JPH07138782A - Sn−Bi合金めっき浴及び該めっき浴を用いためっき方法 - Google Patents

Sn−Bi合金めっき浴及び該めっき浴を用いためっき方法

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JPH07138782A
JPH07138782A JP28905593A JP28905593A JPH07138782A JP H07138782 A JPH07138782 A JP H07138782A JP 28905593 A JP28905593 A JP 28905593A JP 28905593 A JP28905593 A JP 28905593A JP H07138782 A JPH07138782 A JP H07138782A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被めっき物に侵食、変形、変質等の影響を与
えない浴安定性が優れた錫−ビスマス合金めっき浴を提
供すること。 【構成】 ポリオキシモノカルボン酸、ポリオキシラク
トン及びこれらの塩から成る群から選ばれる少くとも一
種の化合物とを含有することを特徴とするSn−Bi合
金めっき浴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Sn−Bi合金めっき
浴及び該めっき浴を用いためっき方法に関する。更に詳
しくは、被めっき物に侵食、変形、変質等の影響を与え
ないSn−Bi合金めっきを施すことができるSn−B
i合金めっき浴及びめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】錫めっきやハンダめっきは、ハンダ付け
性向上用として、また、エッチングレジスト用として弱
電或いは電子工業の分野で広く利用されてきた。しか
し、錫めっきにはホイスカーの問題があり、ハンダめっ
きには鉛による水質汚染の問題がクローズアップされて
きている。近年、このような問題を生じない新しいめっ
き方法として、錫−ビスマス合金めっきが有望視されて
いる。この錫−ビスマス合金めっきは、低融点めっきと
して従来から注目されており、ビスマス含有量が30〜
50重量%(以下、%と略称する)のめっきを対象とし
たものが多い。しかし、多量のビスマスを溶解する必要
性から錫−ビスマス合金めっき浴は一般に強酸性であ
る。例えば、特開昭63−14887号公報は、ビスマ
ス合金めっき浴の一種として錫−ビスマス合金めっき浴
を開示するが、ビスマス塩を溶解するのに有機スルホン
酸を添加して強酸性にしている。また、特開平2−88
789号公報は、無機酸や有機スルホン酸を添加して強
酸性にしている。本発明者らが測定したところによる
と、これらめっき浴は0.5以下のpHを有する。しかし
ながら、錫めっきやハンダめっきの対象となる部品は、
セラミックス、鉛ガラス、プラスチック、フェライト等
の絶縁物質を複合化したものが多く、侵食、変形、変質
等の影響を受けやすいため、強酸性ではない錫−ビスマ
ス合金めっき浴の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被め
っき物に侵食、変形、変質等の影響を与えない浴安定性
が優れた錫−ビスマス合金めっき浴を提供することにあ
る。本発明は、また、基体にSn−Bi合金めっきを効
率的に施すことができるめっき方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、めっき浴成分
として、ポリオキシモノカルボン酸、ポリオキシラクト
ン又はこれらの塩を用いると、中性域でも、ビスマス含
有量が0.1〜75%の錫−ビスマス合金めっき浴を形成
でき、かかるめっき浴を使用すれば、セラミックス、鉛
ガラス、プラスチック、フェライト等を含む被めっき物
でも、侵食、変形、変質等の影響を受けることなくめっ
きができ、更には長期間放置しても沈殿等の発生のない
浴安定性に優れためっき浴が得られるとの知見に基づい
てなされたのである。即ち、本発明は、ポリオキシモノ
カルボン酸、ポリオキシラクトン及びこれらの塩から成
る群から選ばれる少くとも一種の化合物とを含有するこ
とを特徴とするSn−Bi合金めっき浴を提供する。本
発明は、又、上記Sn−Bi合金めっき浴を用い基体に
Sn−Bi合金めっきを施すことを特徴とするめっき方
法を提供する。
【0005】本発明で使用するポリオキシモノカルボン
酸としては、分子内にヒドロキシル基を2個以上、好ま
しくは2〜6個有し、かつカルボキシル基を1個有する
化合物があげられる。このような化合物としては、炭素
数が3〜7のものが好ましい。具体的には、グリセリン
酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸が例示される。本発
明で使用するポリオキシラクトンとしては、分子内にヒ
ドロキシル基を2個以上、好ましくは2〜5個有するラ
クトンがあげられる。このような化合物としては、炭素
数が3〜7のものが好ましい。具体的には、グルコノラ
クトンやグルコヘプトノラクトンをあげることができ
る。
【0006】又、これらのポリオキシモノカルボン酸や
ポリオキシラクトンの塩の例としては、アルカリ金属塩
(ナトリウム、カリウム、リチウム塩)、アルカリ土類
金属塩(マグネシウム、カルシウム、バリウム塩等)、
二価の錫塩、ビスマス塩、アンモニウム塩及び有機アミ
ン塩(モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、エチルアミン、イソプロピルアミン、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン等)をあげることがで
きる。このうち、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ
ウム塩、二価の錫塩及びビスマス塩が好ましい。上記ポ
リオキシモノカルボン酸、ポリオキシラクトン及びその
塩は、一種又は二種以上の混合物として使用することが
できる。Sn−Bi合金めっき浴におけるポリオキシモ
ノカルボン酸、ポリオキシラクトンまたはその塩の濃度
は任意とすることができるが、0.2〜2.0モル/lとす
るのが好ましく、特に好ましくは、0.25〜1.0モル/
lである。
【0007】本発明のめっき浴における錫イオン濃度
は、二価の錫イオンが1〜50g/lの範囲にあるのが
好ましく、より好ましくは5〜40g/lである。又、
ビスマスイオン濃度は、三価のビスマスイオンが0.2〜
40g/lの範囲にあるのが好ましい。これら金属イオ
ン濃度は、水溶液中でこれらイオンに解離することので
きる錫化合物及びビスマス化合物を水に添加することに
より調節される。本発明で用いることのできる二価の錫
化合物及び三価のビスマス化合物としては、各々の金属
の水酸化物、酸化物、硫酸塩、塩酸塩、スルファミン酸
塩、ピロリン酸塩、カルボン酸塩、アミノ酸塩またはス
ルホン酸塩であり、好ましくは、金属の酸化物、硫酸
塩、塩酸塩があげられる。カルボン酸塩の具体例として
は、上に例示したポリオキシモノカルボン酸塩、ポリオ
キシラクトンの塩のほか、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等
のモノカルボン酸、乳酸、グリコール酸等のオキシカル
ボン酸があげられる。また、アミノ酸塩の具体例として
は、アスパラギン、ヒスチジン、ロイシン、セリン、バ
リン、チロシン、トリプトファン、プロリン、グリシン
及びアラニンの塩があげられる。スルホン酸塩の例とし
ては、アルカンスルホン酸塩、アルカノールスルホン酸
塩、フェノールスルホン酸塩があげられる。このうち、
アルカンスルホン酸の具体例としては、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、イソプロ
パンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ペンタンスルホン
酸及びヘキサンスルホン酸をあげることができ、アルカ
ノールスルホン酸の具体例としては、2−ヒドロキシエ
タンスルホン酸、3−ヒドロキシプロパンスルホン酸、
2−ヒドロキシブタンスルホン酸をあげることができ
る。フェノールスルホン酸の具体例としては、フェノー
ルスルホン酸、クレゾールスルホン酸及びジメチルフェ
ノールスルホン酸をあげることができる。
【0008】本発明のめっき浴には、めっき時の通電性
を良好にするために、硫酸、塩酸、スルファミン酸、ピ
ロリン酸、スルホン酸等のアルカリ金属塩(ナトリウ
ム、カリウム、リチウム塩)、アルカリ土類金属塩(マ
グネシウム、カルシウム、バリウム塩等)、アンモニウ
ム塩、有機アミン塩(モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、イソプロピルア
ミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等)等
を含有させることができる。具体的には、硫酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、ピロリン酸ナトリウム、スル
ファミン酸モノメチルアミン等が挙げられ、硫酸アンモ
ニウム、塩化アンモニウムが特に好ましい。これら塩の
含有量は、10〜200g/l、好ましくは50〜15
0g/lである。 本発明のめっき浴には、上記成分に
加え、光沢剤、平滑剤を添加することができる。光沢剤
としては、例えば、アルキルノニルフェニルエーテル等
のノニオン界面活性剤、脂肪族アミンと有機酸エステル
との反応生成物に無水フタル酸を反応させて得た水溶性
光沢剤が挙げられ、平滑剤としては、ペプトン及びゼラ
チン等が挙げられる。これら光沢剤及び/または平滑剤
等を使用する場合、上記界面活性剤の使用量は、0.1〜
20g/l、好ましくは、4〜8g/lであり、脂肪族
アミンを原料とする水溶性光沢剤の使用量は、0.1〜2
0g/l、好ましくは、0.2〜10g/lであり、ペプ
トンまたはゼラチンの使用量は、0.1〜20g/l、好
ましくは、0.2〜10g/lである。これら光沢剤や平
滑剤の添加により、均一かつ微細なめっきを得ることが
できる。
【0009】上記のような成分を含有する本発明の錫−
ビスマスめっき浴は、pHが2〜9であるのが好まし
い。より好ましくはpH4〜8である。pHが2未満で
は、酸性が強過ぎ、9を越えると金属イオン、特にビス
マスイオンの安定性、及びアルカリ性による被めっき物
の浸食、変形、変質等の影響が問題になるからである。
pHの調節は、上記各成分の使用割合を上記範囲内で適
宜調節することにより行うことができる。また、pHを
上記範囲に調整するために酸、アルカリを使用すること
もできる。なお、ビスマス化合物として酸化ビスマスを
使用する場合には、酸化ビスマスが上記範囲のpHでは
水に溶解し難いので、強酸で予め水に溶解させた後アル
カリで上記範囲内のpHに調整することになる。かかる
強酸としては、硫酸、塩酸、スルホン酸、ピロリン酸等
を挙げることができる。中和に使用するアルカリとして
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水
等を使用することができる。
【0010】次に、本発明の浴を使用するめっき方法に
ついて説明する。本発明のめっき浴でSn−Bi合金め
っきを施す対象となる基体(被めっき物)としては、銅
及びしんちゅう等の銅合金、鉄及び鉄合金、ニッケル及
びニッケル合金等の金属、セラミックス、鉛ガラス、プ
ラスチック、フェライト等の絶縁物質を複合化した金属
があげられる。特に、セラミックス、鉛ガラス、プラス
チック、フェライト等の絶縁物質を複合化した金属を使
用した場合に、本発明の方法は有効である。めっきを行
う場合、陰極を被めっき物とし、陽極には、錫−ビスマ
ス合金、ビスマス金属、錫金属、場合によっては白金め
っきしたチタン板、カーボン板等の不溶性陽極を使用す
ることができる。浴温は通常10〜40℃、好ましくは
15〜30℃である。陰極電流密度は通常0.1〜5A/
dm2 とすることができる。めっき時間は要求されるめっ
きの膜厚にもよるが、1〜120分、好ましくは5〜6
0分である。攪拌は、液流、カソードロッカー等の機械
的攪拌を行うことができる。膜厚は、広い範囲のものが
可能であるが、一般に、0.5〜500μm、好ましく
は、5〜20μmである。得られる錫−ビスマス合金め
っき中のビスマス含有率は、通常、0.1〜75%、好ま
しくは5〜70%である。めっき期間中、pHを2〜9
に維持するのが好ましい。
【0011】めっきに際して、被めっき物は、常法によ
り前処理したあとにめっき工程に付される。前処理工程
では、浸漬脱脂、酸洗、陽極の電解洗浄及び活性化の少
なくとも1つの操作が行われる。各操作間は水洗を行
う。めっき後は得られた皮膜を簡単に洗浄して乾燥すれ
ばよい。めっき工程は、静止浴のみならずバレルでも実
施することができる。また、錫めっきやハンダめっき後
に行われる変色防止処理(第三リン酸ナトリウム水溶液
への浸漬処理等)を行ってもよい。本発明のめっき液
は、浴成分を適当な補給剤により一定に保つことによ
り、液を更新することなく長期に使用することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ビスマス含有率が0.1
〜75%の錫−ビスマス合金めっき皮膜を広い電流密度
範囲にわたって形成することができる。また、本発明の
浴は長期保存しても沈澱、濁り等の発生がなく、浴組成
の変動の極めて少い安定した浴である。本発明のめっき
方法により基体に施される錫−ビスマス合金めっきは、
融点、ハンダ付け性及びホイスカー性の点で現状の錫−
鉛合金めっき(ハンダめっき)に匹敵し、セラミック
ス、鉛ガラス、プラスチック、フェライト等を含む被め
っき物に対する侵食が防止できる。次に実施例により本
発明を説明するが、本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0013】
【実施例】実施例1〜8 銅板を5 w/v%脱脂−39〔ディップソール(株)製〕
で脱脂し、10.5 w/w%塩酸で酸洗した後、5 w/w%N
C−20〔ディップソール(株)製〕及び7 w/v%水酸
化ナトリウムの溶液で電解洗浄を行い、電解洗浄後3.5
%塩酸で活性化した。各操作間で水洗を行った。一方、
表−1に示すめっき液をアクリル製のめっき槽に入れ、
陽極に白金板を使用し、陰極に上記の活性化した銅板を
接続して、表−2の条件でめっきを行った。なお、めっ
き浴調製に使用した金属化合物は、硫酸錫及び硫酸ビス
マスである。得られためっきの膜厚と合金組成を測定し
た。めっき膜厚の測定は電磁式膜厚計で行い、合金組成
の測定はケイ光X線分析で行った。次いで、得られため
っきのハンダ付け性及びホイスカー発生を評価した。ハ
ンダ付け性はメニスコグラフ(レスカ社製ソルダーチェ
ッカー)による垂直浸漬法を用い、ぬれによる浮力がゼ
ロとなる点(ゼロクロスタイム)を測定した。ホイスカ
ー発生の評価は、しんちゅう上にめっきしたものについ
て、50℃の恒温室に7日間放置させる加速テストを行
い、めっき面を観察した。また、めっき浴の安定性につ
いては、各めっき液を室温に1週間放置した場合のめっ
き浴の沈澱、濁りの発生の有無について観察した。これ
らの結果を表−3に示す。
【0014】比較例1〜5 表−4に示す組成のめっき液を使用し、表−5に示す条
件で実施例と同様に行った。これらの結果を表−6に示
す。なお、めっき浴調製に使用した金属化合物は、比較
例1及び2ではホウ沸化錫及びホウ沸化鉛であり、比較
例3〜5では硫酸錫及び酸化ビスマスである。
【0015】
【表1】 表−1 めっき浴の組成 ─────────────────────────────────── 実 施 例 成分(g/L) 1 2 3 4 5 6 7 8 ─────────────────────────────────── Sn2+ 22.5 22.5 22.5 22.5 22.5 22.5 10 10 Bi3+ 2.5 2.5 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 グルコン酸 150 150 0 0 0 0 0 0 グルコヘプトン酸 0 0 0 0 120 120 120 120 グルコノラクトン 0 0 120 120 0 0 0 0 硫酸アンモニウム 80 80 0 0 0 0 0 0 塩化ナトリウム 0 0 80 80 0 0 0 0 メタンスルホン 酸アンモニウム 0 0 0 0 80 80 80 80 光沢剤I*1 2 2 0 0 5 5 0 0 光沢剤II*2 0 0 5 5 0 0 0 0 ペプトン 0 0 0 0 0 0 1 1 pH 8.0 8.0 3.5 3.5 4.5 4.5 6.0 6.0 ─────────────────────────────────── *1 脂肪族アミンと有機酸エステルの反応生成物に無水
フタル酸を反応させて得た水溶性光沢剤 *2 アルキルノニルフェニルエーテルのエチレンオキシ
ド15モル付加物
【0016】
【表2】 表−2 めっき条件 ─────────────────────────────────── 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 8 ─────────────────────────────────── 陰極電流密度(A/dm2 )5.0 0.2 5.0 0.2 5.0 0.2 5.0 0.2 めっき温度(℃) 25 25 25 25 25 25 25 25 めっき時間(分) 4 60 4 60 4 60 5 60 ───────────────────────────────────
【0017】
【表3】 表−3 めっき皮膜の性質 ──────────────────────────────────── 実 施 例 項目 1 2 3 4 5 6 7 8 ──────────────────────────────────── めっき外観*3 △ △ × × × × × × めっき膜厚(μ) 5.5 5.5 5.5 5.5 5.5 5.5 5.5 5.5 Bi含有率(%) 6.5 6.8 35.2 38.1 36.9 37.5 53.3 55.5 融点(℃) 200 200 180 180 180 180 145 145 ハンダ付け性 1.2 1.2 0.9 0.9 0.9 0.9 0.8 0.8 ホイスカー発生 無*4*4 無 無 無 無 無 無 ──────────────────────────────────── 浴の安定性*5 無 無 無 無 無 無 無 無 ──────────────────────────────────── *3 △;半光沢、×;無光沢 *4 但し、コブ状突起物有 *5 一週間室温放置後の浴の状態(沈澱、濁りの発生の
有無)
【0018】
【表4】 表−4 めっき浴の組成 ────────────────────────────── 比 較 例 成分(g/L) 1 2 3 4 5 ────────────────────────────── Sn2+ 18 18 3.3 22.5 22.5 Bi3+ 0 0 14.2 2.5 7.5 Pb2+ 1.5 9 0 0 0 硫酸 0 0 0 0 0 硫酸アンモニウム 0 0 0 80 0 メタンスルホン酸 0 0 98 0 0 メタンスルホン酸アンモニウム 0 0 0 0 80 クエン酸 0 0 50 120 50 マロン酸 0 0 0 0 120 ホウフッ化水素酸 180 180 0 0 0 ホウ酸 20 20 0 0 0 光沢剤II 0 0 5 5 5 ペプトン 1 1 0 0 0 pH 1> 1> 0.5> 8.0 4.5 ──────────────────────────────
【0019】
【表5】 表−5 めっき条件 ─────────────────────────────────── 比 較 例 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────────── 陰極電流密度(A/dm2 ) 2.0 2.0 0.3 5.0 5.0 めっき温度(℃) 20 20 20 25 25 めっき時間(分) 6 6 40 4 4 ───────────────────────────────────
【0020】
【表6】 表−6 めっき皮膜の性質 ─────────────────────────────── 比 較 例 項目 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────── めっき外観*3 × × △ × × めっき膜厚(μ) 5.5 5.5 5.5 5.5 5.5 Bi含有率(%) 0 0 35 6.7 36.0 Pb含有率(%) 10.0 40.0 0 0 0 融点(℃) 220 185 180 200 180 ハンダ付け性 1.2 0.9 0.9 1.2 0.9 ホイスカー発生 無*4 無 無 無*4 無 ─────────────────────────────── 浴の安定性*5 有 有 有 有 有 ─────────────────────────────── *3 △;半光沢、×;無光沢 *4 但し、コブ状突起物有 *5 一週間室温放置後の浴の状態(沈澱、濁りの発生の
有無) 表−3と表−6との比較から、ハンダ付け性、及びホイ
スカー発生に関しては有意差は認められない。また、本
発明の浴は、浴の安定性の面でも優れている。
【0021】実施例9〜16及び比較例6〜8 銅板の代わりに銅と鉛ガラスの複合部品を被めっき物と
した以外は、実施例1〜8及び比較例1〜3のめっき浴
を使用して実施例1〜8及び比較例1〜3と同じ方法で
めっきを行い、鉛ガラスへの侵食性を調べた。侵食性
は、実体顕微鏡による観察で行った。
【0022】
【表7】 表−7 ──────────────────────────────────── 実 施 例 比 較 例 9 10 11 12 13 14 15 16 6 7 8 ──────────────────────────────────── めっき浴*4 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 侵食 無 無 無 無 無 無 無 無 有 有 有 ──────────────────────────────────── *4 めっき浴は、先行する実施例(比較例)番号で表示した。 表−7から、pHが1より小さい比較例のめっき浴では
鉛ガラスに侵食が生じたのに対して、pHがより高い本
発明のめっき浴では侵食が生じなかったことがわかる。
このように本発明のめっき浴を使用すれば被めっき物に
複合化した絶縁物質の侵食が有効に防止できることが明
らかである。
【0023】実施例17〜24及び比較例9〜11 銅板の代わりにニッケルとフェライトの複合部品を被め
っき物とした以外は、実施例1〜8及び比較例1〜3の
めっき浴を使用して、実施例1〜8及び比較例1〜3と
同じ方法でめっきを行い、フェライトへの侵食性を調べ
た。
【表8】 表−8 ──────────────────────────────────── 実 施 例 比 較 例 17 18 19 20 21 22 23 24 9 10 11 ──────────────────────────────────── めっき浴*4 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 侵食 無 無 無 無 無 無 無 無 有 有 有 ────────────────────────────────────
【0024】表−8から、pHが1より小さい比較例の
めっき浴ではフェライトに侵食が生じたのに対して、p
Hがより高い本発明のめっき浴では侵食が生じなかった
ことがわかる。このように本発明のめっき浴を使用すれ
ば被めっき物に複合化した絶縁物質の侵食が有効に防止
できることが明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシモノカルボン酸、ポリオキシ
    ラクトン及びこれらの塩から成る群から選ばれる少くと
    も一種の化合物とを含有することを特徴とするSn−B
    i合金めっき浴。
  2. 【請求項2】 めっき浴のpHが2〜9である請求項1
    記載のめっき浴。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のSn−Bi合金めっき浴
    を用いて、基体にSn−Bi合金めっきを施すことを特
    徴とするめっき方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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