JPH0713567U - 自動車用オプションマットの敷設定着構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】マット上に重ねて押圧するだけで移動すること
のないオプションマット。 【構成】合成樹脂の筒脚１３と相互に嵌着される表面に
断面雄ネジ状凹凸ａを形成した軸脚１１を突出形成した
ナイロン製の平座板１２と、裏面に、内面に断面雌ネジ
状凹凸ｂを形成した筒脚１３を突設するとともに、表面
に硬質ウレタン樹脂で形成した雄側面ファスナー１４を
接着した支持板１５とからなるマット固定具を、自動車
の床に敷設される貫通穴２を穿設したフロアマット１の
裏面から、平座板１２の軸脚１１を貫通穴２に挿入する
とともに、フロアマット１の表面側から前記筒脚１１
を、支持板１５の筒脚１３に被冠嵌着して固定し、フロ
アマット１上に露呈した支持板１５の雄側面ファスナー
１４に、雄側面ファスナー１４の面積より広い雌側面フ
ァスナー１６を裏面に接着又は縫着したオプションマッ
ト７の雌側面ファスナー１６を面着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の床に敷設されるフロアマット上に、オプションマットを敷 設する場合の自動車用オプションマットの敷設定着構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動車用オプションマットは、裏面に滑り止めを施して、これをフロア マット上に重ねる場合が多いが、どうしても移動して不体裁となるだけでなく、 特に運転席においては、オプションマットの移動がアクセルペダル、クラッチペ ダル、ブレーキペダルの操作障害となる危険性があった。

【０００３】 このため、オプションマットの敷設定着構造として、図２の断面図に示すよう に、フロアマット１に穿設された貫通穴２に、樹脂製アイレット３を固定し、旋 回腕４の一端部下面に突設した割り軸５を、前記樹脂製アイレット３に弾性を利 用して嵌合係着するとともに、前記旋回腕４の他端部上面に突出した擬宝珠形軸 ６を、オプションマット７の貫通穴２ａに固定した樹脂製アイレット３ａに係止 するようにした構造のものが考案され実用化されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記構造では、部品点数が多くなるとともに、これら部品の取り付け が厄介であって、コスト高となる欠点があり、また、敷設作業時には、フロアマ ット１上に突出する擬宝珠形軸６に、オプションマット７の樹脂製アイレット２ ａを一致させて係合させるには、旋回腕４を旋回調節する必要があるため非常に 厄介な作業となるだけでなく、オプションマット７上に擬宝珠形軸の頭が突出し て、足裏に異物感を与える欠点があった。

【０００５】 本考案は、部品点数が少なく、取り付けが簡単で、しかもオプションマットを フロアマット上に重ねて押圧するだけで簡単且つ移動することなく敷設でき、オ プションマット上に異物障害を招くことのない自動車用オプションマットの敷設 定着構造を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の自動車用オプションマットの敷設定着構造は、合成樹脂の弾性を利用 して下記筒脚と相互に嵌着される軸脚を突出形成した平座板と、裏面に筒脚を突 設するとともに表面に雄側面ファスナーを接着した支持板とからなるマット固定 具を、自動車の床に敷設される貫通穴を穿設したフロアマットの裏面から、平座 板の軸脚を貫通穴に挿入するとともに、前記フロアマットの表面側から前記軸脚 内へ、前記支持板の筒脚を被冠嵌着して固定し、フロアマット上に露呈した支持 板の雄側面ファスナーに、該雄側面ファスナーの面積より広い雌側面ファスナー を裏面に設けたオプションマットの雌側面ファスナーを面着するようにしたこと を特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

上記のように構成することにより、オプションマットの裏面に雌側面ファスナ ーを設けるとともに、フロアマットに貫通穴を穿設し、該穴を利用して平座板に 雄側面ファスナーを有する支持板を結合一体化し、オプションマットを位置決め した状態で押圧する簡単な作業で、オプションマットは位置ずれすることなく確 実に敷設することができ、またオプションマットの表面には異物が露出すること がない。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係る自動車用オプションマットの敷設定着構造の分解部分断面 図であって、合成樹脂の弾性を利用して下記筒脚１３と相互に嵌着される表面に 断面雄ネジ状凹凸ａを形成した軸脚１１を突出形成したナイロン製の平座板１２ と、裏面に、内面に断面雌ネジ状凹凸ｂを形成した筒脚１３を突設するとともに 、表面に硬質ウレタン樹脂で形成した雄側面ファスナー１４を接着した支持板１ ５とからなるマット固定具を、自動車の床に敷設される貫通穴２を穿設したフロ アマット１の裏面から、平座板１２の軸脚１１を貫通穴２に挿入するとともに、 前記フロアマット１の表面側から前記筒脚１１を、前記支持板１５の筒脚１３に 被冠嵌着して固定し、フロアマット１上に露呈した支持板１５の雄側面ファスナ ー１４に、該雄側面ファスナー１４の面積より広い雌側面ファスナー１６を裏面 に接着又は縫着したオプションマット７の雌側面ファスナー１６を面着するよう にした構造である。

【０００９】 上記のように構成した自動車用オプションマットの敷設定着構造においては、 例えば運転席にオプションマット７を敷設する場合、４〜６組の平座板１２と支 持板１５を個別に成形製作して、それぞれの支持板１５に雄側面ファスナー１４ を接着するとともに、フロアマット１の４〜６箇所に貫通穴２を穿設し、また前 記貫通穴２に対応するオプションマット７の裏面位置に、雌側面ファスナー１６ を接着手段等により取り付けた後、各貫通穴２に平座板１２の軸脚１１を挿入す るとともに、該軸脚１１にオプションマット７の表面から支持板１５の筒脚１３ を一致させて加圧してフロアマット１の厚さに即応した状態で嵌着一体化し、次 に、オプションマット７を所定位置に重ねて、面ファスナーのある位置部分を押 圧して固定化することによって敷設する。

【００１０】 軸脚１１を支持板１５に突設し、筒脚１３を平座板１２に突設してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の自動車用オプションマットの敷設定着構造は、合 成樹脂の弾性を利用して相互に嵌着される軸脚と筒脚を平座板と支持板にそれぞ れ突設するとともに支持板の表面に雄側面ファスナーを接着した支持板とからな るマット固定具を、自動車の床に敷設されたフロアマットに嵌着して固定し、フ ロアマット上に露呈した支持板の雄側面ファスナーに、該雄側面ファスナーの面 積より広い雌側面ファスナーを裏面に設けたオプションマットの雌側面ファスナ ーを面着するようにしたから、部品点数が少なく、取り付けが簡単で、しかもオ プションマットをフロアマット上に重ねて押圧するだけで簡単且つ移動すること なく敷設でき、安価に提供できる。

【００１２】 また、オプションマットを敷設するための部品は、該マットによって隠蔽され 表面へは露出しないから、敷設体裁が良く、しかも、足裏に異物感を与えること がなく、運転障害等を招くことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用オプションマットの敷設
定着構造の分解断面図である。

【図２】

【符号の説明】

１ フロアマット ２ 貫通穴 ７ オプションマット １１ 軸脚 １２ 平座板 １３ 筒脚 １４ 雄側面
ファスナー １５ 支持板 １６ 雌側面
ファスナー ａ 雄ネジ状凹凸 ｂ 雌ネジ状
凹凸

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１２月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用オプションマットの敷設
定着構造の分解断面図である。

【図２】本考案に係る自動車用オプションマットの敷設
定着構造の部分断面図である。

【符号の説明】 １ フロアマット ２ 貫通穴 ７ オプションマット １１ 軸脚 １２ 平座板 １３ 筒脚 １４ 雄側面
ファスナー １５ 支持板 １６ 雌側面
ファスナー ａ 雄ネジ状凹凸 ｂ 雌ネジ状
凹凸

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂の弾性を利用して下記筒脚と相
   互に嵌着される軸脚を突出形成した平座板と、裏面に筒
   脚を突設するとともに表面に雄側面ファスナーを接着し
   た支持板とからなるマット固定具を、自動車の床に敷設
   される貫通穴を穿設したフロアマットの裏面から、平座
   板の軸脚を貫通穴に挿入するとともに、前記フロアマッ
   トの表面側から前記軸脚内へ、前記支持板の筒脚を被冠
   嵌着して固定し、フロアマット上に露呈した支持板の雄
   側面ファスナーに、該雄側面ファスナーの面積より広い
   雌側面ファスナーを裏面に設けたオプションマットの雌
   側面ファスナーを面着するようにしたことを特徴とする
   自動車用オプションマットの敷設定着構造。
2. 【請求項２】 雄側面ファスナーが硬質合成樹脂で形成
   されている請求項１記載の自動車用オプションマットの
   敷設定着構造。