げられている。
次に、上記垂直循環式駐車装置の作動を説明する。
まず、ケージ5の上昇行程(右回り)においては、ケー
ジ5は肩ローラ11が下側肩ローラガイド13に係合した状
態で下死点(入出庫位置)から円弧状に上昇していく。
この場合、ケージ5はその上昇に伴って揺れることにな
る。しかし、下側肩ローラガイド13は、その案内領域を
90度よりも狭くして(60度強)下死点側に設けられて、
肩ローラ11との接触角度(第3図に示す肩ローラ11の揺
動方向Aと下側肩ローラガイド13のガイド方向とのなす
角度)が大きくなっているため、ケージ5は、その揺れ
が少ない状態で下側肩ローラガイド13による案内領域か
ら外ケージガイド16による案内領域に移行することにな
る。
その際、下ローラ12は揺動しながら移動していって、外
ケージガイド16の円弧昇降案内部16bに当接することに
なる。しかし、この円弧昇降案内部16bは上弦の円弧状
になって垂直昇降案内部16aの下端から下側反転部8へ
延びているため、ケージ5の枢支点を中心とする下ロー
ラ12の揺動方向と、円弧昇降案内部16bのガイド方向と
のなす角度は小さい。従って、下ローラ12の当接時にお
ける衝撃は小さく、ケージ5が大きく揺れることはな
い。そして、ケージ5は下ローラ12を上記円弧昇降案内
部16bから垂直昇降案内部16aへと転動せしめながら、上
昇していくことになる。
また、第3図に示す如く車両Wがケージ5にその左側へ
寄って載置されている場合、ケージ5は2点鎖線で示す
如く左下り、つまり外下りに傾いた状態で下側反転部8
から垂直昇降部6へと上昇していくが、内側の下ローラ
12が内ケージガイド15に当接してこれを転動していく過
程で上記傾きが漸次是正されていくことになる。逆に、
車両Wがケージ5にその右側へ寄って載置されている場
合、ケージ5は右下り、つまり内下りに傾いた状態で下
側反転部8から垂直昇降部6へと上昇していくが、外側
の下ローラ12が外ケージガイド16の円弧昇降案内部16b
に当接することによって、その傾きが早期に是正されて
いくことになる。
一方、ケージ5が垂直昇降部6から下側反転部8に移行
する下降行程においては、下ローラ12が外ケージガイド
16の円弧昇降案内部16bに当接するため、ケージ5に内
下りに傾動する力が作用していても、内下りに傾くこと
なくそのまま下降して肩ローラ11が下側肩ローラガイド
13に係合していくことになる。そして、肩ローラ11が下
側肩ローラガイド13に係合した状態では、肩ローラ11と
下側肩ローラガイド13との接触角度は大きく、従って、
ケージ5が大きく傾動して揺れることはない。また、ケ
ージ5に外下りに傾動する力が作用している場合におい
ては、ケージ5が垂直昇降部6から下側反転部8に移行
して、内側の下ローラ12が内ケージガイド15から外れて
第3図に1点鎖線で示す如く外下りに傾動しても、肩ロ
ーラ11が下側肩ローラガイド13に係合した状態では、上
記接触角度が大きいことによってケージ5の揺れは少な
い。
特に、本実施例の場合、下側肩ローラガイド13の外ガイ
ド部13bに突出壁13cを設けているため、ケージ5は外下
りに傾いても肩ローラ11が上記突出壁13cに当接し、下
降に伴ってその傾きが漸次小さくなっていき、第3図に
実線で示すように外側下ローラ12が外ケージガイド16の
円弧昇降案内部16bに当接した真っ直ぐな状態になり、
以後は大きな揺れを生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例における垂直循環式駐車装置を
示す一部省略し一部断面にした正面図、第2図は同駐車
装置の下部を示す一部断面した側面図、第3図は同駐車
装置におけるケージのガイド状態を示す正面図、第4図
は従来の駐車装置の下部を示す正面図である。 1……チェーン 2,3……スプロケット 4……ブラケット 5……ケージ 6……垂直昇降部 7……上側反転部 8……下側反転部 11……肩ローラ 12……下ローラ 13……下側肩ローラガイド 15……内ケージガイド 16……外ケージガイド 16a……垂直昇降案内部 16b……円弧昇降案内部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に配置したスプロケットにチェーンが
    懸回され、上記チェーンに間隔をおいて固定した各ブラ
    ケットに車両を収容載置するケージがそれぞれ枢支され
    ているとともに、 上下のスプロケット間におけるチェーンの垂直走行によ
    りケージを昇降せしめる両側の垂直昇降部と、上下のス
    プロケットとの間でのチェーンの噛合い走行によりそれ
    ぞれケージを円弧状の軌跡を描いて移動せしめる上下の
    反転部とからなるケージの循環路が構成されていて、 上記循環路におけるケージの下死点と両側の各垂直昇降
    部との間に配設され、上記ケージの両側の肩部に設けら
    れた一対の肩ローラのうち、それぞれ循環路の外側に位
    置する肩ローラを転動せしめ、上記下側反転部における
    ケージの揺れを規制しながらケージの移動を案内する一
    対の円弧状の肩ローラガイドと、 上記循環路の内周側と外周側とに各垂直昇降部に沿って
    それぞれ配設され、上記ケージの両側の下部に設けられ
    た一対の下ローラをそれぞれ転動せしめ、上記垂直昇降
    部におけるケージの揺れを規制しながらケージの垂直昇
    降を案内する垂直昇降案内部を有する内外のケージガイ
    ドとを備えた垂直循環式駐車装置において、 上記肩ローラガイドが、各々上記下死点からスプロケッ
    トの回転角度で90度未満の範囲で円弧状に延び且つ上記
    肩ローラが移動するための間隔をあけて配設された外ガ
    イド部と内ガイド部とを備えているとともに、該外ガイ
    ド部に続いて該外ガイド部の接線方向の上方に延び下降
    する上記肩ローラを上記外ガイド部と内ガイド部との間
    に案内する突出壁を備えており、 上記外ケージガイドに、垂直昇降案内部の下端から下ロ
    ーラの軌跡に沿って円弧状になって下側反転部側へ延
    び、上記循環路における垂直昇降案内部によるケージの
    案内領域と上記肩ローラガイドの内外のガイド部による
    案内領域との間で上記下ローラを転動せしめてケージを
    案内する円弧昇降案内部を設けたことを特徴とする垂直
    循環式駐車装置におけるケージガイド構造。
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