JPH07140027A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH07140027A
JPH07140027A JP28962993A JP28962993A JPH07140027A JP H07140027 A JPH07140027 A JP H07140027A JP 28962993 A JP28962993 A JP 28962993A JP 28962993 A JP28962993 A JP 28962993A JP H07140027 A JPH07140027 A JP H07140027A
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JP
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pressure sensor
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diaphragm
semiconductor pressure
recess
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Hirokazu Hashimoto
廣和 橋本
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐圧を向上させるとともに、製造工程におけ
る歩留まりを向上させ得る半導体圧力センサを提供す
る。 【構成】 シリコン基板12の中央部において、該シリ
コン基板12の裏面側に凹部14が形成されるととも
に、中央部に突条部16を残しその両側方の表面側に矩
形状の凹部17が形成されることにより薄肉化されたダ
イアフラム部10が形成され、前記突条部16の表面に
圧力を検知するための複数のピエゾ抵抗11a、11
b、…が形成されている。そして、ダイアフラム部10
の表面側に形成された矩形状の凹部17の各角部18に
は応力集中を緩和するための丸みがつけられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、工業計測、家
電製品等に使用されて好適な半導体圧力センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車、工業計測、家電製品等に
使用される圧力センサとしては、シリコン基板の中央部
を薄肉化したダイアフラム部の表面に不純物を拡散して
複数のピエゾ抵抗を形成し、これらのピエゾ抵抗を感圧
部とした半導体圧力センサが知られている。
【0003】図2は、半導体圧力センサの一例を示すも
のであって、表面の結晶方位が(110)面のn型シリ
コン(Si)基板1の中央部に、裏面側が深くエッチン
グされて凹部2が形成されるとともに、表面側が前記結
晶方位に沿う方向に延びる突条部3を中央に残してその
両側方が前記裏面側のエッチングより浅くエッチングさ
れて平面形状が矩形状の凹部4、4が形成されることに
より、全体が薄肉のダイアフラム部5となっている。そ
して、前記突条部3の表面側中央部にはホウ素(B)等
の不純物を拡散させることにより複数のピエゾ抵抗6
a、6aが互いに平行になるように形成され、同周辺部
には複数のピエゾ抵抗6b、6bが中央部に対して互い
に対称の位置になるように不純物拡散により形成されて
いる。
【0004】この半導体圧力センサ7において、例えば
ダイアフラム部5に上方から圧力が加わると、このダイ
アフラム部5が圧力の度合に応じて弾性的に下方に変位
し、中央部のピエゾ抵抗6a、6aに圧縮応力が、周辺
部のピエゾ抵抗6b、6bに引張応力が発生することと
なるので、中央部のピエゾ抵抗6a、6aでは抵抗値が
減少し、周辺部のピエゾ抵抗6b、6bでは抵抗値が増
大する。したがって、これらのピエゾ抵抗6a、6a、
6b、6bによりブリッジ回路を構成して電流駆動する
ことにより、圧力の大きさに比例した電圧出力を得るこ
とができる。特に上記構造の半導体圧力センサ7では、
基板の裏面側だけでなく表面側に凹部4、4を形成する
ことによりダイアフラム部5の肉厚がより薄くなること
で、圧力感度が高くなる、圧力に対する電圧出力の直線
性が良好であるという利点を有する優れた性能のもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体圧力センサ7においては、薄肉のダイアフラ
ム部5が圧力を受けたときにダイアフラム部5の表面側
に形成された矩形状の凹部4、4の角部8、8、…に応
力が集中し、ここを起点としてダイアフラム部5に破損
が生じることが多かった。このため、破損が生じること
なく測定可能となる最大圧力、いわゆる半導体圧力セン
サにおける所定の耐圧を確保することが困難であった。
また、半導体圧力センサ7の製造工程中においてもダイ
アフラム部5に外力が加わることにより破損が生じるこ
とがあり、その歩留まりが低下するという問題があっ
た。
【0006】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、所定の耐圧を確保するとともに、
製造工程における歩留まりを向上させ得る半導体圧力セ
ンサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体圧力センサは、半導体基板の中央
部において該半導体基板の裏面側に開口する矩形状の凹
部が形成されるとともに、該凹部の上方にあたる基板部
分の中央部に該基板部分を横断する突条部を残し、その
両側方に表面側に開口する矩形状の凹部が形成されたダ
イアフラム部が形成され、該ダイアフラム部内の前記突
条部の表面に圧力を検知するための複数のピエゾ抵抗が
形成された半導体圧力センサにおいて、前記ダイアフラ
ム部に形成された矩形状の凹部は、その各角部が丸みの
付いた形状とされたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の半導体圧力センサによれば、ダイアフ
ラム部における矩形状の凹部の各角部が丸みのついた形
状とされているため、ダイアフラム部が圧力を受けた際
に前記角部に対する応力集中が緩和され、前記角部を起
点として生じる破損を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の半導体圧力センサの一実施例
を図1を参照して説明する。図1は本実施例の半導体圧
力センサ9を示す図であって、図中符号9は半導体圧力
センサ、10はダイアフラム部、11a、11bはピエ
ゾ抵抗である。
【0010】この半導体圧力センサ9は、一例として表
面の結晶方位が(110)面のn型シリコン基板12
(半導体基板)を用いて2.8mm角のチップ13を形
成し、このチップ13の中央部に1.5mm角の薄肉の
ダイアフラム部10が以下のようにして形成されたもの
である。
【0011】図1(b)に示すように、ダイアフラム部
10を形成すべきチップ13の裏面側の中央部には平面
形状が矩形状の凹部14が形成されている。この凹部1
4はチップ13の裏面にパターニングを施し、異方性エ
ッチングを行なうことにより形成されるものである。
【0012】一方、図1(a)、(b)に示すように、
チップ13の表面側の前記凹部14の上方にあたる基板
部分15に、その中央部に結晶方位が(110)の方向
に延び、この基板部分を横断する幅100μmの突条部
16を残してその両側方に平面形状が略矩形状の凹部1
7、17が形成されている。そして、凹部17の各角部
18、18、…は数10〜200μm程度の曲率をもつ
丸みがついた形状とされている。この際には、マスクパ
ターン自体の角部に丸みを付けたものを用いてパターニ
ングを行なった後、反応性イオンエッチング(RI
E)、プラズマエッチング(PE)等のドライエッチン
グを用いて等方性エッチングを行なうことにより丸みの
ついた角部18を有する凹部17を形成する。以上の加
工により、肉厚が20μm程度の薄肉のダイアフラム部
10が形成されている。
【0013】そして、前記突条部16の表面側中央部に
はホウ素(B)等の不純物を拡散させることにより2個
のピエゾ抵抗11a、11aが互いに平行になるように
形成され、同周辺部には2個のピエゾ抵抗11b、11
bが中央部に対して互いに対称の位置になるように不純
物拡散により形成されている。
【0014】この半導体圧力センサ9において、例えば
ダイアフラム部10に上方から圧力が加わると、このダ
イアフラム部10が圧力の度合に応じて弾性的に下方に
変位し、中央部のピエゾ抵抗11a、11aに圧縮応力
が、周辺部のピエゾ抵抗11b、11bに引張応力が発
生することとなるので、中央部のピエゾ抵抗11a、1
1aでは抵抗値が減少し、周辺部のピエゾ抵抗11b、
11bでは抵抗値が増大する。したがって、これらのピ
エゾ抵抗11a、11a、11b、11bによりブリッ
ジ回路を構成して電流駆動することにより、圧力の大き
さに比例した電圧出力を得ることができる。
【0015】本実施例の半導体圧力センサ9は、ダイア
フラム部10におけるチップ13表面側の凹部17の各
角部18が丸みをつけた形状とされているため、ダイア
フラム部10が過大な圧力を受けた際に、従来の半導体
圧力センサのように尖った角部に応力が極端に集中する
ようなこともなく、応力集中が緩和されるので、従来の
場合に比して半導体圧力センサの耐圧を3〜5倍と格段
に向上させることができる。
【0016】また、ダイアフラム部10の破損の割合は
主にダイアフラム部10の肉厚に依存し、特にダイアフ
ラム部10の肉厚が本実施例よりさらに小さい10μm
程度になると、製造工程中の破損率が急激に大きくな
り、歩留まりが極端に低下する傾向にある。ところが、
このような薄肉のダイアフラム部10の場合であって
も、前記角部18に丸みを付けることにより、ダイアフ
ラム部10の肉厚が20μmのときに歩留まりを1.2
倍、15μmのときに1.5倍、10μmのときに2倍
以上と従来の場合に比べて向上させることができる。す
なわち、ダイアフラム部10の肉厚が小さい程、歩留ま
り向上に対して大きな効果を得ることができる。
【0017】また、本実施例では、角部18の丸みはマ
スクパターン自体の角部に丸みを付けることにより形成
しているので、マスクパターンを確実に転写しさえすれ
ば、センサ製造の際に同様な丸みを再現性良く形成する
ことができる。
【0018】なお、本実施例においては、ダイアフラム
部10における表面側の凹部17の各角部18に丸みを
つけるようにしたが、これに加えて、同様な方法を用い
て裏面側の凹部14の各角部に丸みを付けたり、ダイア
フラム部10にさらに凹部を形成してその各角部に丸み
を付けた半導体圧力センサを構成することもできる。ま
た、半導体圧力センサ9の各部の寸法を一例として示し
たが、勿論これに限るものではなく、種々の設計変更が
可能である。特に、凹部17における角部18の曲率に
ついては、曲率を変えることにより応力集中の緩和の程
度が変わるため、製造する際の再現性の維持が可能な範
囲で曲率を最適化することにより半導体圧力センサ9の
耐圧を調整することができる。また、チップ13の表面
側、裏面側の凹部14、17の形成方法については、ウ
ェットエッチング、ドライエッチング等、種々のエッチ
ング方法や条件を適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
半導体圧力センサは、ダイアフラム部に形成された凹部
の各角部が丸みのついた形状に構成されたことにより、
ダイアフラム部が圧力を受けたときの前記角部に対する
応力集中が緩和され、角部を起点とする破損が防止され
るので、尖った角部を有する従来の場合に比して半導体
圧力センサの耐圧を向上させることができるとともに、
製造工程における歩留まりを高いものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体圧力センサの一実施例を示す
(a)平面図、(b)(a)におけるA―A線に沿う断
面図である。
【図2】 従来の半導体圧力センサの一例を示す(a)
平面図、(b)(a)におけるB―B線に沿う断面図で
ある。
【符号の説明】
9…半導体圧力センサ、10…ダイアフラム部、11
a、11b…ピエゾ抵抗、12…シリコン基板(半導体
基板)、14…(半導体基板の裏面側に形成された)凹
部、15…基板部分、16…突条部、17…(半導体基
板の表面側に形成された)凹部、18…角部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の中央部において該半導体基
    板の裏面側に開口する矩形状の凹部が形成されるととも
    に、該凹部の上方にあたる基板部分の中央部に該基板部
    分を横断する突条部を残し、その両側方に表面側に開口
    する矩形状の凹部が形成されたダイアフラム部が形成さ
    れ、 該ダイアフラム部内の前記突条部の表面に圧力を検知す
    るための複数のピエゾ抵抗が形成された半導体圧力セン
    サにおいて、 前記ダイアフラム部に形成された矩形状の凹部は、その
    各角部が丸みの付いた形状とされたことを特徴とする半
    導体圧力センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248232A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Denso Corp 圧力センサ
US8567255B2 (en) 2008-11-17 2013-10-29 Alps Electric Co., Ltd. Semiconductor pressure sensor having a recess with a larger area than a planar shape of a diaphragm
JP2020016619A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 アズビル株式会社 圧力センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8567255B2 (en) 2008-11-17 2013-10-29 Alps Electric Co., Ltd. Semiconductor pressure sensor having a recess with a larger area than a planar shape of a diaphragm
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