JPH07132856A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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Publication number
JPH07132856A
JPH07132856A JP28084493A JP28084493A JPH07132856A JP H07132856 A JPH07132856 A JP H07132856A JP 28084493 A JP28084493 A JP 28084493A JP 28084493 A JP28084493 A JP 28084493A JP H07132856 A JPH07132856 A JP H07132856A
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JP
Japan
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side member
front side
hood ridge
vehicle body
strut housing
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Pending
Application number
JP28084493A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyasaka
浩行 宮坂
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07132856A publication Critical patent/JPH07132856A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/088Details of structures as upper supports for springs or dampers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 車体の変更が少なく、重量の増加、スペース効率悪化を
規制しながらストラットハウジングの支持剛性を高める
ことを可能とする。 【目的】 【構成】 フロントサイドメンバ(15)と、フードリッジ
(19)とを長短の対角線(T1 ,T2 ,T3 ,T4 ) を有
する略台形の閉断面形状とし、フロントサイドメンバ(1
5)及びフードリッジ(19)を長い対角線(T1 ,T3 )が
車幅方向内側へ上方傾斜するように配置したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両前部の車体構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両前部の車体構造としては、例
えば図5(特開昭62−68876号公報参照)、或い
は図6(特開昭62−108078号公報参照)に示す
ものがある。
【0003】先ず、図5の車体構造では、それぞれ閉断
面構造のフロントサイドメンバ3と、フードリッジ5と
が車体前後方向に沿って備えられ、これらフロントサイ
ドメンバ3とフードリッジ5とにストラットハウジング
7が結合支持されている。このストラットハウジング7
の車体前後方向両側には、前記フロントサイドメンバ3
とフードリッジ5とに結合された補強材2が設けられて
いる。
【0004】9はフードリッジパネルロアフロント,1
0はフードリッジパネルロアリヤである。
【0005】従って、ストラットハウジング7がサスペ
ンションから入力を受けたとき、その荷重をフロントサ
イドメンバ3と、フードリッジ5とへ伝達して受けるこ
とができると共に、補強材2の存在によってその支持剛
性を高めることができる。
【0006】又、図6の車体構造では、ストラットハウ
ジング7とダッシュパネル8とフロントサイドメンバ3
とを補強材4で結合している。
【0007】従って、この従来例でもサスペンション入
力に対してストラットハウジング7の支持剛性を補強材
4によって補強することができ、その倒れ変形等を抑制
することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような補強材2,4は、サスペンション入力によるスト
ラットハウジング7の倒れ変形等を防止するために、単
にストラットハウジング7をフロントサイドメンバ3や
フードリッジ5等に対して補強する構造に過ぎず、フロ
ントサイドメンバ3やフードリッジ5を補強する構造で
はなかった。
【0009】このため、ストラットハウジング7がサス
ペンションから入力を受けたとき、フロントサイドメン
バ3やフードリッジ5に対するストラットハウジング7
の倒れ変形を抑制することはできるが、フロントサイド
メンバ3やフードリッジ5そのものの変形を抑制してス
トラットハウジング7の支持剛性を高めるには不十分で
あった。すなわち、上記入力によりフロントサイドメン
バ3やフードリッジ5のダッシュ部側の根元部に大きな
モーメントが作用し、フロントサイドメンバ3やフード
リッジ5が変形する恐れがあるからである。
【0010】従って、フロントサイドメンバ3やフード
リッジ5の板厚を大きくしてそれ自体の剛性を高めるこ
とによりストラットハウジング7の支持剛性を高めなけ
ればならず、重量増,コスト高を招く原因となってい
た。
【0011】又、他部品が密集するエンジンルーム内に
補強材2,4を別途設定しなければならず、車体の変更
が大きいのみならず、スペース効率を大きく悪化させる
原因となっていた。
【0012】そこでこの発明は、車体の変更が少なく、
重量の増加を抑制し、スペース効率の悪化を規制しなが
ら、ストラットハウジングの支持剛性を高めることので
きる車体構造の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に請求項1の発明は、車体前側の下部に車体前後方向に
沿って設けられた閉断面構造のフロントサイドメンバ
と、車体前側の上部に車体前後方向に沿って設けられた
閉断面構造のフードリッジと、前記フロントサイドメン
バと前記フードリッジとにそれぞれ連結されてサスペン
ションを支持するストラットハウジングとを有した車体
構造において、前記フロントサイドメンバとフードリッ
ジの閉断面形状を長短の対角線を有する略台形の断面形
状とし、該略台形の閉断面形状の長い対角線が車幅方向
内側へ上方傾斜するように配置したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の車体構
造であって、前記フロントサイドメンバ及びフードリッ
ジの長い対角線側の上部相互を連結する補助連結部材を
前記ストラットハウジングの近傍で設けたことを特徴と
する。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の車体構
造であって、前記補助連結部材に、パネルで挟まれた空
間内に発泡材を充填したサンドイッチ補強部を併設した
ことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項3記載の車体構
造であって、前記補助連結部材は前記ストラットハウジ
ングの車体前後方向後側に設けられ、前記パネルは前記
フロントサイドメンバとフードリッジとストラットハウ
ジングとに結合されるフードリッジパネルロアリヤ及び
ダッシュサイドのダッシュサイドパネルであることを特
徴とする。
【0017】
【作用】上記手段による請求項1の発明によれは、サス
ペンションからストラットハウジングヘの入力はフロン
トサイドメンバと、フードリッジとで確実に受けること
ができる。
【0018】すなわち、例えば車線変更等による旋回走
行時にストラットハウジングが受けるサスペンションか
らの入力は、ショックアブソーバの軸方向の力と、タイ
ヤに働くコーナリングフォースとの合力となる。この合
力は、ストラットハウジングを車幅方向内側の斜め上方
へ突き上げるような力となる。
【0019】これに対し、フロントサイドメンバとフー
ドリッジとは長短の対角線を有する断面形状の長い対角
線が車幅方向内側へ上方傾斜するように配置されてい
る。
【0020】このため、前記斜め上方への入力を長い対
角線に対して受けることができる。すなわち、フロント
サイドメンバとフードリッジとの閉断面構造の剛性の高
い部分で受けることができる。
【0021】従って、フロントサイドメンバとフードリ
ッジのダッシュ部側の根元部に働くモーメントに対して
も剛性の高い長い方の対角線方向で受けることができ
る。
【0022】請求項2の発明によれば、請求項1の作用
に加え、補助連結部材がフロントサイドメンバ及びフー
ドリッジの長い対角線側の上部相互に連結されているた
め、フロントサイドメンバとフードリッジとが断面方向
に倒れようとするとき補助連結部材がこれを軸力として
支え、フロントサイドメンバとフードリッジとの断面方
向の相対的な位置関係を保持することができる。従っ
て、前記入力を長い対角線側で確実に受け止めることが
できる。
【0023】請求項3の発明によれば、請求項2の作用
に加え、補助連結部材にサンドイッチ補強部を併設した
ため、補助連結部材の曲げ方向の力に対してサンドイッ
チ補強部が大きな剛性を示し、補助連結部材の軸力を効
果的に発揮させることができる。
【0024】請求項4の発明によれば、サンドイッチ補
強部をフードリッジパネルロアリヤとダッシュサイドパ
ネルとの間を利用して構成することができる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0026】図1はこの発明の第1実施例に係る車体構
造を示し、(a) は斜視図,(b) は(a) のIb −Ib 矢視
における断面図である。この車体構造も全体的な構成
は、図5或いは図6に示すものと同様であり、その概要
を説明する。
【0027】すなわち、閉断面構造のフロントサイドメ
ンバ15及びフードリッジ19を備えるほか、ストラッ
トハウジング25,フードリッジロアフロント27,フ
ードリッジロアリヤ29を備えている。13はダッシュ
パネルロア,17はフロントピラーである。前記フロン
トサイドメンバ15はダッシュパネル13に結合されつ
つ、図示しないフロアパネル下面側に延びている。前記
フードリッジ19はカウルボックス18の車幅方向端部
及びフロントピラー17に結合されている。
【0028】従って車体前部においては、フロントサイ
ドメンバ15と、フードリッジ19とはダッシュ部1側
を根元部14,22として片持ち支持の状態となってい
る。
【0029】一方、この発明の実施例では図1の(b) の
ようにフロントサイドメンバ15及びフードリッジ19
の断面形状を特別に設定している。
【0030】すなわち、フロントサイドメンバ15とフ
ードリッジ19とは長短の対角線を有する台形の断面形
状に形成されている。
【0031】前記フロントサイドメンバ15はインナ1
5aとアウタ15bとからなり、左右側壁16a,16
b、上下壁16c,16dを有し、上壁16cが車幅方
向内側へ上方傾斜して設定されている。従って、フロン
トサイドメンバ15は長い対角線T1 と、短い対角線T
2 を有した断面形状となっている。そして、長い対角線
1 が車幅方向の内側へ上方傾斜するように、フロント
サイドメンバ15が配置されている。
【0032】前記フードリッジ19も同様に、インナ1
9aとアウタ19bとからなり、左右の側壁20a,2
0bと、上下壁20c,20dを有し、下壁20dが車
幅方向内側へ上方傾斜して設定されている。従って、フ
ードリッジ19も長い対角線T3 と、短い対角線T4
有した断面形状となっている。そして、長い対角線T3
が車幅方向内側へ上方傾斜するようにフードリッジ19
が配置されている。
【0033】又、この実施例では、フロントサイドメン
バ15の左右側壁16a,16bにビード35,37が
設けられ、フードリッジ19の上下壁20c,20dに
同様にビード31,33が設けられている。
【0034】前記フロントサイドメンバ15のビード3
5,37は、図1(a) のようにストラットハウジング2
5の下側からフロントサイドメンバ15の根元部14に
かけて設けられている。
【0035】前記フードリッジ19のビード31,33
は、ストラットハウジング25からフードリッジ19の
根元部22にかけて設けられている。
【0036】又、図1(a),(b) のようにフロントサイド
メンバ15とフードリッジ19とには、補助連結部材と
してのダッシュクロスサイドメンバ39が連結されてい
る。ダッシュクロスサイドメンバ39は矩形閉断面に形
成され、上下面にはビード41が設けられている。そし
て、ダッシュクロスサイドメンバ39の下端39aはフ
ロントサイドメンバ15の長い対角線T1 側の上部に連
結され、上端39bはフードリッジ19の長い対角線T
3 側の上部に連結されている。
【0037】具体的には、ダッシュクロスサイドメンバ
39の下部フランジ39cがフロントサイドメンバ15
の側壁16aにスポット溶接等によって結合され、同各
フランジ39dが同上壁16cにスポット溶接等によっ
て結合されている。又、上部フランジ39eはフードリ
ッジ19の上壁20c同様に結合され、上部フランジ3
9fは側壁20aに同様に結合されている。
【0038】こうしてダッシュクロスサイドメンバ39
は、ストラットハウジング25の近傍である車体前後方
向の後側においてフロントサイドメンバ15の根元部1
4とフードリッジ19の根元部22との間を連結してい
る。
【0039】又、前記ダッシュクロスサイドメンバ39
には、サンドイッチ補強部40が併設されている。この
サンドイッチ補強部40は、パネルで挟まれた空間、す
なわちパネルとしてのフードリッジパネルロアリヤ29
と、ダッシュサイドパネル45とで囲まれた閉空間43
内に、発泡材47を充填することによって形成してい
る。このサンドイッチ補強部40の部分でフードリッジ
パネルロアリヤ29は大きく、ダッシュサイドパネル4
5は若干前記ダッシュクロスサイドメンバ39方向へ湾
曲している。このようなサンドイッチ補強部40によっ
てフロントサイドメンバ15の短い対角線T2 側の上部
と、フードリッジ19の短い対角線T4 側の下部とが相
互に連結された構成となっている。
【0040】これらダッシュクロスサイドメンバ39
と、サンドイッチ補強部40との関係を図2(a) では、
一部切欠いた斜視図で示している。この図2(a) のよう
に、サンドイッチ補強部40は、ダッシュクロスサイド
メンバ39の下側に併設された構成となっている。
【0041】図2(b) は、ストラットハウジング25と
サスペンション23との関係を示し、図2(a) のIIb
−IIb 矢視断面図を示している。この図2(b) のよう
にサスペンション23は、ショックアブソーバ53,ロ
アリンク49,フロントサブフレーム51等を備え、タ
イヤ21を懸架している。ショックアブソーバ53の上
部はストラットハウジング25に支持され、フロントサ
ブフレーム51は、フロントサイドメンバ15に結合さ
れている。
【0042】次に作用を説明する。
【0043】ここで、この発明の実施例では車両旋回走
行時の入力をフロントサイドメンバ15とフードリッジ
19とが効果的に受けることを主特徴とするものである
ため、先ず、図2(b) を用いて車線変更等の旋回走行時
に車体にどのような荷重が作用するかを述べ、その関係
で車体剛性がどのように向上しているかを述べる。
【0044】車両が車線変更等のために、例えば左方向
へ操舵するとき(右車線から左車線へ移動する時)タイ
ヤ21にはコーナリングフォースCf が発生する。な
お、図2(b) では車体前方から見た断面で示しているた
め、コーナリングフォースCfは右向きとなっている。
車体は同時にロール挙動が起こるため、その結果として
タイヤに働くコーナリングフォースCf は旋回外輪側が
過大となる。従って、車体剛性に関して考慮すべきコー
ナリングフォースCf の大きさは、旋回外輪側のものを
基準とする。
【0045】このコーナリングフォースCf が作用する
と、横力がロアリンク49からサブフレーム51へ伝わ
り、フロントサイドメンバ15に横方向の力F1 が作用
する。
【0046】一方、サスペンション23のショックアブ
ソーバ53からストラットハウジング25へ軸方向の突
き上げ力F2 が働き、ストラットハウジング25を上方
へ押し上げようとする力となる。この力F2 は、フロン
トサイドメンバ15を上方へ引張る荷重として作用す
る。結果としてフロントサイドメンバ15には、力
1,F2 の合力として車幅方向内側斜め上方への押し
上げ力Fs が働く。
【0047】この合力Fs によって図2(a) のフロント
サイドメンバ15の根元部14には大きなモーメントが
作用することになる。
【0048】一方、フードリッジ19に対してもコーナ
リングフォースCf がショックアブソーバ53,ストラ
ットハウシング25を介して作用し、また、ショックア
ブソーバ53の軸力F2 がストラットハウジング25を
介して作用する。
【0049】従って、フロントサイドメンバ15と同様
に、フードリッジ19にも合力Ffが車幅方向内側斜め
上方へ作用することとなる。
【0050】このため、図2(a)で示すフードリッジ1
9の根元部22にも大きなモーメントが作用することに
なる。
【0051】このような荷重条件に対してこの発明の実
施例では、フロントサイドメンバ15,フードリッジ1
9の双方で、長い方の対角線T1 ,T3 が車幅方向内側
へ上方傾斜するように配置されている。換言すれば長い
対角線T1,3 が合力Fs ,Ff 方向となっているた
め、前記のようにして根元部14,22に作用する大き
なモーメントに対して高い剛性を有している。
【0052】従って、車線変更等による旋回走行時に大
きな入力があってもフロントサイドメンバ15及びフー
ドリッジ19はこれを確実に受けることができ、ストラ
ットハウジング25の倒れ変形等を確実に防止すること
ができる。そして、ストラットハウジング25の倒れ変
形等を抑制することができるため、タイヤ21の操舵に
際してこれを確実に行なうことが可能となり、操舵時の
違和感を解消することができる。
【0053】しかも、このような構造とすることによっ
て。基本的には別の補強材を設ける必要がなく、車体の
変更が極めて少なくなり、コストアップを著しく抑制す
ることができる。
【0054】又、基本的には、重量の増加が殆どなく、
更に、他部品が密集するエンジンルーム内のスペース効
率の悪化を規制することができる。
【0055】又、この実施例では、フロントサイドメン
バ15のビード35,37が大きな横力F1 に対して剛
性を示し、又、フードリッジ19のビード31,33が
ショックアブソーバ53の大きな軸力F2 に対して剛性
を示すため、上記合力Fs ,Ff と対角線T1 ,T3
の関係を確実に維持することができ、上記作用効果を確
実に得ることができる。
【0056】つぎに、ダッシュクロスサイドメンバ39
によって上記剛性の向上を更に確実に行なわせることが
できる。すなわち、フロントサイドメンバ15やフード
リッジ19が変形して長い対角線T1 ,T3 が合力
s ,Ff からずれてくるとモーメントに対する剛性が
弱まってくるが、そのような変形に伴なう力を、図1
(b)で示すダッシュクロスサイドメンバ39の軸方向の
力F3 として受けることができる。
【0057】このため、フロントサイドメンバ15及び
フードリッジ19は図1(b) の所期の状態を維持するこ
とができ、上記のようにして根元部14,22に働くモ
ーメントに対して高い剛性を示すことができるのであ
る。また、ダッシュクロスサイドメンバ39のビード4
1によって、ダッシュクロスサイドメンバ39が曲げモ
ーメントに対して高剛性を示すことができ、前記作用効
果を確実に奏することが可能となっている。
【0058】又、この実施例ではサンドイッチ補強部4
0によって上記作用効果を更に確実なものとしている。
すなわち、フロントサイドメンバ15やフードリッジ1
9がサスペンションからの入力によって変形した際、サ
ンドイッチ補強部40の曲率によってサンドイッチ補強
部40にモーメントを発生するが、サンドイッチ構造で
あるため曲げ剛性が極めて高く、モーメントに対して変
形し難い構造となっている。従って、ダッシュクロスサ
イドメンバ39及びサンドイッチ補強部40でのモーメ
ント作用による曲げは殆どなく、ダッシュクロスサイド
メンバ39は、フロントサイドメンバ15,フードリッ
ジ19間の力を軸力F3 として確実に受けることができ
る。これによって、上記の作用を確実なものとすること
ができるのである。
【0059】しかもこのような構造によってダッシュク
ロスサイドメンバ39等の断面形状を大きくする必要が
なく、ダッシュクロスサイドメンバ39を設ける場合で
もエンジンルームのスペース効率の悪化は極力抑制する
ことができる。
【0060】又、走行時に制動力が作用した場合にショ
ックアブソーバ53が倒れようとするため、ストラット
ハウジング25を伝わって図2(b)のようにフードリッ
ジ19にモーメントMf が作用する。このとき、フード
リッジ19の上下のビード31,33によってモーメン
トMf に対する高い剛性を示すことができる。
【0061】更に、路面からストラットハウジング25
を伝達してくる振動がフードリッジパネルロアリヤ29
からダッシュサイドパネル45へ伝達しようとする場合
に、発泡材47がこれを吸収する。従って、ダッシュサ
イドパネル45への振動伝達を抑制し、車室内騒音を低
減することができる。
【0062】次に、第2実施例を説明する。
【0063】図3は、第2実施例に係る要部の断面図を
示している。
【0064】この実施例ではフードリッジ19とサンド
イッチ補強部40との断面形状を変更している。すなわ
ち、フードリッジ19は全体的に扁平に形成され、イン
ナパネル19a側の下壁20dの傾斜をフロントサイド
メンバ15の上壁16cの傾斜と平行となるように設定
している。又、サンドイッチ補強部40では、ダッシュ
サイドパネル45の曲面にエンボス部57を設けてい
る。ダッシュクロスサイドメンバ39は下壁20dの上
部に結合されている。
【0065】従ってこの第2実施例によれば、上記第1
実施例と同様な作用効果を奏する他、以下の特有の効果
を奏する。
【0066】ダッシュクロスサイドメンバ39がフロン
トサイドメンバ15の上壁16cと、フードリッジ19
の下壁20dとの略平行な傾斜面間に介在する構成とな
っているため、フロントサイドメンバ15と、フードリ
ッジ19とが変形する際にダッシュクロスサイドメンバ
39に確実に軸力が入り、効率的に変形を抑えることが
できる。従って、上記したモーメントに対する高剛性を
確実に維持することができる。又、サンドイッチ補強部
40のエンボス部57によって発泡材47との接触面積
が増え、上記した振動吸収をより効率的に行なわせるこ
とができる。
【0067】次に第3実施例を説明する。
【0068】図4は第3実施例に係る断面図を示してい
る。
【0069】この実施例はフロントサイドメンバ15と
フードリッジ19との構成を図3の第2実施例と略同一
とする一方、ダッシュクロスサイドメンバ39を簡素化
したものである。すなわち、サンドイッチ補強部40に
おけるフードリッジパネルロアリヤ29の中間部を略平
坦に形成した凸形状とし、ダッシュクロスサイドメンバ
39の一部を構成するようにしたものである。従って、
この実施例ではダッシュサイドクロスメンバ39は単体
で閉断面を構成するのではなく、フードリッジパネルロ
アリヤ29と共に閉断面を構成するものである。
【0070】このような構造によって第2実施例と略同
様な作用効果を奏する他、以下のような特有な効果を奏
する。
【0071】すなわち、軽車両等でサスペンションから
の入力が小さい時にはこのような構造をとることによ
り、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることがで
きる。
【0072】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明によれば、車両の旋回走行時にフロントサイドメンバ
やフードリッジに入力される合力方向に対し、曲げ剛性
を高めることができ、ストラットハウジング等の変形を
確実に抑制することができる。従って、車両操舵等を確
実に行なわせ、操舵時の違和感を防止することができ
る。しかも、補強材等を別途設定するのではないため車
体の変更が少なく、コストダウンを図ることができる。
又、重量の増加は抑制され、スペース効率の悪化も規制
することができる。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えてフロントサイドメンバとフードリッジとの変形
を補助連結部材の軸力として受け止めることができ、そ
の変形を抑制して前記合力に対する高い曲げ剛性を確実
に維持することができる。
【0074】請求項3の発明によれば、請求項2の効果
に加えてサンドイッチ補強部によって補助連結材のモー
メントによる曲げを抑制し、補助連結部材の確実な機能
を維持して前記合力に対するフロントサイドメンバとフ
ードリッジとの高い曲げ剛性を確実に維持することがで
きる。しかも発泡材の存在によってサスペンションから
車室側へ伝達される振動を抑制し、車室内騒音を低減す
ることが可能となる。
【0075】請求項4の発明によれば、請求項3の効果
に加えてサイドイッチ補強部はフードリッジパネルロア
リヤとダッシュサイドパネルとの間に発泡材を充填して
形成することができ、部品点数の削減によりコストダウ
ンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を適用したものであり、
(a) は車体前部の斜視図、(b)は(a) のIb −Ib の矢
視断面図である。
【図2】(a) は一部切欠き斜視図、(b) は(a) のIIb
−IIb 矢視断面図である。
【図3】第2実施例に係る断面図である。
【図4】第3実施例に係る断面図である。
【図5】従来例に係る車体前部の斜視図である。
【図6】他の従来例に係る車体前部の斜視図である。
【符号の説明】
15 サイドメンバ 19 フードリッジ 23 サスペンション 25 ストラットハウジング 29 フードリッジパネルロアリヤ 39 ダッシュクロスサイドメンバ(補助連結部材) 40 サンドイッチ補強部 45 ダッシュサイドパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前側の下部に車体前後方向に沿って
    設けられた閉断面構造のフロントサイドメンバと、 車体前側の上部に車体前後方向に沿って設けられた閉断
    面構造のフードリッジと、 前記フロントサイドメンバと前記フードリッジとにそれ
    ぞれ連結されてサスペンションを支持するストラットハ
    ウジングとを有した車体構造において、 前記フロントサイドメンバとフードリッジの閉断面形状
    を長短の対角線を有する略台形の断面形状とし、 該略台形の閉断面形状の長い対角線が車幅方向内側へ上
    方傾斜するように配置したことを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車体構造であって、前記
    フロントサイドメンバ及びフードリッジの長い対角線側
    の上部相互を連結する補助連結部材を、前記ストラット
    ハウジングの近傍で設けたことを特徴とする車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車体構造であって、前記
    補助連結部材に、パネルで挟まれた空間内に発泡材を充
    填したサンドイッチ補強部を併設したことを特徴とする
    車体構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車体構造であって、前記
    補助連結部材は前記ストラットハウジングの車体前後方
    向後側に設けられ、 前記パネルは前記フロントサイドメンバとフードリッジ
    とストラットハウジングとに結合されるフードリッジパ
    ネルロアリヤ及びダッシュサイドのダッシュサイドパネ
    ルであることを特徴とする車体構造。
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