JPH07136235A - 薬液用プラスチック容器の密封構造 - Google Patents

薬液用プラスチック容器の密封構造

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JPH07136235A
JPH07136235A JP18061093A JP18061093A JPH07136235A JP H07136235 A JPH07136235 A JP H07136235A JP 18061093 A JP18061093 A JP 18061093A JP 18061093 A JP18061093 A JP 18061093A JP H07136235 A JPH07136235 A JP H07136235A
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flange
mouth
container
plug body
plastic container
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JP18061093A
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Takehiko Washimi
武彦 鷲見
Kazuya Matsumoto
和也 松本
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Kyoraku Co Ltd
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Kyoraku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の口部のフランジと栓体との溶着強度を
向上させることができ、しかも、溶融樹脂がフランジの
縁部からはみ出すのを防止する。 【構成】 容器の口部3のフランジ4に栓体5を熱溶着
して容器の口部3を栓体5で封止する密封構造である。
容器の口部3のフランジ4の栓体5を熱溶着する面に、
内方に向けて傾斜する立上部9を形成する。容器の口部
3のフランジ4の立上部9を有する面を加熱溶融してそ
の面に栓体5を圧着することにより立上部9の溶融した
樹脂を内方に折り込み状に圧着し溶着した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミノ酸輸液剤、脂肪
乳剤、高カロリー輸液剤などの静脈注射用輸液や経腸栄
養剤、高蛋白栄養剤、成分栄養剤、流動食などの経腸的
高カロリー栄養剤の薬液を充填する熱可塑性プラスチッ
クのブロー成形製薬液用プラスチック容器の密封構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薬液用プラスチック容器
の密封構造として、容器の口部に外方に張り出すフラン
ジを設け、口部を封止する栓体のフランジを口部のフラ
ンジに熱溶着する構成のものは、例えば、実開平3−8
3535号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる従来の薬液用プラスチック容器の密封構造にあって
は、容器の口部のフランジに、その溶着面に微細な環状
の溶着突状を形成し、栓体のフランジを熱溶着する工程
で、この突状を押し潰して圧着するが、口部のフランジ
と栓体のフランジ間で移動する樹脂の量が極く少ないの
で、両フランジ間で強い溶着強度が得られないのが実状
である。
【0004】本発明は、従来のこの種の薬液用プラスチ
ック容器の密封構造における欠点を解消しようとするも
のであって、容器の口部のフランジと栓体との溶着面で
栓体を圧着する工程において、口部のフランジの溶着面
にさらに溶融樹脂を介在させて、容器の口部のフランジ
と栓体との溶着強度を向上させることができ、しかも、
立上部を内方に折り曲げ状にして介在させて、溶融樹脂
がフランジの縁部からはみ出すのを確実に防止すること
ができる薬液用プラスチック容器の密封構造を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
る薬液用プラスチック容器の密封構造は、熱可塑性プラ
スチックのブロー成形により成形される薬液用プラスチ
ック容器の口部のフランジに栓体を熱溶着して容器の口
部を栓体で封止する密封構造において、容器の口部のフ
ランジの栓体を熱溶着する面に、内方に向けて傾斜する
立上部を形成し、容器の口部のフランジの立上部を有す
る面を加熱溶融してその面に栓体を圧着することにより
立上部の溶融した樹脂を内方に折り込み状に圧着して溶
着する構成からなるものである。
【0006】
【作用】本発明に係る薬液用プラスチック容器の密封構
造によれば、容器の口部のフランジと栓体とを熱溶着す
る面を加熱溶融して、その面に栓体を圧着すれば、容器
の口部のフランジに内方に傾斜している立上部が内方に
折り曲げ状となってフランジと栓体との間に介在するの
で、口部のフランジの溶着面と栓体との溶着面が密にか
つ強力に熱溶着される。そして、上記のように口部のフ
ランジと栓体とに介在する溶融樹脂は、内方に傾斜した
立上部が内方に折り曲がった状態で圧着されるので、効
率よく加熱溶融されるばかりでなく、溶融樹脂がフラン
ジの縁部にはみ出すのを防止することができる。
【0007】
【実施例】図面を参照して本発明の好適な実施例を説明
する。図1において、1は薬液用プラスチック容器であ
って、この薬液用プラスチック容器1は、熱可塑性プラ
スチックのブロー成形により成形されたものであり、胴
部2の上端に口部3が形成されている。口部3の上端に
は外方に張り出すフランジ4が一体に形成されている。
5は栓体であり、6はそのフランジ、7はプルリングで
ある。栓体5は口部3を封じるゴム栓(図示せず)を内
包しているものである。なお、図1は、栓体5を容器の
口部3に熱溶着する前の状態を示している。
【0008】図2に示すように、ブロー成形された薬液
用プラスチック容器1には、口部3のフランジ4にさら
に膨出部8が一体に形成されており、フランジ4と膨出
部8との間に立上部9が形成されている。この立上部9
はその上端部が内方に傾斜するように膨出部8に連続状
に形成されている。そこで、ブロー成形後にくびれ部1
0をカッター11で切断することにより、フランジ4の
外方部に内方に傾斜した立上部9が形成されたものが得
られる。上記立上部9の傾斜角度は少なくとも10°で
ある。
【0009】薬液用プラスチック容器1および栓体5
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性プラス
チック材料で成形されるものである。なお、口部3は、
胴部2と一体に成形されるが、口部3を別に成形して胴
部2に溶着した構成としてもよい。栓体5は口部3と同
材質で構成するのが好ましい。また、栓体5はゴム栓を
内包しないものであってもよい。
【0010】図3および図4には、口部3に栓体5を熱
溶着して口部3を栓体5で密封する工程が示されてい
る。口部3に栓体5を熱溶着して口部3を栓体5で密封
するには、図3に示すように口部3のフランジ4の上面
を加熱装置で加熱して溶融状態とし、栓体5のフランジ
6を当てて圧着すれば、立上部9はその内方に傾斜した
姿勢に応じて内方に折り曲げ状に介在される。そして、
図4に示すように、栓体5による圧着の進行にともなっ
て、立上部9の折り曲げ状に介在した溶融樹脂はさらに
内方に移動し、フランジ4と栓体5の間が密にかつ強力
に圧着され、図5に示すように、フランジ4の全面に栓
体5が密にかつ強力に熱溶着された状態となる。
【0011】図6には、他の実施例が示されている。こ
の実施例では、立上部9を口部3のフランジ4の外周縁
より内方に位置させている。なお、この実施例において
も、図2に示すものと同様に、膨出部8のくびれ部10
をカッターで切断して形成する。図6に示す実施例で
は、立上部9がフランジ4の内方に位置しているので、
立上部9がフランジ4の内方で折り曲げ状に圧着され、
圧着による樹脂の移動によるはみ出しをいっそう確実に
防止することができるうえ、フランジ4の溶着面と栓体
5との間に介在される溶融樹脂の移動を均等化すること
ができる。
【0012】図7にはさらに他の実施例が示されてい
る。この実施例では、図2に示す立上部9の上端にフラ
ンジ4と平行な平行面12を形成したものである。図7
に示す実施例では、立上部9の上端にさらに平行面12
を有しているので、加熱溶融を効率よく行うことがで
き、さらに立上部9がフランジ4の内方で折り曲げ状に
圧着される樹脂の移動が円滑に行われ、フランジ4の溶
着面と栓体5との間に介在される溶融樹脂の移動をさら
に均等化することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る薬液用プラスチック容器の
密封構造によれば、容器の口部のフランジの栓体との溶
着面で栓体を圧着する工程において、口部のフランジの
溶着面にさらに溶融樹脂を介在させて、容器の口部のフ
ランジと栓体との溶着強度を向上させることができ、し
かも、立上部を内方に折り曲げ状にして介在させて、溶
融樹脂がフランジの縁部からはみ出すのを確実に防止す
ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液用プラスチック容器であっ
て、栓体を熱溶着する前の状態を示す全体側面図であ
る。
【図2】図1に示す薬液用プラスチック容器のブロー成
形後の要部拡大断面図である。
【図3】口部のフランジの上面を加熱溶融後、栓体のフ
ランジの圧着を開始する状態を示す断面図である。
【図4】口部のフランジに栓体のフランジを圧着する状
態を示す断面図である。
【図5】口部のフランジに栓体のフランジを圧着して熱
溶着した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す薬液用プラスチック
容器の要部拡大断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す薬液用プラス
チック容器の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 薬液用プラスチック容器 2 胴部 3 口部 4 フランジ 5 栓体 6 フランジ 8 膨出部 9 立上部 10 くびれ部 11 カッター 12 平行面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性プラスチックのブロー成形によ
    り成形される薬液用プラスチック容器の口部のフランジ
    に栓体を熱溶着して容器の口部を栓体で封止する密封構
    造において、容器の口部のフランジの栓体を熱溶着する
    面に、内方に向けて傾斜する立上部を形成し、容器の口
    部のフランジの立上部を有する面を加熱溶融してその面
    に栓体を圧着することにより立上部の溶融した樹脂を内
    方に折り込み状に圧着して溶着する構成であることを特
    徴とする薬液用プラスチック容器の密封構造。
JP18061093A 1993-06-25 1993-06-25 薬液用プラスチック容器の密封構造 Expired - Lifetime JP3250027B2 (ja)

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JPH07136235A true JPH07136235A (ja) 1995-05-30
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