JPH07144605A - シートベルトリトラクタ - Google Patents

シートベルトリトラクタ

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JPH07144605A
JPH07144605A JP5293482A JP29348293A JPH07144605A JP H07144605 A JPH07144605 A JP H07144605A JP 5293482 A JP5293482 A JP 5293482A JP 29348293 A JP29348293 A JP 29348293A JP H07144605 A JPH07144605 A JP H07144605A
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pawl
reel shaft
webbing
tooth
teeth
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Koichi Fujimura
藤村好市
Hideaki Yano
矢野秀明
Shizutaka Matsuura
松浦静孝
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Original Assignee
Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リールシャフトの少なくともウェビング引出し
方向の回動を阻止するロック手段においてリールシャフ
ト側の歯とフレーム側の歯との係合位置が大きくずれる
ことを阻止する。 【構成】メインパウル17の歯17d面およびバックア
ップパウル20の歯20d面には、それぞれ水掻き状の
大位置ずれ防止フランジ17g,20gが形成されてい
る。歯17d,20dが右、左側壁2a,2bの歯2f,
2gに噛合したとき、右、左側壁2a,2bの内側に位
置し、これにより歯17d,20dと歯2f,2gとの噛
合位置が大きくずれようとしても、大位置ずれ防止フラ
ンジ17g,20gが右、左側壁2a,2bの歯2f,2
gの内側に当接するので、歯17d,20dと歯2f,2
gとの噛合位置が大きくずれることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に装備
され、乗員を保護するためのシートベルト装置に関し、
特に、緊急時にウェビングを巻き取るリールシャフトの
回転をロックしてウェビングの伸び出しを防止するシー
トベルトリトラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に装備される従来のシー
トベルトリトラクタとして、例えば特開平5ー1934
41号公報に開示されているように、ウェビングを巻取
るリールシャフトの引き出し方向の回動を必要時にフレ
ームによって阻止するフレームロックタイプのシートベ
ルトリトラクタがある。
【0003】図22に示すように、このシートベルトリ
トラクタ101は、ウェビング102を巻取るリールシャフト
103と、このリールシャフト103の両端を回動自在に支持
するコ字形のフレーム104と、これらのフレーム104およ
びリールシャフト103間に配設されて通常時リールシャ
フト103の回動を許容し必要時に作動してリールシャフ
ト103の少なくともウェビング引出し方向の回動を阻止
するロック手段105,106と、車両に所定値以上の減速度
が加えられたとき作動する減速度感知手段(不図示)
と、該減速度感知手段の作動により前記ロック手段を作
動するロック作動手段(不図示)とを備えている。
【0004】このようなシートベルトリトラクタ101
は、通常時にはリールシャフト103が自由に回転可能と
なっているので、ウェビング102の引出しが自由に行わ
れ、乗員は自由に前方移動ができるようになっている。
また、車両に大きな減速度が作用した場合のような緊急
時には、ビークルセンサと称される減速度感知手段(不
図示)がこの減速度を感知してロック作動手段を作動さ
せ、このロック作動手段の作動によりロック手段105,10
6が作動する。また、ウェビング102が急激に引き出され
ようとしたときにもウェビングセンサ(不図示)がこの
ウェビング102の急激な引出しを感知してロック作動手
段を作動するため、このロック作動手段の作動によりロ
ック手段105,106が作動する。
【0005】そして、このロック手段105,106の作動に
より、リールシャフト103の回転が阻止されてウェビン
グ102の引き出しが阻止されるので、乗員がウェビング1
02により拘束され、乗員の慣性による前方移動が防止さ
れるようになっている。
【0006】図22および図23に示すように、ロック
手段105はフレーム104の左側壁104aに取り付けられた環
状の歯104bと、リールシャフト103の左側端面に回動可
能にかつ径方向に移動可能に設けられ、歯104bに係合可
能なメインパウル107とから構成されている。また、図
22および図24に示すように、ロック手段106はフレ
ーム104の右側壁104cに設けられた環状の歯104dと、リ
ールシャフト103の右側端面に回動可能に設けられ、歯1
04dに係合可能なバックアップパウル108とから構成され
ている。
【0007】そして、前述のようにビークルセンサまた
はウェビングセンサが作動したとき、メインパウル107
およびバックアップパウル108が作動して、それぞれそ
れらの歯107a,108aが左右側壁104a,104cの歯104b,104d
に噛み合い係合する。これにより、ウェビング102の引
出し方向αの回動が阻止され、ウェビング102の引出し
が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のシートベルトリトラクタにおいては、メインパウ
ル107およびバックアップパウル108の歯107a,108aが左
右側壁104a,104cの歯104b,104dに噛み合ったとき、ウェ
ビング102の引出し力がリールシャフト103およびメイン
パウル107およびバックアップパウル108を介してフレー
ム104に伝えられるようになる。すなわち、ウェビング1
02の引出し力がフレームで支持されるようになる。その
場合、車両の振動やリールシャフト103の回動等により
メインパウル107およびバックアップパウル108が図23
および図24において同一面内での運動に同図において
紙面に垂直方向の運動を加えた複雑な運動を行うように
なる。このため、メインパウル107およびバックアップ
パウル108の歯107a,108aが、図22において左右にずれ
て左右側壁104a,104cの歯104b,104dに噛み合う場合が考
えられる。
【0009】そして、メインパウル107およびバックア
ップパウル108の歯107a,108aが、左右に大きくずれての
歯104b,104dに噛合するようになると、歯107a,108aと歯
104b,104dとの噛み合いが不確実になる。
【0010】しかしながら、図25および図26に示す
ように、従来のメインパウル107およびバックアップパ
ウル108の歯107a,108aは、平板から単に形成されている
だけであるので、このようなメインパウル107およびバ
ックアップパウル108の歯107a,108aが、歯104b,104dに
対して左右に大きくずれてしまうことが考えられる。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、リールシャフトの少なくと
もウェビング引出し方向の回動を阻止するロック手段に
おいてリールシャフト側の歯とフレーム側の歯との係合
位置が大きくずれることを阻止することのできるシート
ベルトリトラクタを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ウェビングを巻き取るリール
シャフトと、該リールシャフトの両端を回動自在に支持
するフレームと、該フレームおよび前記リールシャフト
間に配設されて通常時前記リールシャフトの回動を許容
し必要時に作動して前記リールシャフトの少なくともウ
ェビング引出し方向の回動を阻止するロック手段と、車
両に所定値以上の減速度が加えられたとき作動する減速
度感知手段と、該減速度感知手段の作動により前記ロッ
ク手段を作動するロック作動手段とを備えているシート
ベルトリトラクタにおいて、前記ロック手段は、前記リ
ールシャフトおよび前記フレームのいずれか一方に設け
られた歯と、前記リールシャフトおよび前記フレームの
いずれか他方に設けられ、通常時前記歯に係合しない非
作動位置に保持されるとともに前記必要時に前記歯に係
合して前記リールシャフトの少なくともウェビング引出
し方向の回動を阻止する作動位置に移動するパウルとか
らなり、該パウルと前記歯との係合位置が大きくずれる
のを阻止する大位置ずれ防止手段が前記パウルに設けら
れていることを特徴としている。
【0013】また、請求項2の発明は、前記大位置ずれ
防止手段が、前記パウルの歯先に設けられた大位置ずれ
防止フランジであることを特徴としている。更に、請求
項3の発明は、前記パウルが前記リールシャフトに設け
られているとともに、前記歯が前記フレームに設けられ
ていることを特徴としている。更に、請求項4の発明
は、前記パウルが前記フレームに設けられているととも
に、前記歯が前記リールシャフトに設けられていること
を特徴としている。
【0014】
【作用】このような構成をした本発明に係るシートベル
トリトラクタにおいては、パウルと歯との噛合時に、パ
ウルから歯に荷重が斜め方向に作用する場合等により、
パウルと歯との噛合位置が大きくずれようとしても、大
位置ずれ防止手段によりパウルが大きく移動するのが防
止される。これにより、パウルと歯とが安定して確実に
噛み合うようになる。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1ないし図2は本発明に係るシートベルトリトラ
クタの一実施例を示す分解斜視図であり、図1はその左
側部分であり、図2はその右側部分である。そして、図
1の線A1およびB1と図2の線A2およびB2とがそれぞ
れ整合することにより、この実施例の全体の分解斜視図
が構成される。また、図3ないし図5はこの実施例のシ
ートベルトリトラクタが組み立てられた状態を示し、図
3はカバーを取り外すとともに、一部のを断面をとった
シートベルトリトラクタの右側面図、図4は図3におけ
るIVーIV線に沿う断面をとった正面図、図5は図4にお
けるV-V線に沿う断面図である。
【0016】図1ないし図5に示すように、この実施例
におけるシートベルトリトラクタ1は右、左側壁2a,
2bを有するコ字形に形成されたフレーム2を備えてい
る。これらの右、左側壁2a,2bは連結部材2cによ
り互いに連結されており、これによりフレーム2は補強
されている。また、図6に示すように右側壁2aには円
形状の孔2dが形成されているとともに、図7に示すよ
うに左側壁2bには円形状の孔2eが形成されている。
更に、右、左側壁2a,2bにおける孔2d,2eの内周
面には、それぞれ全周にわたって所定数(図示例では3
0個)の山形状の歯2f…,2g…が形成されている。
これらの歯2f,2gは3角形の山形の同形状に形成さ
れており、その場合ウェビング引出し方向αに対面する
面が比較的急な傾斜面となっているのに対して、ウェビ
ング巻取り方向βに対面する面が比較的緩やかな傾斜面
となっている。そして、左側の歯2gの位相が右側の歯
2fの位相に対してウェビング引出し方向αの方へ所定
角度(例えば3゜等)進んで設定されている。更に、左
側壁2bには、4個の係止孔2h,2i,2j,2kが穿
設されているとともに、右側壁2aには、4個の係止孔
2m,2n,2p,2qが穿設されている。
【0017】図4に示すように、フレーム2の右、左側
壁2a,2b間にはウェビング3を巻き取るリールシャ
フト4が配設されている。図8に示すように、このリー
ルシャフト4は、中央のウェビング巻取り部4aと、こ
のウェビング巻取り部4aの右、左両端に形成され、ウ
ェビング3の巻取り、引出しをガイドする円形のガイド
フランジ部4b,4cと、右側ガイドフランジ部4bの
中心部に設けられ、軸方向外方に突出する第1回転軸4
dと、ガイドフランジ部4cの中心部に設けられ、第1
回転軸4dと同軸の第2回転軸4eとから構成されてい
る。これらの第1回転軸4dと同軸の第2回転軸4eと
はウェビング巻取り部4aの中心軸上に位置されてい
る。ウェビング巻取り部4aには、ウェビング3を巻取
り可能にするためにウェビング3の先端が挿入されかつ
係止される径方向の貫通孔4fが穿設されている。
【0018】図9(a)に示すように右側のガイドフラ
ンジ部4bは直径d1の円形に形成され、この右側ガイ
ドフランジ部4bには、パウルスプリング18(図2に
図示)が収容される第1凹嵌部4gと、メインパウル1
7(詳細は後述の図13に図示)の爪部17cが配置さ
れる第2凹嵌部4hと、このメインパウル17の爪部1
7cに加えられる荷重を受ける荷重受け面4iが形成さ
れた荷重受け部4jと、ジョイントピン19(詳細は後
述の図14に図示)が回転可能に遊嵌される軸方向の貫
通孔4kとが設けられている。荷重受け面4iは貫通孔
4kと同心円の所定長さの円弧から形成されている。
【0019】更に、ガイドフランジ部4bの外周面に
は、リールシャフト4のウェビング巻取り部4aが右、
左側壁2a,2bの間の所定位置に配設されたとき、リ
ールシャフト4を右側壁2aの孔2dから抜け出ること
を阻止する円弧状の抜け止め用フランジ4mが設けられ
ている。この抜け止め用フランジ4mは、ガイドフラン
ジ部4bの外径とほぼ同じ径に設定されているととも
に、ガイドフランジ部4bの貫通孔4kと概略反対側の
外周面から所定量突出するように偏心して設けられてい
る。そして、ガイドフランジ部4bと抜け止め用フラン
ジ4mとから形成される外周面の最大寸法d2の大きさ
が、右、左側壁2a,2bの孔2d,2eの内周面に形成
された歯2f,2gの先端の内周径d3(図6、図7に図
示)よりも若干小さく設定されている。すなわち、抜け
止め用フランジ4mを含むガイドフランジ部4bは貫通
孔2d,2eを通過することができるようにされてい
る。
【0020】また、図9(b)に示すように左側のガイ
ドフランジ部4cには、バックアップパウル20(詳細
は後述の図15に図示)の爪部20cが配置される第3
凹嵌部4nと、このバックアップパウル20の爪部20
cに加えられる荷重を受ける荷重受け面4pが形成され
た荷重受け部4qと、ジョイントピン19が回転可能に
遊嵌される軸方向の貫通孔4kとが設けられている。荷
重受け面4pは貫通孔4kと同心円の所定長さの円弧か
ら形成されている。
【0021】更に、ガイドフランジ部4cの外周面に
も、ウェビング巻取り部4aが右、左側壁2a,2bの
間の所定位置に配設されたとき、リールシャフト4を左
側壁2bの孔2eから抜け出ることを阻止する円弧状の
抜け止め用フランジ4rが設けられている。この抜け止
め用フランジ4rは前述の右側の抜け止め用フランジ4
mと同じ大きさに形成されている。
【0022】図8から明らかなように、貫通孔4kはガ
イドフランジ部4b,4cを貫通するばかりでなく、中
央のウェビング巻取り部4aをも軸方向に貫通してお
り、すなわち貫通孔4kはリールシャフト4を軸方向に
貫通して設けられている。
【0023】図1および図4に示すように、左側壁2b
には、リールシャフト4にウェビング3の巻取り力を付
与する付勢力付与手段5が取り付けられている。更に、
図2,図3および図4に示すように右側壁2aにはシー
トベルトロック作動手段6が取り付けられているととも
に、車両に所定の減速度が作用したとき、その減速度を
感知してシートベルトロック作動手段6を動作させる減
速度感知手段7が設けられている。
【0024】図1から明らかなように付勢力付与手段5
は、渦巻ばねからなるパワースプリング8、このパワー
スプリング8の内側端8aが連結されてばね力が加えら
れるブッシュ9、パワースプリング8の外側端8bが固
定されるとともにこのパワースプリング8を収容するス
プリングケース10、スプリングケース10に取り付け
られてパワースプリング8を覆うカバー11およびスプ
リングストッパー用の孔を塞ぐキャップ12から構成さ
れている。
【0025】ブッシュ9は第2回転軸4eに相対回転不
能に嵌合連結されるようになっており、これによりスプ
リング8のばね力がブッシュ9を介してリールシャフト
4にウェビング3の巻取り方向βに常時作用するように
なっている。
【0026】一方、図2から明らかなようにシートベル
トロック作動手段6は、フレーム2の右側壁2aに固定
されるロックギヤ第1カバー13と、ロックギヤ14
と、このロックギヤ14に揺動可能に取り付けられる慣
性体15と、ロックギヤ14および慣性体15間に配設
されるコントロールばね16と、一端が貫通孔4kを貫
通するジョイントピン19に回動可能に嵌合支持され、
他端が第2凹嵌部4hに位置して右側ガイドフランジ部
4bに配設され、係止部材を形成するメインパウル17
と、リールシャフト4の第1凹嵌部4g内に収容されか
つリールシャフト4およびメインパウル17間に縮設さ
れるパウルスプリング18と、リールシャフト4の軸方
向孔4kを貫通するジョイントピン19と、このジョイ
ントピン19の一端に相対回動不能に連結され、他端が
第3凹嵌部4nに位置して係止部を形成するように左側
側ガイドフランジ部4cに配設されているバックアップ
パウル20と、フレーム2の右側壁2aに嵌合支持され
て、ロックギヤ第1カバー13、ロックギヤ14、慣性
体15、メインパウル17、ジョイントピン19および
減速度感知手段7を覆うロックギヤ第2カバー21とか
ら構成されている。
【0027】更に、図1に示すようにシートベルトリト
ラクタ1は、ウェビング3の引出し量および巻取り量に
応じて移動してウェビング3を案内するウェビングガイ
ド22を備えている。
【0028】図10に示すように、ロックギヤ第1カバ
ー13は比較的大きな環状の突出部13aを有してお
り、この突出部13aの内周面には所定数の歯13c,
13c,…(図示例では6個)が全周にわたって等間隔
に形成されている。これらの歯13c,13c,…は、ロ
ックギヤ第1カバー13が右側壁2aに固定されたと
き、それぞれ右側壁2aに形成されている歯2f,2f,
…に対して同じ位置となるように形成されているととも
に、歯13cの数は歯2fの公約数に設定されている
(図示例では歯2fが30個に対して歯13cは6
個)。なお、歯13cの数は必ずしも歯2fの公約数に
設定する必要はなく、歯2fの数より少ない任意の数に
設定することができるとともに、歯13cは必ずしも周
方向に等間隔に設ける必要はなく、不等間隔に設けるこ
ともできる。しかし、図示のように歯13cを歯2fの
公約数だけ周方向に等間隔に設けることが望ましい。
【0029】これらの歯13cは3角形の山形に形成さ
れており、その場合ウェビング引出し方向αに対面する
面がほぼ垂直面となっているのに対して、ウェビング巻
取り方向βに対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっ
ている。また、ロックギヤ第1カバー13には、2個の
係止突起13d,13eが設けられている。これらの係
止突起13d,13eが右側壁2aに形成された係止孔
2m,2nにそれぞれ嵌合されることにより、ロックギ
ヤ第1カバー13がフレーム2の右側壁2aに着脱可能
に取り付けられる。
【0030】更に、ロックギヤ第1カバー13の上部に
は、水平の細長いガイド孔13fが形成されている。更
に、ロックギヤ第1カバー13の下部には、減速度感知
手段7の収容部13gが、図示と反対側の面に開口する
ようにして設けられている。この収容部13g内に、減
速度感知手段7が収容かつ固定されている。
【0031】ロックギヤ14は、図11に示すように円
形の平板部14aとこの平板部14aの外周端に形成さ
れた環状のフランジ14bとから構成されている。フラ
ンジ14bの外周面には所定数の歯14c,14c,…が
等間隔に形成されている。これらの歯14cは3角形の
山形に形成されており、その場合ウェビング引出し方向
αに対面する面が比較的緩やかな傾斜面となっているの
に対して、ウェビング巻取り方向βに対面する面がほぼ
垂直面となっている。
【0032】平板部14aの右側ガイドフランジ部4b
対向面と反対側の面には、コントロールばね16の一端
を支持するばね受け部材14dが立設されており、この
ばね受け部材14dにはばねガイド部14eが平板部1
4aに平行に立設されている。更に平板部14aには軸
14fが立設されており、この軸14fには後述するよ
うに慣性体15が揺動自在に支持されるようになってい
る。そして、この軸14fに隣接して円弧状の抜け止め
部材14gが立設されている。慣性体15が軸14fに
嵌合されたとき、この抜け止め部材14gにより、慣性
体15は通常は軸14fから抜け出すことなく揺動可能
に支持されるとともに、慣性体15に軸14fから抜け
出す方向にわずかの外力を加えられると軸14fから容
易に抜け出ることができるようになっている。 更に、
平板部14aには第1ストッパ14hおよび第2ストッ
パ14iが立設されているとともに、平板部14aの中
央には筒状の回転軸14jが軸方向に立設されている。
なお、この筒状の回転軸14jの孔には、リールシャフ
ト4の第1回転軸4dが貫通され、回転軸14jはこの
第1回転軸4dを中心に回転可能となっている。
【0033】更に平板部14aには、この平板部14a
を貫通する所定形状の第1、第2および第3カム孔14
k,14m,14nがそれぞれ穿設されている。第1カム
孔14kは回転軸14jを中心とする円弧として形成さ
れている。
【0034】一方、平板部14aの右側ガイドフランジ
部4b対向面(環状のフランジ14bにより囲まれない
側の面)には、パウルスプリング18の一端を支持する
ばね受け部材14pが立設されており、このばね受け部
材14pにはばねガイド部14qが平板部14aに平行
に立設されている。
【0035】図12に示すように、慣性体15は平板か
ら概略半円形状に形成されており、その中央に孔15a
が穿設されている。また、一方の端部には係止爪15b
が形成されているとともに、他端にはコントロールばね
16の他端が支持されかつ案内されるばね受け部15c
およびばねガイド部15dが設けられている。図3に示
すようにこの慣性体15は孔15aをロックギヤ14の
軸14fに嵌合することにより揺動自在にロックギヤ1
4に支持される。
【0036】図3に示すように、コントロールばね16
は、慣性体15が軸14fに揺動自在に支持された状態
でロックギヤ14および慣性体15の両ガイド部14
e,15dに嵌合されて、ばね受け部材14dとばね受
け部15cとの間に縮設されている。したがって、この
コントロールばね16のばね力により、慣性体15はロ
ックギヤ14に対してウェビング引出し方向αに常時付
勢されていて、通常時は実線で示すように第1ストッパ
14hに当接した位置に保持される。また、慣性体15
がロックギヤ14に対してウェビング巻取り方向βにコ
ントロールばね15のばね力に抗して回転したとき二点
鎖線で示すように第2ストッパ14iに当接した位置と
なる。
【0037】図3および図4に示すように、シートベル
トリトラクタ1を組み立てた状態では、ロックギヤ第1
カバー13の歯13cがロックギヤ14の環状のフラン
ジ14bの内側で、このフランジ14bと慣性体15と
の間に位置する。そして、慣性体15が通常時には図3
に実線で示す第1ストッパ14hに当接した位置に保持
されているので、係止爪15bは歯13cから離れた非
係合位置に保持されている。また、慣性体15が図3に
二点鎖線で示す第2ストッパ14iに当接した位置にあ
るときは、係止爪15bは歯13cとの係合可能位置と
なる。
【0038】係止爪15bがこの係合可能位置にある時
にロックギヤ14がウェビング引出し方向αに回転する
と、係止爪15bが歯13cと係合し、ロックギヤ14
はそれ以上のウェビング引出し方向αの回転が阻止され
る。係止爪15bが係合可能位置にある時にロックギヤ
14がウェビング巻取り方向βに回転すると、係止爪1
5bが歯13cのゆるやかな傾斜面に沿ってコントロー
ルばね16に抗して移動して歯13cを飛び越えるの
で、ロックギヤ14はウェビング巻取り方向βに対して
は回転可能となっている。
【0039】図13に示すように、メインパウル17は
ほぼ扇形に形成され、扇のかなめの部分に貫通孔17a
を有するボス部17bが形成されている。扇のかなめと
反対側の端部には爪部17cが形成されており、更にこ
の爪部17cの先端には、フレーム2の右側壁2aの歯
2fに係合可能な歯17dが形成されている。
【0040】そして、図9(a)に示すようにボス部1
7bが貫通孔14kを貫通するジョイントピン19に嵌
合され、メインパウル17はこのジョイントピン19を
中心にリールシャフト4の右側ガイドフランジ部4bに
対して二点鎖線で示す非係合位置と点線で示す係合位置
との間で揺動自在に設けられている。メインパウル17
の非係合位置では、その先端の歯17dがガイドフラン
ジ部4bの外周面から完全に内側に位置してフレーム2
の右側壁2aの歯2fに係合しない位置となり、また係
合位置では歯17dがガイドフランジ部4bの外周面か
ら外側に突出して歯2fに係合する位置となる。
【0041】また、爪部17cの歯17dと反対側の端
には荷重伝達部17eが形成されている。この荷重伝達
部17eは、貫通孔17aおよびボス部17bと同心の
円からなる円弧によって形成されている。メインパウル
17が右側ガイドフランジ部4bに取り付けられた状態
では、荷重伝達部17eが右側ガイドフランジ部4bの
荷重受け面4iに当接するようになる。その場合、荷重
伝達部17eおよび荷重受け面4iがともに同一同心円
の円弧によって形成されているので、荷重伝達部17e
はメインパウル17の位置に関係なく荷重伝達部17e
がリールシャフト4の荷重受け面4iに常時当接してい
る。このように荷重伝達部17eがリールシャフト4の
荷重受け面4iに面状に当接することにより、メインパ
ウル17の爪部17cに加えられる荷重が荷重伝達部1
7eから荷重受け面4iに伝達されてリールシャフト4
によって支持されるようになる。このような荷重支持構
造においては、荷重点である歯17dと荷重伝達部17
eとが比較的近接しているため、メインパウル17には
曲げがほとんど作用しなく、ほぼ圧縮のみが作用するよ
うになる。その上、荷重伝達部17eと荷重受け面4i
とが面接触するので、荷重が広面積でリールシャフト4
に伝達されるようになり、荷重が分散されて発生する応
力が比較的小さなものとなる。したがって、メインパウ
ル17の強度は従来のメインパウルに比して小さくてよ
く、メインパウル17を樹脂等の比較的軽い材料で形成
することができる。
【0042】更に、メインパウル17の荷重伝達部17
eと反対側の面には円柱状のカムフォロワ17fが突設
されており、このカムフォロワ17fはロックギヤ14
の第3カム孔14nに嵌入され、かつこの第3カム孔1
4nに沿って案内されるようになっている。更に、歯1
7d面の荷重伝達部17e側の縁部には、水掻き状の大
位置ずれ防止フランジ17gが形成されている。
【0043】パウルスプリング18は、リールシャフト
4の第1凹嵌部4gに収容されるとともにロックギヤ1
4のばねガイド部14qに嵌合され、第1凹嵌部4gの
壁面とばね受け部14pとの間に縮設されている。した
がって、このパウルスプリング18は、メインパウル1
7をリールシャフト4に対してウェビング引出し方向α
に常時付勢している。したがって、このパウルスプリン
グ18の付勢力により、メインパウル17は通常時非係
合位置に設定されている。
【0044】図14に示すように、ジョイントピン19
はその本体19aが断面円形状に形成されており、本体
19aの同図(a)において右端には、本体19aに対
して直角に延びる腕19bが形成されている。この腕1
9bの先端には、断面円形のカムフォロワ19cが設け
られている。このカムフォロワ19cはロックギヤ14
の第2カム孔14m内に嵌入されて、この第2カム孔1
4mに案内されるようになっている。また本体19aの
他端には、断面矩形状の軸部19dが形成されており、
この軸部19dは後述するバックアップパウル20の一
端に形成された孔に相対回動不能に嵌入されるようにな
っている。したがって、カムフォロワ19cが第2カム
孔14mに案内されて腕19bが回動したとき、本体1
9aが回転し、この本体19aの回転がバックアップパ
ウル20に伝達されて、バックアップパウル20が第2
カム孔14mに案内されるカムフォロワ19cの動きに
応じて回動するようになる。
【0045】図15に示すように、バックアップパウル
20はほぼ扇形に形成され、扇のかなめの部分に断面矩
形状の貫通孔20aを有するボス部20bが形成されて
いる。扇のかなめと反対側の端部には爪部20cが形成
されており、更にこの爪部20cの先端には、フレーム
2の左側壁2bの歯2gに係合可能な歯20dが形成さ
れている。そして、図9(b)に示すようにボス部20
bの貫通孔20aにジョイントピン19の軸部19dが
相対回転不能に嵌合されるとともに、ねじ23によりバ
ックアップパウル20がジョイントピン19に固定され
る。したがって、バックアップパウル20はジョイント
ピン19を中心にリールシャフト4の左側ガイドフラン
ジ部4cに対して二点鎖線で示す非係合位置と点線で示
す係合位置との間で揺動自在に設けられている。バック
アップパウル20の非係合位置では、その先端の歯20
dがガイドフランジ部4cの外周面から完全に内側に位
置してフレーム2の左側壁2bの歯2gに係合しない位
置となり、また係合位置では歯20dがガイドフランジ
部4cの外周面から外側に突出して歯2gに係合する位
置となる。
【0046】また、爪部20cの歯20dと反対側の端
には荷重伝達部20eが形成されている。この荷重伝達
部20eは、貫通孔20aおよびボス部20bと同心の
円からなる円弧によって形成されている。バックアップ
パウル20が左側ガイドフランジ部4cに取り付けられ
た状態では、荷重伝達部20eが左側ガイドフランジ部
4cの荷重受け面4pに当接するようになる。その場
合、荷重伝達部20eおよび荷重受け面4pがともに同
一同心円の円弧によって形成されているので、荷重伝達
部20eはバックアップパウル20の位置に関係なくの
荷重受け面4pに常時当接している。このように荷重伝
達部20eが荷重受け面4pに面状に当接することによ
り、バックアップパウル20の爪部20cに加えられる
荷重が荷重伝達部20eから荷重受け面4pに伝達され
てリールシャフト4によって支持されるようになる。こ
のバックアップパウル20においても、前述のメインパ
ウル17の場合と同様に発生する応力が比較的小さくな
り、バックアップパウル20を樹脂等の比較的軽い材料
で形成することができる。更に、歯20d面の荷重伝達
部20e側の縁部には、水掻き状の大位置ずれ防止フラ
ンジ20gが形成されている。
【0047】ところで、メインパウル17およびバック
アップパウル20の各水掻き状の大位置ずれ防止フラン
ジ17g,20gは、それぞれメインパウル17および
バックアップパウル20の歯17d,20dが右、左側
壁2a,2bの歯2f,2gに噛合したとき、図16に示
すように右、左側壁2a,2bの内側に位置するように
なる。すなわち、図17(a)および(b)に二点鎖線
で示すように、歯17d,20dが歯2f,2gの内側に
位置する。したがって、メインパウル17およびバック
アップパウル20の歯17d,20dと右、左側壁2a,
2bの歯2f,2gとの噛合時に、メインパウル17お
よびバックアップパウル20からフレーム2に荷重が図
17(a)および(b)に矢印γ,δで示すように斜め
方向に作用する場合等により、メインパウル17および
バックアップパウル20がそれぞれ右、左側フランジ部
2b,2cから離れる方向ε,ηに移動して、歯17d,
20dと歯2f,2gとの噛合位置が大きくずれようと
しても、大位置ずれ防止フランジ17g,20gが右、
左側壁2a,2bの歯2f,2gの内側に当接するので、
歯17d,20dと歯2f,2gとの噛合位置が大きくず
れることが防止され、歯17d,20dと歯2f,2gと
は安定して確実に噛み合うようになる。
【0048】図18に示すように、減速度感知手段7
は、ケース7aと、このケース7aに揺動自在に支持さ
れるレバー7bと、ケース7aに収容され、通常時には
実線で示す状態にあるとともに、車両に所定以上の減速
度が生じたとき二点鎖線の位置に揺動する慣性体7cと
を備えている。
【0049】ケース7aはその係合突条7d,7eを支
持部材7fのガイド部材7g,7hのの凹嵌部に嵌合さ
れることにより支持部材7fに保持されるようになって
いる。この支持部材7fは右側壁2aに固定される。レ
バー7bは、後端がケース7aに回動自在に支持されて
おり、このレバー7bの前端には、ロックギヤ14の歯
14cに係合可能な係止爪7iが設けられている。
【0050】慣性体7cはケース7aの載置部7jに載
置されている。この慣性体7cは、通常状態では実線で
示すように載置部7jに対して垂直に起立してレバー7
bを実線で示すほぼ水平位置に保持しており、レバー7
bのこの実線位置では、レバー7bは係止爪7iがロッ
クギヤ14の歯14cに係合しない非係合位置となる。
【0051】車両に所定の大きさの減速度が作用する
と、慣性体7cは二点鎖線で示すように上部の外周面が
ケース7aの前壁の内面にほぼ当接するまで傾く。この
慣性体7cの傾きにより、レバー7bが上方へ押し上げ
られるので、レバー7bは二点鎖線で示す位置まで回動
する。レバー7bのこの二点鎖線位置では、レバー7b
は係止爪7iがロックギヤ14の歯14cに係合する係
合位置となる。
【0052】図1に示すように、ウェビングガイド22
は、フレーム2の両側壁2a,2bの間に配置され、中
央にウェビング3が貫通する孔22aを有する本体22
bと、この本体22bの両端からそれぞれ長手方向に突
設され、パワースプリング8のカバー11に形成された
ガイド孔11aとロックギヤ第1カバー13に形成され
たガイド孔13hに摺動自在に嵌入される断面長円形状
の突出軸22c,22dとから構成されている。
【0053】そして、ウェビングガイド22は、リール
シャフト4のウェビング3巻取り量によって変化するウ
ェビング巻取り位置に応じて両ガイド孔11a,13h
に沿って摺動し、ウェビング3を常に孔22aの軸方向
に沿って案内する。これにより、ウェビングガイド22
に対するウェビング3の案内角度がほぼ一定となり、ウ
ェビング3の巻取りおよび引出しがスムーズになるとと
もに、ウェビング3がウェビングガイド22に対する擦
れから保護される。
【0054】突出軸22c,22dが断面長円形状に形
成されているので、ウェビング3の巻取りおよび引出し
の際、ウェビングガイド22が突出軸22c,22dを
中心に回転して傾くことはない。したがって、ウェビン
グガイド22はガイド孔11a,13hに沿って滑らか
に摺動することができ、ウェビング3の巻取りおよび引
出しが更に一層スムーズになる。また、ウェビングガイ
ド22が摺動する際、本体22aの右、左両端壁22
g,22hがフレーム2のカバー11およびロックギヤ
第1カバー13両の内面に案内されるようになるので、
ウェビングガイド22の上下方向軸回りの回動も防止さ
れる。したがって、ウェビングガイド22はガイド孔1
1a,13hに沿って更に一層滑らかに摺動することが
できる。
【0055】次にメインパウル17とバックアップパウ
ル20との動作について図19および図20を用いて詳
細に説明する。なお、図19および図20において上側
の(I)がメインパウル17の作動を説明し、下側の(I
I)がバックアップパウル20の作動を説明するもので
ある。また、図19および図20は模式的に表したもの
であり、メインパウル17側において、歯2f、係止爪
17dおよび三つのカム孔14k,14m,14nを、そ
れぞれ同一平面に記載してあるとともに、メインパウル
17側およびバックアップパウル20側とも、図4にお
いて右側からみた状態を記載してある。
【0056】図19において、パウルスプリング18
(図19には不図示;図2等を参照)のばね力により、
リールシャフト4(図19にはジョイントピン19の本
体19aが貫通する貫通孔4kおよびこのリールシャフ
ト4に設けられるメインパウル17のみ図示)が、ロッ
クギヤ14(同様に図19にはカム孔14k,14m,1
4nのみ図示)に対して相対的にウェビング巻取方向β
に常時付勢されているので、リールシャフト4がロック
ギヤ14に対してウェビング巻取方向βに本体19aが
カム孔14kの上端縁に当接するまで相対回動し、同図
(a)に示す通常状態となる。
【0057】この通常状態では、ジョイントピン19の
カムフォロワ19cがカム孔14mの上端縁に当接する
とともに、メインパウル17のカムフォロワ17fがカ
ム孔14nの上端縁に当接する。そして、メインパウル
17の係止爪17dが右側壁2aの歯2fから大きく離
れ、メインパウル17は係止爪17dが歯2fに係合し
ない非係合位置となる。一方、カムフォロワ19c,1
7fのカム孔14k,14n上端縁へのそれぞれの当接
位置によって定まるジョイントピン19の回転角に応じ
て、バックップアップパウル20が同図(イ)に示す位
置となる。すなわち、バックアップパウル20の係止爪
20dが左側壁2bの歯2gから大きく離れ、バックア
ップパウル20も係止爪20dが歯2gに係合しない非
係合位置となる。
【0058】リールシャフト4がその第1回転軸4d
(図19には不図示:図8を参照)を中心にロックギヤ
14に対してウェビング引出方向αに相対回動する、す
なわち本体19aが貫通している貫通孔4kが第1回転
軸4dを中心にロックギヤ14の第1ないし第3カム孔
14k,14m,14nに対してα方向に相対回動する
と、同図(b)に示すように本体19a及びメインパウ
ル17のボス部17bが、それぞれ第1カム孔14kに
対してこの第1カム孔14kに沿って下方へ若干相対移
動する。
【0059】同時に、カムフォロワ17fが第3カム孔
14nに案内されて下方へ若干移動する。その場合、第
1カム孔14kのカム形状によりボス部17bが図にお
いて若干左方へも移動するとともに、第3カム孔14n
のカム形状によりカムフォロワ17fが若干左方へ移動
するようになるが、カムフォロワ17fの左方への移動
量がボス部17bの左方への移動量よりも若干大きいの
で、メインパウル17はβ方向へ若干回動するようにな
る。これにより、係止爪17dが歯2fに近づく。
【0060】更に同時に、カムフォロワ19cが第2カ
ム孔14mに案内されて下方へ移動する。その場合、第
2カム孔14mのカム形状により、カムフォロワ19c
は右方へも移動するので、腕19bは本体19aを中心
にα方向へ若干回動する。この腕19bのα方向への回
動により、本体19aもα方向へ若干回転するが、リー
ルシャフト4がα方向へ回動しているので、本体19a
および腕19bはリールシャフト4に対してほとんど相
対回動しない。したがって、同図(b)に示すようにバ
ックアップパウル20は非係合位置に保持される。
【0061】同図(c)に示すように、リールシャフト
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、本体19aおよびボス部17bが、それぞれ第1カ
ム孔14kに沿って更に下方へかつ左方へ移動する。同
時に、カムフォロワ17fが第3カム孔14nに案内さ
れて下方へ更に若干移動する。カムフォロワ17fの左
方への更なる移動量がボス部17bの左方への更なる移
動量よりも若干大きいので、メインパウル17はβ方向
へ更に若干回動し、係止爪17dが歯2fに係合し始め
る。
【0062】更に同時に、カムフォロワ19cが第2カ
ム孔14mに案内されて下方へかつ左方へ更に若干移動
する。その場合、第2カム孔14mのカム形状により、
カムフォロワ19cも下方かつ左方へ若干移動するの
で、腕19bはほとんど回動しない。しかし、リールシ
ャフト4がα方向へ更に回動しているので、本体19a
および腕19bがリールシャフト4に対してβ方向へ相
対回動する。これにより、バックアップパウル20はリ
ールシャフト4に対してβ方向へ若干相対回動し、係止
爪20dが歯2gに近づく。
【0063】同図(d)に示すように、リールシャフト
4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動する
と、同様にしてメインパウル17はリールシャフト4に
対してβ方向へ更に若干回動し、係止爪17dが歯2f
に大きく係合するようになる。更に同様に、バックアッ
プパウル20がβ方向へ更に若干回動し、係止爪20d
が歯2gに係合し始める。このように、バックアップパ
ウル20における係止爪20dの歯2gへの係合が、メ
インパウル17における係止爪17dの歯2fへの係合
より若干遅れて開始されるようになる。
【0064】図20(e)に示すように、リールシャフ
ト4がロックギヤ14に対してα方向に更に相対回動す
ると、同様にしてメインパウル17およびバックアップ
パウル20は、それぞれリールシャフト4に対してβ方
向へ更に回動するので、係止爪17dの歯2fへの係合
量および係止爪20dの歯2gへの係合量がそれぞれ増
大する。
【0065】同図(f)に示すように、リールシャフト
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17dが
歯2fにほぼ係合した状態となり、一方係止爪20dの
歯2gへの係合量は更に増大する。
【0066】同図(g)に示すように、リールシャフト
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17dが
歯2fに完全に係合した状態となり、したがってメイン
パウル17は右側壁2aの歯2fに完全に係合する。一
方係止爪20dは歯2fにほぼ係合した状態となる。
【0067】同図(h)に示すように、リールシャフト
4のα方向への更なる相対回動により、係止爪17dの
歯2fとの完全係合状態が保持されるとともに、バック
アップパウル20は左側壁2bの歯2gに完全に係合す
る。
【0068】このように本実施例においては、リールシ
ャフト4がロックギヤ14に対してα方向へ相対的に回
動すると、最初にメインパウル17の係止爪17dが右
側壁2aの歯2fに係合開始した後、遅れてバックアッ
プパウル20の係止爪20dが左側壁2bの歯2gに係
合開始し、係止爪17dが歯2fに係合完了した後、遅
れて係止爪20dが歯2gに係合完了するようになる。
これにより、メインパウル17と歯2fとの係合および
バックアップパウル20と歯2gとの係合の少なくとも
いずれか一方に係合不良を生じることがなく、それらの
係合が確実に行われるようになる。
【0069】次に、このように構成された本実施例のリ
トラクタの作用について説明する。 [車両に所定値以上の減速度が作用しない通常状態]こ
の状態では、減速度感知手段7の慣性体7cが前方へ傾
動しないので、レバー7bは図3に示す実線位置にあ
り、係止爪7iはロックギヤ14の歯14cから離れた
非係合位置にある。また、同様に慣性体15の係止爪1
5b、メインパウル17およびバックアップパウル20
もそれぞれ図3および図5に示すように非係合位置にあ
る。
【0070】したがって、この状態ではシートベルトリ
トラクタ1はおもに付勢力付与手段5の作用が行われ
る。すなわち、この付勢力付与手段5のパワースプリン
グ8のばね力により、リールシャフト4はウェビング巻
取り方向βに付勢され、ウェビング3が巻き取られる。
この状態ではウェビング巻取り量が最大となっており、
したがって、ウェビングガイド22は、図3においてウ
ェビングガイド22のストロークの最も右位置となって
いる。
【0071】(シートベルトの非装着状態)この状態で
は、ウェビング3に取り付けられているタング(不図
示)とバックル部材(不図示)とが離れている。したが
って、前述のようにパワースプリング8のばね力により
ウェビング3を巻き取っている状態となる。
【0072】(ウェビングを引き出すときの状態)シー
トベルトを装着するために乗員がウェビング3を引き出
すと、これにともないリールシャフト4およびブッシュ
9がウェビング引出し方向αへ回転する。このため、パ
ワースプリング8が巻き締められていく。このとき、ウ
ェビング3の引出し量に応じてリーリシャフト4のウェ
ビング巻取り量が減少していくが、このウェビング巻取
り量の減少にともないウェビング3のシートベルトリト
ラクタ1からのウェビング引出し位置が図3において左
方へ変化していくので、これにともないウェビングガイ
ド22も図3において左方へ移動する。
【0073】(タングとバックル部材との結合後、ウェ
ビングから手を離したときの状態)乗員がタングとバッ
クル部材とを結合した時点では、ウェビング3は正規の
装着状態のときの引出し長さよりも余分に引き出された
状態となっているので、乗員が結合操作後にウェビング
3を離すと、パワースプリング8のばね力によってウェ
ビング3は乗員の体にフィットするまで巻き取られる。
このとき、ウェビング3により乗員に圧迫感を与えない
ように、パワースプリング8のばね力が適宜決定されて
いる。このパワースプリング8によるウェビング巻取り
において、ウェビング3のシートベルトリトラクタ1か
らのウェビング引出し位置が図3において右方へ変化す
るので、これにともないウェビングガイド22も図3に
おいて右方へ移動する。
【0074】そして車両走行中は、車両に所定値以上の
減速度が作用しない限り、シートベルトリトラクタ1は
この状態を保持しているが、乗員の通常の前方移動では
ウェビング3が自由に引き出されるので、乗員は着座姿
勢等を自由に調整することができる。この乗員の通常の
前方移動においても、ウェビング3のシートベルトリト
ラクタ1からのウェビング引出し位置が左方へ変化する
ので、これにともないウェビングガイド22も図3にお
いて左方へ移動する。
【0075】[車両に所定値以上の減速度が作用したと
きの状態]車両走行中、急ブレーキ等により車両に所定
値以上の減速度が作用すると、シートベルトロック作動
手段6および減速度感知手段7がともに動作する。まず
第1段階として、減速度感知手段7の慣性体7cが慣性
により前方に(図3の二点鎖線で示す位置)移動するの
で、レバー7bが上方へ回動して図4の二点鎖線で示す
位置となる。このため、レバー7bの係止爪7iがロッ
クギヤ14の歯14cと係合する係合位置となる。一
方、車両のこの所定値以上の減速度により乗員が前方へ
移動しようとするため、ウェビング3が引き出される
が、このウェビング3の引出しにより、リールシャフト
4およびロックギヤ14がともに引き出し方向αへ回動
しようとする。
【0076】しかし、ロックギヤ14の歯14cがすぐ
に係止爪7eに係合するので、ロックギヤ14はすぐに
引き出し方向αへの回動が停止する。この結果、リール
シャフト4のみが引き出し方向αへ引続き回動するた
め、リールシャフト4はロックギヤ14に対してα方向
へ相対回動するようになる。
【0077】このリールシャフト4のα方向への相対回
動により、第2段階として図19および図20に示すよ
うにメインパウル17がリールシャフト4に対してβ方
向に相対回動して歯2fに係合し、その後若干遅れてバ
ックアップパウル20がリールシャフト4に対してβ方
向に相対回動して歯2gに係合する。これにより、リー
ルシャフト4はウェビング引出し方向αの回動が阻止さ
れるようになる。この結果、慣性により乗員が前方へ移
動しようとすることによって生じるウェビング3の引出
しが確実に阻止される。これにより、乗員は確実に拘束
されて保護されるようになる。このときには、ウェビン
グ3がほとんど引き出されないので、ウェビングガイド
22もほとんど移動しない。
【0078】[ウェビングに急激に引出し力が作用した
ときの状態]この状態ではウェビング3が急激に引き出
されるようになるため、リールシャフト4、ロックギヤ
14および慣性体15がウェビング引出し方向αへ急激
に回動しようとする。しかし、コントロールばね16の
ばね力がそれほど大きくないので、コントロールばね1
6が縮んで慣性体15は慣性遅れを生じる。すなわち、
慣性体15はロックギヤ14とともにウェビング引出し
方向αへ公転するばかりでなくロックギヤ14に対して
β方向へ相対的に自転する。
【0079】この慣性体15の自転により、図3に二点
鎖線で示すように係止爪15bが第2ストッパ14iに
当接する係合位置に移動してロックギヤ第1カバー13
の歯13cに係合する。このため、慣性体15の公転、
ロックギヤ14のウェビング引出し方向αの回転が阻止
されるようになる。したがって、リールシャフト4のみ
がウェビング引出し方向αへ回転する。これにより、前
述したようにリールシャフト4はロックギヤ14に対し
てα方向へ相対回動するようになる。
【0080】このリールシャフト4のα方向への相対回
動により、前述と同様にメインパウル17が回動して歯
2fに係合し、その後遅れてバックアップパウル20が
歯2fに係合する。これにより、リールシャフト4はウ
ェビング引出し方向αの回動が阻止されるようになる。
この結果、慣性により乗員が前方へ移動しようとするこ
とによって生じるウェビング3の引出しが確実に阻止さ
れる。これにより、乗員は確実に拘束されて保護される
ようになる。この場合にも、ウェビング3がほとんど引
き出されないので、ウェビングガイド22もほとんど移
動しない。
【0081】図21は、本発明の他の実施例を示す図1
6と同様の斜視図である。なお、前述の実施例と対応す
る構成要素には同じ符号を付すことにより、その説明は
省略する。
【0082】前述の実施例ではフレームロックタイプの
リトラクタに本発明を適用しているが、この実施例にお
いては、図21に示すようにフレーム2の右側壁2aに
パウル24が回動可能に設けられ、このパウル24の歯
24aがリールシャフト4の一端側に固定された円盤状
フランジ25の歯25aに噛み合うことにより、リール
シャフト4のウェビング3の引出し方向αの回動が阻止
されるタイプのリトラクタ1に、本発明を適用してい
る。
【0083】すなわち、パウル24の歯24a先部分に
大位置ずれ防止フランジ24bが設けられている。この
実施例の大位置ずれ防止フランジ24bは、パウル24
の歯24aが円盤状フランジ25の歯25aに噛み合っ
たとき、右側壁2aと円盤状フランジ25との間に位置
するようになる。したがって、パウル24が右側壁2a
から離れる方向に移動しようとしても、大位置ずれ防止
フランジ24b歯25aに当接するので、パウル24と
発明25aとの係合位置が大きくずれることが防止され
る。このように、本実施例においても前述の実施例とほ
ぼ同じ効果を得ることができるようになる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るシートベルトリトラクタによれば、パウルと歯と
の噛合時に、パウルから歯に荷重が斜め方向に作用する
場合等により、パウルと歯との噛合位置が大きくずれよ
うとしても、大位置ずれ防止手段によりパウルが大きく
移動するのを防止しているので、パウルと歯とを安定し
て確実に噛み合わせることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシートベルトリトラクタの一実
施例を分解斜視的に示し、その左側部分を示す分解斜視
図である。
【図2】 図1に示す実施例の右側部分を示す分解斜視
図である。
【図3】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、カバーを取り外した状態のシートベルトリ
トラクタの左側面図である。
【図4】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、図3におけるIVーIV線に沿う断面図であ
る。
【図5】 この実施例のシートベルトリトラクタの組立
状態を示し、図4におけるVーV線に沿う部分断面図であ
る。
【図6】 この実施例に用いられるフレームの右側面図
である。
【図7】 この実施例に用いられるフレームの左側面図
である。
【図8】 この実施例に用いられるリールシャフトの正
面図である。
【図9】 この実施例に用いられるリールシャフトを示
し、(a)はその右側面図、(b)はその左側面図であ
る。
【図10】この実施例に用いられるロックギヤ第1カバ
ーを示す左側面図である。
【図11】この実施例に用いられるロックギヤを示す図
である。
【図12】この実施例に用いられる慣性体を示す図であ
る。
【図13】この実施例に用いられるメインパウルを示
し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
【図14】この実施例に用いられるジョイントピンを示
し、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるXIVB
ーXIVB線に沿う断面図、(c)はその左側面図である。
【図15】この実施例に用いられるバックアップパウル
を示し、(a)はその左側面図、(b)はその正面図、
(c)はその右側面図である。
【図16】この実施例の作動状態を示す斜視図である。
【図17】図4における部分拡大断面図である。
【図18】この実施例に用いられる減速度感知手段を部
分的に切り欠いて示す図である。
【図19】この実施例におけるメインパウルとバックア
ップパウルとの動作の一部を説明する説明図である。
【図20】この実施例におけるメインパウルとバックア
ップパウルとの動作の他部を説明する説明図である。
【図21】本発明の他の実施例を示す図16と同様の斜
視図である。
【図22】従来のシートベルトリトラクタを部分的に断
面をとって示す正面図である。
【図23】従来のシートベルトリトラクタにおけるメイ
ンパウルの作動を説明する図である。
【図24】従来のシートベルトリトラクタにおけるバッ
クアップパウルの作動を説明する図である。
【図25】従来のメインパウルを示し、(a)は正面
図、(b)は右側面図である。
【図26】従来のバックアップパウルを示し、(a)は
正面図、(b)は右側面図である。
【符号の説明】
1…シートベルトリトラクタ、2…フレーム、2a…右
側壁、2b…左側壁、2d,2e…貫通孔、2f,2g…
歯、3…ウェビング、4…リールシャフト、4a…ウェ
ビング巻取り部、4b…右側ガイドフランジ部、4c…
左側ガイドフランジ部、4i,4p…荷重受け面、4j,
4q…荷重受け部、4k…貫通孔、4m,4r…抜け止
め用フランジ、4n…第3凹嵌部、5…付勢力付与手
段、6…シートベルトロック作動手段、7…減速度感知
手段、13…ロックギヤ第1カバー、13c…歯、15
…慣性体、16…コントロールばね、17…メインパウ
ル、17d…メインパウルの歯、17g…大位置ずれ防
止フランジ、18…パウルスプリング、19…ジョイン
トピン、20…バックアップパウル、20d…バックア
ップパウルの歯、20g…大位置ずれ防止フランジ、2
1…ロックギヤ第2カバー、22…ウェビングガイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングを巻き取るリールシャフト
    と、該リールシャフトの両端を回動自在に支持するフレ
    ームと、該フレームおよび前記リールシャフト間に配設
    されて通常時前記リールシャフトの回動を許容し必要時
    に作動して前記リールシャフトの少なくともウェビング
    引出し方向の回動を阻止するロック手段と、車両に所定
    値以上の減速度が加えられたとき作動する減速度感知手
    段と、該減速度感知手段の作動により前記ロック手段を
    作動するロック作動手段とを備えているシートベルトリ
    トラクタにおいて、 前記ロック手段は、前記リールシャフトおよび前記フレ
    ームのいずれか一方に設けられた歯と、前記リールシャ
    フトおよび前記フレームのいずれか他方に設けられ、通
    常時前記歯に係合しない非作動位置に保持されるととも
    に前記必要時に前記歯に係合して前記リールシャフトの
    少なくともウェビング引出し方向の回動を阻止する作動
    位置に移動するパウルとからなり、該パウルと前記歯と
    の係合位置が大きくずれるのを阻止する大位置ずれ防止
    手段が前記パウルに設けられていることを特徴とするシ
    ートベルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記大位置ずれ防止手段は、前記パウル
    の歯先に設けられた大位置ずれ防止フランジであること
    を特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記パウルは前記リールシャフトに設け
    られているとともに、前記歯は前記フレームに設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のシートベルトリ
    トラクタ。
  4. 【請求項4】 前記パウルは前記フレームに設けられて
    いるとともに、前記歯は前記リールシャフトに設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のシートベルトリ
    トラクタ。
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