JPH0714561U - 自動車用緊急電源装置 - Google Patents
自動車用緊急電源装置Info
- Publication number
- JPH0714561U JPH0714561U JP4661293U JP4661293U JPH0714561U JP H0714561 U JPH0714561 U JP H0714561U JP 4661293 U JP4661293 U JP 4661293U JP 4661293 U JP4661293 U JP 4661293U JP H0714561 U JPH0714561 U JP H0714561U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- power supply
- automobile
- supply device
- emergency power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y02E60/12—
Abstract
(57)【要約】
【目的】自動車に搭載されているバッテリーが、バッテ
リー上がりを起し、エンジンを始動させることが不可能
な場合に、緊急的にエンジンを始動させることができ、
平常時のメンテナンスも容易な緊急電源装置を提供す
る。 【構成】起電部に熱電池を使用し、この熱電池の電力に
より急速に当該バッテリーを1部充電させ、1部充電し
たバッテリーと残存する熱電池容量を併用して、自動車
のエンジンを始動させる電力を供給する。
リー上がりを起し、エンジンを始動させることが不可能
な場合に、緊急的にエンジンを始動させることができ、
平常時のメンテナンスも容易な緊急電源装置を提供す
る。 【構成】起電部に熱電池を使用し、この熱電池の電力に
より急速に当該バッテリーを1部充電させ、1部充電し
たバッテリーと残存する熱電池容量を併用して、自動車
のエンジンを始動させる電力を供給する。
Description
【0001】
本考案は、自動車用緊急電源装置に関するものである。
【0002】
自動車用緊急電源装置とは、自動車に搭載されている鉛蓄電池などのいわゆる バッテリーが、ヘッドランプの消し忘れや、その他電装部品による電力の過剰消 費等の原因により完全放電状態(一般的にバッテリー上がりという。)になって 自動車のエンジンが始動困難な状態に陥った場合、当該バッテリーに代わり自動 車のエンジン始動に必要な電力を供給しセルモータを回すか、あるいは当該バッ テリーを充電し、バッテリーに蓄えた電力により、自動車のエンジンを始動させ 、上記の様な緊急事態から脱出するための電力供給装置である。
【0003】 従来、このような緊急電源装置として、充電器やポータブル電源装置等を用い た電源装置が実用化されている。充電器とは、家庭用交流電源を直流に変換して 、当該バッテリーを充電するもので、ポータブル電源装置とは、鉛蓄電池等より なり、これを充電状態に保ち緊急事態にこの電力を利用するものである。また、 注水型空気電池を用いた1次電池も緊急電源装置として実用化されている。
【0004】
自動車に搭載されているバッテリーが上がった場合の緊急時の電源として、上 記ような緊急電源装置には、次のような問題がある。
【0005】 すなわち、充電器を用いる場合は、AC電源の無いところでは使用できない。 また、ポータブル電源装置は常に充電状態に保っておかねばならず、空気電池に 至っては電池を電解液に浸したり、出したりと取扱が非常に面倒で一般的に普及 するにはいたっていない。
【0006】
自動車用緊急電源装置に熱電池を組み込み、この熱電池の電力により急速に上 がったバッテリーを1部充電させ、1部充電したバッテリーと残存する熱電池容 量を併用して、自動車のエンジンを始動させる電力を供給することにより、上記 問題を解決するものである。
【0007】 熱電池とは、溶融塩を電解質とする電池で、未使用状態で保管中電解質が非電 導性の固体塩であるため、外部に電力を供給し得ないが、電池に内蔵されている 発熱体を燃焼させることによって電解質が熱せられて電導性良好な溶融状態にな り、外部に電力を供給し得るようになるものである。
【0008】 このような熱電池は、 (1)自己放電がほとんどなく10年以上の保管が可能。 (2)カルシウム、マグネシウム、リチウムなどの活性度の高い活物質を使用で きるので大電流の放電が可能。 (3)−55〜+75℃の広い温度範囲で使用可能。 (4)振動、衝撃に強い。 等の特徴を有しており、飛翔体用電源あるいは緊急用電源として実用化されてい る。
【0009】
以下、本考案の自動車用緊急電源装置の実施例について図を用いて説明する。 図1は本考案の熱電池を用いた自動車用緊急電源装置をバッテリー上がりの自動 車に接続した図である。図において1はエンジン始動ができないバッテリー上が りを起こした自動車搭載バッテリーである。2は自動車用緊急電源装置本体であ る。3は自動車用緊急電源装置に組み込んだ電源となる電池寸法φ60mm×高 さ60mmの理論容量3700A・secの熱電池である。4は熱電池を始動さ せるために電池に内蔵した発熱体を発火させる電流を供給するための始動電源で あり、単1乾電池1本程度の電気量である。また、別途始動電源を設けない場合 は、上がったバッテリーの残存容量を熱電池の始動電源に利用することもできる 。5は熱電池の始動電源4に付けたスイッチである。6は充電するバッテリーの ターミナルに接続するためのクリップである。
【0010】 図2を用いて本考案の自動車用緊急電源装置の回路図を説明する。バッテリー 上がりを起こした自動車搭載のバッテリー1に自動車用緊急電源装置2を接続し 、通常開路状態である熱電池始動スイッチ5を押すことにより、自動車用緊急電 源装置2に組み込んだ熱電池3に内蔵した点火器7へ熱電池始動電源4から始動 電流が流れ、点火器7が発火することで熱電池3が始動し、電力を発生し、自動 車搭載バッテリー1が充電される。
【0011】 実際、ヘッドライトやスモールランプの消し忘れ、その他電装部品による電力 の過剰消費等の原因によりバッテリー上がりが生じ、エンジンの始動が不可能な 状態になった場合、自動車用緊急電源装置のクリップをバッテリーのターミナル に接続し、熱電池始動用のスイッチ押すことで熱電池が電力を発生し、瞬時にバ ッテリーの充電を開始する。15〜40秒間充電し、その後、運転席へまわりキ ースイッチをオンにすると、急速に一部充電されたバッテリーと熱電池の残存容 量を併用して2000ccクラスのエンジンを周囲温度−10〜+10℃の温度 下で始動することができた。
【0012】
本考案の自動車用緊急電源装置は例えばスキー場の様な寒冷地において、しか もAC電源のない場所という最悪の条件下で、バッテリー上がりを起こした場合 、簡単な操作で確実にエンジンが始動できる。また、起電部の熱電池は自己放電 がほとんどなく、大電流が取り出せる活物質を使用しているため、小型軽量化が 可能となり、収納するのに場所をとらず携帯するのに便利であり、10年以上の 長期保存ができ、−55〜+75℃の広い周囲温度下で使用でき、実用性は極め て高い。
【図1】本考案の自動車用緊急電源装置の接続図。
【図2】本考案の自動車用緊急電源装置の回路図。
1 自動車バッテリー 2 自動車用緊急電源装置 3 熱電池 4 熱電池始動電源 5 熱電池始動スイッチ 6 クリップ 7 点火器
Claims (2)
- 【請求項1】自動車に搭載されているバッテリーが、バ
ッテリー上がりを起し、エンジンを始動させることが不
可能な場合に、緊急的にエンジンを始動させるための緊
急電源装置であって、起電部に熱電池を使用し、この熱
電池の電力により急速に当該バッテリーを1部充電さ
せ、1部充電したバッテリーと残存する熱電池容量を併
用して、自動車のエンジンを始動させる電力を供給する
ことを特徴とする自動車用緊急電源装置。 - 【請求項2】上がったバッテリーの残存容量を熱電池の
始動電源に利用することを特徴とする請求項1記載の自
動車用緊急電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4661293U JP2557198Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 自動車用緊急電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4661293U JP2557198Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 自動車用緊急電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714561U true JPH0714561U (ja) | 1995-03-10 |
JP2557198Y2 JP2557198Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=12752131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4661293U Expired - Lifetime JP2557198Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 自動車用緊急電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557198Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004012964A1 (ja) * | 2002-08-01 | 2004-02-12 | Japan Storage Battery Co., Ltd. | 乗物用電源装置およびこの電源装置を備えた乗物 |
JP2018064373A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 東京電力ホールディングス株式会社 | ポータブル電源装置 |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP4661293U patent/JP2557198Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004012964A1 (ja) * | 2002-08-01 | 2004-02-12 | Japan Storage Battery Co., Ltd. | 乗物用電源装置およびこの電源装置を備えた乗物 |
JPWO2004012964A1 (ja) * | 2002-08-01 | 2006-09-21 | 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション | 乗物用電源装置およびこの電源装置を備えた乗物 |
JP2018064373A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 東京電力ホールディングス株式会社 | ポータブル電源装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2557198Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4786956B2 (ja) | 車両用蓄電装置の加熱システム | |
US5993983A (en) | Portable power supply using hybrid battery technology | |
JP4096785B2 (ja) | 車両用電源システム | |
WO1996011817A3 (en) | Motor vehicle battery circuit comprising monitoring of discharge and recharge current | |
US7489101B2 (en) | Battery control system for hybrid vehicle and method for controlling a hybrid vehicle battery | |
US20220399581A1 (en) | Stand-By Power Module For Vehicle Engine | |
CN110365067A (zh) | 车辆搭电设备 | |
JP2557198Y2 (ja) | 自動車用緊急電源装置 | |
JPH02175351A (ja) | 車両用補助電源 | |
WO1992014631A1 (en) | Vehicle battery charging system | |
JPH09289704A (ja) | 車両用給電装置 | |
KR100197495B1 (ko) | 자동차용 배터리의 충전시스템 | |
JP2009140771A (ja) | 電池装置及び該電池装置を含む車載負荷制御システム | |
CN218678480U (zh) | 车辆应急启动专属包 | |
CN220122011U (zh) | 一种卡车启动电源 | |
KR19980037657U (ko) | 선루프에 장착된 솔라셀을 이용한 자동차의 배터리 충전장치 | |
JPS5843470Y2 (ja) | 自動車用補助バツテリ装置 | |
JP2000283011A (ja) | スタータ用電源装置 | |
JPS5937369Y2 (ja) | 車両用補助温風機 | |
JPH0549519U (ja) | 内燃機関搭載車両用の電源装置 | |
JPH0644284Y2 (ja) | ポータブル電源装置 | |
TWM620564U (zh) | 汽車電能增益裝置 | |
TWM405676U (en) | Car battery having backup power supply | |
KR0126069Y1 (ko) | 자동차의 보조전원장치 | |
JPH05296128A (ja) | スタータ起動方法及びそのシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |