JPH07130888A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH07130888A
JPH07130888A JP18884393A JP18884393A JPH07130888A JP H07130888 A JPH07130888 A JP H07130888A JP 18884393 A JP18884393 A JP 18884393A JP 18884393 A JP18884393 A JP 18884393A JP H07130888 A JPH07130888 A JP H07130888A
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寛 中村
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義幸 田中
Tomoharu Tanaka
智晴 田中
Masaki Momotomi
正樹 百冨
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秀子 大平
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターン面積の増大を伴うことなく書込み動
作の所要時間を短くすることを可能としたNANDセル
型EEPROMを提供すること。 【構成】 チャネル領域上に浮遊ゲートと制御ゲートが
積層され、浮遊ゲートと基板間の電荷の授受によりデー
タ書込み及び消去を行うメモリセルを複数配列して構成
された不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルを
複数個直列接続してNANDセルが構成され、このNA
NDセルを複数個接続してブロックが構成されており、
メモリセルをn型基板に形成されたp型ウェルに設け、
かつ選択ブロック202 内の制御ゲートCGに選択的に
正電位を印加するデータ書込み動作時に、p型ウェルと
共に非選択ブロック201 ,203 〜20N 内の制御ゲ
ートCGに、選択ブロック202 内の制御ゲートCGに
印加する正電位と逆極性の電位を印加することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷蓄積層(浮遊ゲー
ト)と制御ゲートを有する電気的書替え可能なメモリセ
ルを用いた不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に
係わり、特にNANDセル構成のメモリセルアレイを有
するEEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの一つとして、高集積化が
可能なNANDセル型EEPROMが知られている。こ
れは、複数のメモリセルをそれらのソース・ドレインを
隣接するもの同士で共用する形で直列接続し、一単位と
してビット線に接続するものである。メモリセルは通
常、浮遊ゲートと制御ゲートが積層されたFETMOS
構造を有する。メモリセルアレイは、p型基板又はn型
基板に形成されたp型ウェル内に集積形成される。NA
NDセルのドレイン側は選択ゲートを介してビット線に
接続され、ソース側はやはり選択ゲートを介してソース
線(基準電位配線)に接続される。メモリセルの制御ゲ
ートは、行方向に連続的に配設されてワード線となる。
【0003】このNANDセル型EEPROMの動作
は、次の通りである。データ書込みの動作は、ビット線
から最も離れた位置のメモリセルから順に行う。選択さ
れたメモリセルの制御ゲートには高電圧Vpp(=20V
程度)を印加し、それよりビット線側にあるメモリセル
の制御ゲート及び選択ゲートには中間電圧VppM (=1
0V程度)を印加し、ビット線にはデータに応じて0V
又は中間電位を与える。ビット線に0Vが与えられた
時、その電位は選択メモリセルのドレインまで伝達され
て、ドレインから浮遊ゲートに電子注入が生じる。これ
により、その選択されたメモリセルのしきい値は正方向
にシフトする。この状態を例えば“1”とする。ビット
線の中間電位が与えられたときは電子注入が起こらず、
従ってしきい値は変化せず、負に止まる。この状態は
“0”である。
【0004】データ消去は、NANDセル内の全てメモ
リセルに対して同時に行われる。即ち、全ての制御ゲー
ト,選択ゲートを0Vとし、ビット線及びソース線を浮
遊状態として、p型ウェル及びn型基板に高電圧20V
を印加する。これにより、全てのメモリセルで浮遊ゲー
トの電子がp型ウェルに放出され、しきい値は負方向に
シフトする。
【0005】データ読出し動作は、選択されたメモリセ
ルの制御ゲートを0Vとし、それ以外のメモリセルの制
御ゲート及び選択ゲートを電源電位Vcc(=5V)とし
て、選択メモリセルで電流が流れるか否かを検出するこ
とにより行われる。
【0006】以上のような動作を行うNANDセル型E
EPROMでは、書込動作時にメモリセルの制御ゲート
に高電圧Vppを印加するため、制御ゲート方向に沿って
フィールド領域で寄生MOSトランジスタが形成され、
隣接メモリセル間にリーク電流が発生するという問題が
ある。しかも、チップサイズを小さくするためには素子
分離の幅をあまり大きくできないため、益々リーク電流
を無くすことが難しくなる。また、同様に隣接ビット線
コンタクト間のリーク電流も大きな問題となっている。
【0007】この問題の解決策として、メモリセルが形
成されているp型基板若しくはp型ウェルに、制御ゲー
トに印加される高電圧と逆極性の電圧、つまり負電圧を
印加することにより、寄生トランジスタにバックバイア
スを印加し、寄生トランジスタがオンすることを防ぐ、
という提案がある(特開平1−22545号公報)。こ
の提案を用いると、隣接ビット線コンタクト間のリーク
電流も減少させることができる。この提案を用いた場合
の書込み動作を図14に示す。以下に図14を用いて従
来の動作をCG1〜8のうちCG1が選択された場合を
例にとって説明する。
【0008】書込み動作に入るとまず、pウェル(Cell
-p-well:メモリセルが構成されているp型基板又はp型
ウェル)のVss→VN (VN <0)という充電動作が開
始する。また、選択ブロック内のCG1〜8,SG1、
全てのビット線BLがVss→Vccとなる。続いて、全て
のビット線がVcc→VppM (中間電位)となり、さらに
選択ブロック内のCG1〜8がVcc→VppM となる。続
いて、pウェルがVN電位に充電完了するまで待った
後、ビット線のうち“1”データを書込むメモリセルに
接続されたものがVppM →Vssとなる。続いて、選択ブ
ロック内のCG1がVppM →Vppとなり、メモリセルへ
のデータ書込みが始まる。
【0009】この状態をしばらく保った後、選択ブロッ
ク内のCG1がVpp→Vss、CG1〜8,SG1がVpp
→Vssとなり、メモリセルへのデータの書込みが終わ
る。続いて、ビット線のうちVppM 電位にあるものがV
ppM →Vssとなる。また、pウェルがVN →Vssとな
り、書込み動作が終了する。
【0010】図14において、選択ブロック内のCG1
がVppにあるときの各ブロック内のCG1〜CG8,S
G1,SG2の電圧を図15に示す。図14の動作で
は、負電圧VN にpウェルを充電する際の負荷容量は選
択ブロック内のCG1〜8,SG1〜2とpウェル間の
容量、非選択ブロック内のCG1〜8,SG1〜2とp
ウェル間の容量、ビット線とpウェル間の容量、ソース
線(Cell-Source)とpウェル間の容量等があり、これら
の中で非選択ブロック内のCG1〜8,SG1〜2とp
ウェル間の容量が支配的である。
【0011】図14の場合、非選択ブロック内のCG1
〜8,SG1〜2は全てVssに固定されているため、p
ウェルをVss→VN とする際に、CG1〜8,SG1〜
2の10本の配線とpウェルの間の容量を全て充電せね
ばならず、従って、負荷容量が大きいため、図14中の
Taのように充電所要時間が長くなり、図14中のTb
のような充電完了までの待ち時間が必要となる。
【0012】上記の図14のように、書込み動作時に非
選択ブロック内のCG1〜8,SG1,SG2をVssに
固定する方式では、負電圧の充電の負荷容量が大きいた
め、図中のTbのような待ち時間が必要となり、書込み
動作の高速化を実現することが困難である。また、高速
化を実現するために負電圧発生回路の電流供給能力を高
めようとすると、大寸法のキャパシタやトランジスタが
必要となり、パターン面積が増大するという問題があっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のN
ANDセル型EEPROMでは、負電圧の充電の負荷容
量が大きいことから書込み動作の所要時間を短くするこ
とが難しく、これを解決するために負電圧発生回路の電
流供給能力を高めるとパターン面積が増大してしまうと
いう問題があった。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、パターン面積の増大を
伴うことなく書込み動作の所要時間を短くすることを可
能としたNANDセル型EEPROMを提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次のような構成を採用している。
【0016】即ち本発明は、チャネル領域上に電荷蓄積
層と制御ゲートが積層され、電荷蓄積層と基板間の電荷
の授受によりデータ書込み及び消去を行うメモリセルを
複数配列して構成された不揮発性半導体記憶装置におい
て、メモリセルを、第1導電型基板又は第2導電型基板
に形成された第1導電型ウェルに設け、かつ選択ブロッ
ク内の制御ゲートに選択的に高電位を印加するデータ書
込み動作時に、第1導電型基板又はウェルと共に非選択
ブロック内の制御ゲートに、選択ブロック内の制御ゲー
トに印加する電位と逆極性の電位を印加することを特徴
としている。
【0017】また本発明は、チャネル領域上に電荷蓄積
層と制御ゲートが積層され、電荷蓄積層と基板間の電荷
の授受によりデータ書込み及び消去を行うメモリセルを
複数配列して構成された不揮発性半導体記憶装置におい
て、メモリセルを、第1導電型基板又は第2導電型基板
に形成された第1導電型ウェルに設け、かつ選択ブロッ
ク内の選択ゲートに高電位を印加するデータ読出し動作
時に、第1導電型基板又はウェルと共に非選択ブロック
内の制御ゲートに、選択ブロック内の制御ゲートに印加
する電位と逆極性の電位を印加することを特徴としてい
る。
【0018】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。
【0019】(1) メモリセルの複数個が直列接続されて
NANDセルを構成し、NANDセルの複数個からブロ
ックが構成されること。
【0020】(2) データ書込み動作時に、選択ブロック
内の一方の選択ゲートに高電位を印加すること。
【0021】(3) データ書込み動作時に、選択ブロック
内の一方の選択ゲートに高電位を印加し、他方の選択ゲ
ートに逆極性の電位を印加すること。
【0022】(4) 逆極性の電位を、非選択ブロック内の
一部若しくは全部の選択ゲートに印加すること。
【0023】(5) 逆極性の電位を、メモリセルのソース
線に印加すること。
【0024】
【作用】本発明においては、書込み動作開始前に、第1
導電型基板又はウェル(pウェル)を負電圧に充電する
時に、同時に非選択ブロック内の制御ゲートを負電圧に
充電している。従って、非選択ブロック内の制御ゲート
と第1導電型基板又はウェル間の容量を負電圧充電の負
荷容量から除くことができ、負電圧充電の負荷容量を減
少させることができる。このことにより、パターン面積
をあまり増加せずに、書込み動作等の、メモリセルが形
成される第1導電型基板又はウェルを負の電圧に充電す
る動作を含む動作の所要時間を短くすることが可能とな
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施例に係わるN
ANDセル型EEPROMの概略構成を示すブロック図
である。メモリセルアレイ1に対して、データ書込み,
読出し,再書込み及びベリファイ読出しを行うためにビ
ット線制御回路2が設けられている。このビット線制御
回路2はデータ入出力バッファ6につながり、アドレス
バッファ4からのアドレス信号を受けるカラムデコーダ
3の出力を入力として受ける。また、メモリセルアレイ
1に対して制御ゲート及び選択ゲートを制御するために
ロウ・デコーダ5が設けられ、メモリセルアレイ1が形
成されるp基板(又はp型ウェル)の電位を制御するた
めの基板電位制御回路7が設けられている。
【0027】ビット線制御回路2は主にCMOSフリッ
プフロップから成り、書き込むためのデータのラッチや
ビット線の電位を読むためのセンス動作、また書込み後
のベリファイ読出しのためのセンス動作、さらに再書込
みデータのラッチを行う。
【0028】図2(a)(b)は、メモリセルアレイの
1つのNANDセル部分の平面図と等価回路図であり、
図3(a)(b)はそれぞれ図2(a)の矢視A−A′
及びB−B′断面図である。素子分離酸化膜12で囲ま
れたp型シリコン基板(又はp型ウェル)11に複数の
NANDセルからなるメモリセルアレイが形成されてい
る。
【0029】1つのNANDセルに着目して説明すると
この実施例では、8個のメモリセルM1 〜M8 が直列接
続されて1つのNANDセルを構成している。メモリセ
ルはそれぞれ、基板11にゲート絶縁膜13を介して浮
遊ゲート14(141 ,142 ,…,148 )が形成さ
れ、この上に層間絶縁膜15を介して制御ゲート16
(161 ,162 ,…,168 )が形成されて、構成さ
れている。これらのメモリセルのソース・ドレインであ
るn型拡散層19は隣接するもの同士共用する形で、メ
モリセルが直列接続されている。
【0030】NANDセルのドレイン側,ソース側には
夫々、メモリセルの浮遊ゲート,制御ゲートと同時に形
成された選択ゲート149 ,169 及び1410,1610
が設けられている。素子形成された基板上はCVD酸化
膜17により覆われ、この上にビット線18が配設され
ている。ビット線18はNANDセルの一端のドレイン
側拡散層19にコンタクトさせている。行方向に並ぶN
ANDセルの制御ゲート14は、共通に制御ゲート線C
G1 ,CG2 ,…,CG8 として配設されている。これ
ら制御ゲート線はワード線となる。選択ゲート149
169 及び1410,1610もそれぞれ行方向に連続的に
選択ゲート線SG1,SG2として配設されている。
【0031】図4は、このようなNANDセルがマトリ
クス配列されたメモリセルアレイの等価回路を示してい
る。
【0032】以下に、本実施例の動作を図5を用いて説
明する。図5は、書込み動作時のメモリセル内の各部分
の動作タイミングを示している。以下では、CG1〜8
のうちCG1が選択された場合を例にとって説明を行う
ことにする。
【0033】書込み動作に入るとまず、選択ブロック内
のSG2、非選択ブロック内のCG1〜8,SG1,S
G2及びpウェル(メモリセルが構成されているp型基
板又はp型ウェル)、さらにはソース(メモリセルのソ
ース線であり、全てのNANDセルで共通電位)のVss
→VN (VN <0、例えば−1V)という充電動作が開
始する。また、選択ブロック内のCG1〜8,SG1、
全てのビット線BLがVss→Vccとなる。
【0034】次いで、全てのビット線がVcc→VppM
(Vccより高い電圧、例えば10V)となる。続いて、
選択ブロック内のCG1〜8がVcc→VppM となる。こ
のVcc→VppM の充電動作中(或いは充電動作後)に、
ビット線のうち“1”データを書込むメモリセルに接続
されたものがVppM →Vssとなる。このとき、後述する
ように本実施例では負電圧の負荷容量が従来よりも大幅
に小さいので、pウェルはもう既に負電圧VN の充電を
完了しており、従来例のような充電完了までの待ち時間
(図14中のTb)が必要ない。
【0035】次いで、選択ブロック内のCG1がVppM
→Vpp(VppM より高い電圧、例えば20V)となり、
メモリセルへのデータの書込みが始まる。この状態をし
ばらく保った後、選択ブロック内のCG1がVpp→Vs
s,CG2〜8及びSG1がVppM →Vssとなり、メモ
リセルへのデータの書込みが終わる。続いて、ビット線
のうちVppM 電位にあるものがVppM →Vssとなる。ま
た、VN 電位にある部分がVN →Vssとなり、書込み動
作が終了する。
【0036】図5において選択ブロック内のCG1がV
ppにあるときの各ブロック内のCG1〜8,SG1,S
G2の電圧を図6に示す。図5に示した動作方式を用い
ることにより、以下に説明する理由で、パターン面積を
あまり増大させないで図5中の☆の部分の所要時間、つ
まりpウェルをVss→VN とする時間を大幅に短縮化で
き、電圧VN の充電完了までの待ち時間(図14中のT
b)が必要なくなるため、書込み動作の高速化を実現す
ることができる。
【0037】次に、図5中のTcの部分が短縮化できる
理由を説明する。pウェルを負の電圧VN に充電する際
の負荷容量は、図3より分かるように、選択ブロック内
のCG1〜8,SG1〜2とpウェル間の容量、非選択
ブロック内のCG1〜8、SG1〜2とpウェル間の容
量、ビット線とpウェル間の容量、ソース線とpウェル
間の容量がある。また、メモリセルがn型基板に形成さ
れたp型ウェル内に集積形成されている場合には、n型
基板とpウェル間の容量も加わる。
【0038】これらの容量の中で支配的なものはCG1
〜8,SG1〜2とpウェル間の容量であり、特に通常
の書込み動作では選択ブロックは1個、残りは非選択ブ
ロックなので(図6参照)、非選択ブロック内のCG1
〜8,SG1〜2とpウェル間の容量が支配的である。
とりわけ、メモリセルのデータが全て“1”である場合
には、メモリセルとp型ウェル若しくはp型基板の表面
が電荷蓄積状態(accumulation region )にあるので、
非選択ブロック内のCG1〜8,SG1〜2とpウェル
間の容量が最大値をとり、従ってpウェルの負荷容量は
最大となる。
【0039】従来方式のように、非選択ブロック内のC
G1〜8,SG1〜2を書込み動作時にVss電位に固定
すると、pウェルをVss→VN とする際に非選択ブロッ
ク内のCG1〜8,SG1〜2とpウェルの間の全ての
容量を充電せねばならず、負電圧VN の負荷容量が大き
くなる。大容量を充電するには供給能力の高い負電圧発
生回路が必要となるが、負電圧発生回路の供給能力を高
めるためには大寸法のキャパシタ,トランジスタが必要
となり、パターン面積が大きくなるという問題がある。
【0040】本実施例では、書込み動作時に非選択ブロ
ック内のCG1〜8,SG1〜2をpウェルと同時にV
ss→VN とするため、前に述べた支配的な容量である非
選択ブロック内のCG1〜8,SG1〜2とpウェル間
の容量を充電する必要がなくなり、負電圧VN の負荷容
量を小さくすることができる。また、本方式を用いる
と、図1中のロウデコーダを介して負電圧を転送するた
め、ロウデコーダの形成されるpウェルを負電圧とせね
ばならないが、ロウデコーダのpウェルの容量はpウェ
ルに比べると十分に小さく、また本方式を用いることに
よる周辺回路の増大も従来方式による増大に比べると、
格段に少ない。従って本実施例によれば、比較的に供給
能力の小さい負電圧発生回路を用いても、つまりパター
ン面積を小さく押えたまま書込みの大幅な高速化を実現
できる。
【0041】また本実施例では、選択ブロック内のSG
2やソースもpウェルと同じようにVss→VN としてい
るので、選択ブロック内のSG2やソースとpウェルの
間の容量もVN の負荷容量に加わらないようになる。こ
のため、ソースや選択ブロック内のSG2をVssに固定
する場合に比べて、負電圧VN の負荷容量をさらに小さ
くできる利点がある。
【0042】図7は、本発明の第2の実施例を説明する
ためのタイミング図である。装置構成及び基本的な動作
は第1の実施例と同様であるが、この実施例ではデータ
書込み動作時におけるソース線の電位を一定としてい
る。
【0043】この場合、書込み動作中にVss→VN →V
ssとなる部分を減少させるためpウェルの負荷容量が増
えるが、それでもpウェルの負荷容量に加わるのはソー
スとpウェル間の容量のみであり、これはpウェルの負
荷容量の従来方式における支配的な部分ではないので、
pウェルの負荷容量は従来方式に比べて大幅に小さくす
ることができる。また、周辺回路中のソース線電位制御
回路において負電位を扱う必要がなくなるため、ソース
線電位制御回路ない荷おいて負電圧切換え回路等の余分
な回路が不要となり、周辺回路のパターン面積を小さく
できる利点がある。
【0044】図8は、本発明の第3の実施例を説明する
ためのタイミング図である。装置構成及び基本的な動作
は第1の実施例と同様であるが、この実施例ではデータ
書込み動作時におけるソース線の電位と、選択ブロック
の選択ゲートSG2の電位を一定としている。
【0045】この場合、第2の実施例と同様に、書込み
動作中にVss→VN →Vssとなる部分を減少させるため
pウェルの負荷容量が増えるが、それでもpウェルの負
荷容量に加わるのはソースとpウェル間の容量及び選択
ブロック内のSG2の2つの容量のみであり、これらは
pウェルの負荷容量の従来方式における支配的な部分で
はないので、pウェルの負荷容量は従来方式に比べて大
幅に小さくすることができる。また、第2の実施例と同
様に、周辺回路中のソース線電位制御回路及びSG2電
位制御回路において負電位を扱う必要がなくなるため、
ソース線・SG2電位制御回路中において負電圧切換え
回路等の余分な回路が不要となり、周辺回路の面積を小
さくできる利点がある。
【0046】図9は、本発明の第4の実施例を説明する
ためのタイミング図である。この実施例は、第2,第3
の実施例で説明したソース線,選択ブロックの選択ゲー
トSG2に加えて、非選択ブロックの選択ゲートSG2
の電位もデータ書込み動作時に一定としたものである。
【0047】この実施例の場合、非選択ブロック内のS
G2の部分とpウェルの間の容量がpウェルの負荷容量
に加わるが、非選択ブロック内にはCG1〜8,SG1
〜2の10本の配線があり、このうちの1本とpウェル
間の容量がpウェルの負荷容量として加わっても従来方
式に比べると、pウェルの負荷容量が1/10程度で済
むため、従来方式に比べて書込み動作の大幅な高速化が
可能である。また、第2,第3の実施例と同様に、周辺
回路において負電圧を扱う部分が減るため、一部の負電
圧切換え回路等の余分な回路が不要となり、周辺回路の
面積を小さくできる利点がある。
【0048】また、図5,図7,図9のように選択ブロ
ック内と非選択ブロック内でSG2の電位が同じ場合に
は、全てのNANDセル内のSG2の電位が同一なの
で、SG2の電位をデコード(選択ブロック内と非選択
ブロック内で電圧を異なるように切り換える)する必要
がなく、ロウデコーダ部分のパターン面積を小さくする
ことができる。
【0049】なお、前記実施例中ではCG1〜8のうち
CG1が選択された場合を例にとって説明を行ったが、
CG1の代わりにCG2〜8のいずれかが選択された場
合にも、CG2〜8のうちの選択されたもののタイミン
グを前記実施例中のCG1と入れかえてやれば同様に書
込み動作が行える。さらに、前記実施例中ではNAND
セル中の選択ゲートSG1とSG2の間のメモリセルの
数が8個の場合の動作の説明を行ったが、SG1とSG
2の間のメモリセル数が4,16,32個等のように異
なる場合においても同様の動作が可能である。
【0050】また、前記実施例中では、書込み動作にお
いてpウェルを負電圧に充電する場合に負電圧の負荷容
量を小さくする方法について述べたが、本発明は書込み
動作に限られるものではなく他の動作、例えば読出し動
作等においてpウェルを負電圧に充電する場合において
も有効である。以下、読出し動作に適用した実施例をつ
いて説明する。
【0051】図10は本発明の第5の実施例を説明する
ためのタイミング図、図11は同実施例における各ブロ
ック内のゲートに印加される電圧を示す図である。本実
施例は、データ読出し動作時に選択ブロック内のCG全
てに0Vを印加する場合であり、pウェルに負電圧を印
加、つまりメモリセルにバックバイアスを印加した状態
でNAND内のメモリセルのしきい値電圧が全て負にな
っているかどうかを調べる動作であり、消去動作後にメ
モリセルのしきい値電圧を検証する際に有効な動作であ
る。
【0052】非選択ブロック内のCG,SGをpウェル
と同じ負電圧にすることにより、書込み動作の場合と同
様に負電圧の負荷容量を低下させることができる。ま
た、読出し動作において、図10中のRの部分のCG
(CG1〜8)を0Vの代わりに負電圧とする場合にお
いても本発明が有効であることは言うまでもない。
【0053】図12は本発明の第6の実施例を説明する
ためのタイミング図、図13は同実施例における各ブロ
ック内のゲートに印加される電圧を示す図である。本実
施例は、読出し動作時に選択ブロック内のCGのうち選
択された1本のみに0Vを印加する場合であり、pウェ
ルに負電圧を印加、つまりメモリセルにバックバイアス
を印加した状態で選択されたメモリセルのしきい値電圧
が負になっているかどうかを調べる動作であり、選択さ
れたメモリセルのしきい値電圧を調べるのに有効であ
る。
【0054】この実施例においても、非選択ブロック内
のCG,SGをpウェルと同じ負電圧にすることによ
り、書込み動作の場合と同様に負電圧の負荷容量を低下
させることができる。また、読出し動作において、図1
2中のRの部分のCG(CG1のみ)を0Vの代わりに
負電圧とする場合においても本発明が有効であることは
言うまでもない。
【0055】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、NANDセル型EEP
ROMに適用した場合についてのみ説明したが、本発明
はNANDセル型EEPROMに限られるものではな
く、他の構造のメモリにおいても有効である。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、書込
み動作等でメモリセルが形成されるp型基板、若しくは
p型ウェルに負の電圧を充電する際に、負電圧の負荷容
量を小さくすることができる。従って、パターン面積を
あまり増加させずに、メモリセルが形成されるp型基板
若しくはp型ウェルを負の電圧に充電する動作を含む書
込み動作等の動作の高速化を実現したEEPROMを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるNANDセル型EEPR
OMの構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例におけるNANDセル構成を示す
平面図と等価回路図。
【図3】図2(a)の矢視A−A′及びB−B′断面
図。
【図4】第1の実施例におけるメモリセルアレイの等価
回路図。
【図5】第1の実施例の動作を説明するためのタイミン
グ図。
【図6】第1の実施例において各ブロック内のゲートに
印加される電圧を示す図。
【図7】第2の実施例の動作を説明するためのタイミン
グ図。
【図8】第3の実施例の動作を説明するためのタイミン
グ図。
【図9】第4の実施例の動作を説明するためのタイミン
グ図。
【図10】第5の実施例の動作を説明するためのタイミ
ング図。
【図11】第5の実施例において各ブロック内のゲート
に印加される電圧を示す図。
【図12】第6の実施例の動作を説明するためのタイミ
ング図。
【図13】第6の実施例において各ブロック内のゲート
に印加される電圧を示す図。
【図14】従来のEEPROMの動作を説明するための
タイミング図。
【図15】従来例において各ブロック内のゲートに印加
される電圧を示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ 2…ビット線制御回路 3…カラムデコーダ 4…アドレスバッファ 5…ロウデコーダ 6…データ入出力バッファ 7…基板バッファ回路 14…浮遊ゲート(電荷蓄積層) 16…制御ゲート 18…ビット線 20…NANDセルブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 29/788 29/792 G11C 17/00 304 A 7210−4M H01L 27/10 434 (72)発明者 百冨 正樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大平 秀子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャネル領域上に電荷蓄積層と制御ゲート
    が積層され、電荷蓄積層と基板間の電荷の授受によりデ
    ータ書込み及び消去を行うメモリセルを複数配列して構
    成された不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、第1導電型基板又は第2導電型基板
    に形成された第1導電型ウェルに設けられ、選択ブロッ
    ク内の制御ゲートに選択的に高電位を印加するデータ書
    込み動作時に、前記第1導電型基板又はウェルと共に非
    選択ブロック内の制御ゲートに、前記選択ブロック内の
    制御ゲートに印加する電位と逆極性の電位を印加するよ
    うにしたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】チャネル領域上に電荷蓄積層と制御ゲート
    が積層され、電荷蓄積層と基板間の電荷の授受によりデ
    ータ書込み及び消去を行うメモリセルを複数配列して構
    成された不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、第1導電型基板又は第2導電型基板
    に形成された第1導電型ウェルに設けられ、選択ブロッ
    ク内の選択ゲートに高電位を印加するデータ読出し動作
    時に、前記第1導電型基板又はウェルと共に非選択ブロ
    ック内の制御ゲートに、前記選択ブロック内の制御ゲー
    トに印加する電位と逆極性の電位を印加するようにした
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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