JP4085978B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、情報の記録、消去及び/又は再生が可能なディスク状記録媒体を備えたディスクカートリッジに関し、更に詳しくは、記録容量の異なる他のディスクカートリッジに対する情報の誤消去防止対策が施された当該ディスクカートリッジの誤消去防止機構に関する。
従来より、この種のディスクカートリッジは、カートリッジ本体の内部に光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体を回転可能に収納して構成されると共に、カートリッジ本体の一側面には、ディスク状記録媒体に対する情報の誤記録、誤消去を防止するための誤消去防止部材が設けられている。
図21〜図23は、この種のディスクカートリッジとして、ミニディスク(MD)と称されるディスクカートリッジ10の誤消去防止機構を示している。ここで、図21は誤消去防止部材101の取付部位におけるディスクカートリッジ10の分解斜視図、図22は誤消去防止部材101が消去可能位置にあるときの下ハーフ103の内部平面図、図23は誤消去防止部材101が消去不可能位置にあるときの下ハーフ103の内部平面図である。
消去防止部材101は、ポリプロピレン等の合成樹脂材料の成形体でなるもので、下ハーフ103の一隅部に形成された収容部104に組み込まれている。この収容部104には、記録再生装置側の誤消去検出プラグが進入してディスク状記録媒体に記録された情報の消去(ディスク状記録媒体に対する情報の記録)の可否を検出するための検出孔(第1の検出孔)105が設けられている。収容部104内において、誤消去防止部材101は、上ハーフ102と下ハーフ103とを突き合わせることによって形成される操作ガイド孔106を介して移動操作され、検出孔105を閉塞する消去(記録)可能位置と、検出孔105を開放する消去(記録)不可能位置とを選択的にとるように構成されている。
そして、記録再生装置においては、当該記録再生装置側の誤消去検出プラグが誤消去防止部材101により検出孔105への進入を規制された場合には消去可能状態であると判断し、逆に、検出孔105への進入を規制されない場合には消去不可能状態であると判断するようにしている。
なお、このミニディスクカートリッジ10においては、通常、図22B及び図23Bに示したように、検出孔105に隣接して、この検出孔105とほぼ同径の円形開口部を備えた予備孔107が形成されている。
ところで、近年、この種のディスクカートリッジにおいては、ディスク状記録媒体の高記録密度化、高記録容量化の要求が高まっている。例えば、音楽用途を主とする上述のディスクカートリッジ10に対して、動画等の映像データを記録できる程度の高記録容量のディスク状記録媒体を組み込んだディスクカートリッジ及びその記録再生装置の開発が進められている。高記録容量のディスクカートリッジには、既存の低記録容量のディスクカートリッジと同様に、ディスク状記録媒体に記録された情報の誤消去を防止するための誤消去防止部材が設けられることになる。当該記録再生装置にあっては、使用上便利なように、既存の低記録容量のディスクカートリッジに対してはその再生機能を有するタイプの開発も進められている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献を以下に示す。
特開昭63−184953号公報 特開平9−245460号公報
しかしながら、高記録容量のディスクカートリッジと低記録容量のディスクカートリッジ10とではトラック密度等が大きく異なるために、高記録容量のディスクカートリッジに対し、低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置で情報を書き込もうとしても、磁気ヘッドの幅が広いので複数のトラックにまたがり、適正な書込みができない。
特に、高記録容量のディスクカートリッジが低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置へ装着された状態で誤って記録操作が行われると、ディスク記録面の仕様、構造が異なるため、磁気ヘッド及び光学ヘッドの動作を不安定にして装置の不具合を生じさせたり、磁気ヘッド又は光学ヘッドがディスク面に対向したまま動作が停止してカートリッジのイジェクト不能等を引き起こすおそれがある。
そこで、本発明は上述の問題に鑑みてなされ、標準とする第1のディスクカートリッジよりも高記録容量の第2のディスクカートリッジであって、当該第2のディスクカートリッジに対して第1のディスクカートリッジ用記録再生装置での情報の記録又は消去動作を禁止させることができる誤消去防止機構を備えたディスクカートリッジを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のディスクカートリッジは、情報の記録、消去及び/又は再生がされるディスク状記録媒体を収納するディスクカートリッジであって、 第1の記録容量をもつディスク状記録媒体が収納される第1のカートリッジの表面には、第1の所定位置に所定の深さを検出することによって上記ディスク状記録媒体に記録された情報の消去の可否を検出させるための第1の検出孔を備え、上記第1の検出孔に隣接する第2の所定位置に予備孔を備えるとともに、上記第1の検出孔に隣接するカートリッジの一側面に上記第1の検出孔の開閉を行うためのスライド機構が構成可能であって、上記第1の記録容量よりも高容量の記録容量をもつ第2のディスク状記録媒体が収納される第2のカートリッジにおいて、上記第1のカートリッジの上記第1の検出孔と同一位置に、上記ディスク状記録媒体に記録された情報の消去の可否が消去不可と検出される深さの第2の検出孔を備え、上記第1のカートリッジの上記予備孔と同一位置に、上記スライド機構のスライドに基づいて開閉される第3の検出孔を備えるとともに、上記スライド機構は、上記第2,第3の検出孔の形成位置へ移動可能な本体部と、この本体部を上記消去不可位置又は消去可能位置に位置決めする弾性アーム部と、上記本体部に形成され、上記第3の検出孔を閉塞したときに上記第2の検出孔と整列し当該第2の検出孔を開放する凹部と、上記本体部に設けられ、上記カートリッジの一側面に形成された操作ガイド孔に臨み上記本体部を移動操作するための操作部とを備えた誤消去防止部材を含んでなり、
上記第2,第3の検出孔は、上記カートリッジの一主面の隅部に形成されていると共に、上記第2の検出孔は上記第3の検出孔よりも上記カートリッジの一側面部側に配置されていることを特徴とする。
以上のように構成される本発明の(第2の)ディスクカートリッジにおいては、上記第3の検出孔が誤消去防止部材により開閉操作されることにより、当該第2のディスクカートリッジ用記録再生装置に対しては消去可能状態及び消去不可能状態を選択的にとることができる。一方、上記第2の検出孔は常に消去不可能状態に維持されているので、当該第2のディスクカートリッジに対する第1のディスクカートリッジ用記録再生装置による記録動作を禁止することができる。
本発明に係るスライド機構は、例えば、消去不可能位置に位置しているとき第3の検出孔を開放し、消去可能位置に位置しているとき第3の検出孔を閉塞する。
この場合、スライド機構は、第2,第3の検出孔の形成位置へ移動可能な本体部と、この本体部を消去不可能位置又は消去可能位置に位置決めする弾性アーム部と、本体部に形成され、第3の検出孔を閉塞したときに第2の検出孔と整列し当該第2の検出孔を開放する凹部と、本体部に設けられ、カートリッジの一側面に形成された操作ガイド孔に臨み上記本体部を移動操作するための操作部とを備えた単一の誤消去防止部材を含む構成とされる。上記本体部は、当該スライド機構において、第3の検出孔の下部から第2の検出孔の下部を通過する部分を有し、当該部分に上記凹部を形成することで第2の検出孔を消去不可と検出される深さに保持する。
この構成により、第3の検出孔が本体部で閉塞され消去可能状態とされた際、第2の検出孔を上記凹部との整列作用により開放し消去不可能状態とすることができる。

以上述べたように、本発明のディスクカートリッジによれば、標準とする第1のディスクカートリッジ用記録再生装置により誤って記録又は消去動作が行われることを禁止することができる。これにより、当該記録再生装置の動作を不安定にしたり、カートリッジのイジェクト機能が不能となる等の問題を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態では、ディスクカートリッジ20として、図21〜23を参照して説明した従来のディスクカートリッジ(第1のディスクカートリッジ)10よりも高記録容量のミニディスク(MD)カートリッジ(第2のディスクカートリッジ)を適用例に挙げて説明する。
図1〜図3は本発明の実施の形態によるディスクカートリッジ20を示している。ここで、図1はディスクカートリッジ20の分解斜視図、図2はディスクカートリッジ20を上ハーフ22側から見たときの全体斜視図、図3はディスクカートリッジ20を下ハーフ23側から見たときの全体斜視図である。
本実施の形態のディスクカートリッジ20は、例えばポリカーボネート等の合成樹脂製の方形状に形成された上ハーフ22と下ハーフ23とを互いに突き合わせ結合してカートリッジ本体24を構成し、このカートリッジ本体24内にディスク状記録媒体21を回転可能に収納している。
ディスク状記録媒体21としては、記録された情報信号の再生と、一度記録した情報を消去し、その上から新たな情報信号の再記録を可能とするものであれば特に限定されず、本実施の形態では光磁気ディスクが用いられている。
カートリッジ本体24には、このディスクカートリッジ20を記録再生装置に装着したときに、カートリッジ本体24に収納されたディスク状記録媒体21を回転操作するディスク回転装置のディスクテーブルが進入する、ディスクテーブル進入用開口部25が形成されている。
また、カートリッジ本体24の上ハーフ22及び下ハーフ23には、ディスク状記録媒体21の信号記録領域を、その円周方向の一部で、かつその内周側から外周側に亘って外部に露出させる情報記録再生用開口部26,27がそれぞれ形成されている。これらの情報記録再生用開口部26,27は、ディスクテーブル進入用開口部25の近傍位置から、カートリッジ本体24の前面24aの近傍位置に亘って、かつその前面24aの長さ方向のほぼ中央部に位置すると共に、情報記録再生用開口部26,27はほぼ方形状に形成されている。
さらに、カートリッジ本体24には、情報記録再生用開口部26,27を通って内部に塵埃等が侵入して、内部に収納されたディスク状記録媒体21に塵埃等が付着することを防止するため、情報記録再生用開口部26,27を閉塞するシャッタ部材28が設けられている。
シャッタ部材28は、薄い金属板を所定の形状に打ち抜きそれを折り曲げて形成されたものであって、情報記録再生用開口部26,27をそれぞれ閉塞するシャッタ部28a,28bと、これらシャッタ部28a,28bの側部を連結する連結片28cとから構成され、全体として断面が略コの字形状に形成されている。連結片28cの一端側には、シャッタ部材28がカートリッジ本体24の前面24aに沿って平行にスライドし得るようにガイドするシャッタスライドガイド部29が延設されている。
そして、シャッタ部材28は、各シャッタ部28a,28bが情報記録再生用開口部26,27を閉塞する開口部閉塞位置と、情報記録再生用開口部26,27を開放する開口部開放位置間に亘って、図2において矢印C方向及びD方向にスライド可能となってカートリッジ本体24に取り付けられている。
一方、図1に示すように、カートリッジ本体24を構成する下ハーフ23の前面24a側の一方のコーナー部には、シャッタロック部材31が設けられている。このシャッタロック部材31は、シャッタ部材28が図2及び図3に示すように、情報記録再生用開口部26,27を閉塞する位置にあるときに、不用意に移動操作されて情報記録再生用開口部26,27を開放しないようにするために設けられている。このシャッタロック部材31は、図1に示すシャッタ部材28のシャッタスライドガイド部29の一部を折り曲げて形成した被合片30と係合して、上記シャッタ部材28を上記閉塞位置に保持するように設けられている。
次に、図3に示すように、カートリッジ本体24の下ハーフ23側には、このディスクカートリッジ20を記録再生装置内のカートリッジ装着部に装着させたときに、ディスクカートリッジ20の装着位置の位置決めをする位置決めピンが係合する位置決めピン係合孔34,35が設けられている。これら位置決めピン係合孔34,35は、カートリッジ本体24の側面24c側及び側面24d側の位置で、カートリッジ本体24の前面24a側寄りに位置して設けられている。
また、図3に示すように、カートリッジ本体24の下ハーフ23側には、ディスクカートリッジ20を記録再生装置内のカートリッジ装着部に自動装着させるために用いられるオートローディング機構のカートリッジ保持爪が係合するローディング機構係合凹部36,36が形成されている。ローディング機構係合凹部36,36は、カートリッジ本体24の側面24c寄りに位置して、カートリッジ本体24の下面から前面24a側に亘って、及びカートリッジ本体24の下面から背面24b側に亘ってそれぞれ形成されている。
また、図3に示すように、カートリッジ本体24の下ハーフ23側には、このカートリッジ本体24に収納されたディスク状記録媒体21が光磁気ディスクであることを示す光磁気ディスク表示用凹部37が設けられている。この光磁気ディスク表示用凹部37は、カートリッジ本体24の前面24a側寄りに位置して、カートリッジ本体24の側面24c側に形成されている。
更に、図3及び図5に示すように、カートリッジ本体24の下ハーフ23側であって、カートリッジ本体24の側面24dと背面24bとが交差するコーナー部には、誤消去防止部材32が収容される収容部49が形成されており、この収容部49には第2の検出孔33A及び第3の検出孔33Bが穿設されている。
なお、これら誤消去防止部材32及び第2,第3の検出孔33A,33Bの詳細については後述する。
図4及び図5はそれぞれ上ハーフ22及び下ハーフ23の内面構造を示している。
図4及び図5に示すように、カートリッジ本体24を構成する上ハーフ22及び下ハーフ23には、立上がり周壁38及び立上がり周壁39がそれぞれ周回りに一体に立設されている。これら立上がり周壁38,39は、上ハーフ22と下ハーフ23とを、突合せ嵌合凸部40A〜40Cと突合せ嵌合凸部41A〜41Cを介して一体に結合した状態において、互いに突き合わされてカートリッジ本体24の外周壁を構成する。
また、図4及び図5に示すように、上ハーフ22及び下ハーフ23には、相対向する内面に、壁部42及び壁部43がそれぞれ一体に立設されている。これらの壁部42及び壁部43は、上ハーフ22と下ハーフ23とを結合した状態においてディスク状記録媒体21を回転自在に収納するディスク収納部44を区画、形成する。また、これら壁部42及び壁部43は、立上がり周壁38及び立上がり周壁39にそれぞれほぼ内接する同一円周上に位置された複数の円弧に沿って形成されている。
また、図4及び図5に示すように、上ハーフ22及び下ハーフ23には、相対向する内面に、ほぼ同径の筒状を呈する突合せ嵌合凸部40A〜40C、及び突合せ嵌合凸部41A〜41Cが、それぞれ対をなして複数箇所に立設されている。上ハーフ22側の突合せ嵌合凸部40A〜40Cは、下ハーフ23側の突合せ嵌合凸部41A〜41Cに対して高さ寸法が小ならしめられて形成されている。もちろん、これらの突合せ嵌合凸部40A〜40Cと突合せ嵌合凸部41A〜41Cとが互いに突き合わされた状態において、全体の軸方向の長さ寸法が、互いに突き合わされた立上がり周壁38,39の高さ寸法とほぼ等しく設定されている。
これらの突合せ嵌合凸部40A〜40C及び突合せ嵌合凸部41A〜41Cは、図4及び図5に示すように、上ハーフ22と下ハーフ23の各々の2箇所の隅に配設された各々2個の第1の突合せ嵌合凸部40A群及び突合せ嵌合凸部41A群と、上ハーフ22と下ハーフ23の立上がり周壁38及び立ち上がり周壁39の内側に位置してそれぞれ適宜に配設された各々4個の第2の突合せ嵌合凸部40B群及び突合せ嵌合凸部41B群と、上ハーフ22と下ハーフ23の立上がり周壁38及び立上がり周壁39側の隅に配設された各々1個の第3の突合せ嵌合凸部40C及び突合せ嵌合凸部41Cとから構成されている。
溶着部を有するこれらの突合せ嵌合凸部は、超音波の印加によって溶着部が溶融して、相対する突合せ嵌合凸部との間の接合固定が行われる。そして、超音波印加時の振動による、上ハーフ22と下ハーフ23のズレの防止として、溶着部を有しない第4の突合せ嵌合凸部45及び突合せ嵌合凸部46が設けられている。この第4の突合せ嵌合凸部45,46は、後述するようにスライドガイド片47,48のガイド面47a,48aが平坦となるよう連続するようにその取付位置を規制している。
次に、図1及び図3に示すように、カートリッジ本体24の背面24bとこれと直交する側面24dの間のコーナー部には、このディスクカートリッジ20の誤消去防止機構の一部を構成する誤消去防止部材32が配設されている。
(第1の実施の形態)
以下、図6〜図14を参照して、本発明の第1の実施の形態による誤消去防止部材32の構成を含むディスクカートリッジ20の誤消去防止機構(スライド機構)について説明する。
ここで、図6はディスクカートリッジ20の誤消去防止部材32の組込部位における上ハーフ22側から見た分解斜視図、図7は同下ハーフ23側から見た分解斜視図、図8は誤消去防止部材32の下面側から見た全体斜視図、図9は誤消去防止部材32が消去可能位置に位置しているときの下ハーフ23の内面側及び外面側の要部平面図、図10は誤消去防止部材32が消去不可能位置に位置しているときの下ハーフ23の内面側及び外面側の要部平面図、図11はディスクカートリッジ20の一表面に形成された検出孔33A,33B周辺を示す要部斜視図、図12及び図13はディスクカートリッジ20の要部断面図、図14は誤消去防止部材32と検出孔33A,3Bとの関係を説明するディスクカートリッジ20の要部断面図である。
ディスクカートリッジ20の誤消去防止機構は、当該ディスクカートリッジ20用の記録再生装置に対しては情報の記録可能又は記録不可能状態を検出させる構造を有すると同時に、当該ディスクカートリッジ20よりも低記録容量の第1のディスクカートリッジ用記録再生装置において情報の記録動作を禁止させる構造を有している。
消去防止部材32は、下ハーフ23に形成された収容部49に保持されている。この収容部49の形成部位に対応する下ハーフ23の隅部には、誤消去防止部材32によって開閉される第2の検出孔33A及び第3の検出孔33Bがそれぞれ穿設されている。これら第2,第3の検出孔33A,33Bは下ハーフ23を貫通し、カートリッジ本体24の内外を連通させている(図11)。
第2の検出孔33A及び第3の検出孔33Bは、ディスク状記録媒体21に対する情報の記録及び/又は消去の可否を検出するためのもので、記録再生装置内の誤消去検出プラグが進入できる大きさに形成されている。第2の検出孔33Aは、標準とする第1の(低記録容量の)ディスクカートリッジに対する記録可否検出位置に形成され、第3の検出孔33Bは、当該第2の(高記録容量の)ディスクカートリッジ20に対する記録可否検出位置に形成され、互いに隣接して下ハーフ23の一隅部に配置されている。第2の検出孔33Aは第3の検出孔33Bよりもカートリッジ側面24d側に配置されている。
本実施の形態では、第2の検出孔33Aは丸孔とされ、第3の検出孔33Bはカートリッジ前後方向に延びる長孔とされている。また、第2の検出孔33Aは低記録容量のディスクカートリッジ10における第1の検出孔105(図22,図23参照)の形成位置と同一の位置に形成され、第3の検出孔33Bは低記録容量のディスクカートリッジ10における予備孔107(図22,図23参照)の形成位置と同一の位置に形成されており、これら第2,第3の検出孔33A,33Bの中心間距離は、例えば約4mmとされている。
次に、誤消去防止部材32は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂材料をモールド成形等して形成されている。この誤消去防止部材32は、本体部321と、一対の弾性アーム部322a,322bと、移動操作部324とを備えている。
本体部321は、収容部49において第2,第3の検出孔33A,33Bの形成位置へ移動可能に構成され、図9Aに示すように、第2,第3の検出孔33A,33Bを同時に被覆できる程度に、即ち、第3の検出孔33Bの下部から第2の検出孔33Aの下部にわたって延びるように、幅広に形成されている。
一対の弾性アーム部322a,322bは、本体部321の先端側(図9において上端側)から相対向して上下方向へ突出形成されており、互いに離接する方向へ弾性変形可能とされている。これら一対の弾性アーム部322a,322bは、互いに長さを異にし、一方の弾性アーム部322aに対し他方の弾性アーム部322bの方が長く形成されている。
そして一対の弾性アーム部322a,322bの各先端部には、相対向する方向に突出するように係合凸部323a,323bが形成されている。これらの係合凸部323a,323bは、後述する摺動位置規制片50に摺接してその凹部50a1,50a2,50b1,50b2に係合するようになっている(図9A、図10A)。
移動操作部324は、本体部321の図9において下側右部から、下ハーフ23の側面24dに切欠き形成された開口部51Lに向けて突出形成されている。誤消去防止部材32は、この移動操作部324を介して図9に示す消去(記録)可能位置及び図10に示す消去(記録)不可能位置にそれぞれ移動されるようになっている。
一方、収容部49に立設されている摺動位置規制片50は、一対の弾性アーム部322a,322bの移動方向をガイドすると共に、これら一対の弾性アーム部材322a,322bによって狭持される構成となっている。
そして、この摺動位置規制片50には、一方の弾性アーム部322aの先端部の係合凸部323aが係合する係合凹部50a1,50a2と、他方の弾性アーム部322bの先端部の係合凸部323bが係合する係合凹部50b1,50b2とがそれぞれ形成されている(図5,図6)。これらの係合凹部50a1,50a2,50b1,50b2は、摺動位置規制片50の一部を略半円状に凹ませて形成されており、誤消去防止部材32が第2,第3の検出孔33A,33Bの形成位置に移動されたとき、及び、これら第2,第3の検出孔33A,33Bを開放した位置に移動されたときに、それぞれ上記係合凸部323a,323bが係合し得る位置に形成されている。
下ハーフ23の周縁の立上がり周壁39に切欠き形成された開口部51Lは、誤消去防止部材32の移動操作部324をカートリッジ本体24の外方に露出させ、誤消去防止部材32が第2,第3の検出孔33A,33Bを閉塞した位置と開放した位置とに亘って移動操作部324を移動させるに足る長さに形成されている(図9A,図10A)。
上ハーフ22の周縁の立上がり周壁38には、下ハーフ23の開口部51Lの形成位置に対応して開口部51Uが形成されている(図4,図6)。この開口部51AUは、下ハーフ23側の開口部51Lと突き合わされて、誤消去防止部材32を移動操作するための操作ガイド孔51(図2,図11)を形成し、誤消去防止部材32の移動操作部324を操作ガイド孔51から外方に露出させて、カートリッジ本体24の外側から操作できるようになっている。
下ハーフ23内には、上記開口部51Lと相対向して、スライドガイド片48が立設されている。一方、このスライドガイド片48と対向して上ハーフ22にもスライドガイド片47が立設されており、上記スライドガイド片48と突き合わされることによって、共に誤消去防止部材32の移動方向をガイドするスライドガイド壁を構成している。
なお、スライドガイド片47の非ガイド面には、上述した第4の突合せ嵌合凸部45が連接されて立設されている。さらに、下ハーフ23側のスライドガイド片48の非ガイド面には同様に第4の突合せ嵌合凸部46が連接して立設されており、上ハーフ22側の第4の突合せ嵌合凸部45と突き合わせて結合できるようになっている。そして、この第4の突合せ嵌合凸部45,46が突き合わされ接合されることにより、上記スライドガイド壁のガイド面47a,48aが平坦となるよう連続するようにその取付位置を規制している。
そして、誤消去防止部材32の本体部321の下面側には、図8に示すように、凸面部325と凹部326とが設けられている。
凸面部325は下ハーフ23の第3の検出孔33Bに嵌合する断面略円形状を有し、本体部321の移動操作に応じて長孔状の第3の検出孔33B内を移動自在とされている(図9B,図10B,図11)。つまり、この長孔状の第3の検出孔33Bの長軸の大きさは、誤消去防止部材32が消去可能位置又は消去不可能位置へ移動する際、凸面部325と接触しない程度の大きさに形成されている。
図14に示すように、凸面部325の周面は、第3の検出孔33Bの周壁に対して若干の隙間を介して対向する大きさに形成され、互いに干渉することなく誤消去防止部材32のスムーズな移動操作が確保されている。
また、凸面部325の高さは、第3の検出孔33Bから下ハーフ23の外面側に突出しない大きさとされており、下ハーフ23の外面と凸面部325の頂面との間の距離dが、例えば0mm以上0.25mm以下の範囲内とされている。これは、凸面部325が基準面として構成されているため、この凸面部325に当接する記録再生装置側の誤消去検出プラグの進入量のバラツキを抑えている。
なお、これに関連して、本体部321の凸面部325の形成面とは反対側の面(上面)であって凸面部325の形成位置と対応する位置には肉盗み325pが形成されており、成形時における凸面部325のヒケによる平面度の悪化を防止するようにしている。
一方、凹部326は、図12に示したように、誤消去防止部材32が第2の検出孔33Aを被覆する消去可能位置にあるとき、この第2の検出孔33Aと整列する本体部321の下面部位に形成されている。凹部326は第2の検出孔33Aと同等の径を有する有底の円形状に形成されており、その深さ(底部の厚さ)は、第2の検出孔33Aに対する記録再生装置内の誤消去検出プラグの進入量が「消去不可能状態」を検出できるのに十分な大きさ、例えば、下ハーフ23の外面から3mm以上の深さ(厚さ)に設定されている。
そして、本体部321には更に、図13に示したように、誤消去防止部材32が消去可能位置にあるとき、凸面部325と協働して第3の検出孔33Bを閉塞する閉塞部327が形成されている。この閉塞部327は、誤消去防止部材32が消去可能位置にあるときに第3の検出孔33Bを介してのカートリッジ内部への塵埃の侵入を防止する機能を有している。
次に、以上のように構成される本実施の形態のディスクカートリッジ20の作用について説明する。
カートリッジ本体24の内部に収納されたディスク状記録媒体21に対して情報信号の記録又は消去が可能であるとき、誤消去防止部材32は、図9,図11A,図12〜図14に示すように、第2,第3の検出孔33A,33Bの形成位置である消去可能位置に移動操作されている。
この誤消去防止部材32の移動操作において、誤消去防止部材32の本体部321の一部が第2の検出孔33Aの下部を通過して、本体部321に形成された凹部326が第2の検出孔33Aと整列する。これにより、第2の検出孔33Aが消去不可となる深さが保持される。一方、凸面部325は第3の検出孔33Bのカートリッジ背面24b側に位置し、閉塞部327は第3の検出孔33Bを閉塞している。このとき、図9Aに示したように、一対の弾性アーム部322a,322bの先端の係合凸部323a,323bが摺動位置規制片50の係合凹部50a1,50b1にそれぞれ係合することによって誤消去防止部材32を図示する消去可能位置へ位置決めしている。
そして、このディスクカートリッジ20が専用の記録再生装置へ装着されると、記録再生装置内の誤消去検出プラグがカートリッジ本体24の第3の検出孔33B内のカートリッジ背面24b側に向けて進入する。このとき、第3の検出孔33B内のカートリッジ背面24b側には、誤消去防止部材32の凸面部325が位置しているので、上記誤消去検出プラグの先端は凸面部325に当接してその進入量が規制される。その結果、記録再生装置においては、当該ディスクカートリッジ20が消去(記録)可能状態であることを検出する。
一方、このディスクカートリッジ20が、これより低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置へ装着されると、当該記録再生装置内の誤消去検出プラグがカートリッジ本体24の第2の検出孔33Aに向けて進入する。このとき、第2の検出孔33Aは、図12及び図14に示したように誤消去防止部材32の凹部326と整列し、当該凹部326との整列作用により第2の検出孔33Aは開放状態とされている。従って、誤消去検出プラグは規制を受けることなく第2の検出孔33Aへ進入し、この進入量が所定量に達した段階で、当該ディスクカートリッジ20が消去(記録)不可能状態であることを検出する。
続いて、カートリッジ本体24の内部に収納されたディスク状記録媒体21に対して情報信号の記録又は消去が不可能であるとき、誤消去防止部材32は、図10及び図11Bに示すように、消去不可能位置に移動操作されている。
この状態において、誤消去防止部材32は、第2の検出孔33Aと重ならない位置にある。このため、第2の検出孔33Aは開放され、第3の検出孔33Bはそのカートリッジ背面24b側の領域は開放されるが、カートリッジ前面24a側の領域は凸面部325が位置している。このとき、図10Aに示したように、一対の弾性アーム部322a,322bの先端の係合凸部323a,323bが摺動位置規制片50の係合凹部50a2,50b2にそれぞれ係合することによって誤消去防止部材32を図示する消去不可能位置へ位置決めしている。
そして、このディスクカートリッジ20が専用の記録再生装置へ装着されると、記録再生装置内の誤消去検出プラグがカートリッジ本体24の第3の検出孔33B内のカートリッジ背面24b側に向けて進入する。このとき、第3の検出孔33B内のカートリッジ背面24b側は開放状態とされているので、上記誤消去検出プラグは規制を受けることなく第3の検出孔33Bに進入し、その進入量が所定量に達した段階で、当該ディスクカートリッジ20が消去不可能状態であることを検出する。
一方、このディスクカートリッジ20が、これより低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置へ装着されると、当該記録再生装置内の誤消去検出プラグがカートリッジ本体24の第2の検出孔33Aに向けて進入する。このとき、第2の検出孔33Aは開放状態とされているので、誤消去検出プラグは規制を受けることなく第2の検出孔33Aへ進入し、この進入量が所定量に達した段階で、当該ディスクカートリッジ20が消去不可能状態であることを検出する。
以上のように、本実施の形態のディスクカートリッジ20によれば、第3の検出孔33Bに対しては消去不可能位置又は消去可能位置をとるが、第2の検出孔33Aに対しては常に消去不可能位置をとるので、このディスクカートリッジ20よりも低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置において情報信号の記録動作を禁止させることができる。これにより、異種ディスクカートリッジの装着に起因する記録再生装置の動作が不安定になったり、カートリッジのイジェクト機能が不能になる等の問題が回避される。
なお、本実施の形態のディスクカートリッジ20用の記録再生装置に対して、低記録容量のディスクカートリッジ10が装着された場合には、当該ディスクカートリッジ10の第1の検出孔105に隣接して開口された予備孔107に対して誤消去検出プラグが進入することになるので、誤って記録操作が行われたとしても、当該ディスクカートリッジ10の消去不可能状態を検出し、誤消去動作を回避することができる。
また、本実施の形態によれば、単一の部材でなる誤消去防止部材32によって上記機能を行わせるようにしているので、部品点数及び組立コストの増大等を回避できると共に、第2の検出孔33Aを開放するための凹部326を本体部321に一体的に形成して移動操作部324の形成領域を確保するようにしているので、誤消去防止部材32の従前と変わりない操作性を得ることができる。
(第2の実施の形態)
続いて、図15〜図20を参照して、本発明の第2の実施の形態による誤消去防止部材32’の構成を含むディスクカートリッジ20の誤消去防止機構(スライド機構)について説明する。
ここで、図15はディスクカートリッジ20の誤消去防止部材32’の組込部位における上ハーフ22側から見た分解斜視図、図16は同下ハーフ23側から見た分解斜視図、図17は誤消去防止部材32’の下面側から見た全体斜視図、図18はディスクカートリッジ20の要部断面図、図19は第1の実施の形態の誤消去防止部材32の一作用を説明するディスクカートリッジ20の要部断面図、図20は本実施の形態の誤消去防止部材32’の一作用を説明するディスクカートリッジ20の要部断面図である。
なお、図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態の誤消去防止部材32’は、上述した第1の実施の形態における誤消去防止部材32と同様に、本体部321と、一対の弾性アーム部322a,322bと、係合凸部323a,323bと、移動操作部324と、凹部326’と、閉塞部327とを備え、下ハーフ23の収納部49に組み込まれている(図15)。
そして、誤消去防止部材32’の凹部326’の構成が、第1の実施の形態の誤消去防止部材32の凹部326の構成と異なっている。すなわち、本実施の形態の誤消去防止部材32’の凹部326’は、図17及び図18に示すように、本体部321の後端側(弾性アーム部322a,322b側とは反対側)にまで凹状が延在する有底の長孔状に形成されており、本体部321の移動範囲に亘って第2の検出孔33Aを開放させる構成となっている(図20)。
上述の第1の実施の形態では、例えば、誤消去防止部材32の操作が不完全であると、図19A,Bに示したように、誤消去防止部材32が消去可能位置と消去不可能位置との間に位置するおそれがある。この場合、凹部326の形成部位における本体部321の後端部326aが第2の検出孔33Aに対向することになり、当該ディスクカートリッジ20が低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置へ装着され、この第2の検出孔33Aに対して誤消去検出プラグが進入すると、上記本体部321の後端部326aと誤消去検出プラグとが当接し、第2の検出孔33Aが消去可能状態にあるものと判断されてしまうおそれがある。
これに対して、本実施の形態の誤消去防止部材32’によれば、第2の検出孔33Aを開放状態に維持する凹部326’の構成が上述のように、本体部321の後端部にまで凹状が延在する長孔状に形成されているので、図20A,Bに示したように、誤消去防止部材32’が消去可能位置と消去不可能位置との間に位置した場合でも、この第2の検出孔33Aを常に開放させた状態に維持し、第2の検出孔33Aを消去不可の深さに保持することができるようになる。
したがって、本実施の形態によれば、誤消去防止部材32’が消去可能位置と消去不可能位置との間に位置した状態で当該ディスクカートリッジ20が低記録容量のディスクカートリッジ用記録再生装置へ装着されたとしても、第2の検出孔33Aの開放状態を常に適正に検出することができるので、情報信号の誤記録又は誤消去動作を確実に阻止することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の各実施の形態では、誤消去防止部材32,32’に形成した凹部326,326’を有底の孔として形成したが、これに代えて、凹部326,326’を本体部321を貫通する貫通孔として形成することも可能である。
また、以上の各実施の形態では、ディスクカートリッジとしてミニディスク(MD)と称される形態のディスクカートリッジを例に挙げて説明したが、勿論、これに限られることなく、フレキシブルディスクやMD以外のリムーバブルディスク等、情報信号の記録、消去及び/又は再生が可能なディスク状記録媒体を収納した他の形態のディスクカートリッジにも本発明は適用可能である。
本発明の実施の形態によるディスクカートリッジ20の分解斜視図である。 ディスクカートリッジ20を上ハーフ22側から見たときの全体斜視図である。 ディスクカートリッジ20を下ハーフ23側から見たときの全体斜視図である。 上ハーフ22の内面構造を示す平面図である。 下ハーフ23の内面構造を示す平面図である。 ディスクカートリッジ20の誤消去防止部材32の組込部位における上ハーフ22側から見た分解斜視図である。 ディスクカートリッジ20の誤消去防止部材32の組込部位における下ハーフ23側から見た分解斜視図である。 消去防止部材32の下面側から見た全体斜視図である。 消去防止部材32が消去可能位置に位置しているときの状態を説明する平面図であり、Aは下ハーフ23の内面側を示し、Bは下ハーフ23の外面側を示している。 消去防止部材32が消去不可能位置に位置しているときの状態を説明する平面図であり、Aは下ハーフ23の内面側を示し、Bは下ハーフ23の外面側を示している。 ディスクカートリッジ20の第2,第3の検出孔33A,33Bを示す要部斜視図であり、Aは消去可能状態を示し、Bは消去不可能状態を示している。 消去防止部材32が消去可能位置に位置しているときのディスクカートリッジ20の要部断面図である。 消去防止部材32が消去可能位置に位置しているときのディスクカートリッジ20の他の要部断面図である。 消去防止部材32が消去可能位置に位置しているときのディスクカートリッジ20の更に他の要部断面図である。 本発明の他の実施の形態による誤消去防止部材32’の組込部位における上ハーフ22側から見たディスクカートリッジ20の分解斜視図である。 消去防止部材32’の組込部位における下ハーフ22側から見たディスクカートリッジ20の分解斜視図である。 消去防止部材32’の下面側から見た全体斜視図である。 消去防止部材32’が消去可能位置に位置しているときのディスクカートリッジ20の要部断面図である。 消去防止部材32が消去可能位置と消去不可能位置との間に位置しているときの状態を説明する図であり、Aは下ハーフ23側から見た斜視図、Bはその要部断面斜視図である。 消去防止部材32’が消去可能位置と消去不可能位置との間に位置しているときの状態を説明する図であり、Aは下ハーフ23側から見た斜視図、Bはその要部断面斜視図である。 標準とする第1のディスクカートリッジの誤消去防止部材101の組込部位における上ハーフ102側から見た分解斜視図である。 消去防止部材101が消去可能位置に位置しているときの状態を説明する平面図であり、Aは下ハーフ103の内面側を示し、Bは下ハーフ103の外面側を示している。 消去防止部材101が消去不可能位置に位置しているときの状態を説明する平面図であり、Aは下ハーフ103の内面側を示し、Bは下ハーフ103の外面側を示している。
符号の説明
20…ディスクカートリッジ、21…ディスク状記録媒体、22…上ハーフ、23…下ハーフ、24…カートリッジ本体、32,32’…誤消去防止部材、33A…第2の検出孔、33B…第3の検出孔、49…収容部、50…摺動位置規制片、51…操作ガイド孔、105…第1の検出孔、107…予備孔、321…本体部、322a,322b…弾性アーム部、323a,323b…係合凸部、324…移動操作部、325…凸面部、326,326’…凹部、327…閉塞部。

Claims (3)

  1. 情報の記録、消去及び/又は再生がされるディスク状記録媒体を収納するディスクカートリッジであって、
    第1の記録容量をもつディスク状記録媒体が収納される第1のカートリッジの表面には、第1の所定位置に所定の深さを検出することによって前記ディスク状記録媒体に記録された情報の消去の可否を検出させるための第1の検出孔を備え、前記第1の検出孔に隣接する第2の所定位置に予備孔を備えるとともに、
    前記第1の検出孔に隣接するカートリッジの一側面に前記第1の検出孔の開閉を行うためのスライド機構が構成可能であって、
    前記第1の記録容量よりも高容量の記録容量をもつ第2のディスク状記録媒体が収納される第2のカートリッジにおいて、
    前記第1のカートリッジの前記第1の検出孔と同一位置に、前記ディスク状記録媒体に記録された情報の消去の可否が消去不可と検出される深さの第2の検出孔を備え、
    前記第1のカートリッジの前記予備孔と同一位置に、前記スライド機構のスライドに基づいて開閉される第3の検出孔を備えるとともに、
    前記スライド機構は、前記第2,第3の検出孔の形成位置へ移動可能な本体部と、この本体部を前記消去不可位置又は消去可能位置に位置決めする弾性アーム部と、前記本体部に形成され、前記第3の検出孔を閉塞したときに前記第2の検出孔と整列し当該第2の検出孔を開放する凹部と、前記本体部に設けられ、前記カートリッジの一側面に形成された操作ガイド孔に臨み前記本体部を移動操作するための操作部とを備えた誤消去防止部材を含んでなり、
    前記第2,第3の検出孔は、前記カートリッジの一主面の隅部に形成されていると共に、前記第2の検出孔は前記第3の検出孔よりも前記カートリッジの一側面部側に配置されている
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 前記凹部は、前記本体部の移動範囲に亘って前記第2の検出孔を開放する長孔状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記第2の検出孔は丸孔であると共に、前記第3の検出孔は長孔であり、前記本体部には、前記第3の検出孔に移動自在に係合し、前記消去可能位置において記録再生装置内の誤消去検出プラグと当接する凸面部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
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