JPH07135222A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07135222A
JPH07135222A JP14455893A JP14455893A JPH07135222A JP H07135222 A JPH07135222 A JP H07135222A JP 14455893 A JP14455893 A JP 14455893A JP 14455893 A JP14455893 A JP 14455893A JP H07135222 A JPH07135222 A JP H07135222A
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JP
Japan
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layer
carrier
semiconductor device
carrier supply
fet
Prior art date
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Pending
Application number
JP14455893A
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English (en)
Inventor
Sumihisa Kudo
純久 工藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低電流動作時におけるMES・FETの相互
コンダクタンスを向上させる。 【構成】 化合物半導体からなる半導体チップ4に形成
されたMES・FET5を構成する動作層10のチャネ
ル領域10aの下層にキャリヤ供給層13を設けるとと
もに、キャリヤ供給層13の下層にキャリヤの移動を抑
制するためのキャリヤ移動抑制層14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の技術に関
し、特に、化合物半導体基板を用いた半導体装置に適用
して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展に伴い、高密度の情報
を高速処理できる集積回路の開発が要求されている。ガ
リウム・ヒ素(GaAs)等に代表される化合物半導体
基板を用いた半導体装置は、その要求に沿うものとして
注目されている。
【0003】GaAs等のような化合物半導体は、シリ
コン(Si)等のような単体元素の半導体に比べて、キ
ャリヤ移動度が大きく素子動作速度の向上が期待できる
こと、基板抵抗が大きく浮遊容量を小さくできること
等、優れた長所を有しているからである。
【0004】GaAs基板上に形成される半導体集積回
路素子として、例えばGaAs・MES(Metal Semico
nductor)電界効果トランジスタ(Field Effe
ct Transistor:以下、FETという)が
ある。従来のGaAs・MES・FETについては、例
えば1987年3月、NO.3 VOL.EDL8 ア
イ・イー・イー・イーエレクトロン デバイス レター
(IEEE ELECTRON DEVICE LET
TERS)「サブミクロメータ GaAsMESFET
ウイズ シャロウ チャネル アンド ベリィ ハイ
トランスコンダクタンス(Submicromweter GaAsMESFE
T with Shallow Channel and Very High Transconducta
nce)」P118〜P119に記載があり、GaAs・M
ES・FETの構造や特性について説明されている。
【0005】従来のGaAs・MES・FETは、上記
文献にも記載されているように、GaAs基板の上部に
形成されたチャネル領域と、チャネル領域上にショット
キ接触された状態で設置されたゲート電極と、GaAs
基板の上部において、ゲート電極の両側に形成されたソ
ース用不純物領域およびドレイン用不純物領域と、ソー
ス用不純物領域上にオーミック接触された状態で設置さ
れたソース電極と、ドレイン用不純物領域上にオーミッ
ク接触された状態で設置されたドレイン電極とから構成
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電子
機器等においては、消費電力を下げる等の観点から低電
流動作が要求されているが、上記従来のMES・FET
技術においては、動作電流を低くすると、MES・FE
Tの相互コンダクタンスが著しく低下してしまい、電子
機器の動作が良好に行われないという問題があることを
本発明者は見い出した。
【0007】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、低電流動作時におけるMES・F
ETの相互コンダクタンスを向上させることのできる技
術を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明は、化合物半導体基板上
に形成されたFETを構成するチャネル層の少なくとも
チャネル領域の下層にキャリヤ供給層を設けるととも
に、前記キャリヤ供給層の下層にキャリヤの移動を抑制
するためのキャリヤ移動抑制層を設けた半導体装置構造
とするものである。
【0011】
【作用】上記した発明によれば、FET動作時に、チャ
ネル領域の下層に設けられたキャリヤ供給層からチャネ
ル領域にキャリヤが供給されるので、動作電流が低くて
もFETの相互コンダクタンスを向上させることが可能
となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例である半導体装置
を構成する半導体基板の要部断面図、図2は半導体基板
の平面図、図3は半導体装置の外観を示す全体拡大斜視
図、図4は半導体基板の深さ方向の濃度分布を示すグラ
フ図、図5は半導体装置の動作電流と相互コンダクタン
スとの関係を本発明と従来技術とで比較して示したグラ
フ図である。
【0014】本実施例の半導体装置は、例えば高周波高
出力増幅器用GaAs・FETである。本実施例の半導
体装置の外観を図3に示す。
【0015】本実施例の半導体装置1は、例えば円柱状
に形成されたディスク・モールド形のパッケージ本体2
を有する。パッケージ本体2の直径は、例えば4.0mm
程度、厚さは、例えば2.5mm程度である。
【0016】パッケージ本体2の側面からは、例えば4
本のリード3が突出されている。リード3は、所定の金
属からなる。各リード3は、隣接するリード3の延在方
向が互いに直交するように配置されている。
【0017】なお、リード3の幅は、例えば0.65mm
程度、厚さは、例えば0.2mm程度である。また、4本
のリード3のうち3本は、その長さが、例えば4mm程
度、1本は、その長さが、例えば10mm程度である。
【0018】パッケージ本体2内には、図2に示すよう
な半導体チップ4が封止されている。半導体チップ4に
は、例えば1つのMES・FET5が形成されている。
【0019】MES・FET5のゲート電極6g、ソー
ス電極6sおよびドレイン電極6dは、それぞれの電極
引出し部6g1,6s1,6d1 に接続されたボンディング
ワイヤ7を通じて、図3に示したリード3と電気的かつ
機械的に接続されている。
【0020】ゲート電極6gは、例えばチタン(T
i)、プラチナ(Pt)および金(Au)が下層から順
に積層されて構成されている。ソース電極6sおよびド
レイン電極6dは、例えばAuとゲルマニウム(Ge)
との合金によって構成されている。また、ボンディング
ワイヤ7は、例えばAuからなる。
【0021】図2のI−I線の断面図を図1に示す。半
導体チップ4を構成する半導体基板層8は、例えばGa
As等のような化合物半導体からなる。半導体基板層8
の上層には、例えばp- 形のGaAsからなるバッファ
層9が形成されている。
【0022】バッファ層9は、その上層の動作層10が
半導体基板層8から悪影響を受けるのを抑制するための
層である。p不純物としては、例えばベリリウム(B
e)または亜鉛(Zn)が用いられており、その濃度
は、例えば1×1016個/cm程度である。また、バ
ッファ層9の厚さは、例えば0.5μm程度である。
【0023】動作層10は、MES・FET5のチャネ
ル10aを形成するための層であり、例えばn形のGa
Asからなる。n形不純物としては、例えばシリコン
(Si)が用いられており、その濃度は、例えば5×1
17個/cm3 程度である。また、動作層10の厚さ
は、例えば0.2μm程度である。なお、動作層10のチ
ャネル領域10a上には、上記ゲート電極6gがショッ
トキ接触した状態で設置されている。
【0024】動作層10の上層には、例えばn+ 形のG
aAs等からなるソース用不純物層11sおよびドレイ
ン用不純物層11dが、ゲート電極6gを挟むように形
成されている。n形不純物としては、例えばSiが用い
られており、その濃度は、例えば2×1018個/cm3
程度である。ソース用不純物層11sおよびドレイン用
不純物層11dの厚さは、例えば0.15μm程度であ
る。なお、ソース用不純物層11sおよびドレイン用不
純物層11dの上層には、それぞれ上記ソース電極6s
およびドレイン電極6dがオーミック接触した状態で設
置されている。
【0025】半導体チップ4の主面上には、例えば二酸
化ケイ素(SiO2 )等からなる表面保護膜12が、ゲ
ート電極6g、ソース電極6sおよびドレイン電極6d
を被覆するように堆積されている。
【0026】ただし、ゲート電極6g、ソース電極6s
およびドレイン電極6dのそれぞれの電極引出し部6g
1,6s1,6d1 の領域は、ボンディングワイヤ7(図3
参照)を接合するため、表面保護膜12が部分的に除去
されている。
【0027】ところで、本実施例においては、動作層1
0の下層に、キャリヤ供給層13が設けられているとと
もに、キャリヤ供給層13の下層に、キャリヤ移動抑制
層14が設けられている。ただし、本実施例において
は、キャリヤ供給層13およびキャリヤ移動抑制層14
が、半導体チップ4の全面に設けられている。図4に半
導体基板の深さ方向の不純物濃度分布を示す。
【0028】領域Aは、ソース用不純物層11sまたは
ドレイン用不純物層11dである。領域Bは、動作層1
0である。領域Cは、キャリヤ供給層13を示してお
り、n形不純物の濃度が動作層10のn形不純物の濃度
よりも同等以上に設定されている。領域Dは、キャリヤ
移動抑制層14を示しており、動作層10やキャリヤ供
給層13と比べると極端にn形不純物の濃度が低下して
いるのが判る。
【0029】キャリヤ供給層13は、MES・FET5
の動作中に、そのチャネル10aに対して電子(キャリ
ヤ)を供給するための層である。
【0030】これを設けたことにより、MES・FET
5を動作させた際に、チャネル領域10aの下層のキャ
リヤ供給層13からチャネル領域10aに電子が供給さ
れるので、MES・FET5を低電流(例えば1mA〜
10mA)で駆動させたとしても、MES・FET5の
相互コンダクタンスを図5の実線で示すように従来(破
線で示す)よりも向上させることが可能となるようにな
っている。
【0031】キャリヤ供給層13は、例えばn+ 形のア
ルミニウム・ガリウム・ヒ素(AlGaAs)からな
り、その厚さは、例えば200Å程度である。n形不純
物としては、例えばSiが用いられており、その濃度
は、例えば2×1018個/cm3程度である。
【0032】キャリヤ移動抑制層14は、電子が半導体
基板層8またはバッファ層9に移動してしまうのを抑制
するための層である。
【0033】これを設けたことにより、チャネル領域1
0aを流れる電子が半導体基板層8またはバッファ層9
に移動してしまうのを抑制することができるので、電子
が半導体基板層8またはバッファ層9に移動してしまう
ことに起因する相互コンダクタンスの低下を抑制するこ
とが可能となっている。
【0034】キャリヤ移動抑制層14は、例えばp形の
AlGaAsからなり、その厚さは、例えば500Å程
度である。不純物濃度は、例えば1×1017個/cm3
程度である。
【0035】なお、キャリヤ供給層13およびキャリヤ
移動抑制層14は、例えばMOCVD(Metal Organic
Chemical Vapor Deposition )法等またはMBE(Mole
cular Beam Epitaxial growth )法等によって形成され
ている。
【0036】このように本実施例によれば、MES・F
ET5の動作時に、チャネル領域10aの下層のキャリ
ヤ供給層13からチャネル領域10aに電子が供給され
るので、MES・FET5の動作電流が低くてもMES
・FET5の相互コンダクタンスを向上させることが可
能となる。したがって、低動作電流であっても信頼性の
高い動作を行うことが可能な低消費電力・高信頼性の電
子機器等を提供することが可能となる。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】例えば前記実施例においては、チャネルを
GaAsとした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく種々変更可能であり、例えばインジウ
ム・ガリウム・ヒ素(InGaAs)でも良い。この場
合、キャリヤ供給層は、AlGaAsに限定されるもの
ではなく、禁制帯の幅がInGaAsの禁制帯の幅より
も広いものであれば良く、例えばGaAsでも良い。
【0039】また、前記実施例においては、キャリヤ供
給層をAlGaAsとした場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく種々変更可能であり、禁制
帯の幅がGaAsの禁制帯の幅よりも広く、かつ、Ga
As上に結晶成長させ易い材料であれば良い。
【0040】また、前記実施例においては、nチャネル
形のMES・FETについて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えばpチャネル形のMES・FE
Tとしても良い。ただし、この場合はキャリヤ供給層も
p形とし、抑制層はn- 形とする。
【0041】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である高周波
高出力増幅器用GaAs・FETに適用した場合につい
て説明したが、これに限定されず種々適用可能であり、
例えば低雑音高周波増幅器用のIC(Integlated Circu
it)等のような他の半導体装置に適用することも可能で
ある。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0043】本発明によれば、FET動作時に、チャネ
ル領域の下層に設けられたキャリヤ供給層からチャネル
領域にキャリヤが供給されるので、FETの動作電流が
低くてもFETの相互コンダクタンスを向上させること
が可能となる。したがって、低動作電流であっても信頼
性の高い動作を行うことが可能な低消費電力・高信頼性
の電子機器等を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体装置を構成する
半導体基板の要部断面図である。
【図2】半導体基板の平面図である。
【図3】半導体装置の外観を示す全体拡大斜視図であ
る。
【図4】半導体基板の深さ方向の濃度分布を示すグラフ
図である。
【図5】半導体装置の動作電流と相互コンダクタンスと
の関係を本発明と従来技術とで比較して示したグラフ図
である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 パッケージ本体 3 リード 4 半導体チップ( 化合物半導体基板) 5 MES・FET 6g ゲート電極 6g1 電極引出し部 6s ソース電極 6s1 電極引出し部 6d ドレイン電極 6d1 電極引出し部 7 ボンディングワイヤ 8 半導体基板層 9 バッファ層 10 動作層 10a チャネル領域 11s ソース用不純物層 11d ドレイン用不純物層 12 表面保護膜 13 キャリヤ供給層 14 キャリヤ移動抑制層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板上に形成された電界効
    果形トランジスタを構成する動作層の少なくともチャネ
    ル領域の下層にキャリヤ供給層を設けるとともに、前記
    キャリヤ供給層の下層にキャリヤの移動を抑制するため
    のキャリヤ移動抑制層を設けたことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記チャネル領域がnチャネルを構成
    し、前記化合物半導体基板がガリウムヒ素であり、前記
    キャリヤ供給層がn形のアルミニウムガリウムヒ素であ
    り、前記キャリヤ移動抑制層がp形のアルミニウムガリ
    ウムヒ素であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
JP14455893A 1993-06-16 1993-06-16 半導体装置 Pending JPH07135222A (ja)

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