JPH0713381A - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真装置

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JPH0713381A
JPH0713381A JP5176218A JP17621893A JPH0713381A JP H0713381 A JPH0713381 A JP H0713381A JP 5176218 A JP5176218 A JP 5176218A JP 17621893 A JP17621893 A JP 17621893A JP H0713381 A JPH0713381 A JP H0713381A
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JP5176218A
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Noboru Kashimura
昇 樫村
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Kimihiro Yoshimura
公博 吉村
Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Shunkai Sako
春海 酒匂
Masaaki Yamagami
雅昭 山上
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、多重転写工程において、転
写ムラ、転写抜け等が起きない電子写真感光体を提供す
ることにある。 【構成】 本発明は、少なくとも帯電、露光、現像、転
写、クリーニングの工程を経て転写材に画像を形成する
電子写真装置に用いる電子写真感光体において、該感光
体が複数配置され、該転写工程が各感光体と同期した転
写材を支持する転写材支持部材により順次行われ、該転
写工程が一つの転写材に対して各感光体毎に一回ずつ繰
り返され、かつ一回目の転写により転写材上の画像に二
回目以降の感光体上画像が同期して順次重ね合わされる
多重転写工程であり、該感光体の表面層がフッ素置換樹
脂粉体を含有する電子写真感光体、及びそれを有する電
子写真装置である。 【効果】 本発明は、駆動負荷が少なく、多重転写工程
を用いる電子写真装置において、転写ムラ、転写抜け、
駆動ピッチムラ、色ずれ等がない高品質の画像を提供す
る電子写真感光体を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体及び電子
写真装置に関し、特に多重転写工程に用いられ、転写不
良、色ずれ、ピッチむら等のない高品位画像を実現する
電子写真感光体及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来電子写真感光体に用いられる光導電
材料としては、酸化亜鉛、セレン、硫化カドミウム等の
無機材料が知られていた。有機系のポリビニルカルバゾ
ール、フタロシアニン、アゾ顔料等は、高生産性、無公
害性などの利点が注目され、光導電特性、耐久性等には
劣る欠点はあるものの広く用いられるようになって来
た。最近ではそれらの次点も改善された新規材料が考案
されつつあり、特に光導電特性は無機系をしのぎつつあ
る。
【0003】これらの電子写真感光体は複写機、レーザ
ービームプリンター等における電子写真プロセスにおい
て、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電等の
作用を反復して受けるためさまざまな化学的、物理的耐
久性が要求される。特に感光体の表面エネルギー等の表
面物性は、感光体上の現像剤転写性、感光体の汚れ等に
関与し、高品質の画像を得るための重要な要素である。
一方前記の有機光導電材料は、単独では成膜性を有さな
いためバインダー樹脂とともに成膜されるのが一般的で
ある。従って表面エネルギー等の表面物性は、このバイ
ンダー樹脂の選択によりほとんど限定されるといっても
過言ではない。しかし光導電特性を満足するバインダー
樹脂はかなり限定されており、望ましい表面物性を得る
には至っていないのが実状である。有機光導電体を用い
た感光体に使用されるバインダー樹脂としては、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリ
アセタール、ナイロン、フェノール樹脂、アクリル樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられ
るが、いずれも充分な低エネルギー表面を与えるもので
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年カラー画像を忠実
に再現できる電子写真プロセスが要求され、いくつかの
方式が提案されている。その中でも図1に示すような、
複数の感光体ドラムと転写紙等の転写材を保持する転写
材支持部材とが同期した構成をとり、三種類の三原色、
またはそれらに黒を加えた四色の画像を、連続的に転写
材上に重ねてカラー画像を再現する複数ドラム多重転写
方式を採用した装置が高速プロセスとして一般的であ
る。
【0005】このようなプロセスにおける課題のひとつ
として、多重転写時の二色目以後の転写効率と各感光体
の同期が問題として挙げられる。二色目以後の転写は、
すでに転写紙等の転写材上に転写された現像剤を介して
行われるため、通常よりも転写の作用が弱くなる。その
結果、感光体上の転写前現像剤は充分転写材の側へ転写
されず、転写不良による品質の低い画像しか得られない
場合がある。特に前述した従来の有機感光体を用いた場
合には、画像ベタ部の転写ムラや、文字部の転写中抜け
等の画像欠陥が生ずる。
【0006】もうひとつの課題としては、感光体の駆動
負荷の問題が挙げられる。特に、転写後の感光体上に残
存する現像剤を除去するクリーニング工程は、駆動負荷
に対する影響が大きい。クリーニング法としては、装置
の省スペース化にともない、より簡略な装置構成を実現
するためにも、ブレードクリーニングを採用するのが望
ましい。ブレードクリーニングは、板状のポリウレタン
等の弾性部材を感光体上母線方向に突き当てただけの簡
単な構成をとる。しかし前述した従来の有機感光体を用
いた場合、感光体とブレードとの間に大きな接触エネル
ギーが生じ、感光体の駆動に多大な負荷を与える。その
結果、各感光体の駆動に駆動ムラ等の乱れが生じ、多重
転写時の二色目以後の画像にずれを生じる色ずれや、駆
動ムラが画像濃度ムラとなって現れる駆動ピッチムラ等
の画像欠陥を引き起こす。特に潜像を形成する光源とし
て、レーザー、LED、液晶シャッター等を用い、ドッ
ト状の微小潜像を形成する装置においては、多重転写時
の高精度なドットの重ね合わせを行わないと、ミクロン
オーダーの色ずれが容易に生じてしまい、色調のずれ、
画像鮮鋭度の低下等を引き起こす。
【0007】本発明の目的は、電子写真特性を劣化させ
ることなく感光体の表面物性を向上させ、特には表面エ
ネルギーが低く多重転写時の転写特性と感光体の駆動負
荷を改良した電子写真感光体及び電子写真装置を得るこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真感光体
は、多重転写工程を含む電子写真装置に用いられる感光
体であり、表面エネルギーを従来の感光体に比べ低エネ
ルギー化することにより前記課題を解決している。
【0009】すなわち、本発明は、少なくとも帯電、露
光、現像、転写、クリーニングの工程を経て転写材に画
像を形成する電子写真装置に用いる電子写真感光体にお
いて、該感光体が複数配置され、該転写工程が各感光体
と同期した転写材を支持する転写材支持部材により順次
行われ、該転写工程が一つの転写材に対して各感光体毎
に一回ずつ繰り返され、かつ一回目の転写による転写材
上の画像に二回目以降の感光体上画像が同期して順次重
ね合わされる多重転写工程であり、該感光体の表面層が
フッ素置換樹脂粉体を含有することを特徴とする電子写
真感光体、及びそれを有する電子写真装置である。
【0010】フッ素系樹脂粉体を均一分散させた感光層
表面は、フッ素系樹脂粉体がその低エネルギー表面を感
光体表面に露出させるために、著しく表面エネルギーを
下げることが可能である。更にこの低エネルギー表面を
有する感光体表面は、クリーニングブレードとの接触エ
ネルギーの低下にも寄与するために、感光体駆動負荷を
低減することも可能である。
【0011】フッ素系樹脂粉体の具体例としては、テト
ラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、トリ
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ
化ビニリデン、フッ化ビニル、パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル等の重合体、及びそれらの共重合体が用い
られる。フッ素系樹脂粉体の粒径は0.01〜5μmの
範囲で使用可能であり、その分子量は3000〜500
0000の範囲で使用可能である。
【0012】フッ素系樹脂粉体は、バインダー樹脂と共
に感光層組成物として分散される。分散の方法として
は、サンドミル、ボールミルー、ロールミル、ホモジナ
イザー、ナノマイザー、ペイントシェイカー、超音波等
が使用される。分散時には、補助的にフッ素系の界面活
性剤、グラフトポリマー、カップリング剤等を用いても
構わない。
【0013】フッ素系樹脂粉体の含有量は、感光体の最
表面層において4〜70重量%が好ましく、更に好まし
くは10〜55重量%である。4重量%未満では表面エ
ネルギーの低下が不充分であり、70重量%を越えると
表面層の膜強度低下をひき起こす。
【0014】フッ素系樹脂粉体を分散するバインダー樹
脂としては、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアリレ
ート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリサルホン、ポリアリル
エーテル、ポリアセタール、ナイロン、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ブチラール樹
脂等が挙げられる。更に、反応性のエポキシ(メタ)ア
クリルモノマーやオリゴマーも混合後硬化して用いるこ
とが可能である。
【0015】本発明の感光層は、単層または積層構造を
有する。単層構造の場合、光キャリアの生成及び移動は
同一層中で行われる。積層構造の場合、光キャリアを生
成する電荷発生層と、キャリアが移動する電荷輸送層と
が積層される。表面層を形成するのは電荷発生層また
は、電荷輸送層どちらの場合もある。単層感光層は5〜
100μmの厚さが可能であり、より好ましくは10〜
60μmである。電荷発生材料や電荷輸送材料は20〜
80重量%含有し、より好ましくは30〜70重量%で
ある。積層感光体においては、電荷発生層の膜厚は0.
001〜6μm、より好ましくは0.01〜2μmであ
る。電荷発生材料の量は10〜100重量%、より好ま
しくは40〜100重量%である。電荷輸送層の膜厚は
5〜100μm、より好ましくは10〜60μmであ
る。電荷輸送材料の量は20〜80%、より好ましくは
30〜70%である。
【0016】本発明に用いられる電荷発生材料として
は、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、
ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズ
レニウム塩染料、スクアリリウム染料、シアニン染料、
ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウム等が挙げられる。
【0017】本発明に用いられる電荷輸送材料として
は、ピレン化合物、カルバゾール化合物、ヒドラゾン化
合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニル
アミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニ
ルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、
スチルベン化合物等が挙げられる。
【0018】本発明の電子写真感光体は、感光層の上に
保護層を積層してもよい。保護層の膜厚は0.01〜2
0μmが可能であり、より好ましくは0.1〜10μm
である。保護層には前述した電荷発生材料または電荷輸
送材料や、金属及びその酸化物、窒化物、塩、合金、さ
らにはカーボン等の導電材料等を含有してもよい。保護
層に用いるバインダー樹脂としては、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセタール、
ナイロン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキ
ッド樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。更に、反応
性のエポキシ、(メタ)アクリルモノマーやオリゴマー
も混合後硬化して用いることが可能である。
【0019】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体は、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、チタ
ン、スズ、アンチモン、インジウム、鉛、亜鉛、金、銀
等の金属や合金、あるいはそれらの酸化物やカーボン、
導電性樹脂などが使用可能である。形状は円筒形、ベル
ト状やシート状のものがある。また前記導電性材料は、
成型加工される場合もあるが、塗料として塗布したり、
蒸着してもよい。
【0020】導電性支持体と感光層との間に、下引層を
設けてもよい。下引層は主にバインダー樹脂からなる
が、前記導電性材料やアクセプターを含有してもよい。
下引層を形成するバインダー樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセター
ル、ナイロン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、ア
ルキッド樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる本発明の
電子写真感光体の製造法は、蒸着、塗布などの方法が用
いられる。塗布にはバーコーター、ナイフコーター、ロ
ールコーター、アトライター、スプレー、浸漬塗布、静
電塗布、粉体塗布等が用いられる。
【0021】本発明における電子写真装置を図1,2に
示す。1は感光体ドラム、2は転写材支持部材を示し、
転写材支持部材がベルト状の場合が図1であり、ドラム
状の場合が図2である。感光体ドラムと転写材支持部材
とはギア、ベルト等で連動して駆動される場合と、それ
ぞれ独立した駆動系を有する場合とがある。いずれにし
ても、感光体ドラムと転写材支持部材とは、一色目及び
二色目以後の画像を転写時に重ねる必要があり、同期さ
せるための制御を行う。この電子写真装置は、複写機、
プリンター、ファクシミリ等の出力装置として使用可能
である。
【0022】画像形成の工程は、帯電、露光、現像、転
写、クリーニング、及び除電の順で行うことを基本と
し、これらを各感光体ドラムで順次反復することにより
色重ねを行いカラー画像を再現する。まず、コロトロ
ン、スコロトロン等の帯電器3にて感光体表面に電荷を
与えた後、読み取り装置、またはコンピューター等の情
報処理装置、記憶装置、通信装置等4から送られてくる
デジタル画像信号により制御されたレーザー、LED、
液晶シャッター等の光源5からドット状の微小光像が感
光体上に照射される。前記光像は感光体中に電荷のキャ
リアを発生させ、感光体の表面電荷を消去することによ
りドット状の微小な静電潜像を形成する。前記画像信号
は、シアン、マゼンタ、イエローの三色、またはそれら
に黒を加えた四色に色分解されており、それぞれの色に
対応した感光体に静電潜像が形成された後、それぞれの
色に対応した現像機6にて順次現像される。
【0023】現像剤により現像された像は、転写工程で
転写紙等の転写材に転写される。一枚の転写材に、三色
または四色の像を多重転写するために、転写材は転写材
支持部材2の表面に静電的、または機械的に固定され
る。また、多重転写時に各色画像のずれがないように、
各感光体ドラム1と転写材支持部材2の画像始点及び画
像域は、少なくとも同一画像の同一転写材への多重転写
工程中には必ず同期して制御される。現像剤を感光体か
ら転写材上に転写するには、主には現像剤と反対極性の
静電気力により、コロトロン、スコロトロン、導電ブラ
シ、導電ローラー等の転写帯電手段7が用いられる。同
時に、加圧による転写効果を付与するために、加圧部材
が併用されることもある。転写材支持部材2は、転写材
を支持するために、フィルム、メッシュ等を円筒状また
はベルト状に張ったものが一般的である。フィルム、メ
ッシュの材質としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリサルホン、ポリ
アリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリイミド、ポ
リアミド、ナイロン、ポリエチレンオキシド、ポリスチ
レン、ポリアセタール等の各種樹脂、及びそれらを含む
ポリマーアロイが用いられる。また、フィルム、メッシ
ュは金属、金属酸化物、カーボン、導電性ポリマー等の
導電材を含んでもよい。転写後の残現像剤は、クリーニ
ング装置8により除かれる。クリーニング方式として
は、装置の省スペース化にともない、より簡略な装置構
成を実現するためにも、ブレードクリーニングを採用す
るのが望ましい。ブレードクリーニングは、板状のポリ
ウレタン等の弾性部材を感光体上母線方向に突き当てた
だけの簡単な構成をとる。ブレードクリーニングのつき
当て方向は、感光体の回転方向にブレード先端が向いた
順方向、感光体の回転方向と逆方向にブレード先端が向
いたカウンター方向、及び感光体とブレードとが垂直な
場合等がある。また、ブレードは単独ばかりではなく、
複数を併用することもできる。また、補助的にクリーニ
ングブラシ、ウェブ、磁気ブラシ等を併用してもよい。
【0024】
【実施例】次に、本発明の具体例を以下に示す。 〔実施例1〕導電性酸化チタン(酸化スズコート、平均
一次粒径0.4μm)10重量部、フェノール樹脂前駆
体(レゾール型)10重量部、メタノール10重量部、
及びブタノール10重量部をサンドミル分散した後に、
外径60mm、長さ360mmのアルミニウムシリンダ
ーに浸漬塗布し、140℃で硬化した後体積抵抗5×1
9 Ωcm、厚さ20μmの導電層を設けた。
【0025】次に、下記化合物1のメトキシメチル化ナ
イロン(メトキシメチル化度約30%)10重量部
【0026】
【化1】
【0027】及びイソプロパノール150重量部を混合
溶解した後に、前記導電層上に浸漬塗布し、1μmの下
引層を設けた。
【0028】次に、下記化合物2のアゾ顔料10重量
部、
【0029】
【化2】
【0030】下記化合物3のポリカーボネート樹脂(ビ
スフェノールA、分子量30000)5重量部、
【0031】
【化3】
【0032】及びシクロヘキサノン700重量部をサン
ドミルにて分散し、この分散液を前記下引層上に浸漬塗
布した後、0.05μmの電荷発生層を得た。
【0033】次に、下記化合物4のトリフェニルアミン
10重量部、
【0034】
【化4】
【0035】下記化合物5のポリカーボネート樹脂(ビ
スフェノールZ、分子量20000)10重量部、
【0036】
【化5】
【0037】モノクロロベンゼン50重量部、及びジク
ロロメタン15重量部を攪拌混合した後、前記電荷発生
層上に浸漬塗布した。前記塗布済シリンダーを熱風乾燥
後、20μmの電荷輸送層とした。
【0038】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)1重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量8000
0)6重量部、モノクロロベンゼン120重量部、及び
ジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分散混合し
た。これに、化合物4のトリフェニルアミン3重量部を
加え混合溶解し、スプレー塗布により前記電荷輸送層上
に塗布し、5μmの保護層を設け感光体ドラムとした。
【0039】〔比較例1〕実施例1の感光体において、
保護層を設けない電荷輸送層まで塗布した感光体を比較
例1の感光体ドラムとした。
【0040】〔接触角〕滴下式の接触角計により、前記
感光体ドラム表面の純水に対する接触角について比較し
た。その結果、実施例1の感光体の接触角は110度と
大きな値を示し、低エネルギー表面を実現しているのに
対し、比較例1は接触角80度と小さく低エネルギー表
面は得られなかった。
【0041】〔転写効率〕図1に示した装置に各感光体
をセットし、初期の転写効率を測定した。帯電はマイナ
ス極性のスコロトロンを用い、露光は波長687nmの
レーザーを用いた。現像剤は二成分のネガ極性現像材を
用い、転写は100μm厚のポリエチレンテレフタレー
トフィルムを介しプラス極性のコロトロンにて行った。
転写効率の測定は、ハーフトーンベタパターンを単色で
出力した際に、転写材に転写された現像剤濃度と、感光
体上に残留した現像剤濃度を反射式マクベス濃度計で測
定した後算出した。ハーフトーンベタパターンの画像濃
度は、転写材上の反射式マクベス濃度測定で0.80と
した。実施例1では転写効率93%と高かったのに対
し、比較例1では80%と転写効率が低かった。また前
記接触角の測定値は、実際の転写効率と相関が取れるこ
とも判明し、表面エネルギーの低下と共に転写効率の上
昇が見られた。
【0042】〔転写ムラ〕図1に示した装置に前記感光
体ドラムを投入し、四色多重転写後のハーフトーンベタ
パターン画像を出力した。画像の出力は、1000枚連
続出力した後の画像をサンプルとして出力した。ハーフ
トーンベタパターン画像の画像濃度は、反射式マクベス
濃度計で平均1.20とし転写ムラを評価した。実施例
1は、ほぼ均一な画像であったが比較例1は、ガサツキ
の多い不均一画像に見えた。以上の結果が示すように、
転写効率同様転写ムラについても表面エネルギーの低下
が有効であった。
【0043】〔転写中抜け〕図1に示した装置に前記感
光体ドラムを投入し、四色多重転写後の文字パターン画
像を出力した。画像の出力は、1000枚連続出力後の
画像をサンプルとした。実施例1の感光体は、1000
枚後の文字パターンにおいても均一な文字パターンが得
られたが、比較例1の感光体については文字パターンの
輪郭以外の部分が転写不良により抜けてしまう転写中抜
けを生じた。転写抜けの生じた文字パターンの拡大写真
を図3に示した。以上の結果が示すように、転写効率同
様転写中抜けについても表面エネルギーの低下が有効で
あった。
【0044】〔駆動ピッチムラ〕図1に示した装置に前
記感光体ドラムを投入し、四色多重転写後のハーフトー
ンベタパターン画像を出力した。画像の出力は、100
0枚連続出力後の画像をサンプルとした。実施例1の感
光体は、1000枚後のハーフトーンベタパターンにお
いても均一なパターンが得られたが、比較例1の感光体
についてはハーフトーンベタパターンの感光体ドラム母
線方向に不規則な横すじ状のピッチムラを生じた。比較
例1におけるピッチムラは、図1に示した装置のクリー
ニングブレードを感光体ドラムより解除し非接触にする
ことで解消することもわかっており、感光体ドラムとク
リーニングブレードの接触エネルギーが関与していると
考えられる。従って、本発明の感光体は表面エネルギー
を低下させることにより、感光体ドラムとクリーニング
ブレードとの接触エネルギーを下げ、ピッチムラ等の駆
動負荷をも低減することが判明した。
【0045】〔色ずれ〕図1に示した装置に前記感光体
ドラムを投入し、四色多重転写後のグレーハーフトーン
ベタパターン画像を出力した。画像の出力は、1000
枚連続出力後の画像をサンプルとした。実施例1の感光
体は、1000枚後のグレーハーフトーンベタパターン
においても均一な色調パターンが得られたが、比較例1
の感光体についてはグレーハーフトーンベタパターンが
部分的に赤みがかった色調ムラを生じた。この出力画像
を顕微鏡観察したところ、四色多重転写により四色のド
ットが重なったドット状画像において、四色のうちマゼ
ンタ画像が50〜90μmずれた部分に関して色調ムラ
を生じており、ミクロな色ずれが原因と判明した。比較
例1に見られた色ずれは、図1に示した装置のクリーニ
ングブレードを感光体ドラムより解除し非接触にするこ
とで解消することもわかっており、感光体ドラムとクリ
ーニングブレードの接触エネルギーが関与していると考
えられる。従って、本発明の感光体は表面エネルギーを
低下させることにより、感光体ドラムとクリーニングブ
レードとの接触エネルギーを下げ、色ずれの原因となる
駆動負荷をも低減することが判明した。
【0046】〔実施例2〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0047】次に、下記化合物6のトリフェニルアミン
10重量部、
【0048】
【化6】
【0049】化合物5のポリカーボネート樹脂(ビスフ
ェノールZ、分子量20000)10重量部、モノクロ
ロベンゼン50重量部、及びジクロロメタン15重量部
を攪拌混合した後、前記電荷発生層上に浸漬塗布した。
前記塗布済シリンダーを熱風乾燥後、20μmの電荷輸
送層とした。
【0050】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)3重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量8000
0)5.5重量部、モノクロロベンゼン120重量部、
及びジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分散混
合した。これに、化合物6のトリフェニルアミン2.5
重量部を加え混合溶解し、スプレー塗布により前記電荷
輸送層上に塗布し、6μmの保護層を設け実施例2の感
光体ドラムとした。
【0051】この感光体の純水に対する接触角は、11
1°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ91%と良好な値を示した。転写ムラについ
ては、転写中抜けについても良好な結果を得た。
【0052】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0053】〔実施例3〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0054】次に、化合物4のトリフェニルアミン3重
量部、化合物6のトリフェニルアミン7重量部、化合物
5のポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量
20000)10重量部、モノクロロベンゼン50重量
部、及びジクロロメタン15重量部を攪拌混合した後、
前記電荷発生層上に浸漬塗布した。前記塗布済シリンダ
ーを熱風乾燥後、20μmの電荷輸送層とした。
【0055】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)3重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量8000
0)5.5重量部、モノクロロベンゼン120重量部、
及びジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分散混
合した。これに、化合物6のトリフェニルアミン2.5
重量部を加え混合溶解し、スプレー塗布により前記電荷
輸送層上に塗布し、6μmの保護層を設け実施例3の感
光体ドラムとした。
【0056】この感光体の純水に対する接触角は、11
2°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ92%と良好な値を示した。転写ムラ、転写
中抜けについても良好な結果を得た。
【0057】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0058】〔実施例4〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0059】次に、化合物4のトリフェニルアミン3重
量部、化合物6のトリフェニルアミン7重量部、化合物
5のポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量
20000)10重量部、モノクロロベンゼン50重量
部、及びジクロロメタン15重量部を攪拌混合した後、
前記電荷発生層上に浸漬塗布した。前記塗布済シリンダ
ーを熱風乾燥後、20μmの電荷輸送層とした。
【0060】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)4重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量8000
0)4重量部、モノクロロベンゼン120重量部、及び
ジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分散混合し
た。これに、化合物6のトリフェニルアミン2重量部を
加え混合溶解し、スプレー塗布により前記電荷輸送層上
に塗布し、5μmの保護層を設け実施例4の感光体ドラ
ムとした。
【0061】この感光体の純水に対する接触角は、11
0°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ93%と良好な値を示した。転写ムラ、転写
中抜けについても良好な結果を得た。
【0062】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0063】〔実施例5〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0064】次に、化合物4のトリフェニルアミン3重
量部、化合物6のトリフェニルアミン7重量部、化合物
3のポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA、分子量
25000)10重量部、モノクロロベンゼン50重量
部、及びジクロロメタン15重量部を攪拌混合した後、
前記電荷発生層上に浸漬塗布した。前記塗布済シリンダ
ーを熱風乾燥後、20μmの電荷輸送層とした。
【0065】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)3重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量1000
00)5.5重量部、モノクロロベンゼン120重量
部、及びジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分
散混合した。これに、化合物6のトリフェニルアミン
2.5重量部を加え混合溶解し、スプレー塗布により前
記電荷輸送層上に塗布し、5μmの保護層を設け実施例
5の感光体ドラムとした。
【0066】この感光体の純水に対する接触角は、11
3°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ93%と良好な値を示した。転写ムラ、転写
中抜けについても良好な結果を得た。
【0067】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0068】〔実施例6〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0069】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)2重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量2500
0)5重量部、モノクロロベンゼン20重量部、及びジ
クロロメタン15重量部をサンドミルにて分散混合し
た。これに、化合物6のトリフェニルアミン5重量部を
加え混合溶解し、浸漬塗布により前記電荷発生層上に塗
布し、25μmの電荷輸送層を設け実施例6の感光体ド
ラムとした。
【0070】この感光体の純水に対する接触角は、10
7°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ88%と良好な値を示した。転写ムラ、転写
中抜けについても良好な結果を得た。
【0071】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0072】〔実施例7〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0073】次に、化合物6のトリフェニルアミン10
重量部、化合物5の構造のポリカーボネート樹脂(ビス
フェノールZ、分子量25000)10重量部、モノク
ロロベンゼン50重量部、及びジクロロメタン15重量
部を攪拌混合した後、前記電荷発生層上に浸漬塗布し
た。前記塗布済シリンダーを熱風乾燥後、20μmの電
荷輸送層とした。
【0074】次に、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂
微粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.39
μ、分子量約500000)3重量部、化合物5のポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量1000
00)5.5重量部、モノクロロベンゼン120重量
部、及びジクロロメタン80重量部をサンドミルにて分
散混合した。これに、化合物6のトリフェニルアミン
2.5重量部を加え混合溶解し、スプレー塗布により前
記電荷輸送層上に塗布し、5μmの保護層を設け実施例
7の感光体ドラムとした。
【0075】この感光体の純水に対する接触角は、11
5°であり十分に表面エネルギーが低かった。また、こ
の感光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定
したところ93%と良好な値を示した。転写ムラ、転写
中抜けについても良好な結果を得た。
【0076】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、良好な結果が得られた。
【0077】〔比較例2〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0078】次に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.27μ
m、分子量約300000)0.4重量部、化合物5の
ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量25
000)5重量部、モノクロロベンゼン20重量部、及
びジクロロメタン15重量部をサンドミルにて分散混合
した。これに、化合物6のトリフェニルアミン5重量部
を加え混合溶解し、浸漬塗布により前記電荷発生層上に
塗布し、25μmの電荷輸送層を設け比較例2の感光体
ドラムとした。
【0079】この感光体の純水に対する接触角は、82
°であり表面エネルギーが低くなかった。また、この感
光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定した
ところ83%と良くなかった。転写ムラについては、転
写中抜けについても満足な結果を得なかった。
【0080】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、満足な結果が得られなか
った。
【0081】〔比較例3〕アルミシリンダー、導電層、
下引層、電荷発生層までは実施例1と同じものを用意し
た。
【0082】次に、化合物6のトリフェニルアミン10
重量部、化合物5のポリカーボネート樹脂(ビスフェノ
ールZ、分子量25000)10重量部、モノクロロベ
ンゼン50重量部、及びジクロロメタン15重量部を攪
拌混合した後、前記電荷発生層上に浸漬塗布した。前記
塗布済シリンダーを熱風乾燥後、20μmの電荷輸送層
とした。
【0083】次に、化合物5のポリカーボネート樹脂
(ビスフェノールZ、分子量100000)6重量部、
化合物6のトリフェニルアミン3重量部、モノクロロベ
ンゼン120重量部、及びジクロロメタン80重量部を
加え混合溶解し、スプレー塗布により前記電荷輸送層上
に塗布し、5μmの保護層を設け比較例3の感光体ドラ
ムとした。
【0084】この感光体の純水に対する接触角は、81
°であり表面エネルギーが低くなかった。また、この感
光体を図1に示した装置に投入し、転写効率を測定した
ところ80%と良くなかった。転写ムラ、転写中抜けに
ついても満足な結果を得なかった。
【0085】駆動ピッチムラ、色ずれについても図1に
示した装置で検討したところ、満足な結果が得られなか
った。
【0086】
【表1】
【0087】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、従来に比べ
著しく表面エネルギーを低くすることにより、転写効率
が高く、かつ感光体の駆動負荷の少ない電子写真感光体
を実現した。これにより、特に複数感光体による多重転
写工程を用いる電子写真装置において、転写ムラ、転写
中抜け、駆動ピッチムラ、色ずれ等の画像欠陥のない、
高品質な画像を提供することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】多重転写工程を用いる電子写真装置の概略構成
図の一例である。
【図2】多重転写工程を用いる電子写真装置の概略構成
図の一例である。
【図3】転写中抜け画像の一例である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写材支持部材 3 帯電器 4 読み取り装置、情報処理装置、記憶装置、通信装
置等 5 光源 6 現像器 7 転写帯電手段 8 クリーニング装置 9 除電 10 定着 11 給紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 昇司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 酒匂 春海 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山上 雅昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも帯電、露光、現像、転写、ク
    リーニングの工程を経て転写材に画像を形成する電子写
    真装置に用いる電子写真感光体において、該感光体が複
    数配置され、該転写工程が各感光体と同期した転写材を
    支持する転写材支持部材により順次行われ、該転写工程
    が一つの転写材に対して各感光体毎に一回ずつ繰り返さ
    れ、かつ一回目の転写による転写材上の画像に二回目以
    降の感光体上画像が同期して順次重ね合わされる多重転
    写工程であり、該感光体の表面層がフッ素置換樹脂粉体
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記露光工程が、ドット状の露光により
    ドット状の静電潜像を形成する工程である請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記多重転写工程が、感光体上のドット
    状静電潜像を現像して形成されるドット状画像を転写
    し、かつ一回目の転写による転写材上のドット画像に二
    回目以降の感光体上のドット画像が同期して順次重ね合
    わされる工程である請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング工程が、少なくともブ
    レードによるクリーニング工程を含む工程である請求項
    1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記ドット上の露光スポット径が、12
    0μm以下である請求項1記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記フッ素置換樹脂粉体を含有する表面
    層が、更にポリカーボネート樹脂を含有する請求項1記
    載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記フッ素置換樹脂粉体のフッ素含有量
    が、30重量%以上90重量%以下である請求項1記載
    の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記フッ素置換樹脂粉体を含有する表面
    層が、更に電荷輸送材料を含有する請求項1記載の電子
    写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記フッ素置換樹脂粉体を含有する表面
    層が、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層した後に、保
    護層として設けられた層である請求項1記載の電子写真
    感光体。
  10. 【請求項10】 少なくとも帯電、露光、現像、転写、
    クリーニングの工程を経て転写材に画像を形成する電子
    写真装置において、該感光体が複数配置され、該転写工
    程が各感光体と同期した転写材を支持する転写材支持部
    材により順次行われ、該転写工程が一つの転写材に対し
    て各感光体毎に一回ずつ繰り返され、かつ一回目の転写
    による転写材上の画像に二回目以降の感光体上画像が同
    期して順次重ね合わされる多重転写工程であり、該感光
    体の表面層がフッ素置換樹脂粉体を含有する電子写真感
    光体を有することを特徴とする電子写真装置。
JP5176218A 1993-06-23 1993-06-23 電子写真感光体及び電子写真装置 Pending JPH0713381A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8084170B2 (en) 2007-03-13 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, electrophotographic process cartridge containing the same and electrophotographic apparatus containing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8084170B2 (en) 2007-03-13 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, electrophotographic process cartridge containing the same and electrophotographic apparatus containing the same

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