JPH065336B2 - 自動焦点調節カメラ - Google Patents

自動焦点調節カメラ

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JPH065336B2
JPH065336B2 JP61154880A JP15488086A JPH065336B2 JP H065336 B2 JPH065336 B2 JP H065336B2 JP 61154880 A JP61154880 A JP 61154880A JP 15488086 A JP15488086 A JP 15488086A JP H065336 B2 JPH065336 B2 JP H065336B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動焦点調節カメラ、詳しくはレンズ交換
式の自動焦点調節カメラにおける低輝度被写体に対する
測距性能の改良に関するものである。
[従来の技術] 被写体からの反射光による被写体光情報を用いて被写体
までの距離を検出する受動型の測距装置を有する自動焦
点カメラにおいては、被写体に所定レベル以上の輝度が
ないと距離検出が不可能になる。
このため、従来の自動焦点調節カメラでは、被写体輝度
が上記所定レベルを下回った場合に、自動的に補助照明
光を照射して被写体輝度を前記所定レベルを上回るよう
にした技術手段が特開昭58−7130号公報等で提示
され、かつ商品化されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、補助照明光の照射によって被写体輝度が向上
しても、測距時の焦点調節用レンズの位置がデフォーカ
ス量の大きい位置、例えば無限遠端位置や最至近端位置
にある場合には像面のコントラストが低下してしまい、
補助照明光を用いたにもかかわらず測距不能となる不具
合を有していた。
従って、本発明の目的は、補助照明光を用いた際の距測
可能となる確率を高め、かつ迅速に自動焦点調節動作を
完了させることができる自動焦点調節カメラを提供する
にある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明では、低輝度被写体に対して補助照明光を照射し
てズレ量検出動作を行ない、補助照明光を照射したにも
かかわらず、ズレ量検出が不能な場合には、撮影レンズ
を補助照明光が有効な位置へ移動させると共に、その位
置において再度、補助照明光を使用してズレ量検出動作
を行なうことを特徴とする。
[実施例] 以下、本発明をAF機能を有したレンズ交換式カメラに
適用した実施例について説明する。
第1図は本発明が適用されるカメラシステムの電源供給
を主体として見た全体のブロック図である。電源電池1
1の電圧VCCは電源スイッチ12の閉成時にDC/DC
コンバータ13により昇圧され、ライン間が
電圧VDDに定電圧化されている。ライン間に
メインCPU14,バイポーラII回路15,バイポーラ
I回路16,ストロボ制御回路17,レンズデータ回路
18,データバック回路19が接続されており、バイポ
ーラII回路15の電源供給制御はメインCPUのパワー
コントロール回路からの信号により行なわれ、バイポー
ラI回路16〜データバック回路19の電源供給制御は
バイポーラII回路15からのパワーコントロール信号に
より行なわれる。
合焦センサ20,A/Dコンバータ21,AF用CPU
22からなるAFブロックは電源制御用トランジスタ2
3を介してライン間に接続されており、この
AFブロックに対する電源供給制御はメインCPU14
のAF用パワーコントロール回路からの信号による上記
トランジスタ23のオン,オフ制御により行なわれる。
AF用CPU22はAF用アルゴリズム演算を行なうた
めの回路で、合焦・非合焦の表示を行なうAF表示回路
24が接続されている。メインCPU14は巻上、巻
戻、露出シーケンス等カメラ全体のシーケンスをコント
ロールするための回路で、上記合焦表示以外の表示を行
なう表示回路25を接続されている。バイポーラII回路
15は巻上、巻戻用モータ制御、レンズ駆動およびシャ
ッタ制御等、カメラのシーケンスに必要な各種ドライバ
を含む回路で、AFモータ駆動回路26およびAF補助
光回路27等が接続されている。バイポーラI回路16
は主として測光をつかさどる回路であり、測光素子28
を有している。ストロボ制御回路17は内蔵、或いは外
付けされたストロボ29に対する発光制御を行なうため
のものである。レンズデータ回路18は、交換レンズ毎
に異なる、AF、測光、その他のカメラ制御に必要な、
固有のレンズデータを記憶した回路である。このレンズ
データ回路18に入っているレンズデータのうちAFに
必要なデータとしては、レンズ変倍係数(ズーム係
数)、マクロ識別信号、絶対距離係数a,b,AF精度
スレショールドETh,レンズ移動方向,開放F値等で
ある。
上記バイポーラII回路15では電源電圧VDDの状態を監
視しており、電源電圧が規定電圧より低下したときメイ
ンCPU14にシステムリセット信号を送り、バイポー
ラII回路15〜データバック回路19の電源供給、並び
に、合焦センサ20,A/Dコンバータ21およびAF
用CPU22からなるAFブロックの電源供給を断つよ
うにしている。メインCPU14への電源供給は規定電
圧以下でも行なわれる。
第2図はAFブロックを中心とした信号の授受を示す系
統図であり、AF用CPU22とメインCPU14はシ
リアルコミュニケーションラインでデータの授受を行な
い、その通信方向はシリアルコントロールラインにより
制御される。このコミュニケーションの内容としては、
レンズデータ回路18内の固有のレンズデータや、絶対
距離情報である。また、メインCPU14からAF用C
PU22にカメラのモード(AFシングルモード/AF
シーケンスモード/その他のモード)の各情報がモード
ラインを通じてデコードされる。さらに、メインCPU
14からAF用CPU22へのAFENA(AFイネー
ブル)信号はAFのスタートおよびストップをコントロ
ールする信号であり、AF用CPU22からメインCP
U14へのEOFAF(エンドオブAF)信号はAFの
動作終了時に発せられ露出シーケンスへの移行を許可す
る信号である。
また、バイポーラII回路15はAF用CPU22からの
AFモータコントロールラインの信号をデコードし、A
Fモータ駆動回路26をドライブする。AFモータ駆動
回路26の出力によりAFモータ(レンズ駆動モータ)
31が回転すると、レンズ鏡筒の回転部材に等間隔に設
けられたスリット32が回転し、同スリット32の通路
を挟んで発光部33aと受光部33bとを対向配置させ
てなるフォトインタラプタ33がスリット32をカウン
トする。即ち、スリット32とフォトインタラプタ33
はアドレス発生部34を構成しており、同アドレス発生
部34から発せられたアドレス信号(スリット32のカ
ウント信号)は波形整形されてAF用CPU22に取り
込まれる。
AFCPU22からバイポーラII回路15に送られるサ
ブランプ(以下、Sランプと略記する)信号はAF補助
光回路27をコントロールする信号で、被写体がローラ
イト(低輝度)LLのときSランプ27aを点灯する。
AF用CPU22に接続されたAF表示回路24は合焦
時に点灯する合焦OK表示用LED(発光ダイオード)
24aと、合焦不能時に点灯する合焦不能表示用LED
24bを有している。なお、このAF用CPU22には
クロック用発振器35,リセット用コンデンサ36が接
続されている。
また、上記AF用CPU22とA/Dコンバータ21は
バスラインによりデータの授受を行ない、その伝送方向
はバスラインコントロール信号により制御される。そし
て、AF用CPU22からA/Dコンバータ21にセン
サ切換信号、システムクロック信号が送られるようにな
っている。そして、A/Dコンバータ21は例えば、C
CDからなる合焦センサ20に対しCCD駆動クロック
信号、CCD制御信号を送り、合焦センサ20からCC
D出力を読み出し、この読み出したアナログ値のCCD
出力をディジタル変換してAF用CPU22に送る。
次に、本発明の距離情報出力装置を有するカメラの上記
第2図に示したAFブロックを中心とするマイクロコン
ピュータのプログラム動作のフローチャートを説明す
る。AFブロックは、第1図に示したように、メインC
PU14のAF用パワーコントロール回路を動作状態に
することによって、トランジスタ23がオンして電源電
圧VDDが供給され、これによって、第3図に示すパワー
オン・リセットのルーチンの実行を開始する。
このパワーオン・リセットルーチンが開始されると、ま
ず、〈I/Oイニシャライズ〉のサブルーチンでAFブ
ロックの駆動回路のイニシャライズが行なわれる。具体
的には、AF表示回路24.AFモータ駆動回路26お
よびAF駆動光回路27等のオフ並びにメインCPU1
4とのシリアルコミュニケーションラインのイニシャラ
イズ等が行なわれる。
次に、レンズリセット動作を行なう。レンズリセットと
は、レンズを強制的に無限遠(∞)の位置まで繰り込
み、これによって、相対的距離信号、即ち、合焦センサ
20から出力される測距出力信号を無限遠(∞)の位置
からのパルス移動数に置き換えて絶対距離信号に変換し
ようとするためのイニシャライズ動作、即ち、絶対距離
カウンタのクリア動作である。
レンズリセット動作に続いてローライトフラグ(以下、
LLフラグと略記する)を“L”,LSTOPフラグお
よびLDIRフラグを“H”にする。LSTOPフラグ
とは、レンズの距離環が無限遠にあてついたときに
“H”、至近にあてついたとき“L”になる。またLD
IRフラグはレンズの移動方向をセットするフラグで、
無限遠方向なら、“H”、至近方向なら“L”である。
次に、AF用CPU22は、メインCPU14からのA
FENA信号が“H”になるのを待つ。メインCPU1
4は、ユーザーが設定した撮影モードをモードラインに
出力したのち、ユーザーがレリーズ釦の第1段目を動作
せるのを待つ。AFENA信号が“L”から“H”にな
ると、AF用CPU22は、AFENA信号か“H”に
なったら直ちにモードラインの状態を読みに行く。この
モードの状態に応じて<AFシングル(以下、AFSI
N)>,<AFシーケンス(以下、AFSEQ)>のど
ちらかのサブルーチンを選択し、実行する。
ここで<AFSIN>のモードの動作は、ワンショット
AF動作であり、被写体に対してAF動作後にフォーカ
スロックするものである。さらに、<AFSEQ>モー
ドは、連続AFであり、このモードでは、レリーズ釦の
1段目を動作しつづける限りAF動作を連続的に行なう
ことになる。
次に、各レンズ駆動モードの動作について第4図〜第8
図のフローチャートを用いて説明する。
まず、<AFSIN>のモードが選択された場合は、第
4図に示す<AFSIN>のルーチンが実行され、<A
FSIN2>のサブルーチンが呼び出される。但し、レ
リーズ釦の第2段目の動作が受け付けられるのは、AF
動作が終了して合焦状態が得られ露出シーケンスが開始
されるときである。<AFSIN2>では、後述するよ
うに、合焦センサ20のCCD積分、測距出力の演算お
よびレンズの駆動等が行なわれる。そして、この<AF
SIN2>のAF動作の結果である合焦,非合焦の表示
は、<AFSIN2>の動作の後、AFステータスフラ
グを監視して行なわれる。AFステータスフラグはロー
コンフラグ(被写体がローコントラストのとき“1”に
セットされるフラグ、以下、LCフラグと略記する)、
移動フラグ(被写体が移動しているとき、“1”にセッ
トされるフラグ、以下、Mフラグと略記する)および最
至近フラグ(レンズを最至近距離以上に繰り出そうとし
たときに、“1”にセットされるフラグ、以下Nフラグ
と略記する)、オーバーフラグ(例えば8回レンズを駆
動しても合焦にならないとき“1”にセットされるフラ
グ、以下OVフラグと略記する)を有しており、これら
のうち、いずれのフラグとも0のとき合焦が可能であ
り、上記各フラグのうち何らかのフラグが立つと合焦不
能であるので、AFステータスフラグの監視の結果、同
AFステータスフラグが0であれば合焦OKの表示が前
記AF表示回路24のLED24aによって行なわれ、
AFステータスフラグが0でなければ合焦不能の表示が
前記LED24bによって行なわれる。合焦であれば、
EOFAF信号が発せられてAF動作が終了し、メイン
CPU14にレリーズ釦の2段目の動作、即ち、露出シ
ーケンスの開始を待機する状態となる。つまり、一度合
焦が終了すると、AFENA信号がアクティブになって
いても、その後のレンズ動作が禁止され合焦OK表示の
LED24aが点灯したままとなり、フォーカスロック
状態となる。メインCPU14からのAFENA信号が
“L”レベル(インアクティブ)になったときは第3図
に示すパワーオン・リセットのフローのAFENA信号
のテストにリターンする。
上記<AFSIN>モードの動作中、<AFSIN2>
のサブルーチンのプログラム動作は第5図に示すように
して行なわれる。
まず、AF動作の制御用フラグPANフラグ,NFフラ
グ(このPANフラグとNFフラグについては後述す
る。)LLフラグをクリアし、次にAF動作の回数をカ
ウントするカウンタAFCNTをクリアする。
次に、AFCNTに1を加算し、一回目のAF動作がス
タートする。まず、すべてのAFステータスフラグをク
リアし、測距のためのオートフォーカス<AF>のルー
チンを呼びだす。この<AF>のルーチン内では、被写
体までの距離を検出し、AF演算出力値(ERROR)
を計算するとともに、レンズを移動すべき方向をDIR
フラグにセットする(無限遠方向なら“H”、至近方向
なら“L”)。ただし、測距時に被写体が低輝度であれ
ばLLフラグを“H”にセットするとともに、Sランプ
27aを点灯しながら測距する。また、被写体が低コン
トラストであればLCフラグを“H”にする。
続いて、レンズリード<LENSRD>のルーチンを呼
びだし、前記レンズデータ回路18に入っているレンズ
毎のデータを読み込む。読み込んだレンズデータの内、
レンズの開放FNに関する情報を用いて<ERROR
TH>のサブルーチンにおいてAF精度スレッショルド
(ETh)を決定する。この後、LCフラグの判定を行
なう。被写体が低コントラストでない場合には、LCフ
ラグがクリアされたままであるから、LCフラグが
“L”ならば、パルス<PULSE>のルーチンを呼び
だし、レンズの駆動量を計算する。即ち、この<PUL
SE>のルーチンでは、上記<AF>の動作で求められ
たAF(測距)演算出力値を各交換レンズ毎の距離移動
量に変換するためにレンズデータ回路18から変倍係数
等の情報を読み取り、この読み取った変倍係数とAF演
算出力値により合焦点までの移動量に相当するパルス
(アドレス信号)数を計算される。
このあと、前記AF演算出力値(ERROR)と前記A
F精度スレッショルド(ETh)とを比較し、AF演算
出力値(ERROR)が、AF精度スレッショルド(E
Th)未満であれば合焦と判断して<CALDIST>
へ進む。そうでなければ、AFCNTのチェックへ進
む。AFCNTの値が8であれば、すでに8回のAF動
作が行なわれたことを示しており、これ以上AF動作を
続けても合焦不可能と考えて、OVフラグを、“H”に
して<CALDIST>へ進む。AFCNTの値が8で
ない場合、次に1であるか否かをチェックする。1であ
れば、LSTOPフラグのチェックへ進む。LSTOP
フラグが“H”であれば、すでにレンズが終端にあてつ
いているので、あてついた方向を示すLDIRフラグ
と、これから移動しよとする方向を示すDIRフラグと
を比較し、両者が一致していれば、DIRフラグのチェ
ックへ進む。ここで、DIRフラグが“H”であれば、
レンズの移動方向はレンズの無限側終端よりさらに無限
側を示していることになるので、この場合は合焦と考え
て<CALDIST>へ進む。一方、DIRフラグが
“L”であれば、被写体はレンズの至近終端よりもさら
に近い位置にあることになり、この場合は非合焦と考え
Nフラグを“H”にして<CALDIST>へ進む。ま
た両者が一致していなければLSTOPフラグをクリア
し、次に前記AF演算出力値(ERROR)を前回ER
ROR格納用レジスタ(LERROR)に転送し、移動
方向を示すためのDIRフラグもレンズの終端あてつき
方向を示すLDIRフラグに転送する。
前に戻って、LSTOPフラグが“H”でない場合もL
ERROR,LDIRフラグのセットへ進む。続いて、
<MDRIVAF>ルーチンを呼びだし、<PULSE
>のルーチンで計算したパルス数分だけDIRフラグで
示される方向にレンズを移動させる。もしレンズ移動中
にレンズ終端にあてつい場合、レンズ駆動用モータ31
への給電を中止し、LSTOPフラグを“H”にしてリ
ターンする。また<MDRIVAF>のルーチンを実行
中は、AFENA信号を随時チェックする。従って、も
しレンズ駆動中にユーザーがレリーズ釦の第一段目を動
作させることを中止した場合には、メインCPU14は
AFENA信号を“H”から“L”に変化させるので、
AFCPU22はAFENA信号の“L”を検知したら
直ちにレンズ駆動中止しリターンする。
<MDRIVAF>のルーチンからリターンしたら、ま
ずAFENA信号のチェックをし、AFENA信号が
“L”であれば<CALDIST>へ進む。“H”であ
ればに進んで2回目のAF動作を始める。
2回目以降のAF動作も1回目と同様であるが、AFC
NTが1であるか否かの判定においてはAFCNT≠1
なので、AF演算出力値(ERROR)が、AF精度ス
レッショルド(ETh)の4倍以上か否かをチェックす
る。もし4倍未満であれば、1回目同様LSTOPフラ
グのチェックへ進む。4倍以上であれば、次に今回のA
F演算出力値(ERROR)と、前回のAF演算出力値
(LERROR)とを比較し、ERROR≧LERRO
Rでなければ1回目同様LSTOPのチェックへ進む。
もし、ERROR≧LERRORが成り立てば、Mフラ
グを“H”にして<CALDIST>へ進む。これは、
AF精度スレッショルドの4倍以上というデフォーカス
量の大きな範囲でAF演算出力値が前回の値よりも大き
くなるということは、被写体が高速で移動しているため
であり、これ以上AF動作を続けても無駄であると判断
したからである。
次に、被写体が低コントラストのために<AF>のルー
チンの中でLCフラグが“H”にセットされた場合につ
いて説明する。<LENSRD>,<ERRORTH>
ルーチンは同様に実行するが、LCフラグの判定におい
てLCフラグが“H”であればLLフラグの判定に進
む。今、被写体が低輝度でなく、LLフラグが“L”の
場合には<LENSNF>へ進み、被写体が低輝度でL
Lフラグが“H”であった場合(補助照明光Sランプ2
7aを使用した場合)には、PANフラグの判定に進
む。PANフラグとは制御用のフラグであり、<AFS
IN2>のルーチンの最初にクリアされ、<SPOSI
TION>のルーチンの直前で“H”にセットされる。
PANフラグが“H”でなければ次にPANフラグを
“H”にし、続いて<SPOSITION>のルーチン
を呼び出す。<SPOSITION>のルーチンについ
て、第6図を用いて説明する。
<SPOSITION>のルーチンは、AF用補助照明
光Sランプ27aを用いたときに最も測距できる可能性
が高い位置へ撮影レンズを移動させるサブルーチンであ
る。今、その位置が絶対距離にしてXmの位置と仮定す
る。まず第1に、<LENSDR>のルーチンで読み込
んだ絶対距離係数a,bを用いて、Xmの位置における
絶対距離カウンタの値を逆算する。次にこの値と現在の
撮影レンズが停止している位置における絶対距離カウン
タの値とを比較し、現在位置からの目標移動パルス数と
レンズの移動方向とを算出する。次に<MDRIVAF
>のルーチンで、撮影レンズを前記補助照明光最有効位
置へ移動し、リターンする。
リターン後はに進み、2回目のAF動作を開始する。
Xmの位置においても、被写体が低コントラストの場合
には、1回目同様、LLフラグのチェックおよびPAN
フラグのチェックに進むが、この時にはPANフラグは
すでに“H”にセットされているので、次にNFフラグ
のチェックに進む。NFフラグとは<LENSNF>の
ルーチンを1回だけ実行するための制御用フラグで、<
AFSIN2>のルーチンの最初でクリアされ、<LE
NSNF>のルーチンの直前でセットされる。NFフラ
グが“H”でなければ、次にNFフラグを“H”にし、
続いて<LENSNF>のルーチンを呼び出す。<LE
NSNF>のルーチンはレンズを一旦、最至近位置まで
繰り出したのち、無限遠(∞)位置まで繰り込ませ、こ
のレンズの大幅な移動によって積極的に合焦不能をユー
ザーに知らせるものである。ただし、レンズ移動中に
は、常に被写体の低コントラスト判定を行なっており、
もし被写体が低コントラストでなくなった場合は、直ち
に移動を中止してリターンする。さらに、AFENA信
号が“H”→“L”に変化した場合も移動を中止し、リ
ターンする。また、レンズが無限終端にあてついて停止
した場合、絶対距離カウンタ(レンズ距離環の無限遠
(∞)位置からの移動アドレス信号数をセーブするカウ
ンタ)はリセットされるとともに、LSTOPフラグは
“H”にセットする。
<LENSNF>のルーチンの次には、AFENA信号
のチェックが行なわれ、“H”でなければ<CALDI
ST>へ進む。“H”であれば、再びに戻り通常のA
F動作を開始する。ただし、この時、再び被写体が低コ
ントラストであった場合は、LLフラグのチェック、P
ANフラグのチェックを通ってNFフラグのチェックへ
進むが、すでにNFフラグは“H”にセットされている
ため、<LENSNF>のルーチンを再び実行すること
なく<CALDIST>のルーチンへ進む。
<CALDIST>のルーチンは、レンズ距離環の無限
遠位置からの駆動パルス数をカウントするための絶対距
離カウンタの値と、レンズ回路18内の絶対距離係数と
から、被写体までの絶対距離を算出するルーチンで、求
められた絶対距離はメインCPU14に送られる。
<AFSIN2>のルーチンはここで終了し、<AFS
IN>のルーチンへリターンする。
次に、前記第3図に示すフローにおいて、<AFSEQ
>のモードが選択された場合には、第7図に示す<AF
SEQ>のルーチンが呼び出される。この<AFSEQ
>では、レリーズ釦の第1段目の動作が行なわれると、
このあと、EOFAF信号がアクティブになるまでの第
1回目のAF動作は、前記<AFSIN>の場合と全く
同じ動作を実行する。つまり、<AFSIN>も<AF
SEQ>も<AFSIN2>の動作が行なわれ、合焦不
能時には、積極的にレンズを異常駆動させユーザーに知
らせる。
ところで、<AFSIN2>では、前述したように、ロ
ーライト(低輝度)のときはSランプ27aを用いてA
F動作のための測距を補助するようにしているが、<A
FSEQ>のモードで、AF動作を連続させるときも、
同様にSランプ27aを使用するようにすると、Sラン
プ27aは<AF>におけるCCD積分動作の時間中に連
続して点灯発光することとなり、消費電流の増大および
Sランプ27aの発熱による効率低下が発生することに
なるとともに、合焦不能時にレンズの異常駆動が連続し
て行なわれ、ユーザに対して不安感を与えるものとな
る。
そこで、<AFSEQ>では、AF動作が1回実行され
てEOFAF信号がセットされたあと、AFENA信号
を判別し、同信号がアクティブであれば、レリーズ釦の
第1段目の動作が継続されていることであり、<AFS
EQ2>のルーチンが呼び出される。AFENA信号が
ノンアクティブであれば、レリーズ釦の第1段目の動作
がオフ、若くは第2段目の動作がオンに至ったものとし
てリターンすることになる。<AFSEQ2>では後述
するように、合焦センサ20のCCD積分、AFの演算
およびレンズの駆動等が行なわれるが、レンズの異常駆
動による積極的合焦不能表示および測距のためのSラン
プ27aの点灯も行なわれない。そして、この<AFS
EQ2>の動作の結果、AFステータスフラグの判別が
なされ、同フラグが0であれば合焦OKの表示が行なわ
れ、0でなければ合焦不能の表示が行なわれる。合焦O
Kの表示のあとは、EOFAF信号が発せられてレリー
ズ釦の第2段目の動作による露出シーケンスの開始が可
能となる。このEOFAF信号が発せられたあと、或い
は合焦不能の表示がなされたあとは、再度、AFENA
信号のテストに入るので、レリーズ釦の第1段目の動作
をオンしつづける限りは、<AFSEQ2>を中心とし
たAF動作が連続して行なわれる。そして、AFENA
信号がノンアクティブになったとき、第3図に示すパワ
ーオン・リセットのフローに戻る。
上記第7図の<AFSEQ>のモードのフローチャート
において、<AFSEQ2>のサブールーチンのプログ
ラム動作は、第8図に示すように行なわれる。
まず、AFSEQモードでは1度EOFAF信号を
“L”にしたらそれ以降の測距動作においてはSランプ
27aを点灯しないようにするため<AFSEQ2>の
ルーチンの最初にSランプ27aの使用を禁止し、続い
てAFステータスフラグをクリアする。その後、<AF
>のルーチンでAF演算出力値(ERROR)を算出
し、レンズ移動方向をDIRフラグにセットする。ただ
し前述したように、たとえ被写体が低輝度であってもS
ランプ27aは点灯しない。
次に、<LENSRD>のルーチンで、レンズデータ回
路18に入っているレンズ毎のデータを読み込み、続い
て(ERROR)のルーチンにてAF精度スレッショル
ド(ETh)を決定する。次に、AF精度スレッショル
ド(ETh)を2倍にする。これは<AFSEQ>モー
ドにおいては、すでに<AFSIN2>のルーチンで合
焦しているので、AF精度スレッショルド(ETh)の
2倍程度の範囲で被写体が微動した場合に撮影レンズが
移動してレリーズ禁止の状態にならないようにしたため
である。
次に、LCフラグの判定を行ない、LCフラグが“H”
(低コントラストによる測距不能状態)であればレンズ
を駆動することなく<CALDIST>へ進む。LCフ
ラグが“L”であれば、LSTOPフラグのチェックが
進み、LSTOPフラグが“H”、つまりリンズが無限
側または至近側にあてついている場合にはあてついた方
向を示すLDIRフラグと、これから移動すべき方向を
示すDIRフラグを比較し、一致していなければ<PU
LSE>のルーチンへ進む。逆に、一致していればDI
Rフラグのチェックに進む。ここでDIRフラグが
“H”であれば、レンズの移動方向はレンズの無限側終
端よりさらに無限側を示していることになるので、この
場合は合焦と考えて<CALDIST>へ進む。一方、
DIRフラグが“L”であれば、被写体はレンズの至近
終端よりもさらに近い位置にあることになり、この場合
は非合焦と考えてNフラグを“H”にして<CALDI
ST>へ進む。
前に戻って、LSTOPフラグが“H”でない場合に
は、<PULSE>のルーチンにおいて、目標移動パル
ス数を算出した後、前記AF演算出力値(ERROR)
と2倍された前記AF精度スレッショルド(ETh)と
を比較し、ERROR≧EThが成り立たなければピン
トが合焦域にあると判断して<CALDIST>のルー
チンを実行してリターンする。ERROR≧EThが成
り立てば、EOFAF信号を“H”にして、メインCP
U14に対してピントが合焦域からはずれていることを
知らせる。次に、合焦OK表示LED24aと合焦不能
表示LED24bをOFFし、レンズの移動方向を示す
DIRフラグの内容を、前回移動方向で示すLDIRフ
ラグに転送する。続いて<MDRIVAF>のルーチン
を呼び出し、<PULSE>のルーチンで計算したパル
ス数分だけDIRフラグで示される方向にレンズを移動
させる。<MDRIVAF>のルーチンからリターンし
たら、まずAFENA信号をチェックし、“H”であれ
ばに戻って同じことを繰り返す。“H”でなければ<
CALDIST>を実行してリターンする。
次に、絶対距離の算出方法について説明する。絶対距離
カウンタには、レンズの無限遠(∞)位置からの移動量
に相当するパルス(アドレス信号)数がセットされるの
で、レンズ移動量を一次関数として近似できれば、計算
によって絶対距離を得られる。今、レンズ移動量(絶対
距離カウンタ)をY,絶対距離をXとすると、両者の関
係は(1)のように近似できる。
Y=b/(X−a) ………(1) ここでa,bはレンズ固有の絶対距離係数である。従っ
て、各レンズに対してa,bを決定し、前記レンズデー
タ回路18の情報として記憶しておけば、レンズ移動量
より絶対距離を求めることができる。従って、仮に撮影
レンズがXmの位置にある時が、補助照明光が最も有効
になるとした場合、上記(1)式より目標とする位置ま
での撮影レンズの移動量(Y)が逆算できる。
また、これまで説明した実施例においては、被写体が低
輝度の場合に現在撮影レンズが停止している位置で1回
補助照明光を照射して測距動作を行ない、それにもかか
わらず測距不能であれば、撮影レンズを補助照明光が最
も有効な位置へ移動させるようにしている。しかし、1
回目の測距動作で測距不能が確実であるような場合、例
えば撮影レンズが補助照明光の有効位置から極端にはず
れた位置にある場合には現在撮影レンズが停止している
位置での補助照明光を用いての距測動作をせずに、直接
補助照明光が最も有効な位置に撮影レンズを移動させる
ようにしても良いことは勿論である。
ところで、上記実施例では、撮影レンズを所定位置へ移
動させるために、絶対距離の算出を行なって、その絶対
距離情報にもとづいてレンズを所定位置に移動させてい
るが、さらに簡単な方法として撮影レンズを一度、至近
端や無限端に当てつけて、その位置を基準点として所定
量だけ撮影レンズを駆動するようにしても良い。
[発明の効果] 以上、上記実施例で述べたように、本発明によれば補助
照明光を使用してズレ量検出動作を行なう場合に、撮影
レンズを補助照明光の有効位置に移動させるようにした
ので、低輝度被写体に対する移動焦点調節の可能性を大
幅に向上させることができ、この種、従来のカメラが有
していた不具合を除去し得るものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明が適用されるカメラシステムの電源供給
を主体とする電気回路のブロック図、 第2図は、上記第1図中のAFブロックを中心とした信
号の授受を示すブロック系統図、 第3図〜第8図は、上記第2図に示したAF用CPUを
中心としたプログラム動作を表したフローチャートであ
る。 27………AF補助光回路 27a……サブランプ(補助照明光)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−52833(JP,A) 特開 昭61−165715(JP,A) 特開 昭62−272219(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを電動駆動するレンズ駆動手段
    と、電荷蓄積型の光電素子および該光電素子の積分動作
    を制御する手段を含み、被写体の結像位置の予定焦点面
    に対するズレ量を検出するズレ量検出手段と、 被写体輝度が上記ズレ量の検出に不十分であることを検
    出して、低輝度信号を出力する低輝度検出手段と、 該低輝度信号が出力された場合には、補助照明光を照射
    して上記ズレ量検出動作を行なうよう制御する手段と、 上記補助照明光を用いたにもかかわらず、ズレ量検出が
    不能な場合には、撮影レンズを近距離側の所定位置また
    は所定範囲に移動させる信号を上記レンズ駆動手段に供
    給する手段と、 撮影レンズの移動した位置で、上記補助照明光を再度照
    射して、上記ズレ量検出動作を行なう手段と、 を具備することを特徴とする自動焦点調節カメラ。
JP61154880A 1985-12-05 1986-06-30 自動焦点調節カメラ Expired - Fee Related JPH065336B2 (ja)

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