JP3593815B2 - 自動車用フロアカーペットの敷設構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用フロアカーペットの敷設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、自動車のフロアパネルの上面には、実開平4−87553号公報に示されるようにフロアカーペットが敷設されており、表皮材とフロアパネルとの間には、防音用のフェルトや発泡ウレタン等のアンダークッション材が介在されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、フロアカーペットの表皮材の成形時に、フェルトやウレタン等のアンダークッション材を挟んで一体的に成形することが多く、アンダークッション材は弾力性のために型精度に無関係となり、アンダークッション材を含めた表皮材の良好な形状精度が得にくいという問題があった。また、単にフェルトやウレタン等のアンダークッション材を表皮材と分離し、それぞれを単独に成形すると、成形精度の問題は解消できるものの、アンダークッション材がフロアパネル上で位置決めしにくいため、車体への組付け性が悪くなるという問題があった。
【0004】
本発明は、フロアカーペットの形状精度を高めつつ、車体への組付け性の向上を図り得る自動車用フロアカーペットの敷設構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フロアパネルに沿う形状に成形された表皮材と、該表皮材の裏面に配されるアンダークッション材とからなるフロアカーペットを、アンダークッション材を下側にして自動車のフロアパネルの上面に敷設してなる自動車用フロアカーペットの敷設構造において、前記表皮材とアンダークッション材を分離して敷設すると共に、前記アンダークッション材の下面に、フロアパネルの上面の凹凸に合わせた凹凸を成形し、アンダークッション材の凹凸とフロアパネルの凹凸を相互に嵌め合わせることで、アンダークッション材をフロアパネルの上面に係止したことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、前記アンダークッション材とフロアパネルの間に、粘性体シートを介在させたことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、前記フロアパネルの凹凸が、フロアパネルを補強するためのビードであることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、前記表皮材が、布地の裏面に補強用の裏当材を一体に張り付けたものであることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、表皮材とアンダークッション材をそれぞれ単独に成形するので、それぞれの形状精度、特に表皮材の形状精度を向上させることができる。また、アンダークッション材の下面に位置決め手段としての凹凸を成形し、この凹凸をフロアパネルの凹凸に嵌め合わせることで、アンダークッション材をフロアパネルに係止するので、アンダークッション材の成形時に下面に凹凸を形成するだけで、アンダークッション材を簡単に位置決めすることができ、しかも組付け時の手間がかからない。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、アンダークッション材とフロアパネルの間に粘性体シートを介在させたので、アンダークッション材とフロアパネル間の間隙を粘性体シートで埋めることができ、防音性の向上が図れる。
【0014】
請求項3の発明によれば、フロアパネルの凹凸が補強用のビードであるから、アンダークッション材の下面にビードに合わせた凹凸を形成することで、請求項3の発明の効果を奏することができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1つの発明の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、布地の裏面に補強用の裏当材を一体に張り付けた構造の表皮材を採用するので、表皮材の形状精度が優れ、型崩れしない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は実施形態の構造の組付け前の状態を示す断面図である。車体のフロアパネル10は、フラット部12と、その左右方向中央に隆起したトンネル部16を有する。フラット部12には、車体前後方向に延び、フロアパネル10の剛性を高める長溝状のビード(凹凸)14が形成されている。フラット部12の端部はサイドシルインナ18に接合されている。なお、サイドシルアウタは省略している。また、前記トンネル部16は、側壁を構成する斜面部16aと、フラットな頂面部16bとからなる。
【0019】
一方、このフロアパネル10の上面に敷設されるフロアカーペット1は、表皮材2と、その裏面に配されるアンダークッション材3とからなる。フロアカーペット1は、アンダークッション材3を下側にしてフロアパネル10の上面に敷設されている。表皮材2は、タフタやニードル等の布地の裏面に補強用の裏当材(ポリエチレンやEVA等の樹脂シート)を一体に張り付けたものである。また、アンダークッション材3は、フェルトあるいは発泡ウレタン等の弾力性、遮音性、断熱性のある材料よりなる。
【0020】
これら表皮材2とアンダークッション材3は相互に分離して構成されており、表皮材2は、図2(a)に示すような専用の上下型35、36で成形され、アンダークッション材3は、図2(b)に示すような専用の上下型37、38で成形されている。
【0021】
この場合、表皮材2には、フロアパネル10のフラット部12に対応するフラット部22、トンネル部16に対応する凹部26、サイドシルインナ18に対応するL形部28が成形されている。また、アンダークッション材3は、フロアパネル10のフラット部12の上面に配置できる寸法に裁断され、その下面には、フロアパネル10のビード14に対応した位置決め手段としての凹凸32が成形されている。
【0022】
そして、アンダークッション材3の凹凸32とフロアパネル10のビード14を相互に対応させ、アンダークッション材3とフロアパネル10のフラット部12との間に、予めフラット部12上に融着されたメルシート(半固体状の粘性体シート)20を介在させた上で、アンダークッション材3がフロアパネル10の上面に載置され、その上に表皮材2が載置されている。
【0023】
このように、表皮材2とアンダークッション材3とをそれぞれ単独に成形しているので、特に表皮材2の形状精度を向上させることができ、品質向上が図れる。また、アンダークッション材3の凹凸32とフロアパネル10のビード14の嵌まり合いにより、アンダークッション材3が位置決めされるので、組付け性が向上する。特に、位置決めに関しては、アンダークッション材3の下面に、フロアパネル10側のビード14に合わせた凹凸32を成形するだけであるから、実現容易であり、しかも組付け時に接着剤等を使用しないので手間がかからない。
【0024】
また、アンダークッション材3とフロアパネル10の間にはメルシート20が介在するので、アンダークッション材3とフロアパネル10間の間隙がメルシート20で埋まり、アンダークッション材3による防音性が向上する。さらに、表皮材2として、布地の裏面に補強用の裏当材を一体に張り付けた構造のものを用いているので、形状精度が優れ、型崩れしない。
【0025】
なお、上記実施形態では、図1に示すように、アンダークッション材3の下面にビード14に合わせた凹凸32を形成することで、アンダークッション材3の位置決めを図っているが、図3(a)に示すように、位置決め手段として、粘着剤40を用いることもできる。その場合は、下面に特別な成形をしないフラットなアンダークッション材43を用いることができる。また、粘着剤40は、図3(b)に示すように、メルシート20の表面に塗布しておき、その上を覆った剥離紙50を剥がすことで露出させるようにすればよい。
【0026】
このように粘着剤40を用いてアンダークッション材43を係止する場合は、組付けが簡単であり、しかも確実強固にアンダークッション材43をフロアパネル10上に固定することができる。
【0027】
また、上記実施形態では、フロアパネル10のトンネル部16にはアンダークッション材を配設しなかったが、図4に示すように、トンネル部16の斜面部16a(図1参照)に対応させて、アンダークッション材44を配設してもよい。その場合も、メルシート20及び粘着剤40を介してアンダークッション材44を張り付けることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の組付け前の断面図である。
【図2】(a)は本発明の実施形態における表皮材の成形例を示す断面図、(b)はアンダークッション材の成形例を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明の他の実施形態の断面図、(b)は粘着剤を塗布したシートの断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態の要部断面図である。
【符号の説明】
1 フロアカーペット
2 表皮材
3,43,44 アンダークッション材
10 フロアパネル
14 ビード
20 メルシート(粘性体シート)
32 凹凸(位置決め手段)
40 粘着剤(位置決め手段)
Claims (4)
- フロアパネルに沿う形状に成形された表皮材と、該表皮材の裏面に配されるアンダークッション材とからなるフロアカーペットを、アンダークッション材を下側にして自動車のフロアパネルの上面に敷設してなる自動車用フロアカーペットの敷設構造において、
前記表皮材とアンダークッション材を分離して敷設すると共に、アンダークッション材の下面に、フロアパネルの上面の凹凸に合わせた凹凸を成形し、アンダークッション材の凹凸とフロアパネルの凹凸を相互に嵌め合わせることで、アンダークッション材をフロアパネルの上面に係止したことを特徴とする自動車用フロアカーペットの敷設構造。 - 請求項1記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、
前記アンダークッション材とフロアパネルの間に、粘性体シートを介在させたことを特徴とする自動車用フロアカーペットの敷設構造。 - 請求項1または2に記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、
前記フロアパネルの凹凸が、フロアパネルを補強するためのビードであることを特徴とする自動車用フロアカーペットの敷設構造。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用フロアカーペットの敷設構造であって、
前記表皮材が、布地の裏面に補強用の裏当材を一体に張り付けたものであることを特徴とする自動車用フロアカーペットの敷設構造。
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JP24806296A JP3593815B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 自動車用フロアカーペットの敷設構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24806296A JP3593815B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 自動車用フロアカーペットの敷設構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1086728A JPH1086728A (ja) | 1998-04-07 |
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JP24806296A Expired - Lifetime JP3593815B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 自動車用フロアカーペットの敷設構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6888534B2 (ja) | 2017-12-05 | 2021-06-16 | トヨタ自動車株式会社 | フロアパネルの構造 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP24806296A patent/JP3593815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH1086728A (ja) | 1998-04-07 |
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