JP3181992B2 - 高周波用薄膜トランス - Google Patents

高周波用薄膜トランス

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JP3181992B2
JP3181992B2 JP22767992A JP22767992A JP3181992B2 JP 3181992 B2 JP3181992 B2 JP 3181992B2 JP 22767992 A JP22767992 A JP 22767992A JP 22767992 A JP22767992 A JP 22767992A JP 3181992 B2 JP3181992 B2 JP 3181992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバータやスイッチ
ング電源等に好適で、薄膜パターンにより小形・薄形に
構成された高周波特性に優れる高周波用薄膜トランスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器構成部品の小形化・軽量
化の要請は厳しく、高品質な電力を供給するスイッチン
グ電源においても小形化は必須の課題であり、スイッチ
ング周波数の高周波化により、トランス,コンデンサ等
の部品を小さくすることで小形化が進められてきた。半
導体部品やコンデンサ部品では、LSIや積層セラミッ
クコンデンサに代表されるように、早くから薄膜技術が
用いられ、構成部品小形化の要請に十分応えてきた。一
方、トランス等の磁性部品は、これまでのところ小形化
しにくく、また高周波化に伴う損失増加を抑えることが
難しいため、電源の小形化を防げる第一の要因であっ
た。このため、現在高周波スイッチング電源の体積は、
磁性部品の体積によって決定されるといっても過言では
ない。
【0003】そこで、近年、高周波化に対応すべく薄膜
形成技術を用いた薄膜トランスの研究が進められ(例え
ば、T.YACHI,M.MINO,A.TAGO,a
ndK.YANAGISAWA,PESC’91 RE
CORDS,pp.20−26,1991.や、山口,
大沼,今川,鳥生,電気学会研究会資料,MAG−91
−62,1991.)、スイッチング周波数をMHz帯
域まで高めた小形電源の開発が強く望まれるようになっ
た。
【0004】図10に従来の薄膜形成技術で作製された
薄膜トランスの構造模式図を示す。図中、1は基板、2
は絶縁層、3は磁性膜、4は一次側導体、5は二次側導
体を示している。従来この種の薄膜トランスの作製は、
以下のように行われていた。すなわち、表面が絶縁性で
あるガラスやフェライト等の基板1上に、下部導体層を
電子ビーム蒸着等の薄膜形成手法で成膜し、これをパタ
ーニングして帯状の下部導体を形成し、この上に絶縁層
2をフォトレジスト,SiO2等で形成し、これを平坦
化した後、磁性層をスパッタリング法等で形成し、パタ
ーニングして長方形状の磁性膜3としたのち、この上に
再び絶縁層2を形成し、上部導体層を形成後、パターニ
ングで帯状の上部導体を形成して作製される。これら上
部導体と下部導体とは絶縁層2をエッチングして形成し
たスルーホールを通して接続され、磁性膜3を取り巻く
ように一次側導体4,二次側導体5の導線が構成され、
薄膜トランスが作製されている。
【0005】このようにして作製された薄膜トランスは
基板から切り出されて別の基板上に個別部品として他の
回路素子とともに実装しなおして使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように薄膜トランスを個別部品として他の回路素子・部
品と実装する実装法では、実装用基板の上にさらに薄膜
トランスの基板を積層して配置し、相互の接続にはリー
ド線あるいはボンディングワイヤ等を使用するため、薄
膜トランス本来の小形化・薄形化のメリットが減少し、
その効果が十分ではなかった。また、ワイヤ類を引き回
すために、不要な容量分やインダクタンス分が発生し高
周波での特性を防げる要因となっていた。さらに、電源
の出力仕様に合わせて、複数個の薄膜トランスを直並列
にして接続すると、個体差による偏励磁等のアンバラン
スが生じ、安定な動作ができないため、電源の出力仕様
に合わせた個別設計が必要となり、量産性に問題点があ
った。また、個別設計では現在、比較的大きな薄膜トラ
ンスを作製するのが困難なため、回路の出力電力等の要
請で複数個の薄膜トランスを接続して使用する場合に
は、接続点を高周波成分を有した電流が流れ、薄膜トラ
ンス間で動作にばらつき等が生じ、スイッチング電源の
安定な動作が防げられ、信頼性に問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、使用するに際し小形・
薄形化を実現し、さらに高周波特性を向上させ、安定な
所望の出力電圧,出力電力が得られ、かつ量産性・信頼
性に優れた高周波用薄膜トランスを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の高周波用薄膜トランスにおいては、少なく
とも一つ以上の整流用素子を形成した半導体基板上に絶
縁層を介して一次巻線と二次巻線とを有し、前記絶縁層
を通る接続手段を介して前記整流用素子の少なくとも一
つに前記二次巻線が接続された単位薄膜トランスを2以
上のj個作成し、mはm≦jの条件を満足しj/mが整
数となる任意の整数としnはj/mに等しい整数として
前記j個の単位薄膜トランスをm個の単位薄膜トランス
から構成されるn組のユニットに細分し、前記各ユニッ
ト毎に該ユニットに含まれるm個の単位薄膜トランスの
各一次巻線を直列接続して一次側とするとともに、各整
流用素子が接続された該m個の単位薄膜トランスの二次
巻線を該各整流用素子を介して直列接続して二次側と
し、このように接続された前記n組のユニットの前記各
一次側を直列接続するとともに、前記各二次側を並列接
続してブロックを構成したことを特徴としている。な
お、整流用素子としては、PN接合ダイオード、ショッ
トキーダイオードならびに同期整流用MOSFET等を
用いることができる。
【0009】
【作用】本発明の高周波用薄膜トランスは、整流用素子
を作り込んだ基板上に絶縁層を介して薄膜トランスを作
製し、スルーホール等の絶縁層を通る接続手段を介し
て、整流用素子と薄膜トランス相互の接続を行う構成に
よって、一体化した単位薄膜トランスを形成する。この
単位薄膜トランスは、整流後の安定した電流を出力する
ため、複数個直並列に接続し、所望の出力仕様を得るこ
とができる。この特長により、従来必要としていた個別
設計が不要となり、量産性・信頼性を向上することがで
きる。また、整流用素子と薄膜トランスとを一体化する
ため、素子の大幅な小形・薄形化を達成し、かつ余分な
配線の引き回しを低減するため、高周波特性の向上、変
換効率の向上を達成できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
【0011】〔実施例1〕図1(a),(b)は、本発
明の実施例1を示す単位薄膜トランスの断面模式図
(a)と平面模式図(b)である。断面模式図(図1
(a))において、基板10の部分は、基板中に作製さ
れたダイオードを示すために、図1(b)中の破線Y−
Y′での切断面を示している。また、同図1(a)中、
基板10より上の部分はダイオード接続用端子および薄
膜トランスの構成を示すために、図1(b)中の折れ線
X−X′での切断面を示している。図1(a),(b)
において、6は薄膜トランス、10はSi基板、11,
13,15,17,19,21は絶縁層、12は下部磁
性層、14は下部導体、16は中心磁性層、18は上部
導体、20は上部磁性層、22,23は二次側外部接続
用端子、24〜28はダイオード接続用端子、36,3
7は一次側外部接続用端子、D1,D2はダイオード、
(A)は単位薄膜トランスを示す。ここで、ダイオード
1,D2はスイッチング電源におけるトランスの二次側
回路を構成する整流用および還流用のダイオードであ
る。
【0012】本実施例では、半導体基板としてn形Si
基板10を用い、Crによるショットキーバリアダイオ
ードD1,D2を半導体プロセス技術を用いて作り込んだ
後、PSG等による保護膜を形成して絶縁層11とし、
その上に薄膜トランス6を薄膜形成技術により作製して
いる。なお、半導体基板(Si基板10)は、p形Si
基板やGaAs基板としても良い。また、ダイオードD
1,D2は、PN接合ダイオードやMo,Ti,W等の金
属によるショットキーバリアダイオードとしても良い。
本実施例では、このようにして形成される単位薄膜トラ
ンス(A)を、複数個(2以上の整数j個)Si基板1
0上に形成する。
【0013】以下に単位薄膜トランスの形成例を示す。
本例において、ダイオードD1,D2は、カソードを共通
として形成しているが、アノードを共通とした場合や、
ダイオードを1個だけ形成した場合も基本的には変らな
い。
【0014】まず、PSGをCVD法等で堆積して絶縁
層11を形成した後、CoZrRe,CoFeSiB等
の下部磁性膜をスパッタリング法等で堆積し、パターン
ニングにより下部磁性層12を、上記のダイオード
1,D2を形成したSi基板10上に形成する。続けて
SiO2等の絶縁層13をスパッタリング法等で堆積
し、バックエッチング法等で平坦化したのちダイオード
1,D2のアノード配線部および共通カソード配線部に
スルーホールを形成する。次に、絶縁層13上にCu等
の下部導体層を電子ビーム蒸着法等で成膜し、これをパ
ターンニングして帯状の下部導体14を形成する。この
時、図2(a)の平面構造模式図に示すように、ダイオ
ードD1,D2接続用の電極端子24,27,28、一次
側接続端子31ならびに配線パタン29,30を作製
し、薄膜トランス6とダイオードD1との接続を行う。
図2(a)は、この行程段階における平面構造模式図で
あり、絶縁層13上の導体パターンを示している。図
中、ハッチングの入った導体は二次側導体を示してい
る。なお、巻線数等は簡略化してある。さらに絶縁層1
5をSiO2等で形成し、これを平坦化したのち下部磁
性層12の両端部に絶縁層13,15を貫通する図略の
スルーホールをイオンビームエッチング法等により形成
する。
【0015】引き続いて、絶縁層15上に中心磁性膜を
スパッタリング法等により成膜し、前記スルーホールの
内部を充填するとともに、磁性膜をパターンニングして
中心磁性層16とする。さらに、この上に絶縁層17を
形成した後、平坦化を行う。その後、一次側接続端子3
1、ダイオードD1,D2接続用端子27,28上に絶縁
層15,17を貫通するスルーホールと上下導体層(下
部導体14と次に形成する上部導体18等)を接続する
ためのスルーホールをイオンビームエッチング法等によ
り形成する。引き続いて絶縁層17上にCu等の導体層
を電子ビーム蒸着法等で成膜し、前記スルーホールの内
部を充填し、図2(b)に示す一次側接続端子35、ダ
イオードD1,D2接続用端子25,26を形成するとと
もに、導体層をパターンニングして帯状の上部導体18
を形成する。この時、図2(b)に示す一次側接続端子
34および配線パタン32,33を作製し、薄膜トラン
ス6とダイオードD2との接続を行う。図2(b)は、
この行程段階における平面構造模式図であり、絶縁層1
7上の導体パターンを示している。図中、ハッチングの
入った導体は二次側導体を示している。なお、巻線数等
は簡略化してある。さらに絶縁層19を形成し、平坦化
を行なったのち、中心部磁性層16の両端部に絶縁層1
7,19を貫通するスルーホールをイオンビームエッチ
ング法等により形成する。
【0016】引き続いて絶縁層19上に磁性膜をスパッ
タリング法等により成膜し、前記スルーホールの内部を
充填するとともに、磁性膜をパターニングして上部磁性
層20とする。最後に、絶縁層21を形成したのち、端
子25,26,34,35上部にスルーホールを開けた
のち、その上にCu等の導体層を電子ビーム蒸着法等で
成膜し、前記スルーホールの内部を充填するとともに、
導体層をパターンニングして二次側外部接続用端子2
2,23および一次側外部接続用端子36,37とし完
成する。
【0017】以上により上部導体18と下部導体14と
は、絶縁層をエッチングして形成されたスルーホールを
通して接続され、中心部磁性層16を取り巻くように一
次側導体と二次側導体の導線が構成され、単位薄膜トラ
ンスが作製される。
【0018】このようにして、Si基板10上に同時に
形成されたj個の単位薄膜トランスは配線によってm個
(mはm≦jを満足し、j/mが整数となる任意の整
数)の単位薄膜トランスの一次,二次巻線を所望の数だ
け接続したn組(n=j/m)のユニットに細分する。
さらに、これらのn組のユニットの一次側,二次側を次
に述べるように所望の数だけ接続して、所望の出力(電
圧,電力)を有する高周波薄膜トランスを得る。
【0019】図3に本発明の実施例1の高周波用薄膜ト
ランスの接続例を模式的に示す。2点鎖線で囲まれた
(A)は単位薄膜トランスである。また、1点鎖線で囲
まれた(B)はユニットを示す。単位薄膜トランス
(A)において、ダイオードD1はアノードが二次側導
体で構成される二次巻線の一端に接続され、カソードが
ダイオードD2のカソードと共通に接続され、ダイオー
ドD2のアノードが二次巻線の他端に接続される。ユニ
ット(B)においては、m個の単位薄膜トランス(A)
の一次側導体で構成される一次巻線が直列に接続され、
その二次巻線がダイオードD1,D2を介して直列に接続
される。さらに、本実施例は、このように接続されたn
組のユニット(B)の一次側が直列に接続されるととも
に、その二次側が並列に接続されてブロックを構成して
いる。
【0020】図4(a),(b)は、2個の単位薄膜ト
ランス(A)を一次側,二次側ともに直列に接続したも
のを1組のユニットとし、4組のユニット(B)1
(B)4を一次側直列,二次側並列に接続して、合計8
個の単位薄膜トランス(A)で1ブロックを形成した時
の接続例を示している。図4(a)は単位薄膜トランス
(A)の内部配線を示す概略図であり、図4(b)は基
板上に作製した薄膜トランスのブロック内の結線を説明
する模式図である。
【0021】図4(a)の単位薄膜トランス(A)は、
図1,図2に従って構成されたものであって、6は薄膜
トランス、D1,D2はダイオード、36,37は一次側
外部接続用端子、22,23は二次側外部接続用端子で
あり、前述したものである。本接続例では、1組のユニ
ット(例えば(B)1)を構成する2個の単位薄膜トラ
ンス(A)の一方の一次側外部接続用端子36と他方の
一次側外部接続用端子37を接続し、残ったそれぞれの
一次側外部接続用端子36,37をそのユニットの一次
側外部接続用端子とする。次に、ユニット(B)1の端
子36とユニット(B)2の端子37を接続し、以下、
ユニット(B)2,(B)3間、ユニット(B)3
(B)4間についても同様に接続して、ユニット(B)1
の一次側外部接続用端子37とユニット(B)4の一次
側外部接続用端子36をブロックの一次側外部接続用端
子とする。一方、1組のユニット(例えば(B)1)を
構成する2個の単位薄膜トランス(A)の一方の二次側
外部接続用端子23と他方の二次側外部接続用端子22
を接続し、残ったそれぞれの二次側外部接続用端子2
2,23をそのユニットの二次側外部接続用端子とす
る。次に、4組のユニット(B)1〜(B)4の二次側外
部接続用端子22同士を接続するとともに、その二次側
外部接続用端子23同士を接続し、それぞれを薄膜トラ
ンスブロックの二次側外部接続用端子とする。
【0022】以上のように構成した実施例を試作した結
果を示す。単位薄膜トランスの大きさは約3mm×3m
mであり、6インチSiウエハに約2000個作製し
た。なお、単位薄膜トランスの厚さは0.4mm(基板
0.3mm、トランス0.1mm)であり、従来のフェ
ライトトランスの約1/10の厚さ中に薄膜トランスと
整流ダイオードが形成されている。
【0023】このような仕様の高周波薄膜トランスブロ
ックを作製するために、単位薄膜トランスを8個基板か
ら切り出し、別の基板上に実装し配線によりそれぞれ接
続した。こうして作製した薄膜トランスブロックをコン
バータに実装し、コンバータとしての動作試験を行っ
た。その結果、個別部品として薄膜トランスとダイオー
ドを使用した場合に比べ、より高い周波数領域において
も安定に動作し、変換効率も上昇した。さらに、トラン
スの二次側とダイオードを結ぶ配線の引き回し長さを短
縮したことにより、ノイズも大幅に低減することが確認
できた。また、Si基板10中にダイオードを作り込む
ことにより、従来の個別部品を用いた場合と比較して、
体積を大幅に低減することができた。
【0024】〔実施例2〕図5(a),(b),(c)
は本発明の実施例2を示す単位薄膜トランスの平面図
(a)と、図5(a)中のα−α′間の部分拡大断面模
式図(b)およびβ−β′間の部分拡大断面模式図
(c)である。前述の実施例1は単位薄膜トランス毎に
切り出しを行う必要があったが、本実施例はその切り出
しを不要にしたものである。図5において、7は薄膜ト
ランス、60はSi基板、61a〜61gは絶縁層、6
2は下部磁性層、63は下部導体、64は中心磁性層、
65は上部導体、66は上部磁性層、67,68,6
9,70はスルーホール、80,81,82,83,8
4,85はダイオード電極端子、90,91,92,9
3は配線パタン、100,101は一次側外部接続端
子、102,103は二次側外部接続端子、Zは分離領
域、D3,D4はダイオードを示す。ここで、ダイオード
3,D4はスイッチング電源におけるトランスの二次側
回路を構成する整流用および還流用のダイオードであ
る。
【0025】本実施例では、半導体基板としてn形エピ
タキシャル層を持つp形Si基板60を用い、半導体プ
ロセスにより、p+拡散層60aを形成して分離領域Z
を作製し、分離領域Z内にCrによるショットキーバリ
アダイオードD3,D4を作り込んだ後、PSG等による
保護膜を形成して絶縁層61aとし、その上に薄膜トラ
ンス7を薄膜形成技術により作製している。なお、半導
体基板(Si基板60)は、n形Si基板やGaAs基
板としても良い。また、分離領域を作製する方法として
は、本実施例ではpn接合分離を用いているが、誘電体
分離(例えばEPIC法やSOI法)用いることも可能
である。さらに、ダイオードD3,D4は、PN接合ダイ
オードやMo,Ti,W等の金属によるショットキーバ
リアダイオードとしても良い。
【0026】本実施例では、このようにして形成される
単位薄膜トランスを、複数個(2以上の整数j個)Si
基板60上に形成する。以下に単位薄膜トランスの形成
例を示す。本例において、ダイオードD3,D4は、カソ
ードを共通にして形成しているが、アノードを共通とし
た場合や、ダイオードを1個だけ形成した場合も基本的
には変らない。
【0027】初めにバイアススパッタリング等によるS
iO2等の絶縁層61bを形成し、平坦化を行う。その
上にCoZrRe,CoFeSiB等の磁性膜をスパッ
タリング法等で堆積し、イオンビームエッチング法等で
パターンニングにより下部磁性層62を作製する(図5
(b))。その後再び上記と同様にSiO2等を堆積
し、平坦化処理を行い絶縁層61cとする。そして、ダ
イオードD3,D4の電極端子80,81,82上に絶縁
層61b,61cを貫通するスルーホールをイオンビー
ムエッチング法等により形成する(図5(c))。引き
続いて絶縁層61c上にCu等の導体層を電子ビーム蒸
着法等で成膜し、前記スルーホールの内部を充填すると
ともに、導体層をパターンニングして帯状の下部導体6
3を形成する。この時、一次側接続端子101′、ダイ
オードD3,D4の電極端子83,84,85および配線
パタン91,92をパターンニングして作製し、薄膜ト
ランス7とダイオードD3との接続を行う。この行程段
階における平面構造模式図を図6(a)に示す。この図
は絶縁層61c上の導体パターンを示している。図中の
ハッチングの入った導体は二次側導体を示している。な
お、巻線数等は簡略化してある。さらに絶縁層61dを
形成した後、平坦化を行う。そして、下部磁性層62の
両端部に絶縁層61c,61dを貫通するスルーホール
67,68をイオンビームエッチング法等により形成す
る。
【0028】引き続いて絶縁層61d上に磁性膜をスパ
ッタリング法等により成膜し、前記スルーホール67,
68の内部を充填するとともに、磁性膜をパターンニン
グして中心部磁性層64とする。さらに、この上に絶縁
層61eを形成した後、平坦化を行う。その後、一次側
接続端子101′ならびにダイオードD3,D4の電極端
子84,85の上に絶縁層61d,61eを貫通するス
ルーホールと上下導体層を接続するためのスルーホール
をイオンビームエッチング法等により形成する。引き続
いて絶縁層61e上にCu等の導体層を電子ビーム蒸着
法等で成膜し、前記スルーホールの内部を充填するとと
もに、導体層をパターンニングして帯状の上部導体65
を形成する。この時、一次側外部接続用端子100,1
01および二次側外部接続用端子102,103、およ
び配線パタン90,93をパターンニングして作製し、
薄膜トランス7とダイオードD4との接続を行う。この
行程段階における平面構造模式図を図6(b)に示す。
この平面構造模式図は、絶縁層61e上の導体パターン
を示している。図中のハッチングの入った導体は二次側
導体を示している。なお、巻線数等は簡略化してある。
さらに絶縁層61fを形成し、平坦化を行なったのち、
中心部磁性層64の両端部に絶縁層61e,61fを貫
通するスルーホール69,70をイオンビームエッチン
グ法等により形成する。引き続いて絶縁層61f上に磁
性膜をスパッタリング法等により成膜し、前記スルーホ
ール69,70の内部を充填するとともに、磁性膜をパ
ターニングして上部磁性層66とする。最後に、絶縁層
61gを形成したのち、端子100,101,102,
103上部にスルーホールを開けて外部接続用端子とし
て完成する(図5(a))。
【0029】以上により上部導体65と下部導体63と
は、絶縁層をエッチングして形成されたスルーホールを
通して接続され、中心部磁性層64を取り巻くように一
次側導体と二次側導体の導線が構成され、単位薄膜トラ
ンスが作製される。
【0030】このようにして、Si基板60上に同時に
形成されたj個の単位薄膜トランスは配線によってm個
(mはm≦jを満足し、j/mが整数となる任意の整
数)の単位薄膜トランスの一次,二次巻線を所望の数だ
け接続したn組(n=j/m)のユニットに細分する。
さらに、これらのn組のユニットの一次側,二次側を次
に述べるように所望の数だけ接続して、所望の出力(電
圧,電力)を有する高周波薄膜トランスブロックを得
る。
【0031】図7に本発明の実施例2の高周波用薄膜ト
ランスの接続例を模式的に示す。2点鎖線で囲まれた
(C)は単位薄膜トランスである。また、1点鎖線で囲
まれた(D)はユニットを示す。単位薄膜トランス
(C)において、ダイオードD3はアノードが二次巻線
の一端に接続され、カソードがダイオードD4のカソー
ドと共通に接続され、ダイオードD4のアノードが二次
巻線の他端に接続される。ユニット(D)においては、
m個の単位薄膜トランス(C)の一次巻線が直列に接続
され、その二次巻線がダイオードD3,D4を介して直列
に接続される。さらに、本実施例は、このように接続さ
れたn組のユニット(D)の一次側が直列に接続される
とともに、その二次側が並列に接続されてブロックを構
成している。
【0032】図8は、2個の単位薄膜トランスを一次
側,二次側ともに直列に接続したものを1ユニットと
し、4ユニットを一次側直列,二次側並列に接続して、
合計8個の単位薄膜トランスで1ブロックを形成した時
の配置例を示している。図8(a)は単位薄膜トランス
の内部配線を示す概略図である。図8(a)の単位薄膜
トランス(C)は、図5,図6に従って構成されたもの
であって、7は薄膜トランス、D3,D4はダイオード、
100,101は一次側外部接続用端子、102,10
3は二次側外部接続用端子であり、前述したものであ
る。図8(b)は基板上に作製した時のブロック配置を
説明する模式図である。この配置例では、単位薄膜トラ
ンス(C)4個を端子100と101が隣合うように横
一列に並べ、これを端子102が隣合うように2列に配
置し、横に隣合う2個の薄膜トランス(C)を1組のユ
ニットとして、合計4組のユニット(D)1,(D)2
(D)3,(D)4とする。もちろん、これらの配置は単
位薄膜トランスの作製段階でなされる。
【0033】図9は図8(b)の配置の薄膜トランスブ
ロックの配線例を示す図で、(a)は配線パタンを示
し、(b)は配線済みの状態を示す模式図である。上記
のように作製した薄膜トランスブロックは、外部接続用
端子100,101,102,103を除いた部分が絶
縁層で覆われている。したがって、その絶縁層上に図9
(a)の配線パタンをCu等の導体層を用いて作製する
ことにより、図9(b)に示すように薄膜トランスブロ
ックが配線される。すなわち本配線例では、1組のユニ
ット(例えば(D)1)を構成する2個の単位薄膜トラ
ンス(C)の一方の一次側外部接続用端子100と他方
の一次側外部接続用端子101を配線パタン108で直
列接続し、残ったそれぞれの一次側外部接続用端子10
1,100をそのユニットの一次側外部接続用端子とす
る。次に、ユニット(D)1の端子100とユニット
(D)2の端子101を配線パタン109で直列接続
し、以下、ユニット(D)2,(D)3間、ユニット
(D)3,(D)4間についても同様に直列接続して、ユ
ニット(D)1の一次側外部接続用端子100上に形成
した配線パタンとユニット(D)4の一次側外部接続用
端子101上に形成した配線パタンをブロックの一次側
外部接続端子105,104とする。一方、1組のユニ
ット(例えば(D)1)を構成する2つの単位薄膜トラ
ンス(C)の一方の二次側外部接続用端子103と他方
の二次側外部接続用端子102を配線パタン110で直
列接続し、残ったそれぞれの二次側外部接続用端子10
2,103をそのユニットの二次側外部接続用端子とす
る。次に、4組のユニット(D)1〜(D)4の二次側外
部接続用端子102同士を配線パタン107で並列接続
するとともに、その二次側外部接続用端子103同士を
配線パタン106で並列接続し、それぞれを薄膜トラン
スブロックの二次側外部接続用配線パタンとする。その
後、絶縁層を形成し、外部接続用の端子や配線パタン部
分をイオンビームエッチング法等により窓開けをして完
成する。
【0034】なお、本実施例2の単位薄膜トランスは基
板中に形成した分離領域Zにより、互いに分離されてい
るため、配線により接続していない単位薄膜トランスは
完全に分離された状態となる。したがって、単位薄膜ト
ランスをいちいち切り出さなくても、該配線パタンを変
えることにより、複数の単位薄膜トランス間で任意の接
続形態が可能となり、所望の電源仕様にあわせた薄膜ト
ランスブロックを形成できるメリットを持つ。また、上
記実施例では端子間の接続には配線パタンを使用した
が、ワイヤボンディングやリード線を使用することも当
然ながら可能である。また、こうして作製した薄膜トラ
ンスユニットははんだバンプ等を用いて他の基板上に表
面実装することも可能である。
【0035】以上のように構成した実施例を試作した結
果を示す。単位薄膜トランスの大きさは約3mm×3m
mであり、6インチSiウエハに約2000個作製し
た。上記仕様の1ブロック/8個構成の場合、約200
個の薄膜トランスブロックが一度に形成できる。なお、
薄膜トランスブロックの厚さは0.4mm(基板0.3
mm、トランス0.1mm)であり、従来のフェライト
トランスの約1/10の厚さ中に薄膜トランスと整流ダ
イオードが形成されている。
【0036】こうして作製した1つの薄膜トランスブロ
ックを切り出し、コンバータに実装して動作試験を行っ
た。その結果、個別部品として薄膜トランスとダイオー
ドを使用した場合に比べ、より高い周波数領域において
も安定に動作し、変換効率も上昇した。さらに、トラン
スの二次側とダイオードを結ぶ配線の引き回し長さを短
縮したことにより、ノイズも大幅に低減することが確認
できた。また、Si基板60中にダイオードを作り込む
ことにより、従来の個別部品を用いた場合と比較して、
体積を大幅に低減することができた。さらに、本実施例
2の場合には、基板中に形成した分離領域Zにより、単
位薄膜トランスが互いに分離されているため、本発明の
実施例1のように、分離するために単位薄膜トランス毎
に切り出しを行うことも不要となった。また、分離領域
により単位薄膜トランスが互いに分離されているため、
同一基板中に他の半導体素子を作り込んだり、制御回路
等の他の回路を構成する事も可能となる。
【0037】なお、上記二つの実施例では、磁性層を下
部磁性層,中心部磁性層,上部磁性層の3層としたが、
中心部磁性層だけ、または中心部磁性層と下部磁性層あ
るいは上部磁性層との2層構成とすることもできる。ま
た、本実施例では、磁性層端において下部磁性層、中心
部磁性層、上部磁性層を各々スルーホールによって接続
しているが、接続をしないで構成することも可能であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
高周波用薄膜トランスによれば、これまでの個別部品実
装の場合に比べ、大幅な小形化・薄形化が実現できると
同時に、配線の余分な引き回しが低減されることによ
り、スイッチング電源の変換効率の向上、ノイズの低
減、より一層の高周波化が達成できる。さらに、単位薄
膜トランスは整流後の安定した電流を出力するので、一
次巻線を直列に、二次巻線を直並列に接続しても安定に
動作させることができる。従って、任意に一次巻線を直
列に、二次巻線を直並列に接続することにより、所望の
スイッチング電源出力仕様に応じた薄膜トランスブロッ
クを容易に得ることができるため、従来必要としていた
個別設計が不要となり、量産性・信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の実施例1を示す単位
薄膜トランスの平面模式図および断面模式図
【図2】(a)は上記実施例1の単位薄膜トランスの行
程段階別平面模式図(下部導体形成時)、(b)は同じ
く実施例1の単位薄膜トランスの行程段階別平面模式図
(上部導体形成時)
【図3】上記実施例1の単位薄膜トランスの接続例を示
す模式図
【図4】(a)は上記実施例1の単位薄膜トランスの内
部配線を示す概略図、(b)は同じく実施例1の基板上
に作製した薄膜トランスブロックの接続例を示す模式図
【図5】(a),(b),(c)は実施例2を示す単位
薄膜トランスの平面模式図および断面模式図
【図6】(a)は上記実施例2の単位薄膜トランスの行
程段階別平面模式図(下部導体形成時)、(b)は同じ
く実施例2の単位薄膜トランスの行程段階別平面模式図
(上部導体形成時)
【図7】上記実施例2における基板上に作製した薄膜ト
ランスの接続例を示す模式図
【図8】(a)は上記実施例2の単位薄膜トランスの内
部配線を示す概略図、(b)は同じく実施例2の基板上
に作製した薄膜トランスブロックを示す模式図
【図9】(a)は上記実施例2の薄膜トランスブロック
の配線に用いる配線パタンを示す図、(b)はその配線
済みの薄膜トランスブロックを示す模式図
【図10】従来技術による薄膜トランス模式図
【符号の説明】
6,7…薄膜トランス 10…Si基板 11,13,15,17,19,21…絶縁層 12…下部磁性層 14…下部導体 16…中心部磁性層 18…上部導体 20…上部磁性層 22,23…二次側外部接続用端子 24,25,26,27,28…ダイオード接続用端子 29,30…配線パタン 31,34,35…一次側接続端子 32,33…配線パタン 36,37…一次側外部接続用端子 60…Si基板 60a…p+拡散層 61a,61b,61c,61d,61e,61f,6
1g…絶縁層 62…下部磁性層 63…下部導体 64…中心部磁性層 65…上部導体 66…上部磁性層 67,68,69,70…スルーホール 80,81,82,83,84,85…ダイオード電極
端子 90,91,92,93…配線パタン 100,101…一次側外部接続用端子 102,103…二次側外部接続用端子 104,105…一次側外部接続用端子 106,107…二次側外部接続用配線パタン 108,109,110…配線パタン Z…分離領域 D1,D2,D3,D4…ダイオード (A),(C)…単位薄膜トランス (B),(D)…ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/822 H01L 27/04 L 27/04 (72)発明者 柳沢 佳一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 榊原 一彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−98990(JP,A) 特開 昭58−130511(JP,A) 特開 昭62−88354(JP,A) 特開 平1−73658(JP,A) 特開 平2−181961(JP,A) 特開 平4−18717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 30/00 - 38/42 H01L 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つ以上の整流用素子を形成
    した半導体基板上に絶縁層を介して一次巻線と二次巻線
    とを有し、前記絶縁層を通る接続手段を介して前記整流
    用素子の少なくとも一つに前記二次巻線が接続された単
    位薄膜トランスを2以上のj個作成し、mはm≦jの条
    件を満足しj/mが整数となる任意の整数としnはj/
    mに等しい整数として前記j個の単位薄膜トランスをm
    個の単位薄膜トランスから構成されるn組のユニットに
    細分し、前記各ユニット毎に該ユニットに含まれるm個
    の単位薄膜トランスの各一次巻線を直列接続して一次側
    とするとともに、各整流用素子が接続された該m個の単
    位薄膜トランスの二次巻線を該各整流用素子を介して直
    列接続するとともに、前記各二次側を並列接続して構成
    したことを特徴とする高周波用薄膜トランス。
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