JP4096785B2 - 車両用電源システム - Google Patents

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JP4096785B2 JP2003105137A JP2003105137A JP4096785B2 JP 4096785 B2 JP4096785 B2 JP 4096785B2 JP 2003105137 A JP2003105137 A JP 2003105137A JP 2003105137 A JP2003105137 A JP 2003105137A JP 4096785 B2 JP4096785 B2 JP 4096785B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つバッテリ(高電圧を発生する第1バッテリと低電圧を発生する第2バッテリ)を備える車両用電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特許文献1に記載された2バッテリシステムがある。
この従来技術は、エンジン始動時にスタータに電力を供給する第1バッテリと、車両に搭載される電気負荷に電力を供給する第2バッテリ、及び第1バッテリと第2バッテリを充電するための発電機等を備えている。
この構成では、第1バッテリからスタータへ電力を供給してエンジンを始動する際に、第2バッテリから電気負荷へ電力供給を行うことができる。従って、スタータへの通電初期に大電流(突入電流)が流れることによる第1バッテリの電圧降下によって電気負荷(例えばナビゲーションシステム)が瞬断することはなく、第2バッテリにより電気負荷に対する電圧保証が可能である。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第6275001 号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来技術では、エンジン始動時に第1バッテリと第2バッテリの使用目的をそれぞれ限定しており、一つのバッテリによってエンジン始動が行われるため、通常の車両用電源システムである、1バッテリシステムと比較して、エンジン始動性が向上しないという問題がある。
例えば、アイドルストップシステム(車両停止と共にエンジンを自動停止、ブレーキ解除などの信号をもって再始動を自動制御するシステム)を搭載する車両では、交差点等でエンジンを自動停止した後、青信号により再始動する際に、出来る限り短時間に再始動できることが望ましい。
【0005】
しかし、第1バッテリのみでスタータに電力供給を行う場合、始動時間を更に短縮することは困難であり、上記の2バッテリシステム(特許文献1)をエコランシステムに適用しても大きな効果は期待できない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、電圧保証を行った上で、エンジンの始動時間を短縮できる車両用電源システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明の車両用電源システムは、エンジンに駆動されて発電する発電機と、この発電機により充電される第1バッテリと、この第1バッテリより発生電圧が低く、エンジン始動時にスタータへ電力供給する第2バッテリと、発電機もしくは第1バッテリから第2バッテリへ充電電流を供給する充電回路と、第1バッテリと第2バッテリとの間で充電回路と並列に接続され、第2バッテリによるスタータへの電力供給に加えて、第1バッテリからスタータへ電力アシストを行うアシスト回路とを備えている。
【0007】
上記の構成によれば、エンジン始動時に第2バッテリからスタータへ電力供給が行われる時に、第1バッテリからアシスト回路を通じてスタータへ電力アシストすることが可能である。この場合、第1バッテリの方が第2バッテリより高電圧を発生するので、スタータの出力が増加して、より早期にエンジン始動が可能になる。
また、第1バッテリと第2バッテリとの発生電圧が異なり、第1バッテリの方が第2バッテリより高電圧を発生するので、両バッテリ間に設けられる充電回路を簡単な構成で実現できる。
【0008】
(請求項2の発明)
請求項1に記載した車両用電源システムにおいて、
第2バッテリによるスタータへの給電開始後、所定のタイミングで第1バッテリによる電力アシストを実行することを特徴とする。
この場合、エンジン始動初期は、発生電圧が低い第2バッテリ単独でスタータへの電力供給を行うため、発生電圧が高い第1バッテリによる電力アシストを最初から行う場合よりスタータへ与える負荷を軽減できる。
【0009】
また、エンジン始動初期(第1バッテリによる電力アシストを実行する前)は、第1バッテリから電気負荷に電力を供給できるので、スタータへの通電初期に大電流(突入電流)が流れることによる第2バッテリの電圧降下によって電気負荷が瞬断することはなく、電気負荷に対する電圧保証が可能である。
【0010】
(請求項3の発明)
請求項2に記載した車両用電源システムにおいて、
第1バッテリによる電力アシストを実行する所定のタイミングは、エンジン始動開始からの時間、または第2バッテリの電圧値の推移から判断されることを特徴とする。
この構成によれば、特に電流センサ等を使用する必要もなく、電力アシストを実行するタイミングを判断できるので、制御ロジックを簡素化でき、低コスト化が可能である。
【0011】
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
第2バッテリより第1バッテリの方が、内部抵抗が小さいことを特徴とする。第1バッテリの内部抵抗が小さいと、放電時の電圧降下が抑えられるので、より高電圧をスタータに印加することができ、アシスト効果を大きくできる。
【0012】
(請求項5の発明)
請求項2〜4に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
第1バッテリの電圧が所定値より低い時は、第1バッテリによる電力アシストを中止することを特徴とする。
第1バッテリの充電状態が低い時は、電力アシストするメリット(エンジンの早期始動)が低いため、第1バッテリの電圧が所定値より低い時は、第1バッテリによる電力アシストを中止する。
【0013】
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
第1バッテリより第2バッテリの方が、低温放電特性に優れていることを特徴とする。
スタータに大電流が流れる始動前半を低温放電特性に優れる第2バッテリに担当させることで、低温時のエンジン始動も保証できる。
【0014】
(請求項7の発明)
請求項1〜6に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
充電回路は、第2バッテリに供給される充電電力を或る時間的割合でON-OFFするON-OFF手段を有し、アシスト回路は、リレーもしくは半導体スイッチを有していることを特徴とする。
本発明は、発生電圧の高い第1バッテリから発生電圧の低い第2バッテリへ充電するので、充電回路にON-OFF手段を設けるだけの簡単な構成にできる。
また、アシスト回路の構成も、リレーもしくは半導体スイッチにより単純化できる。
【0015】
(請求項8の発明)
請求項7に記載した車両用電源システムにおいて、
充電回路に設けられるON-OFF手段として、半導体を用いた電子式スイッチング素子(例えばMOS-FET )を用いることができる。
【0016】
(請求項9の発明)
請求項7に記載した車両用電源システムにおいて、
充電回路に設けられるON-OFF手段として、DC/DC コンバータを用いることができる。
【0017】
(請求項10の発明)
請求項9に記載した車両用電源システムは、
DC/DC コンバータは、発電機に内蔵されていることを特徴とする。
この場合、第1バッテリから発電機を経由して第2バッテリに接続される充電回路を構成できるので、本システムの回路構成を単純化できる。
【0018】
(請求項11の発明)
請求項1〜10に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
第1バッテリと第2バッテリとに接続されて、両バッテリの出力電圧を制御可能な分配器を有し、この分配器を通じて、車両の基本走行や安全に係わる重要電気負荷に対する電力供給を行うことを特徴とする。
この構成によれば、重要電気負荷に対して、分配器を通じて第1バッテリと第2バッテリの何方からも供給できるので、重要電気負荷に対する電圧保証が得られ、システムとしての信頼性及び冗長性が高くなる。
【0019】
(請求項12の発明)
請求項1〜11に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
車両減速時に発電機で得られた回生エネルギが第1バッテリに蓄えられることを特徴とする。
この場合、内部抵抗が小さいバッテリによって減速時の回生エネルギを蓄えることで、より効率的に回生エネルギを取り込むことができる。
【0020】
(請求項13の発明)
請求項1〜12に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
運転者のキー操作によりエンジン停止した後、電気負荷に対する暗電流の供給を第2バッテリから行うことを特徴とする。
この構成では、暗電流の供給を第2バッテリが担当することで、第1バッテリの負担が軽くなるので、第1バッテリの小型化が可能になる。その結果、例えば高価なLiイオンバッテリ等を第1バッテリとして使用した場合に、コストを低く抑えることができる。
【0021】
(請求項14の発明)
請求項1〜13に記載した何れかの車両用電源システムは、エンジンの停止と再始動を自動制御するエンジン自動停止/始動制御装置を搭載する車両に適用されることを特徴とする。
本発明では、エンジン始動をより早期に行うことができるので、例えば交差点等でエンジンを自動停止した後、再始動を行う際に、優れた効果を発揮する。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は車両用電源システム(以下、本システムSと呼ぶ)の全体構成図、図2はエンジン始動時の制御フローチャートである。
本システムSは、エンジン(図示せず)に駆動されて発電する発電機1と、この発電機1により充電される第1バッテリ2、及び第1バッテリ2より発生電圧が低い第2バッテリ3とを備え、車両に搭載される一般電気負荷(一般負荷4と呼ぶ)と重要電気負荷(重要負荷5と呼ぶ)、及びスタータ6等に電力供給を行う。
【0023】
発電機1は、例えばICレギュレータ付オルタネータであり、エンジンによりベルト駆動される。この発電機1は、第1バッテリ2の充電状態が良好な時には、車両減速時のみ発電(減速回生)して第1バッテリ2を充電し、車両減速時以外(定速走行時、加速時、アイドリング時等)では発電を停止する。
【0024】
第1バッテリ2は、例えば16Vの電圧を発生することができ、第2バッテリ3より内部抵抗が小さく、放電深度や充電受入性等に優れている。
第2バッテリ3は、例えば12Vの電圧を発生することができ、第1バッテリ2より低温放電特性に優れている。
第1バッテリ2と第2バッテリ3は、以下に説明する充電回路7とアシスト回路8によって接続されている。
【0025】
充電回路7は、第1バッテリ2もしくは発電機1から第2バッテリ3へ充電電流を供給するための回路である。この充電回路7には、図示しないON-OFF手段が設けられ、そのON-OFF手段のON-OFFサイクルに応じて充電電流が制御される。
アシスト回路8は、第2バッテリ3によるスタータ6への電力供給に加えて、第1バッテリ2からスタータ6へ電力アシストを行うための回路であり、第1バッテリ2と第2バッテリ3との間で充電回路7と並列に接続されている。このアシスト回路8には、図示しないON-OFFスイッチが設けられ、このON-OFFスイッチがONすると、第1バッテリ2からスタータ6へ電力が供給される。
なお、充電回路7に設けられるON-OFF手段及びアシスト回路8に設けられるON-OFFスイッチは、図示しないECU(電子制御装置)によって制御される。
【0026】
車両に搭載される一般的な電気負荷(一般負荷4)は、第1バッテリ2に接続され、その第1バッテリ2から電力の供給を受ける。
車両の基本走行や安全等に係わる重要負荷5は、出力電圧を制御可能な分配器9を介して第1バッテリ2と第2バッテリ3の両方に接続され、第1バッテリ2と第2バッテリ3の何方からも電力の供給を受けることができる。
スタータ6は、第2バッテリ3に接続されると共に、前記充電回路7を介して第1バッテリ2にも接続されている。このスタータ6への電力供給は、以下に詳述する。
【0027】
次に、本システムS(エンジン始動時)の制御手順を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
Step10…IGキーが投入(ON)される。
Step20…第2バッテリ3からスタータ6へ通電する。
Step30…第1バッテリ2の電圧が一定値以上か否かを判定する。この判定結果がYES の時は次のStep40へ進み、判定結果がNOの時は、Step60へジャンプして、第1バッテリ2による電力アシストを中止する。
【0028】
Step40…第1バッテリ2による電力アシストのタイミングを判断する。具体的には、第2バッテリ3の端子間電圧が所定値まで回復したか否か、あるいはスタータ6への通電開始から一定時間経過したか否かを判定する。
第2バッテリ3の端子間電圧は、図3に示す様に、通電初期にスタータ6に大電流が流れることで一旦大きく落ち込み、その後、ピストンが上死点を乗り越す時に若干低下しながら次第に回復していく。従って、第2バッテリ3の端子間電圧を監視することで、第1バッテリ2による電力アシストのタイミングを判断できる。
【0029】
Step50…Step40の判定結果がYES の場合、アシスト回路8を通じて第1バッテリ2よりスタータ6へ給電する(電力アシスト)。
Step60…エンジン始動を判定する。この始動判定は、例えばエンジン回転数や、上記の第2バッテリ3の端子間電圧によっても判定できる。この判定結果がYES の時は次のStep70へ進み、判定結果がNOの時はStep80へ進む。
Step70…IGキーをOFF して本制御を終了する。
Step80…IGキーをOFF した後、再度本制御を実行する。
【0030】
(第1実施形態の効果)
本システムSによれば、第2バッテリ3によるスタータ6への通電開始後、所定のタイミングで第1バッテリ2による電力アシストを実行することにより、スタータ6の出力が増加して、より早期にエンジン始動が可能になる。特に、エンジン自動停止/再始動装置(エコランシステム)を搭載する車両においては、エンジンを自動停止した後、再始動を行う際に、エンジン始動を短時間で行うことができるので、優れた効果を発揮する。
【0031】
第1バッテリ2は、第2バッテリ3より内部抵抗が小さいので、図4に示す様に、放電時の電圧降下が抑えられて、より高電圧をスタータ6に印加することができ、第1バッテリ2で電力アシストする効果がより高まる。
また、エンジン始動初期は、発生電圧が低い第2バッテリ3単独でスタータ6への電力供給を行うため、発生電圧が高い第1バッテリ2による電力アシストを最初から行う場合よりスタータ6へ与える負荷を軽減できる。
【0032】
第2バッテリ3は、第1バッテリ2より低温放電特性に優れているので、スタータ6に大電流が流れる始動前半を第2バッテリ3に担当させることで、低温時のエンジン始動性も向上する。また、第2バッテリ3は、使用目的が限定される(スタータ6と重要負荷5への電力供給)ので、バッテリ寿命を延ばすことができ、システムの信頼性も向上する。
【0033】
本システムSでは、内部抵抗が小さいため充電受入性に優れる第1バッテリ2に発電機1が直接接続されているので、車両減速時に発電機1で生み出される回生エネルギを効率良く第1バッテリ2に回収できる。
また、発電機1は、車両減速時のみ発電して第1バッテリ2に充電し、第1バッテリ2の充電状態が良好な時には、車両減速時以外で発電を停止しているので、エンジン負荷が軽減されて、燃費向上に寄与する。
【0034】
更に、本システムSでは、重要負荷5に対して、分配器9を通じて第1バッテリ2と第2バッテリ3の何方からも供給できるので、重要負荷5に必要な電圧を安定して供給することができ、システムとしての信頼性及び冗長性が高くなる。また、充電回路7とは別にアシスト回路8を設けているので、簡単なON-OFFスイッチでスタータ6の出力特性を切り替えることができ、回路構成や制御ロジックを簡素化して低コスト化を実現できる。
【0035】
本実施形態では、充電回路7を通じて第1バッテリ2もしくは発電機1から第2バッテリ3へ充電電流が供給される例を記載したが、例えばアシスト回路8を通じて第2バッテリ3へ充電電流を流すことも可能である。
【0036】
(第2実施形態)
図5は車両用電源システム(本システムS)の全体構成図、図6はエンジン始動時の制御フローチャートである。
本システムSは、基本的なシステム構成は第1実施形態と同じであるが、第1バッテリ2と第2バッテリ3、および充電回路7、アシスト回路8、分配器9等のより具体的な一例を示すものである。
【0037】
第1バッテリ2は、Liイオンバッテリであり、第2バッテリ3は、一般的なPbバッテリである。なお、第1バッテリ2の方が第2バッテリ3より発生電圧が高く(図5参照)、且つ内部抵抗が小さいことは第1実施形態と同じである。
充電回路7には、ON-OFF手段としてMOS-FET 7aが設けられ、このMOS-FET 7aが電源監視ECU10により、或る時間的割合でON-OFF制御される。
アシスト回路8には、ON-OFFスイッチとしてリレー8aが設けられ、第1バッテリ2による電力アシストを実行する時に、電源監視ECU10によりリレー8aがONされる。
【0038】
分配器9は、第1バッテリ2と重要負荷5との間に設けられるDC/DC コンバータ9aと、第2バッテリ3と重要負荷5との間に設けられるダイオード9bとで構成される。DC/DC コンバータ9aは、電源監視ECU10により制御され、特にエンジン停止時には、第1バッテリ2から重要負荷5に暗電流が流れない様に(暗電流は第2バッテリ3が担当する)、DC/DC コンバータ9aの作動が停止される。
【0039】
電源監視ECU10は、第1バッテリ2と第2バッテリ3の端子間電圧をそれぞれ監視し、両バッテリの充電状態に応じて、上記のMOS-FET 7a、リレー8a、及びDC/DC コンバータ9aを制御する。
この電源監視ECU10によるエンジン始動時の制御手順(図6にフローチャートを示す)は、第1実施形態と同じであり、その説明は省略する。
本実施形態によれば、充電回路7にMOS-FET 7aを設けているので、このMOS-FET 7aのON-OFF制御によって、第1バッテリ2から第2バッテリ3に供給される充電電流を容易に制御できる。
【0040】
また、アシスト回路8は、単純なリレー8aを設けているだけであり、このリレー8aのON-OFF状態に応じて第1バッテリ2によるスタータ6への電力アシストを制御できるので、スタータ6の出力特性を容易に切り替えることができる。分配器9は、DC/DC コンバータ9aとダイオード9bとを組み合わせて構成されているので、エンジン停止時にDC/DC コンバータ9aをOFF することにより、エンジン停止時に第1バッテリ2から重要負荷5へ暗電流が流れることはなく、第1バッテリ2の負担を軽減できるので、高価なLiイオンバッテリを使用する第1バッテリ2の小型化(低コスト化)を実現できる。
【0041】
(第3実施形態)
図7は車両用電源システム(本システムS)の全体構成図である。
本実施形態は、一般の電気負荷の中で、暗電流を必要とする一般負荷4aと、暗電流を必要としない一般負荷4bに対する電力供給の一例を示すものである。暗電流を必要としない一般負荷4bは、第1及び第2実施形態に記載した様に、第1バッテリ2に接続されて、第1バッテリ2から給電される。
【0042】
一方、暗電流を必要とする一般負荷4aは、第2バッテリ3に接続されて、第2バッテリ3から暗電流の供給を受ける。
上記の様に、一般負荷4を暗電流が必要か不要かで高電圧側と低電圧側とに振り分けたことにより、エンジン停止時に第1バッテリ2を休ませることができるので、容量の小さい第1バッテリ2を使用することができ、その分、第1バッテリ2に掛かるコストを抑えることができる。
【0043】
(第4実施形態)
図8は車両用電源システム(本システムS)の全体構成図である。
本システムは、電力変換器(例えばDC/DC コンバータ)を内蔵する発電機1を備え、その電力変換器によって発電機1の出力電圧を可変する一例である。
この構成によれば、第1バッテリ2もしくは発電機1から電力変換器を通じて第2バッテリ3に充電電流を流すことができるので、第1〜第3実施形態に記載した充電回路7を廃止でき、システム全体の回路構成を単純化できる。
【0044】
(変形例)
上記の第2実施形態では、充電回路7に設けられるON-OFF手段としてMOS-FET 7aを記載したが、リレーを使用することも可能である。
同様に、アシスト回路8に設けられるON-OFFスイッチとしてリレー8aを記載したが、リレー8aの代わりに半導体スイッチを用いることもできる。
また、第1バッテリ2と第2バッテリ3は、それぞれLiイオンバッテリとPbバッテリの例を記載したが、これに限定されるものではない。
更に、第1実施形態では、発電機1としてオルタネータを記載したが、オルタネータの代わりに、発電機能を有するモータジェネレータを採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用電源システムの全体図である(第1実施形態)。
【図2】エンジン始動時の制御手順を示すフローチャートである(第1実施形態)。
【図3】エンジン始動時の第2バッテリの電圧波形図である。
【図4】内部抵抗が異なる第1バッテリと第2バッテリの電圧変化を示す図である。
【図5】車両用電源システムの全体図である(第2実施形態)。
【図6】エンジン始動時の制御手順を示すフローチャートである(第2実施形態)。
【図7】車両用電源システムの全体図である(第3実施形態)。
【図8】車両用電源システムの全体図である(第4実施形態)。
【符号の説明】
S 本システム(車両用電源システム)
1 発電機
2 第1バッテリ
3 第2バッテリ
4 一般負荷(電気負荷)
5 重要負荷(電気負荷)
6 スタータ
7 充電回路
7a MOS-FET (ON-OFF手段)
8 アシスト回路
8a リレー
9 分配器

Claims (14)

  1. エンジンに駆動されて発電する発電機と、
    この発電機により充電される第1バッテリと、
    この第1バッテリより発生電圧が低く、エンジン始動時にスタータへ電力供給する第2バッテリと、
    前記発電機もしくは前記第1バッテリから前記第2バッテリへ充電電流を供給する充電回路と、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間で前記充電回路と並列に接続され、前記第2バッテリによる前記スタータへの電力供給に加えて、前記第1バッテリから前記スタータへ電力アシストを行うアシスト回路とを備えた車両用電源システム。
  2. 請求項1に記載した車両用電源システムにおいて、
    前記第2バッテリによる前記スタータへの給電開始後、所定のタイミングで前記第1バッテリによる電力アシストを実行することを特徴とする車両用電源システム。
  3. 請求項2に記載した車両用電源システムにおいて、
    前記第1バッテリによる電力アシストを実行する所定のタイミングは、エンジン始動開始からの時間、または前記第2バッテリの電圧値の推移から判断されることを特徴とする車両用電源システム。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    前記第2バッテリより前記第1バッテリの方が、内部抵抗が小さいことを特徴とする車両用電源システム。
  5. 請求項2〜4に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    前記第1バッテリの電圧が所定値より低い時は、前記第1バッテリによる電力アシストを中止することを特徴とする車両用電源システム。
  6. 請求項1〜5に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    前記第1バッテリより前記第2バッテリの方が、低温放電特性に優れていることを特徴とする車両用電源システム。
  7. 請求項1〜6に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    前記充電回路は、前記第2バッテリに供給される充電電力を或る時間的割合でON-OFFするON-OFF手段を有し、
    前記アシスト回路は、リレーもしくは半導体スイッチを有していることを特徴とする車両用電源システム。
  8. 請求項7に記載した車両用電源システムにおいて、
    前記充電回路に設けられる前記ON-OFF手段は、半導体を用いた電子式スイッチング素子であることを特徴とする車両用電源システム。
  9. 請求項7に記載した車両用電源システムにおいて、
    前記充電回路に設けられる前記ON-OFF手段は、DC/DC コンバータであることを特徴とする車両用電源システム。
  10. 請求項9に記載した車両用電源システムは、
    前記DC/DC コンバータは、前記発電機に内蔵されていることを特徴とする車両用電源システム。
  11. 請求項1〜10に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとに接続されて、両バッテリの出力電圧を制御可能な分配器を有し、この分配器を通じて、車両の基本走行や安全に係わる重要電気負荷に対する電力供給を行うことを特徴とする車両用電源システム。
  12. 請求項1〜11に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    車両減速時に前記発電機で得られた回生エネルギが前記第1バッテリに蓄えられることを特徴とする車両用電源システム。
  13. 請求項1〜12に記載した何れかの車両用電源システムにおいて、
    運転者のキー操作によりエンジン停止した後、電気負荷に対する暗電流の供給を前記第2バッテリから行うことを特徴とする車両用電源システム。
  14. 請求項1〜13に記載した何れかの車両用電源システムは、
    エンジンの停止と再始動を自動制御するエンジン自動停止/始動制御装置を搭載する車両に適用されることを特徴とする車両用電源システム。
JP2003105137A 2003-02-17 2003-04-09 車両用電源システム Expired - Lifetime JP4096785B2 (ja)

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