JPH07141834A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

Info

Publication number
JPH07141834A
JPH07141834A JP28664193A JP28664193A JPH07141834A JP H07141834 A JPH07141834 A JP H07141834A JP 28664193 A JP28664193 A JP 28664193A JP 28664193 A JP28664193 A JP 28664193A JP H07141834 A JPH07141834 A JP H07141834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
erroneous recording
cartridge
prevention member
recording prevention
erroneous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28664193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Shinichiro Kato
新一郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28664193A priority Critical patent/JPH07141834A/ja
Publication of JPH07141834A publication Critical patent/JPH07141834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤記録防止部材を上下ハーフを接合固定した
後に、カートリッジ本体の外部から収納部へ収納する。
組付け作業を簡単にし、カートリッジ本体の厚み寸法を
保持し、防塵性を保持する。 【構成】 カートリッジ本体3の誤記録防止部材24を
移動自在に収納する収納部33を構成する上ハーフ4と
下ハーフ5のいずれか一方側の立上り周壁6、7に、誤
記録防止部材24をカートリッジ本体3の外側から押し
込んで収納部33に嵌挿するための挿入ガイド凹部42
を形成するとともに、この挿入ガイド凹部42を構成す
る高さ方向の開口壁面43、44を外側に向かって次第
に幅広とするテーパ面として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報信号が記録される
円盤状の情報記録媒体、例えばフロッピーディスクや光
磁気ディスクを回転自在に収納したディスクカートリッ
ジに関し、特に情報記録媒体に記録された情報信号の誤
消去を防止する誤記録防止機構を備えたディスクカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂材料によって成形した上ハーフ
と下ハーフとを組み合わせてカートリッジ本体を構成
し、このカートリッジ本体に情報信号の記録を可能とし
た円盤状の情報記録媒体、例えばフロッピーディスク或
いは光磁気ディスク等を回転自在に収納したディスクカ
ートリッジにあっては、情報記録媒体に一度記録した情
報信号が誤って消去されないようにするため誤記録防止
機構が付設されている。
【0003】この誤記録防止機構は、上下ハーフのいず
れか一方のハーフに設けられた操作ガイド穴と、この操
作ガイド穴に対応して他方のハーフに設けられた誤記録
検出穴と、カートリッジ本体の内部に移動自在に組み込
まれ誤記録検出穴を閉塞する第1の位置と開放する第2
の位置とに移動操作される誤記録防止部材とから構成さ
れている。また、記録再生装置側には、例えば誤記録検
出穴へ進入することによって記録機構の動作を停止する
誤記録防止検出手段が備えられている。
【0004】そして、ディスクカートリッジが記録再生
装置に装填されて記録操作が行われる際に、誤記録防止
検出手段によって誤記録検出穴が検出される。誤記録防
止部材が誤記録検出穴を閉鎖する第1の位置に設定され
た状態にあっては、誤記録防止検出手段による誤記録検
出穴の検出が行われないために、情報記録媒体への情報
信号の記録動作が可能とされる。一方、誤記録防止部材
が誤記録検出穴を開放する第2の位置に設定された状態
にあっては、誤記録防止検出手段による誤記録検出穴の
検出が行われて、記録機構の情報記録媒体への情報信号
の記録動作を禁止して既に記録された情報信号が誤消去
されないようにする。
【0005】誤記録防止部材は、カートリッジ本体を構
成する上下ハーフが組み合わされた状態で、これら上下
ハーフの立上り周壁及び突合せ立壁が協働して構成する
収納部に上述した誤記録検出穴を開閉する2位置に亘っ
て移動自在に組み付け収納されるが、設定操作された第
の1位置及び第2の位置に安定して保持されるために第
1のクリック手段及び第2のクリック手段がそれぞれ形
成されている。
【0006】ところで、合成樹脂製の上下ハーフを突き
合わせて結合することによって構成したカートリッジ本
体に、例えば情報記録媒体としてのフロッピーディスク
を回転自在に収納したディスクカートリッジは、概略次
の工程によって組み立てられる。すなわち、下ハーフを
組み立ての基材として、この下ハーフ上にリフターを貼
着固定した後、このリフターによって押し上げられてフ
ロッピーディスクの表面を摺擦して付着した塵埃等を払
拭するライナーが貼着固定され、さらにこのライナー上
にフロッピーディスクを重ね合わせるとともに、一方の
コーナ部には誤記録防止部材が組み付けられた後、上下
ハーフが溶着固定され、さらにシャッタ部材が組み付け
られる。
【0007】ところで、誤記録防止部材は、移動方向、
すなわち下ハーフの内面方向に対しては、第1のクリッ
ク手段及び第2のクリック手段とによって保持され、ま
た、下ハーフの内面と直交する方向に対しては、上下ハ
ーフを組み合わせることによって、上ハーフによって保
持される。したがって、上述したディスクカートリッジ
の組立て工程に際して、工程間の搬送、供給に際して収
納部から移動してしまったり、下ハーフから脱落してし
まう虞があるといった問題点があった。
【0008】かかる問題点を解消するため、例えば特開
平3−156784号「ディスクカートリッジ」公報に
開示されるように、誤記録防止部材を上下ハーフを溶着
固定した後にカートリッジ本体に組み付けるようにした
ディスクカートリッジが提案されている。すなわち、こ
の先願ディスクカートリッジは、上下ハーフの誤記録防
止部材を移動自在に収納する収納部に対応する立上り周
壁間に、誤記録防止部材をカートリッジ本体の内部に挿
入可能とする挿入口を開設してなる。したがって、かか
る先願ディスクカートリッジにおいては、上下ハーフを
溶着固定した後に、誤記録防止部材を挿入口からカート
リッジ本体の内部に簡単かつ容易に収納することがで
き、組立て工程中での誤記録防止部材の脱落といった不
都合が解消される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
先願ディスクカートリッジにおいては、上下ハーフの立
上り周壁に誤記録防止部材の挿入口が開設されることに
よって、この挿入口部分で上下ハーフが撓んでしまって
ディスクカートリッジの厚み精度が保持されなくなり収
納された情報記録媒体の回転不良、記録再生装置への装
着に際しての引っ掛かり等が発生するといった問題点が
ある。また、開設された誤記録防止部材の挿入口からカ
ートリッジ本体の内部に塵埃等が進入するといった問題
点があり、さらにディスクカートリッジの外観も悪くな
るといった不都合がある。
【0010】したがって、本発明は、ディスクカートリ
ッジの組立て工程等において誤記録防止部材が脱落した
り或いは移動したりするといった不都合の発生を防止す
るため、誤記録防止部材を上下ハーフを溶着固定した後
に外部より組み込み可能とすることによって組立て作業
の能率向上を図るとともに、カートリッジ本体の厚み寸
法の変化を防止しかつ防塵性を確保したディスクカート
リッジを提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るディスクカートリッジは、合成樹脂製の上ハー
フと下ハーフとを組み合わせて情報記録媒体を回転自在
に収納するカートリッジ本体を構成し、上ハーフと下ハ
ーフのいずれか一方のハーフには誤記録検出穴を設ける
とともに、カートリッジ本体には誤記録検出穴を閉塞す
る第1の位置と開放する第2の位置とに移動される誤記
録防止部材を移動自在に組み込まれるディスクカートリ
ッジにおいて、カートリッジ本体の誤記録防止部材が移
動自在に収納する収納部を構成する上ハーフと下ハーフ
のいずれか一方のハーフの立上り周壁に、誤記録防止部
材をカートリッジ本体の外側から押し込んで収納部に嵌
挿するための挿入ガイド凹部を形成するとともに、この
挿入ガイド凹部を構成する高さ方向の開口壁面を外側に
向かって次第に幅広とするテーパ面として構成したこと
を特徴とする。
【0012】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、誤記録防止部材に、カートリッジ本体への挿入端側
が挿入ガイド凹部の開口寸法よりも薄厚寸法とされるテ
ーパを付して形成したことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明に係るディスクカートリッ
ジは、誤記録防止部材が収納される収納部を構成する上
ハーフと下ハーフの立上り周壁部及び突合せ立壁とを溶
着固定しないことを特徴とする。
【0014】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上ハーフと下ハーフとをこじ上げるようにして挿入
ガイド凹部からカートリッジ本体内に嵌挿されて収納部
に収納された誤記録防止部材を備えたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】以上のように構成された本発明に係るディスク
カートリッジによれば、誤記録防止部材は、カートリッ
ジ本体を構成する上ハーフと下ハーフとを溶着固定した
後、挿入ガイド凹部からカートリッジ本体の内部に押し
込まれて収納部に収納される。この場合、挿入ガイド凹
部を構成する高さ方向の開口壁面を外側に向かって次第
に幅広とするテーパ面として構成したことにより、挿入
ガイド凹部から押し込まれる誤記録防止部材は、上下ハ
ーフを押し上げながらカートリッジ本体の内部へと容易
に嵌挿される。誤記録防止部材のカートリッジ本体の内
部への嵌挿を可能とする挿入ガイド凹部は、カートリッ
ジ本体の外周壁を構成する上下ハーフの立上り周壁の一
部が互いに突き合わされていることによって、上下ハー
フの撓みが防止されて厚み寸法が一定に保持される。
【0016】また、本発明に係るディスクカートリッジ
によれば、カートリッジ本体への挿入端側を挿入ガイド
凹部の開口寸法よりも薄厚寸法とするテーパを付して形
成された誤記録防止部材は、挿入ガイド凹部から押し込
まれることによって上下ハーフを押し上げる楔作用を奏
しながらカートリッジ本体の内部へと嵌挿される。
【0017】さらに、本発明に係るディスクカートリッ
ジによれば、誤記録防止部材が収納される収納部を構成
する上ハーフと下ハーフの立上り周壁部及び突合せ立壁
とが溶着固定されていないため、挿入ガイド凹部から誤
記録防止部材が押し込まれることによって、上下ハーフ
は比較的容易にこじ上げられて誤記録防止部材の組み付
けを容易にするとともに上下ハーフの破損が防止され
る。
【0018】また、本発明に係るディスクカートリッジ
によれば、誤記録防止部材を不要とするディスクカート
リッジの要求にも直ちに対応することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、詳
細に説明する。実施例ディスクカートリッジ1は、情報
記録媒体として3.5インチ径のマイクロフロッピーデ
ィスク2を回転自在に収納したディスクカートリッジで
あって、合成樹脂材料によって方形略浅皿状に成形した
上ハーフ4と下ハーフ5とを突き合わせて結合すること
によって、図3に示すように、全体薄箱状のカートリッ
ジ本体3を構成している。
【0020】上下ハーフ4、5の外周縁には、互いに突
き合わされてカートリッジ本体3の外周壁を構成する立
上り周壁6、7がそれぞれ一体に立設されており、ま
た、これら上下ハーフ4、5の相対向する内面には、互
いに突き合わされて円形のディスク収納部8を構成する
円弧状のディスク収納部形成壁9、10と、複数個の突
合わせ嵌合突起11、12がそれぞれ立設されている。
なお、上ハーフ4側のディスク収納部形成壁9の図示は
省略されている。
【0021】以上のように構成された上下ハーフ4、5
は、それぞれの立上り周壁6、7及び各ディスク収納部
形成壁9、10とを突き合わせるようにして組み合わす
とともに、対応する各突合わせ嵌合突起11、12とを
それぞれ嵌合し、後述する誤記録防止部材24を移動自
在に収納する収納部33の周辺部を除いて、これら各部
を溶着等して一体化することによってカートリッジ本体
3が構成される。例えば、超音波溶着法は、互いに突き
合わされた各部に、超音波溶着装置の超音波ヘッドが突
き当てられて超音波が印加されると、これら各部が超音
波振動によって溶融し、互いにしっかりと接合固定され
るようにした溶着方法である。
【0022】下ハーフ5には、ディスク収納部8の中央
部に位置して円形の開口13が開設されており、この開
口13はこのディスクカートリッジ1を情報記録再生装
置に装着したとき、カートリッジ本体3に収納されたフ
ロッピーディスク2を駆動する情報記録再生装置のディ
スクテーブルが進入するディスクテーブル進入用開口部
として機能する。このディスクテーブル進入用開口部1
3は、具体的にはカートリッジ本体3のディスク収納部
8に回転自在に収納されたフロッピーディスク2のセン
タ孔2Aを閉塞するようにして取付けリング15を介し
て取り付けられるマグネットクランプ用のフランジ付き
丸浅皿状に形成されたハブ14を外方に臨ませる。
【0023】上下ハーフ4、5には、ディスク収納部8
に回転自在に収納されたフロッピーディスク2の少なく
とも信号領域の一部を内外周に亘ってディスクカートリ
ッジ3の外方に臨ませる情報信号記録再生用開口部1
6、17が相対向して開設されている。これら情報信号
記録再生用開口部16、17は、図2に示すように、デ
ィスクテーブル進入用開口部13に近接する位置からカ
ートリッジ本体3の前面側に亘って上下ハーフ4、5の
左右方向略中央部に位置して開設され、情報記録再生装
置の記録再生ヘッドが進入してフロッピーディスク2に
記録された情報信号の再生を行い或いは情報信号の記録
を行う。
【0024】カートリッジ本体3の前面部には、合成樹
脂材料によって成形され、互いに平行に対峙する一対の
シャッタ部19、20と、これらシャッタ部19、20
の基端部を連結するカートリッジ本体3の厚み寸法より
もわずかに大きい幅寸法の連結部21とからなる全体を
以って断面コ字状に形成されたシャッタ部材18が移動
自在に組み付けられている。シャッタ部19、20に
は、情報信号記録再生用開口部16、17とほぼ同形の
開口部22、22が開設されている。
【0025】シャッタ部材18は、下ハーフ5の前方側
の一方コーナ部に配設されたシャッタスプリング23に
よって、シャッタ部19、20の開口部22、22が情
報信号記録再生用開口部16、17と対応位置しないよ
うに付勢されることによって、未使用時にこの情報信号
記録再生用開口部16、17から塵埃等がカートリッジ
本体2内に進入してフロッピーディスク2に付着するこ
とを防止し、或いはフロッピーディスク2の傷付きを防
止する。また、シャッタ部材18は、ディスクカートリ
ッジ1が情報記録再生装置に装着されると、カートリッ
ジ本体3の前面部に沿って移動動作するシャッタ駆動部
材が係合することによって、シャッタスプリング23の
弾性力に抗してカートリッジ本体3の前面部に沿って移
動動作され、これによって開口部22、22が情報信号
記録再生用開口部16、17に対応位置して開放状態と
する。
【0026】詳細については後述するが、下ハーフ5の
後方側の一方コーナ部には、誤記録防止部材24が収納
部33に移動自在に組み付けられている。この誤記録防
止部材24は、下ハーフ5に開設された誤記録検出穴3
4を開放する第1の位置と、誤記録検出穴34を開放す
る第2の位置とに移動操作される。ディスクカートリッ
ジ1は、図5に示すように、誤記録防止部材24が誤記
録検出穴34を開放した第1の位置に設定された状態で
情報記録再生装置に装着された場合には、収納したフロ
ッピーディスク2への情報信号の記録動作が禁止され
る。また、ディスクカートリッジ1は、図4に示すよう
に、誤記録防止部材24が誤記録検出穴34を閉塞した
第2の位置に設定された状態で情報記録再生装置に装着
された場合には、収納したフロッピーディスク2への情
報信号の記録動作が許可される。
【0027】フロッピーディスク2と上下ハーフ4、5
との間には、上下ハーフ4、5内面にそれぞれ接合固定
された上下ライナー25、26が配設されている。これ
ら上下ライナー25、26は、ポリプロピレン繊維、ポ
リエステル繊維或いはレーヨン繊維等をほつれないよう
に熱溶融或いは樹脂、ゴム等のバインダーを介して接合
したいわゆる不織布によって構成されている。上下ライ
ナー25、26は、フロッピーディスク2とほぼ同径で
あって、中心部にはフロッピーディスク2のセンター穴
2Aの穴径よりもやや大径とされた中心穴25A、26
Aが設けられた環状に形成され、上下ハーフ4、5に開
設した情報信号記録再生用開口部16、17に対応して
外周部から中心穴25A、26Aに近接した位置に向か
って半径方向の矩形の切欠き25B、26Bが設けられ
ている。
【0028】これら上下ライナー25、26は、上下ハ
ーフ4、5のディスク収納部8の内面にそれぞれ熱溶着
され、後述するリフター29によって押し上げられてフ
ロッピーディスク2の表面に軽い接触圧を以って接触
し、フロッピーディスク2のトルク制動を行って安定し
た回転を図るとともに、ワイピング効果によってフロッ
ピーディスク2の表面に付着した塵埃等を払拭して繊維
間に取り込んで除去するクリーニング作用を奏する。
【0029】下ハーフ5には、下ライナー26との間に
介在して合成樹脂製のシート材を略ヘ字状に折曲したリ
フター29が接合固定されている。このリフター29
は、立上り端部が下ライナー26の下面を突き上げるよ
うにして接触してこの下ライナー26をフロッピーディ
スク2に押し付ける。上ハーフ20の中心位置には、耐
磨耗性を有する合成樹脂材料によって形成されたセンタ
プレート30が接着固定されている。このセンタプレー
ト30は、ディスクカートリッジ1を情報記録再生装置
に装填したとき、下ハーフ5に開設したディスク進入開
口部13から進入してハブ14をチャッキングするディ
スクテーブルのスピンドル軸の突き当て高さを規制する
とともに上ハーフ4の磨耗、傷付きを防止する。
【0030】カ−トリッジ本体3を構成する上ハ−フ4
の後方側の一方コ−ナ部内面には、ディスクカートリッ
ジ1の前面と直交する側面を構成する立上り周壁6Aと
平行に対峙して後方側の立上り周壁6Bから一体に連設
されたスライドガイド壁31が立上がり形成されてい
る。また、対応する下ハーフ5の一方コーナ部内面にも
立上り周壁7Aと平行に対峙して後方側の立上り周壁7
Bから一体に連設されたスライドガイド壁32が立上が
り形成されている。したがって、カ−トリッジ本体3に
は、上下ハーフ4、5を突き合わせた状態において、こ
れら上ハーフ4の立上り周壁6A、6Bとスライドガイ
ド壁31及び下ハーフ5の立上り周壁7A、7Bとスラ
イドガイド壁32とによって周囲を閉塞された誤記録防
止部材24の収納部33が構成される。
【0031】収納部33は、幅寸法が誤記録防止部材2
4の幅寸法とほぼ等しいカートリッジ本体3の前後方向
の矩形空間部として構成され、この収納部33中に位置
して上ハーフ4側には誤記録検出穴34が開設されると
ともに、下ハーフ5には操作ガイド穴35が開設されて
いる。下ハーフ5には、後方側の立上り周壁7Bの内側
から側面側の立上り周壁7Aに沿って矩形の操作ガイド
穴35が開設されている。この操作ガイド穴35の幅寸
法は誤記録防止部材24の後述する操作部39の幅寸法
とほぼ等しくまた長手方向の長さ寸法は操作部39のほ
ぼ2倍とされている。誤記録検出穴34は、上ハーフ4
の後方側の立上り周壁6Bの内側から誤記録防止部材2
4の操作部39の幅寸法分離間した位置に開設され、操
作ガイド穴35の前面側部分と協働してカートリッジ本
体3を貫通する矩形の透孔を構成する。
【0032】下ハーフ5の側面側の立上り周壁7A及び
スライドガイド壁32の対向側面には、図1に示すよう
に、操作ガイド穴35を越えた前面側の位置において、
前後方向に離間してそれぞれ第1のクリック凸部36
(36A、36B)及び第2のクリック凸部37(37
A、37B)とが形成されている。第1のクリック凸部
36は、操作ガイド穴35の前面側近傍に位置して形成
され、また第2のクリック凸部37は、第1のクリック
凸部36に対して操作ガイド穴35の長手方向の寸法の
約1/2に対応した位置に形成されている。
【0033】収納部33を構成する上ハーフ4には、誤
記録検出穴34に対して前面側に位置して突合わせ嵌合
突起11Aが突設され、この突合わせ嵌合突起11Aに
対応して収納部33を構成する下ハーフ5には、突合わ
せ嵌合突起12Aが突設されている。図1に示すよう
に、突合わせ嵌合突起11Aは軸状の凸部として構成さ
れるとともに、突合わせ嵌合突起12Aは環状凸部とし
て構成されている。したがって、上下ハーフ4、5を突
き合わせた状態において、突合わせ嵌合突起11Aが突
合わせ嵌合突起12Aの内穴にきつく嵌合することによ
って、上下ハーフ4、5を仮止めした状態とする。
【0034】誤記録防止部材24は、操作ガイド穴34
に沿って前記誤記録検出穴34を開放する第1の位置
と、この誤記録検出穴34を閉塞する第2の位置とに切
換え操作されるように収納部33に移動自在に組み付け
られている。この誤記録防止部材24は、合成樹脂材料
によって成形され、ブロック状の基板部38と、この基
板部38上に一体に突出形成された操作部39及び基板
部38の前方端に互いに平行に対峙するようにして一体
に突設された一対の弾性アーム部40A、40Bとから
構成されている。なお、この誤記録防止部材24には、
カートリッジ本体3への外部からの組み付けを可能とす
る構成が備えられているが、その詳細については後述す
る。
【0035】基板部38は、上下ハーフ4、5の対向間
隔とほぼ等しい厚み寸法を有するとともに、立上り周壁
7Aとスライドガイド壁32との対向間隔とほぼ等しい
幅寸法を有している。勿論、この基板部38は、誤記録
検出穴34を閉塞するに足る外形寸法を有している。な
お、基板部38の底面部には、図7に示すように、肉厚
を略均一として操作部39にひけが生じないようにする
ために、座ぐり凹部38Aが設けられている。
【0036】また、操作部39は、上述したように操作
ガイド穴34に嵌合される外形寸法を有するとともに、
下ハーフ5の厚み寸法とほぼ等しい高さ寸法を有してい
る。さらに、弾性アーム部40A、40Bは、この基板
部38の前後方向の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有
するとともに、対向間隔は立上り周壁7Aとスライドガ
イド壁32との対向間隔とほぼ等しい。これら弾性アー
ム部40A、40Bの先端側面部には、円弧状の係合凸
部41A、41Bが一体に突設されている。
【0037】したがって、誤記録防止部材24は、操作
部39を下ハーフ5に開設した操作ガイド穴35に臨む
ようにしてカートリッジ本体3の収納部33に収納され
た状態において、弾性アーム部40A、40Bが互いに
接近する方向に弾性変形して係合凸部41A、41Bが
立上り周壁7Aとスライドガイド壁32の内面に当接し
て保持される。そして、基板部38が誤記録検出穴34
を開放する第1の位置に設定された状態においては、係
合凸部41A、41Bが第1のクリック凸部36と相対
係合して安定的に保持される。また、基板部38が誤記
録検出穴34を閉塞する第2の位置に設定された状態に
おいては、係合凸部41A、41Bが第2のクリック凸
部37と相対係合してこの状態が安定的に保持される。
【0038】一方、記録再生装置は磁気記録媒体への情
報信号の記録を禁止する記録禁止回路と、装填されたデ
ィスクカートリッジ1の上下に位置して操作ガイド穴3
5と誤記録検出穴34とによって構成された透孔を検出
する発光素子と受光素子とから構成される光学検出手段
を有している。上述したように、誤記録防止部材24
が、図4に示すように、誤記録検出穴34を閉塞した第
2の位置に設定された状態にあっては、光学検出手段
は、発光素子と受光素子との間が誤記録防止部材24に
よって遮断されることによって記録禁止回路が不動作状
態となり、フロッピーディスク2への情報信号の記録を
可能とする。
【0039】また、誤記録防止部材24が操作ガイド穴
35に臨んだ操作部39を介して後方側へと移動操作
し、図5に示すように、基板部38による誤記録検出穴
34を開放した第1の位置に設定された状態にあって
は、光学検出手段は、発光素子と受光素子との間に誤記
録防止部材24が存在しないため記録禁止回路が動作状
態となり、フロッピーディスク2への情報信号の記録を
不能とする。
【0040】実施例ディスクカートリッジ1において
は、収納部33中に、誤記録検出穴34を開放する第1
の位置と閉塞する第2の位置とに亘って移動自在に収納
される誤記録防止部材24を、上述した構成各部材の組
付け工程、上下ハーフ4、5の立上り周壁6、7及び突
合わせ嵌合突起11、12とを溶着固定してカートリッ
ジ本体3を構成する溶着工程の後に、後述する方法によ
って、カートリッジ本体3の外部から収納部33中に嵌
挿して組み付けられる。
【0041】このように、誤記録防止部材24を上下ハ
ーフ4、5を溶着固定した後に組み付け可能とするため
に、実施例ディスクカートリッジ1においては、以下の
構成が採用されている。すなわち、上下ハーフ4、5
は、突き合わされた後、立上り周壁6、7及び突合わせ
嵌合突起11、12に超音波溶着装置の超音波ヘッドが
突き当てられて超音波が印加されることによって、これ
ら突き合わせ各部が溶融して互いに接合固定される。
【0042】しかしながら、この溶着工程において、誤
記録防止部材24を移動自在に収納する収納部33の周
辺部を構成する立上り周壁6、7及び突合わせ嵌合突起
11Aと突合わせ嵌合突起12Aとの溶着固定は行われ
ない。上述したように、突合わせ嵌合突起11Aは、突
合わせ嵌合突起12Aの嵌合孔に嵌入されることによっ
て、収納部33の周辺部は仮止めの状態で構成されてい
る。
【0043】また、収納部33に対応するディスクカー
トリッジ1の背面壁の一方コーナ部には、誤記録防止部
材24を後述する方法によってカートリッジ本体3の外
方から収納部33へと押し込むため、挿入ガイド凹部4
2が形成されている。この挿入ガイド凹部42は、図6
に示すように、上下ハーフ4、5の立上り周壁6B、7
Bの外側面に互いに協働して奥行き側の底壁を有する矩
形の開口凹部として構成されており、開口部の幅寸法
は、誤記録防止部材24の幅寸法よりもやや大きく形成
されている。
【0044】この挿入ガイド凹部42を構成する開口部
の上下壁43、44は、それぞれ立上り周壁6B、7B
が突き合わされた内側から上下ハーフ4、5の主面に達
する外側に向かうようにして、次第に高さ寸法が大とさ
れたテーパ壁として形成されている。換言すれば、挿入
ガイド凹部42の開口部の高さ寸法Hは、誤記録防止部
材24の基板部38の厚み寸法よりもやや大とされて形
成されている。このように、カートリッジ本体3の背面
部に、誤記録防止部材24を移動自在に収納する収納部
に対応して形成された挿入ガイド凹部42は、図9に示
すように、誤記録防止部材24の基板部38よりもやや
大とされた開口部を有するとともに、内側に向かって次
第に高さが狭まった、カートリッジ本体3の内部に貫通
しない底壁付きの凹部として構成されている。また、挿
入ガイド凹部42は、テーパが付された上下壁43、4
4によって、断面の形状が三角形に構成されている。
【0045】一方、誤記録防止部材24は、弾性アーム
部40A、40Bの先端側から挿入ガイド凹部42を介
してカートリッジ本体3の内部へと嵌挿されるが、挿入
側の端部となる弾性アーム部40A、40Bの先端部及
び操作部39の一側部の高さ寸法を小ならしめるように
テーパが付されて形成されている。すなわち、誤記録防
止部材24は、図7及び図8に示すように、弾性アーム
部40A、40Bの底面部40a、40bが、角度θ1
を以って先端部の高さ寸法が次第に小ならしめられるテ
ーパが付されて形成されている。したがって、弾性アー
ム部40A、40Bの先端部の高さ寸法Jは、基板部3
8の高さ寸法I或いはカートリッジ本体3の挿入ガイド
凹部42の開口寸法Hよりも小ならしめて形成されてい
る。
【0046】なお、このように、弾性アーム部40A、
40Bは、テーパを先端部に設けることによって全体の
高さ寸法が保持されるため、上述した誤記録防止部材2
4の移動動作に際してのクリック作用を奏する弾性力が
損なわれることは無い。また、テーパは、弾性アーム部
40A、40Bの底面部40a、40bにのみ形成した
いわゆる片テーパであり、誤記録防止部材24を収納部
33に収納した状態において、下ハーフ5の内面との摺
擦面は平面として構成されているため、移動動作に際し
て係合凸部41A、41Bとクリック凸部36、37と
の係合が解除されるといった不都合が生じることは無
い。
【0047】また、誤記録防止部材24をカートリッジ
本体3の内部に嵌挿する際の一方の挿入方向の端部とな
る基板部38に一体に形成された操作部39にも、図8
に示すように、操作面の一部39Aが、挿入側の端部か
ら角度θ2を以って次第に高さ寸法を大ならしめるよう
にテーパ面として構成されている。勿論、このように操
作部39の操作面の一部39Aにテーパを設けたが、操
作ガイド穴35に臨む操作部39を介して誤記録防止部
材24を移動操作する際に不都合が生じることは無い。
したがって、誤記録防止部材24は、全体の上下面を構
成する操作部39と弾性アーム部40A、40Bとに先
端側の高さ寸法を次第に小とするようにした片テーパを
それぞれ付して形成したことにより、全体が略々楔形を
呈するように構成される。
【0048】以上のように構成された誤記録防止部材2
4は、フロッピーディスク2、ライナー25、26等の
構成各部材を組み付けた後、上下ハーフ4、5の立上り
周壁6、7及び突合わせ嵌合突起11と突合わせ嵌合突
起12とを突き合わせて溶着固定したカートリッジ本体
3に対して、図10(A)に示すように、挿入ガイド凹
部42に対応して配置される。しかる後、例えば後述す
る組付け装置50を介して挿入ガイド凹部42中に押し
込まれる。上述したように、誤記録防止部材24は、挿
入側の先端となる弾性アーム部40A、40Bにテーパ
を付して先端部の高さ寸法Jを挿入ガイド凹部42の開
口部の高さ寸法Hよりも小ならしめて形成したことによ
り、テーパが付された挿入ガイド凹部42の開口部の上
下壁43、44にガイドされて図10(B)に示すよう
に、上下ハーフ4、5を上下方向にそれぞれこじ上げな
がらカートリッジ本体3の内部へと進入する。
【0049】上下ハーフ4、5は、収納部33の周辺部
が仮止めされた状態とされているため、誤記録防止部材
24の進入に伴って容易に上下方向に撓んで押し込まれ
る誤記録防止部材24の通過を許容する。そして、誤記
録防止部材24の後端部が立上り周壁6、7を通過して
収納部33内に収納された状態において、図9に示すよ
うに、上下方向にそれぞれこじ上げられた上下ハーフ
4、5は、その材料特性によって立上り周壁6、7が突
き合わされた状態となって誤記録防止部材24を収納部
33中に収納する。この誤記録防止部材24のカートリ
ッジ本体3への組み付けは、例えば図11に示す連続組
み付け工程によって行われる。
【0050】図示しない搬送手段によって、カートリッ
ジ本体3は、組立て基台53の組立て位置へと連続的に
供給される。供給されたカートリッジ本体3に対して、
誤記録防止部材24を連続的に供給するため、組立て基
台53の上方部には、下端部を開放した筒状であって内
部に多数個の誤記録防止部材24を積層状態に収納した
連続供給装置52が配設されている。この連続供給装置
52と組立て基台53との間には、カートリッジ本体3
の挿入ガイド凹部42に対応するように位置決めされて
1個の誤記録防止部材24が載置される。連続供給装置
52を挟んでカートリッジ本体3対向する位置には、組
付け装置50が配設されている。
【0051】組付け装置50は、例えばプッシャー51
を有するエアーシリンダによって構成され、プッシャー
51がカートリッジ本体3に対向して供給配置された誤
記録防止部材24の基板部38に近接して延在してい
る。したがって、エアーシリンダにプッシャー51を押
し出す駆動空気が供給されると、プッシャー51は誤記
録防止部材28を挿入ガイド凹部42からカートリッジ
本体3の内部へと押し込んで収納部33中に収納する。
【0052】上述した実施例ディスクカートリッジ1
は、3.5インチフロッピーディスク2を収納したもの
を示したが、本発明はかかるディスクカートリッジにの
み適用されるものでは無く、例えば図12及び図13に
示した光磁気ディスクを収納したディスクカートリツジ
60にも適用される。なお、この光磁気ディスクカート
リッジ60の基本的な構成は、上記フロッピーディスク
カートリッジ1とほぼ同様とされるため、相当部材につ
いては同一符号を付すことによってその説明を省略す
る。
【0053】情報記録媒体として円盤状の光磁気ディス
ク2を備えたディスクカートリッジ60も、上ハーフ4
と下ハーフ5とを組み合わせてカートリッジ本体3を構
成している。上下ハーフ4、5の外周囲には、互いに突
き合わされてカートリッジ本体3の外周壁を構成する立
上り周壁6、7がそれぞれ立設されるとともに、これら
上下ハーフ4、5の相対向する内面には、立上り周壁
6、7に内接するディスク収納部形成壁9、10と複数
個の突合わせ嵌合突起11、12とがそれぞれ立設され
ている。
【0054】したがって、上下ハーフ4、5は、各立上
り周壁6、7及び各ディスク収納部形成壁9、10とを
突き合わせるようにして組み立てられるとともに各突合
わせ嵌合突起11、12を嵌合してこれらを超音波溶着
等することによって一体化されて、カートリッジ本体3
を構成する。
【0055】ディスクカートリッジ60は、光磁気ディ
スク2に記録された情報信号の誤消去を防止するため、
誤記録防止機構を備えている。この誤記録防止機構は、
下ハーフ5に開設された誤記録検出孔34及び誤記録防
止部材61とから構成されている。誤記録防止部材61
は、合成樹脂材料によって成形したもので、図13に示
すように、少なくとも下ハーフ5に穿設した誤記録検出
孔34を閉塞するに足る大きさの略方形をなす誤記録防
止部62と、この誤記録防止部62の一方側面部を構成
するようにして突出形成された操作部63と、誤記録防
止部62の中央部から突出された第1弾性アーム部64
と、この第1弾性アーム部64と平行に対峙するように
して一体に突設された第2弾性アーム部65とからな
り、全体形状が略々E字状を呈している。
【0056】第1弾性アーム部64は、第2弾性アーム
部65及び操作アーム部63に対してそれぞれ長尺に形
成され、また、第1弾性アーム部64及び第2弾性アー
ム部65の各先端には相対向する方向に突出するように
して係止凸部64A、65Aがそれぞれ一体に形成され
ている。第1弾性アーム部64を第2弾性アーム部65
に対して、長尺に形成したことにより、係止凸部64
A、65Aは互いに隣接するようにして位置されてい
る。操作アーム部63の先端には、外方に突出するよう
に操作部63Aが一体に形成されている。
【0057】下ハーフ5の一方コーナ部の内面には、カ
ートリッジ本体5の一方側面壁を構成する下ハーフ5か
ら立上がり形成された立上り周壁7B平行して、スライ
ドガイド壁66及び遮蔽壁68とが一体に立設されてお
り、上下ハーフ4、5を組み合わせた状態において、誤
記録防止部材61を移動自在に収納する収納部33を構
成している。この収納部33に対応して、上下ハーフ
4、5の立上り周壁6B、7Bには操作ガイド穴35が
形成されている。スライドガイド壁66は、図13に示
すように、誤記録防止部材60の第1、第2弾性アーム
部64、 65の移動方向をガイドするとともに、これら
第1、第2弾性アーム部64、 65によって挟持され
る。また、スライドガイド壁66には、外側に湾曲する
第1及び第2のクリック凹部67A、67Bが設けられ
ている。
【0058】これら第1、第2クリック凹部67A、6
7Bは、誤記録防止部材61の誤記録防止部62が誤記
録検出孔34を開放した第1の位置と、誤記録検出孔3
4を閉塞した第2の位置に移動されたとき、それぞれ第
2弾性アーム部73の係合凸部76が係合し得る位置に
形成されている。誤記録防止部材61は、操作ガイド穴
35から外方に臨まされた操作部63Aを介して、第1
の位置と第2の位置とに移動操作される。
【0059】以上のように構成した誤記録防止機構にあ
っては、誤記録防止部材61は、後述する方法によっ
て、誤記録防止部62を誤記録検出孔34に対向する側
に位置させ、第1、第2弾性アーム部64、 65でスラ
イドガイド壁66を挟持するとともに操作アーム部63
を立上り周壁7Bと遮蔽壁68との間に延在させるよう
にして収納部33に配設される。
【0060】誤記録防止部材61は、誤記録防止部62
が誤記録検出孔34を閉塞した第2の位置にあるとき、
第2の弾性アーム部65の先端部に形成した係止凸部6
5Aがスライドガイド壁66に形成した第1のクリック
凹部67Aに相対係合することによって、誤記録検出孔
34を閉塞した状態で保持される。この誤記録防止部6
2が誤記録検出孔34を閉塞状態においては、例えば情
報記録再生装置側に備えられる誤記録検出部材の誤記録
検出孔34への進入が阻止され、カートリッジ本体3に
収納された光磁気ディスク2に対する情報信号の記録を
可能な状態とする。
【0061】誤記録防止部材61は、誤記録防止部62
が誤記録検出孔34を開放した第1の位置にあるとき、
第2の弾性アーム部65の先端部に形成した係止凸部6
5Aがスライドガイド壁66に形成した第2のクリック
凹部67Bに相対係合することによって、誤記録検出孔
34を開放した状態で保持される。この誤記録防止部6
2が誤記録検出孔34を閉塞状態においては、例えば情
報記録再生装置側に備えられる誤記録検出部材が誤記録
検出孔34へと進入して、カートリッジ本体3に収納さ
れた光磁気ディスク2に対する情報信号の記録を可能な
状態とする。
【0062】ディスクカートリッジ60は、上述した誤
記録防止部材61を、上下ハーフ4、5を溶着固定して
ディスクカートリッジ3を構成した後に、外方から組み
付け可能とするための構成が備えられている。すなわ
ち、収納部33に対応するディスクカートリッジ60の
背面壁の一方コーナ部には、誤記録防止部材61を嵌挿
するために、挿入ガイド部42が構成されている。
【0063】挿入ガイド部42は、上下ハーフ4、5の
後方側の立上り周壁6A、7Aの外側面に互いに協働し
て奥行き側に底壁を有する開口凹部として構成され、開
口部の幅寸法は、誤記録防止部材61の幅寸法よりもや
や大きく形成されている。この挿入ガイド部42を構成
する開口部の上下壁43、44は、それぞれ立上り周壁
6A、7Aが突き合わされた内側から上下ハーフ4、5
の主面に達する外側に向かって次第に高さ寸法を大なら
しめるテーパ壁として形成されている。すなわち、挿入
ガイド部42は、誤記録防止部材61の誤記録防止部6
2よりもやや大とされた開口部を有するとともに、内側
に向かって次第に高さが狭められた、カートリッジ本体
3の内部に貫通しない底付きの凹部として構成されてい
る。
【0064】一方全体として略E字状に形成された誤記
録防止部材61は、操作部63、第1及び第2の弾性ア
ーム部64、65が、先端部側の高さ寸法が挿入ガイド
部42の高さ寸法よりもやや小とされるとともに、誤記
録防止部62側の基端側に向かって次第に高さ寸法が大
ならしめられるようにテーパ付きに形成されている。な
お、誤記録防止部材61に形成されたテーパは、スライ
ドガイド壁66を上下ハーフ4、5の対向間隔とほぼ等
しい高さ寸法に形成することによって、誤記録防止部材
61の上下両面に形成してもよい。
【0065】以上のように構成された誤記録防止部材6
1は、光磁気ディスク2等の構成各部材を組み付けた
後、上下ハーフの立上り周壁6、7及び突き合わせ嵌合
突起11、12とを突き合わせてこれらを溶着固定した
カートリッジ本体3に嵌挿される。なお、上下ハーフ
6、7を溶着固定するに際して、収納部33の周辺部の
側面側立上り周壁6B、7B及び背面側立上り周壁6
A、7Aは、溶着固定されていない。
【0066】誤記録防止部材61は、カートリッジ本体
3に対して、挿入ガイド部34に対応配置された状態
で、組付け装置によって挿入ガイド部34へと強く押し
込まれる。この誤記録防止部材61は、上述したよう
に、挿入側となる操作部63、第1及び第2の弾性アー
ム部64、65が、先端部側の高さ寸法を挿入ガイド部
42の高さ寸法よりもやや小とするようにテーパが付さ
れていることにより、このテーパと挿入ガイド部34の
テーパ付きとされた開口部の上下壁43、44との作用
によって、上下ハーフ4、5を上下方向にこじ上げなが
らカートリッジ本体3の内部へと進入して収納部33に
収納される。
【0067】ディスクカートリツジは、通常、誤記録防
止部材がカートリッジ本体に組み込まれて誤記録防止機
構を構成するようにして提供されるが、例えば情報処理
装置におけるOSソフトを記録したディスクカートリッ
ジのように、当初から情報記録媒体への情報信号の書き
込みが禁止されるものもある。したがって、かかる特殊
仕様のディスクカートリッジも、一般のディスクカート
リッジの組立て工程中で組み立てが行われ、誤記録防止
部材を嵌挿しないことによって得ることが可能となる。
【0068】ティスクカートリッジ及び誤記録防止部材
については、上述した標準的な第1の実施例における
3.5インチ径のフロッピーディスクを収納したディス
クカートリッジ及び光磁気ディスクを収納したディスク
カートリッジとによって説明したが、上下ハーフに誤記
録防止部材の脱落防止手段が係止されておらず、組立て
工程等において脱落、移動等の問題が生じる他のディス
クカートリッジにも適用可能であることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ディスクカートリッジの外周壁を構成する上下ハ
ーフの立上り周壁に、誤記録防止部材を収納する収納部
に対応して開口部側を幅広となす挿入ガイド凹部を形成
し、この挿入ガイド凹部から上下ハーフを溶着固定した
後工程によって、誤記録防止部材をカートリッジ本体の
内部へと嵌挿するようにしたものであるから、組立て工
程中における工程間の搬送、供給等の移動に際して収納
部に組み付けた誤記録防止部材が移動したり脱落したり
するといった不都合が生じることは無く、組立て工程の
煩わしさが防止されるとともに、情報信号の書き込みを
禁止する仕様のディスクカートリッジも同一工程中にお
いて組み立てが可能となる。
【0070】また、挿入ガイド凹部は、奥側に突き合わ
された上下ハーフの立上り周壁の一部によって閉塞され
るため、上下ハーフが撓んで収納した情報記録媒体の回
転に支障を与えたり、傷付けたり、或いは記録再生装置
に挿脱する際に引っ掛かるといった不都合の発生が確実
に防止される。また、密閉されたディスクカートリッジ
の仕様が保持されるため、内部に塵埃等が進入すること
が防止される。
【0071】さらに、誤記録防止部材は、挿入ガイド凹
部の開口部の上下壁に形成したテーパ、また誤記録防止
部材に形成したテーパの作用によって、挿入ガイド凹部
に押し込まれた後に、上下ハーフを上下方向へとこじ上
げて進入することが可能とされるため、比較的簡単カー
トリッジ本体の内部に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジの第1の実
施例として示す3.5インチ径フロッピーディスクを収
納したディスクカートリッジの誤記録防止機構部を説明
する要部分解斜視図である。
【図2】同ディスクカートリッジの全体分解斜視図であ
る。
【図3】同ディスクカートリッジの背面側からの斜視図
である。
【図4】同ディスクカートリッジの誤記録防止機構部を
示す上ハーフを取り除いて示した部分平面図であって、
誤記録防止部材が誤記録検出孔を閉塞して情報信号の記
録を可能とする第2の状態を示す。
【図5】同部分平面図であって、誤記録防止部材が誤記
録検出孔を開放して情報信号の記録を不能とする第2の
状態を示す。
【図6】同ディスクカートリッジの誤記録防止部材の収
納部及び挿入ガイド凹部の構成を示す要部分解斜視図で
ある。
【図7】同ディスクカートリッジに備えられる誤記録防
止部材の底面側からの斜視図である。
【図8】同誤記録防止部材の図7A−A線縦断面図であ
る。
【図9】同ディスクカートリッジにおける誤記録防止機
構部を説明する要部縦断面図である。
【図10】カートリッジ本体への誤記録防止部材の組み
付け動作を説明する要部縦断面図であり、同図(A)は
最初の状態を示し、同図(B)は誤記録防止部材による
上下ハーフのこじ上げ状態を示す。
【図11】カートリッジ本体への誤記録防止部材の組み
付け装置を説明する概略構成図である。
【図12】本発明に係るディスクカートリッジの第2の
実施例として示す光磁気ディスクを収納したディスクカ
ートリッジの分解斜視図である。
【図13】同ディスクカートリッジにおける誤記録防止
機構部を説明する要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・ディスクカートリッジ 2・・・フロッピーディスク(情報記録媒体) 3・・・カートリッジ本体 4・・・上ハーフ 5・・・下ハーフ 6・・・立上り周壁 7・・・立上り周壁 8・・・ディスク収納部 11・・・突合せ嵌合突起 12・・・突合せ嵌合突起 24・・・誤記録防止部材 33・・・(誤記録防止部材)収納部 34・・・誤記録検出穴 35・・・操作ガイド穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の上ハーフと下ハーフとを組
    み合わせて情報記録媒体を回転自在に収納するカートリ
    ッジ本体を構成し、上ハーフと下ハーフのいずれか一方
    のハーフには誤記録検出穴を設けるとともに、カートリ
    ッジ本体には誤記録検出穴を閉塞する第1の位置と開放
    する第2の位置とに移動される誤記録防止部材が移動自
    在に組み込まれるディスクカートリッジにおいて、 カートリッジ本体の誤記録防止部材を移動自在に収納す
    る収納部を構成する上ハーフと下ハーフのいずれか一方
    のハーフの立上り周壁に、誤記録防止部材をカートリッ
    ジ本体の外側から押し込んで収納部に嵌挿するための挿
    入ガイド凹部を形成するとともに、この挿入ガイド凹部
    を構成する高さ方向の開口壁面を外側に向かって次第に
    幅広とするテーパ面として構成したことを特徴とするデ
    ィスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 誤記録防止部材には、カートリッジ本体
    への挿入端側を挿入ガイド凹部の開口寸法よりも薄厚寸
    法とするテーパが付されて形成されたことを特徴とする
    請求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 誤記録防止部材が収納される収納部を構
    成する上ハーフと下ハーフの立上り周壁部及び突合せ立
    壁とは溶着固定されないことを特徴とする請求項1記載
    のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上ハーフと下ハーフとをこじ上げるよう
    にして挿入ガイド凹部からカートリッジ本体内に嵌挿さ
    れて収納部に収納された誤記録防止部材を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
JP28664193A 1993-11-16 1993-11-16 ディスクカートリッジ Pending JPH07141834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28664193A JPH07141834A (ja) 1993-11-16 1993-11-16 ディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28664193A JPH07141834A (ja) 1993-11-16 1993-11-16 ディスクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07141834A true JPH07141834A (ja) 1995-06-02

Family

ID=17707055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28664193A Pending JPH07141834A (ja) 1993-11-16 1993-11-16 ディスクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07141834A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997008698A1 (fr) * 1995-08-31 1997-03-06 Sony Corporation Appareil a support d'enregistrement equipe d'un mecanisme empechant tout enregistrement errone

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997008698A1 (fr) * 1995-08-31 1997-03-06 Sony Corporation Appareil a support d'enregistrement equipe d'un mecanisme empechant tout enregistrement errone
US6031675A (en) * 1995-08-31 2000-02-29 Sony Corporation Recording medium device provided with erroneous recording prevention mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4703729B2 (ja) ディスクカートリッジ
US6874159B2 (en) Cartridge for containing recording medium
KR20050073553A (ko) 디스크 카트리지
KR100564066B1 (ko) 디스크 카트리지
JPH11110887A (ja) 光ディスク装置
JP3465262B2 (ja) ディスクカートリッジ
KR20000068616A (ko) 디스크형 기록매체 수납장치
JPH07141834A (ja) ディスクカートリッジ
JPH10320955A (ja) ディスクカートリッジ
JP4085978B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH1166797A (ja) ディスクカートリッジ
JP3405983B1 (ja) ディスクカートリッジ
JPH06195938A (ja) 磁気ディスクカートリッジ
JP2003228948A (ja) ディスクカートリッジ
JPH10199203A (ja) ディスクカートリッジ及び記録及び/又は再生装置
JP3555368B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3500840B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH0755722Y2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3767461B2 (ja) カートリッジ
JP3405984B1 (ja) ディスクカートリッジ
JP2002293393A (ja) ディスクカートリッジ用カバー
KR20060126423A (ko) 디스크 카트리지
JPH0883477A (ja) ディスクカートリッジ
JP2001023330A (ja) ディスクカートリッジ及びディスクドライブ装置
JPH06168562A (ja) デイスクカートリツジ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021105