JPH07137866A - 薄板の堆積層間の接着捌き方法およびその装置 - Google Patents

薄板の堆積層間の接着捌き方法およびその装置

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JPH07137866A
JPH07137866A JP23242193A JP23242193A JPH07137866A JP H07137866 A JPH07137866 A JP H07137866A JP 23242193 A JP23242193 A JP 23242193A JP 23242193 A JP23242193 A JP 23242193A JP H07137866 A JPH07137866 A JP H07137866A
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feeding
blowing
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Yukio Maekawa
幸夫 前川
Kazuto Kitaoka
和人 北岡
Yasuhiko Ikegami
保彦 池上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 堆積層間が幾分接着状態を呈している生産過
程中に堆積したベニヤ合板等の薄板堆積物の層間分離動
作の確動性を格段に高めることによって、工程能率を向
上し、繰出過程の製品の損傷をも防止すること。 【構成】 薄板堆積物1の繰出方向に直交した左右両側
の略中央部付近に形成した吹込エリアに、スポンジ状の
当接面を有する高圧空気の吹込部材8a,8bを押圧当
接して、前記吹込部材8a,8bから繰出動作の都度高
圧空気を薄板堆積物1の堆積層間に吹込んで、該堆積層
間の接着状態を繰返し捌くように構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堆積層間が幾分接着状態
を呈している生産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板
の堆積物を最上面のものから順次後段工程へ繰出す薄板
の繰出工程における、薄板の堆積層間の接着捌き方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の堆積層間が幾分接着状態を呈して
いる生産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板の堆積物
を最上面のものから順次後段工程へ繰出して加工するこ
の種の薄板の繰出作業は、その堆積層間の接着状態を自
動的に捌いて各枚毎に層間が完全に分離された状態にし
てからこれを繰出すようにすることが難しかったので、
その多くは作業員による層間分離の手捌きを交えた人為
的な薄板の繰出作業に頼っていたものである。
【0003】また近時工程の自動化や省力化のため、こ
の種の薄板の繰出作業に堆積の最上面の薄板を自動的に
吸着して各枚毎に層間を分離する際に、高圧空気を堆積
の一方の端縁から吹付けたり吹込む、例えば特公昭61
−253号シート供給機械等に開示されているような、
層間分離用の空気ブラストを堆積の一方の端縁から吹付
けたり吹込んで層間の分離を図る薄板の自動層間分離工
法等も種々試みられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述のよ
うな従来公知の薄板の自動層間分離工法によったとして
も、ベニヤ合板等の生産過程中の堆積物の多くは、僅か
に材質中から水分と共に層間に浸潤した接着剤や材質中
に含有されていた樹脂類等によって、幾分層間が部分的
な接着状態を呈したまま一体に固化している如きこの種
の薄板の層間分離を確実に達成させることは難しく、上
述した従来公知の空気ブラストを堆積の一方の端縁から
吹付けたり吹込む程度の層間分離工法では著しく確動性
を欠いて複数枚の薄板の繰出しを惹起するので工程能率
も低く、繰出された製品が損傷する惧れが多分にあった
ものである。
【0005】よって本発明は、上述のような堆積層間が
幾分接着状態を呈している生産過程中に堆積したベニヤ
合板等の薄板の堆積物を最上面のものから順次後段工程
へ繰出して加工する薄板の繰出工程において、薄板堆積
物の繰出方向に直交した左右両側の略中央部付近に形成
した吹込エリアに、スポンジ状の当接面を有する高圧空
気の吹込部材を押圧当接して、前記吹込部材から繰出動
作の都度高圧空気を薄板堆積物の堆積層間に吹込んで、
該堆積層間の接着状態を繰返し捌くように構成し、以っ
てこの種の堆積層間が幾分接着状態を呈している生産過
程中に堆積したベニヤ合板等の薄板堆積物の層間分離動
作の確動性を格段に高めることによって、工程能率を向
上し、繰出過程の製品の損傷をも防止することを目的と
したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、堆積された薄板の最上面のものを吸着して吸
着コンベヤの搬送面まで都度引上げて繰出動作を開始さ
せる吸着パットを備えた薄板の繰出機構と、薄板堆積物
の繰出方向に直交した左右両側の略中央部付近に形成し
た吹込エリアに往復動自在に架設した左右一対のスポン
ジ状の当接面を有する高圧空気の吹込部材とからなる薄
板の堆積層間の接着捌き手段に構成したものである。
【0007】
【作用】ベニヤ合板等の薄板の連続化された製造工程に
おいて、ホットプレス等による熱圧過程で材温が充分に
放冷されないまま堆積された生産過程中の堆積物は、僅
かに材質中から水分と共に層間に浸潤した接着剤や材質
中に含有されていた樹脂類等によって、幾分層間が部分
的な接着状態を呈したまま一体に固化しているものが多
く見られ、これらの堆積物を後段工程へ、例えば二次加
工のためのパテ補修工程等に最上面のものから順次繰出
して供給する際に、広い範囲の堆積層間の接着捌きが不
十分なため、各枚毎の完全な層間分離が出来ず、複数枚
の薄板を一度に繰出したりして二次加工の工程操作を不
可能にしたり、それによって繰出過程の製品を損傷する
等の重大な難点があることが知られていたものである
が、この種の堆積層間が幾分接着状態を呈している生産
過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板の堆積物の層間分
離は、従来公知の空気ブラストを堆積の一方の端縁から
吹付けたり吹込んで薄板の堆積層間の接着状態を捌いて
各枚毎の薄板に分離しようとしても、局部的な端縁付近
の層間分離に留って各枚毎に完全に分離された薄板を上
方に配設した吸着コンベヤの搬送面にまで吸着パットに
より都度確実に吸着して引上げることが難しく、著しく
確動性に欠けるものであった。
【0008】本発明は上記従来公知の空気ブラストを堆
積の一方の端縁から吹付けたり吹込む狭い範囲の層間分
離工法に代えて、薄板堆積物の繰出方向に直交した左右
両側の略中央部付近に形成した数cm2程度の吹込エリ
アから繰出動作の都度、数kg/cm2程度の高圧空気
を毎回0.5秒間程度左右同時に堆積層間に吹込むこと
によって、繰出方向の左右から吹込んだ高圧空気が繰出
方向の前後にも層間を拡散して行って、高圧空気の吹込
みによる膨張破断力によって堆積層間の接着捌き作用が
広範囲に及び、少なくともこの広範囲に及ぶ堆積層間の
接着捌き作用が繰出し作業にともなう堆積の上昇過程
で、上記吹込エリア中で堆積層間当り数回は繰返し行わ
れるように構成したものである。
【0009】また上記吹込エリアからの堆積層間への高
圧空気の吹込み動作は、その生産過程中での薄板の堆積
姿態が幾分横にづれたまま堆積されていることが多いの
で、堆積側方の吹込エリアからの高圧空気の層間吹込み
を確実にするため、本発明はスポンジ状の当接面を有す
る高圧空気の吹込部材を堆積の左右両側の略中央部付近
に形成した吹込エリアに押圧当接自在に装備して、上記
吹込エリア付近からの高圧空気の漏洩を防止しつつ、堆
積層間への確実な高圧空気の吹込みを図るように構成し
たものである。
【0010】
【実施例】図1および図2は本発明を適用した薄板の繰
出装置の実施の一例を示すものであって、ベニヤ合板等
の薄板堆積物1をテーブルリフター2上に搭載して、図
示してないが堆積の上方に架設した光電スイッチ等のレ
ベル制御器によって前記テーブルリフター2の昇降を制
御して所定の堆積高さに常時保持するように装置されて
いるものである。
【0011】次に堆積の最上面にあった薄板3aは、吸
着パット4により略中央部付近が吸着されて上方に配設
された吸着コンベヤ5の搬送面まで都度引上げられて繰
出動作を開始し、繰出された薄板3bを後段工程へ受渡
すように構成されている。前記吸着パット4には吸引用
のブロアー6および昇降用のエアーシリンダー7等が装
備され、また前記吸着コンベヤ5は吸引用のファン5
a,吸引凾5b,吸着ローラ5c等から構成されてお
り、前記吸着パット4と前記吸着コンベヤ5の連繋によ
り薄板の繰出機構を構成しているものである。
【0012】次にまた本発明の接着捌き装置の主要部を
構成するスポンジ状の当接面を有する高圧空気の吹込部
材8a,8bは、薄板堆積物1の繰出方向に直交した左
右両側の略中央部付近に形成した吹込エリアに往復動自
在に左右一対の吹込部材8a,8bが架設されており、
堆積の最上面の薄板3aが繰出される都度前記堆積の左
右両側の吹込エリアから堆積層間に向けて高圧空気を毎
回0.5秒間程度繰返し吹込むようにその制御回路が構
成されている。前記左右一対の吹込部材8a,8bは図
4および図5に例示するように、当接体9に貼着したス
ポンジ10等の軟質気密部材の中心部に直径25mm程
度の孔11を空けて、約5cm2程度の吹込エリアを堆
積の両側面に形成するようにして、該吹込エリアに対し
て5kg/cm2程度の高圧空気を導入管12から繰出
動作の都度導入可能に、前記制御回路に接続されたソレ
ノイドバルブ13が前記導入管12に装着されている
他、前記当接体9には薄板堆積物1の繰出方向に直交し
た左右両側から同時に繰出される一対のエアーシリンダ
ー14が装着されて機枠に一体に架設されている。また
前記当接体9にスポンジ10等の軟質気密部材を貼着し
た理由は、図5に例示するように生産過程中で堆積され
る薄板堆積物1の堆積姿態は幾分横にづれたまま堆積さ
れていることが多いので、前記スポンジ10等の孔11
が堆積の側面に形成する吹込エリア付近からの高圧空気
の漏洩を防止しつつ堆積層間への確実な高圧空気の吹込
みを図るように構成したものである。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、薄板堆
積物の繰出方向に直交した左右両側の略中央部付近に形
成した吹込エリアにスポンジ状の当接面を有する高圧空
気の吹込部材を押圧当接して、前記吹込部材から繰出動
作の都度高圧空気を薄板堆積物の堆積層間に吹込んで、
該堆積層間の接着状態を繰返し捌くように構成したもの
であるから、従来困難であった堆積層間が幾分接着状態
を呈している生産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板
堆積物の層間分離動作の確動性を格段に高めることが出
来、それによって工程能率を向上し、繰出過程の製品の
損傷をも防止し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薄板の繰出工程に適用した接着捌き装置の側
面図。
【図2】 同じくその背面図。
【図3】 図2A−A線における横断平面図。
【図4】 吹込部材の斜視図。
【図5】 吹込部材の薄板堆積物への押圧当接状態を示
す一部切欠側面図。
【符号の説明】
1 薄板堆積物 8a,8b 吹込部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 薄板の堆積層間の接着捌き方法および
その装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堆積層間が接着剤等の浸
潤物質によって幾分接着状態を呈している生産過程中に
堆積したベニヤ合板等の薄板の堆積物を最上面のものか
ら順次後段工程へ繰出す薄板の繰出工程における、薄板
の堆積層間の接着捌き方法およびその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の堆積層間が接着剤等の浸潤物質に
よって幾分接着状態を呈している生産過程中に堆積した
ベニヤ合板等の薄板の堆積物を最上面のものから順次後
段工程へ繰出して加工するこの種の薄板の繰出作業は、
その堆積層間の広域に亘る接着状態を自動的に引き剥が
すように捌いて各枚毎に層間が完全に分離された状態に
してからこれを安全確実に繰出すようにすることは非常
難しかったので、その多くは作業員の手捌きによる層
間分離の引き剥がし作業を交えた人為的な薄板の繰出作
業に頼っていたものである。
【0003】また近時工程の自動化や省力化のため、こ
の種の薄板の繰出作業に堆積の最上面の薄板を自動的に
吸着して各枚毎に層間を分離する際に、高圧空気を堆積
の一方の端縁から吹付けて層間の分離を図る、例えば特
公昭61−253号シート供給機械等に開示されている
ような、層間分離用の空気ブラストを堆積の一方の端縁
から吹付け層間の分離を図るための、薄板堆積物の自
動層間分離工法や、ベニヤ合板等ののような堆積された
多数の薄板ではないが、発泡コンクリート等のような可
塑性を有する切断された直後のスラブ状の切片を吸着移
動させる際に、切断面に沿って両側端縁から気体を吹込
んで切断された部分と残りの部分に剥離効果を与える、
例えば特公平6−6284号材料の切片を持上げる方法
及び装置に開示されているような、切断された部分と残
りの部分に剥離効果を与えるための、切断されたスラブ
状の切片の切断面に沿って両側端縁から気体を層間に向
けて一回だけ吹込む、切断された直後のスラブ状の切片
の自動層間分離工法等も種々試みられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述のよ
うな従来公知の薄板堆積物や、切断された直後のスラブ
状の切片の自動層間分離工法によったとしても、ベニ
ヤ合板等の生産過程中の堆積物の多くは、ホットプレス
等による熱圧過程で僅かに材質中から水分と共に層間に
浸潤した接着剤や材質中に含有されていた樹脂類等の浸
潤物質の自然放冷によって、堆積層間が広域に亘り部分
的な接着状態を呈したまま一体に固化しているので、
の種の接着剤等の浸潤物質によって堆積層間が広域に亘
って部分接着している薄板堆積物の層間分離動作安全
確実に達成させることは難しく、上述した従来公知の空
気ブラストを堆積の一方の端縁から吹付けたり、気体を
切断面に沿って両側端縁から一回だけ吹込む程度の層間
分離工法では著しくその確動性を欠くことになり、上記
空気ブラストによる一方の端縁からの吹付けや、上記気
体による両側端縁から層間への一回程度の吹込みでは完
全な層間分離が出来ず、複数枚の薄板が同時に繰出され
る非常事態を多発するので工程能率も低く、繰出された
製品損傷する惧れが多分にあったものである。
【0005】よって本発明は、上述のような堆積層間が
接着剤等の浸潤物質によって幾分接着状態を呈している
生産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板の堆積物を最
上面のものから順次後段工程へ繰出して加工する薄板の
繰出工程において、薄板堆積物の繰出方向左右両側の
略中央部付近に形成した複数枚の薄板に掛る高圧空気の
吹込エリアに、スポンジ状の当接面を有する高圧空気の
吹込部材を押圧当接して、前記吹込部材から繰出動作の
都度高圧空気を薄板堆積物の前記吹込エリアに繰返し
込んで、該吹込エリアにある複数枚の薄板の接着状態を
繰返し数回引き剥がすように構成し、以ってこの種の堆
積層間が幾分接着状態を呈している生産過程中に堆積し
たベニヤ合板等の薄板堆積物の層間分離動作の確動性を
格段に高めることによって、工程能率を向上し、繰出過
程の製品の損傷をも防止することを目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、薄板堆積物の最上面のものを吸着して吸着コ
ンベヤの搬送面まで都度引上げて繰出動作を開始させる
吸着パットを備えた薄板の繰出機構と、前記薄板堆積物
の繰出方向左右両側の略中央部付近に形成した複数枚
の薄板に掛る高圧空気の吹込エリアに対応して堆積の両
側から往復動自在に架設した左右一対のスポンジ状の当
接面を有する高圧空気の吹込部材とからなる薄板の堆積
層間の接着捌き手段に構成したものである。
【0007】
【作用】ベニヤ合板等の薄板の連続化された製造工程に
おいて、ホットプレス等による熱圧過程で材温が充分に
放冷されないまま堆積された生産過程中の薄板堆積物
は、僅かに材質中から水分と共に層間に浸潤した接着剤
や、材質中に含有されていた樹脂類等の浸潤物質の自然
放冷によって、堆積層間が広域に亘り部分的な接着状態
を呈したまま一体に固化しているものが多く見られ、こ
の種の薄板堆積物を後段工程へ、例えば二次加工のため
のパテ補修工程等に最上面のものから順次繰出して供給
する際に、従来の一方の端縁から空気ブラストを吹付け
たり、両側端縁から気体を層間に一回だけ吹込む程度の
層間分離工法では、多数枚の域に亘る堆積層間の接着
捌きが極めて不十分なものとなるため、本発明は薄板堆
積物に対する高圧空気の吹込エリアを、該薄板堆積物の
繰出方向の左右両側の略中央部付近の、しかも該薄板堆
積物の複数枚の薄板に掛る吹込エリアに設定して、前記
複数枚の薄板が形成する複数層の堆積層間に繰出動作の
都度繰返し高圧空気を吹込むことによって、繰出動作を
行なうまでに単位層間当り数回は繰返される高圧空気の
堆積層間における膨張破断力の作用によって、広域に亘
っていた前記単位層間当りの部分接着状態を数回繰返し
て引き剥がすように構成したものである。
【0008】即ち本発明の接着捌き工法は、従来公知の
空気ブラストによる一方の端縁から吹付けや、気体に
よる両側端縁から層間への一回程度の吹込みによる、単
数枚、狭い範囲の堆積層間の接着捌き工法に代えて、薄
板堆積物の繰出方向左右両側の略中央部付近に形成し
複数枚の薄板に掛る数cm程度の高圧空気の吹込エ
リアから繰出動作の都度、数kg/cm程度の高圧空
気を毎回0.5秒間程度左右同時に堆積層間に吹込むこ
とによって、繰出方向の左右から吹込んだ高圧空気が繰
出方向の前後にも層間を拡散して行って、高圧空気の吹
込みによる膨張破断力によって堆積層間の接着捌き作用
が広範囲に及び、少なくともこの広範囲に及ぶ堆積層間
の接着捌き作用が繰出し作業にともなう堆積の上昇過程
で、上記複数枚の薄板に掛る吹込エリア中で単位層間
当り数回は繰返し行われるように構成したものである。
【0009】また上記複数枚の薄板に掛る吹込エリアか
らの堆積層間への高圧空気の吹込み動作は、その生産過
程中での薄板の堆積姿態が幾分横にづれたまま堆積され
ていることが多いので、堆積側方の複数枚の薄板に掛る
吹込エリアからの高圧空気の層間吹込み動作を確実にす
るため、本発明はスポンジ状の当接面を有する高圧空気
の吹込部材を、薄板堆積物の繰出方向の左右両側の略中
央部付近に形成した複数枚の薄板に掛る吹込エリアに押
圧当接自在に装備して、上記複数枚の薄板に掛る吹込エ
リア付近からの高圧空気の漏洩を防止しつつ、堆積層間
への確実な高圧空気の吹込みを図るように構成したもの
である。
【0010】
【実施例】図1および図2は本発明を適用した薄板の繰
出装置の実施の一例を示すものであって、ベニヤ合板等
の薄板堆積物1をテーブルリフター2上に搭載して、図
示してないが堆積の上方に架設した光電スイッチ等のレ
ベル制御器によって前記テーブルリフター2の昇降を制
御して所定の堆積高さに常時保持するように装置されて
いるものである。
【0011】次に堆積の最上面にあった薄板3aは、吸
着パット4により繰出方向の左右両側の略中央部付近が
吸着されて上方に配設された吸着コンベヤ5の搬送面ま
で都度引上げられて繰出動作を開始し、繰出された薄板
3bを後段工程へ受渡すように構成されている。前記吸
着パット4には吸引用のブロアー6および昇降用のエア
ーシリンダー7等が装備され、また前記吸着コンベヤ5
は吸引用のファン5a,吸引凾5b,吸着ローラ5c等
から構成されており、前記吸着パット4と前記吸着コン
ベヤ5の連繋により薄板の繰出機構を構成しているもの
である。
【0012】次にまた本発明の接着捌き装置の主要部を
構成するスポンジ状の当接面を有する高圧空気の吹込部
材8a,8bは、薄板堆積物1の繰出方向左右両側の
略中央部付近に形成した複数枚の薄板に掛る吹込エリア
側方から往復動自在に左右一対の吹込部材8a,8b
が架設されており、堆積の最上面の薄板3aが繰出され
る都度前記堆積の左右両側の複数枚の薄板に掛る吹込エ
リアから堆積層間に向けて数kg/cm程度の高圧空
気を毎回0.5秒間程度左右同時に繰返し吹込むように
その制御回路が構成されている。前記左右一対の吹込部
材8a,8bは図4および図5に例示するように、当接
体9に貼着したスポンジ10等の軟質気密部材の中心部
に直径25mm程度の孔11を空けて、約5cm程度
の複数枚の薄板に掛る吹込エリアを堆積の両側面に形成
するようにして、該吹込エリアに対して高圧空気を導入
管12から繰出動作の都度導入可能に、前記制御回路に
接続されたソレノイドバルブ13が前記導入管12に装
着されている他、前記当接体9には薄板堆積物1の繰出
方向左右両側から同時に繰出される一対のエアーシリ
ンダー14が装着されて機枠に一体に架設されている。
また前記当接体9にスポンジ10等の軟質気密部材を貼
着した理由は、図5に例示するように生産過程中で堆積
される薄板堆積物1の堆積姿態は幾分横にづれたまま堆
積されていることが多いので、前記スポンジ10等の孔
11が堆積の側面に形成する複数枚の薄板に掛る吹込エ
リア付近からの高圧空気の漏洩を防止しつつ堆積層間へ
の確実な高圧空気の吹込みを図るように構成したもので
ある。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、薄板堆
積物の繰出方向左右両側の略中央部付近に形成した
数枚の薄板に掛る高圧空気の吹込エリアに、スポンジ状
の当接面を有する高圧空気の吹込部材を押圧当接して、
前記吹込部材から繰出動作の都度高圧空気を薄板堆積物
の堆積層間に繰返し吹込んで、該堆積層間の接着状態を
堆積の左右両側の略中央部付近から繰返し数回引き剥が
ように構成したものであるから、従来困難であった堆
積層間が接着剤等の浸潤物質によって幾分接着状態を呈
している生産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板堆積
物の層間分離動作の確動性を格段に高めることが出来、
それによって工程能率を向上し、繰出過程の製品の損傷
をも防止し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薄板の繰出工程に適用した接着捌き装置の側
面図。
【図2】 同じくその背面図。
【図3】 図2A−A線における横断平面図。
【図4】 吹込部材の斜視図。
【図5】 吹込部材の薄板堆積物への押圧当接状態を示
す一部切欠側面図。
【符号の説明】 1 薄板堆積物 8a,8b 吹込部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堆積層間が幾分接着状態を呈している生
    産過程中に堆積したベニヤ合板等の薄板の堆積物を最上
    面のものから順次後段工程へ繰出して加工する薄板の繰
    出工程において、薄板堆積物の繰出方向に直交した左右
    両側の略中央部付近に形成した吹込エリアに、スポンジ
    状の当接面を有する高圧空気の吹込部材を押圧当接し
    て、前記吹込部材から繰出動作の都度高圧空気を薄板堆
    積物の堆積層間に吹込んで、該堆積層間の接着状態を繰
    返し捌くようにしたことを特徴とする薄板の堆積層間の
    接着捌き方法。
  2. 【請求項2】 堆積された薄板の最上面のものを吸着し
    て吸着コンベヤの搬送面まで都度引上げて繰出動作を開
    始させる吸着パットを備えた薄板の繰出機構と、薄板堆
    積物の繰出方向に直交した左右両側の略中央部付近に形
    成した吹込エリアに往復動自在に架設した左右一対のス
    ポンジ状の当接面を有する高圧空気の吹込部材とからな
    ることを特徴とする薄板の堆積層間の接着捌き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107932650A (zh) * 2017-06-30 2018-04-20 郑德华 家具外皮分送装置
CN108407024A (zh) * 2018-02-28 2018-08-17 重庆双驰门窗有限公司 门板热压装置

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