JPH07141153A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH07141153A
JPH07141153A JP5180652A JP18065293A JPH07141153A JP H07141153 A JPH07141153 A JP H07141153A JP 5180652 A JP5180652 A JP 5180652A JP 18065293 A JP18065293 A JP 18065293A JP H07141153 A JPH07141153 A JP H07141153A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器を制御する制御装置において、記憶素子
が正規品であるか否かを判断し、不正品による機器の制
御を禁止する。 【構成】 割込信号発生回路28から割込信号を入力す
ると、CPU20は、CPU10がROM30のデータ
を読み込むときのアドレスD3と読み込んだデータD4
をラッチ回路26を介して読み込み、RAM20bに記
憶する。CPU20は、所定時間経過後にアドレスD3
をアドレスデータ出力回路20dのポートP0〜P15
にセットし、CPU10のリフレッシュ時を待って、バ
スドライバ23を介してアドレスバスABに出力し、R
OM30のアドレスD3のデータD5をラッチ回路25
を介して読み込む。読み込んだデータD5とデータD4
とを比較し、ROM30が正規品か否かを判断する。正
規品でないと判断すると、CPU20は、信号P1\を
「L」としてCPU10をリセット状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御装置に関し、詳し
くは制御用コンピュータの動作中、記憶素子が正規品で
あるか否か判断する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の機器をコントロールする制
御装置は、通常、制御規則を記述した制御プログラムを
記憶する記憶素子(例えば、PROM,マスクROM
等)と、この記憶素子から所定の順序で制御プログラム
を読み出して実行する制御用コンピュータとを中心とし
た論理回路にて構成されている。したがって、予め記憶
素子に所定の制御プログラムを記憶させておけば、この
制御装置を内蔵する機器は、制御プログラムの記述によ
り一定の制御手順にて制御される。
【0003】このように構成された制御装置は、記憶素
子に記憶させる制御プログラムを変更することで、この
制御装置を内蔵する機器の制御手順を容易に変更するこ
とを可能とし、システムの柔軟性を高め、システムの開
発負荷を軽減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た制御装置は、その特徴であるシステムの柔軟性が高い
故に、制御プログラムの改変が容易になされるという問
題があった。制御プログラムの改変は、防犯システムな
どセキュリティに関するものでは安易になされてはなら
ないし、また、制御内容に対して法律などによる規制等
がある場合には、制御プログラムの改変は不正となる。
したがって、こうした制御プログラムの改変について
は、これを十分に防止する必要があるが、記憶素子を取
り替えるといった人為的、組織的な不正行為に対しては
十分な防止策を施すのは困難であった。
【0005】このような問題に対して出願人は、制御プ
ログラムに従った機器制御を実行する前に記憶素子が正
規品であるか否かを識別する構成を、先に別途出願して
いる(特願平4−168487)。本発明の制御装置
は、上述した問題に対して、人為的、組織的な不正を防
止し、さらに高い信頼性を得ることを目的として、次の
構成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の制御装置は、記
憶素子に記憶されているプログラムを所定手順にて読み
出し、そのプログラムに従って機器の動作を制御する制
御用コンピュータを有し、該制御用コンピュータの動作
中、該記憶素子が正規品であるか否かを判断する制御装
置であって、前記制御用コンピュータと前記記憶素子と
のデータのやりとりに関するデータを記憶するデータ記
憶手段と、前記制御用コンピュータが前記記憶素子との
データのやりとりを行なうためにバスを占有していない
バス非占有状態を検出するバス非占有状態検出手段と、
該バス非占有状態を検出したとき、前記バスを用い、前
記データ記憶手段により記憶された前記データに基づい
て、前記記憶素子に記憶された内容を読み出す読出手段
と、前記読出手段により読み出された内容に基づいて、
前記記憶素子が正規品であるか否かを判断する記憶素子
判断手段と、前記記憶素子判断手段により該記憶素子が
正規品でないと判断されたとき、前記制御用コンピュー
タの通常の動作を禁止する動作禁止手段とを備えたこと
を要旨とする。
【0007】
【作用】以上のように構成された本発明の制御装置は、
バス非占有状態検出手段が制御用コンピュータによるバ
スの非占有状態を検出したとき、前記バスを用いて、デ
ータ記憶手段により記憶した制御用コンピュータと記憶
素子とのデータのやりとりに関するデータに基づいて、
読出手段が記憶素子から記憶された内容を読み出す。こ
の読み出された内容に基づいて記憶素子判断手段が記憶
素子が正規品であるか否かを判断し、記憶素子が正規品
でないと判断すると、動作禁止手段が制御用コンピュー
タの通常の動作を禁止する。
【0008】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の制御装置の好適な実施例
について説明する。図1は、本発明の一実施例としての
制御装置を搭載するパチンコ機の制御系の要部を示す概
略構成図である。
【0009】図示するように、パチンコ機制御装置1
は、ワンチップマイクロコンピュータ2と、記憶素子で
あるROM30と、ワンチップマイクロコンピュータ2
に外付けされる発振用クリスタル60と、回路全体に安
定化された電源を供給する電源回路70と、ドライバ4
0および波形整形回路50から構成されており、ワンチ
ップマイクロコンピュータ2とROM30とは、コント
ロールバスCB,アドレスバスABおよびデータバスD
Bにより接続されている。ワンチップマイクロコンピュ
ータ2は、パチンコ機を制御するCPU10と、ROM
30が正規品か否かをチェックするCPU20およびコ
ントロール信号制御回路21を中心とした論理回路によ
り構成されている。
【0010】CPU10は、「Z80」系の8ビットマ
イクロコンピュータで、信号MREQ\,RD\,M1
\等のコントロールポートを有するコントロールバス制
御回路10a、アドレスポートを有するアドレスバス制
御回路10b、データポートを有するデータバス制御回
路10cを備えている。ここで、信号名の後に付した
「\」は、そのポートがローアクティブであることを意
味している。
【0011】CPU10のコントロールポートおよびア
ドレスポートは、バスドライバ16を介してコントロー
ルバスCBおよびアドレスバスABに接続されており、
データポートは、データバスDBに接続されている。各
種バスCB,AB,DBは、必要なデータを一時的に記
憶するRAM12および入出力インタフェース回路(以
下、I/Oという)14に接続されている。また、CP
U10のコントロールポートは、コントロール信号制御
回路21にも接続されている。
【0012】コントロール信号制御回路21は、CPU
10の命令フェッチサイクルの最初のサイクル(以下
「M1サイクル」と記載する)である旨を示すための信
号M1\や記憶素子へのアクセス要求である旨を示すた
めの信号MREQ\,リード要求である旨を示すための
信号RD\,ダイナミックRAMのリフレッシュを示す
信号RFSH\等およびCPU20の制御信号入出力回
路20cから出力される信号R1\等に基づいて信号G
1,信号G2,信号CL1,信号CL2,信号R2\,
信号MREQ2\および信号RD2\などのコントロー
ル信号を生成する論理回路である。
【0013】コントロール信号制御回路21は、コント
ロールサブバスSBを介してCPU20の制御信号入出
力回路20c,バスドライバ16,バスドライバ23,
ラッチ回路25およびラッチ回路26と接続されてお
り、信号G1および信号G2の出力によりバスドライバ
16およびバスドライバ23の出力状態を排他的に制御
し、信号CL1の出力によりラッチ回路25のラッチの
タイミングを制御する。また、信号CL2の出力により
ラッチ回路26のラッチのタイミングを制御する。ま
た、コントロール信号制御回路21は、ラッチ回路25
およびラッチ回路26にデータをラッチすると、これを
信号R2\の出力により、CPU20に知らせる。この
他、コントロール信号制御回路21は、コントロールサ
ブバスSBおよびバスドライバ23を介してコントロー
ルバスCBに接続されており、信号MREQ2\および
信号RD2\などを、コントロールバスCBに、それぞ
れ信号MREQ\および信号RD\などとして出力す
る。
【0014】コントロール信号制御回路21で作成され
る各信号の出力は、信号R1\がハイレベル(以下
「H」と記載する)のときには、信号G2はローレベル
(以下「L」と記載する)となり、他の信号は「H」と
なる。CPU20が信号R1\を「H」とするのは、C
PU20が、バスCB等を使用しない場合である。信号
R1\が「H」から「L」になると、信号R2\は、信
号R1\が「L」となった後の最初のM1サイクルで信
号M1\が「H」から「L」となったときにのみ「L」
となり、信号RFSH\が「L」から「H」となるとき
に「H」となる信号として出力される。
【0015】信号R1\と信号R2\が共に「L」のと
きには、各信号は次のようになる。信号G1は、信号R
FSH\と同じ出力を示す信号として出力される。信号
G2は、信号RFSH\が「L」となるときからわずか
に遅れて「H」となり、信号RFSH\が「H」となる
ときよりわずかに早く「L」となる信号として出力され
る。信号CL2は、信号MREQ\と信号RD\とのい
ずれもが「L」となったときに「L」となり、信号RD
\が「L」から「H」となったときに「H」となる信号
として出力される。信号CL1,信号MREQ2\およ
び信号RD2\は、信号G2が「H」となるときに
「L」となり、信号G2が「L」となるときに「H」と
なる信号として出力される。
【0016】ここで、信号R2\は、信号R1\が
「L」となったあとの最初のM1サイクルにおいてのみ
1回「L」となるので、上記各信号も信号R1\が
「L」となったあとの最初のM1サイクルにおいてのみ
1回上述の信号を出力する。
【0017】バスドライバ16は、トライステートバッ
ファにより構成されており、コントロール信号制御回路
21から出力される信号G1が「H」のときには、CP
U10の各ポートからの出力を有効とし、CPU10
は、ROM30,RAM12およびI/O14にコント
ロールバスCBを介して各種制御信号を発し、アドレス
バスABを介してアドレス指定することができる。逆
に、信号G1が「L」のときには、バスドライバ16の
出力はハイインピーダンス状態となり、CPU10とバ
スCB,ABとが接続されていない状態となる。
【0018】RAM12へのデータの一時記憶は、CP
U10が、バスドライバ16を介してアドレスバスAB
にデータを記憶すべきアドレスを出力し、信号MREQ
\を「L」とし、データバスDBから記憶すべきデータ
を出力し、記憶すべきデータがデータバスDBに出力さ
れていることを示す信号WR\を「L」とすると、RA
M12がデータバスDBからデータを取り込むことによ
り行なわれる。また、CPU10が、RAM12に記憶
させたデータが必要となったときには、バスドライバ1
6を介して読み込むべきデータを記憶したアドレスをア
ドレスバスABから出力し、信号MREQ\を「L」と
し、信号RD\を「L」とすることにより、RAM12
の指定アドレスからデータバスDBに出力されるデータ
を読み込む。
【0019】I/O14は、バスCB,AB,DBと接
続されてCPU10を中心とした論理回路に組み込まれ
ると共にパチンコ機に備えられる電装機器、例えば、本
体入賞スイッチ52,デジタルスタートスイッチ51等
に接続された波形整形回路50や、パチンコ機本体の当
りランプ43,センター役物のデジタル部分でLEDの
集合である表示装置42,大入賞口を開口させるソレノ
イド41に接続されたドライバ40等に接続されてい
る。
【0020】CPU10を中心とした以上の構成に付加
して、ROM30が正規品か否かを判定する論理回路が
CPU20を中心として設けられている。CPU20
は、その内部にROM20aおよびRAM20bを内蔵
しており、後述するチェックプログラムがその内部RO
M20aに不揮発的に焼き付けられている。また、CP
U20は、制御信号の入出力ポートを有する制御信号入
出力回路20cと、P0〜P15の出力ポートを有する
アドレスデータ出力回路20d、Q0〜Q7の入力ポー
トを有するデータ入力回路20e、B0〜B15の入力
ポートを有するアドレスデータ入力回路20f、C0〜
C7の入力ポートを有するデータ入力回路20g、CP
U20の出力端子であるP16\および割込信号を入力
する入力端子INT\を備えている。
【0021】CPU20の制御信号入出力回路20c
は、コントロールサブバスSBを介してコントロール信
号制御回路21に接続されており、信号R1\等の制御
信号を出力し、コントロール信号制御回路21から信号
R2\等の制御信号を入力する。信号R1\は、CPU
20がアドレスデータ出力回路20dからアドレスバス
ABに所定アドレスを出力し、データバスDBからRO
M30の所定アドレスのデータを入力するときに各種バ
スを占有するためにプログラムにより出力される信号で
ある。すなわち、CPU20は、CPU20がアドレス
データ出力回路20dのポートP0〜P15に所定アド
レスデータをセットした後に信号R1\を「L」とし、
その後、コントロール信号制御回路21からの割込信号
R2\を受けたとき、所定の割込プログラム(後述)を
実行し、信号R1\を「H」とした後にラッチ回路25
およびラッチ回路26からデータを読み込む。
【0022】CPU20のアドレスデータ出力回路20
dは、バスドライバ23を介してアドレスバスABに接
続されており、内部ROM20aに記憶されたプログラ
ムに従い、所定のアドレスデータを出力ポートP0〜P
15にセットして、そのデータを出力する。アドレスデ
ータ出力回路20dとアドレスバスABとの間に介在す
るバスドライバ23は、バスドライバ16と同様にトラ
イステートバッファにより構成されており、コントロー
ル信号制御回路21から出力される信号G2が「H」の
ときには、出力ポートP0〜P15からアドレスバスA
Bへの出力を有効とし、信号G2が「L」のときには、
ハイインピーダンス状態として、出力ポートP0〜P1
5とアドレスバスABとが接続されていない状態とす
る。
【0023】したがって、コントロール信号制御回路2
1から出力される信号G2を「L」とすることによりバ
スドライバ23の出力をハイインピーダンス状態とし、
信号G1を「H」とすることによりバスドライバ16を
介してCPU10のコントロールバス制御回路10aお
よびアドレスバス制御回路10bとコントロールバスC
BおよびアドレスバスABとの接続を有効とする。逆
に、信号G1を「L」とすることによりバスドライバ1
6の出力をハイインピーダンス状態とし、信号G2を
「H」とすることによりバスドライバ23を介してCP
U20の出力ポートP0〜P15およびコントロール信
号制御回路21とアドレスバスABおよびコントロール
バスCBとの接続を有効とする。
【0024】データ入力回路20eの入力ポートQ0〜
Q7には、ラッチ回路25を介してデータバスDBが接
続されている。ラッチ回路25のCLK端子は、コント
ロールサブバスSBを介してコントロール信号制御回路
21に接続されており、コントロール信号制御回路21
から出力される信号CL1「L」から「H」になるとき
にデータバスDBに出力されているデータをラッチし、
次に信号CL1が「H」から「L」になるときまでその
データを保持する。
【0025】アドレスデータ入力回路20fの入力ポー
トB0〜B15およびデータ入力回路20gの入力ポー
トC0〜C7には、ラッチ回路26を介してアドレスバ
スABおよびデータバスDBが接続されている。ラッチ
回路26のCLK端子は、コントロールサブバスSBを
介してコントロール信号制御回路21に接続されてお
り、コントロール信号制御回路21から出力される信号
CL2が「L」から「H」になるときにアドレスバスA
BおよびデータバスDBに出力されているデータをラッ
チし、次に信号CL2が「H」から「L」になるときま
でそのデータを保持する。
【0026】CPU20の出力ポートP16\は、パチ
ンコ機制御装置1の外部からの信号線と共にOR回路2
7を介してCPU10のポートRESET\に接続され
ており、CPU20が信号P16\を「L」とすること
によりCPU10をリセット状態とする。
【0027】CPU20の入力ポートINT\は、割込
信号発生回路28に接続されている。この割込信号発生
回路28は、割込信号をランダムに発生する論理回路で
ある。割込信号を入力ポートINT\に入力すると、C
PU20は、予め定めたシーケンスにより割込処理を起
動し、後述するチェックプログラムを実行する。割込信
号の発生頻度は、CPU20がROM30のチェックを
行なう頻度やチェックプログラムによるチェックに必要
なROM30へのデータ読み込み回数などにより決めら
れる。本実施例では、4秒から8秒の間に1回発生する
よう設定されている。本実施例では、割込信号はランダ
ムに発生する構成としたが、一定周期に割込信号が発生
する構成でも差し支えない。
【0028】なお、ROM30は、CPU10の実行す
る制御プログラムやそのプログラムの実行に必要な各種
データを不揮発的に記憶する記憶素子であり、パチンコ
機制御装置1として実行すべき遊技ルールに基づく制御
プログラムなどの情報が記憶されている。
【0029】次に、CPU20が、バスCB等を占有し
てROM30のデータを読み込むために制御信号入出力
回路20cからコントロール信号制御回路21へ出力す
る信号R1\を「L」としたときの動作について、図2
を用いて説明する。図2は、CPU10の命令フェッチ
サイクルとCPU20などの動作のタイミングを示す説
明図である。図2に示すように、「Z80」系のCPU
10は、クロックΦに同期しつつ命令フェッチサイクル
の最初のサイクルである旨を示すために信号M1\を
「L」とし、これに少し遅れて信号MREQ\と信号R
D\とを「L」とする。また、記憶素子のアクセス時間
が遅いものであってもデータの読み込みに支障を来たさ
ないように、記憶素子が信号WAIT\をクロックΦの
T2ステートでの立ち下がり時点で「H」を出力しない
場合には待ちサイクルを設け、データの読み込みのタイ
ミングを遅延させる機能を有している。なお、本実施例
では、待ちサイクルは使用できない。
【0030】したがって、CPU10による現実の命令
フェッチは、上記各信号により判断される一定の条件が
整ったときに実行され、そのときのアドレスバスABに
より指定されるアドレスA1に記憶されており、データ
バスDBに出力されているデータDA1が命令として取
り込まれる。公知のように、このようにして取り込まれ
た命令はCPU10内の命令レジスタに格納され、次の
実行サイクルでのCPU10の動作が決定される。な
お、本実施例では、実行プログラムは予めROM30上
に用意されているので、この命令フェッチサイクルで
は、CPU10は、ROM30に記載されたデータのみ
を取り込み、RAM12やI/O14等からデータを取
り込むことはない。
【0031】一方、CPU20は、内部ROM20aに
記憶されたプログラムに従い、所定のアドレスデータA
2を出力ポートP0〜P15にセットし、信号R1\を
「L」とする。CPU20が信号R1\を「L」と出力
した後の最初のM1サイクルにおいて、CPU10の信
号M1\が「L」となると、コントロール信号制御回路
21は、この信号に基づいて信号R2\を「L」とす
る。その後、コントロール信号制御回路21は、CPU
10の信号MREQ\および信号RD\が「L」となる
と、信号CL2を「L」とし、信号RD\が「H」とな
ると、信号CL2を「H」とする。この信号CL2の動
作により、ラッチ回路26は、信号CL2が「L」から
「H」となるときにアドレスバスABおよびデータバス
DBに出力されているデータをラッチする。すなわち、
ラッチ回路26は、CPU20が指定したタイミングに
おいて、CPU10が指定するROM30のアドレスA
1と、ROM30のそのアドレスに記述されたデータD
A1とをラッチすることになる。
【0032】CPU10の命令フェッチサイクルのT3
およびT4ステートでは、ダイナミックRAMのリフレ
ッシュをするために信号RFSH\が「L」となる。
「Z80」系のCPU10では、信号RFSH\が
「L」となるとアドレスポートのA0〜A15のうち下
位8ビットにリフレッシュ信号が出力される。
【0033】CPU20が信号R1\を「L」とした後
に、CPU10の信号RFSH\が「L」となったとき
には、アドレスデータA2が出力ポートP0〜P15か
ら出力されている。信号R2\が「L」で、信号RFS
H\が「L」となると、この信号に基づいてコントロー
ル信号制御回路21が信号G1を「L」とし、さらに、
これにわずかに遅れて信号G2を「H」とする。バスド
ライバ16は、信号G1が「L」となることにより、そ
の出力をハイインピーダンス状態とし、バスドライバ2
3は、信号G2が「H」となることで、CPU20の出
力ポートP0〜P15とアドレスバスABとの接続およ
びコントロールサブバスSBとコントロールバスCBと
の接続を有効とする。したがって、アドレスバスABに
は、CPU10のアドレスポートからのリフレッシュ信
号は出力されない。
【0034】また、コントロールバスCBには、コント
ロール信号制御回路21から信号MREQ2\および信
号RD2\がコントロールサブバスSBおよびバスドラ
イバ23を介して信号MREQ\および信号RD\とし
て出力される。この時、アドレスバスABには、予めC
PU20が出力ポートP0〜P15にセットしておいた
アドレスデータA2が出力される。この出力により、R
OM30は、指定されたアドレスA2に格納されたデー
タDA2をデータバスDBに出力する。このデータDA
2は、ラッチ回路25のCLK端子に信号CL1が入力
されることによりラッチ回路25にラッチされ、CPU
20の入力ポートQ0〜Q7へ出力される。
【0035】その後、信号RFSH\が「H」となる
と、コントロール信号制御回路21は、信号R2\を
「H」とする。CPU20は、この信号R2\を受け
て、ラッチ回路26にラッチされたデータA1およびD
A1をアドレスデータ入力回路20fおよびデータ入力
回路20gから、ラッチ回路25にラッチされたデータ
DA2をデータ入力回路20eから取り込むことができ
る。
【0036】以上の動作のうち、バスドライバ23から
アドレスバスABにアドレスデータA2が出力され、こ
のデータA2の出力に伴い、ROM30から出力される
データDA2をラッチ回路25でラッチするまでの動作
は、CPU10の一回のリフレッシュ時間内で行なわれ
る。このように、CPU10のリフレッシュ時間に各種
バスCB,AB,DBを用いてデータDA2をラッチす
るので、CPU10の動作に支障をきたすことはない。
なお、本実施例のパチンコ機制御装置1では、ダイナミ
ックRAMを有しないので、リフレッシュ信号がアドレ
スバスABに出力されなくとも何等差し支えない。ま
た、本実施例では、CPU10,CPU20およびコン
トロール信号制御回路21と個別の論理回路により構成
したが、CPU10にコントロール信号制御回路21と
同一の機能を組み込んだ構成、CPU20にコントロー
ル信号制御回路21と同一の機能を組み込んだ構成も可
能である。さらに、実施例ではCPU10とCPU20
とは同程度の処理速度を有する構成としたが、CPU2
0の処理速度がCPU10の処理速度に比較して遅い構
成でもよい。
【0037】以上のように構成されたパチンコ機制御装
置1は、次のように動作する。パチンコ機制御装置1の
電源回路がオンされると、ワンチップマイクロコンピュ
ータ2のCPU10は電力の供給を受け、所定の手順に
従ってROM30に記憶された制御プログラムを順次読
み出してはそのプログラムに記述された命令を実行す
る。この制御プログラムに基づいたCPU10の処理に
より、パチンコ機は、制御プログラムに記述された遊技
ルールに従って動作し、制御プログラムに記述された遊
技が可能となる。
【0038】このようにCPU10の処理によりパチン
コ機が制御されているとき、CPU20は、ROM30
の不正をチェックする2種類のチェックプログラムを実
行している。第1のチェックプログラムは、割込信号発
生回路28からの信号がINT\に入力される毎に実行
される図3および図4のフローチャートに示すチェック
プログラムであり、不正な制御プログラムへの切り換え
をチェックするものである。第2のチェックプログラム
は、所定時間毎に実行される図6および図7のフローチ
ャートに示すチェックプログラムであり、ROMの不正
な交換をチェックするものである。これらのプログラム
は、CPU20の内部ROM20aに焼き付けられてい
る。まず、第1のチェックプログラムについて図3およ
び図4を用いて説明する。
【0039】CPU20に割込信号INT\が入力され
ると、CPU20は、まず、割込処理実行フラグFIN
Tに値1を代入する(ステップS100)。ここで、割
込処理実行フラグFINTは、本割込処理を実施してい
ることを宣言するフラグで、割込処理を実施していると
きには値1が代入され、割込処理を実施していないとき
には値0が代入される。
【0040】次に、CPU20は、内部RAM20bの
所定アドレスからカウンタCを読み込む(ステップS1
05)。このカウンタCは、パチンコ機制御装置1に電
源が投入されたときには値0に初期化され、このチェッ
クプログラムが実行される毎にインクリメントされるカ
ウンタである。次に、内部RAM20bのデータ格納領
域のアドレスAD1,AD2をカウンタCに基づいて定
める(ステップS110)。内部RAM20bの一例を
図5に示す。図示するように、アドレスAD1は、カウ
ンタCの値に応じて定められ、アドレスAD2は、カウ
ンタCを値1増加した値に応じて定められる。なお、カ
ウンタCが値100のときには、アドレスAD2は、カ
ウンタCを値0とし、これに応じて定められる。
【0041】続いて、アドレスAD2に格納されている
アドレスデータD3をアドレスデータ出力回路20dの
ポートP0〜P15にセットし(ステップS120)、
信号R1\を「L」として(ステップS130)、本ル
ーチンを終了する。ここで、このチェックプログラムが
101回駆動されるまでは、アドレスデータ出力回路2
0dにセットされるアドレスデータは、図示しない初期
化ルーチンにより設定された所定アドレスデータであ
る。この所定アドレスデータは、ROM30に割り当て
られたアドレス領域内のアドレスであれば何でもかまわ
ない。この所定アドレスデータは、ROM30のチェッ
クに用いられるものでなく、本チェックプログラムの動
作を確保するために用いられるものだからである。すな
わち、本ルーチンが101回駆動されるまでは、後述す
る図4に示すプログラムのステップS180およびS1
90によるROM30のチェックは行なわないが、本ル
ーチンのステップS120の動作を確保する必要がある
からである。実施例では、チェックプログラムが101
回駆動されるまでは所定アドレスデータをアドレスデー
タ出力回路20dにセットしたが、チェックプログラム
が101回駆動されるまでは、アドレスデータをアドレ
スデータ出力回路20dにセットしない構成とすること
も好適である。
【0042】信号R1\を「L」とすると、CPU10
の次のM1サイクルで、コントロール信号制御回路21
は前述した動作により各信号を出力する。この結果、C
PU10が指定したROM30のアドレスデータD1
と、ROM30のアドレスD1に記述されたデータD2
とが、ラッチ回路26にラッチされる。また、このM1
サイクルのリフレッシュ時には、CPU20のアドレス
データ出力回路20dから指定したROM30のアドレ
スD3に記述されたデータD5が、ラッチ回路25にラ
ッチされる。その後、コントロール信号制御回路21
は、信号R2\を「H」とする。
【0043】この信号R2\が「H」となり、CPU2
0に割込信号として入力されると、CPU20は、図4
のフローチャートに示すプログラムを実行する。このプ
ログラムでは、CPU20は、まず、信号R1\を
「H」とし(ステップS140)、ラッチ回路26にラ
ッチされたアドレスデータD1およびデータD2と、ラ
ッチ回路25にラッチされたデータD5を読み込む(ス
テップS150)。読み込まれたデータD1,D2は、
内部RAM20bのアドレスAD1に格納される(ステ
ップS160)。ここで、読み込んだアドレスデータD
1は、CPU10が、命令フェッチサイクルでアドレス
指定したアドレスデータであるので、ROM30に割り
当てられたアドレス領域内のアドレスである。特に、こ
のアドレス領域内のアドレスであることを判定する必要
があるときには、読み込んだアドレスデータD1がRO
M30に割り当てられたアドレス領域内であるかを判定
する手法を採ることも可能である。この手法を採るとっ
たときに、アドレスデータD1が、ROM30に割り当
てられたアドレス領域内のアドレスでないときには、R
OM30を正規品でないと判定し、後述の対応をとるこ
とも可能である。
【0044】続いて、判定実施フラグFの値を調べる
(ステップS170)。判定実施フラグFは、ROM3
0のチェックを実施するか否かを判定するフラグで、パ
チンコ機制御装置1に電源が投入されたときには初期値
として値0が代入され、このチェックプログラムが10
1回実施されてカウンタCが値100となったときに値
1が代入される。その後、判定実施フラグFは値1を保
持する。
【0045】このチェックプログラムが101回実施さ
れて、判定実施フラグFに値1が代入されるまでは(判
定実施フラグFが値0のとき)、ROM30のチェック
を実施せず、カウンタCの値を調べる(ステップS20
0)。カウンタCが値100のときには、カウンタCに
値0を代入し(ステップS210)、判定実施フラグF
に値1を代入する(ステップS220)。カウンタCが
値100でないときには、カウンタCをインクリメント
する(ステップS230)。その後、カウンタCを所定
アドレスに格納し(ステップS240)、割込処理実行
フラグFINTに値0を代入して(ステップS24
5)、本ルーチンを終了し、次の割込処理を待つ。
【0046】判定実施フラグFが値1のときには、アド
レスAD2に格納されているデータD4を読み込み(ス
テップS180)、このデータD4とラッチ回路25か
ら読み込んだデータD5とを比較する(ステップS19
0)。データD4は、このチェックプログラムが100
回前に実施されたときに、CPU10がROM30のア
ドレスD3から読み込んだデータであり、データD5
は、CPU20がROM30のアドレスD3を指定して
ROM30から読み込んだデータである。したがって、
チェックプログラムが100回実施される間にROM3
0に記憶された内容の変更がない限り、データD4とデ
ータD5は同じ値を示す。データD4とデータD5が同
じ値を示すときには、ROM30は正規品であると判断
してステップS200以降の処理を実行し、次の割込処
理を待つ。
【0047】一方、データD4とデータD5とが同じ値
を示さないときには、ROM30が途中で不正なROM
に切り替えられたと判断し、信号P16\を「L」とし
て(ステップS250)、本ルーチンを終了する。CP
U20が信号P16\を「L」とすると、この信号P1
6\がOR回路27を介してCPU10のポートRES
ET\に入力され、CPU10は、リセット状態とな
る。
【0048】本実施例では、カウンタCを値0から値1
00まで繰り返しインクリメントしたが、カウンタCの
繰り返す値の範囲はいくらでもよい。この範囲は、CP
U10が取り込んだデータをCPU20が読み込み、時
間をおいて同じアドレスのデータを読み込んでROM3
0のチェックをする際の待ち時間として設定される値で
あり、割込信号発生回路28が割込信号を発生する頻度
と関連して自由に定め得るものである。本実施例では、
割込信号発生回路28による割込信号の発生頻度が平均
6秒に一回であるので、待ち時間は600秒程度に設定
されている。また、本実施例では、カウンタCを用いて
CPU10が取り込んだデータを複数個記憶したが、記
憶するデータの数はいくつでもかまわない。特に、記憶
するデータは一個のみで、読み込んでから所定の待ち時
間経過後に再び同じアドレスのデータを読み込んでチェ
ックする構成であっても差し支えない。
【0049】また、実施例では、CPU20は、データ
バスDBからデータを入力する回路としてデータ入力回
路20eとデータ入力回路20gとを備えるが、いずれ
か一方で他方を兼用する構成も好適である。さらに、実
施例では、データD4とデータD5とが異なった値を示
したときには、直ちにCPU10をリセット状態とする
が、データD4とデータD5とが所定回数異なった値を
示したときにCPU10をリセット状態とする構成、デ
ータD4とデータD5が続けて異なった値を示したとき
にCPU10をリセット状態とする構成等も好適であ
る。
【0050】次に、ROM30をチェックする第2のチ
ェックプログラムについて、図6および図7を用いて説
明する。図6に示すプログラムは、ROM30のチェッ
クに用いるデータを読み込む処理を行なうルーチンであ
り、所定時間毎(例えば、4msec毎)に実行され
る。本ルーチンが実行されると、CPU20は、まず、
割込処理実行フラグFINTの値を調べる(ステップS
300)。割込処理実行フラグFINTが値1のとき
は、割込処理による第1のチェックプログラムが実行中
であり、各種バスCBなどを使用できないと判定し、本
ルーチンを終了する。割込処理実行フラグFINTが値
0のときには、割込処理によるチェックプログラムは実
施されていない判定し、データ読込完了フラグFSAM
の値を調べる(ステップS310)。データ読込完了フ
ラグFSAMは、ROM30のチェックに必要なデータ
の読み込みが完了しているか否かを示すフラグであり、
データの読み込みが完了していないときには値0を示
し、データの読み込みが完了しているときには値1を示
す。既に必要なデータの読み込みが完了し、データ読込
完了フラグFSAMが値1を示しているときには、本ル
ーチンを終了する。
【0051】データ読込完了フラグFSAMが値0のと
きには、アドレスデータADXをインクリメントして
(ステップS315)、アドレスデータ出力回路20d
にアドレスデータADXをセットする(ステップS32
0)。アドレスデータADXは、パチンコ機制御装置1
が電源ONまたはリセットされたときに実行される初期
化ルーチンにより所定アドレスデータADSがセットさ
れ、所定アドレスデータADEとなるまで、このチェッ
クプログラムが実施される毎にインクリメントされるデ
ータである。この所定アドレスデータADSおよびAD
Eは、ROM30に割り当てられたアドレス領域内に設
定されるデータである。したがって、アドレスデータA
DXは、ROM30の所定アドレスADSから所定アド
レスADEまで順次インクリメントすることになる。
【0052】アドレスデータADXをアドレスデータ出
力回路20dにセットすると、前述したのと同様な方法
により、ROM30のアドレスADXのデータD(AD
X)を読み込み(ステップS330)、読み込んだデー
タD(ADX)を内部RAM20bのアドレスデータA
DXに対応したアドレスに格納する(ステップS34
0)。内部RAM20bのアドレスマップの一部を図8
に示す。図示するように、内部RAM20bの所定アド
レスデータADSに対応したアドレスの次のアドレスか
ら所定アドレスデータADEに対応したアドレスに、R
OM30のデータが順次格納される。
【0053】続いて、CPU20は、アドレスデータA
DXと所定アドレスデータADEとを比較する(ステッ
プS350)。アドレスデータADXがアドレスデータ
ADEと異なれば、ROM30のチェックに必要なデー
タの読み込みが完了していないと判定し、本ルーチンを
終了する。アドレスデータADXが所定アドレスデータ
ADEと等しければ、ROM30のチェックに必要なデ
ータの読み込みを完了したと判定し、データ読込完了フ
ラグFSAMに値1を代入して(ステップS370)、
本ルーチンを終了する。なお、実施例では内部RAM2
0bにROM30から読み込むデータのすべてを格納す
る領域を有する構成し、説明を分かりやすくしたが、内
部RAM20bにROM30から読み込むデータのすべ
てを格納する領域を持たない構成であってもよいのは勿
論である。
【0054】図7に示すプログラムは、図6に示すプロ
グラムにより読み込まれたデータを用いてROM30が
正規品であるか否かをチェックするプログラムであり、
所定時間毎(例えば、8msec毎)に実行される。本
ルーチンが実行されると、CPU20は、まず、アドレ
スデータADYとアドレスデータADXとを比較する
(ステップS400)。アドレスデータADYは、パチ
ンコ機制御装置1が電源ONまたはリセットされたとき
に実施される初期化ルーチンにより所定アドレスデータ
ADSより値1だけ大きい値が代入され、所定アドレス
データADEとなるまで、このチェックプログラムが実
施される毎にインクリメントされるデータであり、後述
するように、アドレスデータADX以下の値となる変数
である。したがって、アドレスデータADYがアドレス
データADXより大きいときには、何等処理を行なうこ
となく本ルーチンを終了する。
【0055】アドレスデータADYがアドレスデータA
DX以下のときには、内部RAM20bのアドレスデー
タADYに対応したアドレスに格納されているデータD
(ADY)を読み込む(ステップS410)。このデー
タD(ADY)は、ROM30に記述されたデータを、
図6に示すプログラムにより内部RAM20bに格納さ
れたデータである(図8参照)。次に、読み込んだデー
タD(ADY)を既に計算されている加算値PXに合算
し、新たな加算値PXとする(ステップS420)。こ
こで、加算値PXは、パチンコ機制御装置1が電源ON
またはリセットされたときに実行される初期化ルーチン
により値0が代入され、本ルーチンが実行される毎に、
データD(ADY)が加算されて更新する演算値であ
る。また、加算値PXは、ROM30のチェックに必要
なデータのすべてについて加算された後、ROM30の
判定に用いられる。
【0056】次に、データ読込完了フラグFSAMを調
べる(ステップS430)。データ読込完了フラグFS
AMが値0のときには、図6に示したプログラムにより
ROM30のチェックに必要なデータのすべての読み込
みが完了していないと判定し、アドレスデータADYを
インクリメントして(ステップS440)、本ルーチン
を終了する。
【0057】データ読込完了フラグFSAMが値1のと
きには、ROM30のチェックに必要なデータのすべて
を読み込み、加算値PXに加算したと判定し、ROM3
0の所定アドレスに格納された所定値PXCを読み込み
(ステップS450)、読み込んだ所定値PXCと加算
値PXとを比較する(ステップS460)。ここで、所
定値PXCは、ROM30の所定アドレスADSの次の
アドレスから所定アドレスADEまでに記述されている
データのすべての加算値である。したがって、加算値P
Xが所定値PXCと等しいと判断したときには、ROM
30は正規品であると判定し、次のチェックサイクルの
開始に備えて各変数を初期化し(ステップS470)、
本ルーチンを終了する。各変数の初期化では、データ読
込完了フラグFSAMには値0、アドレスデータADX
には所定アドレスデータADS、アドレスデータADY
には所定アドレスデータADSの次のアドレスの値、加
算値PXには値0がそれぞれ代入される。
【0058】加算値PXが所定値PXCと異なると判断
したときには、ROM30は正規品でないと判定し、信
号P16\を「L」として(ステップS480)、CP
U10をリセット状態とする。
【0059】ここで、ROM30が正規のものであるか
否かの判断は、ROM30の所定アドレス領域のデータ
を読み込んで加算し、その加算値PXをROM30の所
定アドレスに記述された所定値PXCと比較して判別す
る手法の他、ROM30に書き込まれているプログラム
コードと相関のある値を内部ROM20aに書き込んで
おきこれを判別する手法、ROM30の所定アドレスの
値に対する所定の演算結果を予めROM30の特定アド
レスに記述しておき、ROM30の所定アドレスの値を
読み込んで所定の演算をし、その結果を特定アドレスの
値と比較して判別する手法、CPU20の内部ROM2
0aとROM30との双方に予め所定の識別コードを書
き込むものとし、この識別コードの一致を判別する手
法、内部ROM20aにROM30に記載されたプログ
ラムコードと同じものを予め記録しておき、ROM30
の内容と内部ROM20aの内容を照合して判別する手
法など、様々な手法を用いることができる。
【0060】なお、本実施例では、第1チェックプログ
ラムおよび第2チェックプログラムでROM30が不正
であると判断したときには、CPU10をリセットする
構成としたが、CPU10の通常の動作を禁止する手段
であればよいので、割込処理によりCPU10が自らの
動作を停止する構成等でもかまわない。また、通常の動
作を停止すればよいので、デモを実行するといった種々
の対応も考えることができる。
【0061】以上のように構成された本実施例のパチン
コ機制御装置1では、所定時間経過後に同じアドレスの
データを読み込んでROM30が正規品であるか否かを
判断し、不正品と判断したときはCPU10をリセット
状態として動作を禁止するので、電源オンから所定時間
経過するまでは、正規なROM30によりパチンコ機制
御装置1を制御し、所定時関経過後に不当なROMに切
り替えるといった不正を防止することができる。また、
チェックプログラムによりチェックされるROM30の
アドレスが定まっていないので、ROM30の一部のみ
を書き替えた不正ROMをも検出することができる。も
とより、電源オン直後からCPU20で常時実行される
チェックプログラムによりROM30が正規品であるか
否かを繰り返し判断し、不正品と判断したときはCPU
10をリセット状態として動作を禁止するので、不正な
ROMに記載された不当な制御プログラムに基づく処理
を一切行なうことがない。
【0062】しかも、パチンコ機制御装置1のROM3
0を除き主要な論理回路をワンチップとしたので、RO
M30へのデータの読み出し命令がCPU10からの命
令であるかCPU20からの命令であるかの判断は本質
的に不可能である。したがって、CPU10からのデー
タの読み出し命令のときには不当なプログラムデータを
読み出し、CPU20からのデータの読み出し命令のと
きには正規のプログラムデータを読み出すといった不正
を許すことがない。
【0063】また、CPU20がチェックプログラムを
実行するタイミングをランダムに発生する割込信号によ
り決定するので、CPU20からROM30への読み出
しを予め察知することはできない。さらに、CPU20
のバスCBなどをアクセスする動作は、パチンコ機を制
御するために使用されない時間であるCPU10のリフ
レッシュ時のみに行なわれるので、CPU10によるパ
チンコ機の制御に何等支障を来たすこともない。加え
て、本実施例のパチンコ機制御装置1は、電源オン以降
にROM30のチェックのための特別な時間を必要とし
ない。なお、実施例では、CPU20は割込処理にてチ
ェックプログラムを実行する構成としたが、割込処理に
よらず、常時実行する構成も好適である。また、第2チ
ェックプログラムを常時実行し、第1チェックプログラ
ムを割込処理にて実行する構成も好適である。
【0064】以上本発明の制御装置の一実施例としてパ
チンコ機制御装置1の構成、動作について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、スロットルマシン等の他の遊技機器の制御
装置として組み込まれる構成、ビルの出入口やオフィス
の出入口,金庫の扉等の施錠管理システム等のように制
御プログラムの信頼性が特に重要視される防犯システム
に組み込まれる構成、制御用コンピュータと記憶素子を
判定する論理回路が異なるチップによる構成など、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で
実施し得ることは勿論である。
【0065】また、リフレッシュ時間を設定しないタイ
プのCPU、例えば、Z80系の非標準品や80系以外
のCPU等では、バスを使用しないサイクルを有する時
にはその時に、バスを使用しないサイクルを有しない場
合には、CPUから一時的に、強制的にバスを占有して
チェックすることのできるサイクルを定常的に設ける構
成も好適である。強制的にバスを占有する時間は、数ク
ロックと短い時間とすることができるので、この場合に
は、パチンコ機の制御に支障をきたすことはない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の制御装置で
は、制御用コンピュータと記憶素子とのデータのやりと
りに関するデータに基づいて記憶素子が正規品であるか
否かを判断するので、正規な記憶素子と不正な記憶素子
とを所定時間経過後に切り替えて使用するといった人為
的、組織的な不正を有効に防止することができ、高い信
頼性を得ることができる。しかも、制御用コンピュータ
がバスを占有していない状態のときに、バスを用いて記
憶素子が正規品であるか否かの判断をするので、記憶素
子からは制御用コンピュータによる記憶された内容の読
み出しか本発明の制御装置の読出手段による読み出しか
の判断を困難とすることができる。もとより、制御プロ
グラムの不正な書き換えや記憶素子の不正な取り替えな
どの不正も有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのパチンコ機制御装置
のブロック図である。
【図2】CPU20の信号R1\が「L」となったとき
のパチンコ機制御装置1のCPU10における命令フェ
ッチサイクルとCPU20などの動作のタイミングを示
す説明図である。
【図3】CPU20で割込処理にて実行されるチェック
プログラムのフローチャートである。
【図4】同じく、CPU20で割込処理にて実行される
チェックプログラムのフローチャートである。
【図5】CPU20の内部RAM20bのアドレスマッ
プの一部を例示する説明図である。
【図6】CPU20で所定時間毎に実行されるROM3
0のチェックに必要なデータを読み込むプログラムのフ
ローチャートである。
【図7】CPU20で所定時間毎に実行されるROM3
0のチェックプログラムのフローチャートである。
【図8】CPU20の内部RAM20bのアドレスマッ
プの一部を例示する説明図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機制御装置 2…ワンチップマイクロコンピュータ 10…CPU 10a…コントロールバス制御回路 10b…アドレスバス制御回路 10c…データバス制御回路 12…RAM 14…I/O 16…バスドライバ 20…CPU 20a…ROM 20b…RAM 20c…制御信号入出力回路 20d…アドレスデータ出力回路 20e…データ入力回路 20f…アドレスデータ入力回路 20g…データ入力回路 21…コントロール信号制御回路 23…バスドライバ 25…ラッチ回路 26…ラッチ回路 27…OR回路 28…割込信号発生回路 30…ROM 40…ドライバ 41…ソレノイド 42…表示装置 43…当りランプ 50…波形整形回路 51…デジタルスタートスイッチ 52…入賞スイッチ 60…発振用クリスタル 70…電源回路 AB…アドレスバス CB…コントロールバス DB…データバス SB…コントロールサブバス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶素子に記憶されているプログラムを
    所定手順にて読み出し、そのプログラムに従って機器の
    動作を制御する制御用コンピュータを有し、該制御用コ
    ンピュータの動作中、該記憶素子が正規品であるか否か
    を判断する制御装置であって、 前記制御用コンピュータと前記記憶素子とのデータのや
    りとりに関するデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記制御用コンピュータが前記記憶素子とのデータのや
    りとりを行なうためにバスを占有していないバス非占有
    状態を検出するバス非占有状態検出手段と、 該バス非占有状態を検出したとき、前記バスを用い、前
    記データ記憶手段により記憶された前記データに基づい
    て、前記記憶素子に記憶された内容を読み出す読出手段
    と、 前記読出手段により読み出された内容に基づいて、前記
    記憶素子が正規品であるか否かを判断する記憶素子判断
    手段と、 前記記憶素子判断手段により該記憶素子が正規品でない
    と判断されたとき、前記制御用コンピュータの通常の動
    作を禁止する動作禁止手段とを備えた制御装置。
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