JPH0769514B2 - 自動焦点調節カメラ - Google Patents

自動焦点調節カメラ

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JPH0769514B2
JPH0769514B2 JP62146797A JP14679787A JPH0769514B2 JP H0769514 B2 JPH0769514 B2 JP H0769514B2 JP 62146797 A JP62146797 A JP 62146797A JP 14679787 A JP14679787 A JP 14679787A JP H0769514 B2 JPH0769514 B2 JP H0769514B2
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洋二 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動焦点調節カメラ、更に詳しくは、レンズ交
換式の自動焦点調節カメラにおける低輝度被写体に対す
る測距性能の改良に関する。
[従来の技術] 一般に、レンズ交換式カメラにおける自動焦点調節装置
は、被写体からの反射光による被写体光情報を用いて被
写体までの距離を検出する受動型のセンサを用いたもの
がほとんどである。
しかし、このような受動型センサは被写体に所定レベル
以上の輝度がないと距離検出が不可能となったりズレ量
検出に長時間を要してしまったりする。そこで、被写体
輝度が上記所定レベルを下回った場合には自動的に補助
照明光を照射して被写体輝度を向上させながら測距する
ようにした装置が知られている(特開昭58−7130号公報
参照)。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、補助照明光の反射によって被写体輝度が向上
しても、測距時の撮影レンズ位置がデフォーカス量の大
きい位置(例えば無限遠端や至近端)にある場合には、
像面のコントラストが低下してしまい、補助照明光を用
いたにもかかわらず、測距不能となったり、あるいは測
距完了までに長時間を要してしまうという不都合を有し
ていた。
また、一般に補助照明光の照射距離は7〜8m程度である
ので、補助照明光使用時の実質的な撮影可能範囲はごく
近距離に限られてしまう。従って補助照明光を照射する
場合の撮影レンズの位置は、近距離の方がズレ量検出の
可能性は高くなるといえる。
そこで、本発明の目的は、補助照明光を用いた際の測距
可能となる確率を高め、かつ迅速に自動焦点調節動作を
完了させることができる自動焦点調節カメラを提供する
にある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明に係る自動焦点調節カメラは、その概念を第1図
に示すように、被写体1の結像位置の予定焦点位置に対
するズレ量を電荷蓄積型光電変換素子および該光電変換
素子を制御する手段を含むズレ量検出手段4で検出する
と、撮影レンズの焦点調節用レンズ2を制御手段7を介
しレンズ駆動手段3で電動駆動して自動焦点調節するも
ので、被写体輝度が上記ズレ量検出に不十分であるこ
と、またはズレ量検出に比較的長い時間が必要であるこ
とを検出すると低輝度検出手段5から低輝度信号を出力
する。
今、上記低輝度信号が出力されないときは、上記ズレ量
に基づいて制御手段7より上記焦点調節用レンズ2を上
記予定焦点位置に移動させる信号を上記レンズ駆動手段
3に供給し、上記低輝度信号が出力されたときは、上記
焦点調節用レンズ2を補助照明光が有効となる所定位置
または所定範囲に移動させる信号を上記レンズ駆動手段
3に供給し、上記所定位置または上記所定範囲において
補助照明光6を照射して上記ズレ量の検出動作を行な
う。
[実 施 例] 以下、本発明をAF機能を有したレンズ交換式カメラに適
用した実施例について説明する。
第2図は本発明が適用されるカメラシステムの電源供給
を主体として見た全体のブロック図である。電源電池11
の電圧VCCは電源スイッチ12の閉成時にDC/DCコンバータ
13により昇圧され、ラインl0,l1間が電圧VDDに定電圧化
されている。ラインl0,l1間にメインCPU14,バイポーラI
I回路15,バイポーラI回路16,ストロボ制御回路17,レン
ズデータ回路18,データバック回路19が接続されてお
り、バイポーラII回路15の電源供給制御はメインCPUの
パワーコントロール回路からの信号により行なわれ、バ
イポーラI回路16〜データバック回路19の電源供給制御
はバイポーラII回路15からのパワーコントロール信号に
より行なわれる。
合焦センサ20,A/Dコンバータ21,AF用CPU22からなるAFブ
ロックは電源制御用トランジスタ23を介してラインl0,l
1間に接続されており、このAFブロックに対する電源供
給制御はメインCPU14のAF用パワーコントロール回路か
らの信号による上記トランジスタ23のオン,オフ制御に
より行なわれる。AF用CPU22はAF用アルゴリズム演算を
行なうための回路で、合焦・非合焦の表示を行なうAF表
示回路24が接続されている。メインCPU14は巻上、巻
戻、露出シーケンス等カメラ全体のシーケンスをコント
ロールするための回路で、上記合焦表示以外の表示を行
なう表示回路25が接続されている。バイポーラII回路15
は巻上、巻戻用モータ制御、レンズ駆動およびシャッタ
制御等、カメラのシーケンスに必要な各種ドライバを含
む回路で、AFモータ駆動回路26およびAF補助光回路27等
が接続されている。バイポーラI回路16は主として測光
をつかさどる回路であり、測光素子28を有している。ス
トロボ制御回路17は内蔵、或いは外付けされたストロボ
29に対する発光制御を行なうためのものである。レンズ
データ回路18は、交換レンズ毎に異なる、AF、測光、そ
の他のカメラ制御に必要な、固有のレンズデータを記憶
した回路である。このレンズデータ回路18に入っている
レンズデータのうちAFに必要なデータとしては、レンズ
変倍係数(ズーム係数)、マクロ識別信号、絶対距離係
数a,b,AF精度スレショールドETh,レンズ移動方向,開放
F値等である。
上記バイポーラII回路15では電源電圧VDDの状態を監視
しており、電源電圧が測定電圧より低下したときメイン
CPU14にシステムリセット信号を送り、バイポーラII回
路15〜データバック回路19の電源供給、並びに、合焦セ
ンサ20,A/Dコンバータ21およびAF用CPU22からなるAFブ
ロックの電源供給を断つようにしている。メインCPU14
への電源供給は規定電圧以下でも行なわれる。
第3図はAFブロックを中心とした信号の授受を示す系統
図であり、AF用CPU22とメインCPU14はシリアルコミュニ
ケーションラインでデータの授受を行ない、その通信方
向はシリアルコントロールラインにより制御される。こ
のコミュニケーションの内容としては、レンズデータ回
路18内の固有のレンズデータや、絶対距離情報である。
また、メインCPU14からAF用CPU22にカメラのモード(AF
シングルモード/AFシーケンスモード/その他のモー
ド)の各情報がモードラインを通じてデコードされる。
さらに、メインCPU14からAF用CPU22へのAFENA(AFイネ
ーブル)信号はAFのスタートおよびストップをコントロ
ールする信号であり、AF用CPU22からメインCPU14へのEO
FAF(エンドオブAF)信号はAFの動作終了時に発せられ
露出シーケンスへの移行を許可する信号である。
また、バイポーラII回路15はAF用CPU22からのAFモータ
コントロールラインの信号をデコードし、AFモータ駆動
回路26をドライブする。AFモータ駆動回路26の出力によ
りAFモータ(レンズ駆動モータ)31が回転すると、レン
ズ鏡筒の回転部材に等間隔に設けられたスリット32が回
転し、同スリット32の通路を挟んで発光部33aと受光部3
3bとを対向配置させてなるフォトインタラプタ33がスリ
ット32をカウントする。即ち、スリット32のフォトイン
タラプタ33はアドレス発生部34を構成しており、同アド
レス発生部34から発せられたアドレス信号(スリット32
のカウント信号)は波形整形されてAF用CPU22に取り込
まれる。
AF用CPU22からバイポーラII回路15に送られるサブラン
プ(以下、Sランプと略記する)信号はAF補助光回路27
をコントロールする信号で、被写体がローライト(低輝
度)LLのときSランプ27aを点灯する。
AF用CPU22に接続されたAF表示回路24は合焦時に点灯す
る合焦OK表示用LED(発光ダイオード)24aと、合焦不能
時に点灯する合焦不能表示用LED24bを有している。な
お、このAF用CPU22にはクロック用発振器35,リセット用
コンデンサ36が接続されている。
また、上記AF用CPU22とA/Dコンバータ21はバスラインに
よりデータの授受を行ない、その伝送方向はバスライン
コントロール信号により制御される。そして、AF用CPU2
2からA/Dコンバータ21にセンサ切換信号、システムクロ
ック信号が送られるようになっている。そして、A/Dコ
ンバータ21は例えば、CCDからなる合焦センサ20に対しC
CD駆動クロック信号、CCD制御信号を送り、合焦センサ2
0からCCD出力を読み出し、この読み出したアナログ値の
CCD出力をディジタル変換してAF用CPU22に送る。
次に、本発明の距離情報出力装置を有するカメラの上記
第3図に示したAFブロックを中心とするマイクロコンピ
ュータのプログラム動作のフローチャートを説明する。
AFブロックは、第2図に示したように、メインCPU14のA
F用パワーコントロール回路を動作状態にすることによ
ってトランジスタ23がオンして電源電圧VDDが供給さ
れ、これによって、第4図に示すパワーオン・リセット
のルーチンの実行を開始する。
このパワーオン・リセットルーチンが開始されると、ま
ず、<1/Oイニシャライズ>のサブルーチンでAFブロッ
クの駆動回路のイニシャライズが行なわれる。具体的に
は、AF表示回路24,AFモータ駆動回路26およびAF補助光
回路27等のオフ並びにメインCPU14とのシリアルコミュ
ニケーションラインのイニシャライズ等が行なわれる。
次に、レンズリセット動作を行なう。レンズリセットと
は、レンズを強制的に無限遠(∞)の位置まで繰り込
み、これによって、相対的距離信号、即ち、合焦センサ
20から出力される測距出力信号を無限遠(∞)の位置か
らのパルス移動数に置き換えて絶対距離信号に変換しよ
うとするためのイニシャライズ動作、即ち、絶対距離カ
ウンタのクリア動作である。
レンズリセット動作に続いてローライトフラグ(以下、
LLフラグと略記する)を“L",LSTOPフラグおよびLDIRフ
ラグを“H"にする。LSTOPフラグとは、レンズの距離環
が無限遠にあてついたときに“H"、至近にあてついたと
き“L"になる。またLDIRフラグはレンズの移動方向をセ
ットするフラグで、無限遠方向なら“H"、至近方向なら
“L"である。
次に、AF用CPU22は、メインCPU14からのAFENA信号が
“H"になるのを待つ。メインCPU14は、ユーザーが設定
した撮影モードをモードラインに出力したのち、ユーザ
ーがレリーズ釦の第1段目を動作させるのを待つ。AFEN
A信号が“L"から“H"になると、AF用CPU22は、AFENA信
号が、“H"になったら直ちにモードラインの状態を読み
に行く。このモードの状態に応じて<AFシングル(以
下、AFSIN)>,<AFシーケンス(以下、AFSEQ)>のど
ちらかのサブルーチンを選択し、実行する。
ここで<AFSIN>のモードの動作は、ワンショットAF動
作であり、被写体に対してAF動作後にフォーカスロック
するものである。さらに、<AFSEQ>モードは、連続AF
であり、このモードでは、レリーズ釦の1段目を動作し
つづける限りAF動作を連続的に行なうことになる。
以下、<AFSIN>のモードの動作についてのみ第5図〜
第7図のフローチャートを用いて説明する。
まず、<AFSIN>のモードが選択された場合は、第5図
に示す<AFSIN>のルーチンが実行され、<AFSIN2>の
サブルーチンが呼び出される。但し、リレーズ釦の第2
段目の動作が受け付けられるのは、AF動作が終了して合
焦状態が得られ露出シーケンスが開始されるときであ
る。<AFSIN2>で、後述するように、合焦センサ20のCC
D積分,測距出力の演算およびレンズの駆動等が行なわ
れる。そして、この<AFSIN2>のAF動作の結果である合
焦,非合焦の表示は、<AFSIN2>の動作の後、AFステー
タスフラグを監視して行なわれる。AFステースフラグは
ローコンフラグ(被写体がローコントラストのとき“1"
にセットされるフラグ、以下、LCフラグと略記する)、
移動フラグ(被写体が移動しているとき“1"にセットさ
れるフラグ、以下、Mフラグと略記する)および最至近
フラグ(レンズを最至近距離以上に繰り出そうとしたと
きに“1"にセットされるフラグ、以下Nフラグと略記す
る)、オーバーフラグ(例えば8回レンズを駆動しても
合焦にならないとき“1"にセットされるフラグ、以下OV
フラグと略記する)を有しており、これらのうち、いず
れのフラグとも0のとき合焦が可能であり、上記各フラ
グのうち何らかのフラグが立つと合焦不能であるので、
AFステータスフラグの監視の結果、同AFステータスフラ
グが0であれば合焦OKの表示が前記AF表示回路24のLED2
4aによって行なわれ、Aステータスフラグが0でなけれ
ば合焦不能の表示が前記LED24bによって行なわれる。合
焦であれば、EOFAF信号が発せられてAF動作が終了し、
メインCPU14にレリーズ釦の2段目の動作、即ち、露出
シーケンスの開始を待機する状態となる。つまり、一度
合焦が終了すると、AFENA信号がアクティブになってい
ても、その後のレンズ動作が禁止され合焦OK表示のLED2
4aが点灯したままとなり、フォーカスロック状態とな
る。メインCPU14からのAFENA信号が“L"レベル(インア
クティブ)になったときは第3図に示すパワーオン・リ
セットのフローのAFENA信号のテストにリターンする。
上記<AFSIN>モードの動作中、<AFSIN2>のサブルー
チンのプログラム動作は第6図に示すようにして行なわ
れる。
まず、AF動作の制御用フラグであるPANフラグとNFフラ
グ(このPANフラグNFフラグについては後述する)およ
びLLフラグをクリアし、次にAF動作の回数をカウントす
るカウンタAFCNTをクリアする。
次に、AFCNTに1を加算して一回目のAF動作をスタート
する。まず、すべてのAFステータスフラグをクリアし、
続いて、レンズリード<LENSRD>のルーチンを呼びだ
し、前記レンズデータ回路18に入っているレンズ毎のデ
ータを読み込む。次に、PANフラグの判定に進む。PANフ
ラグとは制御用のフラグであり、<AFSIN2>のルーチン
の最初にクリアされ、<SPOSITION>のルーチンの直前
で“H"にセットされる。PANフラグが“H"なら、そのま
まオートフォーカス<AF>のルーチンへ進み、PANフラ
グが“H"でなけれな続いて<CCD積分>のルーチンを呼
び出す。つまり、PANフラグがすでに“H"であるという
ことは、それ以前に<SPOSITION>のルーチンが実行さ
れたことを示しているので、<CCD積分>のルーチンを
実行する必要がない。
<CCD積分>のルーチンでは、電荷蓄積型光電変換素子
(CCD)の積分電圧が所定時間内に所定レベルに達した
か否かを判定し、達していなければ低輝度と判断し、LL
フラグを“H"にしてリターンする。<CCD積分>のリタ
ーン後はLLフラグをチェックして“H"であれば、PANフ
ラグを“H"にしてから<SPOSITION>のルーチンで撮影
レンズを所定の位置に移動させる。
この<SPOSITION>のルーチンについて、第7図を用い
て説明する。
<SPOSITION>のルーチンは、AF用補助照明光Sランプ2
7aを用いたときに最も測距できる可能性が高い位置へ撮
影レンズを移動させるサブルーチンである。今、その位
置が絶対距離にしてXmの位置と仮定する。まず第1に、
<LENSRD>のルーチンで読み込んだ絶対距離係数a,bを
用いて、Xmの位置における絶対距離カウンタの値を逆算
する。次にこの値と現在の撮影レンズが停止している位
置における絶対距離カウンタの値とを比較し、現在位置
からの目標移動パルス数とレンズの移動方向とを算出す
る。次に<MDRIVAF>のルーチンで、撮影レンズを前記
補助照明光最有効位置へ移動し、リターンする。
再び第5図に戻って、LLフラグが“H"でなかった場合、
または<SPOSITION>のルーチンからリターンした後
は、測距のための<AF>ルーチンを呼び出す。この<AF
>のルーチン内では、被写体までの距離を検出し、AF演
算出力値(ERROR)を計算するとともに、レンズを移動
すべき方向をDIRフラグにセットする(無限遠方向なら
“H",至近方向なら“L")。ただし、測距時に被写体が
低輝度であればLLフラグを“H"にセットするとともに、
Sランプ27aを点灯しながら測距する。また、被写体が
低コントラストであればLCフラグを“H"にする。従って
この<AF>のルーチンでは、LLフラグが“H"のとき、上
記<SPOTITION>のルーチンによって撮影レンズは補助
照明光が最有効となる所定位置にあり、この状態でSラ
ンプ27aが点灯して測距されることになる。
AF>のルーチンを終了すると、先に<LENSRD>のルーチ
ンで読み込んだレンズデータの内、レンズの開放FNoに
関する情報を用いて<ERRORTH>のサブルーチンにおい
てAF精度スレッショルド(ETh)を決定する。この後、L
Cフラグの判定を行なう。被写体が低コントラストでな
い場合には、LCフラグがクリアされたままであるから、
パルス<PULSE>のルーチンを呼びだし、レンズの駆動
量を計算する。即ち、この<PULSE>のルーチンでは、
上記<AF>の動作で求められたAF(測距)演算出力値を
各交換レンズ毎の距離移動量に変換するためにレンズデ
ータ回路18から変倍係数等の情報を読み取り、この読み
取った変倍係数とAF演算出力値により合焦点までの移動
量に相当するパルス(アドレス信号)数が計算される。
このあと、前記AF演算出力値(ERROR)と前記AF精度ス
レッショルド(ETh)とを比較し、AF演算出力値(ERRO
R)が、AF精度スレッショルド(ETh)未満であれば合焦
と判断して<CALDIST>へ進む。そうでなければ、AFCNT
のチェックへ進む。AFCNTの値が8であれば、すでに8
回のAF動作が行なわれたことを示しており、これ以上AF
動作を続けても合焦不可能と考えて、OVフラグを“H"に
して<CALDIST>へ進む。AFCNTの値が8でない場合、次
に1であるか否かをチェックする。1であれば、LSTOP
フラグのチェックへ進む。LSTOPフラグが“H"であれ
ば、すでにレンズが終端にあてついているので、あてつ
いた方向を示すLDIRフラグと、これから移動しようとす
る方向を示すDIRフラグとを比較し、両者が一致してい
れば、DIRフラグのチェックへ進む。ここで、DIRフラグ
が“H"であればレンズの移動方向はレンズの無限側終端
よりさらに無限側を示していることになるので、この場
合は合焦と考えて<CALDIST>へ進む。一方、DIRフラグ
が“L"であれば、被写体はレンズの至近終端よりもさら
に近い位置にあることになり、この場合は非合焦と考え
Nフラグを“H"にして<CALDIST>へ進む。また両者が
一致していなければLSTOPフラグをクリアし、次に前記A
F演算出力値(ERROR)を前回ERROR格納用レジスタ(LER
ROR)に転送し、移動方向を示すためのDIRフラグもレン
ズの終端あてつき方向を示すLDIRフラグに転送する。
前に戻って、LSTOPフラグが“H"でない場合もLERROR,LD
IRフラグのセットへ進む。続いて、<MDRIVAF>ルーチ
ンを呼びだし、<PULSE>のルーチンで計算したパルス
数分だけDIRフラグで示される方向にレンズを移動させ
る。もしレンズ移動中にレンズ終端にあてつい場合、レ
ンズ駆動用モータ31への給電を中止し、LSTOPフラグを
“H"にしてリターンする。また<MDRIVAF>のルーチン
を実行中は、AFENA信号を随時チェックする。従って、
もしレンズ駆動中にユーザーがレリーズ釦の第一段目を
動作させることを中止した場合には、メインCPU14はAFE
NA信号を“H"から“L"に変化させるので、AFCPU22はAFE
NA信号の“L"を検知したら直ちにレンズ駆動を中止しリ
ターンする。
<MDRIVAF>のルーチンからリターンしたら、まずAFENA
信号のチェックをし、AFENA信号が“L"であれば<CALDI
ST>へ進む。“H"であればに進んで2回目のAF動作を
始める。
2回目以降のAF動作も1回目と同様であるが、AFCNTが
1であるか否かの判定においてはAFCNT≠1なので、AF
演算出力値(ERROR)が、AF精度スレッショルド(ETh)
の4倍以上か否かをチェックする。もし4倍未満であれ
ば、1回目同様LSTOPフラグのチェックへ進む。4倍以
上であれば、次に今回のAF演算出力値(ERROR)と、前
回のAF演算出力値(LERROR)とを比較し、ERROR≧LERRO
Rでなければ1回目同様LSTOPのチェックへ進む。もし、
ERROR≧LERRORが成り立てば、Mフラグを“H"にして<C
ALDIST>へ進む。これば、AF精度スレッショルドの4倍
以上というデフォーカス量の大きな範囲でAF演算出力値
が前回の値よりも大きくなるということは、被写体が高
速で移動しているためであり、これ以上AF動作を続けて
も無駄であると判断したからである。
次に、被写体が低コントラストのために<AF>のルーチ
ンの中でLCフラグが“H"にセットされた場合について説
明する。<ERRORTH>ルーチンは同様に実行するが、LC
フラグの判定においてLCフラグが“H"であればNFフラグ
の判定に進む。
NFフラグとは<LENSNF>のルーチンを1回だけ実行する
ための制御用フラグで、<AFSIN2>のルーチンの最初で
クリアされ、<LENSNF>のルーチンの直前でセットされ
る。NFフラグが“H"でなければ、次にNFフラグを“H"に
し、続いて<LENSNF>のルーチンを呼び出す。<LENSNF
>のルーチンはレンズを一旦、最至近位置まで繰り出し
たのち、無限遠(∞)位置まで繰り込ませ、このレンズ
の大幅な移動によって積極的に合焦不能をユーザーに知
らせるものである。ただし、レンズ移動中には、常に被
写体の低コントラスト判定を行なっており、もし被写体
が低コントラストでなくなった場合は、直ちに移動を中
止してリターンする。さらに、AFENA信号が“H"→“L"
に変化した場合も移動を中止し、リターンする。また、
レンズが無限終端にあてついて停止した場合、絶対距離
カウンタ(レンズ距離環の無限遠(∞)位置からの移動
アドレス信号数をセーブするカウンタ)はリセットされ
るとともに、LSTOPフラグを“H"にセットする。
<LENSNF>のルーチンの次には、AFENA信号のチェック
が行なわれ、“H"でなければ<CALDIST>へ進む。“H"
であれば、再びに戻り通常のAF動作を開始する。ただ
し、この時、再び被写体が低コントラストであった場合
は、LLフラグのチェック、PANフラグのチェックを通っ
てNFフラグのチェックへ進むが、すでにNFフラグは“H"
にセットされているため、<LENSNF>のルーチンを再び
実行することなく<CALDIST>のルーチンへ進む。
<CALDIST>のルーチンは、レンズ距離環の無限遠位置
からの駆動パルス数をカウントするための絶対距離カウ
ンタの値と、レンズ回路18内の絶対距離係数とから、被
写体までの絶対距離を算出するルーチンで、求められた
絶対距離はメインCPU14に送られる。<AFSIN2>のルー
チンはここで終了する。
次に、絶対距離の算出方法について説明する。絶対距離
カウンタには、レンズの無限遠(∞)位置からの移動量
に相当するパルス(アドレス信号)数がセットされるの
で、レンズ移動量を一次関数として近似できれば、計算
によって絶対距離を得られる。今、レンズ移動量(絶対
距離カウンタ)をY,絶対距離をXとすると、両者の関係
は(1)のように近似できる。
Y=b/(X−a) ………(1) ここでa,bはレンズ固有の絶対距離係数である。従っ
て、各レンズに対してa,bを決定し、前記レンズデータ
回路18の情報として記憶しておけば、レンズ移動量より
絶対距離を求めることができる。従って、仮に撮影レン
ズがXmの位置にある時が、補助照明光が最も有効になる
とした場合、上記(1)式より目標とする位置までの撮
影レンズの移動量(Y)が逆算できる。
また、これまで説明してきた実施例においては、被写体
が低輝度であることを検知したら絶対距離情報を用いて
撮影レンズを強制的に近距離側の所定位置へ移動させて
いるが、他の方法として、被写体が低輝尾であり、かつ
撮影レンズの絶対距離位置が遠距離側にある場合にのみ
同様のレンズ駆動を行なうようにしても良い。さらに、
絶対距離情報を用いない簡易な方法としては、低輝度を
検知したら、一度撮影レンズを無限遠端や至近端等の基
準位置に当てつけて、その位置を基準点として所定量だ
け撮影レンズを駆動するようにしても効果は同様であ
る。
また、低輝度検知手段として、露出制御用の測光データ
を利用することも可能である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、補助照明光を使用し
てズレ量を検出する場合に、撮影レンズを補助照明光の
有効位置に移動させるようにしたので、従来は低輝取の
ため測距不能あるいは測距に長時間を要した低輝度被写
体に対する自動焦点調節を迅速に行ない、且つ可能性を
大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の自動焦点調節カメラの概念図、 第2図は、本発明が適用されるカメラシステムの電源供
給を主体とする電気回路のブロック図、 第3図は、上記第2図中のAFブロックを中心とした信号
の授受を示すブロック系統図、 第4図〜第7図は、上記第3図に示したAF用CPUを中心
としたプログラム動作を表したフローチャートである。 1……被写体 2……撮影レンズの焦点調節用レンズ 3……レンズ駆動手段 4……ズレ量検出手段 5……低輝度検出手段 6……補助照明光 7……制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの焦点調節用レンズを電動駆動
    するレンズ駆動手段と、 電荷蓄積型光電変換素子およびこの光電変換素子を制御
    する手段を含み、被写体の結像位置の予定焦点位置に対
    するズレ量を検出するズレ量検出手段と、 被写体輝度が上記ズレ量を検出するのに不十分であるこ
    と、または上記ズレ量を検出するのに比較的長い時間が
    必要であることを検出して低輝度信号を出力する低輝度
    検出手段と、 上記低輝度信号が出力されないときは、上記ズレ量に基
    づいて上記焦点調節用レンズを上記予定焦点位置に移動
    させる信号を上記レンズ駆動手段に供給し、上記低輝度
    信号が出力されたときは上記焦点調節用レンズを所定位
    置または所定範囲に移動させる信号を上記レンズ駆動手
    段に供給するとともに、上記所定位置または上記所定範
    囲において補助照明光を照射して上記ズレ量の検出動作
    を行なうよう制御する制御手段とを有することを特徴と
    する自動焦点調節カメラ。
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