JPH071313U - 外装部品の取付構造 - Google Patents

外装部品の取付構造

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JPH071313U
JPH071313U JP3619993U JP3619993U JPH071313U JP H071313 U JPH071313 U JP H071313U JP 3619993 U JP3619993 U JP 3619993U JP 3619993 U JP3619993 U JP 3619993U JP H071313 U JPH071313 U JP H071313U
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nut
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッドボルトとナットを利用して、外装部
品をパネルに取り付ける取付構造の改良。 【構成】 合成樹脂製のスペーサ部材1を備え、該スペ
ーサ部材1は、外装部品とパネル面間に介在するフラン
ジ部2と、パネルの取付孔に係止できる係止肩4を有す
る有底の筒部3とから成り、フランジ部2から筒部3の
底3aを除く範囲に筒部3の屈曲を可能とするスリット
5を形成する一方、筒部3の底3aにスタッドボルトの
差込孔6を開設すると共に、該差込孔6にスタッドボル
トのねじ面に係止する係止爪7を形成して、スペーサ部
材1にスタッドボルトとパネルの取付孔に仮止めできる
機能を付与することにより、ナットの締付作業が簡単に
行なえると共に、ナットの最終締付状態にあっては、ナ
ットとパネルの塗装面に筒部3が扁平状に押し潰されて
介在することとなるので、ナットが直にパネルの塗装面
に接触する心配もない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のサイドプロテクタモール・コンビネーションランプ・ハイ マウントストップランプ等の如き、各種外装部品を車体パネルに取り付ける取付 構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における外装部品の取付構造の一例を示せば、外装部品の裏面側に所定本 数のスタッドボルトを一体に植設しておいて、該各スタッドボルトをパネル側に 穿設された取付孔内に挿通した後、反対側からナットで締め付けることにより、 外装部品を車体パネルに取り付けている。 尚、この取付構造の下では、ナットがパネルの塗装面に直に接触してしまうの で、一般には、当該ナットとパネルの塗装面間に樹脂製のワッシャーを介在させ るか、或いは、ナット本体自体を合成樹脂で成形して、該樹脂製ナット本体の内 部に金属製ナット部をインサートすることにより、パネルの塗装面を保護する工 夫が施されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、従来の取付構造にあっては、単に、外装部品に植設されたスタッド ボルトをパネルの取付孔に挿通して、反対側からナットで締め付ける構成を採用 している関係で、構造自体を簡素化して、外装部品を強固に取り付けることがで きる利点を有するが、反面、ナットの締付作業時には、外装部品を手で保持しな がら行なわなければならないので、締付作業が徒に大変となってしまう問題点を 有している。 又、パネルの塗装面を保護するために、樹脂製ワッシャーや樹脂製ナットを使 用すると雖も、特に、樹脂製ナットの使用に際しては、例え、ナット本体自体は 合成樹脂製でも、締付時には、やはり、塗装面に直に接触して回転するために、 これによっても、パネルの塗装面を傷つける恐れがあるので、十分な保護効果を 期待することができなかった。尚、このことは、樹脂製ワッシャーでも言えるこ とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、斯る従来の取付構造の課題を有効に解決するために開発されたもの で、スタッドボルトとナットを利用して、外装部品を取付孔を有するパネルに取 り付ける取付構造を前提として、合成樹脂製のスペーサ部材を備え、該スペーサ 部材は、外装部品とパネル面間に介在するフランジ部と、上記取付孔の孔縁に係 止できる係止肩を有する有底の筒部とから成り、フランジ部から筒部の底を除く 範囲に筒部の屈曲を可能とするスリットを形成する一方、筒部の底にスタッドボ ルトの差込孔を開設すると共に、該差込孔にスタッドボルトのねじ面に係止する 係止爪を形成して、当該スペーサ部材をスタッドボルトとパネルの取付孔に仮止 めできる構成を採用した。
【0005】
【作用】
依って、本考案の下では、スタッドボルトの先端部をスペーサ部材の底に開設 された差込孔に差し込むと、該差込孔側の係止爪がスタッドボルトのねじ面に係 止するので、これにより、スタッドボルト側にスペーサ部材を仮止めできる。 そこで、斯る仮止め状態のまま、スペーサ部材の筒部をパネルの取付孔に嵌め 込むと、今度は、該筒部の係止肩がフランジ部と共働して取付孔の孔縁に係止し て、スペーサ部材が外装部品を伴って取付孔に仮止めされるので、後は、スペー サ部材の差込孔から突出してスタッドボルトの先端部にナットを螺合して締め付 けて行けば、筒部がスリットの助けを借りて変形しながら押し潰されて、結果的 には、ナットとパネルの塗装面間にワッシャーとして介在することとなるので、 これにより、外装部品がパネルに取り付けられることは言うまでもないが、特に 、上記筒部の変形介在により、パネルの塗装面が傷つく心配もなくなる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば、本実施例の取付構造 も、基本的には、金属製のスタッドボルトと金属製のナットを利用して、外装部 品を取付孔を有するパネルに取り付けることを前提とするものであるが、特徴と するところは、下記のスペーサ部材を有機的に組合せ使用する点にある。
【0007】 これを具体的に説明すると、当該スペーサ部材1は、合成樹脂の一体成形品で 、図1に示す如く、外装部品とパネルの表面間に介在する円環状のフランジ部2 と、パネルの取付孔の孔縁に係止できるく字状の係止肩4を有する有底の筒部3 とから成り、フランジ部2の先端から筒部3の底3aを除く範囲に、筒部3の上 下方向に対する屈曲を可能する複数のスリット5を形成する一方、筒部3の底3 aにスタッドボルトの差込孔6を開設すると共に、該差込孔6の内周部にスタッ ドボルトのねじ面に係止する係止爪7を対向する状態か或いは環状に形成する構 成となっている。 従って、このスペーサ部材1は、自身の差込孔6と係止爪7を利用すれば、ス タッドボルトに仮止めすることが可能となり、フランジ部2と係止肩4を利用す れば、パネルの取付孔に仮止めすることが可能となる。
【0008】 依って、斯る構成のスペーサ部材1を併用して、外装部品たる自動車のサイド プロテクタモールMを車体パネルPに取り付ける場合には、まず、図2に示す如 く、サイドプロテクタモールMの裏面側に植設されているスタッドボルトBの先 端部をスペーサ部材1の底3aに開設された差込孔6内に差し込むと、該差込孔 6側の係止爪7がスタッドボルトBのねじ面に係止するので、これにより、スタ ッドボルトBにスペーサ部材1が簡単に仮止めできる。
【0009】 そこで、斯る仮止め状態のまま、今度は、図3に示す如く、スペーサ部材1の 筒部3をパネルPの取付孔Hに嵌め込むと、該筒部3の係止肩4がフランジ部2 と共働して取付孔Hの孔縁に弾性的に係止して、スペーサ部材1がサイドプロテ クタモールMを伴って取付孔Hに仮止めされるので、後は、図4に示す如く、ス ペーサ部材1の差込孔6から突出してスタッドボルトBの先端部にナットNを螺 合して締め付けて行けば、筒部3が各スリット5の助けを借りて変形しながら扁 平状に押し潰されて、ナットNとパネルPの塗装面間にワッシャーとして介在す ることとなるので、これにより、サイドプロテクタモールMがパネルPに最終的 に取り付けられることとなる。
【0010】 従って、本実施例にあっては、スペーサ部材1の取付孔Hに対する仮止めによ り、サイドプロテクタモールMをパネルP側に自動的に仮保持することが可能と なるので、ナットNの締付作業時には、従来の如く、サイドプロテクタモールM を保持する必要がなくなる結果、当該締付作業が頗る簡単且つ確実に行なえるこ ととなる。 その上、ナットNの最終的な締付状態にあっては、ナットNとパネルPの塗装 面間に筒部3が扁平状に押し潰されて介在することとなるので、例え、金属製の ナットNを使用しても、ナットNが直にパネルPの塗装面に接触する心配がない ことは言うまでもないが、特に、筒部3自体はナットNと一緒に回転するもので はなく、あくまでも、ナットNの締付に応じて、直線的に押し潰されるだけであ るから、従来の如く、回転に起因して、塗装面を傷つける心配も全くない。
【0011】 又、サイドプロテクタモールMをパネルP側から取り外す場合に、ナットNを スタッドボルトBから取り除くと、スペーサ部材1は筒部3を押し潰した状態の まま取付孔H側に残留するので、後は、そのまま、スタッドボルトBを引き抜け ば、サイドプロテクタモールMをパネルPから簡単に取り外すことが可能となる と共に、再度、サイドプロテクタモールMを取り付ける場合には、スタッドボル トBを当該筒部3の差込孔6内に差し込んで、上記と同様に、ナットNを締め付 ければ良い。
【0012】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、外装部品をパネル側に仮保持 することが可能となるので、ナットの締付作業時には、従来の如く、片方で外装 部品を保持しながら行なう必要がなくなって、締付作業が頗る簡単且つ確実に行 なえることとなった。 その上、ナットの最終的な締付状態にあっては、ナットとパネルの塗装面間に 筒部が扁平状に押し潰されて介在することとなるので、例え、金属製のナットを 使用しても、ナットが直にパネルの塗装面に接触する心配がないばかりか、スペ ーサ部材の筒部自体はナットと一緒に回転するものではなく、あくまでも、ナッ トの締付に応じて、直線的に押し潰されるだけであるから、従来の如く、回転に 起因して、塗装面を傷つける心配も解消できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の実施例に係る取付構造におい
て使用されるスペーサ部材を示す斜視図、(B)は図1
(A)のA−A線断面図である。
【図2】スペーサ部材をスタッドボルトに仮止めした状
態を示す要部断面図である。
【図3】スペーサ部材をパネルの取付孔に仮止めした状
態を示す要部断面図である。
【図4】サイドプロテクタモールをパネルに最終的に取
り付けた状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 スペーサ部材 2 フランジ部 3 筒部 3a 同底 4 係止肩 5 スリット 6 差込孔 7 係止爪 M サイドプロテクタモール(外装部品) B スタッドボルト N ナット P パネル H 取付孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッドボルトとナットを利用して、外
    装部品を取付孔を有するパネルに取り付ける取付構造に
    おいて、合成樹脂製のスペーサ部材を備え、該スペーサ
    部材は、外装部品とパネル面間に介在するフランジ部
    と、上記取付孔の孔縁に係止できる係止肩を有する有底
    の筒部とから成り、フランジ部から筒部の底を除く範囲
    に筒部の屈曲を可能とするスリットを形成する一方、筒
    部の底にスタッドボルトの差込孔を開設すると共に、該
    差込孔にスタッドボルトのねじ面に係止する係止爪を形
    成して、当該スペーサ部材をスタッドボルトとパネルの
    取付孔に仮止めできるように構成したとこを特徴とする
    外装部品の取付構造。
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