JPH07143503A - コンバーゼンス補正装置 - Google Patents

コンバーゼンス補正装置

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JPH07143503A
JPH07143503A JP29170993A JP29170993A JPH07143503A JP H07143503 A JPH07143503 A JP H07143503A JP 29170993 A JP29170993 A JP 29170993A JP 29170993 A JP29170993 A JP 29170993A JP H07143503 A JPH07143503 A JP H07143503A
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circuit
waveform
vertical
wave
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Yasuaki Muto
泰明 武藤
Kazue Kida
和重 木田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は異なる水平、垂直走査周波数および
ラスターサイズに対応可能なマルチスキャンモニターの
コンバーゼンス補正装置を提供することを目的とする。 【構成】 水平及び垂直電流波形は夫々電流検出回路
1、2によって電圧信号に変換され、鋸歯状波を取出
す。水平鋸歯状波は位相制御回路3で位相遅れを補正さ
れ、乗算回路7でパラボラ波となる。さらに、置換回路
9、10は、夫々鋸歯状波及びパラボラ波の水平帰線期
間を波形のピーク値で置換する動作をし、コンバーゼン
ス補正のための基本波形を生成する。一方、垂直鋸歯状
波は乗算回路8でパラボラ波に変換される。以上のよう
に生成された水平及び垂直鋸歯状波、水平及び垂直パラ
ボラ波は、波形合成回路19で実際の補正波形となり、
出力増幅回路20を通してコンバーゼンスコイル(C
Y)へ出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異なる周波数および異な
るラスターサイズに対応可能なマルチスキャンモニター
のコンバーゼンス補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、異なる周波数および異なるラスタ
ーサイズに対応可能なマルチスキャンモニターのコンバ
ーゼンス補正装置に関しては図9または図10に示すよ
うな装置が開発されている。
【0003】図9に示すコンバーゼンス補正装置は、ア
ナログ的に補正波形を合成する回路であり、波形発生回
路46から発生する水平、垂直周期の鋸歯状波、パラボ
ラ波を合成してコンバーゼンスの補正波形とする波形合
成回路47と出力アンプ49を通った後コンバーゼンス
コイル(CY)50へ出力する構成となっている。この
ような回路を用いてマルチスキャン対応を行うために
は、周波数を判別し、波形のゲインを切り換え回路48
により切り換えてやる必要がある。
【0004】図10に示すコンバーゼンス補正装置は、
デジタル的に補正波形を合成する回路である。この回路
はモニター画面上に規則的に並んだ格子点ごとの補正デ
ータを、いくつかの異なる水平走査周波数について記憶
回路51に記憶し、演算回路53を通して補正データを
形成する構成となっており、中央演算処理装置(CP
U)52によって制御されている。なお、この演算回路
53は記憶された格子点ごとの補正データを格子点間の
任意の点について、同様に周波数ごとの補正データをこ
れらの周波数間の任意の周波数について内挿補間を行う
機能を持ち、マルチスキャンに対応することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように図9に
示す回路では、マルチスキャン対応にするために、切り
換え回路48を用いなければならず、対応させる周波数
を増やせば増やすほど回路も複雑にしていかなければな
らないという欠点があった。また、設定された周波数に
のみ対応可能であって、このようなアナログ回路を用い
てマルチスキャンを行うことは、非常に困難であるとい
える。
【0006】図10に示す回路では、中央演算処理装置
(CPU)52を中心に記憶回路51、演算回路53
等、非常に複雑な回路になってしまい、経済性から見て
も不利な条件となる。また、各周波数、各格子点ごとに
補正データを入力していかなければならないため、初期
設定にかなりの時間を要してしまうといった欠点があ
る。さらに、記憶された周波数以外の時、内挿補間によ
る近似データであるので、正確なコンバーゼンス補正波
形が得にくい等の問題点も存在する。
【0007】本発明はこのような点を考慮し、アナログ
的な波形合成により、任意の水平走査周波数、垂直走査
周波数、さらにはラスターサイズに対応することを可能
にしたコンバーゼンス補正装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は水平、垂直の偏
向電流波形を検出する電流検出回路と、水平偏向電流波
形の位相遅れを補正する位相制御回路と、水平帰線期間
を波形のピーク値で置換する置換回路と、水平、垂直周
期の鋸歯状波から夫々のパラボラ波を生成する乗算回路
とを有する事を特徴とし、上記問題点を解決する事を可
能にした。
【0009】
【作用】本発明を採用することにより、モニターに入力
される信号の水平走査周波数等が変化した場合、偏向電
流が対応可能な範囲であるならば、コンバーゼンス補正
波形もその信号に対応することができ、完全なマルチス
キャンモニターに採用することがが可能となる。
【0010】
【実施例】(実施例1)本願発明の第1の発明の一実施
例を、直視管マルチスキャンモニターに用いたコンバー
ゼンス補正装置について図面を用いて説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例であるコンバーゼ
ンス補正装置の構成図を示したもので、1は水平の偏向
電流を検出する水平電流検出回路。2は垂直の偏向電流
を検出する垂直電流検出回路。3は水平帰線パルスの微
分波形を水平偏向電流波形にたし合わせる位相制御回路
であり、4は微分回路、5は微分した水平パルスを整流
する整流回路、6は合成回路である。7、8は夫々水
平、垂直のパラボラ波を生成するための乗算回路。9、
10は夫々水平鋸歯状波及び水平パラボラ波の水平帰線
期間を夫々のピーク値で置換する置換回路。12、14
は夫々の波形のピーク値を作り出すピーク整流回路であ
り、11、13は水平帰線期間のみをピーク値に切換え
る波形切換回路である。次に、15は周辺補正波形発生
回路であり、画面を4分割に区切った範囲でのみ出力さ
れる波形に関するものである。16は水平方向の補正を
行うための波形を合成する乗算回路、17は垂直方向の
補正を行うための波形を合成する乗算回路、18は4分
割の画面に対応した部分のみを出力させる波形分割回
路。19は以上の原波形をゲイン調整した後、合成し、
赤の水平、垂直、青の水平、垂直方向の補正波形を出力
する波形合成回路。20A、20B、20C、20Dは
夫々、赤の水平、青の水平、赤の垂直、青の垂直の補正
波形に関する出力増幅回路。また、21は水平コンバー
ゼンスコイル、22は垂直コンバーゼンスコイルであ
る。
【0012】以上のように構成された直視管マルチスキ
ャンモニターに用いたコンバーゼンス補正回路の動作に
ついて、以下図面を用いてその動作について説明する。
【0013】水平、垂直の偏向電流は、偏向コイル(D
Y)へ出力される時に電流検出回路1、2を通り、夫々
水平、垂直周期の電圧波形として鋸歯状波が取り出され
る。ここで、水平周期の波形はカレントトランスによっ
て取り出されるが、垂直周期の波形は信号が低周波であ
るため差動増幅器によって検出される。また、3の位相
制御回路は、水平周期の鋸歯状波の位相遅れを補正する
ため、4の微分回路で微分され、5の整流回路で整流さ
れた水平帰線パルスと水平周期の鋸歯状波とを6の合成
回路によりたし合わせる回路である。次に、水平、垂直
の鋸歯状波は夫々乗算回路7、8により、パラボラ波が
生成される。次段の波形置換回路9、10は、夫々水平
周期の鋸歯状波、水平周期のパラボラ波のピーク値を1
2、14のピーク整流回路で作り出し、その帰線期間の
みを11、13の波形切換回路によりピーク値で置換す
るものである。この波形置換回路9、10は波形の立ち
上がりを早めると共に、出力アンプ20の負担を小さく
する機能を持つ。
【0014】ここまでの動作波形を図2に示す。まず、
水平周期の波形について説明を行う。図1の微分回路4
によりゲイン調整された水平帰線パルス23は微分さ
れ、24のような波形となる。整流回路5は24の負に
突き出た部分を整流し、25に示すような位相を早めた
水平パルスを作り出している。また、26は検出回路1
により検出された水平偏向電流波形であり、25の反転
パルスを合成回路6を用いて偏向電流波形にたし合わせ
ることにより、たち下がりを早めた鋸歯状波27を合成
している。この27の鋸歯状波を乗算回路7により2乗
した波形が28のパラボラ波である。次に、ピーク整流
回路12、14により、27の鋸歯状波については最小
値で、28のパラボラ波については最大値で夫々整流さ
れる。波形切り換え回路11、13により、このピーク
値で水平帰線期間を置き換えた波形が夫々29、30で
ある。一方、垂直周期の動作波形について説明すると、
31は偏向電流波形を検出回路2により検出した鋸歯状
波、32は図1の乗算回路8により合成されたパラボラ
波である。以上の水平鋸歯状波29(H.SAW)、水
平パラボラ波30(H.PARA)、垂直鋸歯状波31
(V.SAW)、垂直パラボラ波32(V.PARA)
が、図1に示すコンバーゼンス補正装置の原波形とな
る。
【0015】図1に示す本発明の実施例は、周辺部の補
正をより厳密に行うために、以上に述べた水平、垂直の
鋸歯状波、及びパラボラ波の4種類の画面全てをカバー
する波形の他に、画面を4分割し、その夫々についてゲ
インの異なる波形を出力する機能を設けたことで性能の
改善に成功している。15の周辺補正波形発生回路がそ
れにあたる。特に、今回の実施例の場合、水平方向の補
正には水平周期のパラボラ波と垂直周期の鋸歯状波を掛
け合わせたものを乗算回路16で作り出し、一方、垂直
方向の補正には水平周期の鋸歯状波と垂直周期の鋸歯状
波を掛け合わせた波形を乗算回路17で作り出して使用
している。また、波形分割回路18により一つの画面を
区切った左上、左下、右上、右下の四部分の一つ一つに
のみ波形を出力させるようにしている。
【0016】以上の動作波形を図3に示す。33は水平
パラボラ波と垂直鋸歯状波を掛け合わせた波形であり、
水平方向の補正に用いたものである。これは乗算回路1
6により合成された波形であるが、以下33の波形を四
つに分割する波形分割回路18の動作について説明す
る。画面の左上を補正する波形は、水平周期の前半、垂
直周期の前半部分のみを用いればよいので、34のよう
な波形となる。また、右上を補正する波形は、水平周期
の後半、垂直周期の前半波形となるので、35のように
なる。同様に、左下は水平周期の前半、垂直周期の後半
となり、また、右下は水平周期の後半、垂直周期の後半
波形となるので、その波形は夫々36、37のようにな
る。さらに、垂直方向の補正波形についても同様のこと
がいえ、乗算回路17の出力波形は、水平周期の鋸歯状
波と垂直周期の鋸歯状波のかけ算であるので、38のよ
うになる。よって、波形分割回路18により四つに分割
される波形は、左上、右上、左下、右下について、夫々
39、40、41、42のようになる。このように水平
方向の補正に関しては34、35、36、37が、垂直
方向の補正に関しては39、40、41、42が周辺補
正の原波形となる。
【0017】このような原波形は、夫々ゲイン調整され
た後、赤の水平、垂直方向、青の水平、垂直方向を補正
する四つの補正波形に分けられ、次段へ出力される。こ
の働きを行うのが19の波形合成回路であり、ゲイン調
整アンプによりゲイン調整を行っている。波形合成回路
19の詳細を図4に示す。ここでは、上述した四つの補
正波形のうちの一つについて説明する。本発明の実施例
の場合、補正波形を合成するために9箇の異なる成分を
用いている。その内容は、まず、画面全体の補正を司る
水平周期鋸歯状波29、水平周期パラボラ波30、垂直
周期鋸歯状波31、垂直周期パラボラ波32の四つ、次
に周辺補正の為の四つの波形、最後にDC成分の九つで
ある。ここで、周辺補正の波形は水平方向の補正を行う
場合、垂直方向の補正を行う場合の二つに分けられる。
つまり、赤の水平、青の水平方向の補正を行う場合は図
3の34、35、36、37の波形、一方、赤の垂直及
び青の垂直方向の補正を行う場合は39、40、41、
42の四つが最終的な補正波形の合成に用いられる。こ
のような九つの原波形は、図4の43A、43B、・・・・
・・、43Iに示す九つのゲイン調整アンプによって別々
にゲイン調整され、演算増幅器44により、一つの補正
波形に合成された後、演算増幅器45により反転増幅さ
れる。実際の波形合成回路19には図4に示す回路が四
系統含まれており、その一つ一つが四つの補正波形の合
成に携わっている。
【0018】このように合成された四つの補正波形は、
最終的に出力増幅器20を通り、水平方向の補正を行う
コンバーゼンスコイル21、垂直方向の補正を行うコン
バーゼンスコイル22へ出力される。出力アンプ20
A、20B、20C、20Dは夫々赤の水平方向、青の
水平方向、赤の垂直方向、青の垂直方向に対するもので
ある。
【0019】このように、図1に示した実施例により、
水平及び垂直走査周波数、ラスターサイズに対応した偏
向電流波形をそのままコンバーゼンス補正波形の原波形
として用いることが可能となる。
【0020】(実施例2)本願発明の第2の発明の一実
施例を、直視管マルチスキャンモニターに用いたコンバ
ーゼンス補正装置について図面を用いて説明する。
【0021】図5は本発明の一実施例であるコンバーゼ
ンス補正装置の構成図を示したもので、前述した実施例
1のコンバーゼンス補正装置にいくつかの装置が加わっ
たものであり、重複するものについては説明を省略す
る。
【0022】70は水平走査周波数を電圧に変換する周
波数−電圧変換(FV変換)回路、71はFV変換によ
り発生したFV変換電圧と水平鋸歯状波とを合成する変
換電圧重畳回路、72は水平パラボラ波のピーク値とF
V変換電圧とを合成する合成回路、73は出力段での垂
直方向の補正波形の位相遅れを補償する微分回路であ
る。
【0023】以上のように構成された直視管マルチスキ
ャンモニターに用いたコンバーゼンス補正回路の動作に
ついて、以下図面を用いてその動作について説明する。
【0024】水平、垂直の偏向電流は、偏向コイル(D
Y)へ出力される時に電流検出回路1、2を通り、夫々
水平、垂直周期の電圧波形として鋸歯状波が取り出され
る。ここで、水平周期の波形はカレントトランスによっ
て取り出されるが、垂直周期の波形は信号が低周波であ
るため作動増幅器によって検出される。また、3の位相
制御回路は、水平周期の鋸歯状波の位相遅れを補正する
ため、4の微分回路で微分され、5の整流回路で整流さ
れた水平帰線パルスと水平周期の鋸歯状波とを6の合成
回路によりたし合わせるものである。ここで、水平の鋸
歯状波は周波数−電圧変換回路23により発生した電圧
をもとに、変換電圧重畳回路24によりDC成分が重畳
され、直流的な位相の調整を行っている。
【0025】次に、DC成分を重畳された水平鋸歯状波
および垂直鋸歯状波は夫々乗算回路7、8を通り、パラ
ボラ波が生成される。次段の波形置換回路9、10は、
夫々水平周期の鋸歯状波、水平周期のパラボラ波の水平
帰線期間を11、13の波形切換回路により夫々の適当
な電圧値で置換するものである。ここで、水平の鋸歯状
波の帰線期間はピーク整流回路12によって作られたピ
ーク値で置換されるが、水平のパラボラ波の帰線期間
は、ピーク整流回路14で発生した波形のピーク値と周
波数−電圧変換回路70によって作り出されたFV変換
電圧とをゲイン調整し、合成回路72により合成した値
で置換される。なお、FV変換電圧は、画面左端でのコ
ンバーゼンスのずれを広い周波数範囲にわたって補正す
るため、ピーク値に合成される。また、この波形置換回
路9、10は波形の立ち上がりを早めると共に、出力ア
ンプ20の負担を小さくする機能を持つ。
【0026】ここまでの動作波形を図6に示す。まず、
水平周期の波形について説明を行う。図5の微分回路4
によりゲイン調整された水平帰線パルス23(図6
(a))は微分され、24のような波形となる(図6
(b))。整流回路5は24の負に突き出た部分を整流
し、25に示すような位相を早めた水平パルス(図6
(c))を作り出している。また、26(図6(d))
は検出回路1により検出された水平偏向電流波形であ
り、259の反転パルスを合成回路6を用いて偏向電流
波形にたし合わせることにより、たち下がりを早めた鋸
歯状波27(図6(e))を合成している。
【0027】さらに、27の鋸歯状波は52(図6
(k))に示すように変換電圧重畳回路71により、D
C成分が重畳される。この52の鋸歯状波を乗算回路7
により2乗した波形が53のパラボラ波(図6(f))
である。
【0028】次に、ピーク整流回路12、14により、
52の鋸歯状波については最小値で、53のパラボラ波
については最大値で各々整流される。さらに、パラボラ
波のピーク整流電圧は、周波数−電圧変換回路70によ
って作り出されたFV変換電圧と合成されることによ
り、置換される電圧値となる。波形切換回路11、13
により、鋸歯状波に関してはピーク値で、パラボラ波に
ついてはピーク値とFV変換電圧の合成電圧で水平帰線
期間を置き換えた波形が夫々54(図6(g)),55
(図6(h))である。
【0029】一方、垂直周期の動作波形について説明す
ると、56は偏向電流波形を検出回路2により検出した
鋸歯状波(図6(i))、57は図1の乗算回路8によ
り合成されたパラボラ波(図6(j))である。
【0030】以上の水平鋸歯状波54(H.SAW)、
水平パラボラ波55(H.PARA)、垂直鋸歯状波5
6(V.SAW)、垂直パラボラ波57(V.PARA)
が、図5に示すコンバーゼンス補正装置の原波形とな
る。
【0031】図5に示す本発明の実施例は、周辺部の補
正をより厳密に行うために、以上に述べた水平、垂直の
鋸歯状波、及びパラボラ波の4種類の画面全てをカバー
する波形の他に、画面を4分割し、その夫々についてゲ
インの異なる波形を出力する機能を設けたことで性能の
改善に成功している。15の周辺補正波形発生回路がそ
れにあたる。特に、今回の実施例の場合、水平方向の補
正には水平周期のパラボラ波と垂直周期の鋸歯状波を掛
け合わせたものを乗算回路16で作り出し、一方、垂直
方向の補正には水平周期の鋸歯状波と垂直周期の鋸歯状
波を掛け合わせた波形を乗算回路17で作り出して使用
している。また、波形分割回路18により一つの画面を
区切った左上、左下、右上、右下の四部分の一つ一つに
のみ波形を出力させるようにしている。
【0032】以上の動作波形を図7(a)、(b)に示
す。58は水平パラボラ波と垂直鋸歯状波を掛け合わせ
た波形であり、水平方向の補正に用いたものである。こ
れは乗算回路16により合成された波形であるが、以下
58の波形を四つに分割する波形分割回路18の動作に
ついて説明する。
【0033】画面の左上を補正する波形は、水平周期の
前半、垂直周期の前半部分のみを用いればよいので、5
9のような波形となる。また、右上を補正する波形は、
水平周期の後半、垂直周期の前半波形となるので、60
のようになる。同様に、左下は水平周期の前半、垂直周
期の後半となり、また、右下は水平周期の後半、垂直周
期の後半波形となるので、その波形は夫々61、62の
ようになる。さらに、垂直方向の補正波形についても同
様のことがいえ、乗算回路17の出力波形は、水平周期
の鋸歯状波と垂直周期の鋸歯状波のかけ算であるので、
63のようになる。よって、波形分割回路18により四
つに分割される波形は、左上、右上、左下、右下につい
て、夫々64、65、66、67のようになる。このよ
うに水平方向の補正に関しては59、60、61、62
が、垂直方向の補正に関しては64、65、66、67
が周辺補正の原波形となる。
【0034】このような原波形は、夫々ゲイン調整され
た後、赤の水平、垂直方向、青の水平、垂直方向を補正
する四つの補正波形に分けられ、次段へ出力される。こ
の働きを行うのが19の波形合成回路であり、ゲイン調
整アンプによりゲイン調整を行っている。波形合成回路
19の詳細を図8に示す。ここでは、上述した四つの補
正波形のうちの一つについて説明する。本発明の実施例
の場合、補正波形を合成するために九つの異なる成分を
用いている。
【0035】その内容は、まず、画面全体の補正を司る
水平周期鋸歯状波54、水平周期パラボラ波55、垂直
周期鋸歯状波56、垂直周期パラボラ波57の四つ、次
に周辺補正の為の四つの波形、最後にDC成分の九つで
ある。ここで、周辺補正の波形は水平方向の補正を行う
場合、垂直方向の補正を行う場合の二つに分けられる。
つまり、赤の水平、青の水平方向の補正を行う場合は図
7の59、60、61、62の波形、一方、赤の垂直及
び青の垂直方向の補正を行う場合は64、65、66、
67、の四つが最終的な補正波形の合成に用いられる。
このような九つの原波形は、図8の74A、74B、・・
・・・・、74Iに示す九つのゲイン調整アンプによって別
々にゲイン調整され、演算増幅器75により、一つの補
正波形に合成された後、演算増幅器76により反転増幅
される。実際の波形合成回路19には図4に示す回路が
四系統含まれており、その一つ一つが四つの補正波形の
合成に携わっている。
【0036】さらに、垂直方向の補正を司る波形は、そ
の位相遅れを補正するため、微分回路73を通る。この
ようにして合成された四つの補正波形は、最終的に出力
増幅器20を通り、水平方向の補正を行うコンバーゼン
スコイル21、垂直方向の補正を行うコンバーゼンスコ
イル22へ出力される。出力アンプ20A、20B、2
0C、20Dは夫々赤の水平方向、青の水平方向、赤の
垂直方向、青の垂直方向に対するものである。
【0037】このように、図5に示した実施例により、
水平及び垂直走査周波数、ラスターサイズに対応した偏
向電流波形をそのままコンバーゼンス補正波形の原波形
として用いることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向電流を検出し、コンバーゼンス補正波形の原型とな
る波形を作り出すことで、デジタル的な演算回路等を用
いることなしに、マルチスキャン対応のコンバーゼンス
補正を行うことができ、直視管モニターに限らず、ビデ
オプロジェクタなどにも応用が可能であり、その実用的
効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示すコンバーゼンス補
正装置の構成図
【図2】同実施例を示すコンバーゼンス補正装置の基本
波形図
【図3】同実施例の周辺補正波形発生回路の動作波形図
【図4】同実施例の波形合成回路の一系統分の詳細な回
路図
【図5】第2の発明の一実施例を示すコンバーゼンス補
正装置の構成図
【図6】同実施例を示すコンバーゼンス補正装置の基本
波形図
【図7】同実施例の周辺補正波形発生回路の動作波形図
【図8】同実施例の波形合成回路の一系統分の詳細な回
路図
【図9】従来のアナログコンバーゼンス補正装置の一例
を示すブロック図
【図10】従来のデジタルコンバーゼンス補正装置の一
例を示すブロック図
【符号の説明】
1 水平電流検出回路 2 垂直電流検出回路 3 位相制御回路 4 微分回路 5 整流回路 6 合成回路 7,8,16,17 乗算回路 9,10 置換回路 11,13 波形切換回路 12,14 ピーク整流回路 15 周辺補正波形発生回路 18,19 波形分割回路 20A,20B,20C,20D 出力増幅回路 21 水平コンバーゼンスコイル 22 垂直コンバーゼンスコイル 43A〜43I、74A〜74I ゲイン調整アンプ 44、45、75、76 演算増幅器 70 周波数―電圧(FV)変換器 71 変換電圧重畳装置 72 合成回路 73 微分回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平、垂直の偏向電流波形を検出する電
    流検出回路と、水平偏向電流波形の位相遅れを補正する
    位相制御回路と、水平帰線期間を波形のピーク値で置換
    する置換回路と、水平、垂直周期の鋸歯状波から夫々の
    パラボラ波を合成する乗算回路とを有することを特徴と
    するコンバーゼンス補正装置。
  2. 【請求項2】 水平、垂直の偏向電流波形を検出する電
    流検出回路と、水平偏向電流波形の位相遅れを補正する
    位相制御回路と、周波数を変換することにより発生した
    電圧を水平鋸歯状波に重畳する変換電圧重畳回路と、水
    平帰線期間を適当な電圧値で置換する置換回路と、水
    平、垂直周期の鋸歯状波から夫々のパラボラ波を合成す
    る乗算回路とを有することを特徴とするコンバーゼンス
    補正装置。
  3. 【請求項3】 位相制御回路は水平帰線パルスを微分及
    び整流した波形と水平周期の鋸歯状波とを合成する合成
    回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のコンバーゼンス補正装置
  4. 【請求項4】 置換回路は水平周期の鋸歯状波、パラボ
    ラ波のピーク値を作り出すピーク整流回路とそれらの帰
    線期間を夫々のピーク値で置換する波形切換回路とを備
    えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコ
    ンバーゼンス補正装置
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