JPH07130567A - 薄膜トランスの製造方法 - Google Patents

薄膜トランスの製造方法

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JPH07130567A
JPH07130567A JP27424393A JP27424393A JPH07130567A JP H07130567 A JPH07130567 A JP H07130567A JP 27424393 A JP27424393 A JP 27424393A JP 27424393 A JP27424393 A JP 27424393A JP H07130567 A JPH07130567 A JP H07130567A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
thin film
secondary coil
insulating layer
lead wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP27424393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamaguchi
一幸 山口
Osamu Nakajima
治 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYUSHO KK
Original Assignee
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYU
AMORPHOUS DENSHI DEVICE KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、段差によるパタ―ン不良や端子部
剥離を防止し、作製歩留を大幅に向上させた薄膜トラン
スの製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の第1の構成は、2次コイル11を下
層磁性薄膜9、1次コイル10や絶縁層12,13を挟
んで積層する場合に、2次コイルの端子部3を1次コイ
ル10を作製する時に作製し、2次コイル11を積層接
続部16で端子部3と積層接続する。また、第2の構成
は、2次コイルの中央部から引き出し線7を出す場合
に、引き出し線7は1次コイル10、2次コイル11の
上層に絶縁層13,14を挟んで配置し、積層接続部1
7で1次コイル10作製時に作製した端子部4と積層接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波領域で使用する薄
膜トランスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランスには、磁性薄膜を磁心とし
て装着した磁性薄膜トランスと磁心を装着しないで、コ
イルだけから構成する空心薄膜トランスがある。空心薄
膜トランスは磁性薄膜トランスより更に高周波領域で用
いるトランスである。コイルの構成は磁性薄膜トランス
と空心薄膜トランスは同じであるから、以下、磁性薄膜
トランスについて述べる。
【0003】従来の磁性薄膜トランス(電気学会マグネ
テイックス研究会資料 MAG−92−168(199
2))の上面図を図3に示した。1と2が1次コイルの
端子部、3と4が2次コイルの端子部、5が4分割上層
磁性薄膜である。1次コイルの引き出し線6と2次コイ
ルの引き出し線7は、実際の上面図では見えないがコイ
ルの内部構成を理解できるように点線で描いた。
【0004】図4は図3の従来の磁性薄膜トランスの層
構成で絶縁層は省略して描いてある。支持体8の上に、
下層磁性薄膜9、1次コイル10、1次コイルの引き出
し線6と2次コイルの引き出し線7、2次コイル11、
上層磁性薄膜5がそれぞれ絶縁層を介して積層されてい
る。1次コイル10とその引き出し線6をつないでいる
点線矢印は積層接続部で、2次コイル11と引き出し線
7の点線矢印も同じく積層接続部である。この磁性薄膜
トランスでは、1次コイルに高周波電流を流し、上・下
層磁性薄膜5,9を励磁し、その作用によって2次コイ
ル11に誘導起電力を発生させ、トランスとして動作さ
せる。
【0005】図5(a)は図3のA−A′線断面図で、
8が支持体、9が下層磁性薄膜、12が第1絶縁層、1
0が1次コイル、13が第2絶縁層、11が2次コイ
ル、3が2次コイルの端子部、14が第3絶縁層、5が
上層磁性薄膜である。図5(b)は図3のB−B′線断
面図で、8が支持体、9が下層磁性薄膜、12が第1絶
縁層、10が1次コイル、13が第2絶縁層、7が2次
コイルの引き出し線、4がその端子部、15が第4絶縁
層、11が2次コイル、14が第3絶縁層、5が上層磁
性薄膜である。図5(c)は図3のC−C′線断面図
で、引き出し線のない部分の断面である。8が支持体、
9が下層磁性薄膜、12が第1絶縁層、10が1次コイ
ル、13が第2絶縁層、11が2次コイル、14が第3
絶縁層、5が上層磁性薄膜である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)に示したよ
うに、従来の磁性薄膜トランスの作製法では、第2絶縁
層13の上に2次コイル11を作製する時、その端子部
3を作製していた。2次コイル11及びその端子部3を
銅薄膜で、実際に作製する場合には、露光装置で、フォ
トレジストの原画パタ―ンを作製しなければならない。
【0007】従来の作製法では、図5(a)の断面図か
ら分かるように、2次コイル11の部分と端子部3では
段差が大きい。そのため、フォトレジストの原画パタ―
ンを作製する場合に、2次コイル11と端子部3を同時
に最適条件で原画パタ―ンを作製することができない。
その結果、2次コイル11が最適条件の場合には、端子
部3が露光不足となり、フォトレジストが残るので、端
子部3が後工程で剥離したり、または、端子部3に金線
をワイヤボンドで圧着する時、端子部が剥離するなどの
問題があった。その問題を避けるため、端子部3の最適
露光条件にすると、2次コイル11は過露光となり、2
次コイル11のコイル線間が狭くなったり、短絡するな
どの問題があった。
【0008】図5(b)の引き出し線7とその端子部4
の段差は図5(a)の2次コイル11と端子部3の場合
と全く同じであるから、引き出し線7とその端子部4を
作製する場合にも前述の問題があった。図3の1次コイ
ルの引き出し線6とその端子部2の断面構造は、図5
(b)と全く同じであるから、前述の問題があった。
【0009】又、従来の方法によると図4から分かるよ
うに、2次コイル11は、1次コイル10と引き出し線
6,7の上に絶縁層を挟んで作製する。図5(b)はそ
の引き出し線の部分の断面図、図5(c)は引き出し線
のない部分の断面図である。図5(b)と図5(c)の
比較から、2次コイル11は引き出し線7の部分で引き
出し線7と第4絶縁層15の厚さだけ、他の部分より高
くなっていることが分かる。そのため、銅薄膜の2次コ
イルを作製する場合に、図5(b)に示した引き出し線
7の上の部分の2次コイル11を作製することが、図5
(c)に示した引き出し線以外の部分を作製するより非
常に難しい。その理由は、上記の場合と同じで、段差の
部分はフォトレジストの原画パタ―ンを形成することが
難しいということである。
【0010】上記のように従来のコイルの作製法では、
端子部に剥離、2次コイル線間短絡、及び引き出し線の
上層部の2次コイルのパタ―ン不良、線間短絡など問題
があった。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、段差によるパタ―ン不良や端子部剥離を防止し、作
製歩留を大幅に向上させた薄膜トランスの製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明の薄膜トランスの製造方法は次のよう
な手段及び作用を有する。 [手段1]1次コイルと2次コイルの端子部を1次コイ
ル作製時に作製することを提供する。1次コイルは第1
絶縁層の上に作製するから、支持体上の端子部を第1絶
縁層に載る部分まで延長して作製する。 [作用1]手段1の作用は以下ようである。端子部は第
1絶縁層の上まで作製されているから、第2絶縁層の上
に作製する2次コイルは、第1絶縁層の上で、端子部と
積層接続すればよい。
【0013】従来、2次コイルの端子部は、第2絶縁層
から支持体までの段差でパタ―ンを作製していたが、本
発明によって、第2絶縁層から第1絶縁層までの段差で
作製できるようになった。その結果、2次コイルのパタ
ーン不良、端子部の剥離などの問題が解決できた。 [手段2]1次コイルと2次コイルの中央部、またはコ
イルの特定の場所から端子部へ引き出し線を出す場合
に、その引き出し線を1次コイルと2次コイルの作製
後、その上層に絶縁層を挟んで作製する。 [作用2]手段2の作用は以下ようである。引き出し線
は単純な直線パタ―ンであるから、その作製は、コイル
部の作製より遥かに容易である。引き出し線のような単
純パタ―ンは、多層に積層され、平坦性が良くない状態
でも作製できる。それに引き換え、複雑なコイルパタ―
ンは、段差があるとパタ―ン作製が非常に難しくなり、
パタ―ン不良の大きな要因となる。
【0014】従来のコイル作製法では、2次コイルは引
き出し線の段差のある状態に作製されるので、前述のよ
うに、コイル線間短絡などのパタ―ン不良が発生してい
た。本発明は2次コイル作製後引き出し線を作製するか
ら、引き出し線の上層の2次コイルのパタ―ン不良の問
題を解決できた。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例の層構成で、絶縁層
を除いて描いた。8が支持体、9が下層磁性薄膜、10
が1次コイル、1が1次コイルの端子部、2が1次コイ
ルの引き出し線に接続する端子部、3が2次コイルの端
子部、4が2次コイルの引き出し線に接続する端子部、
11が2次コイル、6が1次コイルの引き出し線、7が
2次コイルの引き出し線、5が上層磁性薄膜である。1
次コイル10と1次コイルの引き出し線6への点線矢印
は積層接続する部分である。他の各点線矢印も積層接続
部である。上面図は図3と同じである。図2(a)は本
発明の一実施例の断面図で、図3のA−A′線部分で、
従来の断面図の図5(a)に対応する。8が支持体、9
が下層磁性薄膜、12が第1絶縁層、10が1次コイ
ル、3が2次コイルの端子部で、本発明はこの2次コイ
ルの端子部3を1次コイル作製時に作製する。13が第
2絶縁層、11が2次コイルで、16の積層接続部で2
次コイルの端子部3と2次コイル11が積層接続する。
14が第3絶縁層、5が上層磁性薄膜である。
【0016】図2(b)は本発明の一実施例の断面図
で、図3のB−B′線の部分で、従来の図5(b)に対
応している。8が支持体、9が下層磁性薄膜、12が第
1絶縁層、10が1次コイル、4が2次コイルの引き出
し線に接続する端子部で、本発明はこの端子部4を1次
コイル作製時に作製する。13が第2絶縁層、11が2
次コイル、17が引き出し線の積層接続部で、2次コイ
ル作製時に作製する。14が第3絶縁層、7が引き出し
線で、積層接続部17に積層接続する。15が第4絶縁
層、5が上層磁性薄膜である。
【0017】図2(b)において、本発明は引き出し線
7を第3絶縁層14の上に作製することを提案してい
る。以上のように、1次コイルの引き出し線の端子部と
2次コイルの端子部を1次コイル作製時に第1絶縁層の
上に載る部分まで作製し、それらの端子部と2次コイル
及び引き出し線を第1絶縁層の上で積層接続する。本発
明によって、端子部が段差の小さい状態で作製するから
端子部剥離などの問題が解決できた。また、単純なパタ
―ンの引き出し線を1次コイルと2次コイル作製後に作
製することによって、引き出し線の上層部の2次コイル
のパタ―ン不良という問題が解決できた。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、段差
によるパタ―ン不良や端子部剥離を防止し、作製歩留を
大幅に向上させた薄膜トランスの製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠層分解構成図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
【図3】磁性薄膜トランスの上面図である。
【図4】従来の磁性薄膜トランスを示す一部切欠層分解
構成図である。
【図5】従来の磁性薄膜トランスを示す一部切欠断面図
である。
【符号の説明】
1,2…1次コイルの端子部、3,4…2次コイルの端
子部、5…上層磁性薄膜、6,7…引き出し線、8…支
持体、9…下層磁性薄膜、10…1次コイル、11…2
次コイル、12…第1絶縁層、13…第2絶縁層、14
…第3絶縁層、15…第4絶縁層、16…積層接続部、
17…積層接続部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランスの製造方法において、トラ
    ンスの外部へ接続する1次コイルと2次コイルの端子部
    を第1層目のコイルを作製する時に作製したことを特徴
    とする薄膜トランスの製造方法。
  2. 【請求項2】 薄膜トランスの製造方法において、1次
    コイルと2次コイルの中央部、もしくは、コイルの特定
    の部分から端子部へ引き出し線を出す場合に、その引き
    出し線を1次コイルと2次コイルの作製後、その上層に
    絶縁層を挟んで、配置したことを特徴とする薄膜トラン
    スの製造方法。
JP27424393A 1993-11-02 1993-11-02 薄膜トランスの製造方法 Pending JPH07130567A (ja)

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JP27424393A JPH07130567A (ja) 1993-11-02 1993-11-02 薄膜トランスの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072120A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Commissariat A L'energie Atomique 圧電制御された集積磁性装置
JP2017085098A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 アナログ デバイシス グローバル 誘電体スタック、アイソレータ装置、およびアイソレータ装置を形成する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008072120A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Commissariat A L'energie Atomique 圧電制御された集積磁性装置
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