JP2015155578A - 噴霧機能を備えるパルプシート裁刻機 - Google Patents

噴霧機能を備えるパルプシート裁刻機 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、パルプシート裁刻機において、給紙部に積載するパルプシートの山の最上部の形状により、吸引不良による給紙ミスや二枚差しが発生するため、パルプシートの山の側面及び背面にくさびを入れることでパルプシートの山の形状を整えていたが、くさびを用いることで、誤ってくさびが給紙され搬送先の機器類に巻き込まれることによる損害が発生していたことに関する。
【解決手段】
本発明の目的は、パルプシート裁刻機周辺に噴霧器を備え、パルプシートの山の側面及び背面に水を噴霧し、含水膨張させることにより、くさびを使用しなくても、パルプシートの山の最上部の形状を整え、吸引不良による給紙ミスや二枚差しを防止する機構及び、圧着したパルプシートに水を噴霧し、ふやかすことにより、パルプシート同士が剥離しやすくなり、二枚差しを防止する機構を提供することにある。

【選択図】図1

Description

本発明は、パルプシートを裁刻する裁刻機に関するものである。
日本銀行券用紙は、原材料であるパルプシートを、パルプシート裁刻機で裁断し、水を張った離解機でその繊維をほぐし、叩解工程で切断・フィブリル化した後、抄紙機により抄造されている。
パルプシートを裁断する場合には、給紙部のサッカーヘッドにより一枚ずつパルプシートを吸引、裁刻部へ送り出す構造となっているが、原材料の性質上、パルプシートは湾曲しており、積み上げて、パルプシートの山を形成した際には、その最上部が水平でなくなるため、水平に吸引するサッカーヘッドが、確実に1枚ずつ吸引することは困難であり、結果、吸引不良により、サッカーヘッドのみが動き、給紙されない給紙ミスや、接着する二枚のパルプシートが同時に給紙される二枚差し等の原因となっている。
このため、パルプシートの山の高さの低い角及び辺の直下の側面にくさびを入れ、パルプシートの山の最上部を水平に保つことで、吸引不良による給紙ミスを回避していた。
さらに、パルプシートの山の送り出しローラー側に対して背面側となる箇所にくさびを入れ、送り出しローラー側への降傾斜を作ることで、サッカーヘッドが2枚のパルプシートを吸い上げた際に、2枚目のパルプシートが送り出しローラー手前の二枚差し防止板に当たりやすくなり、二枚差しを防いでいた。
くさびを用いて、パルプシートの山の形状を整える場合、くさびを入れた箇所のシートが給紙される前に、くさびを抜かなければならないことから、パルプシートの山の形状が、元の状態に戻ってしまい、その後の給紙効率が低下していた。
また、くさびを抜くタイミングが遅れてしまうと、パルプシートと共にくさびが搬送されてしまい、送り出しローラー及び搬送先の機械類に損害を与えていた。
(くさびを使う前の問題点)
パルプシートの山の最上部流れ方向が水平であると、サッカーヘッド吹き捌き部から排出される空気の浮力と、サッカーヘッド吸引部によって吸引された最上部のパルプシートとの間の静電気力により、その下のパルプシートも二枚差し防止板を超えて、送り出しローラーへ給紙され、二枚差しが発生し易かった。
(くさびを使う前の問題点)
パルプシートの山の最上部幅方向が水平でない場合、パルプシートの山の最上部にサッカーヘッドの第一吸引部が接着しにくいため、吸引不良による給紙ミスが発生し易かった。
パルプシートは納入及び保管の過程で、シートの端等に圧力がかかった場合に、重なり合うパルプシートの端同士が圧着される。このため、二枚差し等、複数枚重なって給紙される現象が多発していた。
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、パルプシート裁刻機の給紙部においてパルプシートに水分を付与することで、吸引不良による給紙ミスや二枚差しの発生しないパルプシート裁刻機を提案することを目的とする。
積層したパルプシートの山から一枚ずつパルプシートを給紙する給紙部と、裁刻のための水分をパルプシートに供給する加湿部と、加湿部から裁刻部へとパルプシートを搬送する搬送部と、ナイフドラムの回転によりパルプシートを裁刻する裁刻部とからなるパルプシート裁刻機において、前記給紙部周辺に噴霧器を設置し、前記噴霧器を用いて前記パルプシートの山に対し、任意の水分を噴霧することを特徴とするパルプシート裁刻機に関するものである。
本発明により、パルプシートの山の形状を整えるための、くさびの使用頻度が減
り、誤ってくさびが給紙され搬送先の機器類に巻き込まれることによる損害の発生を減少させることができた。
本発明により、パルプシートの山からくさびを抜いた際、山の形状が元に戻り、
それ以降の給紙効率が低下していたが、水分を付与し、山の形状を整えることで、山を使い切るまで、最適な形状を保ち続けることができるようになり、吸引不良による給紙ミスの発生頻度が減少した。
本発明により、パルプシートの山からくさびを抜くタイミングを考慮する、作業負荷が減少した。
本発明により、パルプシートの含水箇所がふやけて、二枚の圧着されたパルプシート同士が剥離しやすくなったことで、二枚差しによる裁刻時のトラブルの発生頻度が減少した。
本発明により、パルプシートの山の最上部の形状を、サッカーヘッドが吸引し易
い形状に容易に整えることで、吸引不良による給紙ミスの発生頻度が減少した。
裁刻機の全体を示す図 給紙部における給紙装置を示す図 サッカーヘッド概略図 整えるべきパルプシートの山の形状を示す図 噴霧器概略図
本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。しかしながら、本発
明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲における技術的思想の範囲内であれば、その他いろいろな実施の形態が含まれる。
図1は、本発明の裁刻機の全体を表す図であり、給紙部(1−1)、噴霧器(1−2)、加湿部(1−3)、搬送部(1−4)、裁刻部(1−5)によって略構成してなる。
図2は、給紙部(1−1)を詳細に示す図である。給紙部(1−1)は、フレーム架台、フレーム、サッカーヘッド(2−1)、昇降装置(2−2)、送り出しローラー(2−3)、二枚差し防止板(2−4)により構成されている。
図3は給紙部(1−1)のサッカーヘッド(2−1)を詳細に示す図である。サッカーヘッド(2−1)は吹き捌き部(3−1)、第一吸引部(3−2)、第二吸引部(3−3)から構成されている。第一吸引部(3−2)及び第二吸引部(3−3)は吸盤を備え、ロータリーバルブやスピンドル等のタイミングを合わせ、紙を吸着し、カム動作によりパルプシートを給紙方向へ送り出している。パルプシートが搬送されると、昇降装置が自動昇降するしくみとなっている。また、昇降装置はパルプシートの山(P)の最上部と、第一吸引部(3−2)との接触距離を手動にて調節できる機能を持つ。
図4は、パルプシートの山(P)を側面から見た図である。パルプシートの山(P)は、送り出しローラー(2−3)側の面を前面、その反対側を背面、その他2面を側面とするとき、側面及び背面に水を噴霧することで、パルプシートの山(P)の最上部の形状を、背面から前面への方向が降傾斜に、また、両側面の方向が水平になるよう形状を整える。
積層するパルプシートの山(P)の両側面の方向が水平でない場合、パルプシートが吸引されず、給紙不良の原因になることから、パルプシートの山(P)の最上部において、高さの低い辺及び角の直下の側面に対して、水を噴霧することでパルプシートを膨張させパルプシートの山(P)の最上部の両側面の方向を水平に保つ。
さらに、積層するパルプシートの山(P)の背面に水を噴霧することで、給紙方向に降傾斜が形成され、複数枚のパルプシートが搬送されてしまった場合、余分なパルプシートが二枚差し防止板(2−4)により堰き止められることで、確実に一枚ずつ搬送することが可能となる。
図5は給紙部に近接し設置した噴霧器を示す図である。
噴霧器は、水を保持するタンク(5−1)と、水を吸い上げるポンプ(5−2)と、ポンプで吸い上げた水を噴霧する噴霧ハンドル(5−3)からなる。これら、タンク(5−1)、ポンプ(5−2)及び噴霧ハンドル(5−3)は、特に限定されるものではなく、水分を保持し、必要に応じ噴霧できればよく、実施例においては、ゴールデンスター社製電気噴霧器MS−900を使用した実施例について説明する。
噴霧ハンドル(5−3)には水を噴霧する噴霧口(5−4)が2口形成されており、各々に口から均等量の水を噴霧することが可能である。噴霧ハンドル(5−3)は片手で持ち、操作することが可能である。噴霧ハンドルの取手(5−6)には、把持することにより水の噴霧を開始することのできるレバー(5−7)があり、噴霧ハンドル(5−3)とポンプ(5−2)はホースによって連携している。
タンク(5−1)は、水量制御部(5−8)を備え、水の噴霧により、タンク(5−1)内の水量が減少した際に、水流入口(5−5)から自動的に水が追加される。
作業者が噴霧ハンドル(5−3)のレバー(5−7)を把持することにより、2口の噴霧口(5−4)から水が噴霧される。レバーを把持している限り、水は噴霧され続け、レバーを離すことで噴霧が停止する。噴霧ハンドルを自由に動かすことにより、給紙部に積載したパルプシートの山(P)に対して、任意の部位へ水分を噴霧することができる。
噴霧する場合は、パルプシートの山(P)の最上部における、高さの低い辺及び角の直下の側面に対して水を噴霧することで、含水個所が膨張し、パルプシートの山(P)の最上部を図4における二枚差しが発生しにくい形状に維持できる。
梱包されたパルプシートを開梱し、昇降装置(2−2)に積載可能な1.0mから1.5m程度の高さに積層し、パルプシートの山(P)を形成する。パルプシートの山(P)を昇降装置(2−2)に積載し、噴霧器(1−2)を用いてパルプシートの山に水を噴霧し、パルプシートの山(P)の形状を図4における二枚差しが発生しにくい形状に整える。
パルプシートの山(P)の形状を整えた後、昇降装置(2−2)を起動させ、パルプシートの山(P)の最上部に、サッカーヘッド(2−1)第一吸引部(3−2)の吸盤が届く高さまで、パルプシートの山(P)を上昇させる。その後、サッカーヘッドを起動させ、パルプシートを一枚ずつ加湿部へと搬送する。
パルプシートがある程度の枚数が搬送され、パルプシートの山(P)の自重が少なくなり、パルプシートの山(P)の最上部の形状が変形してきた際には、再度、パルプシートの山(P)の最上部における、高さの低い辺及び角の直下の側面に対して水を噴霧し、図4における二枚差しが発生しにくい形状に整える。
水を噴霧し、パルプシートの山(P)の形状を整えた場合は、最上部とサッカーヘッドとの接触距離が変化するため、昇降装置(2−2)を用いて、第一吸引部(3−2)の吸盤が適切にパルプシートを吸着する距離に調節する。
加湿部(1−3)では、パルプシートが通過する際に、上下2箇所ずつ設置してある拡散型のノズルガンにより、パルプシート全面に水を噴霧している。加湿部(1−3)にて、パルプシートの水分量を25%から30%にすることで、裁刻部での裁刻刃の負担を軽減させている。
搬送部(1−4)では、加湿されたパルプシートを搬送ベルト及びローラーで押さえながら、加湿部(1−3)から裁刻部(1−5)へパルプシートを搬送している。搬送したパルプシートは一定の厚みになるよう、裁刻部(1−5)のコンベア上に積み重ねられる。パルプシートを積み重ねた際に、均一な厚みを持たせることが、裁刻刃に負担をかけないために重要なため、給紙部(1−1)から搬送部(1−4)までのパルプシート搬送速度を調節している。また、二枚差しが発生すると、裁刻部(1−5)のコンベア上に積み重ねた際に、その箇所が厚くなるため、裁刻部(1−5)の刃に負担をかけることとなる。
裁刻部(1−5)はコンベア上に積み重ねられたパルプシートを搬送し、駒口で圧力をかけてパルプシートを挟んで固定し、ナイフドラムに5枚設置された裁刻刃の回転によりパルプシートの層を削ぐように裁刻する。
1−1 給紙部
1−2 噴霧器
1−3 加湿部
1−4 搬送部
1−5 裁刻部
P パルプシートの山
2−1 サッカーヘッド
2−2 昇降装置
2−3 送り出しローラー
2−4 二枚差し防止板
3−1 吹き捌き部
3−2 第一吸引部
3−3 第二吸引部
5−1 タンク
5−2 ポンプ
5−3 噴霧ハンドル
5−4 噴霧口
5−5 水流入口
5−6 取手
5−7 レバー
5−8 水量制御部

Claims (2)

  1. 積層したパルプシートの山から一枚ずつパルプシートを給紙する給紙部と、
    裁刻のための水分をパルプシートに供給する加湿部と、
    加湿部から裁刻部へとパルプシートを搬送する搬送部と、
    ナイフドラムの回転によりパルプシートを裁刻する裁刻部とからなるパルプシート裁刻機において、
    前記給紙部に噴霧器を備え、前記噴霧器を用いて前記パルプシートの山に対し、
    任意の水分を噴霧することを特徴とするパルプシート裁刻機。
  2. 前記噴霧器は、水量制御部を有し、噴霧される水が自動で給水されることを特徴とした請求項1記載のパルプシート裁刻機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3668164A1 (en) 2015-08-06 2020-06-17 Sharp Kabushiki Kaisha Terminal device, base station device, communication method, and integrated circuit
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