JPH11272003A - 電子写真感光体、電子写真画像形成方法及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真画像形成方法及び電子写真装置

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JPH11272003A
JPH11272003A JP7419998A JP7419998A JPH11272003A JP H11272003 A JPH11272003 A JP H11272003A JP 7419998 A JP7419998 A JP 7419998A JP 7419998 A JP7419998 A JP 7419998A JP H11272003 A JPH11272003 A JP H11272003A
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JP
Japan
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toner
electrophotographic
photoreceptor
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image forming
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Application number
JP7419998A
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English (en)
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Shunkai Sako
春海 酒匂
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
Yosuke Morikawa
陽介 森川
公博 ▲吉▼村
Kimihiro Yoshimura
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Haruyuki Tsuji
晴之 辻
Kumiko Asano
久美子 浅野
Shinji Takagi
進司 高木
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接触帯電の電子写真方法において、高画質化の
目的で球形トナーを用いた場合に生じる帯電部材の汚染
を解決し、高品位な画像が得られる電子写真画像形成方
法、電子写真装置及びそれに用いられる電子写真感光体
を提供する。 【解決手段】少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程
を経て転写材に画像を形成するにさいし、現像工程に用
いられるトナーが真円度0.8以上の球形トナーであ
り、更に用いられる電子写真感光体の最外層表面と純水
との接触角が110度以上であることを特徴とする電子
写真感光体、電子写真画像方法及び電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状トナーを用
い、かつ転写残りのトナーを帯電工程または現像工程で
回収する電子写真画像形成方法、電子写真装置及びそれ
に用いられる電子写真感光体に関する。
【0002】また本発明は、微細な光束露光により潜像
を形成し、球状トナーにより可視化する電子写真画像形
成方法及び電子写真装置に関するものである。
【0003】更に本発明は、転写装置が感光体に圧接さ
れている電子写真画像形成方法、電子写真装置及びそれ
に用いられる電子写真感光体に関するものである。
【0004】
【従来の技術】一般に、電子写真感光体は像形成プロセ
スにおいて、少なくとも帯電、露光、現像、転写の繰り
返し過程を経る。帯電及び露光により形成された静電潜
像は、トナーといわれる微粒子状の現像剤により現像さ
れトナー画像となる。更にこのトナー画像は、転写手段
により紙等の転写材に転写されるが、全てのトナーが転
写されるわけではなく、一部が感光体上に残留する。こ
の残留トナーを除去しないと、繰り返しプロセスにおい
て汚れ等の無い高品質な画像を得ることが出来ない。そ
のために、残留トナーをクリーニングすることが必要と
なる。
【0005】ところで、近年では低オゾン、低電力等の
利点を有することから前述の感光体の一様帯電部材とし
て接触帯電装置、即ち感光体に対し電圧を印可した帯電
部材を当接させて感光体の帯電を行なう方式の装置が実
用化されてきている。
【0006】このような方式の帯電部材としては、磁気
ブラシ方式の装置が帯電接触の安定性という点から好ま
しく用いられている。磁気ブラシ方式の接触帯電装置で
は、導電性の磁性粒子を直接マグネット、あるいはマグ
ネットを内包するスリーブ上に磁気的に拘束させ、停
止、あるいは回転しながら感光体に接触させ、これに電
圧を印加することによって帯電が開始される。また、導
電性の繊維をブラシ上に形成したもの、あるいは導電性
ゴムをロール状にした導電ゴムローラも接触帯電部材と
して好ましく用いられている。
【0007】そして、これらの接触帯電装置を用いて感
光体の表面電位を制御することにより、帯電部材に付着
したトナーを感光体に転移させ現像装置で回収すること
によって、帯電部材の汚染を防止し長期にわたって良好
な画像形成を実現するという方法も考察されている。こ
の方法によれば、転写残りのトナーを除去する、いわゆ
るクリーニング工程装置を除くことが出来る為、装置の
小型化、軽量化及び低コスト化に有望である。
【0008】従来、画像形成装置のうち、被記録画像信
号に応じた光束で感光体を走査して静電潜像を形成する
レーザープリンタやLEDプリンタ等が良く知られてい
る。これらのプリンタは印字品位が高く、印字速度が高
速である等の長所を有しており、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の出力装置として広く知られて
いる。
【0009】近年、これらのプリンタの画像品位を更に
向上させる為に画像信号に応じた光束、いわゆる1単位
ドットの数(画素数)を増やし画素密度を高める試みが
なされている。即ち、画素密度を高めることにより、単
位面積当たりの画像信号の情報量を増やすわけである。
【0010】しかし、例え画素数を増やしても1単位ド
ットの光束径、いわゆるスポット径が大きいままでは、
ドット間がつながってしまったり、ドットの繊細さに欠
け画像品位の向上にならない。よって、画素数を増やす
為にはスポット径の縮小も要求されるわけである。従っ
て、近年は画素数の増加だけでなくスポット径の微細化
も行なうことで、画像品位の向上が図られてきているの
である。
【0011】従来、電子写真方式を採用したフルカラー
画像形成装置における構成としては、ブラック(B
k)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の4色の現像器を備える回転現像器と、像担持体として
の感光体と転写体とを備え、感光体を帯電し露光を行な
って感光体上に静電潜像を形成し、トナー現像してトナ
ー像として可視化し、トナー像が得られる度にそのトナ
ー像を転写体上の記録媒体上に転写する工程を共通の感
光体に対して4色のトナー像の全てに対して、または4
色各々個別の感光体を用いて繰り返し行ない、記録媒体
上にこれら4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画
像を得る方式(多重転写方式)、あるいは感光体の周囲
に静電潜像形成用帯電器、露光手段及び現像器を必要に
応じて複数配設して、感光体の1回の通過または複数回
の通過で複数色のトナー像を得、それを一括して転写し
てカラー画像を得る方式が知られている(多重現像方
式)。
【0012】後者の方式では、感光体上でトナー像を重
ねるためにトナーが飛散し易いこと、記録媒体に一括転
写する時の転写効率が低い等、十分な画像再現性が得ら
れない等問題が多い為、前者の多重転写方式が採用され
ることが多い。また近年、多様な記録媒体に対応する
為、トナー像を一度絶縁性または中抵抗の中間転写体上
に多重転写した後、転写材上に一括転写する中間転写方
式を用いた、カラー画像形成装置もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接触帯電方式を用いた画像形成装置においては画像
形成を繰り返すと、トナー粒子等が接触帯電部材に混入
汚染してしまう。通常トナー粒子の電気抵抗は比較的高
いものが用いられているので、接触帯電部材がトナー粒
子で汚染されてしまうと接触帯電部材全体、あるいは一
部の抵抗が上昇してしまい、感光体が所望の電位にまで
帯電出来なくなったり、帯電ムラが生じたりして画像不
良が発生してしまうという欠点が生じる。この欠点は、
特に転写残りのトナーを感光体から除去する為のクリー
ニング装置を有しない系、いわゆるクリーナーレスシス
テムにおいて接触帯電部材に転写残りのトナーが多く混
入する為顕著に発生することになる。
【0014】更に近年、流動性に優れ、現像性にも優れ
ている球形トナーが着目されているが、球形トナーは不
定形トナーに比べて感光体からの離型性が劣り、その為
転写残りのトナー量が増え、接触帯電部材への転写残り
トナーの混入、汚染量が増加するので前記の欠点がより
顕著となる。また、トナーの粒径を小さくすることで現
像性の向上を図る場合にも同様に感光体からの離型性は
悪くなり、前記欠点を助長する。
【0015】さて、前記のようにして画像品位の向上を
図ってきたわけであるが、スポット径が小さくなるにつ
れ転写紙上に転写されたトナー像にガサツキ感が見られ
るようになり、結果として画像品位の向上につながらな
いという問題点があった。このガサツキ感は、転写紙上
のトナー像が1単位ドット毎に大小のバラツキを生じて
いることに起因しており、またそれは、スポット径が小
さくなることにより1単位ドットに現像されるトナー量
が少なくなる為、現像性や転写性の微妙な違いで1単位
ドット毎の転写後のトナー量に差が生じたものであっ
た。
【0016】流動性に優れ、現像性にも優れている球形
トナーは不定形トナーに比べて感光体からの離型性が劣
り、その為転写後のトナー像のバラツキを抑えるところ
までには至っていなかった。
【0017】また、前記多重転写方式等を採用した場
合、転写体から感光体への均一な転写帯電を行なう為に
転写ニップが必要となり、従って転写体と感光体とは転
写部で圧接された状態となる。このようなプロセスにお
ける課題の一つとして、転写効率の悪化が挙げられる。
即ち、転写ニップ部で圧接されパッキング状態となった
トナーは、転写され難く転写不良となり、画像部の転写
ムラや文字部の転写中抜け等の画像欠陥が生じ易い。
【0018】球形トナーは不定形トナーに比べて感光体
からの離型性が劣り、その為転写不良は悪化する。ま
た、現像再現性向上の為にトナーの重量平均粒径を7μ
m以下に下げたような場合には、この転写効率の悪化は
更に顕著になる。
【0019】従って本発明の目的は、いわゆるクリーナ
ーレスシステムにおいて球形トナーを用いる場合に生じ
る前記問題点を解消し、小型、軽量及び低コストで高品
質な画像が得られる電子写真画像形成方法、電子写真装
置及びそれに用いられる電子写真感光体を提供すること
である。
【0020】本発明の別の目的は、画像信号に応じて光
束で露光走査して静電潜像を得る電子写真画像形成方法
において、微細なスポット径の光束を用いる場合に生じ
る前記問題点を解消し、高品位な画像を得られる電子写
真感光体、電子写真画像形成方法及び電子写真装置を提
供することである。
【0021】本発明の更に別の目的は、現像再現性に優
れたトナーを用い、かつ転写装置が感光体に圧接配置さ
れているプロセスにおいて、その転写特性を改良した電
子写真感光体、電子写真画像形成方法及び電子写真装置
を得ることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、少なく
とも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像
を形成し、現像工程に用いられるトナーが真円度0.8
以上の球形トナーであり、かつ転写残りのトナーが帯電
工程または現像工程において回収される電子写真画像形
成方法及び装置に用いられる電子写真感光体において、
感光体の最外層表面の純水に対する接触角が110度以
上である電子写真感光体が提供される。本発明によれ
ば、球形トナーの感光体からの離型性を高めることで転
写残りのトナーを減少させ、それにより帯電部材の転写
残りのトナーによる汚染を抑え、画像不良の発生を防止
したものである。
【0023】また本発明に従って、少なくとも帯電、露
光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成する電
子写真画像形成方法及び装置において、露光工程では感
光体表面上に画像信号に応じて点滅変調されたスポット
径が45μm以下の光束で露光走査して微細な静電潜像
を形成し、現像工程では真円度0.8以上の球形トナー
にて現像することで、忠実に静電潜像を可視化し、かつ
感光体の最外層表面の純水に対する接触角が110度以
上である電子写真画像形成装置及び電子写真装置が提供
される。これによって球形トナーとの離型性を高めて、
忠実に転写材上にトナーを転写することで、画像品位を
向上させることができる。
【0024】本明細書において、感光体表面上に露光走
査される光束のスポット径は、スポットの光量分布中で
その最大光量の1/e2(eは自然対数の底)である部
位の、感光体母線方向及び感光体母線に対して垂直方向
のうち、最大長さで表わすことにする。
【0025】更に本発明によれば、感光体の最外層表面
と純水の接触角が110度以上であることを特徴とし、
それによりトナーの転写性を向上させ、転写ニップ部で
の転写性の低下による画像不良を防止している。
【0026】即ち、少なくとも帯電、露光、現像、転写
の工程を経て転写材に画像を形成し、現像工程に用いら
れるトナーが真円度0.8以上の球形トナーであり、か
つ転写工程において転写装置が感光体に圧接されている
電子写真画像形成方法及び電子写真装置において、用い
られる感光体の最外層表面と純水の接触角が110度以
上であることを特徴とする電子写真画像形成方法、電子
写真装置及びそれに用いられる電子写真感光体である。
【0027】本発明によれば、球形トナーを用い、かつ
転写装置が感光体に圧接されているような電子写真画像
形成方法及び電子写真装置においても、更には用いるト
ナーの重量平均粒径が7μm以下のような場合において
も、トナーの離型性が維持され、転写効率の良い高品位
な画像を得られる電子写真感光体及びそれを用いた電子
写真画像形成方法、電子写真装置を実現出来る。
【0028】
【発明の実施の形態】本明細書において、真円度とは、
下記式にて表わされる。 真円度=4πA/(PRM)2 (式中、Aは粒子の透過像を画像解析装置で測定して得
られる粒子面積であり、PRMは上記測定で得られる粒
子周囲長である) 既に指摘した通り、球形トナー特に真円度0.8以上の
球形トナーは、不定形トナーに比べて感光体からの離型
性が悪いという欠点がある。これは、球形トナーは不定
形トナーに比べて感光体表面との接触面積が大きいとい
う事実と密接に関連しているものと考えられる。
【0029】ここで言う球形トナーとは、粉砕分級法に
よって製造された不定形トナーを球形化処理したものや
懸濁重合法や分散重合法によって製造されたもの、熱気
流、流動造粒法によって製造されたもの等を含む。
【0030】本発明に用いるトナーは、真円度0.8以
上であることが好ましく、その真円度の上限は1.0
(真円)である。
【0031】電子写真感光体の最外層表面と純水との接
触角は、110度以上であることが好ましく、その上限
は180度である。
【0032】本発明の高離型性表面を有する電子写真感
光体は、例えばフッ素系樹脂粉体をその表面層に均一に
分散させることによって達成される。フッ素系樹脂粉体
の具体例としては、テトラフルオロエチレン、ヘキサフ
ルオロプロピレン、トリフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、
パーフルオロアルキルビニルエーテル等の重合体、及び
それらの共重合体が用いられる。フッ素系樹脂粉体の粒
径は0.01〜5μmの範囲で使用可能であり、その分
子量は3000〜5000000の範囲で使用可能であ
る。
【0033】フッ素系樹脂粉体は、バインダー樹脂と共
に感光層組成物として分散される。分散の方法として
は、サンドミル、ボールミル、ロールミル、ホモジナイ
ザー、ナノマイザー、ペイントシェイカー、超音波等が
使用される。分散時には、補助的にフッ素系の界面活性
剤、グラフトポリマー、カップリング剤等を用いてもさ
しつかえない。
【0034】フッ素系樹脂粉体の含有量は、感光体の最
表面層において4〜70重量%が好ましく、更に好まし
くは10〜55重量%である。4重量%未満では表面エ
ネルギーの低下が不十分であり、70重量%を越えると
表面層の膜強度低下を引き起こす。
【0035】フッ素系樹脂粉体を分散するバインダー樹
脂としては、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアリレ
ート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリサルホン、ポリアリル
エーテル、ポリアセタール、ナイロン、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ブチラール樹
脂等が挙げられる。更に反応性のエポキシ、(メタ)ア
クリルモノマーやオリゴマーも混合後硬化して用いるこ
とが可能である。
【0036】本発明の感光層は、単層または積層構造を
有する。積層構造の場合、光キャリアを生成する電荷発
生層と、キャリアが移動する電荷輸送層とが積層され
る。表面層を形成するのは電荷発生層または電荷輸送層
どちらの場合もある。
【0037】単層感光層は5〜100μmの厚さが可能
であり、より好ましくは10〜60μmである。電荷発
生材料や電荷輸送材料は20〜80重量%含有し、より
好ましくは30〜70重量%である。積層感光体におい
ては、電荷発生層の膜厚は0.001〜6μm、より好
ましくは0.01〜2μmである。電荷発生材料の量は
10〜100重量%、より好ましくは40〜100重量
%である。電荷輸送層の膜厚は5〜100μm、より好
ましくは10〜60μmである。電荷輸送材料の量は2
0〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%であ
る。
【0038】本発明に用いられる電荷発生材料として
は、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、
ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズ
レニウム塩染料、スクアリリウム染料、シアニン染料、
ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウム等が挙げられる。
【0039】本発明に用いられる電荷輸送材料として
は、ピレン化合物、カルバゾール化合物、ヒドラゾン化
合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニル
アミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニ
ルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、
スチルベン化合物等が挙げられる。
【0040】本発明の電子写真感光体は、感光層の上に
保護層を積層してもよい。保護層の膜厚は0.01〜2
0μmが可能であり、より好ましくは0.1〜10μm
である。保護層には前述した電荷発生材料または電荷輸
送材料や、金属及びその酸化物、窒化物、塩、合金、更
にはカーボン等の導電材料等を含有してもよい。
【0041】保護層に用いるバインダー樹脂としては、
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリ
アミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエール、ポリ
アセタール、ナイロン、フェノール樹脂、アクリル樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられ
る。更に反応性のエポキシ、(メタ)アクリルモノマー
やオリゴマーも混合後硬化して用いることが可能であ
る。
【0042】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体は、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、チタ
ン、スズ、アンチモン、インジウム、鉛、亜鉛、金、銀
等の金属や合金、あるいはそれらの酸化物やカーボン、
導電性樹脂等が使用可能である。形状は円筒形、ベルト
状やシート状のものがある。また、前記導電性材料は、
成型加工される場合もあるが、塗料として塗布したり、
蒸着してもよい。
【0043】導電性支持体と感光層との間に、下引層を
設けてもよい。下引層は主にバインダー樹脂からなる
が、前記導電性材料やアクセプターを含有してもよい。
下引層を形成するバインダー樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセター
ル、ナイロン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、ア
ルキッド樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。
【0044】本発明の電子写真感光体の製造法は、蒸
着、塗布等の方法が用いられる。塗布にはバーコータ
ー、ナイフコーター、ロールコーター、アトライター、
スプレー、浸漬塗布、静電塗布、粉体塗布等が用いられ
る。
【0045】図1〜7に本実施例である画像形成装置を
示す。
【0046】1は感光体ドラム、2は転写シートを有す
る転写ドラムまたは転写ベルト、12(図6)は中間転
写体を示し、感光体と転写ドラム、転写ベルト、中間転
写体とはギア、ベルト等で連動して駆動される場合と、
それぞれ独立した駆動系を有する場合とがある。この電
子写真装置は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の
出力装置として使用可能である。
【0047】画像形成の工程は、帯電、露光、現像、転
写、場合によってはクリーニング、及び除電の順で行な
うことを基本とし、これらを順次反復することにより色
重ねを行ないカラー画像を再現する。
【0048】まず、コロトロン、スコロトロン、帯電ロ
ーラー、磁気ブラシ等の帯電器3にて感光体表面に電荷
を与えた後、読み取り装置、またはコンピューター等の
情報処理、記憶媒体4から送られてくるデジタル画像信
号により制御されたレーザー、LED、液晶シャッター
等の光源5からドット状の微小光像が感光体上に照射さ
れる。前記光像は感光体中に電荷のキャリアを発生さ
せ、感光体の表面電荷を消去することによりドット状の
微小な静電潜像を形成する。前記画像信号は、シアン、
マゼンタ、イエローの三色、またはそれらに黒を加えた
四色に色分解されており、それぞれの色に対応した静電
潜像が形成された後、それぞれの色に対応した現像器6
にて順次現像される。
【0049】三色または四色の現像器配置は、感光体に
対して並べて配置する固定方式(図2)、横移動(図
3)、縦移動(図4)、または回転移動(図1)により
順次感光体に当接する移動方式等がある。また、これと
は別にそれぞれの色に対応して感光体を三つまたは四つ
配置し、それぞれの感光体上で色分解されたうちの単色
のみの画像形成を行ない、転写材上へ順次転写し色重ね
することでカラー画像を再現する方式(図5)もある。
あるいは感光体1で形成されたトナー画像を一担中間転
写体に転写をし、その後中間転写体から転写材へ転写す
ることでカラー画像を再現する方法(図6)もある。い
ずれにしろ、トナーにより現像された像は転写工程で一
度圧接されて転写紙等の転写材に転写される。
【0050】別途、感光体上に複数のトナー像を重ね合
わせて現像し、転写工程を一度ですむようにした方法
(図7)もあるが、これは前述の通り画像品質が悪い等
の問題点も多い。
【0051】トナーを感光体から転写材上に転写するに
は、主にはトナーと反対極性の静電気力により、コロト
ロン、スコロトロン、導電ブラシ、導電ローラー等が用
いられる。転写ドラム、転写ベルトは、転写材を支持す
る為に、フィルム、メッシュ等を張ったものが一般的で
あるが、これに限定されるものではない。
【0052】フィルム、メッシュの材質としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリサルホン、ポリアリレート、ポリフェニレン
オキシド、ポリイミド、ポリアミド、ナイロン、ポリエ
チレンオキシド、ポリスチレン、ポリアセタール等の各
種樹脂、及びそれらを含むポリマーアロイが用いられ
る。またフィルム、メッシュは金属、金属酸化物、カー
ボン、導電性ポリマー等の導電材を含んでもよい。
【0053】また中間転写体としては、ウレタン、EP
DM、クロロプレン等の弾性体、あるいはこれら弾性体
中にカーボン、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性粒子を分
散させて抵抗を調整したものが用いられる。
【0054】
【実施例】次に、本発明の具体例を以下に示す。
【0055】〔実施例1−1〕導電性酸化チタン(酸化
スズコート、平均一次粒径0.4μm)10重量部、フ
ェノール樹脂前駆体(レゾール型)10重量部、メタノ
ール10重量部、及びブタノール10重量部をサンドミ
ル分散した後に、アルミニウムシリンダーに浸漬塗布
し、140℃で硬化した後、体積抵抗5×109 Ωc
m、厚さ20μmの導電層を設けた。
【0056】次に、下記構造式のメトキシメチル化ナイ
ロン(メトキシメチル化度約30%)10重量部
【0057】
【化1】 及びイソプロパノール150重量部を混合溶解した後
に、前記導電層上に浸漬塗布し、1μmの下引層を設け
た。
【0058】次にCuKαのX線回折スペクトルにおけ
る回折角2θ±0.2度が9.0度、14.2度、2
3.9度、27.1度に強いピークを有するTiOPc
4重量部とポリビニルブチラール(商品名:エスレック
BM2、積水化学製)2重量部及びシクロヘキサノン6
0重量部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装
置で4時間分散した後、エチルアセテート100重量部
を加えて電荷発生層用分散液を調製した。これを浸漬塗
布し、0.3μmの電荷発生層を設けた。
【0059】次に、下記式(1)のトリフェニルアミン
10重量部、
【0060】
【化2】 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量20
000)10重量部、モノクロロベンゼン50重量部、
及びジクロロメタン15重量部を攪拌混合した後、前記
電荷発生層上に浸漬塗布し、20μmの電荷輸送層を設
けた。
【0061】次に、下記構造式のアクリル系モノマー3
0重量部、
【0062】
【化3】 分散前の平均粒径が400Åの酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末(平均粒
径0.18μm)20重量部、光重合開始剤として、2
−メチルチオキサンソン18重量部、エタノール150
重量部をサンドミルにて66時間分散を行なった。
【0063】この調合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗
布法により膜を形成し、高圧水銀灯にて800W/cm
2の光強度で、60秒間光硬化を行ない、その後120
℃、2時間熱風乾燥して表面層を得た。この時、得られ
た表面層の膜厚は3μmであった。
【0064】〔比較例1−1〕実施例1―1の感光体に
おいて、表面層中にポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末が混合されていない感光体を比較例1−1の感光体
とした。
【0065】〔接触角〕滴下式の接触角計により、前記
感光体ドラム表面の純水に対する接触角について比較し
た。その結果、実施例1−1の感光体の接触角は118
度と大きな値を示し、低エネルギー表面を実現している
のに対し、比較例1―1は接触角80度と小さく低エネ
ルギー表面は得られなかった。
【0066】〔画像評価〕図8に本実施例において画像
評価用に用いた画像形成装置について示す。まず、原稿
台80上に原稿85を複写すべき面を下側にしてセット
する。次にコピーボタンを押すことにより複写が開始さ
れる。原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCD
センサーが一体となった読み取り装置81が原稿を照射
しながら走査することにより、その照明走査光の原稿面
反射光が、短焦点レンズアレイによって結像されてCC
Dセンサーに入射される。
【0067】CCDセンサーは受光部、転送部及び出力
部より構成されている。CCD受光部において光信号が
電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期し
て順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を電
圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力す
る。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像
処理を行なってデジタル信号に変換してプリンター部に
送られる。
【0068】プリンター部においては、上記の画像信号
を受けて以下のようにして静電潜像を形成する。感光体
82は、中心支軸を中心に所定の周速度で矢印方向に回
転駆動され、その回転過程で反対方向に回転駆動される
磁気ブラシ帯電器83により負極性の一様な帯電処理を
受け、その一様帯電面に画像信号に対応してON、OF
F発光される固体レーザー素子88の光を高速で回転す
る回転多面鏡89によって走査することにより感光体一
面には、原稿画像に対応した静電潜像が順次に形成され
ていく。
【0069】本実施例においては、帯電器として磁気ブ
ラシ帯電方式を用いた。本実施例において用いた磁気ブ
ラシ帯電器83は、内部に固定マグネットが設けられた
回転自在の外径16mmの非磁性スリーブ上に磁性粒子
が磁界によってブラシ状に形成されて、非磁性スリーブ
の回転に伴い磁性粒子が搬送される。
【0070】また上記非磁性スリーブは感光体に対しカ
ウンター方向に回転しており、本実施例においては、感
光体82の回転速度100mm/secに対し磁気ブラ
シ帯電器は150mm/secで回転している。上記非
磁性スリーブに、帯電電圧を印加することにより磁性粒
子から電荷が感光体82上に与えられ、帯電電圧に対応
した電位に帯電される。回転速度については速いほど帯
電均一性が良好になる傾向にある。
【0071】磁性粒子としては、樹脂中に磁性材料とし
てマグネタイトを分散し、導電化及び抵抗調整の為にカ
ーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリア、ある
いはフェライト等のマグネタイト単体表面を酸化、還元
処理して抵抗調整を行ったもの、あるいはフェライト等
のマグネタイト単体表面樹脂でコーティングし抵抗調整
を行ったもの等が用いられ得る。
【0072】またそれ等磁性粒子としては、粒径の平均
粒径が10〜100μm、飽和磁化が20〜250em
u/cm3、抵抗が1×102〜1×1010Ω・cmのも
のが好ましく、感光体にピンホールのような絶縁の欠陥
が存在することを考慮すると1×106Ω・cm以上の
ものを用いることが好ましい。帯電性能を良くするには
できるだけ抵抗の小さいものを用いる方がよいので、本
実施例においては、平均粒径25μm、飽和磁化200
emu/cm3、抵抗が5×106Ω・cmの磁性粒子を
用いた。
【0073】ここでキャリアの抵抗値は、底面積が22
8mm2の金属セルにキャリアを2g入れた後、6.6
kg/cm2で加重し、100Vの電圧を印加して測定
している。また、感光体82に対して形成されるニップ
幅を約6mmになるよう調整した。
【0074】次に現像工程について説明する。一般的に
現像方法は、非磁性トナーについてはブレード等でスリ
ーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によって
コーティングして搬送し感光ドラムに対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像)と上記のようにし
てコーティングしたトナーを感光体に対して接触状態で
現像する方法(1成分接触現像)とトナー粒子に対して
磁性のキャリアを混合したものを現像剤として用いて磁
気力によって搬送し感光体に対して接触状態で現像する
方法(2成分接触現像)と上記の2成分現像剤を非接触
状態にして現像する方法(2成分非接触現像)の4種類
に大別される。画像の高画質化や高安定性の面から、2
成分接触現像法が多く用いられている。
【0075】図9は本実施例において用いた2成分磁気
ブラシ現像用の現像装置84の概略図である。図中、9
1は現像スリーブ、92は現像スリーブ91内に固定配
置されたマグネットローラー、93,94は攪拌スクリ
ュー、95は現像剤を現像スリーブ91表面に薄層形成
する為に配置された規制ブレード、96は現像容器であ
る。現像スリーブ91は、少なくとも現像時において
は、感光体82に対し最近接領域が約500μmになる
ように配置され、現像剤が感光体82に対して接触する
状態で現像出来るように設定されている。
【0076】本実施例において用いた2成分現像剤は、
トナー粒子として懸濁重合法によって生成された平均粒
径6μmの球形トナーを用いた。そのトナーの真円度は
0.83であった。また磁性キャリアとしては、飽和磁
化が205emu/cm2の平均粒径35μmの磁性キ
ャリアを用いた。そして、このトナーとキャリアとの重
量比を6:94で混合したものを現像剤として用いた。
【0077】一方、トナー像転写後の感光体82の面に
は、転写残りのトナーが残留している。転写残りのトナ
ーは転写時の剥離放電等により、帯電極性が反転してし
まうことが多く、このように極性反転した状態のトナー
は、現像器に現像と同時に回収を行なうことは困難であ
る。
【0078】そこで、感光体82の回転に伴い帯電領域
に到達した転写残りのトナーを帯電磁気ブラシに取り込
み、帯電磁気ブラシとの摺擦により正規帯電トナー化
(本実施例においては負帯電)を行なう。この様にする
ことで現像器での現像同時回収が可能となるが、一方で
磁気ブラシ帯電器に転写残りのトナーを取り込むことに
よる問題が生じる。既に指摘した通り、帯電部材がトナ
ー粒子で汚染されてしまい帯電不良、帯電ムラが生じ、
画像不良が発生する。
【0079】本発明によれば、感光体の純水に対する接
触角が110度以上であれば、転写残りのトナーが微僅
となり、帯電部材の汚染を防止出来ることが判明した。
【0080】そこで実施例1―1及び比較例1−1で、
それぞれ作成された感光体を上記画像評価用装置として
改造されたキヤノン(株)社製複写機GP55にセット
し、10万枚繰り返しテストを行なったところ、実施例
1−1の感光体を用いた場合は、画像汚れ、画像ムラ等
の無い高品質な画像を維持出来たが、比較例1−1の感
光体を用いた場合には、3000枚ほどで画像ムラを生
じる結果となった。
【0081】〔実施例1−2,1−3〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例1―1と同じものを用意した。
【0082】次にいずれも実施例1−1と同じアクリル
系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量部、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末10重量部、光
重合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサン
ドミルにて66時間分散を行なった。また別に、いずれ
も実施例1−1と同じアクリル系モノマー30重量部、
酸化スズ超微粒子50重量部、ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂微粉末40重量部、光重合開始剤18重量部、
エタノール150重量部をサンドミルにて66時間分散
を行なった。それらの調合液を、先の電荷輸送層上に浸
漬塗布法により膜を形成し、実施例1−1と同条件で3
μmの表面層を得た。
【0083】これら感光体の純水に対する接触角は、1
12度及び130度であり十分に高離型性を有してい
た。また、各々の感光体を実施例1−1と同じ画像評価
用装置にセットし、10万枚繰り返しテストを行なった
ところ、いずれも高品質な画像を維持し続けることが出
来た。
【0084】〔実施例1−4,1−5〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例1−1と同じものを用意した。
【0085】次に、下記式(2)のアクリル系モノマー
20重量部、
【0086】
【化4】 そして、いずれも実施例1−1と同じ酸化スズ超微粒子
50重量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末2
0重量部、光重合開始剤12重量部、エタノール120
重量部をサンドミルにて66時間分散を行なった。この
調合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形
成し、実施例1−1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0087】また別に、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂微粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.2
7μm、分子量約300000)4重量部、ポリカーボ
ネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量80000)6
重量部、モノクロロベンゼン120重量部、及びジクロ
ロメタン80重量部をサンドミルにて分散混合した。こ
れらに、前記式(1)のトリフェニルアミン3重量部を
加え混合溶解し、スプレー塗布により先の電荷輸送層上
にスプレー塗布法により膜を形成し120℃、1時間熱
風乾燥して5μmの表面層を得た。
【0088】これら感光体の純水に対する接触角は、1
15度及び120度であり十分に高離型性を有してい
た。また、各々の感光体を実施例1−1と同じ画像評価
用装置にセットし、10万枚繰り返しテストを行なった
ところ、いずれも高品質な画像を維持し続けることが出
来た。
【0089】〔比較例1−2,1−3〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例1―1と同じものを用意した。
【0090】次にいずれも実施例1−1と同じアクリル
系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量部、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末2重量部、光重
合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサンド
ミルにて66時間分散を行なった。
【0091】また別に、いずれも実施例1−1と同じア
クリル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末6重量
部、光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部
をサンドミルにて66時間分散を行なった。それらの調
合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形成
し、実施例1―1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0092】これら感光体の純水に対する接触角は、9
0度及び105度であり、高離型性という観点からは不
十分であった。また、各々の感光体を実施例1−1と同
じ画像評価用装置にセットし、繰り返しテストを行なっ
たところ、いずれも6000枚及び1万枚ほどで画像ム
ラが発生した。
【0093】〔比較例1−4〕実施例1―1において用
いられたトナーに代わって、粉砕分級法により生成され
た平均粒径6μmのトナーを用いた以外は実施例1−1
同様にして画像評価を行なった。そのトナーの真円度は
0.65であった。トナーの真円度低下により、トナー
の転写性が向上した為、繰り返しテストでは10万枚ま
で画像ムラは生じなかったものの、画像の飛び散りが生
じており、低品質の画像が得られた。
【0094】〔比較例1−5〕実施例1―1において用
いられたトナーに代わって、粉砕分級法により生成され
たものを更に球形化処理をした平均粒径6μmのトナー
を用いた以外は実施例1−1同様にして画像評価を行な
った。そのトナーの真円度は0.75であった。トナー
の真円度の低下により、トナーの転写性が向上した為、
繰り返しテストでは10万枚まで画像ムラは生じなかっ
たものの、画像の飛び散りが生じており、低品質の画像
が得られた。
【0095】〔比較例1−6,1−7〕実施例1―1に
おいて用いられたトナーに代わって、懸濁重合条件を変
えて生成された平均粒径がそれぞれ8μm、12μmの
トナーを用いた。それらのトナーの真円度はそれぞれ
0.82、0.80であった。トナーの平均粒径が大き
くなったことによりトナーの転写性が向上した為、繰り
返しテストでは10万枚まで画像ムラは生じなかったも
のの、平均粒径アップに従い画像の飛び散りが増加して
おり、低品質の画像が得られた。
【0096】〔実施例2−1〕実施例1―1と同じアル
ミシリンダー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送
層、表面層のものを用意した。滴下式の接触角計によ
り、この感光体表面の純水に対する接触角を測定したと
ころ、118度と大きな値を示し、低エネルギー表面を
実現していることがわかった。
【0097】このように作成した感光体を、感光体表面
上を露光走査する光束のスポット径を42μmに、更に
2成分現像剤が現像出来るように改造したキヤノン製デ
ジタル複写機(GP−55II)の改造機に組み込ん
で、画像品位の確認を行なったところ、高品位な画像が
得られた。本実施例において用いた2成分現像剤は、実
施例1−1と同じものを用意した。
【0098】〔比較例2−1〕実施例2−1の感光体に
おいて、電荷輸送層上に表面層を設けない以外は実施例
2−1と同様にして感光体を作成した。この感光体表面
の純水に対する接触角は80度を示し、高エネルギー表
面であった。この感光体を実施例2−1と同様に評価を
行なったところ、画像にガサツキ感が見られた。その原
因を調べたところ感光体上でのトナー像は高品位である
ものの転写時に画像が乱れていることがわかった。
【0099】〔実施例2―2,2−3〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例2−1と同じものを用意した。
【0100】次にいずれも実施例2−1と同じアクリル
系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量部、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末10重量部、光
重合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサン
ドミルにて66時間分散を行なった。
【0101】また別に、いずれも実施例2−1と同じア
クリル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末40重量
部、光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部
をサンドミルにて66時間分散を行なった。それらの調
合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形成
し、実施例2−1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0102】これら感光体の純水に対する接触角は、1
12度及び130度であり十分に高離型性を有してい
た。また、各々の感光体を実施例2−1と同じ画像評価
用装置にセットし、同様に評価を行なったところ、いず
れも高品位な画像が得られた。
【0103】〔実施例2−4,2―5〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例2−1と同じものを用意した。
【0104】次に、前記式(2)のアクリル系モノマー
20重量部、そして、いずれも実施例2−1と同じ酸化
スズ超微粒子50重量部、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂微粉末20重量部、光重合開始剤12重量部、エタ
ノール120重量部をサンドミルにて66時間分散を行
なった。この調合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法
により膜を形成し、実施例2−1と同条件で3μmの表
面層を得た。
【0105】また別に、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂微粉末(乳化重合ファインパウダー、平均粒径0.2
7μm、分子量約300000)4重量部、ポリカーボ
ネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量80000)6
重量部、モノクロロベンゼン120重量部、及びジクロ
ロメタン80重量部をサンドミルにて分散混合した。こ
れらに、前記式(1)のトリフェニルアミン3重量部を
加え混合溶解し、スプレー塗布により先の電荷輸送層上
にスプレー塗布法により膜を形成し120℃、1時間熱
風乾燥して5μmの表面層を得た。
【0106】これら感光体の純水に対する接触角は、1
15度及び120度であり十分に高離型性を有してい
た。また、各々の感光体を実施例2−1と同じ画像評価
用装置にセットし、同様の評価を行なったところ、いず
れも高品位な画像が得られた。
【0107】〔比較例2−2,2−3〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例2−1と同じものを用意した。
【0108】次に、いずれも実施例2−1と同じアクリ
ル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量
部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末2重量部、
光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサ
ンドミルにて66時間分散を行なった。
【0109】また別に、いずれも実施例2−1と同じア
クリル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末6重量
部、光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部
をサンドミルにて66時間分散を行なった。それらの調
合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形成
し、実施例2−1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0110】これら感光体の純水に対する接触角は、9
0度及び105度であり、高離型性という観点からは不
十分であった。また各々の感光体を実施例2−1と同じ
画像評価用装置にセットし、同様の評価を行なったとこ
ろ、いずれも画像にガサツキ感が見られた。そして、そ
の原因はやはり転写時の画像乱れであった。
【0111】〔比較例2−4〕実施例2−1において用
いられたトナーに代わって、粉砕分級法により生成され
た平均粒径6.0μm、真円度0.65であるトナーを
用いた以外は実施例2−1同様にして評価を行なったと
ころ画像にガサツキ感が見られた。その原因を調べたと
ころ、感光体上のトナー像が既に乱れており、トナーの
真円度の低下により現像時に画像が劣化していることが
わかった。
【0112】〔比較例2−5〕実施例2−1において用
いられたトナーに代わって、粉砕分級法により生成され
たものを更に球形化処理をした平均粒径6.0μm、真
円度0.75であるトナーを用いた以外は実施例2−1
同様にして評価を行なったところ画像にややガサツキ感
が見られた。その原因を調べたところ、やはりトナーの
真円度低下による現像時の劣化であった。
【0113】〔比較例2−6,2−7〕実施例2−1に
おいて、画像評価機として用いたキヤノン製デジタル複
写機(GP−55II)の改造機を、そのスポット径
が、それぞれ50μm、65μmになるように改造し直
した以外は実施例2−1と同様にして画像品位の確認を
行なったところ、実施例2−1よりも尖鋭さの無いしま
らない画像が見られた。その原因を調べたところ、感光
体上でトナーは着実に現像されているものの、その1ド
ットが大きく繊細さが無いことに起因することがわかっ
た。
【0114】〔実施例3−1〕実施例1―1と同じアル
ミシリンダー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送
層、表面層のものを用意した。滴下式の接触角計によ
り、この感光体表面の純水に対する接触角を測定したと
ころ、118度と大きな値を示し、低エネルギー表面を
実現していることがわかった。
【0115】〔比較例3−1〕実施例3−1の感光体に
おいて、表面層中にポリテトラフルオロエチレン樹脂微
粉末が混合されていない以外は実施例3−1と同様にし
て感光体を作成した。この感光体表面の純水に対する接
触角は80度と小さく低エネルギー表面は得られなかっ
た。
【0116】〔画像評価〕実施例3−1及び比較例3−
1の感光体を用い、図1に示されている画像形成装置
(キヤノン(株)製カラーレーザーコピア500改造
機)にて4色全て、真円度0.83、重量平均粒径6μ
mのトナーを用いて画像評価を行なったところ、実施例
3−1の感光体では、転写性が良好で高品位な画像が得
られたのに対し、比較例3−1の感光体では、転写性が
劣り、文字部の中抜けが発生していた。
【0117】〔実施例3−2,3−3〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例3−1と同じものを用意した。
【0118】次にいずれも実施例3−1と同じアクリル
系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量部、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末10重量部、光
重合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサン
ドミルにて66時間分散を行なった。
【0119】また別に、いずれも実施例3−1と同じア
クリル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末40重量
部、光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部
をサンドミルにて66時間分散を行なった。それらの調
合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形成
し、実施例3−1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0120】これら感光体の純水に対する接触角は、1
12度及び130度であり十分に高離型性を有してい
た。また各々の感光体を実施例3−1と同じ画像評価用
装置にセットし、画像評価を行なったところ、いずれも
中抜け、転写ムラ等の無い高品質な画像を得ることが出
来た。
【0121】〔実施例3−4〜3−6〕実施例3−1に
おいて用いた画像形成装置に変えて、図5(キヤノン
(株)製カラーレーザーコピア100改造機)、図6
(キヤノン(株)製カラーレーザーショット2030改
造機)、図7(キヤノン(株)製カラーレーザーコピア
700改造機)に示される画像形成装置にて実施例3−
1と同一処方の感光体を用いて画像評価を行なったとこ
ろ、全て転写性が良好で高品位な画像が得られた。
【0122】〔比較例3−2〜3−4〕実施例3−4〜
3−6に用いた感光体の代わりに比較例3−1と同一処
方である感光体を使用して画像評価を行なったところ、
全て転写性が悪く、文字部の中抜けが発生した。その中
でも、図6,7の画像形成装置を用いた比較例3−3,
3−4では、画像の飛び散りも発生しており、特に図7
の画像形成装置(比較例3−4)では転写ムラが悪かっ
た。
【0123】〔比較例3−5,3−6〕アルミシリンダ
ー、導電層、下引層、電荷発生層、電荷輸送層までは実
施例3−1と同じものを用意した。
【0124】次にいずれも実施例3−1と同じアクリル
系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重量部、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末2重量部、光重
合開始剤18重量部、エタノール150重量部をサンド
ミルにて66時間分散を行なった。
【0125】また別に、いずれも実施例3−1と同じア
クリル系モノマー30重量部、酸化スズ超微粒子50重
量部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末6重量
部、光重合開始剤18重量部、エタノール150重量部
をサンドミルにて66時間分散を行なった。それらの調
合液を、先の電荷輸送層上に浸漬塗布法により膜を形成
し、実施例3−1と同条件で3μmの表面層を得た。
【0126】これら感光体の純水に対する接触角は、9
0度及び105度であり、高離型性という観点からは不
十分であった。また各々の感光体を実施例3−1と同じ
画像評価用装置にセットし、画像評価を行なったとこ
ろ、いずれも転写ムラ、文字部中抜け等の画像ムラが発
生した。
【0127】〔実施例3−7,3−8〕実施例3−1に
おいて用いられたトナーに代わって、懸濁重合条件を変
えて重量平均粒径は6μmであるが真円度が0.88、
0.93のトナーを4色全て用意し、それを用いて実施
例3−1と同じ画像評価用装置にセットして画像評価を
行なったところ、トナーの真円度上昇によりトナーの転
写性が低下しているにもかかわらず、画像ムラの無い高
品質な画像を得ることが出来た。
【0128】〔比較例3−7〕実施例3−1において用
いられたトナーに代わって、4色全て粉砕分級法により
生成された重量平均粒径6μmのトナーを用いた以外は
実施例3−1同様にして画像評価を行なった。そのトナ
ーの真円度は4色全て0.65であった。トナーの真円
度低下により、トナーの転写性が向上した為、画像評価
では転写ムラによる画像ムラは生じなかったものの、画
像の飛び散りが生じており、低品質な画像が得られた。
【0129】〔比較例3−8〕実施例3−1において用
いられたトナーに代わって、4色全て粉砕分級法により
生成されたものを更に球形化処理をした重量平均粒径6
μmのトナーを用いた以外は実施例3−1同様にして画
像評価を行なった。そのトナーの真円度は4色全て0.
75であった。トナーの真円度低下により、トナーの転
写性が向上した為、画像評価での転写ムラは生じなかっ
たものの、画像の飛び散りが生じており、低品質な画像
が得られた。
【0130】〔実施例3−9,3−10〕実施例3−1
において用いられたトナーに代わって、懸濁重合条件を
変えて真円度は0.83であるが重量平均粒径が5.5
μm、4.8μmのトナーを4色全て用意し、それを用
いて実施例3−1と同じ画像評価用装置にセットして画
像評価を行なったところ、トナーの小粒径化に伴いトナ
ーの転写性が低下しているにもかかわらず、画像ムラの
無い高品質な画像を得ることが出来た。
【0131】〔比較例3−9,3−10〕実施例3−1
において用いられたトナーに代わって、4色全て懸濁重
合条件を変えて生成された平均粒径がそれぞれ8μm、
12μmのトナーを用いた。それらのトナーの真円度は
それぞれ4色とも0.82、0.80であった。トナー
の平均粒径が大きくなったことによりトナーの転写性が
向上した為、画像評価では転写ムラによる画像ムラは生
じなかったものの、平均粒径アップに従い画像の飛び散
りが増加しており、低品質な画像が得られた。
【0132】〔比較例3−11〕実施例3−1と同一処
方の感光体及び単色のみのトナーを用い、実施例3−1
で用いた画像形成装置に変えて、図10に示される転写
体を用いないコロナ転写装置を有する画像形成装置(キ
ヤノン(株)製GP215改造機)にて画像評価を行な
ったところ、転写部でのトナーの圧接が無いため、実施
例3−1よりも更に転写性は良好で高品質な画像が得ら
れた。但し、この装置では単色画像しか得ることはでき
ない。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、真円度0.8以上の球
形トナーを用いることにより画像品位を高め、更に感光
体の最外層表面と純水との接触角が110度以上とする
ことにより離型性の高い感光体を得ることができ、小型
化、軽量化及び低コスト化が可能な、いわゆるクリーナ
ーレスシステムでも高品質画像を安定して維持すること
を可能にし、また転写ニップ部を有する必要のある複数
色を重ねる電子写真画像形成方法及び電子写真装置で
も、高品質画像を得ることを可能にした。
【0134】更に本発明によれば、画像信号に応じて点
滅変調されたスポット径45μm以下にすることで微細
な静電潜像を形成し、真円度0.8以上の高い球形トナ
ーを用いることで忠実に静電潜像を可視化し、かつ離型
性の高い感光体を用いることで着実に転写材上へトナー
の転写を行なうことによって、画像品位の向上を可能に
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写体を有する電子写真装置の概略構成図の一
例である。
【図2】転写体を有する電子写真装置の概略構成図の一
例である。
【図3】転写体を有する電子写真装置の概略構成図の一
例である。
【図4】転写体を有する電子写真装置の概略構成図の一
例である。
【図5】転写ベルトを有する電子写真装置の概略構成図
の一例である。
【図6】中間転写体を有する電子写真装置の概略構成図
の一例である。
【図7】多色現像一括転写方式の電子写真装置の概略構
成図の一例である。
【図8】本発明に用いた画像形成装置の断面図。
【図9】本発明に用いた2成分現像装置を示す断面図。
【図10】単色のみを現像、転写し、かつコロナ転写装
置を有する電子写真装置 の概略構成図の一例である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写ドラム、転写ベルト 3 帯電器 4 読み取り装置、情報処理装置、記憶装置、通信装
置等 5 光源 6 現像器 7 転写帯電器 8 クリーニング装置 9 除電器 10 定着器 11 給紙 12 中間転写体 13 転写コロナ帯電器 80 原稿台 81 読み取り装置 82 感光体 83 磁気ブラシ帯電器 84 現像装置 85 原稿 86 定着器 87 転写装置 88 固体レーザー素子 89 回転多面 91 現像スリーブ 92 マグネットローラー 93,94 攪拌スクリュー 95 規制ブレード 96 現像容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼村 公博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 池末 龍哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 辻 晴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浅野 久美子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高木 進司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工
    程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ該
    現像行程に用いられるトナーが真円度0.8以上の球形
    トナーであり、かつ転写残りトナーが帯電行程又は現像
    行程において回収される電子写真画像形成方法に用いら
    れる電子写真感光体において、該感光体の最外層表面と
    純水の接触角が110度以上であることを特徴とする電
    子写真感光体。
  2. 【請求項2】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体の
    最外層に5〜70重量%含有されている請求項1に記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工
    程を経て転写材に画像を形成し、該露光工程では感光体
    表面上に画像信号に応じて点滅変調されたスポット径が
    45μm以下の光束で露光走査して静電潜像を得、該現
    像工程では真円度0.8以上の球形トナーにて該静電潜
    像を可視化する電子写真画像形成方法及びその電子写真
    装置に用いられる電子写真感光体において、該感光体の
    最外層表面の純水に対する接触角が110度以上である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体の
    最外層に5〜70重量%含有されている請求項3に記載
    の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工
    程を経て転写材に画像を形成し、該現像工程に用いられ
    るトナーが真円度0.8以上の球形トナーであり、かつ
    該転写工程において転写装置が該感光体に圧接されてい
    る電子写真画像形成方法及び電子写真装置に用いられる
    電子写真感光体において、該感光体の最外層表面と純水
    の接触角が110度以上であることを特徴とする電子写
    真感光体。
  6. 【請求項6】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体の
    最外層に5〜70重量%含有されている請求項5に記載
    の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 少なくとも帯電工程、露光工程、現像工
    程、転写工程を経て転写材に画像を形成することからな
    る電子写真画像形成方法において、該現像工程に用いら
    れるトナーが真円度0.8以上の球形トナーであり、用
    いられる感光体の最外層表面の純水に対する接触角が1
    10度以上であり、かつ転写残りのトナーが帯電工程ま
    たは現像工程において回収されることを特徴とする電子
    写真画像形成方法。
  8. 【請求項8】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体の
    最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用いる
    請求項7に記載の電子写真画像形成方法。
  9. 【請求項9】 真円度0.8以上の球形トナーが重合法
    により作成された重合体トナーである請求項7に記載の
    電子写真画像形成方法。
  10. 【請求項10】 真円度0.8以上の球形トナーの平均
    粒径が7μm以下である請求項7、及び9に記載の電子
    写真画像形成方法。
  11. 【請求項11】 該帯電工程が接触帯電によって行なわ
    れる請求項7記載の電子写真画像形成方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも帯電工程、露光工程、現像
    工程、転写工程を経て転写材に画像を形成する電子写真
    画像形成方法において、該現像工程ではトナーが真円度
    0.8以上の球形トナーを用いて静電潜像を可視化し、
    用いられる感光体の最外層表面の純水に対する接触角が
    110度以上であり、かつ該露光工程では該感光体表面
    上に画像信号に応じて点滅変調されたスポット径が45
    μm以下の光束で露光走査して静電潜像を得ることを特
    徴とする電子写真画像形成方法。
  13. 【請求項13】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体
    の最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用い
    る請求項12に記載の電子写真画像形成方法。
  14. 【請求項14】 真円度0.8以上の球形トナーが重合
    法により作成された重合体トナーである請求項12に記
    載の電子写真画像形成方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも帯電工程、露光工程、現像
    工程、転写工程を経て転写材に画像を形成する電子写真
    画像形成方法において、該現像工程に用いられるトナー
    が真円度0.8以上の球形トナーであり、用いられる感
    光体の最外層表面の純水に対する接触角が110度以上
    であり、かつ該転写工程において転写手段が該感光体に
    圧接されていることを特徴とする電子写真画像形成方
    法。
  16. 【請求項16】 該転写工程が複数回行なわれることに
    より、転写紙上に複数色のトナー像を形成する請求項1
    5に記載の電子写真画像形成方法。
  17. 【請求項17】 該転写工程において、複数色のトナー
    像を一括して転写紙上に転写する請求項15に記載の電
    子写真画像形成方法。
  18. 【請求項18】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体
    の最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用い
    たものである請求項15に記載の電子写真画像形成方
    法。
  19. 【請求項19】 真円度0.8以上の球形トナーが重合
    法により作成された重合体トナーである請求項15に記
    載の電子写真画像形成方法。
  20. 【請求項20】 真円度0.8以上の球形トナーの重量
    平均粒径が7μm以下である請求項15及び19に記載
    の電子写真画像形成方法。
  21. 【請求項21】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像
    手段、転写手段を経て転写材に画像を形成することから
    なる電子写真画像形成方法において、該現像手段に用い
    られるトナーが真円度0.8以上の球形トナーであり、
    用いられる感光体の最外層表面の純水に対する接触角が
    110度以上であり、かつ転写残りのトナーが帯電手段
    または現像手段において回収されることを特徴とする電
    子写真装置。
  22. 【請求項22】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体
    の最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用い
    る請求項21に記載の電子写真装置。
  23. 【請求項23】 真円度0.8以上の球形トナーが重合
    法により作成された重合体トナーである請求項21に記
    載の画像形成方法を用いる電子写真装置。
  24. 【請求項24】 真円度0.8以上の球形トナーの平均
    粒径が7μm以下である請求項21、及び23に記載の
    画像形成方法を用いる電子写真装置。
  25. 【請求項25】 該帯電手段が接触帯電によって行なわ
    れる請求項21に記載の電子写真装置。
  26. 【請求項26】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像
    手段、転写手段を経て転写材に画像を形成する電子写真
    画像形成方法において、該現像手段ではトナーが真円度
    0.8以上の球形トナーを用いて静電潜像を可視化し、
    用いられる感光体の最外層表面の純水に対する接触角が
    110度以上であり、かつ該露光手段では該感光体表面
    上に画像信号に応じて点滅変調されたスポット径が45
    μm以下の光束で露光走査して静電潜像を得ることを特
    徴とする電子写真装置。
  27. 【請求項27】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体
    の最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用い
    る請求項26に記載の電子写真装置。
  28. 【請求項28】 真円度0.8以上の球形トナーが重合
    法により作成された重合体トナーである請求項26に記
    載の電子写真装置。
  29. 【請求項29】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像
    手段、転写手段を経て転写材に画像を形成する電子写真
    画像形成方法において、該現像手段に用いられるトナー
    が真円度0.8以上の球形トナーであり、用いられる感
    光体の最外層表面の純水に対する接触角が110度以上
    であり、かつ該転写手段において転写手段が該感光体に
    圧接されていることを特徴とする電子写真装置。
  30. 【請求項30】 該転写工程が複数回行なわれることに
    より、転写紙上に複数色のトナー像を形成する請求項2
    9に記載の電子写真装置。
  31. 【請求項31】 該転写工程において、複数色のトナー
    像を一括して転写紙上に転写する請求項29に記載の電
    子写真装置。
  32. 【請求項32】 フッ素原子含有樹脂微粒子が該感光体
    の最外層に5〜70重量%含有されている感光体を用い
    る請求項29に記載の電子写真装置。
  33. 【請求項33】 真円度0.8以上の球形トナーが重合
    法により作成された重合体トナーである請求項29に記
    載の電子写真装置。
  34. 【請求項34】 真円度0.8以上の球形トナーの重量
    平均粒径が7μm以下である請求項29及び33に記載
    の電子写真装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7666564B2 (en) 2004-10-19 2010-02-23 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Method for forming image
US7718330B2 (en) 2003-03-24 2010-05-18 Konica Minolta Holdings, Inc. Image forming method and an image forming apparatus
US8084170B2 (en) 2007-03-13 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, electrophotographic process cartridge containing the same and electrophotographic apparatus containing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7666564B2 (en) 2004-10-19 2010-02-23 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Method for forming image
US8084170B2 (en) 2007-03-13 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, electrophotographic process cartridge containing the same and electrophotographic apparatus containing the same

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