JPH06303449A - ダイナミックフォーカス回路 - Google Patents

ダイナミックフォーカス回路

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JPH06303449A
JPH06303449A JP9142693A JP9142693A JPH06303449A JP H06303449 A JPH06303449 A JP H06303449A JP 9142693 A JP9142693 A JP 9142693A JP 9142693 A JP9142693 A JP 9142693A JP H06303449 A JPH06303449 A JP H06303449A
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JP
Japan
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circuit
signal
focus
dynamic focus
horizontal
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JP9142693A
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Inventor
Akira Ichimatsu
明 一松
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイナミックフォーカス補正信号の精度を高
めて高精度なフォーカス調整を行うことが出来る回路を
得るとともに、小信号領域でダイナミックフォーカス補
正信号を作成することを可能とし、回路の小型化、低価
格化が達成できる回路を得ること。 【構成】 水平、垂直主偏向に同期した水平、垂直周期
の偏向量情報信号(水平、垂直周期の鋸波信号)を発生
させ、これと水平、垂直各々の位相調整信号(DC)
と、CRTの物理的定数(偏向中心点から蛍光面までの
距離R)を表わすDC信号との演算(補正量A=[(X
−φX 2 +(Y−φY 2 +R2 1/2 −R)によっ
てダイナミックフォーカス補正信号の作成を行い、フォ
ーカスコイル61によってダイナミック電磁レンズをつ
くりフォーカス補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CRT方式ビデオプ
ロジェクタ(以下、「VP」と記す)において、フォー
カスコイルを用いてCRT蛍光面上で電子ビームを集束
させる電磁フォーカス方式のダイナミックフォーカス回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のダイナミックフォーカス
回路の構成を示すブロック回路図である。同図におい
て、51は主偏向ドライブ回路、52は主偏向コイル、
53は主偏向コイル52に流れる電流を検出する主偏向
回路内の帰還抵抗、54はコンバーゼンス調整を行うた
めのサブ偏向ドライブ回路、55はサブ偏向コイル、5
6はサブ偏向電流の検出を行うサブ偏向回路内の帰還抵
抗、57は偏向量信号の加算を行なう加算回路、58は
偏向バイアス量補正回路、59はフォーカス補正波形信
号発生回路、60はフォーカス補正信号の増幅段(出力
回路)、61はフォーカスコイルである。なお、水平、
垂直の補正信号発生回路は、基本的に同じ構成である。
【0003】次に動作について説明する。VPが動作し
ていると、主偏向コイル52とサブ偏向コイル55には
水平、垂直周期の偏向電流(鋸波形)が流れている。こ
の主偏向電流波形は帰還抵抗53の両端に電圧の形で出
力される。また、サブ偏向電流波形についても、帰還抵
抗56の両端に電圧の形で出力される。主偏向、サブ偏
向電流波形は、実際の水平、垂直方向の主偏向、サブ偏
向量を表わしているが、主偏向とサブ偏向の感度差があ
るので、両信号の加算を行なう際、それぞれの感度差を
加算ゲインに置き換えて加算を行なうと、水平、垂直方
向の実際の偏向量を表わす偏向量情報信号が得られる。
次に、上記水平、垂直偏向量情報信号を容量結合を行っ
て偏向量情報信号のDCレベルのキャンセルを行い、鋸
波のセンタ位置の振幅レベルをゼロにして、次段に出力
する。なお、同図には示していないが結合コンデンサー
は加算回路57内部に含まれている。
【0004】次に、偏向バイアス量であるDC成分の補
正を行うため、偏向バイアス量補正回路58で上記加算
回路57の出力信号に偏向バイアス量であるDC信号の
加減算を行い、次段のフォーカス補正信号発生回路59
に出力する。
【0005】フォーカス補正信号発生回路59では、最
初に水平、垂直鋸波の自乗演算を行い、二次波形信号
(パラボラ波形)を作成する。この信号は、センタがゼ
ロレベルとなるパラボラ波形である。次に、フォーカス
レベル調整のためパラボラ信号の振幅をボリュームなど
を用いて制御し、パラボラ信号のレベル調整を行なって
いる。このレベル調整動作もフォーカス補正信号発生回
路59内で行なわれる。
【0006】なお、レベル調整された垂直ダイナミック
フォーカス補正信号は、垂直周波数が数十Hz(60H
z前後が一般的な値である。)で、この信号の有する周
波数帯域が低いため、スタティックフォーカス信号(D
C信号)と図示していない加算回路で加算し、一緒にし
て一つのフォーカスコイル(スタティックフォーカスコ
イル)に補正電流を流す。この加算もフォーカス補正信
号発生回路59で行なわれ、次段に出力される。なお、
図12に、この回路で得られるダイナミックフォーカス
補正信号波形を示す。図12(a)は水平ダイナミック
フォーカス波形、図12(b)は垂直ダイナミックフォ
ーカス波形、図12(c)はスタティック成分を除いた
磁界合成されたダイナミックフォーカス補正波形であ
る。
【0007】水平、垂直周期のダイナミックフォーカス
補正信号は上記のようにして作成され、水平、垂直補正
信号とも、それぞれの増幅段60で電流増幅されて、水
平ダイナミックフォーカス補正信号はフォーカスコイル
61のダイナミックコイルにダイナミックフォーカス補
正電流として、スタティックフォーカス補正信号はフォ
ーカスコイル61のスタティックフォーカスコイルにD
C信号と一緒に流されることによって、各々のダイナミ
ック、スタティックフォーカス磁界が発生され、これら
の磁界が合成され、フォーカス磁界となり、電子ビーム
の収束動作を行う。
【0008】次に、フォーカス調整方法について述べ
る。フォーカス調整方法は、最初に画面中央部の映像に
着目して、ここがジャストフォーカスになるようにスタ
ティックフォーカスのレベル調整(DC信号のレベル調
整)を行い、これが完了してから画面中央横線(X軸)
端(水平ダイナミックフォーカスの調整)、および中央
縦線(Y軸)端(垂直ダイナミックフォーカスの調整)
がジャストフォーカスになるようにダイナミックフォー
カスのレベル調整(水平、垂直パラボラ信号の振幅調
整)を行う。これは、水平、垂直ダイナミックフォーカ
ス補正信号は画面中心点において補正量がゼロ(振幅が
ゼロ)になるように補正信号を作成しているためであ
り、画面中心点では、スタティックフォーカス磁界のみ
で電子ビームのフォーカス調整が行なわれることにな
る。
【0009】なお、VPにはR、G、Bそれぞれ1本ず
つ、合計3本のCRTが設置されているため、ダイナミ
ックフォーカス回路は上記で説明した回路がR、G、B
用にそれぞれ1チャンネルずつ、合計3チャンネルの回
路が設けられていることになる。また、フォーカス調整
は、R、G、Bそれぞれについて、単色にして上記フォ
ーカス調整手順で順次行うことになる。
【0010】従来のフォーカス回路では、以上のように
してフォーカス補正信号を作成し、水平、垂直両補正信
号の磁界合成(磁界加算)によってダイナミックフォー
カス磁界の作成を行なっていたが、実際のダイナミック
フォーカス補正量は水平、垂直偏向量X、Yによって決
定するものであり、水平、垂直補正信号の加算によって
決定するものではない。従来のダイナミックフォーカス
回路は、回路の簡単化のため、実際の補正信号の近似式
として水平、垂直ダイナミックフォーカス補正磁界の加
算を行なっていたのである。よって、実際の必要補正量
との間に誤差を生じ、高精細度VPではこれがフォーカ
ス劣化の原因となっていた。
【0011】また、従来のフォーカス回路では、主偏向
電流の検出を行っているが、主偏向電流は数Ap−pの
電流値を有する鋸波形電流であり、特に水平偏向回路は
1000V前後の電圧をもつパルスが出力される高圧回
路であるため、帰還抵抗による電流検出か、カレントト
ランスを用いて偏向電流波形の検出を行っていた。な
お、カレントトランスを使用して電流値検出を行なって
いる場合は、飛び込みノイズに対して弱いという問題が
あった。また、回路素子に高耐圧、高電流容量の素子で
あることが求められ、その結果、必然的に回路素子が大
型化するのでフォーカス回路の小型化および低価格化を
妨げる要因となった。
【0012】更に、画面周辺部の輝度改善を目的として
使用されているパネル形状が凹んでいるCRTを使用し
ているVPでは、主偏向電流はS字補正を行っているた
め、偏向電流量と実際の偏向量との関係が図13に示す
ようにリニアな関係が成立しなくなる。図13中で実線
で記入してあるものが実際の偏向量であり、点線で記入
してあるものが偏向電流量である。よって、主偏向電流
波形検出し、これを偏向量情報信号として用いてダイナ
ミックフォーカス補正信号を作成すると、画面周辺部に
なるほど誤差が増加するので、フォーカス補正信号の精
度が低下し、この部分でフォーカスがぼけるという問題
が発生する。なお、フォーカスぼけの程度は違うもの
の、CRT蛍光面形状が完全球面パネル以外のCRTで
は原理的に上記の問題が発生する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、ダイナミッ
クフォーカス補正信号の精度を高めるとともに、小信号
領域でフォーカス補正信号を作成できるフォーカス回路
を得るとともに、フォーカス回路の小型化、低価格化が
達成できるダイナミックフォーカス回路を得ることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るダイナミ
ックフォーカス補正信号は、主偏向と同期した水平、お
よび垂直周期の鋸波信号を作成し、この鋸波信号と位相
調整用のDC信号からCRT蛍光面上の水平、垂直偏向
量情報信号X、Yを作成し、このX、Yに基づいて演算
によってダイナミックフォーカス補正信号の作成を行
う。
【0015】
【作用】この発明におけるダイナミックフォーカスの補
正は、水平、垂直偏向量情報に基づいて演算によって作
成し、このようにして作られた高精度ダイナミックフォ
ーカス補正信号電流をCRTネック部に設置したフォー
カスコイルに流すことで高精度フォーカス磁界を発生さ
せ、電子ビームの高精度集束動作を行わせる。
【0016】ここで、実際に必要なフォーカス補正波形
について説明する。なお、以下の説明では、CRTパネ
ル形状はフラットパネルのものを例にしている。図12
に従来のダイナミックフォーカス回路の出力である従来
のダイナミックフォーカス補正信号波形を示したが、こ
の信号を式で表現すると、式1のようになる。 A=X2 +Y2 +C …… 式1 ただし、Aはダイナミックフォーカス補正レベル Xは原点基準の水平方向の偏向量(水平偏向周期) Yは原点基準の垂直方向の偏向量(垂直偏向周期) Cはスタティックフォーカス補正量
【0017】式1から分かるように、ダイナミックフォ
ーカス補正信号は水平、垂直偏向量の二次波形信号を作
成し、垂直成分とDC成分を一緒にし、水平成分はこれ
とは別にしてダイナミックフォーカス補正信号を作り、
フォーカスコイルに電流を流し、磁界合成で式1の補正
信号を作成していた。
【0018】しかし、CRTサイズやパネル形状、水
平、垂直偏向量から定まるダイナミックフォーカス補正
量Aは、式1ではなく、正しくは式2で与えられる。 A=(X2 +Y2 +R2 1/2 −R …… 式2 但し、Aはダイナミックフォーカス補正レベル Xは原点基準の水平方向の偏向量(水平偏向周期) Yは原点基準の垂直方向の偏向量(垂直偏向周期) RはCRT偏向中心点から蛍光面までの距離 なお、原点は画面中心
【0019】式2から分かるように、ダイナミックフォ
ーカス補正信号は、CRT蛍光面上の電子ビームの到達
点位置、すなわち水平、垂直方向の偏向量に応じたダイ
ナミック補正信号となり、その補正量は、CRT蛍光面
において、画面中心である原点からの距離によって決定
される。よって、ダイナミックフォーカス補正信号は、
式2の演算によって補正信号を作成し、これを出力回路
で電流増幅を行い、CRTネック部に設置されたフォー
カスコイルのダイナミックコイルに流すことでダイナミ
ック磁界レンズをつくり、電子ビームの集束動作を行わ
せればよい。
【0020】また、近年、NTSC方式とハイビジョン
のように、異なるアスペクト比の映像を受信するVPが
求められていて、上記要求を満足するVPの開発もなさ
れているが、これらのVPのダイナミックフォーカス回
路では、各々のアスペクト比に対応したゲイン調整部を
設置して、受信映像のアスペクト比に応じて、それぞれ
水平、垂直、スタティックフォーカスゲイン調整を行
い、上記ゲイン調整部の切り替えを行って対応していた
が、CRT蛍光面上の全ての点のダイナミックフォーカ
ス補正信号は、式2によって作成できるため、アスペク
ト比が異なる映像を受信しても、その映像部はCRT蛍
光面上に存在するため、異なるアスペクト比の映像信号
を受信しても、その時の水平、垂直方向の偏向量が検出
できればダイナミックフォーカス補正信号は作成するこ
とができる。よって、実際の偏向量を検出して、式2を
用いてダイナミックフォーカス補正信号を作成すれば、
あるアスペクト比の映像信号に対して一度フォーカスゲ
イン調整を行えば、アスペクト比が異なる映像信号を受
信しても無調整でフォーカスがとれることになる。
【0021】なお、実際のダイナミックフォーカス回路
では、水平、垂直の位相調整がなされたり、ゲイン調整
を行っているので、これらの調整項目を含めたダイナミ
ックフォーカス補正量Aをここで改めて式3に示す。 A=(GX(X−φX2+GY(Y−φY2+R21/2−R ・・・式3 ただし、GX は水平方向のフォーカスゲイン GY は垂直方向のフォーカスゲイン φX は水平方向の位相成分(DC成分) φY は垂直方向の位相成分(DC成分)
【0022】本発明に係るダイナミックフォーカス回路
は、式3によって表わされるダイナミックフォーカス補
正量を演算によって作成するように構成している。な
お、以下、説明を簡単にするため、水平、垂直方向のフ
ォーカスゲインGX 、GY は1であるものとする。
【0023】ダイナミックフォーカス補正信号は、式3
から分かるように、X−φX =0、かつ、Y−φY =0
の場合に補正量がゼロとなるが、CRT蛍光面上に写さ
れたR、G、Bの各ラスタは、そのラスタのセンタ位置
がCRTのメカニカルセンタ位置上に写されているとは
限らない。逆に、水平、垂直方向に、ある偏向量XA
A のとき(この点をA点とする)にCRTのメカニカ
ルセンタ位置に写されることになる。このとき、ダイナ
ミックフォーカス補正量は、A点に電子ビームが到達す
る時にゼロになるように作成しなければならない。これ
を式で表わすと φX =XA 、φY =YA となり、これが水平、垂直位相補正量になる。
【0024】一方、水平、垂直方向の中点がCRTのメ
カニカルセンタに写されている場合は、 φX =0、φY =0 となり、位相調整量はゼロであることが分かる。
【0025】また、位相調整量φX 、φY は以上の説明
からDCであることが分かる。よって、ダイナミックフ
ォーカス補正信号の作成前に水平、垂直偏向量の位相調
整補正を行う必要があり、水平、垂直偏向量情報信号で
ある鋸波にDC信号の加減算を行うことで位相調整を行
なう。
【0026】なお、回路構成上、水平、垂直偏向量情報
信号作成用に、主偏向量とサブ偏向量の加算を行なう加
算回路が存在するため、位相調整ためのDC加算は水平
偏向量加算回路と、垂直偏向量加算回路で行なえばよ
い。
【0027】次に、R2 のDCレベルについて説明す
る。これはCRT蛍光面上の基準ラスターサイズ(基準
水平、垂直偏向量)から求めることが出来る。その決定
方法について一例を挙げて説明する。いま、CRT蛍光
面上のラスタのアスペクト比(水平:垂直)が4:3で
あるとすると、この場合の基準水平偏向量Xの大きさ
は、基準偏向量であるためある値に決定される。また、
Rの大きさはCRTのサイズで決定されるため、RのX
に対する大きさの比が決まる。次に、このR/Xの値を
水平の乗算回路(自乗回路)に入力したときに得られる
出力電圧にしてやればR2 のDCレベルが決定できる。
(上記の説明では水平方向を基準にして述べたが、垂直
方向を基準にしても全く同様にR2 のDCレベルが決定
できる。)
【0028】
【実施例】実施例1.この発明による実施例1のダイナ
ミックフォーカス回路は、式3で表わされるダイナミッ
クフォーカス補正信号を作成するように構成したもので
あり、ダイナミックフォーカス回路の一実施例のブロッ
ク図を図1に示す。同図において、1は水平主偏向量と
水平サブ偏向量情報信号の加算を行なう水平加算回路、
2は垂直主偏向量と垂直サブ偏向量情報信号の加算を行
なう垂直加算回路、3は位相調整用DC信号発生回路、
13は水平、垂直の偏向量情報信号の自乗演算を行なう
自乗演算回路、14は水平二次波形信号のBLK期間に
含まれる不要高周波成分を除去する高周波成分除去回
路、15はダイナミックフォーカス補正信号発生のため
の加算回路、16はCRTの物理的サイズで決定する定
数R2 のDCを発生するDC発生回路、17はダイナミ
ックフォーカス補正信号発生のための平方根回路、18
は式3の演算の内の減算を行なう減算回路、19は減算
回路18の減算信号である−RのDCを発生するDC発
生回路、41は水平主偏向電流検出用のカレントトラン
ス、60は出力回路、61はCRTのネックに設置され
たフォーカスコイルである。また、図中でh、vの添字
は、そのブロックが水平系(h)、垂直系(v)の回路
であることを意味している。なお、この実施例では水
平、垂直偏向量情報信号として、偏向電流の検出を行う
方式を用いている。
【0029】なお、VPでは、R、G、Bの3色の色合
わせをスクリーン上で行うため、水平、垂直主偏向の他
に、それぞれ水平、垂直サブ偏向回路(コンバーゼンス
補正回路)があり、式3のX、Yは主偏向とサブ偏向両
者の偏向量の和を用いる必要がある。偏向電流の検出
は、水平主偏向はカレントトランス41を使用し、垂直
主偏向と水平、垂直サブ偏向は帰還抵抗53、56の両
端電圧の検出で行う。なお、上記各偏向電流の検出信号
電圧は振幅が低くノイズに対して弱いため、適切なレベ
ルまで振幅増幅を行ってから出力する。なお、ここで検
出された主偏向電流波形は水平、垂直主偏向に完全に同
期した鋸波形であることはいうまでもない。
【0030】次に、水平、垂直方向について、それぞれ
主偏向量情報信号とサブ偏向量情報信号と、位相調整用
DC信号を加算回路1、2で加算して水平、垂直偏向量
情報信号X、Yを作成する。このとき、主偏向とサブ偏
向では偏向感度が異なるので、両信号の加算時に感度差
を加算ゲインの差で与えておいて加算を行なっている。
なお、上記偏向量を表す信号は、基本的に水平周期
(X)、垂直周期(Y)の鋸波である。基本的というの
は、コンバーゼンス調整のためにサブ偏向電流が加わっ
ているためで、R、G、Bそれぞれ異なった波形とな
る。次に、前記偏向量情報信号を自乗演算回路13にお
いて、自乗演算を行なう。なお、自乗演算回路13の出
力信号は基本的には主偏向に同期した二次波形(パラボ
ラ波形)であり、水平、または垂直偏向量がゼロの位置
で信号レベルがゼロとなる。
【0031】一方、式3において、RはCRTの物理的
サイズ(CRTのリファレンスラインとパネル中心点ま
での距離)と、水平、垂直基準偏向量から決定する定数
であり、R2 も当然定数になる。これは時間的には変化
しない一定値であるため、あるDCレベルを使用すれば
よく、DC発生回路16でR2 に相当するDCを発生さ
せている。
【0032】ところで、水平BLK期間は、水平映像期
間に比べて時間的に短く、入力周波数にもよるが、その
時間はせいぜい数μSec しかないので、その結果、水平
BLK期間内のパラボラ信号の周波数成分は、映像期間
内のパラボラ信号の周波数成分に比べて高周波領域に存
在する。よって、水平BLK期間に高周波成分を含む信
号をこのままの形でダイナミックフォーカス補正信号の
発生に使用して出力回路に導くと、出力回路の電源電圧
を高くする必要があったり、出力回路の発熱量が大きく
なる等、出力回路に負担がかかるという問題が発生す
る。
【0033】また、CRTのカットオフ調整が正しくな
されていれば、BLK期間は映像消去期間であるので、
CRT蛍光面上に達する電子ビームは水平、垂直BLK
期間とも存在せず、この期間のフォーカス補正信号は任
意の波形でもフォーカスぼけは一切発生しない。よっ
て、上記に述べた出力回路の問題点を解決するために、
高周波成分除去回路14を設置しているが、この回路の
内部構成には2つの方法がある。
【0034】第一の方法は、BLK期間すげ替え回路と
ローパスフィルタで構成する方法であり、周波数成分が
高くなる水平BLK期間のダイナミックフォーカス信号
をパラボラ信号のピーク値レベルにすげ替えて、この出
力信号をローパスフィルタを通過させて次段に出力する
ものである。すげ替え信号レベルをパラボラ信号のピー
ク値としたのは、位相調整によってパラボラ波形は変化
するが、ピーク値を与える位置はパラボラ波形変化の影
響を受けにくいためである。いま、位相調整量がゼロで
あるとすると、センタ位置がゼロであるパラボラ信号が
得られる。このパラボラ信号は左右対称であるのでBL
K期間開始点と終了点の信号振幅値が等しく、かつ、こ
の両点における振幅値がパラボラ信号のピーク値にな
る。
【0035】一方、位相調整を行った場合は、ゼロレベ
ルになる位置がセンタ位置よりも左右いずれかに移動し
たパラボラ波形になり、BLK期間開始点と終了点の信
号振幅値が異なる。しかし、ピーク値を与える位置はB
LK期間開始点か終了点のいずれか一方の位置になる。
よってBLK期間すげ替えレベルをパラボラ信号のピー
ク値にするとBLK期間のレベルはBLK期間開始点、
または終了点のどちらかのレベルにすげ替えられること
になり、この2点のいずれかの点で連続した信号波形が
得られることになる。
【0036】よって、自乗演算回路13の出力パラボラ
信号をピーク値検出回路で、パラボラ信号のピーク値検
出を行い、検出したピーク値信号とパラボラ信号とを、
BLK信号パルスでスイッチを切り替え制御する。ま
た、BLK期間のすげ替えによってBLK期間内の高周
波成分の除去を行っても、パラボラ信号がBLK期間開
始点または、終了点で不連続になるため、高周波成分の
一部が残留するが、この不要高周波成分を除去する目的
で、次段のローパスフィルタを通過させることで残留不
要高周波成分を除去する。パラボラ信号は基本周波数の
10倍の帯域があれば充分再現できるので、このローパ
スフィルタのカットオフ周波数は、入力される最高水平
周波数の10倍の周波数をカットオフ周波数として設定
している。これによって出力段の発熱の問題や電源電圧
上昇の問題の軽減が行われる。
【0037】なお、垂直BLK期間については、水平B
LK期間と同様に、垂直BLK期間内の信号周波数成分
が有効映像期間内の信号周波数成分よりも高周波領域に
移行するが、垂直パラボラ信号は元来低い周波数である
ため、移行後もさほど高くない周波数領域にあるので、
すげ替え動作は行わない。(万一、垂直BLK期間のす
げ替えを行うときは、水平BLK期間すげ替え回路と同
様に回路を構成し、垂直BLK信号パルスでスイッチの
制御を行えばよい。)
【0038】第二の方法は、単にローパスフィルタを用
いて不要高周波成分の除去を行なう方法である。ローパ
スフィルタのカットオフ周波数の設定は、第一の方法で
述べたフィルタの周波数設定と同様に、入力される最高
水平周波数の10倍の周波数としている。なお、垂直に
ついては、周波数が高くないので、ローパスフィルタは
省略しても構わない。
【0039】次に、X2 、Y2 、R2 の各信号加算を加
算回路15で行う。この加算回路15の出力信号は式3
の右辺の根号内を表わしている。続いて、上記加算回路
15の出力信号の平方根演算を平方根回路17において
行なう。更に、平方根回路17の出力信号からR(DC
値)の減算を行うため、減算回路18でこの減算を行な
う。このとき減算信号の一つであるRは極性を逆にした
−Rを加算する方法を用いている。−RのDCはDC発
生回路19でレベル調整を行なったDCが用いられる。
減算回路18の出力信号がダイナミックフォーカス補正
信号となり、式3の右辺と一致する。この補正信号は、
画面中央点に電子ビームが到達する時の補正レベルがゼ
ロとなる信号波形である。なお、水平、垂直のフォーカ
スゲインの調整はX2 、Y2 、R2 の加算を行う際にそ
れぞれの信号の振幅調整を行うことで達成される。
【0040】以上のようにして作成されたダイナミック
フォーカス補正信号は、出力回路60で電流増幅され、
フォーカスコイル61のダイナミックフォーカスコイル
にダイナミックフォーカス電流が流され、電磁フォーカ
スレンズを作り、電子ビームの集束動作を行なう。
【0041】以上がダイナミックフォーカス回路の構成
であるが、VPでは、上記ダイナミックフォーカス回路
以外にも、画面全体のフォーカスを一様に調整するため
のスタティックフォーカス回路が必要になる。しかし、
ダイナミックフォーカス補正信号が1種類になったた
め、ダイナミックフォーカス信号はダイナミックフォー
カスコイルのみに補正信号を流すことができるため、ス
タティックフォーカス回路の構成はスタティックコイル
にスタティックフォーカス信号(DC信号)を流すだけ
でよくなり、フォーカスコイル61のスタティックコイ
ルに可変DC電源を設置し、出力電圧を制御するだけで
よく、スタティックフォーカス回路の構成が非常に簡単
なものになる。
【0042】次に、本実施例1のダイナミックフォーカ
ス回路におけるフォーカス調整方法を説明する。従来の
フォーカス調整方法は、スタティックフォーカス調整、
ダイナミックフォーカス調整の順でフォーカス調整を行
っていたが、本実施例1のダイナミックフォーカス回路
においても、従来と全く同じ手順で、画面中心部に着目
して、ここがジャストフォーカスになるようにスタティ
ックフォーカスレベルを調整し、次いでX、Y軸端がジ
ャストフォーカスになるようにダイナミックフォーカス
レベル調整を行えばよい。また、R、G、B3色につい
てもそれぞれ単色で各色のフォーカス調整を行い、順次
色を変えて上記調整方法を繰り返し行うことでフォーカ
ス調整は完了する。これにより、従来のフォーカス調整
法と同じ調整方法で従来回路よりもフォーカス補正の精
度が向上したダイナミックフォーカス回路が得られる。
【0043】実施例2.実施例1で述べたダイナミック
フォーカス回路では、式3に従ってダイナミックフォー
カス補正信号の作成を行ったものであるが、この補正信
号波形は図8に示すように、補正信号の最小レベルがゼ
ロである正方向のみに振幅を有する波形となる。なお、
図8に示した補正信号波形では、位相調整量φX 、φY
はゼロとしている。ここで、この補正信号をそのまま出
力回路60に出力すると、出力電流はプラス側の電流の
みが負荷であるフォーカスコイル61のダイナミックコ
イルに流れることになり、正負両電源駆動であり、正負
両方向の電流を出力することのできる出力回路60のダ
イナミックレンジの半分しか使用しないことになり、効
率が悪くなると同時に、負荷であるフォーカスコイル6
1に流す平均電流値も大きくなり、その結果、出力回路
60の消費電力が大きくなり、発熱量も大きくなる。ま
た、フォーカスコイル61の発熱量も大きくなる。この
問題を解決するために、負荷に流す平均電流値を抑える
ように出力保護回路を加えた構成をとったダイナミック
フォーカス回路が必要となる。
【0044】しかし、出力保護回路によってフォーカス
補正精度が低下すれば意味が無い。そこで実施例1のダ
イナミックフォーカス回路をもとにして、消費電力の低
減を行なった出力保護回路を搭載したダイナミックフォ
ーカス回路の実施例2を図2に示す。同図において、図
1と同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、26は
スタティックフォーカス信号発生回路であり、出力回路
60、とフォーカスコイル61の添字d、sはそれぞれ
ダイナミック、スタティック用のブロックであることを
意味している。本実施例2と図1に示した実施例1のダ
イナミックフォーカス回路との違いは、減算回路18
と、−RをつくるDC発生回路19が存在しないことで
あり、これらの代わりに結合コンデンサ24が設置され
ている。この結合コンデンサ24の役割は、平方根回路
17の出力信号であるダイナミックフォーカス補正信号
のDC成分を阻止して出力回路60dにダイナミックフ
ォーカス補正信号のAC成分のみを出力するものであ
る。なお、図9に結合コンデンサ24を使用した場合の
ダイナミックフォーカス補正信号波形を示したが、図8
のダイナミック補正信号波形と比べるとDCレベルが変
化しただけである。
【0045】次に、動作について説明する。平方根回路
17までの動作は実施例1で述べたダイナミックフォー
カス回路と全く同じである。ここで式3を再度考察す
る。式3の右辺にはRというDC成分が含まれている。
また、根号内が補正信号のAC成分に相当する。ここで
AC成分の平均出力レベルがゼロになるように出力回路
60に出力すれば、出力回路の消費電力の低減が図れる
とともに、同じ電源電圧であってもダイナミックレンジ
を広く使うことができる。
【0046】一方、減算回路18が不要になるのは、減
算回路18における演算はダイナミックフォーカス補正
信号のAC成分からRの減算を行なっているが、ここで
Rの代わりにAC成分の平均レベルを引けば、所望の信
号が得られることになる。しかし、AC成分の平均レベ
ルはダイナミックフォーカス調整によって変化するた
め、平均レベルの抽出は困難である。一方、容量結合を
行うと、DC成分のキャンセルがなされるので、簡単に
平均レベルをゼロにすることができるので、結合コンデ
ンサ24を用いた構成をとっている。
【0047】フォーカス調整方法は、従来の調整方法、
すなわち、スタティックフォーカス調整、ダイナミック
フォーカス調整の順でフォーカス調整を行なうと、ダイ
ナミックフォーカス調整によってこの補正信号のDC成
分が変化するため、スタティックフォーカスが狂い、フ
ォーカスぼけが発生する。よって、最初にダイナミック
フォーカス調整を行い、スタティック調整を後に行なう
という手順でフォーカス調整を行なう。ダイナミックフ
ォーカス調整方法は、クロスハッチパターンを使用し、
縦線(垂直方向のダイナミックフォーカス調整)と横線
(水平方向のダイナミックフォーカス調整)の太さが均
一になるようにする。次に、スタティックフォーカス調
整を行い、太さが均一になったクロスハッチの縦線、横
線が最も細くなるように調整する。以上でフォーカス調
整は完了する。
【0048】以上のように、調整方法は従来のものと比
べて変わるが、実施例1で述べたダイナミックフォーカ
ス回路より低消費電力であり、かつ同じ性能を有するダ
イナミックフォーカス回路が得られる。
【0049】実施例3.実施例1および2で述べたダイ
ナミックフォーカス回路では、水平、垂直主偏向量情報
信号として実際の水平、垂直主偏向電流の検出を行なっ
ていたが、本実施例3では、ダイナミックフォーカス回
路の小型化、低価格化のために、水平、垂直同期信号か
ら主偏向量情報信号である水平、垂直鋸波信号の作成を
行い、これを用いて、式3の演算によってダイナミック
フォーカス補正信号の作成を行なうように構成したもの
である。
【0050】図3に本実施例3のダイナミックフォーカ
ス回路のブロック回路図を示す。同図において、図1と
同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、10は水平
同期信号入力端子、11は入力周波数が変化しても出力
水平鋸波の振幅を一定にするための水平鋸波用オートゲ
インコントロール回路(以下、「AGC回路」と記
す)、12は水平鋸波発生回路、20は垂直同期信号入
力端子、21は出力垂直鋸波の振幅を一定にするための
垂直鋸波用AGC回路、22は垂直鋸波発生回路であ
る。また、同図中、h、vの添字がある位相調整用DC
信号発生回路3と、自乗演算回路13は、hが水平系の
回路、vが垂直系の回路であることを意味する。
【0051】次に動作について説明する。ダイナミック
フォーカス補正信号は水平、垂直主偏向に同期した補正
信号であるので、水平、垂直主偏向回路からそれぞれ水
平、垂直同期信号を入力端子10、20から入力し、こ
の入力同期信号に基づいて水平、垂直周期の鋸波信号を
作成する。この鋸波信号は、水平、垂直主偏向量を意味
するものである。以下、説明を簡単にするため水平、垂
直同期信号は正極性パルスが入力されるものとする。入
力同期信号パルスの立上がりが入力されると鋸波発生回
路12、22内の充放電容量の充電を開始し、同期信号
パルスの立下がりが入力されるまで充電を続け、同期信
号の立下がりが入力されるとリセットをかけて、充放電
容量の放電を開始し、次の同期信号パルスの立上がりが
入力されるまで放電を続ける。充電期間中は充放電容量
の出力電圧が次第に上昇し、放電期間中は出力電圧が次
第に低下する。よって、上記動作の繰返しで入力同期信
号に同期した連続した鋸波信号が得られる。また、入力
同期信号パルスがHレベルの部分が鋸波のリトレース期
間になる。なお、水平、垂直鋸波の発生は双方とも同じ
動作で発生させている。また、上記鋸波信号出力を容量
結合を行って次段に出力すると、鋸波のセンタ位置の振
幅レベルがゼロになり、ゼロレベルに対して振幅が上下
対称な鋸波が得られる。なお、同期信号の極性が負極性
の場合は、上記説明文で同期信号の立上がりと立下がり
を入れ換えればあとは全く同じである。
【0052】本実施例3で、水平、垂直鋸波発生回路に
AGC回路を組込んだのは、このダイナミックフォーカ
ス回路を組込んだVPが、ハイビジョン専用機やNTS
C専用機などのように単一映像フォーマットのみに対応
しているVPセットだけでなく、複数の映像信号フォー
マットに対応するオートスキャン方式VPや、マルチス
キャン方式VPに対応するためである。オート、マルチ
スキャン方式VPでは、入力水平、垂直周波数が変化す
るため、AGC回路が無い鋸波発生回路を使用している
と、充電期間、放電期間の時間が変化するため、出力鋸
波振幅が変化する。この出力振幅変化は入力周波数が高
い程、鋸波振幅は低下する。振幅変化があれば、フォー
カス回路は水平、垂直偏向量は同じであっても偏向量が
変化したものと判断し、ダイナミックフォーカス補正量
を変化させ、この結果、フォーカスぼけが発生してしま
う。よって、この振幅変化を防ぐ必要があり、入力周波
数が変化しても出力鋸波振幅が一定になるようにAGC
回路11,21が必要になる。
【0053】AGC回路11,21の動作原理は、入力
信号周波数に応じて充放電容量に流す充電電流量を変化
させるもので、入力信号周波数が高くなるほど充放電容
量に流す充電電流量を大きくしている。構成は周波数/
電圧変換回路(以下、「F/V回路」と記す)の応用で
あり、入力周波数が低い程出力電圧はゼロレベルに近づ
き、入力周波数が高いほど負側に高い電圧を出力する。
そして、F/V回路の出力電圧を基準抵抗を介して電流
変換して充放電容量に流すと、高周波ほど電流量が増加
するため、所望の鋸波発生回路を構成することができ
る。
【0054】次に、上記鋸波発生回路12,22の出力
信号を式3にあてはめると、水平鋸波が水平主偏向量、
垂直鋸波が垂直主偏向量となり、これらと、水平、垂直
サブ偏向量と加算し、X、Yとなり、位相調整信号
φX 、φY とでダイナミックフォーカス補正信号を発生
させる。以下の回路構成は実施例1で述べたダイナミッ
クフォーカス回路の構成と全く同じである。また、フォ
ーカス調整方法についても同様である。
【0055】実施例4.図4は、実施例3において、出
力回路60の保護のために、ダイナミックフォーカス補
正信号出力を結合コンデンサ24を用いてダイナミック
フォーカス補正信号のDC成分キャンセルを行なったダ
イナミックフォーカス回路のブロック回路図である。こ
の実施例4のフォーカス調整方法は、実施例2で述べた
ダイナミックフォーカス回路と同じ手順で調整する。
【0056】実施例3、および実施例4では、出力回路
60以外は、すべて小信号レベルの範囲でダイナミック
フォーカス補正信号を発生させることができるダイナミ
ックフォーカス回路を構成することができ、フォーカス
回路の小型化と低価格化の両方が可能となる。
【0057】実施例5.図5は本発明の実施例5のブロ
ック回路図で、図1〜図4と同一符号はそれぞれ同一部
分を示している。ダイナミックフォーカスはフォーカス
コイル61にフォーカス電流を流すことによってフォー
カス磁界を発生させ、この磁界によって電磁レンズが構
成され、この電磁レンズによって電子ビームの集束作用
が行うため、フォーカス磁界は、最終的には磁界のベク
トル合成によって必要な磁界を作成すればよいことにな
る。よって、よりいっそうのダイナミックフォーカス出
力回路60の平均消費電力を小さくして、その発熱量を
低減する工夫を行ったものが図5に示す本実施例4であ
る。これは、ダイナミックフォーカス補正信号から、垂
直パラボラ成分を引き、ここで引いた垂直パラボラ成分
をスタティックフォーカスコイルにDCとともに流し
て、発生させるフォーカス磁界は上記実施例と同じもの
をつくるように構成したものである。
【0058】図5において、18はダイナミックフォー
カス補正信号から垂直パラボラ成分を引くための減算回
路、25は垂直パラボラ成分をスタティックフォーカス
信号に加算するための加算回路、26はDCであるスタ
ティックフォーカス信号発生回路、27はダイナミック
フォーカス補正信号から引く垂直パラボラ信号を作成す
る減算用垂直パラボラ信号作成回路、28はスタティッ
クフォーカス信号に加える垂直パラボラ信号のゲイン調
整回路である。なお、図中でd、sの添字があるもの
は、dはダイナミック系回路、sはスタティック系回路
であることを意味している。
【0059】式3によって作成したダイナミックフォー
カス補正信号は、垂直用自乗回路13vの出力信号の極
性を反転し、ゲイン調整を行う回路27の出力信号との
加算が減算回路18で行い、垂直パラボラ信号成分が引
かれ、これを出力回路60に出力する。
【0060】一方、スタティックフォーカス補正信号に
は、ダイナミックコイルとスタティックコイルの感度補
正をゲイン調整回路28で振幅を制御し、これを加算回
路25においてスタティックフォーカス補正信号と加算
し、これを出力する。スタティック信号に加算される垂
直パラボラ信号はダイナミック補正信号から引いたパラ
ボラ信号と逆極性の信号で、そのレベルは、スタティッ
クコイルの感度がダイナミックコイルよりも高いため、
小さくなるが、フォーカスコイル61で発生する磁界の
大きさは同じである。
【0061】これらのフォーカス信号によって発生する
磁界は、垂直パラボラ成分はダイナミックとスタティッ
クコイルで発生する極性が逆であるため、キャンセルさ
れ、その結果、ダイナミックフォーカス磁界とスタティ
ックフォーカス磁界が残り、上記各実施例1〜3で得ら
れるフォーカス磁界と同じものが得られる。なお、図1
0(a)にこの時のダイナミックフォーカス補正信号の
波形を、図10(b)にスタティックフォーカス補正信
号の波形を示す。
【0062】フォーカス調整方法については、図5に示
した実施例5では、従来のフォーカス調整方法と同じ
く、スタティックフォーカス、ダイナミックフォーカス
の順で調整を行なえばよい。
【0063】実施例6.図6は、実施例5において、結
合コンデンサ24を設置して出力回路60の負担を一段
と低減したダイクロイックフォーカス回路のブロック回
路図である。この実施例6のフォーカス調整方法は、実
施例2と同様に、ダイナミックフォーカス、スタティッ
クフォーカスの順に行えばよい。
【0064】実施例7.上記各実施例では、水平、垂直
偏向量情報信号X、Yをアナログ信号のまま、次段の自
乗演算回路13に導き、以下の各回路でもアナログ信号
のまま扱って、ダイナミックフォーカス補正信号発生を
全てアナログ的に行っているが、水平、垂直偏向量情報
信号をA/D変換してデジタル信号にし、ダイナミック
フォーカス補正信号作成演算、レベル調整をデジタル信
号処理で行うように構成してもよい。上記のように、デ
ジタル信号処理によってダイナミックフォーカス補正信
号を作成するように構成したダイナミックフォーカス回
路の構成ブロック図を図7に示す。図において、図1と
同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、30は水
平、垂直主偏向量、サブ偏向量の検出信号をデジタル信
号に変換するA/D変換回路、31は上記各検出偏向量
信号と、位相情報φX 、φY 、およびCRT物理的定数
Rからダイナミック、およびスタティックフォーカス補
正信号の作成を行うフォーカス補正信号発生用演算回
路、32はフォーカス補正信号発生用演算回路31の出
力デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回
路である。
【0065】なお、上記フォーカス補正信号発生用演算
回路31の内部構成は、実施例1〜4で述べた自乗演算
回路13、BLK期間の高周波除去回路14、加算回路
15、平方根回路17から構成され、自乗、加算、平方
根演算をデジタル数値演算によって行う。また、減算回
路18を含む演算を行う構成、結合コンデンサ24を含
む演算を行う構成、垂直二次信号成分をダイナミック補
正信号から引いてスタティック補正信号に加算する演算
を行う構成としてもよい。
【0066】以上のようにデジタルデータの演算によっ
てダイナミックフォーカス補正信号発生を行うように構
成した実施例のダイナミックフォーカス回路も、上記実
施例1と同様に、フォーカス補正信号の高精度化が行え
ると同時に、回路の小型化、低価格化が行える効果があ
る。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高精
度なダイナミックフォーカス補正信号を小信号領域で作
成することができるダイナミックフォーカス回路が得ら
れ、フォーカス補正精度を向上することができ、同時に
ダイナミックフォーカス回路の小型化、および低価格化
が達成出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図2】この発明の実施例2によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図3】この発明の実施例3によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図4】この発明の実施例4によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図5】この発明の実施例5によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図6】この発明の実施例6によるダイナミックフォー
カス回路のブロック回路図である。
【図7】この発明の実施例7よるダイナミックフォーカ
ス回路のブロック回路図である。
【図8】実施例1によるダイナミックフォーカス回路に
よって出力されるダイナミックフォーカス補正信号波形
図である。
【図9】実施例2によるダイナミックフォーカス回路に
よって出力されるダイナミックフォーカス補正信号波形
図である。
【図10】実施例5および実施例6によるダイナミック
フォーカス回路によって出力されるダイナミックフォー
カス補正信号波形図である。
【図11】従来のダイナミックフォーカス回路のブロッ
ク回路図である。
【図12】従来のダイナミックフォーカス回路によって
出力されるダイナミックフォーカス補正信号波形図であ
る。
【図13】パネル形状が凹んでいるCRTにおける実際
の偏向量と偏向電流量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 水平加算回路 2 垂直加算回路 3 位相調整用DC信号発生回路 11 水平鋸波用AGC回路 12 水平鋸波発生回路 13 自乗演算回路 14 高周波成分除去回路 15 加算回路 16 (R2 )DC発生回路 17 平方根回路 18 減算回路 19 (−R)DC発生回路 21 垂直鋸波用AGC回路 22 垂直鋸波発生回路 24 結合コンデンサ 25 加算回路 26 スタティックフォーカス信号発生回路 27 減算用垂直パラボラ信号作成回路 28 ゲイン調整回路 30 A/D変換回路 31 フォーカス補正信号発生用演算回路 32 D/A変換回路 41 カレントトランス 51 主偏向ドライブ回路 52 主偏向コイル 53 帰還抵抗 54 サブ偏向ドライブ回路 55 サブ偏向コイル 56 帰還抵抗 57 加算回路 60 出力回路 61 フォーカスコイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】実施例5.図5は本発明の実施例5のブロ
ック回路図で、図1〜図4と同一符号はそれぞれ同一部
分を示している。ダイナミックフォーカスはフォーカス
コイル61にフォーカス電流を流すことによってフォー
カス磁界を発生させ、この磁界によって電磁レンズが構
成され、この電磁レンズによって電子ビームの集束作用
が行うため、フォーカス磁界は、最終的には磁界のベク
トル合成によって必要な磁界を作成すればよいことにな
る。よって、よりいっそうのダイナミックフォーカス出
力回路60の平均消費電力を小さくして、その発熱量を
低減する工夫を行ったものが図5に示す本実施例であ
る。これは、ダイナミックフォーカス補正信号から、垂
直パラボラ成分を引き、ここで引いた垂直パラボラ成分
をスタティックフォーカスコイルにDCとともに流し
て、発生させるフォーカス磁界は上記実施例と同じもの
をつくるように構成したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】実施例7.上記各実施例では、水平、垂直
偏向量情報信号X、Yをアナログ信号のまま、次段の自
乗演算回路13に導き、以下の各回路でもアナログ信号
のまま扱って、ダイナミックフォーカス補正信号発生を
全てアナログ的に行っているが、水平、垂直偏向量情報
信号をA/D変換してデジタル信号にし、ダイナミック
フォーカス補正信号作成演算、レベル調整をデジタル信
号処理で行うように構成してもよい。上記のように、デ
ジタル信号処理によってダイナミックフォーカス補正信
号を作成するように構成したダイナミックフォーカス回
路の構成ブロック図を図7に示す。図において、図1と
同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、30は水平
(h)、垂直(v)主偏向量(m)、サブ偏向量(s)
の検出信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、
31は上記各検出偏向量信号と、位相情報φX 、φY
およびCRT物理的定数Rからダイナミック、およびス
タティックフォーカス補正信号の作成を行うフォーカス
補正信号発生用演算回路、32はフォーカス補正信号発
生用演算回路31の出力デジタル信号をアナログ信号に
変換するD/A変換回路である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRT方式ビデオプロジェクタのフォー
    カスコイルを用いた電磁フォーカス方式のダイナミック
    フォーカス回路において、水平、垂直各々の主偏向電流
    値とサブ偏向電流値の検出を行なう回路と、CRT蛍光
    面上のラスターずれを補償するために位相情報を与える
    位相調整回路と、上記各主偏向、サブ偏向電流検出回路
    の出力信号と上記位相調整回路の出力信号とを加算して
    水平、垂直の偏向量情報を作成するための加算回路と、
    CRTのパネル形状および物理的サイズによって定まる
    DC補正信号発生回路と、上記各加算回路の出力信号と
    DC補正信号とにより電子ビームの偏向位置に応じて定
    まるダイナミックフォーカス補正信号を作成する回路
    と、上記回路出力信号であるダイナミックフォーカス補
    正信号の出力回路と、CRTネック部に設置したフォー
    カスコイルを有するダイナミックフォーカス回路。
  2. 【請求項2】 上記ダイナミックフォーカス補正信号作
    成回路は、水平偏向量情報信号のBLK期間の不要高周
    波成分除去回路と、水平、垂直偏向量信号と、CRTパ
    ネル形状とCRT物理的サイズによって定まるDC補正
    信号の加算回路と、平方根演算回路と、DC信号減算回
    路から構成されることを特徴とする特許請求の範囲請求
    項1項記載のダイナミックフォーカス回路。
  3. 【請求項3】 上記ダイナミックフォーカス補正信号作
    成回路の出力信号を出力回路に容量結合してダイナミッ
    クフォーカス補正信号のAC成分のみを出力する回路
    と、スタティックフォーカス補正用のDC信号作成回路
    とその出力回路を独立して有することを特徴とする特許
    請求の範囲請求項1項記載のダイナミックフォーカス回
    路。
  4. 【請求項4】 CRT方式ビデオプロジェクタにおい
    て、CRT蛍光面上で電子ビームを集束させるフォーカ
    ス回路のうち、フォーカスコイルを用いた電磁フォーカ
    ス方式のダイナミックフォーカス回路において、水平、
    垂直同期信号から各々の偏向量信号を作成する回路と、
    CRT蛍光面上のラスターずれを補償するために位相情
    報を与える位相調整回路と、上記各偏向量情報信号と上
    記位相調整回路の出力信号とを加算して水平、垂直の偏
    向量情報信号を作成するための加算回路と、CRTパネ
    ル形状とCRT物理的サイズによって定まるDC補正信
    号発生回路と、上記各加算回路の出力信号とDC補正信
    号とにより電子ビームの偏向位置に応じて定まるダイナ
    ミックフォーカス補正信号を作成する回路と、上記回路
    出力信号であるダイナミックフォーカス補正信号の出力
    回路と、CRTネック部に設置したフォーカスコイルを
    有するダイナミックフォーカス回路。
  5. 【請求項5】 上記ダイナミックフォーカス補正信号作
    成回路は、水平偏向量情報信号のBLK期間の不要高周
    波成分除去回路と、水平、垂直偏向量信号と、CRTパ
    ネル形状とCRT物理的サイズによって定まるDC補正
    信号の加算回路と、平方根演算回路と、DC信号減算回
    路から構成されることを特徴とする特許請求の範囲請求
    項4項記載のダイナミックフォーカス回路。
  6. 【請求項6】 上記ダイナミックフォーカス補正信号作
    成回路の出力信号を出力回路に容量結合してダイナミッ
    クフォーカス補正信号のAC成分のみを出力する回路
    と、スタティックフォーカス補正用のDC信号作成回路
    とその出力回路を独立して有することを特徴とする特許
    請求の範囲請求項4項記載のダイナミックフォーカス回
    路。
  7. 【請求項7】 CRT方式ビデオプロジェクタにおい
    て、CRT蛍光面上で電子ビームを集束させるフォーカ
    ス回路のうち、フォーカスコイルを用いた電磁フォーカ
    ス方式のダイナミックフォーカス回路において、垂直偏
    向量情報信号から作成した垂直二次波形成分をダイナミ
    ックフォーカス補正信号から引くための減算回路と、上
    記減算回路で引いた垂直二次波形成分のダイナミック−
    スタティックコイルの感度補正を行うゲイン調整回路
    と、上記ゲイン調整回路の出力信号とスタティックフォ
    ーカス補正信号との加算を行う加算回路を備えたことを
    特徴とする特許請求の範囲請求項1項、2項、4項、5
    項記載のダイナミックフォーカス回路。
  8. 【請求項8】 特許請求の範囲請求項7項記載のダイナ
    ミックフォーカス回路において、ダイナミックフォーカ
    ス補正信号と垂直二次波形成分の減算回路の出力信号を
    容量結合を行ってダイナミックフォーカス補正信号のA
    C成分のみを出力する回路と、スタティックフォーカス
    補正信号を出力する回路を独立して有することを特徴と
    する特許請求の範囲請求項3項、6項記載のダイナミッ
    クフォーカス回路。
  9. 【請求項9】 特許請求の範囲請求項1項〜8項記載の
    ダイナミックフォーカス回路において、水平、垂直偏向
    量情報信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を
    有し、上記A/D変換回路の出力データを用いてダイナ
    ミックフォーカス補正信号の作成を行う演算回路と、上
    記演算回路の出力データをアナログ信号に変換するD/
    A変換回路を有することを特徴とする特許請求の範囲請
    求項1項〜8項記載のダイナミックフォーカス回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6078151A (en) * 1997-03-27 2000-06-20 Nec Corporation Simple dynamic focus circuit having saw wave generating circuits
KR100389869B1 (ko) * 2001-08-14 2003-07-04 삼성전자주식회사 다이내믹 포커스 신호 발생 장치

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