JPH07131804A - 副搬送波再生装置 - Google Patents

副搬送波再生装置

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JPH07131804A
JPH07131804A JP27640893A JP27640893A JPH07131804A JP H07131804 A JPH07131804 A JP H07131804A JP 27640893 A JP27640893 A JP 27640893A JP 27640893 A JP27640893 A JP 27640893A JP H07131804 A JPH07131804 A JP H07131804A
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signal
phase
output
clock
subcarrier
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Application number
JP27640893A
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English (en)
Inventor
Koji Handa
宏治 半田
Kenichiro Hayashi
健一郎 林
Teiji Kageyama
定司 影山
Yoshio Yasumoto
吉雄 安本
Hideyo Uehata
秀世 上畠
Akira Kisoda
晃 木曽田
Takaya Hayashi
貴也 林
Yasuyo Ogata
康世 小方
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現行のテレビジョン信号伝送方式と互換性を
保ちながら、水平周波数高域成分を伝送する高精細テレ
ビジョン信号伝送方式において、伝送された水平周波数
高域成分を受信側で復調する際に、送信側と一致した周
波数と位相を有する副搬送波を受信側で再生するにあた
り、標本化によって生じる位相誤差を低減し、正確な副
搬送波を再生する。 【構成】 比較器4及び立ち上がり基準値発生回路5に
より、入力テレビジョン信号に含まれる位相基準信号を
検出し、その時点における振幅誤差を振幅誤差検出回路
9により検出する。移相器10は、この振幅誤差信号を
もとに、標本化による位相誤差を低減するように発生回
路8のクロックの位相を補正する。A/D変換器2はこ
のクロックで入力テレビジョン信号をディジタル信号に
変換し出力する。正弦波発生回路6はこのクロックを用
いて位相誤差を低減させた副搬送波を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン信
号伝送方式と互換性を保ちながら、画質の向上を図るテ
レビジョン信号伝送方式に則ったテレビジョン信号を処
理する副搬送波再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビジョン信号伝送方式、例え
ばNTSC(National Television
System Committee)方式においては
伝送可能な映像信号の帯域は4.2MHzであるが、現
行方式と互換性を保ちながら4.2MHz以上の水平周
波数高域成分を伝送し、映像信号の帯域を約6MHzま
で拡張するような高精細テレビジョン信号伝送方式が提
案されている(例えば、特公平1−7555号公報)。
【0003】以下、図9及び図10を用いて、現行テレ
ビジョン方式と互換性を有する上記の高精細テレビジョ
ン信号伝送方式について説明する。図9は、NTSCテ
レビジョン信号伝送方式の時間−垂直周波数領域におけ
る映像信号のスペクトルを示している。図中の95は、
輝度信号のスペクトルを示している。同図から分かるよ
うに色信号成分で色副搬送波fSC91を変調した被変調
色信号成分92の共役の位置94は従来は有効に活用さ
れておらず、いわば孔となっている。そこで、上記の水
平周波数高域成分で副搬送波μ093を変調して共役孔
94に多重して伝送する。
【0004】図10は、上記の高精細テレビジョン信号
伝送方式の走査線108と色副搬送波fSCの等位相線1
07及び副搬送波μ0の等位相線106との関係を示し
ている図である。図のように、色副搬送波fSCの等位相
線107が垂直時間の正方向にフィールド毎に上昇して
いくのに対して、副搬送波μ0の等位相線106はフィ
ールド毎に下降していくように設定すれば、色服搬送波
SCと副搬送波μ0は、図9の時間−垂直周波数領域に
おいて共役の関係になる。送信側でこの副搬送波μ0
上記の水平周波数高域成分で変調することにより、共役
孔に多重して伝送することが可能となる。
【0005】このように、共役孔に周波数多重された信
号を受信側で復調する際には、受信側で送信側と一致し
た周波数及び位相の副搬送波μ0を再生する必要があ
る。このため、テレビジョン信号に位相基準信号を付加
して伝送し、この信号をもとに受信側で副搬送波μ0
再生し、この副搬送波μ0を用いて水平周波数高域成分
を復調する。このような位相基準信号として図7の波形
71を用いることが提案されている。
【0006】図7は、上記の位相基準信号と副搬送波の
位相関係を示す波形図の一例である。ここでは、例とし
て、図7のように波形71の50パーセント立ち上がり
レベル75を立ち上がり基準点72し、この立ち上がり
基準点72と、副搬送波μ073が負から正へ切り替わ
るゼロクロス点74とが一致するように、位相基準信号
を定義する。以下では、この定義に従って説明する。
【0007】図5は、従来の副搬送波再生装置の一構成
例を示すブロック図である。図5において、入力端子1
はA/D変換器2の第一の入力及びクロック発生回路8
の入力に接続される。A/D変換器2の出力は、比較器
4の第一の入力及び映像信号出力端子3に接続される。
立ち上がり基準値発生回路5の出力は比較器4の第二の
入力に接続される。比較器4の出力は、正弦波発生回路
6の第一の入力に接続される。正弦波発生回路6の出力
は副搬送波出力端子7に接続される。クロック発生回路
8の出力は、A/D変換器2の第二の入力、及び正弦波
発生回路6の第二の入力に接続される。
【0008】次に、図5の従来例の動作について説明す
る。クロック発生回路8は、入力テレビジョン信号に含
まれるカラーバースト信号あるいは水平同期信号等から
一定周波数(例えば、4fSC)のクロックを発生する。
A/D変換器2はクロック発生回路8が発生するクロッ
クを用いて、入力テレビジョン信号を、ディジタル信号
に変換する。立ち上がり基準値発生回路5は、上記の定
義に則った立ち上がり基準値を発生する。比較器4は、
位相基準信号がテレビジョン信号に付加されて伝送され
てきた時点で、A/D変換器2からの信号と立ち上がり
基準値発生回路5からの信号の大小比較を行い、A/D
変換器2からの信号の方が大きいと認識した時に、位相
基準検出信号を出力する。正弦波発生回路6は、比較器
4からの位相基準検出信号を認識し、クロック発生回路
8が出力したクロックを用いて、副搬送波μ0を再生す
る。
【0009】図6は正弦波発生回路6の一構成例を示し
たものであり、カウンタ61とデータ変換器62により
構成することができる。以下では、クロックの周波数が
4f SC、副搬送波の周波数が(16/7)fSCであり、
データ変換器62としてROMを用いる場合を例にと
り、正弦波発生回路6の動作について説明する。このと
き、クロック4fSCの7周期が副搬送波(16/7)f
SCの4周期に相当するので、図11に示すようにデータ
変換器62のROMのアドレスを0〜7n−1(nは整
数)とし、正弦波4周期分のデータを記憶させておく。
カウンタ61は、比較器4が出力する位相基準検出信号
63により、その内部に保持しているデータをリセット
する。また、クロック64一周期毎にnを、内部に保持
しているデータ66に加算し、そのデータ66を出力す
るが、内部に保持しているデータが7n以上になる場合
は、その値から7nを減じた値を内部に保持しているデ
ータ66として出力する。データ変換器62のROM
は、カウンタ61が出力する値をアドレスとし、そのア
ドレスに対応したデータを出力し、副搬送波μ0を再生
する。なお、上記の説明に際し、一般性を持たせるため
にアドレスにnを用いたが、基本的にはn=1で構成で
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5に示
した従来例では、図7のように定義された立ち上がり基
準値を常に標本化するとは限らない。図8(a)(b)
は立ち上がり基準値がクロックにより標本化されなかっ
た場合を示す一例である。図8から分かるように、最大
Tの標本化による時間軸方向の誤差105を生じる。テ
レビジョン信号に位相基準信号が送信側で付加されてい
た場合、受信側において副搬送波μ0を再生する際にこ
の時間軸方向の誤差105により位相誤差を生じ、上記
の共役孔に多重された水平周波数高域成分が正確に復調
されない可能性がある。
【0011】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためのもので、テレビジョン信号の図9の共役孔93
に多重された水平周波数高域成分を受信側で復調する際
に用いる副搬送波μ0を、位相誤差無しに再生する副搬
送波再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の副搬送波再生装置は、入力テレビジョン信
号をもとに第一のクロックを発生するクロック発生手段
と、前記クロック発生手段が出力する前記第一のクロッ
クを入力とし、位相誤差信号をもとに前記第一のクロッ
クの位相を変えて、第二のクロックとして出力する移相
手段と、前記移相手段が出力する前記第二のクロックを
用いて、前記入力テレビジョン信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器と、前記入力テレビジョン信号に
付加された位相基準信号に対応する基準値を発生する基
準値発生手段と、前記A/D変換器の出力、及び前記基
準値発生手段の出力を入力とし、前記位相基準信号を検
出し、位相基準検出信号を出力する位相基準検出手段
と、前記A/D変換器の出力、前記基準値発生手段が出
力する前記基準値、及び前記位相基準検出手段が出力す
る前記位相基準検出信号を入力とし、前記位相誤差信号
を出力する位相誤差検出手段と、前記移相手段が出力す
る前記第二のクロック、及び前記位相基準検出手段が出
力する位相基準検出信号を入力とし、正弦波を再生する
正弦波発生手段とを有する構成となっている。
【0013】また、他の本発明の副搬送波再生装置は、
入力テレビジョン信号をもとに、クロックを発生するク
ロック発生手段と、前記クロック発生手段が出力する前
記クロックを用いて、前記入力テレビジョン信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器と、前記入力テレビ
ジョン信号に付加された位相基準信号に対応する基準値
を発生する基準値発生手段と、前記A/D変換器の出
力、及び前記基準値発生手段の出力を入力として、前記
位相基準信号を検出し、位相基準検出信号を出力する位
相基準検出手段と、前記A/D変換器の出力、前記基準
値発生手段が出力する前記基準値、及び前記位相基準検
出手段が出力する前記位相検出信号を入力とし、前記ク
ロックの位相誤差を検出し位相誤差信号として出力する
位相誤差検出手段と、前記クロック発生手段が出力する
前記クロック、前記位相基準検出手段が出力する位相基
準検出信号、及び前記位相基準検出手段が出力する前記
位相基準検出信号を入力とし、誤差を補正した正弦波を
発生する正弦波発生手段とを有する構成となっている。
【0014】
【作用】本発明は上記の構成により、送信側でテレビジ
ョン信号に位相基準信号が付加されていた場合、受信側
で、A/D変換器がクロック発生回路の発生したクロッ
クを用いてテレビジョン信号をディジタル化した際に生
じる、位相基準信号の時間軸方向の誤差を、基準値をク
ロックが標本化するようにクロックの位相をずらすこと
で補正する。これにより、正確な位相基準信号を用い
て、共役孔に多重されて伝送された水平周波数高域成分
を復調する為に、送信側と一致した周波数及び位相の副
搬送波μ0を再生することを可能とする。また、位相基
準信号の時間軸方向の誤差を、正弦波発生回路が出力す
る正弦波の位相を補正することでも実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施例1
構成を示すブロック図である。図1において、図5と同
一の符号を付けた構成要素は、従来例と同じ構成要素及
び動作を表す。図1において、入力端子1はA/D変換
器2の第一の入力、及びクロック発生回路8の入力に接
続される。A/D変換器2の出力は、映像信号出力端子
3、比較器4の第一の入力、及び振幅誤差検出回路9の
第一の入力に接続される。立ち上がり基準値発生回路5
の出力は、比較器4の第二の入力、及び振幅誤差検出回
路の第二の入力に接続される。比較器4の出力は、正弦
波発生回路6の第一の入力、及び振幅誤差検出回路9の
第三の入力に接続される。振幅誤差検出回路9の出力
は、移相器10の第一の入力に接続される。クロック発
生回路8の出力は、移相器10の第二の入力に接続され
る。移相器10の出力は、A/D変換器2の第二の入
力、及び正弦波発生回路6の第二の入力に接続される。
正弦波発生回路6の出力は、副搬送波出力端子7に接続
される。
【0016】次に、本実施例の動作について説明する。
クロック発生回路8は、入力テレビジョン信号に含まれ
るカラーバースト信号あるいは水平同期信号等から一定
周波数(例えば、4fSC)のクロックを発生する。A/
D変換器2はクロック発生回路8が発生するクロックを
用いて、入力テレビジョン信号を、ディジタル信号に変
換する。立ち上がり基準値発生回路5は、図7に示した
定義に則った、立ち上がり基準値を発生する。比較器4
は、位相基準信号が現行テレビジョン信号に付加されて
伝送されてきた時点で、A/D変換器2からの信号と立
ち上がり基準値発生回路5からの信号の大小比較を行
い、A/D変換器2からの信号の方が大きい時に、位相
基準検出信号を出力する。
【0017】振幅誤差検出回路9は、比較器4が出力し
た位相基準検出信号を認識した時、A/D変換器2が出
力した信号から立ち上がり基準値発生回路5が出力した
信号を減算し、振幅誤差信号として出力する。移相器1
0は、振幅誤差検出信号9が出力した振幅誤差信号を用
いて、位相基準信号が定義された立ち上がり基準値に到
達した瞬間に標本化が行われるようにクロックの位相を
ずらし、位相を補正したクロックを出力する。正弦波発
生回路6は、比較器4からの位相誤差検出信号を認識し
移相器10が出力したクロックを用いて、副搬送波μ0
を再生する。
【0018】図1における移相器10の一構成例を図2
に示す。図2の構成例では、図1における移相器10
は、遅延器101と信号選択回路102から構成され
る。以下では、遅延器101が入力クロック信号103
に対して(m−1)個(mは整数)直列に接続されてい
る場合を例にとって説明する。接続された各遅延器の間
と両端から、m個の出力が信号選択器102の第一か
ら、第mの入力に各々接続される。一クロック周期をT
とし、遅延器101はそれぞれT/mずつ入力信号を遅
延させるものとする。
【0019】図8(a)は、第1の実施例において図7
で定義した基準位相信号と副搬送波の位相関係が、標本
化により位相誤差を生じた場合である。信号選択回路1
02は、図1の振幅誤差検出回路9から入力された振幅
誤差信号104から、図8において示される位相誤差1
10を算出する。位相基準信号波形の立ち上がりの傾き
が予め分かっている場合は、振幅誤差信号104と基準
信号波形の立ち上がりの傾きから、位相誤差を求めるこ
とができる。また、例えば位相基準波形の立ち上がりが
図7に示したように非直線の場合は、一例として図8に
おいて位相基準点81の前後一点82、83ずつ計2点
の振幅値を記憶させておいて、前記2点の振幅値と標本
間隔T(図8(b)では86)とから、立ち上がり基準
値付近の近似的な傾きを求めて、算出した傾きと前記振
幅誤差から図8(a)での位相誤差110を算出するこ
とができる。図7で定義した位相基準信号71と副搬送
波73との位相関係を満たすために、副搬送波一周期の
時間84から位相誤差110を減算した位相誤差85を
出力する。以上の動作は、予め標本間隔Tが分かってい
る場合は例えばROMで実現できる。以上のように算出
した位相誤差85を用いて、信号選択器はm個の出力遅
延信号(0、T/m、2T/m、・・・(m−1)T/
m)から位相誤差85に最も近い一つを選択して、クロ
ック103の位相を遅延させ、クロック105を出力す
る。これにより、標本化により生じた位相誤差110
は、T/mより小に抑え込むことが可能となり、T/m
より小の位相誤差で、基準値81を標本化することが可
能となり、図7で規定した位相基準信号と副搬送波μ0
の位相関係を従来例よりも正確に再現可能となる。
【0020】以下、本発明の第二の実施例について図面
を参照しながら説明する。図3は、本発明の第二の実施
例の構成を示すブロック図である。図3において、図5
と同一の符号を付けた構成要素は、従来例と同じ構成要
素及び動作を表す。図3において、入力端子1はA/D
変換器2の第一の入力、及びクロック発生回路8の入力
に接続される。A/D変換器2の出力は、映像信号出力
端子3、比較器4の第一の入力、及び振幅誤差検出回路
9の第一の入力に接続される。立ち上がり基準値発生回
路5の出力は、比較器4の第二の入力、及び振幅誤差検
出回路9の第二の入力に接続される。比較器4の出力
は、正弦波発生回路11の第一の入力、及び振幅誤差検
出回路9の第三の入力に接続される。振幅誤差検出回路
9の出力は、正弦波発生回路11の第二の入力に接続さ
れる。クロック発生回路8の出力は、A/D変換器2の
第二の入力、及び正弦波発生回路11の第三の入力に接
続される。正弦波発生回路11の出力は、副搬送波出力
端子7に接続される。
【0021】以上のように構成された第2の実施例の副
搬送波再生装置について、図3を用いてその動作を説明
する。クロック発生回路8は、入力テレビジョン信号に
含まれるカラーバースト信号あるいは水平同期信号等か
ら一定周波数(例えば、4f SC)のクロックを発生す
る。A/D変換器2はクロック発生回路8が発生するク
ロックを用いて、入力テレビジョン信号を、ディジタル
信号に変換する。立ち上がり立ち上がり基準値発生回路
5は、上記の定義に則った立ち上がり基準を検出する。
比較器4は、位相基準信号がテレビジョン信号に付加さ
れて伝送されてきた時点で、A/D変換器2からの信号
と立ち上がり基準値発生回路5からの信号の大小比較を
行い、A/D変換器2からの信号の方が大きい時に、位
相基準検出信号を出力する。振幅誤差検出回路9は、比
較器4が出力した位相基準検出信号を認識した時、A/
D変換器2が出力した信号から立ち上がり基準値発生回
路5が出力した信号を減算し、振幅誤差信号として出力
する。正弦波発生回路11は、振幅誤差検出回路9が出
力した振幅誤差信号、比較器4が出力した位相基準検出
信号、及びクロック発生回路8が出力したクロックを用
いて、図7で規定した位相基準信号と副搬送波の位相関
係を満足するように副搬送波の位相をずらし出力する。
【0022】図3における正弦波発生回路11の一構成
例を図4に示す。図4の構成例では、図3における正弦
波発生回路11は、カウンタ113、データ変換器11
2、及び誤差信号変換器111から構成される。以下で
は、従来例と同様にクロックの周波数が4fSC、副搬送
波μ0の周波数が(16/7)fSCである場合を例にと
り、正弦波発生回路11の動作について説明する。ま
た、図8(b)は、第2の実施例において、図7で定義
された基準位相信号と副搬送波の位相関係が、標本化に
より位相誤差を生じた場合である。データ変換器112
は、例えばROMで実現することができる。このとき、
図11に示すようにアドレスを0〜(7n−1)(nは
整数)とし、正弦波4周期分のデータを記憶させてお
く。また、この位相誤差信号は0〜(n−1)の値をと
る。誤差信号変換回路111は、例えばROMで実現す
ることができる。このとき誤差信号変換回路111は、
振幅誤差検出回路9が出力する振幅誤差信号115をア
ドレスとし、それに対応する位相誤差信号116をデー
タとして予め記憶していて、データ116を出力する。
カウンタ113は、比較器4が出力する位相基準検出信
号200を認識した時、誤差信号変換回路111が出力
する位相誤差信号116を内部データとして保持する。
また、クロック114の一周期毎にnを、内部に保持し
ているデータに加算し出力する。また、内部に保持して
いるデータが7n以上になる場合は、その値から7nを
減じた値を内部に保持しているデータ117として出力
する。データ変換器112はカウンタ113の出力11
7をアドレスとし、図11において前記アドレスに対応
した正弦波の振幅データ118を出力することにより、
副搬送波87の位相を進めた副搬送波88を再生する。
【0023】なお、第1の実施例及び第2の実施例にお
いては、図7で定義した位相基準信号を用いたが、他の
位相基準信号を用いてもよいことは言うまでもない。ま
た、第2の実施例では、クロックの周波数が4fSC、副
搬送波μ0の周波数が(16/7)fSCである場合を例
にとり説明したが、それぞれ他の周波数であってもかま
わない。また、第1の実施例及び第2の実施例において
は、立ち上がり信号について説明したが、立ち上がり信
号以外の信号(例えば、立ち下がり信号等)でもよいこ
とは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の副搬送波再生装置は、ディジタル化による標本化によ
り生じた位相基準信号の時間軸方向の誤差を、移相器で
クロック発生回路からのクロックの位相を補正すること
により、正確な位相基準信号を用いて、共役孔に多重さ
れて伝送された水平周波数高域成分を復調する為の副搬
送波μ0を再生することを可能とする。
【0025】また、副搬送波の位相を補正した信号を正
弦波発生回路が発生することによっても、同様の効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の副搬送波再生装置の第1の実施例にお
けるブロック図
【図2】第1の実施例に係る移相器の一構成例を示す図
【図3】本発明の副搬送波再生装置の第2の実施例にお
けるブロック図
【図4】実施例2に係る正弦波発生回路の一構成例を示
す図
【図5】従来例における副搬送波再生装置の一例を示す
ブロック図
【図6】従来例における正弦波発生回路の一例を示すブ
ロック図
【図7】位相基準信号と副搬送波の位相関係を示す波形
【図8】(a)は第1の実施例で、定義された位相基準
信号と副搬送波との間に位相差が生じた場合の、位相基
準信号と副搬送波とクロックの時間に対する一例を示す
波形図 (b)は第2の実施例で、定義された位相基準信号と副
搬送波との間に位相差が生じた場合の、位相基準信号と
副搬送波とクロックの時間に対する一例を示す波形図
【図9】NTSCテレビジョン信号伝送方式の時間−垂
直周波数領域における映像信号のスペクトルを示す図
【図10】高精細テレビジョン信号伝送方式の走査線と
色副搬送波fSCの等位相線及び副搬送波μ0の等位相線
との関係を示す図
【図11】副搬送波再生回路においてROMで構成した
データ変換器の、アドレスとデータとの関係を示す図
【符号の説明】
1 テレビジョン信号入力端子 2 A/D変換器 3 映像信号出力端子 4 比較器 5 立ち上がり基準値発生回路 6 副搬送波発生回路 7、11 副搬送波出力端子 8 クロック発生回路 9 振幅誤差検出回路 10 移相器 61、113 カウンタ 62、112 データ変換器 63 移相基準検出信号 71 位相基準信号波形の一例 72 立ち上がり基準 73 副搬送波 74 副搬送波μ0の負から正へのゼロクロス点 75 立ち上がりレベル 101 遅延器 102 信号選択回路 111 誤差信号変換回路 115 振幅誤差信号 116 位相誤差信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 吉雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上畠 秀世 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木曽田 晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林 貴也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小方 康世 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力テレビジョン信号をもとに第一のクロ
    ックを発生するクロック発生手段と、前記クロック発生
    手段が出力する前記第一のクロックを入力とし、位相誤
    差信号をもとに前記第一のクロックの位相を変え、第二
    のクロックとして出力する移相手段と、前記移相手段が
    出力する前記第二のクロックを用いて、前記入力テレビ
    ジョン信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
    と、前記入力テレビジョン信号に付加された位相基準信
    号に対応する基準値を発生する基準値発生手段と、前記
    A/D変換器の出力及び前記基準値発生手段の出力を入
    力とし、前記位相基準信号を検出し、位相基準検出信号
    を出力する位相基準検出手段と、前記A/D変換器の出
    力、前記基準値発生手段が出力する前記基準値、及び前
    記位相基準検出手段が出力する前記位相基準検出信号を
    入力とし、前記位相誤差信号を出力する位相誤差検出手
    段と、前記移相手段が出力する前記第二のクロック、及
    び前記位相基準検出手段が出力する位相基準検出信号を
    入力とし、正弦波を再生する正弦波発生手段とを有する
    ことを特徴とする副搬送波再生装置。
  2. 【請求項2】移相手段は、入力信号に対して異なる遅延
    時間を持つ少なくとも2個の信号を出力する遅延信号発
    生手段と、位相誤差信号をもとに前記遅延信号発生手段
    が出力する信号のうちの一つの信号を選択し出力する信
    号選択手段とを有することを特徴とする請求項1記載の
    副搬送波再生装置。
  3. 【請求項3】位相基準検出手段は、二つの入力信号の大
    小を比較する比較器であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の副搬送波再生装置。
  4. 【請求項4】正弦波発生手段は、位相基準検出信号によ
    り内部データを零に設定し、クロックにより前記内部デ
    ータを増加させ、内部データが一定値を越えると内部デ
    ータから前記一定値を減じたデータを新たな内部データ
    とし出力する計数手段と、前記計数手段の出力を正弦波
    信号に変換するデータ変換手段とを有することを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の副搬送波
    再生装置。
  5. 【請求項5】入力テレビジョン信号をもとに、クロック
    を発生するクロック発生手段と、前記クロック発生手段
    が出力するクロックを用いて、前記入力テレビジョン信
    号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記入
    力テレビジョン信号に付加された位相基準信号に対応す
    る基準値を発生する基準値発生手段と、前記A/D変換
    器の出力、及び前記基準値発生手段の出力を入力とし
    て、前記位相基準信号を検出し、位相基準検出信号を出
    力する位相基準検出手段と、前記A/D変換器の出力、
    前記基準値発生手段が出力する前記基準値、及び前記位
    相基準検出手段が出力する前記位相検出信号を入力と
    し、前記クロックの位相誤差を検出し位相誤差信号とし
    て出力する位相誤差検出手段と、前記クロック発生手段
    が出力する前記クロック、前記位相誤差検出手段が出力
    する位相基準検出信号、及び前記位相基準検出手段が出
    力する前記位相基準検出信号を入力とし、誤差を補正し
    た正弦波を発生する正弦波発生手段とを有することを特
    徴とする副搬送波再生装置。
  6. 【請求項6】位相基準検出手段は、二つの入力信号の大
    小を比較する比較器であることを特徴とする請求項5記
    載の副搬送波再生装置。
  7. 【請求項7】正弦波発生手段は、位相基準検出信号によ
    り内部データを位相誤差信号に基づく値に設定し、クロ
    ックにより内部データを増加し、前記内部データが一定
    値を越えると内部データから前記一定値を減じた値を新
    たな内部データとして出力する計数手段と、前記計数手
    段の出力を正弦波信号に変換するデータ変換手段とを有
    することを特徴とする請求項5または請求項6記載の副
    搬送波再生装置。
JP27640893A 1993-11-05 1993-11-05 副搬送波再生装置 Pending JPH07131804A (ja)

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