JPH0713690B2 - オ−トフオ−カスカメラのレンズ駆動装置 - Google Patents

オ−トフオ−カスカメラのレンズ駆動装置

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JPH0713690B2
JPH0713690B2 JP60277759A JP27775985A JPH0713690B2 JP H0713690 B2 JPH0713690 B2 JP H0713690B2 JP 60277759 A JP60277759 A JP 60277759A JP 27775985 A JP27775985 A JP 27775985A JP H0713690 B2 JPH0713690 B2 JP H0713690B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、オートフォーカスカメラのレンズ駆動装置、
更に詳しくは、オートフォーカスカメラにおいて、モー
タ駆動により撮影レンズを合焦位置へ速やかに移動させ
るレンズ駆動装置に関する。
[従来の技術] カメラのフイルム面と光学的に等価な位置に配置した測
距素子によって像面のデフォーカス量を算出し、そのデ
フォーカス量に応じてモータを駆動して撮影レンズを合
焦位置へ移動させるという自動焦点調節機能を有したレ
ンズ鏡筒や自動焦点カメラは周知であり、また、これら
のカメラやレンズ鏡筒において、撮影レンズが同レンズ
およびモータの慣性によって合焦位置からオーバーラン
するのを防ぐために撮影レンズが合焦位置に近づいたら
モータの駆動方法をパルス駆動方式に切り換えて減速さ
せたり、予測されるオーバーランのパルス数を目標とす
る移動パルス数から予じめ減じておくなどの方法は既に
本出願人によって提案されている(特開昭59−64816号
公報参照)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、電源電圧が低下した場合やレンズの重量すなわ
ちモータ負荷が増大した場合にはモータの回転速度が低
下するので、合焦位置からのオーバーランは予測した値
よりも減少する。従って、このような時には撮影レンズ
が合焦位置に達する前に停止する。また、レンズ交換可
能なカメラに応用した場合には、交換レンズ毎に慣性や
負荷が異なるためにモータの回転速度に差が生じ、オー
バーランパルス数を一様には定められなくなり、精度の
高い焦点調節が不可能になる。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、電
源電圧が低下したり、撮影レンズ鏡筒を交換した場合に
おいても、精度の高い自動焦点調節が可能なレンズ駆動
装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明の、オートフォーカスカメラのレンズ駆動装置に
おいては、第1図に示すように、測距手段1からの出力
信号に基づく撮影レンズ5の目標移動量を、レンズ駆動
モータ4の回転時にパルス発生手段6から出力されるパ
ルス信号数に演算手段2で換算し、このパルス信号数に
基づいてモータ駆動手段3にてモータ4をパルス駆動す
るとともに、定速回転制御手段7によって上記パルスの
デューティ比を補正するようにしている。
[実施例] 次に、本発明の実施例を第2図以下の図面を用いて説明
する。
第2図は本発明が適用されるカメラシステムの電源供給
を主体として見た全体の電気回路のブロック図である。
電源電池11の電圧VCCは電源スイッチ12の閉成時にDC/DC
コンバータ13により昇圧され、ラインl0,l1間が電圧V
DDに定電圧化されている。ラインl0,l1間にMAINCPU14,
バイポーラII回路15,バイポーラI回路16,ストロボ制御
回路17,レンズデータ回路18,データバック回路19が接続
されており、バイポーラII回路15の電源供給制御はMAIN
CPU14のパワーコントロール回路からの信号により行な
われ、バイポーラI回路16〜データバック回路19の電源
供給制御はバイポーラII回路15からのパワーコントロー
ル信号により行なわれる。
合焦センサ20,A/Dコンバータ21,AFCPU22からなるオート
フォーカス回路部は電源制御用トランジスタ23を介して
ラインl0,l1間に接続されており、このオートフォーカ
ス回路部に対する電源供給制御はMAINCPU14のオートフ
ォーカス用パワーコントロール回路からの信号による上
記トランジスタ23のオン,オフ制御により行なわれる。
AFCPU22はオートフォーカス用アルゴリズム演算を行な
うための中央演算処理装置で、合焦・非合焦の表示を行
なうオートフォーカス(AF)表示回路24が接続されてい
る。MAINCPU14はフイルムの巻上,巻戻,露出シーケン
ス等カメラ全体のシーケンスをコントロールするための
中央演算処理装置で、上記合焦表示以外の表示を行なう
表示回路25を接続されている。バイポーラII回路15は巻
上,巻戻用モータ制御,レンズ駆動およびシャッタ制御
等、カメラのシーケンスに必要な各種ドライバを含む回
路で、モータ駆動回路26およびオートフォーカス(AF)
補助光回路27等が接続されている。バイポーラI回路16
は主として測光をつかさどる回路であり、測光素子28を
有している。ストロボ制御回路17は内蔵、或いは外付け
されたストロボ29に対する発光制御を行なうためのもの
である。レンズデータ回路18は、交換レンズ毎に異な
る、オートフォーカス時,測光時,その他のカメラ制御
時に必要な、固有のレンズデータを記憶した回路であ
る。このレンズデータ回路18に入っているレンズデータ
のうちオートフォーカス時に必要なデータとしては、レ
ンズ変倍係数(ズーム係数),マクロ識別信号,絶対距
離係数a,b,パワーフォーカスデューティ係数,オートフ
ォーカス精度スレッショールドETh,レンズ回転方向,開
放F値等である。
上記バイポーラII回路15では電源電圧VDDの状態を監視
しており、電源電圧が規定電圧より低下したときMAINCP
U14にシステムリセット信号を送り、バイポーラII回路1
5〜データバック回路19の電源供給、並びに、合焦セン
サ20,A/Dコンバータ21およびAFCPU22からなるオートフ
ォーカス回路部の電源供給を断つようにしている。MAIN
CPU14への電源供給は規定電圧以下でも行なわれる。
第3図は、上記第2図に示す電気回路のうちのオートフ
ォーカス回路部の概略ブロック図である。オートフォー
カス用中央演算処理装置であるAFCPU22とMAINCPU14と
は、シリアルコミュニケーションラインでデータの授受
が行なわれる。そして、その通信方向はシリアルコント
ロールラインにより制御される。このコミュニケーショ
ンの内容としては、交換レンズに固有のレンズデータ
や、絶対距離情報等である。また、MAINCPU14からAFCPU
22にカメラの各モード(オートフォーカス・シングルモ
ード/オートフォーカス・シーケンスモード/パワーフ
ォーカスモード/その他のモード)の各情報がモードラ
インを通じてデコードされる。さらに、MAINCPU14からA
FCPU22へのAFENA(オートフォーカスイネーブル)信号
はオートフォーカス,パワーフォーカスの各モードのス
タートおよびストップをコントロールする信号であり、
AFCPU22からMAINCPU14へのEOFAF(エンドオブオートフ
ォーカス)信号はオートフォーカス,パワーフォーカス
モードでの動作終了時に発せられ、露出シーケンスへの
移行を許可する信号である。
また、バイポーラII回路15はAFCPU22からのAFモータコ
ントロールラインの信号をデコードし、モータ駆動回路
26をドライブする。モータ駆動回路26の出力によりレン
ズ駆動モータ31が回転すると、レンズ鏡筒の回転部材に
等間隔に設けられたスリット32が回転し、同スリット32
の通路を挟んで発光部33aと受光部33bとを対向配置させ
てなるフォトインタラプタ33がスリット32をカウントす
る。即ち、スリット32とフォトインタラプタ33はアドレ
ス発生部34を構成しており、同アドレス発生部34から発
せられたアドレス信号(スリット32のカウント信号)は
波形整形されてAFCPU22に取り込まれる。
AFCPU22からバイポーラII回路15に送られるサブランプ
(以下、Sランプと略記する)信号はAF補助光回路27を
コントロールする信号で、被写体がローライト(低輝
度),ローコントラストのときSランプ27aを点灯す
る。
AFCPU22に接続されたAF表示回路24は合焦時に点灯する
合焦OK表示用LED(発光ダイオード)24aと、合焦不能時
に点灯する合焦不能表示用LED24bを有している。なお、
このAFCPU22にはクロック用発振器35,リセット用コンデ
ンサ36が接続されている。
また、上記AFCPU22とA/Dコンバータ21はバスラインによ
りデータの授受を行ない、その伝送方向はバスラインコ
ントロール信号により制御される。そして、AFCPU22か
らA/Dコンバータ21にセンサ切換信号、システムクロッ
ク信号が送られるようになっている。そして、A/Dコン
バータ21は例えば、CCDからなる合焦センサ20に対しCCD
駆動クロック信号、CCD制御信号を送り、合焦センサ20
からCCD出力を読み出し、この読み出したアナログ値のC
CD出力をディジタル変換してAFCPU22に送る。
次に、第4図〜第9図に示すフローチャートに基づい
て、本発明のレンズ駆動装置の動作を説明する。オート
フォーカス回路部はMAINCPU14のオートフォーカスパワ
ーコントロール回路が動作状態となることによってトラ
ンジスタ23がオンして電源電圧VDDが供給され、これに
よって、第4図に示すパワーオン・リセットのルーチン
の実行を開始する。
このパワーオン・リセットルーチンが開始されると、ま
ず、〈I/Oイニシャライズ〉のサブルーチンでオートフ
ォーカス回路部の駆動回路のイニシャライズが行なわれ
る。具体的には、AF表示回路24,モータ駆動回路26およ
びAF補助光回路27等のオフ並びにMAINCPU14とのシリア
ルコミュニケーションラインのイニシャライズ等が行な
われる。
次に、〈モードリード〉のサブルーチンで、MAINCPU14
からのモードラインの信号(モード信号)を読み出し、
いかなるレンズ駆動モードを実行するかを判定したの
ち、〈タイマ〉のルーチンで一定時間を経て、再度〈モ
ードリード〉のルーチンを経てモードの切換時点を読み
取っている。そして、モードの切換えが完了するまでは
最初の〈モードリード〉に戻る。〈モードリード〉のサ
ブルーチンを〈タイマ〉を挟んで2回通過するようにし
ているのは、モード切換時点での読み取りの誤動作を防
止するためである。
モードの切換えが確実に行なわれて切換前と切換後のモ
ードが同一になったとき、その切換後のモードを読み取
って各モードのサブルーチンへ移行する。即ち、レンズ
駆動の各モードとしては、〈レンズリセット〉,〈PF
(パワーフォーカス)〉,〈AFSIN(AFシングル)〉,
〈AFSEQ(AFシーケンス)〉の各モードであり、これら
のモードのうちの1つが選ばれると、この選択されたモ
ードのサブルーチンを実行したのち上記〈I/Oイニシャ
ライズ〉のルーチンへ戻る。〈レンズリセット〉,〈P
F〉,〈AFSIN〉,〈AFSEQ〉のいずれのモードも選択さ
れず、〈その他〉のモードが選ばれたときなどは、これ
は単なるノイズとみなされて、〈タイマ〉のルーチンで
一定時間の経過後上記〈I/Oイニシャライズ〉へ戻る。
ここで、〈レンズリセット〉モードの動作は、レンズを
強制的に無限遠(∞)の位置まで繰り込み、これによっ
て、相対的距離信号、即ち、合焦センサ20から出力され
る測距出力信号を無限遠(∞)の位置からのパルス移動
数に置き換えて絶対距離信号に変換しようとするための
イニシャライズ動作、即ち、絶対距離カウンタのクリア
動作である。〈レンズリセット〉が選択された場合、こ
の絶対距離カウンタのクリアのあと例えば5ms経ってか
らI/Oイニシャライズ動作に戻る。また、〈PF〉モード
とは、レンズの距離環を手動ではなく、レンズ駆動モー
タ31を用いてレンズのフォーカシング動作をマニュアル
のピント合せ又はフォーカスエイドを用いて実施しよう
とするものである。さらに詳しく言えば、図示しないPF
UP(パワーフォーカスアップ)スイッチ,PFDN(パワー
フォーカスダウン)スイッチのオン,オフによってレン
ズの繰り出し、繰り込みが行なわれることになる。ま
た、〈AFSIN〉のモードの動作は、ワンショットオート
フォーカス動作であり、被写体に対してオートフォーカ
ス動作後にフォーカスロックするものである。さらに、
〈AFSEQ〉モードは連続動作のオートフォーカスであ
り、このモードでは、レリーズ釦の1段目を動作しつづ
ける限りオートフォーカス動作を連続的に行なうことに
なる。
次に、上記各レンズ駆動モードのうち〈AFSIN〉のモー
ドが選択され、ワンショットオートフォーカス動作が行
なわれる場合を説明する。
〈AFSIN〉のモードが選択された場合は、第5図に示す
〈AFSIN〉のルーチンが実行され、MAINCPU14からのAFEN
A信号が“H"レベル(アクティブ)になっているか否か
を検出する。レリーズ釦の第1段目の動作でAFENA信号
がアクティブになってオートフォーカス動作が開始さ
れ、〈AFSIN2〉のサブルーチンが呼び出される。但し、
レリーズ釦の第2段目の動作が受け付けられるのは、オ
ートフォーカス動作が終了して合焦状態が得られ露出シ
ーケンスが開始されるときである。〈AFSIN2〉では、後
述するように、合焦センサ20のCCD積分,測距出力の演
算およびレンズの駆動等が行なわれる。そして、この
〈AFSIN2〉のオートフォーカス動作の結果である合焦,
非合焦の表示は、〈AFSIN2〉の動作の後、AFステータス
フラグを監視して行なわれる。AFステータスフラグはロ
ーコンフラグ(被写体がローコントラストのとき“1"に
セットされるフラグ、以下LCフラグと略記する)、移動
フラグ(被写体が移動しているとき“1"にセットされる
フラグ、以下、Mフラグと略記する)および最至近フラ
グ(レンズを最至近距離以上に繰り出そうとしたときに
“1"にセットされるフラグ、以下Nフラグと略記する)
を有しており、これらのうち、いずれのフラグとも0の
とき合焦が可能であり、上記各フラグのうち何らかのフ
ラグが立つと合焦不能であるので、AFステータスフラグ
の監視の結果、同AFステータスフラグが0であれば合焦
OKの表示が前記AF表示回路24のLED24aによって行なわ
れ、AFステータスフラグが≠0であれば合焦不能の表示
が前記LED24bによって行なわれる。合焦であれば、MAIN
CPU14へEOFAF信号が発せられてオートフォーカス動作が
終了し、MAINCPU14においてレリーズ釦の2段目の動
作、即ち、露出シーケンスの開始を待機する状態とな
る。つまり、一度合焦が終了すると、AFENA信号がアク
ティブになっていても、その後のレンズ動作が禁止され
合焦OK表示のLED24aが点灯したままとなり、フォーカス
ロック状態となる。MAINCPU14からのAFENA信号が“L"レ
ベル(インアクティブ)になったときは第4図に示すパ
ワーオン・リセットのフローの初期動作にリターンす
る。
上記〈AFSIN〉のモードの動作中、〈AFSIN2〉のサブル
ーチンのプログラム動作は第6図に示すようにして行な
われる。
まず、前回の測距演算値(前回の合焦センサ20の出力パ
ルス)と今回の測距演算値(今回の合焦センサ20の出力
パルス)との比較のためにRETRY(リトライ)フラグが
クリアされ、AFループカウンタに一連のオートフォーカ
ス動作における最大測距回数がセットされる。このあ
と、ある明るさ以上では確実にCCD積分が行なわれるよ
うに、ITIMEレジスタにCCD積分時間の最大値がセットさ
れる。そして、AFステータスフラグがクリアされ、Sラ
ンプフラグもクリアされる。ここまでのフローの動作で
オートフォーカス動作の開始前のイニシャライズ動作が
終了する。このあと、〈レンズリード〉のルーチンが呼
び出され、前記レンズデータ回路18に入っているレンズ
内の各データが読み出されたのち、測距のための〈AF〉
のルーチンが呼び出される。この〈AF〉のサブルーチン
内では、CCD積分時にSランプ27aを点灯させる必要があ
るか否かが判断され、点灯する必要がある場合にはSラ
ンプフラグがセットされ、必要ない場合にはクリアされ
る。また、ローライトフラグ(被写体がローライトのと
き“1"にセットされるフラグ、以下、LLフラグと略記す
る)、LCフラグがセット或いはクリアされる。
今、〈AF〉の測距動作後、LLフラグ、LCフラグのいずれ
もクリアされた状態にあるときは、〈パルス〉のルーチ
ンを呼び出し、目標点までのレンズ駆動量が計算され
る。即ち、この〈パルス〉のルーチンでは、上記〈AF〉
の動作で求められたAF(測距)演算出力値を各交換レン
ズ毎の距離移動量に変換するためにレンズデータ回路18
から変倍係数等の情報を読み取り、この読み取った変倍
係数とAF演算出力値により合焦点までの移動量に相当す
るパルス(アドレス信号)数が計算される。
このあと、上記AF演算出力値(ERROR)と、レンズデー
タ回路18より読み出したオートフォーカス精度スレッシ
ョルドEThとを比較し、上記AF演算出力値(ERROR)が上
記スレッショルドEThよりも大きければ、へ進み、RET
RYフラグの判別を行なう。1回目の測距動作では、RETR
Yフラグが0であることからRETRYフラグのセットが行な
われたあと、上記パルス数がセーブされる。そして、2
回目以降の測距動作ではRETRYフラグがセットされてい
るので、今回のパルス数と前回のパルス数とが比較され
る。このとき、前回パルス数に比較して今回パルス数の
方が移動量だけ少なめになっていれば、レンズ駆動によ
り合焦点に近づいたことになるので、次のレンズ駆動で
は、さらに、より一層近づくであろうということにな
り、前回パルスに代って今回パルスがセーブされ、〈MD
RIVAF〉の−チンを呼び出し、モータによるレンズ駆動
を行なう。このサブルーチン〈MDRIVAF〉の動作につい
ては後述する。
前回パルスと今回パルスとの比較を行なう目的は、オー
トフォーカスのシーケンス全体の発散動作を防ぐことに
ある。両者を比較する仕方としては、(今回パルス
数):(前回パルス数×0.5)、或いは(今回パルス
数):(前回パルス数×1.5)等が考えられる。オート
フォーカスシーケンスの系が発散状態にありそうなとき
は、被写体移動中であることが考えられるので、この場
合には、速やかにレンズ駆動を中止し、オートフォーカ
ス動作の無駄を防ぐためにMフラグをセットしてへ進
み、〈SDISCNT〉、〈CALDIS〉のルーチンを呼び出す。
上記〈MDRIVAF〉によってレンズ駆動が行なわれたの
ち、AFループカウンタにセットされた測距回数値から1
を減じる。そして、この結果、AFループカウンタの値が
0になっていない場合は、ITIMEレジスタに積分時間を
セットし、そして、AFENA信号がアクティブ(つまり、
レリーズ釦の1段目の動作がオン)になっているとき、
次回の測距およびレンズ移動のためにに戻る。こうし
て、−間の測距・レンズ移動が繰り返し行なわれる
毎にAFループカウンタの値が1回ずつ減じられていくこ
とにより、次第に合焦点に近づくことになるが、AFルー
プカウンタの値が0になってもAF演算出力値(ERROR)
が上記スレッショルドEThよりも小さくならないときは
合焦不能であるとしてMフラグがセットされることにな
る。
上記−間の動作の結果、ERROR<EThになると、つま
り上記AF演算出力値(ERROR)がピント誤差範囲内にな
ると、AFステータスフラグをクリアして合焦状態に至っ
たことを示し、〈SDISCNT〉、〈CALDIS〉のルーチンを
呼び出す。
ここで、上記〈AF〉の動作後、もし、LLフラグ或いはLC
フラグがセットされていれば、Sランプフラグの状態が
テストされる。このとき、Sランプフラグが事前に“1"
にセットされていれば、測距のための積分動作中にSラ
ンプ27aが点灯していたにもかかわらずローライト,ロ
ーコントラストの状態になったことになるので、この場
合は、再度LCフラグをテストし、ローコントラストの場
合のみ〈レンズNF(合焦不能)〉のルーチンを呼び出
し、合焦不能の積極的表示を行なう。即ち、この〈レン
ズNF〉のルーチンでは、まず、レンズを一旦、最至近位
置まで繰り出したのち、無限遠(∞)位置まで繰り込ま
せ、このレンズの大幅な移動によって積極的に合焦不能
を使用者に知らせる。なお、合焦不能を表わすレンズ異
常駆動としては無限遠(∞)位置から最至近位置へ繰り
出す動作であってもよい。また、この〈レンズNF〉で
は、無限遠(∞)位置に当て付くことにより、レンズ距
離環の無限遠(∞)位置からのパルス数(アドレス信号
数)をセーブするための絶対距離カウンタのイニシャラ
イズが行なわれる。もし、ローコントラストでなけれ
ば、ローライトでありながら測距演算が行なわれたこと
になるので、この場合は、に戻る。
また、Sランプフラグが事前にクリアされていたときに
は、以前にはSランプ27aが消灯していたことになるの
で、LLフラグ,或いはLCフラグがセットされている場合
は、Sランプフラグをセットし、に進む。従って、2
回目以降の測距動作でSランプ27aが点灯することにな
る。
いずれにしろ、〈AFSIN2〉の動作の終りには〈SDISCN
T〉のルーチンが呼び出されて実行されたのち、〈CALDI
S〉が呼び出される。〈SDISCNT〉では絶対距離カウンタ
に距離環の無限遠(∞)位置から目標点までのパルス数
がセットされる。そして、〈CALDIS〉において、上記の
絶対距離カウンタにセットされたパルス数と、レンズデ
ータ回路18内の絶対距離係数a,bとから、被写体までの
絶対距離の演算が行なわれ、この求められた絶対距離と
絶対距離カウンタの内容がMAINCPU14に送られる。〈CAL
DIS〉が実行されたあとは、第5図に示す〈AFSIN〉のフ
ロー中の〈AFSIN2〉の動作後の位置にリターンする。
次に、上記第6図に示すフローチャート中の〈MDRIVA
F〉の動作について第7図によって説明する。この〈MDR
IVAF〉は目標とするパルス数だけモータを駆動し目標点
まで撮影レンズを移動させるものである。
フローを順に追っていくと、まず、モータ31の回転すべ
き方向がモータ回転方向フラグF0により判定される。こ
のフラグF0については上記第6図中の〈AF〉内で既にセ
ット、或いはクリアされていて、このフラグF0がセット
されている場合にはモータ31の回転方向はUP(レンズ繰
り出し)方向,フラグF0がクリアされている場合にはモ
ータ31の回転方向はDN(レンズ繰り込み)方向に決定さ
れる。このあと、前記〈パルス〉内で決定された目標移
動パルス数を読み込んで、このパルス数に基づき、現
在、撮影レンズが合焦位置から見て遠距離域,中距離
域、近距離域のいずれの距離域に位置しているかを判断
する。撮影レンズが遠距離域にあると判断された場合
は、モータ31を、先に決定された回転方向に全速で駆動
する。その後、モータ31の回転に伴って出力されるパル
ス数をカウントし、撮影レンズの現在位置が中距離域に
達しているか否かを判断する。達していなければ、上記
全速駆動→中距離域の判断のループを繰り返す。中距離
域に達したらモータ31の駆動方式をパルス駆動に切り換
えるために、モータ31がオンになる割合をレジスタONDU
TYにセットするとともに、中距離域での標準スピードを
レジスタSPREGIにセットする。また、モータ31の回転に
伴って出力されるパルス信号の周波数測定を開始する。
パルス駆動は、〈PDRV〉と〈SPCTL〉のサブルーチンを
連続的に呼び出すことにより行なわれる。〈PDRV〉はモ
ータ31のオン信号とショートブレーキ信号を1回ずつ出
力してパルス駆動の1周期を作り出しているサブルーチ
ンであり、第8図に示すように、モータのオン時間とブ
レーキ時間を設定したあと、モータをオンにし、設定時
間をカウントすると、モータ31にブレーキがかけられ設
定時間の経過後リターンする。モータ31のオン時間とブ
レーキ時間の割合は上記レジスタONDUTYにセットされた
値によって決定される。従って、撮影レンズが中距離域
から近距離域に達するまで、モータ31のオンとショート
ブレーキとが上記レジスタONDUTYにセットされた中距離
域のデューティ比で交互に行なわれ、モータ31は中速度
でパルス駆動される。
この中距離域におけるパルス駆動のループの中で、〈SP
CTL〉の働きは、パルス駆動時のモータ回転数を一定に
制御することである。この〈SPCTL〉の動作を説明する
と、上記のパルス駆動時モータ31の回転数はAFCPU22に
よって常に測定されており、第9図のフローチャートに
示すように、あらかじめレジスタSPREGIにセットされた
中距離域での標準スピードと比較される。このとき、レ
ジスタSPREGIにセットされた標準値以上のスピードでモ
ータ31が回転していると判断された場合には、レジスタ
ONDUTYにセットされた値から“1"が減算される。従っ
て、このあと〈PDRV〉が再度呼び出される時にはモータ
31のオン時間が短くなりモータ31の回転スピードが抑制
される傾向になる。また、標準値未満のスピードでモー
タ31が回転していると判断された場合には、レジスタON
DUTYにセットされた値に“1"が加算される。従って、こ
のあと〈PDRY〉が再び呼び出される時にはモータ31のオ
ン時間が長くなりモータ31の回転スピードが増加する傾
向になる。このような動作を繰り返しながらパルス駆動
時においては、レジスタSPREGIにセットされた標準スピ
ードが保たれる。
再び、第7図に示す〈MDRIVAF〉のフローチャートに戻
って説明すると、撮影レンズが中距離域から近距離域に
達した場合、中距離域のときと同様に、近距離域用のパ
ルス駆動のオン時間のデューティ比がレジスタONDUTYに
セットされるとともに、近距離域での標準スピードがレ
ジスタSPREGIにセットされる。そして、このレジスタON
DUTYにセットされたデューティ比で〈PDRV〉の動作が行
なわれ、レジスタSPREGIにセットされた標準スピードの
速度調整が〈SPCTL〉で行なわれる。この近距離域での
パルス駆動のデューティ比は、上記中距離域でのパルス
駆動のデューティ比よりも小さく、また、レジスタSPRE
GIにセットされる標準スピードの値も、近距離域での値
の方が低速値であることは言うまでもない。すなわち、
近距離域においては、上記〈PDRV〉と〈SPCTL〉により
合焦位置での撮影レンズの停止精度を高めるために、中
距離域よりもさらに低速でモータのパルス駆動による回
転を制御している。このあと、撮影レンズが最初に設定
された目標移動パルス数分だけ移動して合焦位置に達し
たことを検知したらモータ31にブレーキ信号を出力す
る。その後、モータ31が完全に停止するまで100ms待機
し、〈SDISCNT〉を呼び出して絶対距離カウンタをセッ
トしたのちリターンする。
撮影レンズが最初に遠距離域にあった場合の動作は上述
の通りであるが、中距離域,近距離域にあった場合に
は、モータ31の動き始めから〈PDRV〉と〈SPCTL〉によ
るパルス駆動を行なう。この場合、モータの駆動時には
大きな起動トルクが必要であるので、一般にはパルス駆
動では起動が難しいと思われがちであるが、〈SPCTL〉
のサブルーチンにおいてモータが動き始めるまでレジス
タONDUTYの値を増加させていくので、実際には、超低速
の起動も滑らかに行なわれる。
このように、中距離域、近距離域では〈PDRV〉,〈SPCT
L〉によってパルス駆動が行なわれており、例えば、電
源電圧が低下したり、撮影レンズの負荷が変化した場合
でも、これらの変化の撮影を受けることなくモータの回
転速度を一定に保つことができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、電源電圧の低下や
撮影レンズの負荷の変化があっても、モータの回転速度
を一定に保つことが可能なパルス駆動方式を実現してい
るので、これによって撮影レンズが合焦位置に達して停
止するまでの制御を一様に行なうことができ、従って、
オーバーランをなくし精度の高い焦点調節を行なうこと
ができる。また、このようなパルス駆動方式を採用して
いることにより、撮影レンズを微動(低速移動)させる
場合でも滑らかに起動させることができるとともに精度
の良い制御を行なうことができる等の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のオートフォーカスカメラのレンズ駆
動装置の基本的構成を示すブロック図、 第2図は、本発明のレンズ駆動装置が適用されるカメラ
システムの電源供給を主体とする電気回路のブロック
図、 第3図は、上記第2図中のオートフォーカス回路部の信
号の授受を示す概略ブロック図、 第4図〜第9図は、上記第3図に示すAFCPUを中心とす
るプログラム動作を表わしたフローチャートである。 1…測距手段 2…演算手段 3…モータ駆動手段 4…モータ 5…撮影レンズ 6…パルス発生手段 7…定速回転制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと、 上記撮影レンズを駆動するモータと、 上記モータの回転に伴ってパルス信号を出力するパルス
    出力手段と、 上記撮影レンズの焦点ずれ量を検出する測距手段と、 上記焦点ずれ量に基づいて、上記撮影レンズの目標駆動
    量を上記モータの回転時に出力されるパルス信号の数に
    換算する演算手段と、 上記パルス出力手段からのパルス信号の数をカウントす
    るカウント手段と、 上記目標駆動パルス数と上記カウント手段のカウント数
    との差が所定値よりも大きい場合には上記モータを高速
    で駆動し、上記差が上記所定値以下の場合には間欠給電
    を行うことによって上記モータを低速で駆動し、上記差
    が0になった場合には上記モータにブレーキをかける駆
    動制御手段と、 を具備するレンズ駆動装置において、上記駆動制御手段
    は、 上記パルス出力手段からのパルス信号の幅によって上記
    撮影レンズの移動速度を検出する速度検出手段と、 上記所定値以下の領域を複数個のゾーンに分割し、その
    ゾーン毎に上記撮影レンズの標準移動速度および上記間
    欠給電の標準デューティ比を記憶している記憶手段と、 上記撮影レンズが上記複数個のゾーンのいずれかに達し
    たら、上記記憶手段内のそのゾーンに対応する標準デュ
    ーティ比でもって間欠給電を開始し、さらにそのゾーン
    においては、上記記憶手段内のそのゾーンに対応する上
    記標準移動速度と上記撮影レンズの移動速度とを比較し
    て、両者が一致するように上記間欠給電のデューティ比
    を調整するデューティ比設定手段と、 を含むことを特徴とするオートフォーカスカメラのレン
    ズ駆動装置。
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