JPH07137956A - エレベーター用移動ケーブル装置 - Google Patents

エレベーター用移動ケーブル装置

Info

Publication number
JPH07137956A
JPH07137956A JP28461893A JP28461893A JPH07137956A JP H07137956 A JPH07137956 A JP H07137956A JP 28461893 A JP28461893 A JP 28461893A JP 28461893 A JP28461893 A JP 28461893A JP H07137956 A JPH07137956 A JP H07137956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
cable
cables
parallel
along
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28461893A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Imamura
俊郎 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP28461893A priority Critical patent/JPH07137956A/ja
Publication of JPH07137956A publication Critical patent/JPH07137956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに平行に吊設されて昇降体に連結された
ケーブルに、昇降体の移動による揺動が発生しないエレ
ベーター用移動ケーブル装置を得る。 【構成】 ケーブル(1) を互いに平行に吊設して、連結
手段(15)によってケーブル(1) 相互を長手に沿って連結
する。これにより昇降体(11)の移動による揺動の発生を
ケーブル(1) 相互により矯正して抑制する。 【効果】 揺動したケーブルがエレベーターの昇降路の
突起物に引っ掛かって発生するエレベーターの運転障害
を未然に防止する。また、揺動したケーブルの引っ掛か
り事故防止のための部材の設置が不要になり製作費を節
減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、昇降路に吊設されて
エレベーターの固定部と昇降体を接続するエレベーター
用移動ケーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば実開昭60−18181
3号公報に示された従来のエレベーター用移動ケーブル
装置を示すケーブルの要部斜視図である。図において、
(1)は平形ケーブルで、横断面が偏平な矩形をなすシー
ス(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合わせて形成された
撚合わせ線心群(4)の複数がシース(2)の幅方向に並列に
配置されて構成されている。図8は、他の従来のエレベ
ーター用移動ケーブル装置を示すケーブルの要部斜視図
である。図において、(5)は丸形ケーブルで、横断面が
円形をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合わ
せて形成された撚合わせ線心群(4)がシース(2)内に配置
されて構成されている。
【0003】従来のエレベーター用移動ケーブル装置は
上記のように構成され、後述する図1に示すようにケー
ブル(1)又は(5)がエレベーターの昇降路に吊設されてそ
れぞれ一端がエレベーターの固定体、すなわち機械室に
設けられた制御盤に、他端はエレベーターの昇降体、す
なわちかごに連結されて下垂湾曲部を形成し複数本が平
行に配置される。そしてケーブル(1)又は(5)はかごの昇
降に伴って移動して下垂湾曲部が昇降するようになって
いる。また、図7及び図8において互いに隣接する撚合
わせ線心群(4)の撚合わせ方向を右撚りと左撚りを組合
わせて配置して、ケーブル(1)又は(5)に移動によって生
じる揺動変位を均衡させ、ケーブル(1)又は(5)に移動に
よって生じる揺動を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用移動ケーブル装置において、撚合わせ線心
群(4)の撚合わせ方向を右撚りと左撚りを組合わせてケ
ーブル(1)又は(5)の揺動変位を均衡させるものの、シー
ス(2)の偏肉、絶縁線心(3)の撚合わせ時の張力不均衡等
によりケーブル(1)又は(5)に移動による揺動が発生す
る。このため、揺動したケーブル(1)又は(5)がエレベー
ターの昇降路の突起物(図示しない)に引っ掛かってエ
レベーターの運転障害が発生するという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、互いに平行に吊設されて昇降体
に連結されたケーブルに、昇降体の移動による揺動が発
生しないエレベーター用移動ケーブル装置を得ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係るエレベーター用移動ケーブル装置において
は、エレベーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端が
エレベーターの固定体に他端はエレベーターの昇降体に
連結されて下垂湾曲部を形成し複数本が互いに平行に配
置されたケーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に
沿う対向部にそれぞれ形成されて互いに嵌着する連結手
段とが設けられる。
【0007】また、この発明の請求項2記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が下垂湾曲部の湾曲半径方向
に直交する水平直線に沿って互いに平行に配置されたケ
ーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に沿う対向部
の一方に突設された連結体及び対向部の他方に凹設され
て連結体に嵌着する連結溝からなる連結手段とが設けら
れる。
【0008】また、この発明の請求項3記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が互いに平行に配置されたケ
ーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に沿う対向部
にそれぞれ形成されて互いに嵌着し、かつ1面の対向部
に互いに離れて平行に配置された2組の連結手段とが設
けられる。
【0009】また、この発明の請求項4記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が互いに平行に配置されたケ
ーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に沿う対向部
に設けられ、対向部の一方から突設された連結体及び対
向部の一方に凹設された連結溝並びに対向部の他方から
突設されて対向部の一方に凹設された連結溝に嵌着する
連結体及び対向部の他方に凹設されて対向部の一方から
突設された連結体に嵌着する連結溝からなる連結手段と
が設けられる。
【0010】また、この発明の請求項5記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が互いに平行に配置されたケ
ーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に沿う対向部
のみにそれぞれ形成されて互いに嵌着する連結手段とが
設けられる。
【0011】また、この発明の請求項6記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が下垂湾曲部の湾曲半径方向
に直交する水平直線に沿って互いに平行に配置されると
共に、下垂湾曲部の湾曲半径方向に沿って互いに平行に
配置されたケーブルと、互いに隣接したケーブルの長手
に沿う対向部にそれぞれ形成されて互いに嵌着する連結
手段とが設けられる。
【0012】また、この発明の請求項7記載の発明に係
るエレベーター用移動ケーブル装置においては、エレベ
ーターの昇降路に吊設されてそれぞれ一端がエレベータ
ーの固定体に他端はエレベーターの昇降体に連結されて
下垂湾曲部を形成し複数本が互いに平行に配置されたケ
ーブルと、互いに隣接したケーブルの長手に沿う対向部
の一方に突設された連結体及び対向部の他方に突設され
て突出端が連結体に嵌着する連結具からなる連結手段と
が設けられる。
【0013】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明では、互いに平行に吊設されたケーブルの相互
が長手に沿って連結手段によって連結され、移動による
揺動の発生が阻止される。
【0014】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明では、下垂湾曲部の湾曲半径方向に
直交する水平直線に沿って互いに平行に吊設されたケー
ブルの相互が対向側面の長手に沿い、連結体及び連結体
に嵌着する連結溝からなる連結手段によって連結され、
移動による揺動の発生が阻止される。
【0015】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項3記載の発明では、互いに平行に吊設されたケー
ブルの相互が長手に沿い、1面の対向部に互いに離れて
平行に配置された2組の連結手段によって連結され、移
動による揺動の発生が阻止される。
【0016】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項4記載の発明では、互いに平行に吊設されたケー
ブルの相互が長手に沿い、互いに隣接したケーブルの長
手に沿う対向部の一方から突設された連結体及び対向部
の一方に凹設された連結溝並びに対向部の他方から突設
されて対向部の一方に凹設された連結溝に嵌着する連結
体及び対向部の他方に凹設されて対向部の一方から突設
された連結体に嵌着する連結溝からなる連結手段によっ
て連結され、移動による揺動の発生が阻止される。
【0017】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項5記載の発明では、互いに平行に吊設されたケー
ブルの相互が長手に沿い、ケーブル相互の対向部のみに
設けられた連結手段によって連結され、移動による揺動
の発生が阻止される。
【0018】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項6記載の発明では、下垂湾曲部の湾曲半径方向に
直交する水平直線に沿って互いに平行に吊設されると共
に、下垂湾曲部の湾曲半径方向に沿って互いに平行に吊
設されたケーブルの相互が長手に沿って連結手段によっ
て連結され、移動による揺動の発生が阻止される。
【0019】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項7記載の発明では、互いに平行に吊設されたケー
ブルの相互が長手に沿い、互いに隣接したケーブルの長
手に沿う対向部の一方に突設された連結体及び対向部の
他方に突設されて突出端が連結体に嵌着する連結具から
なる連結手段によって連結され、移動による揺動の発生
が阻止される。
【0020】
【実施例】
実施例1.図1及び図2は、この発明の一実施例を示す
図で、図1はエレベーターを概念的に示す立面図、図2
は図1のII−II線断面拡大図である。図において、
(1)は平形ケーブルからなるケーブルで、横断面が偏平
な矩形をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合
わせて形成された撚合わせ線心群(4)の複数がシース(2)
の幅方向に並列に配置されて構成されている。(6)はエ
レベーターの昇降路、(7)は昇降路(6)の上に設けられた
機械室、(8)は機械室(7)に設置された巻上機、(9)は機
械室(7)に設置されて巻上機(8)に隣接して配置されたそ
らせ車、(10)は巻上機(8)及びそらせ車(9)に巻掛けられ
て昇降路(6)に吊下された主索である。
【0021】(11)は主索(10)の一端に吊持されたかごか
らなる昇降体で、2本のケーブル(1)が横断面における
矩形の長辺を互いに対向させて配置されて、それらの一
端が連結されている。(12)は主索(10)の他端に吊持され
たつり合おもり、(13)は機械室(7)に設置された制御盤
からなる昇降路(6)の固定体で、一端が昇降体(11)に連
結されて吊下され下垂湾曲部(14)を形成したケーブル
(1)の他端が連結されている。(15)はケーブル(1)の相互
間に設けられてケーブル(1)の横断面における矩形の長
辺における側面に互いに離れて平行に配置された2組の
連結手段で、それぞれ互いに対向したケーブル(1)の一
方の側面から突設された連結体(16)及び互いに対向した
ケーブル(1)の他方の側面に凹設されて連結体(16)に嵌
着する連結溝(17)によって構成されている。
【0022】上記のように構成されたエレベーター用移
動ケーブル装置においては、2本のケーブル(1)が横断
面における矩形の長辺を互いに対向させて配置され、下
端部に下垂湾曲部(14)を形成して吊設されて、2本のケ
ーブル(1)が下垂湾曲部(14)の湾曲半径方向に沿って互
いに平行に吊設される。そして、ケーブル(1)は昇降体
(11)の昇降に伴って移動して下垂湾曲部(14)が昇降す
る。また、一方のケーブル(1)の連結体(16)が他方のケ
ーブル(1)の連結溝(17)に嵌着されることによって、す
なわち、2組の連結手段(15)を介して長手方向の全長に
わたって2本のケーブル(1)が相互に連結される。
【0023】これにより、2本のケーブル(1)にシース
(2)の偏肉、絶縁線心(3)の撚合わせ時の張力不均衡等が
あっても、昇降体(11)の昇降に伴うケーブル(1)の移動
による捩じれ、揺動の発生が、ケーブル(1)の相互が連
結されることによって相互に矯正されて抑制される。し
たがって、揺動したケーブル(1)がエレベーターの昇降
路(6)の突起物(図示しない)に引っ掛かって発生する
エレベーターの運転障害を未然に防止することができ
る。また、揺動したケーブル(1)の引っ掛かり事故を防
ぐために昇降路(6)に設置される金網や、ケーブル振れ
止め装置の設置が不要になり製作費を節減することがで
きる。
【0024】実施例2.図3は、この発明の他の実施例
を示す図で、図3は前述の図2相当図であり、図3の他
は図1及び図2と同様に構成されている。図において、
(1)は平形ケーブルからなるケーブルで、横断面が偏平
な矩形をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合
わせて形成された撚合わせ線心群(4)の複数がシース(2)
の幅方向に並列に配置されて構成されている。(15)はケ
ーブル(1)の相互間に設けられた連結手段で、互いに対
向したケーブル(1)の一方の幅方向の側面から突設され
た連結体(16)及び互いに対向したケーブル(1)の他方の
幅方向の側面に凹設されて連結体(16)に嵌着する連結溝
(17)によって構成されている。
【0025】上記のように構成されたエレベーター用移
動ケーブル装置においては、2本のケーブル(1)が横断
面における矩形の短辺を互いに対向させて配置され、下
端部に下垂湾曲部(14)を形成して吊設されて、2本のケ
ーブル(1)が下垂湾曲部(14)の湾曲半径方向に直交する
水平直線に沿って互いに平行に吊設される。そして、ケ
ーブル(1)は昇降体(11)の昇降に伴って移動して下垂湾
曲部(14)が昇降する。また、一方のケーブル(1)の連結
体(16)が他方のケーブル(1)の連結溝(17)に嵌着される
ことによって、すなわち、連結手段(15)を介して長手方
向の全長にわたって2本のケーブル(1)が相互に連結さ
れる。
【0026】これにより、2本のケーブル(1)にシース
(2)の偏肉、絶縁線心(3)の撚合わせ時の張力不均衡等が
あっても、昇降体(11)の昇降に伴うケーブル(1)の移動
による捩じれ、揺動の発生が、ケーブル(1)の相互が連
結されることによって相互に矯正されて抑制される。し
たがって、揺動したケーブル(1)がエレベーターの昇降
路(6)の突起物(図示しない)に引っ掛かって発生する
エレベーターの運転障害を未然に防止することができ
る。また、揺動したケーブル(1)の引っ掛かり事故を防
ぐために昇降路(6)に設置される金網や、ケーブル振れ
止め装置の設置が不要になり製作費を節減することがで
きる。
【0027】実施例3.図4も、この発明の他の実施例
を示す図で、図4は前述の図2相当図であり、図4の他
は図1及び図2と同様に構成されている。図において、
(1)は平形ケーブルからなるケーブルで、横断面が偏平
な矩形をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合
わせて形成された撚合わせ線心群(4)の複数がシース(2)
の幅方向に並列に配置されて構成されている。(15)はケ
ーブル(1)の相互間に設けられた連結手段で、互いに対
向したケーブル(1)の一方の幅方向の側面及び横断面に
おける矩形の長辺の側面からそれぞれ突設された連結体
(16)及び互いに対向したケーブル(1)の他方の幅方向の
側面及び横断面における矩形の長辺の側面にそれぞれ凹
設されて連結体(16)に嵌着する連結溝(17)によって構成
されている。
【0028】上記のように構成されたエレベーター用移
動ケーブル装置においては、4本のケーブル(1)が横断
面における矩形の短辺を互いに対向させて配置されると
共に、横断面における矩形の長辺を互いに対向させて配
置され、下端部に下垂湾曲部(14)を形成して吊設され
て、4本のケーブル(1)が下垂湾曲部(14)の湾曲半径方
向に直交する水平直線に沿って互いに平行に吊設される
と共に、下垂湾曲部(14)の湾曲半径方向に沿って互いに
平行に吊設される。そして、ケーブル(1)は昇降体(11)
の昇降に伴って移動して下垂湾曲部(14)が昇降する。ま
た、一方のケーブル(1)の連結体(16)が他方のケーブル
(1)の連結溝(17)に嵌着されることによって、すなわ
ち、連結手段(15)を介して長手方向の全長にわたって4
本のケーブル(1)が相互に連結される。
【0029】したがって、詳細な説明を省略するが図4
の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な作用
が得られることは明白である。
【0030】実施例4.図5も、この発明の他の実施例
を示す図で、図5は前述の図2相当図であり、図5の他
は図1及び図2と同様に構成されている。図において、
(5)は丸形ケーブルからなるケーブルで、横断面が円形
をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合わせて
形成された撚合わせ線心群(4)がシース(2)内に配置され
て構成されている。(15)はケーブル(5)の相互間に設け
られた連結手段で、互いに対向したケーブル(5)の一方
の側面から突設された連結体(16)及び互いに対向したケ
ーブル(5)の他方の側面から突設されて突出端に凹設さ
れて連結体(16)に嵌着する連結溝(17)が形成された連結
具(18)によって構成されている。
【0031】上記のように構成されたエレベーター用移
動ケーブル装置においては、3本のケーブル(5)が側面
を互いに対向させて配置され、下端部に下垂湾曲部(14)
を形成して吊設されて、3本のケーブル(1)が下垂湾曲
部(14)の湾曲半径方向に直交する水平直線に沿って互い
に平行に吊設される。そして、ケーブル(5)は昇降体(1
1)の昇降に伴って移動して下垂湾曲部(14)が昇降する。
また、一方のケーブル(5)の連結体(16)が他方のケーブ
ル(5)の連結溝(17)に嵌着されることによって、すなわ
ち、連結手段(15)を介して長手方向の全長にわたって3
本のケーブル(5)が相互に連結される。したがって、詳
細な説明を省略するが図5の実施例においても図1及び
図2の実施例と同様な作用が得られることは明白であ
る。
【0032】実施例5.図6も、この発明の他の実施例
を示す図で、図6は前述の図2相当図であり、図6の他
は図1及び図2と同様に構成されている。図において、
(1)は平形ケーブルからなるケーブルで、横断面が偏平
な矩形をなすシース(2)に、複数本の絶縁線心(3)を撚合
わせて形成された撚合わせ線心群(4)の複数がシース(2)
の幅方向に並列に配置されて構成されている。
【0033】(15)はケーブル(1)の相互間に設けられて
ケーブル(1)の横断面における矩形の長辺における側面
に互いに離れて平行に配置された2組の連結手段で、そ
れぞれ互いに対向したケーブル(1)の一方の側面から突
設された連結体(16)及びこの側面に凹設された連結溝(1
7)並びに互いに対向したケーブル(1)の他方の側面から
突設されてケーブル(1)の一方の側面に凹設された連結
溝(17)に嵌着する連結体(16)及びこの側面に凹設されて
ケーブル(1)の一方の側面から突設された連結体(16)に
に嵌着する連結溝(17)によって構成されている。なお、
ケーブル(1)相互の対向面に設けられた2組の連結手段
(15)の他、互いに対向しないケーブル(1)の外側面には
連結体、連結溝等の連結手段は設けられていない。
【0034】上記のように構成されたエレベーター用移
動ケーブル装置においては、2本のケーブル(1)が横断
面における矩形の長辺を互いに対向させて配置され、下
端部に下垂湾曲部(14)を形成して吊設されて、2本のケ
ーブル(1)が下垂湾曲部(14)の湾曲半径方向に沿って互
いに平行に吊設される。そして、ケーブル(1)は昇降体
(11)の昇降に伴って移動して下垂湾曲部(14)が昇降す
る。また、一方のケーブル(1)の連結体(16)が他方のケ
ーブル(1)の連結溝(17)に嵌着されることによって、す
なわち、2組の連結手段(15)を介して長手方向の全長に
わたって2本のケーブル(1)が相互に連結される。
【0035】したがって、詳細な説明を省略するが図6
の実施例においても図1及び図2の実施例と同様な作用
が得られることは明白である。また、図6の実施例で
は、連結手段(15)がケーブル(1)相互の対向面のみに設
けられるため、余計な加工を省くことができ製作費を低
減することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、互いに平行に吊設されたケーブルの相互
を長手に沿って連結手段によって連結し、移動による揺
動の発生をケーブルの相互連結によって、相互に矯正し
て抑制するものである。したがって、揺動したケーブル
がエレベーターの昇降路の突起物に引っ掛かって発生す
るエレベーターの運転障害を未然に防止する効果があ
る。また、揺動したケーブルの引っ掛かり事故防止のた
めに昇降路に設置される金網の設置や、ケーブル振れ止
め装置の設置が不要になり製作費を節減する効果があ
る。
【0037】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、下垂湾曲部の湾曲半径方向に直交す
る水平直線に沿って互いに平行に吊設されたケーブルの
相互を対向側面の長手に沿い、連結体及び連結体に嵌着
する連結溝からなる連結手段によって連結し、移動によ
る揺動の発生をケーブルの相互連結よって相互に矯正し
て抑制するものである。したがって、揺動したケーブル
がエレベーターの昇降路の突起物に引っ掛かって発生す
るエレベーターの運転障害を未然に防止する効果があ
る。また、揺動したケーブルの引っ掛かり事故防止のた
めに昇降路に設置される金網の設置や、ケーブル振れ止
め装置の設置が不要になり製作費を節減する効果があ
る。
【0038】また、この発明の請求項3記載の発明は以
上説明したように、互いに平行に吊設されたケーブルの
相互を長手に沿い、1つの対向部に互いに離れて平行に
配置された2組の連結手段によって連結し、移動による
揺動の発生をケーブルの相互連結によって相互に矯正し
て抑制するものである。したがって、揺動したケーブル
がエレベーターの昇降路の突起物に引っ掛かって発生す
るエレベーターの運転障害を未然に防止する効果があ
る。また、揺動したケーブルの引っ掛かり事故防止のた
めに昇降路に設置される金網の設置や、ケーブル振れ止
め装置の設置が不要になり製作費を節減する効果があ
る。
【0039】また、この発明の請求項4記載の発明は以
上説明したように、互いに平行に吊設されたケーブルの
相互を長手に沿い、互いに隣接したケーブルの長手に沿
う対向部の一方から突設された連結体及び対向部の一方
に凹設された連結溝並びに対向部の他方から突設されて
対向部の一方に凹設された連結溝に嵌着する連結体及び
対向部の他方に凹設されて対向部の一方から突設された
連結体に嵌着する連結溝からなる連結手段によって連結
し、移動による揺動の発生をケーブルの相互連結によっ
て相互に矯正して抑制するものである。
【0040】したがって、揺動したケーブルがエレベー
ターの昇降路の突起物に引っ掛かって発生するエレベー
ターの運転障害を未然に防止する効果がある。また、揺
動したケーブルの引っ掛かり事故防止のために昇降路に
設置される金網の設置や、ケーブル振れ止め装置の設置
が不要になり製作費を節減する効果がある。
【0041】また、この発明の請求項5記載の発明は以
上説明したように、互いに平行に吊設されたケーブルの
相互を長手に沿い、ケーブル相互の対向部のみに設けら
れた連結手段によって連結し、移動による揺動の発生を
ケーブルの相互連結によって相互に矯正して抑制するも
のである。したがって、揺動したケーブルがエレベータ
ーの昇降路の突起物に引っ掛かって発生するエレベータ
ーの運転障害を未然に防止する効果がある。また、揺動
したケーブルの引っ掛かり事故防止のために昇降路に設
置される金網の設置や、ケーブル振れ止め装置の設置が
不要になり製作費を節減する効果がある。また、連結手
段がケーブル相互の対向面のみに設けられるため、余計
な加工を省くことができ製作費を低減する効果がある。
【0042】また、この発明の請求項6記載の発明は以
上説明したように、下垂湾曲部の湾曲半径方向に直交す
る水平直線に沿って互いに平行に吊設されると共に、下
垂湾曲部の湾曲半径方向に沿って互いに平行に吊設され
たケーブルの相互を長手に沿って連結手段によって連結
し、移動による揺動の発生をケーブルの相互連結によっ
て相互に矯正して抑制するものである。したがって、揺
動したケーブルがエレベーターの昇降路の突起物に引っ
掛かって発生するエレベーターの運転障害を未然に防止
する効果がある。また、揺動したケーブルの引っ掛かり
事故防止のために昇降路に設置される金網の設置や、ケ
ーブル振れ止め装置の設置が不要になり製作費を節減す
る効果がある。
【0043】また、この発明の請求項7記載の発明は以
上説明したように、互いに平行に吊設されたケーブルの
相互を長手に沿い、互いに隣接したケーブルの長手に沿
う対向部の一方に突設された連結体及び対向部の他方に
突設されて突出端が連結体に嵌着する連結具からなる連
結手段によって連結し、移動による揺動の発生をケーブ
ルの相互連結によって相互に矯正して抑制するものであ
る。したがって、揺動したケーブルがエレベーターの昇
降路の突起物に引っ掛かって発生するエレベーターの運
転障害を未然に防止する効果がある。また、揺動したケ
ーブルの引っ掛かり事故防止のために昇降路に設置され
る金網の設置や、ケーブル振れ止め装置の設置が不要に
なり製作費を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す図で、エレベーター
を概念的に示す立面図。
【図2】図1のII−II線断面拡大図。
【図3】この発明の実施例2を示す図2相当図。
【図4】この発明の実施例3を示す図2相当図。
【図5】この発明の実施例4を示す図2相当図。
【図6】この発明の実施例5を示す図2相当図。
【図7】従来のエレベーター用移動ケーブル装置を示す
ケーブルの要部斜視図。
【図8】他の従来のエレベーター用移動ケーブル装置を
示すケーブルの要部斜視図。
【符号の説明】
1 ケーブル 5 ケーブル 6 昇降路 11 昇降体 13 固定体 14 下垂湾曲部 15 連結手段 16 連結体 17 連結溝 18 連結具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣接し
    た上記ケーブルの長手に沿う対向部にそれぞれ形成され
    て互いに嵌着する連結手段とを備えたエレベーター用移
    動ケーブル装置。
  2. 【請求項2】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が上記下垂湾曲部の湾曲半径方向に直交する水平直線
    に沿って互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣
    接した上記ケーブルの長手に沿う対向部の一方に突設さ
    れた連結体及び上記対向部の他方に凹設されて上記連結
    体に嵌着する連結溝からなる連結手段とを備えたエレベ
    ーター用移動ケーブル装置。
  3. 【請求項3】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣接し
    た上記ケーブルの長手に沿う対向部にそれぞれ形成され
    て互いに嵌着し、かつ1面の上記対向部に互いに離れて
    平行に配置された2組の連結手段とを備えたエレベータ
    ー用移動ケーブル装置。
  4. 【請求項4】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣接し
    た上記ケーブルの長手に沿う対向部に設けられ、上記対
    向部の一方から突設された連結体及び上記対向部の一方
    に凹設された連結溝並びに上記対向部の他方から突設さ
    れて上記対向部の一方に凹設された連結溝に嵌着する連
    結体及び上記対向部の他方に凹設されて上記対向部の一
    方から突設された連結体に嵌着する連結溝からなる連結
    手段とを備えたエレベーター用移動ケーブル装置。
  5. 【請求項5】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣接し
    た上記ケーブルの長手に沿う対向部のみにそれぞれ形成
    されて互いに嵌着する連結手段とを備えたエレベーター
    用移動ケーブル装置。
  6. 【請求項6】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が上記下垂湾曲部の湾曲半径方向に直交する水平直線
    に沿い互いに平行に配置されると共に、上記下垂湾曲部
    の湾曲半径方向に沿い互いに平行に配置されたケーブル
    と、互いに隣接した上記ケーブルの長手に沿う対向部に
    それぞれ形成されて互いに嵌着する連結手段とを備えた
    エレベーター用移動ケーブル装置。
  7. 【請求項7】 エレベーターの昇降路に吊設されてそれ
    ぞれ一端が上記エレベーターの固定体に他端は上記エレ
    ベーターの昇降体に連結されて下垂湾曲部を形成し複数
    本が互いに平行に配置されたケーブルと、互いに隣接し
    た上記ケーブルの長手に沿う対向部の一方に突設された
    連結体及び上記対向部の他方に突設されて突出端が上記
    連結体に嵌着する連結具からなる連結手段とを備えたエ
    レベーター用移動ケーブル装置。
JP28461893A 1993-11-15 1993-11-15 エレベーター用移動ケーブル装置 Pending JPH07137956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28461893A JPH07137956A (ja) 1993-11-15 1993-11-15 エレベーター用移動ケーブル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28461893A JPH07137956A (ja) 1993-11-15 1993-11-15 エレベーター用移動ケーブル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07137956A true JPH07137956A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17680801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28461893A Pending JPH07137956A (ja) 1993-11-15 1993-11-15 エレベーター用移動ケーブル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07137956A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335567A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Inventio Ag 数本のケーブルを接続する、機械的にプラスの接続部を有する支持手段
CN105110087A (zh) * 2015-09-11 2015-12-02 淮南矿业(集团)有限责任公司 抗绕装置及主井提升系统
JP2016016961A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 三菱電機株式会社 エレベータ用移動ケーブル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335567A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Inventio Ag 数本のケーブルを接続する、機械的にプラスの接続部を有する支持手段
JP2016016961A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 三菱電機株式会社 エレベータ用移動ケーブル装置
CN105110087A (zh) * 2015-09-11 2015-12-02 淮南矿业(集团)有限责任公司 抗绕装置及主井提升系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5509503A (en) Method for reducing rope sway in elevators
JP5805212B2 (ja) エレベータ装置
CN107108164B (zh) 电梯系统绳系布置
EP1396460B1 (en) Elevator system
EP0372577B1 (en) Sheave array arrangement for elevator
JP5235577B2 (ja) エレベータ装置
JPH07137956A (ja) エレベーター用移動ケーブル装置
WO2004046009A1 (ja) エレベータ装置
EP1396456B1 (en) Elevator apparatus
KR101077326B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP4675548B2 (ja) エレベータ装置
JP2011006245A (ja) コンテナクレーンのロープ掛け構造
JP4190854B2 (ja) トロリクレーン
JPH0570057A (ja) エレベータ装置
JP2000351556A (ja) エレベータ
JP2002348067A (ja) エレベーター装置
JP4271989B2 (ja) エレベータの制御ケーブル装置
EP1736431B1 (en) Elevator apparatus
JPWO2004106212A1 (ja) エレベータシステム
CN218968584U (zh) 电梯曳引系统及电梯
EP1602611B1 (en) Elevator apparatus
JP2005200205A (ja) エレベータの主索装置
JP2001139257A (ja) エレベーター装置
JPS6348619Y2 (ja)
CN113928958A (zh) 一种多吊挂比有机房电梯装置