JPH07133772A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH07133772A JPH07133772A JP27983193A JP27983193A JPH07133772A JP H07133772 A JPH07133772 A JP H07133772A JP 27983193 A JP27983193 A JP 27983193A JP 27983193 A JP27983193 A JP 27983193A JP H07133772 A JPH07133772 A JP H07133772A
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- Japan
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- discharge chamber
- discharge
- scroll
- gas
- housing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/06—Silencing
- F04C29/068—Silencing the silencing means being arranged inside the pump housing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
- F04C29/0035—Equalization of pressure pulses
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/06—Silencing
- F04C29/065—Noise dampening volumes, e.g. muffler chambers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吐出室内に潤滑油が滞留するのを防止すると
ともに、吐出脈動による騒音を低減することができるス
クロール型圧縮機を提供する。 【構成】 センタハウジング1dの内部に吐出ポート1
cから吐出されるガスを収容する吐出室Dを区画形成す
るリヤハウジング10を設ける。前記リヤハウジング1
0の内壁にガスを吐出室Dの下方へ案内する突条10b
を一体に形成する。
ともに、吐出脈動による騒音を低減することができるス
クロール型圧縮機を提供する。 【構成】 センタハウジング1dの内部に吐出ポート1
cから吐出されるガスを収容する吐出室Dを区画形成す
るリヤハウジング10を設ける。前記リヤハウジング1
0の内壁にガスを吐出室Dの下方へ案内する突条10b
を一体に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば車両空調装置に
使用されるスクロール型圧縮機に関するものである。よ
り詳しくは圧縮室から吐出ポートを通して吐出されたガ
スを一時的に貯留する吐出室内に潤滑油が貯留されるの
を抑制することができる改良された吐出室のガス案内構
造に関するものである。
使用されるスクロール型圧縮機に関するものである。よ
り詳しくは圧縮室から吐出ポートを通して吐出されたガ
スを一時的に貯留する吐出室内に潤滑油が貯留されるの
を抑制することができる改良された吐出室のガス案内構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール型圧縮機において
は、図9に示すようにハウジング20の内部に基板21
aに渦巻部21bを直角に形成した固定スクロール21
が収容されている。又、フロントハウジング22には回
転軸23が支持され、この軸23には偏心軸24が連結
されている。さらに、前記偏心軸24には基板25aに
渦巻部25bを直角に形成した可動スクロール25が支
持されている。前記固定及び可動のスクロール21,2
5は両渦巻部21b,25bが互いに角度をずらせて噛
み合い、かつ側壁が接触して渦巻部の間に密閉された圧
縮室Pが形成されるように重ね合わされている。又、可
動スクロール25とハウジング20との間には可動スク
ロール25の自軸を中心とする回転を阻止する機構26
が設けられている。そして、回転軸23を回転して偏心
軸24を円軌道運動させると、可動スクロール25が回
転軸23の中心軸線の周りで所定の半径の円軌道運動を
行い、圧縮室Pを渦巻部の中心方向へ容積の減少を伴わ
せて移動させ、一方向性のガス圧縮作用を行うように構
成されている。(実公平2−1507号公報参照)上記
スクロール型圧縮機においては、固定スクロール基板2
1aとハウジング20の後側壁部との間に吐出室27が
区画形成され、ハウジング20の後側壁には吐出口20
aが形成されている。又、前記基板21aの吐出室27
側表面には吐出ポート21cから吐出室27に吐出され
た冷媒ガスを下方へ案内するための邪魔板28が取り付
けられている。
は、図9に示すようにハウジング20の内部に基板21
aに渦巻部21bを直角に形成した固定スクロール21
が収容されている。又、フロントハウジング22には回
転軸23が支持され、この軸23には偏心軸24が連結
されている。さらに、前記偏心軸24には基板25aに
渦巻部25bを直角に形成した可動スクロール25が支
持されている。前記固定及び可動のスクロール21,2
5は両渦巻部21b,25bが互いに角度をずらせて噛
み合い、かつ側壁が接触して渦巻部の間に密閉された圧
縮室Pが形成されるように重ね合わされている。又、可
動スクロール25とハウジング20との間には可動スク
ロール25の自軸を中心とする回転を阻止する機構26
が設けられている。そして、回転軸23を回転して偏心
軸24を円軌道運動させると、可動スクロール25が回
転軸23の中心軸線の周りで所定の半径の円軌道運動を
行い、圧縮室Pを渦巻部の中心方向へ容積の減少を伴わ
せて移動させ、一方向性のガス圧縮作用を行うように構
成されている。(実公平2−1507号公報参照)上記
スクロール型圧縮機においては、固定スクロール基板2
1aとハウジング20の後側壁部との間に吐出室27が
区画形成され、ハウジング20の後側壁には吐出口20
aが形成されている。又、前記基板21aの吐出室27
側表面には吐出ポート21cから吐出室27に吐出され
た冷媒ガスを下方へ案内するための邪魔板28が取り付
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスク
ロール型圧縮機では吐出室27内の底部に潤滑油が滞留
するのを防止することができるが、吐出ポート21cか
ら吐出脈動を伴って吐出された冷媒ガスは邪魔板28の
内面に衝突して吐出通路29の下方に移動する際、騒音
を発生するという問題があった。すなわち、吐出通路2
9は吐出室27全体からみて狭い空間であるため、ここ
に高圧の冷媒ガスが吐出されても消音機能がなく、吐出
脈動による騒音が増大するという問題があった。この騒
音は車両空調装置にあってはエンジンルーム内で発生
し、それが車室内に伝達されるので、搭乗者に不快感を
与える。
ロール型圧縮機では吐出室27内の底部に潤滑油が滞留
するのを防止することができるが、吐出ポート21cか
ら吐出脈動を伴って吐出された冷媒ガスは邪魔板28の
内面に衝突して吐出通路29の下方に移動する際、騒音
を発生するという問題があった。すなわち、吐出通路2
9は吐出室27全体からみて狭い空間であるため、ここ
に高圧の冷媒ガスが吐出されても消音機能がなく、吐出
脈動による騒音が増大するという問題があった。この騒
音は車両空調装置にあってはエンジンルーム内で発生
し、それが車室内に伝達されるので、搭乗者に不快感を
与える。
【0004】又、上記従来の圧縮機では邪魔板とそれを
基板21aに取り付けるボルトが必要なため、部品点数
が増えるとともに、組付作業が必要で、圧縮機の製造コ
ストの低減を図ることができないという問題もあった。
基板21aに取り付けるボルトが必要なため、部品点数
が増えるとともに、組付作業が必要で、圧縮機の製造コ
ストの低減を図ることができないという問題もあった。
【0005】一方、前述した従来例には吐出室27を前
後に区画する邪魔板を収容するとともに、該邪魔板の下
部に吐出通路を設けたものも提案されている。しかし、
この構造においても吐出室27が二つの狭い空間に区画
されてしまうので、消音機能を向上することができない
という問題があった。
後に区画する邪魔板を収容するとともに、該邪魔板の下
部に吐出通路を設けたものも提案されている。しかし、
この構造においても吐出室27が二つの狭い空間に区画
されてしまうので、消音機能を向上することができない
という問題があった。
【0006】又、従来のスクロール型圧縮機として特開
昭60−1396号公報に示すものが提案されている。
この圧縮機では図10に示すように吐出室27内に円弧
状の仕切壁30を設け、該吐出室27を上下の二室27
A,27Bに区画するとともに、仕切壁30の左右両側
に通路31を設けている。
昭60−1396号公報に示すものが提案されている。
この圧縮機では図10に示すように吐出室27内に円弧
状の仕切壁30を設け、該吐出室27を上下の二室27
A,27Bに区画するとともに、仕切壁30の左右両側
に通路31を設けている。
【0007】この圧縮機では吐出ポート21cから吐出
されたガスは円弧状の仕切壁30により下方の吐出室2
7Bの下側へ案内されるが、その後狭い通路31から上
方に移動するので、吐出室27Bの底部ではガスの流速
が低下して、ガスから潤滑油が分離されて油が該底部に
滞留するという問題がある。又、吐出室全体が上下二室
に分割されているので、消音効果を期待できないという
問題もあった。
されたガスは円弧状の仕切壁30により下方の吐出室2
7Bの下側へ案内されるが、その後狭い通路31から上
方に移動するので、吐出室27Bの底部ではガスの流速
が低下して、ガスから潤滑油が分離されて油が該底部に
滞留するという問題がある。又、吐出室全体が上下二室
に分割されているので、消音効果を期待できないという
問題もあった。
【0008】この発明の第1の目的は上記従来の技術に
存する問題点を解消して、吐出室内に潤滑油が滞留する
のを防止することができるとともに、吐出脈動による騒
音を低減することができ、さらに組付作業を不要にして
製品のコストダウンを図ることができるスクロール型圧
縮機を提供することにある。
存する問題点を解消して、吐出室内に潤滑油が滞留する
のを防止することができるとともに、吐出脈動による騒
音を低減することができ、さらに組付作業を不要にして
製品のコストダウンを図ることができるスクロール型圧
縮機を提供することにある。
【0009】又、この発明の第2の目的は第1の目的に
加えて吐出室内に潤滑油が滞留するのをより確実に防止
することができるスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
加えて吐出室内に潤滑油が滞留するのをより確実に防止
することができるスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
【0010】又、この発明の第3の目的は第1の目的に
加えて吐出室内のガスを整流して騒音をさらに抑制する
ことができるスクロール型圧縮機を提供することにあ
る。
加えて吐出室内のガスを整流して騒音をさらに抑制する
ことができるスクロール型圧縮機を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記第1目的を達成するため、ハウジングの内部に吐出ポ
ートから吐出される圧縮ガスを収容する吐出室を設けた
スクロール型圧縮機において、前記吐出室を形成するハ
ウジングの内側壁にガスを吐出室の下方へ案内する突条
を一体に形成するという手段をとっている。
記第1目的を達成するため、ハウジングの内部に吐出ポ
ートから吐出される圧縮ガスを収容する吐出室を設けた
スクロール型圧縮機において、前記吐出室を形成するハ
ウジングの内側壁にガスを吐出室の下方へ案内する突条
を一体に形成するという手段をとっている。
【0012】又、請求項2記載の発明は、上記第2目的
を達成するため、請求項1において前記突条を逆U字状
に形成し、左右両側の突条を下端ほど接近するテーパ状
に形成するという手段をとっている。
を達成するため、請求項1において前記突条を逆U字状
に形成し、左右両側の突条を下端ほど接近するテーパ状
に形成するという手段をとっている。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、上記第3
目的を達成するため、請求項1において前記突条を放射
状に形成するという手段をとっている。
目的を達成するため、請求項1において前記突条を放射
状に形成するという手段をとっている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は、圧縮室で圧縮された冷
媒ガスが吐出ポートから吐出脈動を伴って吐出室に吐出
されると、吐出室は一つの空間となっているので、マフ
ラー効果が生じ、騒音が抑制される。又、冷媒ガスの一
部はリヤハウジングの内壁に設けた突条により下方へ導
かれて吐出室の底部へ流れた後、上方へ流れるので、吐
出室の底部に滞留しようとする潤滑油がガスとともに吐
出室から外部管路に運ばれる。このため潤滑油の滞留に
より吐出室の容積が減少してマフラー効果を低減するこ
ともなく、潤滑油の使用量を少なくすることができる。
媒ガスが吐出ポートから吐出脈動を伴って吐出室に吐出
されると、吐出室は一つの空間となっているので、マフ
ラー効果が生じ、騒音が抑制される。又、冷媒ガスの一
部はリヤハウジングの内壁に設けた突条により下方へ導
かれて吐出室の底部へ流れた後、上方へ流れるので、吐
出室の底部に滞留しようとする潤滑油がガスとともに吐
出室から外部管路に運ばれる。このため潤滑油の滞留に
より吐出室の容積が減少してマフラー効果を低減するこ
ともなく、潤滑油の使用量を少なくすることができる。
【0015】又、請求項1記載の発明ではリヤハウジン
グの内壁に突条が一体に形成されているので、リヤハウ
ジングの強度を向上することができる。又、請求項2記
載の発明では、突条により下方へ流れるガスの流速が吐
出室の底部で速くなるので、底部での潤滑油の滞留をよ
り確実に防止することができる。特に、圧縮機が低速で
運転されている場合には、ガス中の潤滑油が分離されて
吐出室の底部に滞留し易いので、これを防止するのに好
都合となる。
グの内壁に突条が一体に形成されているので、リヤハウ
ジングの強度を向上することができる。又、請求項2記
載の発明では、突条により下方へ流れるガスの流速が吐
出室の底部で速くなるので、底部での潤滑油の滞留をよ
り確実に防止することができる。特に、圧縮機が低速で
運転されている場合には、ガス中の潤滑油が分離されて
吐出室の底部に滞留し易いので、これを防止するのに好
都合となる。
【0016】さらに、請求項3記載の発明では、リヤハ
ウジングに突条が放射状に形成されているので、吐出室
内でのガスの流れる方向が複数に分岐された整流とな
り、騒音の抑制がより確実に行われる。
ウジングに突条が放射状に形成されているので、吐出室
内でのガスの流れる方向が複数に分岐された整流とな
り、騒音の抑制がより確実に行われる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を具体化した第1実施例を図
1〜図3に基づいて説明する。図3に示すように、セン
タハウジング1dを兼ねる固定スクロール1にはフロン
トハウジング2が接合固定されている。フロントハウジ
ング2内には回転軸3がラジアルベアリングにより回転
可能に支持されており、回転軸3には偏心軸4が固着さ
れている。
1〜図3に基づいて説明する。図3に示すように、セン
タハウジング1dを兼ねる固定スクロール1にはフロン
トハウジング2が接合固定されている。フロントハウジ
ング2内には回転軸3がラジアルベアリングにより回転
可能に支持されており、回転軸3には偏心軸4が固着さ
れている。
【0018】上記偏心軸4にはバランスウエイト5及び
ブッシュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6に
は可動スクロール7が固定スクロール1と対応するよう
にラジアルベアリング8を介して回転可能に支持されて
いる。固定スクロール1は基板1aと、該基板に直角に
一体形成した渦巻部1bと、センタハウジング1dとに
より構成されている。又、可動スクロール7は基板7a
と、該基板に直角に一体形成した渦巻部7bと、該基板
7aの背面に一体形成され、ブッシュ6を嵌合するボス
部7cとにより構成されている。両渦巻部1b,7bは
互いに角度をずらせて噛み合い、かつ側壁が接触して渦
巻部1b,7bの間に密閉された複数の圧縮室Pが形成
されるように重ね合わされている。可動スクロール基板
7aとフロントハウジング2の内壁との間には可動スク
ロール7の自軸を中心とした回転を阻止し、かつ回転軸
の軸線の周りでの円軌道運動の半径を設定するための自
転阻止機構9が介在されている。両渦巻部1b,7bの
外側には吸入室Sが形成されている。
ブッシュ6が回動可能に支持されている。ブッシュ6に
は可動スクロール7が固定スクロール1と対応するよう
にラジアルベアリング8を介して回転可能に支持されて
いる。固定スクロール1は基板1aと、該基板に直角に
一体形成した渦巻部1bと、センタハウジング1dとに
より構成されている。又、可動スクロール7は基板7a
と、該基板に直角に一体形成した渦巻部7bと、該基板
7aの背面に一体形成され、ブッシュ6を嵌合するボス
部7cとにより構成されている。両渦巻部1b,7bは
互いに角度をずらせて噛み合い、かつ側壁が接触して渦
巻部1b,7bの間に密閉された複数の圧縮室Pが形成
されるように重ね合わされている。可動スクロール基板
7aとフロントハウジング2の内壁との間には可動スク
ロール7の自軸を中心とした回転を阻止し、かつ回転軸
の軸線の周りでの円軌道運動の半径を設定するための自
転阻止機構9が介在されている。両渦巻部1b,7bの
外側には吸入室Sが形成されている。
【0019】前記センタハウジング1dのリヤ側端面に
は吐出室Dを形成するリヤハウジング10が接合され図
示しないボルトにより固定されている。このリヤハウジ
ング10の上部には高圧の冷媒ガスを外部管路(図示
略)へ導く吐出口10aが形成されている。該吐出室D
は基板1bの中心部に形成した吐出ポート1cにより圧
縮行程終期の圧縮室Pと連通されている。前記吐出ポー
ト1cは吐出弁11により開閉される。さらに、該弁1
1はリテーナ12により最大開放位置が規制される。
は吐出室Dを形成するリヤハウジング10が接合され図
示しないボルトにより固定されている。このリヤハウジ
ング10の上部には高圧の冷媒ガスを外部管路(図示
略)へ導く吐出口10aが形成されている。該吐出室D
は基板1bの中心部に形成した吐出ポート1cにより圧
縮行程終期の圧縮室Pと連通されている。前記吐出ポー
ト1cは吐出弁11により開閉される。さらに、該弁1
1はリテーナ12により最大開放位置が規制される。
【0020】次に、この発明の要部について説明する。
図1,2に示すように前記リヤハウジング10の内壁面
には吐出ポート1cから吐出室Dへ吐出された冷媒ガス
の一部を下方へ導く突条10bがリヤハウジング10と
一体に、かつ円弧状に形成されている。この突条10b
の先端面と固定スクロール基板1aとの間には所定の隙
間Gが形成されている。
図1,2に示すように前記リヤハウジング10の内壁面
には吐出ポート1cから吐出室Dへ吐出された冷媒ガス
の一部を下方へ導く突条10bがリヤハウジング10と
一体に、かつ円弧状に形成されている。この突条10b
の先端面と固定スクロール基板1aとの間には所定の隙
間Gが形成されている。
【0021】次に、前記のように構成したスクロール型
圧縮機についてその作用を説明する。エンジン等の動力
により図3において回転軸3が回転されると、偏心軸4
及びブッシュ6により可動スクロール7が自転阻止機構
9により自転を阻止された状態で所定の半径にて円軌道
運動を行う。この時吸入室Sから圧縮室Pに取り込まれ
た冷媒ガスは中心部に行くに従い容積を減少されて吐出
ポート1cから吐出弁11を押し退けて吐出室Dに吐出
される。この吐出室Dの冷媒ガスはリヤハウジング10
の上部に設けた吐出口10aから外部管路に吐出され
る。
圧縮機についてその作用を説明する。エンジン等の動力
により図3において回転軸3が回転されると、偏心軸4
及びブッシュ6により可動スクロール7が自転阻止機構
9により自転を阻止された状態で所定の半径にて円軌道
運動を行う。この時吸入室Sから圧縮室Pに取り込まれ
た冷媒ガスは中心部に行くに従い容積を減少されて吐出
ポート1cから吐出弁11を押し退けて吐出室Dに吐出
される。この吐出室Dの冷媒ガスはリヤハウジング10
の上部に設けた吐出口10aから外部管路に吐出され
る。
【0022】さて、第1実施例ではリヤハウジング10
の内壁面に突条10bを形成したので、吐出ポート1c
から吐出された冷媒ガスの一部は突条10bにより下方
に導かれる。このガスは吐出室Dの底面に衝突した後、
上方へ流れ、突条10bの左右両側端とリヤハウジング
10の内周壁面との間の空間13(最も通路面積の大き
い部分)を通り、吐出口10aから外部管路に圧送され
る。このため圧縮動作中は常に吐出室Dの底部で冷媒ガ
スの流れが生じ、底部に潤滑油が滞留することはない。
従って、潤滑油が圧縮機の可動スクロール7を駆動する
機構に充分供給されて、潤滑性が向上する。又、潤滑油
により吐出室Dの容積が減少することはなく、かつ突条
10bにより吐出室Dが独立した複数の室に区画形成さ
れていないので、該吐出室Dのマフラー効果が確保され
て、吐出脈動による騒音が効率良く低減される。すなわ
ち、吐出ポート1cから吐出室Dに吐出されたガスの一
部は、突条10bと基板1aとの間の隙間Gを通って吐
出室Dの上方へ流れる。このためガスの吐出室D内での
拡散作用が増大して、騒音の抑制効果が期待できる。
の内壁面に突条10bを形成したので、吐出ポート1c
から吐出された冷媒ガスの一部は突条10bにより下方
に導かれる。このガスは吐出室Dの底面に衝突した後、
上方へ流れ、突条10bの左右両側端とリヤハウジング
10の内周壁面との間の空間13(最も通路面積の大き
い部分)を通り、吐出口10aから外部管路に圧送され
る。このため圧縮動作中は常に吐出室Dの底部で冷媒ガ
スの流れが生じ、底部に潤滑油が滞留することはない。
従って、潤滑油が圧縮機の可動スクロール7を駆動する
機構に充分供給されて、潤滑性が向上する。又、潤滑油
により吐出室Dの容積が減少することはなく、かつ突条
10bにより吐出室Dが独立した複数の室に区画形成さ
れていないので、該吐出室Dのマフラー効果が確保され
て、吐出脈動による騒音が効率良く低減される。すなわ
ち、吐出ポート1cから吐出室Dに吐出されたガスの一
部は、突条10bと基板1aとの間の隙間Gを通って吐
出室Dの上方へ流れる。このためガスの吐出室D内での
拡散作用が増大して、騒音の抑制効果が期待できる。
【0023】次に、この発明を具体化した第2実施例を
図4,5に基づいて説明する。この実施例では固定スク
ロール1の基板1aの表面に突条1eを二箇所に形成し
ている。そして、リヤハウジング10側の突条10bに
より下方へ導かれたガスが上方へ移動する過程で、ガス
の流れを蛇行するようにしている。このためガスの蛇行
により乱流が生じ難くなり、騒音の抑制効果が増大す
る。
図4,5に基づいて説明する。この実施例では固定スク
ロール1の基板1aの表面に突条1eを二箇所に形成し
ている。そして、リヤハウジング10側の突条10bに
より下方へ導かれたガスが上方へ移動する過程で、ガス
の流れを蛇行するようにしている。このためガスの蛇行
により乱流が生じ難くなり、騒音の抑制効果が増大す
る。
【0024】次に、この発明を具体化した第3実施例を
図6に基づいて説明する。この実施例では前記突条10
bの左右両端部に下方へ延びる突条10c,10dをそ
れぞれリヤハウジング10と一体に形成している。又、
両突条10c,10dの間隔は下方へ行くほど狭くなる
テーパ状にしている。
図6に基づいて説明する。この実施例では前記突条10
bの左右両端部に下方へ延びる突条10c,10dをそ
れぞれリヤハウジング10と一体に形成している。又、
両突条10c,10dの間隔は下方へ行くほど狭くなる
テーパ状にしている。
【0025】従って、この実施例では吐出ポート1cか
ら吐出室Dへ吐出された冷媒ガスは突条10cにより下
方へ案内される過程で両突条10c,10dにより下方
に行くほど速度が増大するため、吐出室Dの底部でのガ
ス流速が増大し、該底部に滞留しようとする潤滑油を上
方へ巻き上げる作用が確実となる。
ら吐出室Dへ吐出された冷媒ガスは突条10cにより下
方へ案内される過程で両突条10c,10dにより下方
に行くほど速度が増大するため、吐出室Dの底部でのガ
ス流速が増大し、該底部に滞留しようとする潤滑油を上
方へ巻き上げる作用が確実となる。
【0026】次に、この発明を具体化した第4実施例を
図7,8に基づいて説明する。この実施例ではリヤハウ
ジング10に形成した突条10eを放射状に形成してい
る。又、固定スクロール1の基板1aの背面に突条1f
を放射状に一体に形成している。この場合にはガスの流
れが複数の放射状の経路を辿り、それぞれのガス流が整
流となって吐出室Dの上方へと向かうので、乱流が生じ
に難くなり、騒音の抑制効果が増大する。
図7,8に基づいて説明する。この実施例ではリヤハウ
ジング10に形成した突条10eを放射状に形成してい
る。又、固定スクロール1の基板1aの背面に突条1f
を放射状に一体に形成している。この場合にはガスの流
れが複数の放射状の経路を辿り、それぞれのガス流が整
流となって吐出室Dの上方へと向かうので、乱流が生じ
に難くなり、騒音の抑制効果が増大する。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明は、吐出室内に潤滑油が滞留するのを防止することが
できるとともに、吐出脈動による騒音を低減することが
でき、組付作業をなくして製品のコストダウンを図るこ
とができる効果がある。
明は、吐出室内に潤滑油が滞留するのを防止することが
できるとともに、吐出脈動による騒音を低減することが
でき、組付作業をなくして製品のコストダウンを図るこ
とができる効果がある。
【0028】又、請求項2記載の発明は請求項1記載の
発明の効果に加えて、吐出室内に潤滑油が滞留するのを
より確実に防止することができる効果がある。さらに、
請求項3記載の発明は請求項1記載の発明の効果に加え
て、吐出室内のガスを整流して騒音をさらに抑制するこ
とができる効果がある。
発明の効果に加えて、吐出室内に潤滑油が滞留するのを
より確実に防止することができる効果がある。さらに、
請求項3記載の発明は請求項1記載の発明の効果に加え
て、吐出室内のガスを整流して騒音をさらに抑制するこ
とができる効果がある。
【図1】この発明の第1実施例のスクロール型圧縮機の
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
【図2】リヤハウジングの斜視図である。
【図3】スクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示すリヤハウジングの
断面図である。
断面図である。
【図5】第2実施例のリヤハウジングと固定スクロール
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図6】この発明の第3実施例を示すリヤハウジングの
断面図である。
断面図である。
【図7】第4実施例のリヤハウジングと固定スクロール
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図8】この発明の第4実施例を示すリヤハウジングの
断面図である。
断面図である。
【図9】従来のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図10】従来のスクロール型圧縮機の吐出室を通る断
面図である。
面図である。
1…固定スクロール、1a…基板、1c…吐出ポート、
1d…センタハウジング、2…フロントハウジング、7
…可動スクロール、10…リヤハウジング、10b,1
0c,10d,10e…突条、D…吐出室。
1d…センタハウジング、2…フロントハウジング、7
…可動スクロール、10…リヤハウジング、10b,1
0c,10d,10e…突条、D…吐出室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 哲也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 竹田 伸二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 久永 滋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジングの内部に吐出ポートから吐出
される圧縮ガスを収容する吐出室を設けたスクロール型
圧縮機において、 前記吐出室を形成するハウジングの内側壁にガスを吐出
室の下方へ案内する突条を一体に形成したスクロール型
圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1において前記突条は逆U字状に
形成され、左右両側の突条は下端ほど接近するテーパ状
に形成されているスクロール型圧縮機。 - 【請求項3】 請求項1において前記突条は放射状に形
成されているスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27983193A JP3207032B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27983193A JP3207032B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | スクロール型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07133772A true JPH07133772A (ja) | 1995-05-23 |
JP3207032B2 JP3207032B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=17616535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27983193A Expired - Lifetime JP3207032B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207032B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1113173A3 (en) * | 1999-12-30 | 2002-11-20 | Halla Climate Control Corp. | Internal oil separator for compressors of refrigeration system |
JP2005069121A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
CN104411974A (zh) * | 2012-05-03 | 2015-03-11 | 学校法人斗源学院 | 涡旋式压缩机 |
US9651047B2 (en) | 2014-01-10 | 2017-05-16 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Compressor having a partitioned discharge chamber |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP27983193A patent/JP3207032B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1113173A3 (en) * | 1999-12-30 | 2002-11-20 | Halla Climate Control Corp. | Internal oil separator for compressors of refrigeration system |
JP2005069121A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
JP4581354B2 (ja) * | 2003-08-26 | 2010-11-17 | パナソニック株式会社 | 密閉型圧縮機 |
CN104411974A (zh) * | 2012-05-03 | 2015-03-11 | 学校法人斗源学院 | 涡旋式压缩机 |
US9651047B2 (en) | 2014-01-10 | 2017-05-16 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Compressor having a partitioned discharge chamber |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3207032B2 (ja) | 2001-09-10 |
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