JPH07139598A - 直交形転がり伝動装置 - Google Patents
直交形転がり伝動装置Info
- Publication number
- JPH07139598A JPH07139598A JP30712693A JP30712693A JPH07139598A JP H07139598 A JPH07139598 A JP H07139598A JP 30712693 A JP30712693 A JP 30712693A JP 30712693 A JP30712693 A JP 30712693A JP H07139598 A JPH07139598 A JP H07139598A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- taper roller
- input shaft
- small
- output shaft
- taper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 互いに直交する小テーパローラと大テーパロ
ーラの接触面の偏り当たりを防ぎ、安定した動力伝達を
可能とすることを目的としている。 【構成】 調整カバー55の締め付けにより入力軸31
には軸受33、スペーサ32、軸受34を介して軸方向
押付力が作用し、小テーパローラ36と、これと直交す
る大テーパローラ41の接触面に押付力と比例して圧接
力が発生し、動力伝達がなされる。各部品に加工や組立
上の誤差があって、小テーパローラ36と大テーパロー
ラ41のテーパが合わない場合には、フランジ付偏心環
52,53を回し、出力軸を傾けて両テーパローラのテ
ーパの母線をぴったり合わせることができる。
ーラの接触面の偏り当たりを防ぎ、安定した動力伝達を
可能とすることを目的としている。 【構成】 調整カバー55の締め付けにより入力軸31
には軸受33、スペーサ32、軸受34を介して軸方向
押付力が作用し、小テーパローラ36と、これと直交す
る大テーパローラ41の接触面に押付力と比例して圧接
力が発生し、動力伝達がなされる。各部品に加工や組立
上の誤差があって、小テーパローラ36と大テーパロー
ラ41のテーパが合わない場合には、フランジ付偏心環
52,53を回し、出力軸を傾けて両テーパローラのテ
ーパの母線をぴったり合わせることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交形転がり摩擦伝動装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】直交形転がり伝動装置の従来例を図4に
よって説明する。図4において、入力軸11は、その軸
上にスペーサ12を間にして前後に設けられた軸受1
3,14を介してケーシング15に回転自在に支持され
ており、その先端に小径の小テーパローラ16が一体に
形成されている。この入力軸11は軸受13,14、ス
ペーサ12と一体となって軸方向に動き得るようになっ
ている。
よって説明する。図4において、入力軸11は、その軸
上にスペーサ12を間にして前後に設けられた軸受1
3,14を介してケーシング15に回転自在に支持され
ており、その先端に小径の小テーパローラ16が一体に
形成されている。この入力軸11は軸受13,14、ス
ペーサ12と一体となって軸方向に動き得るようになっ
ている。
【0003】前記ケーシング15とそのカバー17には
前記入力軸11と直交する出力軸18が軸受19,20
を介して回転自在に支持され、当該出力軸18に前記小
テーパローラ16と当接する大径のテーパローラ21が
一体的に形成されている。
前記入力軸11と直交する出力軸18が軸受19,20
を介して回転自在に支持され、当該出力軸18に前記小
テーパローラ16と当接する大径のテーパローラ21が
一体的に形成されている。
【0004】又、この大テーパローラ21と前記入力軸
11の中心軸の延長線に対し対称な位置に前記小テーパ
ローラ16に当接するアイドルテーパローラ22が軸受
23、スラスト軸受24を介して出力軸18及びケーシ
ング15に対し回転自在に支持されている。
11の中心軸の延長線に対し対称な位置に前記小テーパ
ローラ16に当接するアイドルテーパローラ22が軸受
23、スラスト軸受24を介して出力軸18及びケーシ
ング15に対し回転自在に支持されている。
【0005】一方、前記入力軸11の入力側においてケ
ーシング15には先端を軸受14に当接させて入力軸カ
バー25がねじ込まれ、ケーシング15に対しピン26
で止められている。
ーシング15には先端を軸受14に当接させて入力軸カ
バー25がねじ込まれ、ケーシング15に対しピン26
で止められている。
【0006】上記構成の伝動装置を組み立てるには、ケ
ーシング15内に出力軸18及びアイドルテーパローラ
22を組付けてカバー17を締め付けた後、ケーシング
15内に入力軸11を挿入する。
ーシング15内に出力軸18及びアイドルテーパローラ
22を組付けてカバー17を締め付けた後、ケーシング
15内に入力軸11を挿入する。
【0007】入力軸11挿入後、入力軸11に後述する
軸方向押付力Tを発生させるため、入力軸カバー25を
適当な締め付け力でケーシング15内に挿入後、ピン2
6でケーシング15に固定する。
軸方向押付力Tを発生させるため、入力軸カバー25を
適当な締め付け力でケーシング15内に挿入後、ピン2
6でケーシング15に固定する。
【0008】入力軸カバー25の締め付けにより入力軸
11には軸受14、スペーサ12、軸受13を介して軸
方向押付力Tが作用し、小テーパローラ16と大テーパ
ローラ21及びアイドルテーパローラ22との接触面に
は押付力Tに比例して圧接力Pが発生し、この圧接力P
による摩擦力Fにより小テーパローラ16と大テーパロ
ーラ21との間で動力が伝達される。
11には軸受14、スペーサ12、軸受13を介して軸
方向押付力Tが作用し、小テーパローラ16と大テーパ
ローラ21及びアイドルテーパローラ22との接触面に
は押付力Tに比例して圧接力Pが発生し、この圧接力P
による摩擦力Fにより小テーパローラ16と大テーパロ
ーラ21との間で動力が伝達される。
【0009】前述の如く押付力Tと圧接力Pは比例し、
又圧接力Pと摩擦力Fも比例する。即ち、押付力Tと摩
擦力Fとは比例関係にあり、入力軸カバー25の締付量
の変化による押付力Tの調整により摩擦力Fを調整する
ことが可能であるので本装置の伝達動力は押付力Tによ
り調整し得る。
又圧接力Pと摩擦力Fも比例する。即ち、押付力Tと摩
擦力Fとは比例関係にあり、入力軸カバー25の締付量
の変化による押付力Tの調整により摩擦力Fを調整する
ことが可能であるので本装置の伝達動力は押付力Tによ
り調整し得る。
【0010】入力軸11より出力軸18へ伝達される回
転数に関しては、小テーパローラ16と大テーパローラ
21の共通接点における軸直角断面の円の直径をそれぞ
れd1 ,d2 とすれば小テーパローラ16がn回転する
間に大テーパローラ21がn×d1 /d2 回転するとい
う関係をたもっている。
転数に関しては、小テーパローラ16と大テーパローラ
21の共通接点における軸直角断面の円の直径をそれぞ
れd1 ,d2 とすれば小テーパローラ16がn回転する
間に大テーパローラ21がn×d1 /d2 回転するとい
う関係をたもっている。
【0011】尚、動力の伝達時、アイドルテーパローラ
22は入力軸11の軸受13,14に作用するラジアル
荷重を低減する。このことは軸受13,14の小型化ひ
いては装置全体のコンパクト化につながる(実開公58
−193148号公報等参照)。
22は入力軸11の軸受13,14に作用するラジアル
荷重を低減する。このことは軸受13,14の小型化ひ
いては装置全体のコンパクト化につながる(実開公58
−193148号公報等参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来技術の直交式転がり摩擦伝動装置においては、小テ
ーパローラ16と大テーパローラ21との圧接面は相対
的に位置が一定に決められ柔軟性が無いので僅かなテー
パ加工上の誤差や組立のときの大テーパローラ18の軸
方向の直角度誤差、或いは軸の撓みによるテーパの変化
によって強い偏り当たりを生じ部分的な摩耗の原因とな
る不具合がある。
従来技術の直交式転がり摩擦伝動装置においては、小テ
ーパローラ16と大テーパローラ21との圧接面は相対
的に位置が一定に決められ柔軟性が無いので僅かなテー
パ加工上の誤差や組立のときの大テーパローラ18の軸
方向の直角度誤差、或いは軸の撓みによるテーパの変化
によって強い偏り当たりを生じ部分的な摩耗の原因とな
る不具合がある。
【0013】本発明はこれらの不具合点を解決し、テー
パローラ摩擦面の偏り当たりを無くした新たな直交形転
がり伝動装置を提供することを目的としている。
パローラ摩擦面の偏り当たりを無くした新たな直交形転
がり伝動装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の直交形転がり伝動装置は、互いに
直交する入力軸側の小テーパローラと、出力軸側の大テ
ーパローラとを当接してなる転がり伝動装置において、
ハウジングに軸方向を位置調整可能であり、位置調整後
は入力側のスラストに対し拘束して回転軸受で支えられ
る入力軸と、同入力軸の先端に一体に設けられた小径の
テーパローラと、前記ハウジングの前記入力軸と直交す
る軸線上両側の貫通孔に嵌合している一対のフランジ付
偏心環と、同両偏心環内のボールベアリングを介して支
えられている出力軸と、同出力軸に固設された大径のテ
ーパローラとで構成され、前記大径テーパローラと前記
小径テーパローラとが、各テーパローラのテーパ母線で
偏りなく圧接するように調整できる機能を有することを
特徴としている。
の構成として本発明の直交形転がり伝動装置は、互いに
直交する入力軸側の小テーパローラと、出力軸側の大テ
ーパローラとを当接してなる転がり伝動装置において、
ハウジングに軸方向を位置調整可能であり、位置調整後
は入力側のスラストに対し拘束して回転軸受で支えられ
る入力軸と、同入力軸の先端に一体に設けられた小径の
テーパローラと、前記ハウジングの前記入力軸と直交す
る軸線上両側の貫通孔に嵌合している一対のフランジ付
偏心環と、同両偏心環内のボールベアリングを介して支
えられている出力軸と、同出力軸に固設された大径のテ
ーパローラとで構成され、前記大径テーパローラと前記
小径テーパローラとが、各テーパローラのテーパ母線で
偏りなく圧接するように調整できる機能を有することを
特徴としている。
【0015】
【作用】互いに直交する小テーパローラと大テーパロー
ラの組合わせよりなる直交形の転がり摩擦伝動装置にお
いて、各部品に加工上の誤差(特にテーパ角度誤差)或
いは組立誤差が有る場合には両テーパローラのテーパが
合わず偏り当たりとなり動力伝達が円滑にできなく偏り
摩耗を生ずる。
ラの組合わせよりなる直交形の転がり摩擦伝動装置にお
いて、各部品に加工上の誤差(特にテーパ角度誤差)或
いは組立誤差が有る場合には両テーパローラのテーパが
合わず偏り当たりとなり動力伝達が円滑にできなく偏り
摩耗を生ずる。
【0016】本発明においては、このような場合に、ハ
ウジングに嵌合している出力軸のベアリングを支える一
対のフランジ付偏心環を回して出力軸の軸心の位置と角
度を調整することにより、両テーパローラのテーパの偏
り当たりを無くすことができる。
ウジングに嵌合している出力軸のベアリングを支える一
対のフランジ付偏心環を回して出力軸の軸心の位置と角
度を調整することにより、両テーパローラのテーパの偏
り当たりを無くすことができる。
【0017】そして、出力軸を十分に太くすれば、両テ
ーパローラの接触圧に伴う曲げモーメントに影響されな
い曲げ強度をもつ出力軸とすることができる。
ーパローラの接触圧に伴う曲げモーメントに影響されな
い曲げ強度をもつ出力軸とすることができる。
【0018】また、両テーパローラの接触圧に伴う出力
軸スラストは大テーパローラのテーパ面の背面側のスラ
スト受け能力のあるボールベアリングにより支えること
ができる。
軸スラストは大テーパローラのテーパ面の背面側のスラ
スト受け能力のあるボールベアリングにより支えること
ができる。
【0019】両テーパローラの接触圧の調整は入力軸を
ハウジングに対して軸方向の位置調整するか、或いは一
対のフランジ付偏心環を回して出力軸の軸心の位置をシ
フトすることにより行うことができる。
ハウジングに対して軸方向の位置調整するか、或いは一
対のフランジ付偏心環を回して出力軸の軸心の位置をシ
フトすることにより行うことができる。
【0020】
【実施例】以下図面により本発明の1実施例について説
明すると、本発明を適用した直交形転がり摩擦式伝動装
置の実施例を図1で示す。
明すると、本発明を適用した直交形転がり摩擦式伝動装
置の実施例を図1で示す。
【0021】図において、ハウジング35に軸受33,
34が、調整カバー55とスペーサ32によって、スラ
スト方向を拘束して取り付けられ、軸受33,34に先
端に小径のテーパローラ36を一体にして設けた入力軸
31が嵌合して回転自由に支えられる。
34が、調整カバー55とスペーサ32によって、スラ
スト方向を拘束して取り付けられ、軸受33,34に先
端に小径のテーパローラ36を一体にして設けた入力軸
31が嵌合して回転自由に支えられる。
【0022】調整カバー55はハウジング35に螺合し
ており、調整カバー55を回すことにより入力軸31に
一体の小径テーパローラ36を軸方向に位置を調整する
ことができる。56は頭が偏心筒形状になっている調整
カバー55の回り止め用ストッパねじである。
ており、調整カバー55を回すことにより入力軸31に
一体の小径テーパローラ36を軸方向に位置を調整する
ことができる。56は頭が偏心筒形状になっている調整
カバー55の回り止め用ストッパねじである。
【0023】ハウジング35とハウジング蓋37の組合
筐体に、入力軸31の軸中心線と直交する線上に貫通孔
が設けてあり、貫通孔において入力軸31と直交する出
力軸38がボールベアリング39,40及びフランジ付
偏心環52,53を介して回転自由に支えられている。
筐体に、入力軸31の軸中心線と直交する線上に貫通孔
が設けてあり、貫通孔において入力軸31と直交する出
力軸38がボールベアリング39,40及びフランジ付
偏心環52,53を介して回転自由に支えられている。
【0024】出力軸38に大径のテーパローラ41が一
体に設けられている。そして小径のテーパローラ36と
大径のテーパローラ41はテーパで圧接するように配設
されている。
体に設けられている。そして小径のテーパローラ36と
大径のテーパローラ41はテーパで圧接するように配設
されている。
【0025】ボールベアリング39は大径のテーパロー
ラ41のテーパ面の接触圧によって生ずるスラストを受
けるので大きなスラスト受け能力を備える必要がある。
ラ41のテーパ面の接触圧によって生ずるスラストを受
けるので大きなスラスト受け能力を備える必要がある。
【0026】フランジ付偏心環52,53の外筒面の軸
心(即ち、ハウジング35とハウジング蓋37の軸孔中
心線で1点鎖線で示す)はボールベアリング39,40
と嵌合する偏心環52,53の内筒面の軸心(図におい
て2点鎖線で示す)に対しe寸法だけ偏心している。
心(即ち、ハウジング35とハウジング蓋37の軸孔中
心線で1点鎖線で示す)はボールベアリング39,40
と嵌合する偏心環52,53の内筒面の軸心(図におい
て2点鎖線で示す)に対しe寸法だけ偏心している。
【0027】図2は出力軸38付近をA矢印方向から見
た図であり、フランジ付偏心環52の偏心量eと偏心環
52を回すための6角形状突起部を示している。
た図であり、フランジ付偏心環52の偏心量eと偏心環
52を回すための6角形状突起部を示している。
【0028】54はフランジ付偏心環52,53の回り
止め用止めねじである。調整カバー55をハウジング3
5に押込み、入力軸31を軸方向に押すことによって小
径のテーパローラ36と大径テーパローラ41との間に
大きい接触圧力を発生し、摩擦伝動が可能となる。
止め用止めねじである。調整カバー55をハウジング3
5に押込み、入力軸31を軸方向に押すことによって小
径のテーパローラ36と大径テーパローラ41との間に
大きい接触圧力を発生し、摩擦伝動が可能となる。
【0029】以上に述べた構造の装置を入力軸、出力軸
を入れ替えても(この場合は増速装置となる)同様に機
能することができる。
を入れ替えても(この場合は増速装置となる)同様に機
能することができる。
【0030】つぎに本実施例装置の機能について説明す
る。調整カバー55の締め付けにより入力軸31には軸
受33、スペーサ32、軸受34を介して軸方向押付力
が作用し、小テーパローラ36と大テーパローラ41の
接触面には押付力に比例して圧接力が発生し、この圧接
力による摩擦力により小テーパローラ36と大テーパロ
ーラ41との間で動力が伝達されることは従来の例と同
様である。従って、調整カバー55の締付量の調整によ
り摩擦力を調整することにより、本装置の期待される伝
達動力を調整し得る。
る。調整カバー55の締め付けにより入力軸31には軸
受33、スペーサ32、軸受34を介して軸方向押付力
が作用し、小テーパローラ36と大テーパローラ41の
接触面には押付力に比例して圧接力が発生し、この圧接
力による摩擦力により小テーパローラ36と大テーパロ
ーラ41との間で動力が伝達されることは従来の例と同
様である。従って、調整カバー55の締付量の調整によ
り摩擦力を調整することにより、本装置の期待される伝
達動力を調整し得る。
【0031】入力軸31より出力軸38へ伝達される回
転数は、小テーパローラ36と大テーパローラ41の共
通接点における軸直角断面の円の直径をそれぞれd1 ,
d2とすれば小テーパローラ36がn回転する間に大テ
ーパローラ41がn×d1 /d2 回転する。従って、こ
の装置の減速比はd1 /d2 である。
転数は、小テーパローラ36と大テーパローラ41の共
通接点における軸直角断面の円の直径をそれぞれd1 ,
d2とすれば小テーパローラ36がn回転する間に大テ
ーパローラ41がn×d1 /d2 回転する。従って、こ
の装置の減速比はd1 /d2 である。
【0032】各部品に加工や組立上の誤差が有って、小
テーパローラ36と大テーパローラ41のテーパが合わ
ない場合には、図3で示したようにフランジ付偏心環5
2,53を回し出力軸を傾けて両テーパローラのテーパ
の母線をぴったり合わせることができる。
テーパローラ36と大テーパローラ41のテーパが合わ
ない場合には、図3で示したようにフランジ付偏心環5
2,53を回し出力軸を傾けて両テーパローラのテーパ
の母線をぴったり合わせることができる。
【0033】また、必ずしも必要ではないが、入力軸中
心線と出力軸中心線を同一面に置きたいときは(その交
点をQとする)、フランジ付偏心環52と偏心環53の
偏心側を互いに180°変え、その相対位置を保ったま
ま回すことにより、中心線の交点Qの位置を維持したま
まテーパ母線合わせの調整をすることができる。
心線と出力軸中心線を同一面に置きたいときは(その交
点をQとする)、フランジ付偏心環52と偏心環53の
偏心側を互いに180°変え、その相対位置を保ったま
ま回すことにより、中心線の交点Qの位置を維持したま
まテーパ母線合わせの調整をすることができる。
【0034】図3で出力軸38の傾きθを分かりやすく
するため、かなり大きめにしてあるが、軸受内径30m
m前後の実際の機構における加工、組立等の誤差は寸法
で0.1以下、角度で30°以下を容易に得ることがで
き、C3,C4級の深みぞボールベアリングであればこ
の程度の傾き或いは偏りは実用上問題なく使用し得る範
囲にある。
するため、かなり大きめにしてあるが、軸受内径30m
m前後の実際の機構における加工、組立等の誤差は寸法
で0.1以下、角度で30°以下を容易に得ることがで
き、C3,C4級の深みぞボールベアリングであればこ
の程度の傾き或いは偏りは実用上問題なく使用し得る範
囲にある。
【0035】以上本発明の1実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明技術思想の範囲内において設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属するものであ
る。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明技術思想の範囲内において設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属するものであ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の直交形転が
り伝動装置によれば、互いに直交する小テーパローラと
大テーパローラとの組合わせにおいて、各部品に加工上
や組立上の誤差が有る場合にも、出力軸のベアリングを
支える一対の偏心環を回して調整することによって、加
工、組立上の誤差を調整し両テーパローラのテーパをぴ
ったり合わせることができる。
り伝動装置によれば、互いに直交する小テーパローラと
大テーパローラとの組合わせにおいて、各部品に加工上
や組立上の誤差が有る場合にも、出力軸のベアリングを
支える一対の偏心環を回して調整することによって、加
工、組立上の誤差を調整し両テーパローラのテーパをぴ
ったり合わせることができる。
【0037】そして曲げ強度を増大し軸に撓みを抑える
ように、出力軸の径を太くすることができる。従って、
小テーパローラと大テーパローラの接触面が偏り当たり
することはなく、安定した動力伝達が行われ、耐久性が
良好となる。
ように、出力軸の径を太くすることができる。従って、
小テーパローラと大テーパローラの接触面が偏り当たり
することはなく、安定した動力伝達が行われ、耐久性が
良好となる。
【0038】また、余分な回転部分が無いので動力損失
は少なくなり、部品数が少なく、テーパローラのテーパ
等の加工精度も許容誤差を緩くできるので製作コストも
少なくて済む。
は少なくなり、部品数が少なく、テーパローラのテーパ
等の加工精度も許容誤差を緩くできるので製作コストも
少なくて済む。
【図1】本発明の1実施例に係る直交形転がり伝動装置
の断面図である。
の断面図である。
【図2】図1のA矢視側面図である。
【図3】図1の直交形転がり伝動装置の作用図である。
【図4】従来の直交形転がり伝動装置を示す断面図であ
る。
る。
31 入力軸 35 ハウジング 36 小テーパローラ 38 出力軸 39,40 ボールベアリング 41 大テーパローラ 52,53 フランジ付偏心環
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに直交する入力軸側の小テーパロー
ラと、出力軸側の大テーパローラとを当接してなる転が
り伝動装置において、ハウジングに軸方向を位置調整可
能であり、位置調整後は入力側のスラストに対し拘束し
て回転軸受で支えられる入力軸と、同入力軸の先端に一
体に設けられた小径のテーパローラと、前記ハウジング
の前記入力軸と直交する軸線上両側の貫通孔に嵌合して
いる一対のフランジ付偏心環と、同両偏心環内のボール
ベアリングを介して支えられている出力軸と、同出力軸
に固設された大径のテーパローラとで構成され、前記大
径テーパローラと前記小径テーパローラとが、各テーパ
ローラのテーパ母線で偏りなく圧接するように調整でき
る機能を有することを特徴とする直交形転がり伝動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30712693A JPH07139598A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 直交形転がり伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30712693A JPH07139598A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 直交形転がり伝動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139598A true JPH07139598A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17965349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30712693A Withdrawn JPH07139598A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 直交形転がり伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07139598A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6260654B1 (en) | 1998-02-06 | 2001-07-17 | Nsk Ltd. | Frictional transmission |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP30712693A patent/JPH07139598A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6260654B1 (en) | 1998-02-06 | 2001-07-17 | Nsk Ltd. | Frictional transmission |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07139598A (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
JP3600276B2 (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
WO2012117830A1 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
US6561946B2 (en) | Toroidal-type continuously variable transmission | |
JP3457700B2 (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
JPH0671942U (ja) | 出力軸の径方向にエピトロコイド曲線面、ピン、ハイポトロコイド曲線面が配設された減速機 | |
JP3760987B2 (ja) | トロイダル型無段変速機及びその組み立て方法 | |
JP2007292145A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2001141014A (ja) | トロイダル型無段変速機用パワーローラユニットの測定装置 | |
US6945904B2 (en) | Toroidal-type continuously variable transmission | |
JPH0828641A (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
JPH08240251A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2591434Y2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPH06307512A (ja) | モータ直結型遊星転がり摩擦ローラ減速機 | |
JP3296094B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPH0771550A (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
JP2008261471A (ja) | トロイダル型無段変速機およびその組み立て方法 | |
JP4947492B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPS6315632Y2 (ja) | ||
JP2564579Y2 (ja) | 転がり軸受用の間座 | |
JP3293306B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP3522522B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2586357Y2 (ja) | 遊星ローラ式動力伝達装置 | |
US20020159664A1 (en) | Ball roller | |
JP2748042B2 (ja) | 遊星ローラ減速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |