JPH07142537A - アウターリードの位置決め方法及びアウターリードボンディング方法並びに装置 - Google Patents

アウターリードの位置決め方法及びアウターリードボンディング方法並びに装置

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JPH07142537A
JPH07142537A JP6161294A JP6161294A JPH07142537A JP H07142537 A JPH07142537 A JP H07142537A JP 6161294 A JP6161294 A JP 6161294A JP 6161294 A JP6161294 A JP 6161294A JP H07142537 A JPH07142537 A JP H07142537A
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JP
Japan
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package
outer lead
mounting
spot light
substrate
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Application number
JP6161294A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Wakihara
義範 脇原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テープキャリアパッケージのアウターリードと
回路基板上の実装用パッドとの位置決めを容易に行うと
ともに、アウターリードボンディング装置の開発にかか
るコストを低減することを目的とする。 【構成】テープキャリアパッケージ供給部2により供給
されたテープキャリアパッケージPをパッケージ吸着・
実装装置4にて吸着し、そのパッケージPのアウターリ
ードの任意の二点にレーザー照射部5にてレーザー光を
照射する。次にパッケージPをパッケージ吸着・実装装
置4にて当該照射位置から移動させ、そのレーザー光の
照射位置に、基板28の実装用パッドを基板移動装置3
によりアウターリードのレーザー光の照射部分と対応さ
せて位置決めする。そして、再びパッケージPを元のレ
ーザー光の照射位置に戻すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、QFP(Quad Flat Pac
kege) やTAB(Tape Automated Bonding)テープを用い
たプラスチックパッケージ(いわゆるテープキャリアパ
ッケージ)のアウターリードボンディングにおけるアウ
ターリードの位置決め方法及びアウターリードボンディ
ング方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高性能化に伴
い半導体チップ(ICチップ)等の電子部品を搭載する
電子部品搭載装置も多ピン化、小型化、表面実装化が進
んでいる。
【0003】表面実装用の電子部品搭載装置としてはQ
FP(クアッデッド・フラット・パッケージ)等に代表
されるように、所謂リードフレームを使用した半導体パ
ッケージが主流を占めている。しかしながら、ICの高
集積化とともに端子数の増加、インナーリードと接続さ
れるICチップの接続ピッチの狭ピッチ化が進むと、エ
ッチング等で形成されるリードフレームでは、多ピン
化、狭ピッチ化が困難である等の問題が生じる。そこ
で、半導体パッケージに代わってテープ状のフィルム
(通常ポリイミド)を用いたテープキャリアパッケージ
を回路基板へ実装するTAB法が高密度実装、薄型実装
に適した方式として注目されている。TAB法ではフィ
ルムに形成されたリードの一部であるインナーリードに
ICチップの電極部を熱圧着し、アウターリードボンデ
ィングによりインナーリードと一体のアウターリードを
回路基板上の実装用パッドに接続するようにしている。
【0004】テープキャリアパッケージのアウターリー
ドボンディングを行う際には、まず回路基板への実装直
前にリード外端の共通接続部を切断してテープキャリア
パッケージをテープキャリアから切り離す。そして、半
田あるいは半田及びフラックスでコートされた回路基板
上の実装用パッドに、切り離されたテープキャリアパッ
ケージのアウターリードを位置決めして、加熱したブレ
ード等によって加圧して熱圧着する。従って、アウター
リードボンディングにおいては、テープキャリアパッケ
ージのアウターリードと回路基板上の実装用パッドとの
正確な位置決めが要求される。
【0005】従来、アウターリードボンディング装置で
は、カメラを用いてアウターリードと実装用パッドとを
観察して位置決めするようにしている。図15(b),
図16に示すように、テープキャリアパッケージの各端
のアウターリード100に認識突部101が形成され、
回路基板102の実装用パッド103列の近傍に認識マ
ーク104が形成されている。そして、アウターリード
ボンディング装置は図15(a),図16に示すよう
に、カメラ105a,105bが観察した認識突部10
1と認識マーク104との位置データを基に、アウター
リード100を実装用パッド103に機械的に位置決め
してアウターリードボンディングするようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したア
ウターリードボンディング装置においては、次のような
問題がある。
【0007】従来の画像認識方法では、テープキャリア
パッケージを観察するカメラと回路基板102を観察す
るカメラを必要とする。又、認識された画像データを基
にアウターリード100の認識突部101の座標値と、
実装用パッド103列近傍の認識マーク104の座標値
とを演算し、その演算結果に基づいて位置決めするよう
になっている。従って、画像データを演算処理するプロ
グラムの作成や演算処理回路の設計に時間がかかって装
置自体が複雑なものとなるばかりでなく、装置の開発に
時間がかかって開発コストが多大なものとなるという問
題がある。
【0008】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであってその目的は、テープキャリアパッケ
ージ等のパッケージのアウターリードと回路基板上の実
装用パッドとの位置決めを容易に行うことができるとと
もに、位置決め等のための装置の開発にかかるコストを
低減することができるアウターリードボンディングにお
けるアウターリードの位置決め方法及びアウターリード
ボンディング方法並びに装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1に記載の発明は、ベアチップが搭載されたパ
ッケージを吸着し、その吸着されたパッケージのアウタ
ーリード又は基板に形成されたパッケージの実装用パッ
ドのいずれか一方の任意の二点にスポット光を照射し、
次にスポット光が照射されたパッケージ又は基板のいず
れか一方を当該照射位置から移動させ、そのスポット光
の照射位置に他方の実装用パッド又はアウターリード
を、前記一方のアウターリード又は実装用パッドのスポ
ット光の照射部分と対応させて位置決めし、再び最初に
スポット光が照射されたパッケージ又は基板のいずれか
一方を元のスポット光の照射位置に戻すようにした。
【0010】請求項2に記載の発明は、ベアチップが搭
載されたパッケージを吸着し、その吸着されたパッケー
ジのアウターリード又は基板に形成されたパッケージの
実装用パッドのいずれか一方の任意の二点にスポット光
を照射し、次にスポット光が照射されたパッケージ又は
基板のいずれか一方を当該照射位置から移動させ、その
スポット光の照射位置に他方の実装用パッド又はアウタ
ーリードを、前記一方のアウターリード又は実装用パッ
ドのスポット光の照射部分と対応させて位置決めし、再
び最初にスポット光が照射されたパッケージ又は基板の
いずれか一方を元のスポット光の照射位置に戻した後、
アウターリードを実装用パッドに対して接合するように
した。
【0011】請求項3に記載の発明は、ベアチップが搭
載されたパッケージを供給するパッケージ供給手段と、
前記パッケージ供給手段により供給されたパッケージを
吸着する吸着手段と、前記パッケージを実装するための
実装用パッドを備えた基板を搭載する搭載台と、前記吸
着手段により吸着されたパッケージのアウターリード又
は、前記搭載台に搭載された基板の実装用パッドのいず
れか一方の任意の二点にスポット光を照射するスポット
光照射手段と、前記吸着手段により吸着されたパッケー
ジ又は前記搭載台に搭載された基板のいずれか一方を、
アウターリード又は実装用パッドにスポット光が照射さ
れる照射位置とスポット光が照射されない待機位置との
間を移動させる移動手段と、前記移動手段によりパッケ
ージ又は基板のいずれか一方が待機位置に移動した状態
で、アウターリード又は実装用パッドへのスポット光の
照射位置に、他方の実装用パッド又はアウターリードを
前記一方のアウターリード又は実装用パッドのスポット
光照射部分と対応して位置決めする位置決め手段と、前
記移動手段により最初にスポット光が照射されたパッケ
ージ又は基板のいずれか一方を照射位置に移動させた状
態で、アウターリードを実装用パッドに対して接合する
接合手段とを備えた。
【0012】
【作用】請求項1に記載の方法では、ベアチップが搭載
されたパッケージが吸着され、その吸着されたパッケー
ジのアウターリード又は、基板に形成されたパッケージ
の実装用パッドのいずれか一方の任意の二点にスポット
光が照射される。次に、スポット光が照射されたパッケ
ージ又は基板のいずれか一方が当該照射位置から移動さ
れる。続いて、そのスポット光の照射位置に他方の実装
用パッド又はアウターリードが、前記一方のアウターリ
ード又は実装用パッドのスポット光の照射部分と対応さ
せて位置決めされる。すなわち、スポット光照射部分に
パッド又はアウターリードが合うように基板又はパッケ
ージを移動することにより位置決めされる。そして、再
び最初にスポット光が照射されたパッケージ又は基板の
いずれか一方が元のスポット光の照射位置に戻される。
従って、カメラによりアウターリードや実装用パッドを
観察して座標値を演算処理するためのプログラムを作成
したり演算処理回路の設計をする必要がなくなり、位置
決めが簡単となる。
【0013】又、請求項2に記載の方法では、前記の方
法によりアウターリードと実装用パッドとが位置決めさ
れた後、アウターリードが実装用パッドに対して接合さ
れる。
【0014】請求項3に記載の装置では、パッケージ供
給手段によりベアチップが搭載されたパッケージが供給
されると、吸着手段によりパッケージが吸着される。
又、搭載台にパッケージを実装するための実装用パッド
を備えた基板が搭載される。この状態でスポット光照射
手段によりパッケージ又は、基板に形成されたパッケー
ジの実装用パッドのいずれか一方の任意の二点にスポッ
ト光が照射された後、移動手段によりパッケージ又は基
板のいずれか一方が待機位置に移動される。次に、位置
決め手段によりアウターリード又は実装用パッドへのス
ポット光の照射位置に、他方の実装用パッド又はアウタ
ーリードが前記一方のアウターリード又は実装用パッド
のスポット光照射部分と対応して位置決めされる。そし
て、移動手段により最初にスポット光が照射されたパッ
ケージ又は基板のいずれか一方が照射位置に移動された
状態で、アウターリードが実装用パッドに対して接合さ
れる。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下、本発明を具体化した実施
例1を図1〜図10に従って説明する。
【0016】図1はアウターリードボンディング装置の
斜視図であり、図2は同正面図、図3は同平面図、図4
は右側面図である。図1〜図4に示すように、アウター
リードボンディング装置1はパッケージ供給手段として
のテープキャリアパッケージ(以下、パッケージ供給部
という)2と、位置決め手段としての基板移動装置3
と、吸着手段,移動手段,接合手段としてのパッケージ
吸着・実装装置4と、スポット光照射手段としてのレー
ザー照射部5とから構成されている。
【0017】パッケージ供給部2は搭載台6を備え、そ
の搭載台6は本体ベース7上に設けられた一対のレール
8に摺動可能に載置されている。又、各レール8の内側
には一対の送りネジ9a,9bが架設されており、前記
搭載台6に送りネジ9aが遊挿され、送りネジ9bが螺
挿されている。そして、搭載台6は送りネジ9bを駆動
する搭載台移動用モータ10の回転によりX方向(以
下、本体ベース7の長手方向をX方向とし、幅方向をY
方向とする)へ移動されるようになっている。搭載台6
の上面には予めテープキャリアから切り離されたテープ
キャリアパッケージ(以下、パッケージという)Pを搭
載する搭載用凹部6aが4箇所に亘って並設されてい
る。又、搭載用凹部6aと隣接する位置には、同搭載用
凹部6aよりも低いフラットな面を有するレーザー照射
用ステージ6bが形成されている。なお、各搭載用凹部
6aに搭載されたパッケージPは、図示しない吸着装置
により吸着されるようになっている。
【0018】基板移動装置3は基台13を備え、その基
台13は送りネジ9aが螺挿され、送りネジ9bが遊挿
された状態で、前記レール8上に摺動可能に載置されて
いる。そして、基台13は送りネジ9bを駆動する基台
移動用モータ14の回転によりX方向へ移動されるよう
になっている。基台13上には第1のスライダ15の支
持台16が固着されている。支持台16にはYステージ
17が図示しないラックアンドピニオン機構によりスラ
イド可能に取付けられている。Yステージ17はピニオ
ンギア(図示しない)を駆動するYスライド用モータ1
8の回転によりY方向へ往復移動可能となっている。Y
ステージ17上には第2のスライダ19の支持台20が
第1のスライダ15と直交して固着されている。支持台
20にはXステージ21が図示しないラックアンドピニ
オン機構によりスライド可能に取付けられている。Xス
テージ21はピニオンギア(図示しない)を駆動するX
スライド用モータ22(図4に図示)の回転によりX方
向へ往復移動可能となっている。Xステージ21上には
第3のスライダ23の支持台24が固着されている。支
持台24にはθステージ25が回動可能に取付けられて
いる。θステージ25はその外周に設けられたギア(図
示しない)にθスライド用モータ26(図4に図示)の
ギア(図示しない)が螺合しており、θスライド用モー
タ26の回転により所定角度回動可能となっている。θ
ステージ25上には基板搭載用テーブル27が固着され
ており、その基板搭載用テーブル27には基板28が一
対の位置決め部材29により位置決めされた状態で搭載
されるようになっている。
【0019】パッケージ吸着・実装装置4は吸着・実装
ツール32が本体ベース7と、その本体ベース7上に設
けられた前方開放の枠体33の後部との間に架設された
送りネジ34及び支柱35に取付けられている。
【0020】吸着・実装ツール32は支持板36を備え
ており、その支持板36にはボールナット38が固着さ
れるとともに、挿通孔36aが形成されている。そし
て、支持板36はボールナット38に送りネジ34が螺
着され、挿通孔36aに支柱35が挿通支持されて、上
下動可能となっている。又、支持板36は送りネジ34
を駆動する実装用モータ37の正逆方向への回転によ
り、支柱35に支持された状態で、ボールナット38と
ともに昇降するようになっている。
【0021】図5に示すように、支持板36の先端部上
面には昇降用スライダ39とモータ支持板40とが所定
間隔離間して固着されている。昇降用スライダ39には
保持部材41が上下動可能に取付けられている。モータ
支持板40には昇降用モータ43が取付けられており、
その昇降用モータ43の駆動軸には板カム42が昇降用
スライダ39と近接して固着されている。保持部材41
の上部にはローラ44が回動可能に設けられており、ロ
ーラ44は板カム42に対してその周面と当接した状態
で支持されている。又、保持部材41のローラ44が設
けられた側とは反対側の上部側面にはピン45が設けら
れており、そのピン45と支持板36との間にはコイル
バネ46が取付けられている。そして、保持部材41は
コイルバネ46の弾性力により、ローラ44が板カム4
2に当接された状態で常時下方へ付勢されている。
【0022】前記保持部材41の下部には一対の吸着ノ
ズル47aが挿通支持されている。両吸着ノズル47a
は支持板36及び支持板36の下面に固着された断熱部
材48に遊挿され且つ、その先端部が断熱部材48の下
端面から突出している。
【0023】図5,図6に示すように、吸着ノズル47
aの先端部は末広がりの漏斗状に形成されており、その
先端部には耐熱性を有する四角板状の吸着ヘッド47b
が挿通固定されている。断熱部材48下面にはヒートツ
ール49が吸着ヘッド47bと僅かに離間して固着され
ている。そして、保持部材41は昇降用モータ43の駆
動により板カム42が回転して、その周面に沿ってロー
ラ44が転動することにより、その板カム42のカム面
の形状に応じて吸着ノズル47aとともに昇降するよう
になっている。すなわち、吸着ヘッド47bは吸着ノズ
ル47aが降下すると搭載用凹部6aに搭載されたパッ
ケージPを吸着する吸着位置に移動し、上昇するとパッ
ケージPを上方へ待機させる待機位置又は、吸着された
パッケージPのアウターリードがヒートツール49と接
触する接触位置に移動するようになっている。なお、吸
着ヘッド47bには吸着ノズル47aを介して図示しな
い吸引源の作用によりパッケージPが吸着されるように
なっている。又、ヒートツール49は図示しない加熱装
置により加熱されるようになっている。
【0024】図1,図4に示すように、支持板36の先
端部にはカメラ支持板50が延設されており、そのカメ
ラ支持板50には撮像デバイス(CCD)を備えたカメ
ラ51が斜状に配設されている。そして、カメラ51は
吸着ヘッド47bの下方に移動したパッケージPや基板
28を観察するようになっている。
【0025】レーザー照射部5は固定板52を備え、そ
の固定板52は枠体33の内面前部に固着されている。
固定板52の下面には第4のスライダ53の支持台54
が固着されている。支持台54にはYステージ55が図
示しないラックアンドピニオン機構によりスライド可能
に取付けられている。Yステージ55はピニオンギア
(図示しない)を駆動するYスライド用モータ56の回
転によりY方向へ往復移動可能となっている。Yステー
ジ55上には第5のスライダ57の支持台58が第4の
スライダ53と直交して固着されている。支持台58に
はXステージ59が図示しないラックアンドピニオン機
構によりスライド可能に取付けられている。Xステージ
59はピニオンギア(図示しない)を駆動するXスライ
ド用モータ59の回転によりX方向へ往復移動可能とな
っている。Xステージ59には方形状のレーザー固定板
61が固着されており、そのレーザー固定板61の対角
位置には一対の半導体レーザーよりなるレーザー62
a,62bがそれぞれ固着されている。
【0026】レーザー62a,62bは吸着ヘッド47
bに吸着されたパッケージPが搭載台6のレーザー照射
用ステージ6b上に移動したときに、図6に示すよう
に、その各レーザー光がアウターリードを照射するよう
になっている。すなわち、本実施例におけるレーザー6
2a,62bは、半導体レーザーであり、図示しないレ
ンズ、光ファイバー等を備えている。そして、図7に示
すように、極細のレーザー光がパッケージPのアウター
リードLのうち、隣接する列の端部でほぼ対角の位置A
に存在するアウターリードLに照射される。レーザー光
のアウターリードLへの照射は、前記カメラ51による
対角位置Aの観察に基づいて、Yスライド用モータ5
6,Xスライド用モータ60を回転させて、レーザー6
2a,62bをX−Y方向に移動させて行われる。又、
レーザー62a,62bのレーザー光はアウターリード
Lの幅とほぼ同じスポット径を有しており、且つ照射の
際に乱反射を引き起こすことのない出力となっている。
用いられるレーザー62a,62bとしては半導体レー
ザーが小型であるという点から最適であり、その他He
(ヘリウム)−Ne(ネオン)レーザー等でもよいが、
0.1mm以下にスポット径を絞ることができるものが
好ましい。
【0027】又、図8に示すように、レーザー62a,
62bは基板搭載用テーブル27に搭載された基板28
が吸着ヘッド47bの下方に位置したときに、その各レ
ーザー光が基板28の実装用パッドBを照射するように
なっている。すなわち、レーザー光は実装用パッドBの
うち、隣接する列の端部でレーザー光が照射されたアウ
ターリードLに対応した対角位置Aに存在する実装用パ
ッドBに照射される。レーザー光の実装用パッドBへの
照射は、前記カメラ51による対角位置Aの観察に基づ
いて、Yスライド用モータ18,Xスライド用モータ2
2,θスライド用モータ26を回転させて、基板28を
X−Y−θ方向に移動させることにより行われる。な
お、実装用パッドBへのレーザー光の位置決めは、パッ
ケージPを吸着した吸着ヘッド47bが待機位置に位置
した状態で行われる。
【0028】又、吸着ヘッド47bに吸着されたパッケ
ージPは、位置決め後に基板28の実装用パッドBに搭
載される。又、この状態で、実装用モータ37が駆動さ
れて吸着・実装ツール32が降下しつつ、昇降用モータ
43が駆動されてパッケージPが吸着ヘッド47bとと
もに相対的に接触位置に上昇して、ヒートツール49が
アウターリードLを加熱状態で加圧するようになってい
る。
【0029】次に、アウターリードボンディング装置1
の電気的構成について説明する。図10に示すように、
アウターリードボンディング装置1を構成するマイクロ
コンピュータ70はCPU(中央処理装置)71とRO
M(リードオンリーメモリ)72及びRAM(ランダム
アクセスメモリ)73とから構成されている。キーボー
ド74とカメラ51とは入力インターフェース(図示し
ない)を介してCPU71と接続されている。CPU7
1は出力インターフェース及びモータ駆動回路(図示し
ない)を介して搭載台移動用モータ10,基台移動用モ
ータ14,Yスライド用モータ18,Xスライド用モー
タ22,θスライド用モータ26,実装用モータ37,
昇降用モータ43,Yスライド用モータ56,Xスライ
ド用モータ60と接続されている。又、CPU71は出
力インターフェース(図示しない)を介してレーザー6
2a,62bと接続されている。
【0030】前記CPU71はROM72及びRAM7
3と接続されている。ROM72にはアウターリードボ
ンディングを行うための制御プログラムが記憶されてお
り、CPU71はその制御プログラムに従って作動す
る。RAM73はCPU71の演算処理結果やキーボー
ド74及びカメラ51で入力された入力データを一時的
に記憶する。キーボード74はアウターリードボンディ
ングを行うときに操作され、各種操作キー(図示しな
い)を押下したときの操作信号をCPU71に出力す
る。
【0031】次に、上記のように構成されたアウターリ
ードボンディング装置1の作用を説明する。最初に、搭
載台6の各搭載用凹部6aには予めテープキャリアから
切り離されたパッケージPがそれぞれ搭載されかつ、図
示しない吸引源の作用により吸着されている。又、基板
搭載用テーブル27には基板28が位置決め部材29に
より位置決めされた状態で載置されている。
【0032】キーボード74にて図示しない操作キーが
押下されてアウターリードボンディングが開始される
と、CPU71はその操作信号の入力に基づいて、搭載
台移動用モータ10を駆動する。すると、送りネジ9b
が回転して搭載台6がレール8上をX方向すなわち吸着
・実装ツール32側に向かって移動する。この移動は吸
着ヘッド47bの下方にパッケージPが位置するまで行
われる。
【0033】次に、CPU71は昇降用モータ43を駆
動して板カム42を回転させる。すると、板カム42の
回転に伴ってローラ44が転動して、保持部材41が降
下する。この動作に伴い吸着ノズル47aが降下すると
同時に、待機位置にある吸着ヘッド47bが吸着位置ま
で降下して、パッケージPを吸着する。続いて、板カム
42の回転に伴い吸着ヘッド47bとともにパッケージ
Pが上昇して待機位置まで移動すると、CPU71は昇
降用モータ43の駆動を停止する。
【0034】次に、CPU71は搭載台移動用モータ1
0を駆動して、搭載台6をX方向へ移動させる。この移
動は吸着ヘッド47bの下方にレーザー照射用ステージ
6bが位置するまで行われる。
【0035】次に、CPU71は再び昇降用モータ43
を駆動して吸着ヘッド47bを降下させて、パッケージ
Pをレーザー照射用ステージ6b上に載置する。このと
き、パッケージPは吸着ヘッド47bに吸着された状態
となっている。この状態で、CPU71はレーザー62
a,62bを作動させて、パッケージPに対してレーザ
ー光を照射させる。このとき、CPU71はカメラ51
によるアウターリードLの観察に基づいて、レーザー光
がアウターリードLの対角位置Aにそれぞれ照射される
ようにレーザー62a,62bの位置決めを行う。この
位置決めはX,Yスライド用モータ60,56を回転さ
せて、レーザー固定板61に固着されたレーザー62
a,62bをX−Y方向に移動させることにより行われ
る。レーザー62a,62bの位置決めが完了した後、
CPU71は昇降用モータ43を駆動して吸着ヘッド4
7bを上昇させてパッケージPを待機位置へ移動させ
る。
【0036】次に、CPU71は搭載台移動用モータ1
0を駆動して搭載台6をアウターリードボンディング開
始前の位置まで移動させた後、基台移動用モータ14を
駆動して基台13をX方向すなわち吸着・実装ツール3
2側に向かって移動させる。この移動は、基板搭載用テ
ーブル27に搭載された基板28の実装用パッドBが吸
着ヘッド47bに吸着されたパッケージPの下方に位置
するまで行われる。
【0037】次に、CPU71はレーザー62a,62
bを作動させて、実装用パッドBに対してレーザー光を
照射させる。このとき、CPU71はカメラ51による
実装用パッドBの観察に基づいて、レーザー光がアウタ
ーリードLの照射位置と同じ対角位置Aにある実装用パ
ッドBにそれぞれ照射されるように基板28の位置決め
を行う。この位置決めはYスライド用モータ18,Xス
ライド用モータ22あるいはθスライド用モータ26を
回転させて、基板搭載用テーブル27をX−Y−θ方向
に移動させることにより行われる。
【0038】基板28の位置決めが完了した後、CPU
71は昇降用モータ43を駆動して吸着ヘッド47bを
降下させてパッケージPを基板28に搭載する。このと
き、対角位置AにあるアウターリードLにレーザー光を
照射し、その照射位置に対角位置Aにある実装用パッド
Bを合わせているため、アウターリードLは確実に実装
用パッドB上に位置決めされる。
【0039】そして、CPU71は実装用モータ37を
駆動して吸着・実装ツール32を降下させるとともに、
昇降用モータ43を駆動してパッケージPを吸着ヘッド
47bとともに相対的に接触位置に上昇させる。そし
て、図示しない加熱装置により加熱されたヒートツール
49をアウターリードLに所定時間加圧する。すると、
予め実装用パッドB上に塗布された半田によりアウター
リードLと実装用パッドBとが半田付けされる。
【0040】次に、CPU71は図示しない吸引源によ
るパッケージPの吸着を解除した後、実装用モータ37
を駆動して吸着・実装ツール32を上昇させるととも
に、昇降用モータ43を駆動して吸着ヘッド47bを待
機位置へ移動させる。そして、CPU71は基台移動用
モータ14を駆動して基台13を元の位置へ移動させて
アウターリードボンディングが完了する。
【0041】上記したように本実施例のアウターリード
ボンディング装置1においては、レーザー62a,62
bにより対角位置AにあるアウターリードLにレーザー
光を照射した後、その照射位置に、対角位置Aにある実
装用パッドBを合わせるようにした。従って、CPU7
1はカメラ51によるレーザー光の照射状況の観察に基
づいて各種モータの駆動を制御するだけでよく、アウタ
ーリードLや実装用パッドBの座標値を演算処理するプ
ログラムを作成したり演算処理回路の設計をする必要が
なくなる。この結果、レーザー62a,62bのレーザ
ー光を照射する位置を変えたり、基板28をずらしたり
する機構を設けた簡単な構成で、アウターリードLと実
装用パッドBとの位置決め及びアウターリードボンディ
ングを容易に行うことができる。又、装置の開発時間が
短くなって開発コストを低減することができる。
【0042】又、アウターリードLにレーザー光を照射
した後、パッケージPを上昇させてから、その照射位置
に実装用パッドBを合わせるようにしているため、パッ
ケージPと基板28とが同一平面にて重なることはな
い。従って、アウターリードLが基板28に接触して変
形したりすることはなく、良好な状態でアウターリード
ボンディングを行うことができる。
【0043】(実施例2)次に、実施例2について説明
する。この実施例では基板移動装置3及びパッケージ吸
着・実装装置4の構成が前記実施例1と異なり、同一部
分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0044】図11,図12に示すように、パッケージ
吸着・実装装置4の保持部材41の下面には一対の連結
棒81の一端が固着されており、その他端が支持板36
を貫通して基台82に固着されている。基台82には支
持台83とXスライド用モータ86の回転によりスライ
ドするXステージ84とからなる第1のスライダ85が
取付けられている。Xステージ84には支持台87とY
スライド用モータ90の回転によりスライドするYステ
ージ88とからなる第2のスライダ89が取付けられて
いる。Yステージ88には支持台91と、θスライド用
モータ94の回転により所定角度回転するθステージ9
2とからなる第3のスライダ93が取付けられている。
θステージ92には断熱部材48が取付けられている。
前記Xスライド用モータ86、Yスライド用モータ90
及びθスライド用モータ94はCPU71によって駆動
制御される。従って、実施例2ではパッケージ吸着・実
装装置4に位置決め手段が設けられている。
【0045】断熱部材48には一対の吸着ノズル47a
を側面から下面に挿通させるための屈曲した挿通孔48
aが2箇所形成されており、その両挿通孔48aの水平
方向の部分が縦長に形成されている。そして、吸着ノズ
ル47aは挿通孔48aに挿通されて、その先端に固着
された吸着ヘッド47bとともに上下方向へ若干移動で
きるようになっている。断熱部材48の下面と吸着ヘッ
ド47bとの間には、コイルバネ95が各吸着ノズル4
7aを囲うようにしてそれぞれ装着されており、それら
の弾性力によって常時、ヒートツール49は吸着ヘッド
47bから離間する方向へ付勢されている。従って、実
施例2では保持部材41及び吸着ノズル47aの上昇に
よりアウターリードLがヒートツール49と接触するの
ではなく、吸着・実装ツール32が降下してパッケージ
Pが押されたときに、コイルバネ95が収縮して両者が
接触するようになっている。なお、ヒートツール49の
熱はコイルバネ95を介して吸着ヘッド47bに伝わら
ないようになっている。
【0046】図12に示すように、基板移動装置3の基
台13には、移動手段としての昇降シリンダ96が設け
られており、その昇降シリンダ96のピストンロッド9
6aに支持台97を介して基板搭載用テーブル27が設
けられている。昇降シリンダ96は本体ベース7上に設
けられたポンプモータ98によって油圧ポンプ99が回
転駆動され、油圧ポンプ99から作動油が供給されて昇
降動作するようになっている。この昇降動作によって基
板搭載用テーブル27に搭載された基板28は、スポッ
ト光が照射される照射位置とスポット光が照射されない
待機位置との間を移動可能となっている。ポンプモータ
98はCPU71によって駆動制御される。なお、図示
はしないが、パッケージ供給部2の搭載台6は、実施例
1の場合と比較して低くなっている。
【0047】次に、上記のように構成されたアウターリ
ードボンディング装置1の作用を説明する。パッケージ
Pがパッケージ供給部2の移動によって吸着ヘッド47
bの下方に位置すると、CPU71は前記実施例1と同
様に昇降用モータ43を駆動して、保持部材41ととも
に吸着ヘッド47bを吸着位置に降下させて、パッケー
ジPを吸着させる。このとき、保持部材41と連結棒8
1によって連結された基台82、及びその下方に設けら
れた第1〜第3のスライダ85,89,93も降下す
る。続いて、CPU71は吸着ヘッド47bにパッケー
ジPを吸着させた状態で、吸着ヘッド47bを待機位置
まで上昇させるとともに、パッケージ供給部2を元の位
置へ移動させる。
【0048】次に、CPU71は基台移動用モータ14
を駆動して、基台13をX方向へ移動させる。この移動
はパッケージPの下方に、基板搭載用テーブル27に搭
載された基板28が位置するまで行われる。
【0049】次に、CPU71はポンプモータ98を駆
動して、油圧ポンプ99から作動油を昇降シリンダ96
に供給し、ピストンロッド96aを突出作動させて基板
搭載用テーブル27を前記吸着位置まで上昇させる。こ
の状態で、図13に示すように、CPU71はレーザー
62a,62bを作動させて、パッケージPに対してレ
ーザー光を照射させる。このとき、CPU71はカメラ
51による実装用パッドBの観察に基づき、レーザー6
2a,62bをX−Y方向に移動させて、レーザー光が
実装用パッドBの対角位置Aにそれぞれ照射されるよう
に基板28の位置決めを行う。レーザー62a,62b
の位置決めが完了した後、CPU71はポンプモータ9
8を駆動して、ピストンロッド96aを没入作動させて
基板搭載用テーブル27を元の位置に下降させる。
【0050】次に、CPU71は昇降用モータ43を駆
動し、パッケージPを吸着した状態で待機位置に待機し
ている吸着ヘッド47bを再び、吸着位置へ降下させ
る。この状態で、図14に示すように、CPU71はレ
ーザー62a,62bを作動させて、アウターリードL
に対してレーザー光を照射させる。このとき、CPU7
1はカメラ51による実装用パッドBの観察に基づい
て、レーザー光が実装用パッドBの照射位置と同じ対角
位置AにあるアウターリードLにそれぞれ照射されるよ
うにパッケージPの位置決めを行う。この位置決めはX
スライド用モータ86,Yスライド用モータ90あるい
はθスライド用モータ94を回転させて、断熱部材48
をX−Y−θ方向に移動させることにより行われる。
【0051】パッケージPの位置決めが完了した後、C
PU71は再び、昇降用モータ43を駆動し、ピストン
ロッド96aを突出作動させて基板搭載用テーブル27
を吸着位置へ上昇させて、基板28の実装用パッドBと
アウターリードLとを接触させる。このとき、対角位置
Aにある実装用パッドBにレーザー光を照射し、その照
射位置に、対角位置AにあるアウターリードLを合わせ
ているため、実装用パッドBは確実にアウターリードL
と接触する。又、実装用パッドBがアウターリードLに
接触したときに、基板28が上昇した勢いでパッケージ
Pは上方へ押される。このとき、パッケージPはコイル
バネ95が若干収縮し、吸着ノズル47aが挿通孔48
a内にて移動して上方へ変位する。すなわち、コイルバ
ネ95及び吸着ノズル47aによって、パッケージPが
押されたときのアウターリードLへの衝撃が緩和され
る。
【0052】続いて、CPU71は実装用モータ37を
駆動して吸着・実装ツール32を降下させてヒートツー
ル49によってアウターリードLを加熱状態で加圧して
実装用パッドBに半田付けする。この半田付けはパッケ
ージPが吸着・実装ツール32により押されたときに、
コイルバネ95が収縮してヒートツール49とアウター
リードLとが接触することにより行われる。半田付けが
終了すると、パッケージPの吸着が解除され、吸着・実
装ツール32、吸着ヘッド47b及び基台13が元の位
置へ戻されて、アウターリードボンディングが完了す
る。吸着・実装ツール32が上昇して元の位置に戻ると
きに、ヒートツール49はコイルバネ95の弾性力によ
って、吸着ヘッド47bからただちに離間する。
【0053】上記したように実施例2においては、実施
例1とは逆に対角位置Aにある実装用パッドBにレーザ
ー光を照射した後、その照射位置に、対角位置Aにある
アウターリードLを合わせるようにした。この位置合わ
せ方法においても同様にカメラ51によるレーザー光の
照射状況の観察に基づいて、CPU71が各種モータの
駆動を制御するだけでよい。従って、簡単な構成で、ア
ウターリードLと実装用パッドBとの位置決め及びアウ
ターリードボンディングを容易に行うことができる。
【0054】又、断熱部材48と吸着ヘッド47bとの
間に、コイルバネ95を設けてヒートツール49を吸着
ヘッド47bから離間する方向へ付勢するようにした。
従って、基板28が上昇した勢いでパッケージPが押し
込まれたときに、アウターリードLへの衝撃を緩和する
ことができる。又、アウターリードLと実装用パッドB
とを半田付けして、吸着・実装ツール32を上昇させる
ときに、ヒートツール49をいち早く吸着ヘッド47b
から離間させることができる。
【0055】なお、本発明は以下のように具体化するこ
ともできる。 (1)上記各実施例では、パッケージPのアウターリー
ドLの位置決め及び実装に具体化したが、代わりに、Q
FP等の他のパッケージの位置決め及び実装に適用して
もよい。QFP等を用いた場合の基板への実装は、例え
ば予め半田が塗布された基板の実装用パッドにアウター
リードが位置決めされた状態で基板上に仮固定し、その
半田をリフローにより溶融させて接合するようにすれば
よい。
【0056】(2)上記実施例1では、パッケージ供給
部2の搭載台6をX方向へ移動させて吸着・実装ツール
32によりパッケージPを吸着し、レーザー照射用ステ
ージ6bにてアウターリードLにレーザーを照射するよ
うにしたが、吸着・実装ツール32をX方向へ移動させ
てパッケージを吸着し、レーザー照射用ステージ6b上
に搬送するようにしてもよい。
【0057】(3)上記各実施例では、予めテープフィ
ルムキャリアから切り離されたパッケージPを搭載台6
の搭載用凹部6aに搭載するようにしたが、代わりにパ
ッケージ供給部2として、供給リールに巻回されたテー
プフィルムキャリアを導出し、カッティング装置により
パッケージPを切り離してトレイに収納するようにして
もよい。
【0058】(4)上記各実施例では、基板移動装置3
の基台13をX方向に移動させるようにしたが、Y方向
に移動させるようにしてもよい。 (5)上記各実施例では、アウターリードL及び実装用
パッドBの対向位置Aにレーザー光を照射するようにし
たが、他の任意の2点に照射するようにしてもよい。
【0059】本発明ではパッケージを以下のように定義
する。 パッケージ:半導体集積回路(いわゆる、ベアチップ)
を搭載、接続及び保護するための外部導線(いわゆる、
アウターリード)を有する容器をいう。パッケージの種
類としては前記TCP及びQFPの他に、DIP(ディ
ユアル・インライン・パッケージ)、PLCC(プラス
チック・リーデッド・チップ・キャリア)、SIP(シ
ングル・インライン・パッケージ)、SOP(スモール
・アウトライン・パッケージ)等がある。又、パッケー
ジの材質としてはセラミック、金属、プラスチック、プ
ラスチックとガラスの複合基板で構成されたもの等があ
る。
【0060】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項1に記載の位置決め方法において、パッケ
ージのアウターリードの任意の二点にスポット光を斜め
上方から照射し、そのパッケージを照射位置から上方に
移動させ、スポット光の照射位置に基板を側方から移動
させて位置決めし、再びパッケージを下方に移動させて
基板上に搭載するようにした位置決め方法。パッケージ
と基板とが接触することなく位置決めを行うことができ
る。
【0061】(2)請求項1に記載の位置決め方法にお
いて、パッケージを吸着して上方に待機させ、基板を側
方から移動させてその実装用パッドの任意の二点にスポ
ット光を斜め上方から照射し、その基板を照射位置から
下方に移動させ、スポット光の照射位置に待機していた
パッケージを下方に移動させて位置決めし、再び基板を
上方に移動させて基板上に搭載するようにした位置決め
方法。前記と同様の効果がある。
【0062】(3)請求項3に記載の装置において、移
動手段はパッケージを照射位置と待機位置との間を上下
方向に移動させ、位置決め手段はパッケージが待機位置
に移動した状態で、基板をX−Y−θ方向に移動させて
スポット光の照射位置に実装用パッドを位置決めするよ
うにした装置。アウターリードのスポット光の照射位置
に実装用パッドを確実に位置決めすることができる。
【0063】(4)請求項3に記載の装置において、移
動手段は基板を照射位置と待機位置との間を上下方向に
移動させ、基板が待機位置に移動した状態で、パッケー
ジをX−Y−θ方向に移動させてスポット光の照射位置
にアウターリードを位置決めするようにした装置。実装
用パッドのスポット光の照射位置にアウターリードを確
実に位置決めすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればテ
ープキャリアパッケージ等のパッケージのアウターリー
ドと回路基板上の実装用パッドとの位置決めを簡単な構
成で容易に行うことができるとともに、位置決め等のた
めの装置の開発にかかるコストを低減することができ
る。
【0065】又、請求項2に記載の発明では上記効果に
加えて、アウターリードと実装用パッドとの位置決めに
続くテープキャリアパッケージ等のパッケージを基板に
簡単に実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるアウターリードボン
ディング装置を示す斜視図である。
【図2】同じく、アウターリードボンディング装置を示
す正面図である。
【図3】同じく、アウターリードボンディング装置を示
す平面図である。
【図4】同じく、アウターリードボンディング装置を示
す右側面図である。
【図5】吸着・実装ツールを示す一部拡大正面図であ
る。
【図6】搭載台に搭載されたテープキャリアパッケージ
のアウターリードにレーザー光を照射した状態を示す部
分斜視図である。
【図7】テープキャリアパッケージを示す概略平面図で
ある。
【図8】アウターリードにレーザー光を照射した状態を
示す一部拡大斜視図である。
【図9】レーザー光の照射位置に、基板搭載用テーブル
に搭載された基板の実装用パッドを位置決めした状態を
示す部分斜視図である。
【図10】アウターリードボンディング装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図11】実施例2における吸着・実装ツールを示す一
部拡大正面図である。
【図12】同じく、アウターリードボンディング装置を
示す右側面図である。
【図13】実装用パッドにレーザー光を照射した状態を
示す部分斜視図である。
【図14】レーザー光の照射位置に、吸着ヘッドに吸着
されたパッケージのアウターリードを位置決めした状態
を示す部分斜視図である。
【図15】従来例におけるテープキャリアパッケージの
認識方法を示し、(a)はパッケージ及びカメラを示す
概略斜視図であり、(b)はテープキャリアパッケージ
を示す概略平面図である。
【図16】同じく、基板の実装用パッドの認識方法を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…アウターリードボンディング装置、2…パッケージ
供給手段としてのテープキャリアパッケージ供給部、3
…位置決め手段としての基板移動装置、4…吸着手段,
移動手段及び接合手段としてのパッケージ吸着・実装装
置、5…スポット光照射手段としてのレーザー照射部、
6…搭載台、P…テープキャリアパッケージ、L…アウ
ターリード、B…実装用パッド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアチップが搭載されたパッケージを吸
    着し、その吸着されたパッケージのアウターリード又は
    基板に形成されたパッケージの実装用パッドのいずれか
    一方の任意の二点にスポット光を照射し、次にスポット
    光が照射されたパッケージ又は基板のいずれか一方を当
    該照射位置から移動させ、そのスポット光の照射位置に
    他方の実装用パッド又はアウターリードを、前記一方の
    アウターリード又は実装用パッドのスポット光の照射部
    分と対応させて位置決めし、再び最初にスポット光が照
    射されたパッケージ又は基板のいずれか一方を元のスポ
    ット光の照射位置に戻すようにしたことを特徴とするア
    ウターリードの位置決め方法。
  2. 【請求項2】 ベアチップが搭載されたパッケージを吸
    着し、その吸着されたパッケージのアウターリード又は
    基板に形成されたパッケージの実装用パッドのいずれか
    一方の任意の二点にスポット光を照射し、次にスポット
    光が照射されたパッケージ又は基板のいずれか一方を当
    該照射位置から移動させ、そのスポット光の照射位置に
    他方の実装用パッド又はアウターリードを、前記一方の
    アウターリード又は実装用パッドのスポット光の照射部
    分と対応させて位置決めし、再び最初にスポット光が照
    射されたパッケージ又は基板のいずれか一方を元のスポ
    ット光の照射位置に戻した後、アウターリードを実装用
    パッドに対して接合するようにしたことを特徴とするア
    ウターリードボンディング方法。
  3. 【請求項3】 ベアチップが搭載されたパッケージを供
    給するパッケージ供給手段と、 前記パッケージ供給手段により供給されたパッケージを
    吸着する吸着手段と、 前記パッケージを実装するための実装用パッドを備えた
    基板を搭載する搭載台と、 前記吸着手段により吸着されたパッケージのアウターリ
    ード又は、前記搭載台に搭載された基板の実装用パッド
    のいずれか一方の任意の二点にスポット光を照射するス
    ポット光照射手段と、 前記吸着手段により吸着されたパッケージ又は前記搭載
    台に搭載された基板のいずれか一方を、アウターリード
    又は実装用パッドにスポット光が照射される照射位置と
    スポット光が照射されない待機位置との間を移動させる
    移動手段と、 前記移動手段によりパッケージ又は基板のいずれか一方
    が待機位置に移動した状態で、アウターリード又は実装
    用パッドへのスポット光の照射位置に、他方の実装用パ
    ッド又はアウターリードを前記一方のアウターリード又
    は実装用パッドのスポット光照射部分と対応して位置決
    めする位置決め手段と、 前記移動手段により最初にスポット光が照射されたパッ
    ケージ又は基板のいずれか一方を照射位置に移動させた
    状態で、アウターリードを実装用パッドに対して接合す
    る接合手段とを備えたことを特徴とするアウターリード
    ボンディング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006302945A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Canon Inc 記録素子ユニット及びボンディング方法
JP2020194895A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 澁谷工業株式会社 ボンディング装置

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