JP2550053B2 - 副搬送波信号の再生回路 - Google Patents

副搬送波信号の再生回路

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JP2550053B2
JP2550053B2 JP62056523A JP5652387A JP2550053B2 JP 2550053 B2 JP2550053 B2 JP 2550053B2 JP 62056523 A JP62056523 A JP 62056523A JP 5652387 A JP5652387 A JP 5652387A JP 2550053 B2 JP2550053 B2 JP 2550053B2
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裕弘 平野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は副搬送波信号の再生回路に係り、特に現行テ
レビジヨンと両立性を有する高精細テレビジヨンの高精
細情報の再生に好適な副搬送波信号の再生回路に関す
る。
〔従来の技術〕
現行テレビジヨンと伝送路両立性,受像機両立性を有
する高精細テレビジヨンは、特願昭58−044238号に記載
の方法がある。この方法では、現行テレビジヨンのビデ
オ信号帯域を越えた信号成分、例えば輝度高域成分Y
H(4.2MHz以上)を、副搬送波μにより搬送波抑圧振
幅変調により低域成分YH′(4.2MHz以下の周波数成分)
に変換して周波数インタリーブの手法で現行テレビジヨ
ン信号に重畳して伝送する。
受像側では、低域成分YH′を分離し、同期検波によ
り、元の輝度高域成分YHを復調する。受像側では、伝送
された副搬送波μより、同期検波に必要な副搬送波を
再生する。ただ、μは例えばフレーム毎の特定走査線
の一部に挿入されるため送られる情報が少なく、この情
報をもとに高精度な副搬送波を再生するものとして、特
願昭61−30829号に記載のものがある。
この方法は、色副搬送波fSCの周期毎に副搬送波μ
の振幅値の大小比較から基準位相の再生を行なうもので
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の如き従来技術では、伝送歪などの影響について
配慮がされておらず、例えば色副搬送波fSCと副搬送波
μの間に伝送歪に起因した位相誤差が発生した場合に
は、誤つた位相再生を行なうなどの問題があつた。ま
た、雑音等の影響も配慮されておらず、S/Nの悪い状態
では誤動作を行なうなどの問題があつた。
本発明の目的は、歪伝送,雑音などの影響を受けにく
く、構成も容易な副搬送波信号の再生回路を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、副搬送波μが極大値、あるいは極小値
を取るときの色副搬送波fSCの位相関係により、μ
基準位相を再生することにより達成される。
〔作用〕
副搬送波μが3/5fSCの場合を例に、本発明の原理を
説明する。
第3図(a)は色副搬送波fSC、(b)は、色副搬送
波fSCより生成される極大値検出ゲート信号である。一
方、(c)は位相歪のない場合の副搬送波μである。
同図の点X1,X2,X3,X1′,X2′は極大値を取る点を示す。
これらの極大値を取る点は、極大値検出ゲート信号によ
りX1,X1′の極大点が選択され、X1,X1′に対応する時刻
a,a′がμの基準位相π/2の点として位相再生を行な
う 一方、(d)に示すように、伝送歪等の影響により位
相歪を受けた副搬送波μにおいては、極大値は、それ
ぞれ、X1,X2,X3,X1′,X2′の点となる。そして、極大値
検出ゲート信号によりX2,X2′の極大点が選択され、こ
れらの極大点を基準位相としてμの位相再生を行な
う。
すなわち、本発明では、上述したμ極大値の選択に
よる基準位相の設定を行なうことにより、伝送歪等の影
響を受けにくい副搬送波再生ができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。本
実施例では、受信信号を色副搬送波の4倍の4fSCで標本
化した場合のデイジタル信号処理の場合を示す。
受信テレビジヨン信号は、A/D変換回路1で4fSCのデ
イジタル信号に変換される。一方、タイミング抽出回路
2においては、信号処理に必要なfSC,4fSCならびに水
平,垂直同期信号HD,VDを抽出する。HD,VD信号は、ライ
ン制御回路4において、副搬送波μの挿入されている
走査線を特定し、この期間において、μ再生回路5で
は前述の手法に従つた副搬送波μの極大点、ならびに
fSCとの位相関係によつて、再生副搬送波μを生成す
る。
デコーダ回路3においては、これらの信号を用いて、
もとの輝度信号Y,色差信号I,Qに復調する、この機能に
関しては、本発明とは特に関係がないため、説明は省略
する。
第2図は、第1図のμ再生回路5の具体的な一実施
例を示す。A/D変換回路1のデータ系列は、ラツチ回路
6により、4fSCのクロツクによつて隣接する3画素デー
タA,B,Cをラツチする。一方、大小比較回路7では、B
とA、あるいはCとの大小比較を行ない、B>A、ある
いはB>Cの場合には1、それ以外の時には0を出力す
る。したがつて、大小比較回路7の出力がいずれも1の
場合には、Bが極大値を取ることに相当する。
判定回路8では、fSCよりつくられた極値検出ゲート
信号、副搬送波μの挿入のライン情報、ならびに大小
比較回路7の出力信号より、再生副搬送波の基準位相点
を判定する。副搬送波μが第3図(c)に示すような
位相歪のない場合における基準位相点の判定のタイムチ
ヤートを第4図に示す。
第4図に示した様に、基準位相点は20クロツク周期で
発生するが、雑音等の影響によつてこの基準位相点が誤
判定される可能性がある。このため、20クロツク遅延回
路9でそれぞれ基準位相点を20クロツク遅延させたもの
とをAND回路10でとり、基準位相点の周期が3回連続し
て一致した場合にかぎり、位相情報発生回路11の初期値
をπ/2に設定する。この処理によつて、雑音等による誤
動作を大幅に低減できる。位相情報発生回路11は、第5
図に示すように位相情報A0に対応するπ/2を基準に、4f
SCクロツク毎に位相が3π/10づつ進んだ位相に相当す
るアドレスを20クロツク周期で発生し、μ生成回路12
では、このアドレスに従つて第5図に併せて示した副搬
送波信号を生成する。なお、この機能はROMなどで簡単
に実現することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、簡単な構成で、伝送歪の影響を受け
にくく、また、雑音等による誤動作の少ない高精度の副
搬送波の再生回路を簡単な構成で実現でき、効果は大き
い。
なお、本発明においては、副搬送波μが色副搬送波
fSCの3/5の場合について説明したが、一般にμがl/m
fSC(l,m整数)の比例関係のものでも有効なことは明ら
かである。
また、本発明では、デイジタル信号処理の場合を示し
たが、アナログ信号処理に対しても同様に本発明が適用
可能なことは明らかである。
さらに、本発明では、極大値を例に説明等を行なつて
いるが、極小値であつても同様なことが成立することも
明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロツク図、第2図は、μ
の再生回路部の一実施例の構成図、第3図は、本発明
の概念説明図、第4図はμの再生回路部のタイムチヤ
ート図、第5図は再生搬送波の位相情報である。 1……A/D変換回路、2……タイミング抽出回路、3…
…デコーダ回路、4……ライン制御回路、5……μ
生回路、6……ラツチ回路、7……大小比較回路、8…
…判定回路、9……20クロツク遅延回路、10……AND回
路、11……位相情報発生回路、12……μ生成回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有意情報を副搬送波μで振幅変調して多
    重伝送を行なう際、副搬送波μを色副搬送波fSCと比
    例関係になる如く設定し、副搬送波μの極大値、ある
    いは極小値の発生位置と色副搬送波fSCとの位相関係よ
    り副搬送波μの位相再生を行う手段を有してなること
    を特徴とする副搬送波信号の再生回路。
JP62056523A 1987-03-13 1987-03-13 副搬送波信号の再生回路 Expired - Lifetime JP2550053B2 (ja)

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JPS63224492A JPS63224492A (ja) 1988-09-19
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