JPH0888122A - 多層プリントコイル基板及びその製造方法 - Google Patents

多層プリントコイル基板及びその製造方法

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JPH0888122A
JPH0888122A JP6220672A JP22067294A JPH0888122A JP H0888122 A JPH0888122 A JP H0888122A JP 6220672 A JP6220672 A JP 6220672A JP 22067294 A JP22067294 A JP 22067294A JP H0888122 A JPH0888122 A JP H0888122A
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plated
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cross
holes
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JP6220672A
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Inventor
Akihiro Demura
彰浩 出村
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Publication date
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  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外形カットしたときでも外部接続端子以外の
導体部分が外部に露出することがなく、しかも1ボード
からのピース採取数を増やすことができる多層プリント
コイル基板を提供すること。 【構成】 多層プリントコイル基板1は、複数枚の基材
2を積層してなる積層体3と、コイル6を構成する複数
のスパイラルパターン4と、コイル6の内部領域にある
コア収容孔7と、複数の断面めっきスルーホール10と
を備える。複数のパターン10は、積層体3の内部を通
ってスパイラルパターン4の所定箇所から引き出され
る。引き出された各パターン4と各断面めっきスルーホ
ール10とは、電気的に接続される。従って、この構成
であると、各断面めっきスルーホール10が外部接続端
子として機能しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層プリントコイル基
板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、絶縁加工を施した金属細線を
ボビンに巻きつけ、そのボビンの中にマグネットコアを
収容した巻線コイルが一般的に知られている。この種の
巻線コイルは、マザーボード側のめっきスルーホールに
ピン実装されることにより、例えば電源電圧を変換する
ためのトランス等として機能する。しかし、構造的にみ
て小型化の難しい巻線コイルは、通常、ノートパソコン
やワープロ等のようにダウンサイジング(特に肉薄化)
の要求がある用途には不向きであると考えられている。
【0003】それに対して、近年においては、セラミッ
クス基板やプリント基板の内部にスパイラルパターンに
よってコイルを形成したもの(いわゆるセラミックス積
層コイル基板や多層プリントコイル基板)がいくつか提
案されている。
【0004】図11には、多層プリントコイル基板30
の一例が示されている。多層プリントコイル基板30を
構成している積層体31は、スパイラルパターン32を
有する複数枚の基材33を積層することによって形成さ
れる。各層のスパイラルパターン32は、図示しないイ
ンナーバイアホールによって相互に接続され、その結果
として一次側及び2次側コイルからなる1組のコイルが
構成されている。スパイラルパターン32よりも内側の
領域には、円筒状のコア収容孔34が形成されている。
そのコア収容孔34には、マグネットコア35が収容さ
れている。スパイラルパターン32の所定箇所から引き
出された複数のパターン36は、積層体31の底面に設
けられた複数のパッド37にそれぞれ接続されている。
【0005】このような構成を持つ多層プリントコイル
基板30は、セラミックス積層コイル基板よりも肉薄化
や多巻線化が容易であるため、ノートパソコンやワープ
ロ等のLCD用のコイルとして好適であると考えられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多層プリン
トコイル基板30の製造時には、図12に示されるよう
に、1枚の大きな積層体31の内部に複数の製品を作製
し、後に外形カットによって個々のピースに分割すると
いう、いわゆる多数個どりの手法が採られることがあ
る。また、パッド37に対して金めっき等を施すため
に、通常、積層体31の内部には電解めっき用のめっき
リードパターン38がピース間を横断するように形成さ
れる。
【0007】しかし、めっきリードパターン38を引き
回すためには、ピース間にある程度のスペースを確保し
ておく必要がある。従って、1ボードから採取できるピ
ースの数が少なくなる。また、外形カットを行なった場
合、外部接続端子であるパッド37以外の導体部分(即
ち、めっきリードパターン38)が外部に露出し、モー
ルド型と呼べないものとなる。このため、絶縁性の確保
のためにはマグネットコアに対する絶縁加工が必要にな
り、結果として多層プリントコイル基板30が大型化か
つ高コスト化する。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、外形カットしたときでも
外部接続端子以外の導体部分が外部に露出することがな
く、しかも1ボードからのピース採取数を増やすことが
できる多層プリントコイル基板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、複数枚の基材を積層
してなる積層体と、前記積層体の内部において層状に形
成されることによりコイルを構成するスパイラルパター
ンと、前記各スパイラルパターンよりも内側の領域に形
成されたコア収容孔と、前記積層体の側面に形成された
複数の断面めっきスルーホールとを備え、前記積層体の
内部を通って前記スパイラルパターンの所定箇所から複
数のパターンを引き出し、前記引き出された各パターン
と前記各断面めっきスルーホールとを電気的に接続した
多層プリントコイル基板をその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記積層体は矩形状であり、前記断面めっきスル
ーホールは少なくとも前記積層体の各コーナー部に形成
されていることをその要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の多層プリントコイル基板を製造する方法であって、
前記スパイラルパターンが形成された複数枚の基材を積
層する第1の工程と、前記積層体を複数個のピースにカ
ットするときの外形線上に断面めっきスルーホール形成
用孔を形成する第2の工程と、前記断面めっきスルーホ
ール形成用孔に対するスルーホールめっきを行う第3の
工程と、外形カット及び前記コア収容孔の孔あけを行う
第4の工程とからなる多層プリントコイル基板の製造方
法をその要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によると、コイルを構成
するスパイラルパターンから各引き出しパターンが引き
出され、それらの引き出しパターンが各断面めっきスル
ーホールに対して電気的に接続されている。このため、
各断面めっきスルーホールが外部接続端子として機能す
る。また、従来のパッドが不要になるため、ピース間に
おけるめっきリードパターンの形成も不要になる。
【0013】請求項2に記載の発明によると、例えばマ
ザーボード上に複数のピンを立設した場合、各ピン間に
多層プリントコイル基板を挿し込むことが可能になる。
従って、多層プリントコイル基板が少なくとも4か所で
確実に固定される。
【0014】請求項3に記載の発明によると、第1の工
程では、スパイラルパターンを有する複数枚の基材を積
層することによって、まず多数個どり用の積層体が形成
される。第2の工程では、積層体の所定部分に断面めっ
きスルーホール形成用孔が形成される。第3の工程で
は、断面めっきスルーホール形成用孔に対するスルーホ
ールめっきによって、めっきスルーホールが形成され
る。第4の工程では、積層体に対する外形カット及びコ
ア収容孔の孔あけが行われる。このとき、積層体が複数
個のピースにカットされるとともに、前記めっきスルー
ホールが分割されるこにより、各ピースの側壁面に断面
めっきスルーホールが形成される。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明を具体化した実施例1の多層
プリントコイル基板1を図1〜図7に基づき詳細に説明
する。
【0016】図1,図2,図4に示されるように、多層
プリントコイル基板1は、略正方形状をした複数枚の基
材2を積層してなる積層体3によって構成されている。
この実施例では、ガラスエポキシ等からなる5枚の基材
2によって1つの積層体3が構成されている。前記複数
枚の基材2のうち最外層に位置するものを除く4枚の基
材2の表面には、プリント配線技術によりそれぞれ微細
なスパイラルパターン4が形成されている。各層のスパ
イラルパターン4は、図4に示されるように、インナー
バイアホール5によって相互に接続されている。従っ
て、これらのスパイラルパターン4によって、積層体3
の内部に1次側及び2次側のコイル6が構成されてい
る。なお、本実施例では、各層毎のスパイラルパターン
4の巻数は約70回であり、そのL/Sは75μm/7
5μmである。
【0017】図1,図2,図4に示されるように、各層
のスパイラルパターン4よりも内側の領域には、円筒状
のコア収容孔7が形成されている。そのコア収容孔7に
は、特に絶縁加工等が施されていないマグネットコア8
が収容されている。スパイラルパターン4(即ちコイル
6)の所定の箇所からは、コーナー部に向かって引き出
しパターン9が4本引き出されている。
【0018】図1,図2に示されるように、積層体3に
おける各コーナー部の側面には、それぞれ断面めっきス
ルーホール10が設けられている。各断面めっきスルー
ホール10は、通常のめっきスルーホールを軸線方向に
沿って4分割した形状を呈している。図3に示されるよ
うに、各引き出しパターン9の先端部は、断面めっきス
ルーホール10に形成されためっき膜11に到達してい
る。従って、前記コイル6と各断面めっきスルーホール
10とは、各引き出しパターン9を介して電気的に接続
された状態にある。
【0019】図1,図2,図4には、以上のように構成
された多層プリントコイル基板1を表面実装するための
マザーボード12が示されている。このマザーボード1
2において多層プリントコイル基板1の各断面めっきス
ルーホール10に対応する位置には、めっきスルーホー
ル13が形成されている。各めっきスルーホール13上
には、積層体3の厚さとほぼ同程度の高さを有するピン
14が立設されている。これらのピン14の底部は、め
っきスルーホール13のランドに接合されるために偏平
な形状を有している。図2に示されるように、多層プリ
ントコイル基板1は、前記ピン14間に挿し込まれるこ
とによって、マザーボード12上に固定される。そし
て、この状態で各ピン14と各断面めっきスルーホール
10とをはんだ付けすることにより、両者が互いに接合
される。
【0020】次に、実施例1の多層プリントコイル基板
1を製造する手順の一例を図5〜図7に基づいて説明す
る。まず、サブトラクティブ法等のような従来公知の方
法によって、基材2の表面にスパイラルパターン4や引
き出しパターン9等を形成する。この実施例ではいわゆ
る多数個どりの手法が採られるため、前記スパイラルパ
ターン4等は基材2上における複数の箇所に形成され
る。また、層間接続用のインナーバイアホール5もこの
段階で形成される。次に各スパイラルパターン4が層状
になるように各基材2を積層した後、押圧治具によって
ラミネートを行う(第1の工程)。その結果、図5に示
されるように、内部に複数個のコイル6を備えた一枚の
大きな積層体3が作製される。なお、図5における二点
鎖線は、積層体3を複数個のピースにカットするときの
外形線L1 を表している。そして、各引き出しパターン
9の先端部は、前記外形線L1 の交差する点に集中して
いる。
【0021】次いで、図6に示されるように、積層体3
において前記外形線L1 が交差する位置に、パンチング
加工やドリル加工等によって、断面めっきスルーホール
形成用孔を形成する(第2の工程)。本実施例では、直
径200μm〜700μm程度の断面円形状の貫通孔が
形成される。その結果、断面めっきスルーホール形成用
孔の内壁面に各引き出しパターン9の先端部が露出す
る。その後、無電解銅めっき浴を用いて、断面めっきス
ルーホール形成用孔に対するスルーホールめっきを行う
(第3の工程)。この結果、図3,図6に示されるよう
に、厚さ15μm〜40μm程度のめっき膜11を備え
ためっきスルーホール15が形成される。
【0022】次いで、図7に示されるように、スパイラ
ルパターン4の内側の領域に対する孔あけ加工を行うこ
とによって、断面略円形状のコア収容孔7を形成する。
その後、前記外形線L1 に沿って積層体3の外形カット
を行う(第4の工程)。すると、1枚の積層体3から複
数枚の製品ピースが得られる。このとき、前記めっきス
ルーホール15が4分割されることによって、個々のピ
ースにおいてコーナー部となる箇所に断面めっきスルー
ホール10が形成される。最後に、コア収容孔7内には
マグネットコア8が収容される。以上の手順を経ること
によって、図1に示されるような多層プリントコイル基
板1が製造される。
【0023】さて、本実施例によると、各引き出しパタ
ーン9と各パッドとを接続する従来の構成とは異なり、
各引き出しパターン9と各断面めっきスルーホール10
とを接続するという構成が採られている。つまり、パッ
ドの代わりに断面めっきスルーホール10が外部接続端
子として機能する。また、本実施例によると、各断面め
っきスルーホール10以外の導体部分が積層体3の外部
に露出することはない。従って、モールド型の多層プリ
ントコイル基板1が得られることになり、マグネットコ
ア8に対する絶縁加工が不要になる。よって、多層プリ
ントコイル基板1の大型化や高コスト化を回避すること
ができる。
【0024】また、パッドに対する金めっきが不要にな
るため、めっきリードパターンをピース間に引き回す必
要もなくなる。ゆえに、ピース間のスペースをそれほど
大きく確保する必要がなくなり、1ボードから採取でき
るピースの数も従来に比べて増加する。逆に同じ大きさ
のピースであれば、従来のものに比べて多巻線化を達成
することが容易になる。
【0025】さらに、本実施例では積層体3の4つのコ
ーナー部にそれぞれ断面めっきスルーホール10が設け
られている。よって、マザーボード12上に立設された
複数のピン14間に、多層プリントコイル基板1を挿し
込むことができる。従って、多層プリントコイル基板1
が4か所で確実に固定される。ゆえに、マザーボード1
2への実装が容易になりかつ接続信頼性の向上も図られ
る。また、電気的接続を図る場合にはんだ付けを省略す
ることもできる。従って、実装後において部品交換等を
行うことも可能である。
【0026】また、本実施例の製造方法であると、外形
カットを行う際に断面めっきスルーホール10も形成す
ることができるため、比較的容易に所望の多層プリント
コイル基板1を製造することができる。 〔実施例2〕次に、実施例2の多層プリントコイル基板
21を図8に基づいて説明する。なお、実施例1と同じ
構成については、同一の番号を付す代わりにその詳細な
説明を省略する。
【0027】図8に示されるように、本実施例の場合、
積層体3の4つのコーナー部の側面に加えて、さらに2
箇所に断面めっきスルーホール10が設けられている。
即ち、あらたに設けられた2つの断面めっきスルーホー
ル10は、前記外形線L1 上かつ隣接するコーナー部と
コーナー部とのほぼ中間点に位置している。そして、こ
れらの断面めっきスルーホール10は、通常のめっきス
ルーホールを中心軸線に沿って2分割した形状を呈して
いる。勿論、これらの断面めっきスルーホール10に対
しても引き出しパターン9が電気的に接続されている。
【0028】この多層プリントコイル基板21を表面実
装するためのマザーボード12側には、めっきスルーホ
ール13が6つ形成されている。各めっきスルーホール
13内には、ピン22が6本立設されている。ただし、
実施例2において使用されるピン22の底部は、実施例
1のように偏平状には形成されていない。各ピン22の
底部は、いずれもめっきスルーホール13内に嵌入され
ている。以上のような構成であっても、前記実施例1と
同様の作用効果を奏する。なお、この実施例のような嵌
入型のピン22であると、実施例1のような非嵌入型の
ピン10に比べて、ピン22とマザーボード12との固
定強度が強くなる。また、このようなピン22である
と、はんだ付けを省略した実装方法を採るときにも有利
である。
【0029】さらに、断面めっきスルーホール10を増
設しているため、1次側コイルまたは2次側コイルから
のタップの引き出しや、スイッチング用コイルの設置等
が可能になる。
【0030】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、例えば次のように変更することが可能で
ある。 (1) 図9に示される別例1のように、4層板である
マザーボード23側の内層に形成されたスパイラルパタ
ーン24と、多層プリントコイル基板1側のスパイラル
パターン4とを組合わせて1組のコイル(例えば、1次
側コイルと2次側コイル)6を形成してもよい。勿論、
多層プリントコイル基板1側に1次側コイルと2次側コ
イルとを形成し、マザーボード23側にスイッチング用
コイルを形成してもよい。なお、別例1においては、マ
ザーボード23側のスパイラルパターン24の内側領域
にもコア収容孔25が形成されている。そして、そのコ
ア収容孔25と多層プリントコイル基板1側のコア収容
孔7との中に、1つのマグネットコア8が収容されてい
る。このような構成であると、全体の肉薄化またはコイ
ル6の多巻線化を達成することができる。
【0031】(2) 図10に示される別例2のよう
に、マザーボード12側のめっきスルーホール13に対
してピン26を嵌入させるとともに、それらのピン26
の両端をマザーボード12から突出させてもよい。この
ような構成であると、マザーボード12の両面に多層プ
リントコイル基板1を表面実装することができる。ま
た、一対の多層プリントコイル基板1によって1組のコ
イル(例えば、一方を1次側コイル,他方を2次側コイ
ルにする等)6を構成することも可能である。この場
合、前記別例1のときと同様に、全体の肉薄化またはコ
イル6の多巻線化を達成することができる。
【0032】(3) ガラスエポキシ以外のものを基材
2として使用してもよい。 (4) 多層プリントコイル基板1,21は正方形状で
なくてもよく、例えば三角形状、長方形状、台形状、六
角形状、八角形状などでもよい。また、必ずしも矩形状
でなくてもよい。
【0033】(5) 実施例1,2において、断面めっ
きスルーホール10は、必ずしも全てのコーナー部に設
置される必要があるわけではない。従って、必要に応じ
て、4つあるコーナー部のうちの2個または3個に断面
めっきスルーホール10を形成した構成であっても勿論
構わない。また、実施例2において、コーナー部間に位
置する断面めっきスルーホール10の設置数等も任意に
変更することが可能である。
【0034】(6) 断面めっきスルーホール10は必
ずしも断面円形状でなくてもよく、楕円等のような他の
断面形状であってもよい。 (7) 例えば外形カットの後にコア収容孔7の孔あけ
を行うなど、実施例1とは若干異なる製造手順を採用し
てもよい。
【0035】(8) 実施例1において、ピン14を立
てる場所は必ずしもめっきスルーホール13のランドで
なくてもよい。例えばマザーボード12上に形成された
パッドや配線パターン等でも構わない。
【0036】(9) 断面めっきスルーホール10を介
してスパイラルパターン4どうしの層間の接続を図って
もよい。 (10) 断面めっきスルーホール10の数とピン1
4,22の数は、必ずしも一致していなくてもよい。例
えば、電気的接続に関与しないピン14,22を設けて
おいてもよい。
【0037】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 少なくとも片面に実装された多層プリントコイ
ル基板側のスパイラルパターンと、マザーボード側に形
成されたスパイラルパターンとを組合せて1組のコイル
を形成したプリント配線板。この構成であると、全体の
肉薄化またはコイルの多巻線化を達成できる。
【0038】(2) 技術的思想(1)において、マザ
ーボード側に形成されたスパイラルパターンの内側領域
にコア収容孔を形成するとともに、そのコア収容孔と多
層プリントコイル基板側のコア収容孔との中に1つのマ
グネットコアを収容したプリント配線板。この構成であ
ると、全体の肉薄化またはコイルの多巻線化をよりいっ
そう達成できる。
【0039】(3) 請求項1において、断面めっきス
ルーホールからめっき膜を省略した多層プリントコイル
基板。この構成であると、より製造工程を簡略化でき
る。なお、本明細書中において使用した技術用語を次の
ように定義する。
【0040】「断面めっきスルーホール: めっきスル
ーホールを軸線方向に沿って分割することによって得ら
れるスルーホールをいう。」
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載の発明によれば、外形カットしたときでも外部接続端
子以外の導体部分が外部に露出することがなく、しかも
1ボードからのピース採取数を増やすことができる。特
に請求項2に記載の発明によれば、多層プリントコイル
基板をマザーボードに対し確実に固定することができる
ため、接続信頼性の向上等が図られる。請求項3に記載
の発明によれば、上記のような優れた多層プリントコイ
ル基板を比較的容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の多層プリントコイル基板とマザー
ボードとを示す部分概略斜視図である。
【図2】 同じくその実装状態を示す斜視図である。
【図3】 断面めっきスルーホールを示す部分拡大斜視
図である。
【図4】 実装状態を示す部分概略断面図である。
【図5】 製造手順を説明するための部分概略平面図で
ある。
【図6】 製造手順を説明するための部分概略平面図で
ある。
【図7】 製造手順を説明するための部分概略平面図で
ある。
【図8】 別例1を示す部分概略斜視図である。
【図9】 別例2を示す部分概略断面図である。
【図10】 別例3を示す部分概略断面図である。
【図11】 従来の多層プリントコイル基板を示す概略
斜視図である。
【図12】 同じくその製造手順を示す部分概略平面図
である。
【符号の説明】
1,21…多層プリントコイル基板、2…基材、3…積
層体、4…スパイラルパターン、6…コイル、7…コア
収容孔、9…引き出しパターン、10…断面めっきスル
ーホール、L1 …外形線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の基材を積層してなる積層体と、前
    記積層体の内部において層状に形成されることによりコ
    イルを構成するスパイラルパターンと、前記各スパイラ
    ルパターンよりも内側の領域に形成されたコア収容孔
    と、前記積層体の側面に形成された複数の断面めっきス
    ルーホールとを備え、前記積層体の内部を通って前記ス
    パイラルパターンの所定箇所から複数のパターンを引き
    出し、前記引き出された各パターンと前記各断面めっき
    スルーホールとを電気的に接続した多層プリントコイル
    基板。
  2. 【請求項2】前記積層体は矩形状であり、前記断面めっ
    きスルーホールは少なくとも前記積層体の各コーナー部
    に形成されている請求項1に記載の多層プリントコイル
    基板。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の多層プリントコイル基板
    を製造する方法であって、前記スパイラルパターンが形
    成された複数枚の基材を積層する第1の工程と、前記積
    層体を複数個のピースにカットするときの外形線上に断
    面めっきスルーホール形成用孔を形成する第2の工程
    と、前記断面めっきスルーホール形成用孔に対するスル
    ーホールめっきを行う第3の工程と、外形カット及び前
    記コア収容孔の孔あけを行う第4の工程とからなる多層
    プリントコイル基板の製造方法。
JP6220672A 1994-09-14 1994-09-14 多層プリントコイル基板及びその製造方法 Pending JPH0888122A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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