JPH0714435Y2 - L型コンクリート擁壁 - Google Patents

L型コンクリート擁壁

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JPH0714435Y2
JPH0714435Y2 JP208392U JP208392U JPH0714435Y2 JP H0714435 Y2 JPH0714435 Y2 JP H0714435Y2 JP 208392 U JP208392 U JP 208392U JP 208392 U JP208392 U JP 208392U JP H0714435 Y2 JPH0714435 Y2 JP H0714435Y2
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JP
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retaining wall
plate
bottom plate
base
wall plate
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JP208392U
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JPH0561236U (ja
Inventor
光弘 池ケ谷
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光弘 池ケ谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は土地造成用等の土留擁壁
として使用される設置式のL型コンクリート擁壁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート基礎の上に垂直に設
置される擁壁板と、この擁壁板に対し略105度又はそ
れに近い開脚角度をもって斜め下方に突出する底版と、
この底版及び擁壁板の内側部に跨設される中央補強リブ
とを有した重量の重い鉄筋入りのL型コンクリート擁壁
は知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記のような開脚角度
(略105度又はそれに近い開脚角度)のL型コンクリ
ート擁壁は、梃子の原理を利用した底版反力で滑動抵抗
力を得ることができるので、90度開脚のL型コンクリ
ート擁壁に比べて構造力学上、安定性及び構造性に優れ
ているが、重量の重いL型コンクリート擁壁(高さ2
m,幅1mのもので760kg位の重量を有する)をクレ
ーンで吊り下ろして、コンクリート基礎及び転圧土の上
に設置する場合の隣接擁壁板面の面合せ作業(隣接設置
の擁壁を垂直な擁壁板面が面一になるように前後動させ
たり傾動させたりする調整作業)が困難で時間がかかる
という問題があり、また隣接設置の擁壁を連結金具のボ
ルト止着によって横方向に連結することもできない問題
があった。
【0004】本考案は前記従来の問題を解消するために
案出されたもので、その第1の目的は重量の重いL型コ
ンクリート擁壁をクレーンで吊り下ろして、コンクリー
ト基礎及び転圧土の上に設置する場合の隣接擁壁板面の
面合せ作業を容易且つ迅速に行うことができるL型ンク
リート擁壁を提供することにあり、また第2の目的は隣
接設置の擁壁を連結金具のボルト止着によって横方向に
簡単に且つ強固に連結することができるL型コンクリー
ト擁壁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本考案はコンクリート基礎1の上に垂直に設
置される擁壁板10と、この擁壁板10に対し略105
度又はそれに近い開脚角度aをもって斜め下方に突出す
る底版11と、この底版11及び擁壁板10の内側部に
跨設される中央補強リブ12とを有した重量の重い鉄筋
入りのL型コンクリート擁壁において、前記底版11の
擁壁板10側に位置する付根部の下側部分にコンクリー
ト基礎1の水平上面部1aに支承される擁壁板面10a
に対し直角な基端水平面13を形成したこと、前記底版
11の版幅W′を擁壁板10の板幅Wより少し狭くし
て、底版付根部の左右両側に擁壁板両側面10b,10
cと面一で且つ底版延出方向に対し底版基端水平面13
の内端部13aの近傍位置まで突出する基端両側顎部1
4,15を形成し、この基端両側顎部14,15の下側
に底版基端水平面13に対して適宜の内方上傾角度bで
傾斜するバール差込み用の傾斜面16を形成したことを
特徴とする。
【0006】前記第2の目的を達成する手段としては、
前記擁壁板10が中央補強リブ12と離間する両側縦リ
ブ17,18を有し、この両側縦リブ17,18に複数
個のナット金具19を上下に間隔をおいて一体化するよ
うに埋設固定し、隣接するナット金具19の位置に擁壁
連結金具20をボルト21で止着して、隣接設置の擁壁
を横方向に強固に連結するように構成した。
【0007】
【作用】前記構成のL型コンクリート擁壁は、コンクリ
ート基礎1及び転圧土2(転圧砕石3の上に擁壁底版1
1の接地角度に対応する傾斜角度をつけて敷設転圧され
る)の上にクレーンで吊り下ろして図1の如く設置され
るもので、この擁壁設置状態において底版付根部の両側
顎部14,15下にバール差込み用の傾斜面16とコン
クリート基礎1の水平上面部1aとで確定されるV形状
の楔溝が形成されるので、この楔溝にバールの先端部を
差込んで抉ることにより、隣接設置の擁壁を垂直な擁壁
板面10aが面一になるように前後動させたり傾動させ
たりする調整作業(隣接擁壁板面の面合せ作業)を容易
且つ迅速に行うことができる。
【0008】また、前記擁壁板10の両側縦リブ17,
18に複数個のナット金具19が上下に間隔をおいて一
体的に埋設固定されていることにより、隣接するナット
金具19の位置に擁壁連結金具20をボルト21で止着
して、隣接設置の擁壁を横方向に簡単に且つ強固に連結
することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従い具体的
に説明する。
【0010】この実施例のL型コンクリート擁壁は、コ
ンクリート基礎1の上に垂直に設置される擁壁板10
と、この擁壁板10に対し105度の開脚角度aをもっ
て斜め下方に突出し転圧土2の上に支承される底版11
と、この底版11及び擁壁板10の内側部に跨設される
中央補強リブ12とを有した重量の重い鉄筋入りのL型
コンクリート擁壁であって、前記底版11の擁壁板10
側に位置する付根部の下側部分にコンクリート基礎1の
水平上面部1aに支承される擁壁板面10aに対し直角
な基端水平面13を形成し、前記底版11の先端部下側
にも基端水平面13と同様な先端水平面11aを形成
し、また前記補強リブ12にはクレーン吊下げ孔12a
を設けている。
【0011】前記底版11の版幅W′は擁壁板10の板
幅Wより少し狭く設定されて、底版付根部の左右両側に
擁壁板両側面10b,10cと面一で且つ底版11の延
出方向に対し底版基端水平面13の内端部13aの近傍
位置まで突出する基端両側顎部14,15を形成し、こ
の基端両側顎部14,15の下側に底版基端水平面13
に対して適宜の内方上傾角度b(15度〜35度の角
度)で傾斜するバール差込み用の傾斜面16を形成して
いる。
【0012】前記擁壁板10は中央補強リブ12と離間
する両側縦リブ17,18を有し、この両側縦リブ1
7,18に複数個のナット金具19が上下に間隔をおい
て一体化するように埋設固定され、隣接するナット金具
19の位置に擁壁連結金具20をボルト21で止着し
て、隣接設置の擁壁を横方向に強固に連結できるように
構成されている。
【0013】なお、図中3は擁壁設置場所の根切り部に
擁壁底版11の長さよりも少し広い幅で敷設され振動転
圧機を用いて堅く打ち固められた転圧砕石を示し、この
転圧砕石3の上にコンクリート打ちしてコンクリート基
礎1が作られ、また前記転圧砕石3の上に擁壁底版11
の接地角度に対応する傾斜角度をつけて転圧される転圧
土2が敷設されている。
【0014】図2に示すGLは土留隣接地の地面、5は
擁壁内側に埋め戻された埋土で、この埋土5の埋戻し前
に図1の如く設置された連結擁壁は、底版間隔部の前後
端位置に打設される根巻コンクリート6によって図2の
如く据付固定される。
【0015】
【考案の効果】この考案のL型コンクリート擁壁による
と、擁壁設置状態において底版付根部の両側顎部14,
15下にバール差込み用の傾斜面16とコンクリート基
礎1の水平上面部1aとで確定されるV形状の楔溝が形
成されるので、この楔溝にバールの先端部を差込んで抉
ることにより、隣接設置の擁壁を垂直な擁壁板面10a
が面一になるように前後動させたり傾動させたりする調
整作業(隣接擁壁板面10aの面合せ作業)を容易且つ
迅速に行うことができ、擁壁据付の作業性を向上させる
ことができる。
【0016】また、前記擁壁板10の両側縦リブ17,
18に複数個のナット金具19が上下に間隔をおいて一
体的に埋設固定された請求項2のL型コンクリート擁壁
によると、隣接するナット金具19の位置に擁壁連結金
具20をボルト21で止着して、隣接設置の擁壁を横方
向に簡単に且つ強固に連結することができ、土留擁壁の
転倒防止等の上で優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるL型コンクリート擁壁
を2個設置の状態で示した外観斜視図。
【図2】図1を左側から見た側面図。
【図3】図2に示すコンクリート擁壁の要部拡大図。
【符号の説明】
1…コンクリート基礎、1a…コンクリート基礎の水平
上面部、2…転圧土、3…転圧砕石、10…擁壁板、1
0a…擁壁板面、10b,10c…擁壁板両側面、W…
擁壁板の板幅、11…擁壁底版、a…擁壁底版の開脚角
度、W′…擁壁底版の版幅、12…中央補強リブ、13
…底版基端水平面、13a…底版基端水平面の内端部、
14,15…基端両側顎部、b…内方上傾角度、16…
バール差込み用の傾斜面、17,18…擁壁板の両側縦
リブ、19…ナット金具、20…擁壁連結金具、21…
ボルト。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基礎の上に垂直に設置され
    る擁壁板と、この擁壁板に対し略105度又はそれに近
    い開脚角度をもって斜め下方に突出する底版と、この底
    版及び擁壁板の内側部に跨設される中央補強リブとを有
    した重量の重い鉄筋入りのL型コンクリート擁壁におい
    て、前記底版の擁壁板側に位置する付根部の下側部分に
    コンクリート基礎の水平上面部に支承される擁壁板面に
    対し直角な基端水平面を形成したこと、前記底版の版幅
    を擁壁板の板幅より少し狭くして、底版付根部の左右両
    側に擁壁板両側面と面一で且つ底版延出方向に対し底版
    基端水平面の内端部近傍位置まで突出する基端両側顎部
    を形成し、この基端両側顎部の下側に底版基端水平面に
    対して適宜の内方上傾角度で傾斜するバール差込み用の
    傾斜面を形成したことを特徴とするL型コンクリート擁
    壁。
  2. 【請求項2】 前記擁壁板が中央補強リブと離間する両
    側縦リブを有し、この両側縦リブに複数個のナット金具
    が上下に間隔をおいて一体的に埋設固定されて、擁壁連
    結金具がボルト止着できるように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のL型コンクリート擁壁。
JP208392U 1992-01-24 1992-01-24 L型コンクリート擁壁 Expired - Lifetime JPH0714435Y2 (ja)

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JP208392U JPH0714435Y2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 L型コンクリート擁壁

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JP208392U JPH0714435Y2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 L型コンクリート擁壁

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JPH0561236U JPH0561236U (ja) 1993-08-13
JPH0714435Y2 true JPH0714435Y2 (ja) 1995-04-10

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