JPH0713045B2 - 2.5−ジフルオロフェノ−ル誘導体 - Google Patents
2.5−ジフルオロフェノ−ル誘導体Info
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- JPH0713045B2 JPH0713045B2 JP14339487A JP14339487A JPH0713045B2 JP H0713045 B2 JPH0713045 B2 JP H0713045B2 JP 14339487 A JP14339487 A JP 14339487A JP 14339487 A JP14339487 A JP 14339487A JP H0713045 B2 JPH0713045 B2 JP H0713045B2
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- Japan
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- difluoro
- difluorophenol
- mixture
- formula
- acid
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中、Xはニトロ基またはアミノ基を表す。) で表される2.5−ジフルオロフェノール誘導体に関す
る。
る。
本発明の2.5−ジフルオロフェノール誘導体は、農薬特
に殺虫剤の合成原料としての用途が期待される化合物で
ある。
に殺虫剤の合成原料としての用途が期待される化合物で
ある。
前記一般式〔I〕で表される2.5−ジフルオロフェノー
ル誘導体は、含フッ素化合物が農薬とくに殺虫剤の合成
原料としての用途を有するにもかかわらず(浦 康一、
化学工業、38,176(1987).および、根岸 章、ファイ
ンケミカルズ,13,No1,3(1984)参照)、全く合成例が
報告されていない文献未記載の新規化合物である。
ル誘導体は、含フッ素化合物が農薬とくに殺虫剤の合成
原料としての用途を有するにもかかわらず(浦 康一、
化学工業、38,176(1987).および、根岸 章、ファイ
ンケミカルズ,13,No1,3(1984)参照)、全く合成例が
報告されていない文献未記載の新規化合物である。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、収率良く一般式
〔I〕で表される2.5−ジフルオロフェノール誘導体を
製造することに成功し、本発明を完成した。
〔I〕で表される2.5−ジフルオロフェノール誘導体を
製造することに成功し、本発明を完成した。
本発明の前記一般式〔I〕で表される2.5−ジフルオロ
フェノール誘導体は、下記の〔A〕、〔B〕、〔C〕の
合成工程により製造できる。
フェノール誘導体は、下記の〔A〕、〔B〕、〔C〕の
合成工程により製造できる。
〔A工程〕 本工程は、式〔II〕で表される市販の2.5−ジフルオロ
フェノール誘導体をニトロ化し、式〔Ia〕で表される本
発明の化合物である2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェ
ノールを製造するものである。
フェノール誘導体をニトロ化し、式〔Ia〕で表される本
発明の化合物である2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェ
ノールを製造するものである。
本工程に用いられるニトロ化剤としては、硝酸−硫酸の
混合物(混酸)、硝酸と無水酢酸の混合物、硝酸と酢酸
の混合物、硝酸カリウムあるいは硝酸ナトリウムとトリ
フルオロ酢酸の混合物など、芳香環のニトロ化に通常用
いられる試剤(新実験化学講座14巻、有機化合物の合成
と反応〔III〕、pp1261−1300.参照)が使用できるが、
好ましくは、硝酸と酢酸の混合物あるいは硝酸カリウム
とトリフルオロ酢酸の混合物が用いられる。
混合物(混酸)、硝酸と無水酢酸の混合物、硝酸と酢酸
の混合物、硝酸カリウムあるいは硝酸ナトリウムとトリ
フルオロ酢酸の混合物など、芳香環のニトロ化に通常用
いられる試剤(新実験化学講座14巻、有機化合物の合成
と反応〔III〕、pp1261−1300.参照)が使用できるが、
好ましくは、硝酸と酢酸の混合物あるいは硝酸カリウム
とトリフルオロ酢酸の混合物が用いられる。
この場合、反応は無溶媒で−30〜100℃の温度で円滑に
進行する。
進行する。
本工程は、市販の2.5−ジフルオロアニリンから容易に
合成できる式〔III〕で表される2.5−ジフルオロ−4−
ニトロアニリン(参考例参照)をジアゾ化し、生成する
ジアゾニウム塩を分離することなく分解して式〔Ia〕で
表される本発明の化合物である2.5−ジフルオロ−4−
ニトロフェノールを製造するものである。
合成できる式〔III〕で表される2.5−ジフルオロ−4−
ニトロアニリン(参考例参照)をジアゾ化し、生成する
ジアゾニウム塩を分離することなく分解して式〔Ia〕で
表される本発明の化合物である2.5−ジフルオロ−4−
ニトロフェノールを製造するものである。
ジアゾ化は、希硫酸または塩酸中亜硝酸ナトリウムを用
いる方法など芳香族アミンをジアゾニウム塩にする場合
に通常用いられる方法〔新実験化学講座14巻、有機化合
物の合成と反応〔III〕、pp1565−1573.参照)で行うこ
とができ、また、ジアゾニウム塩の分解による式〔Ia〕
で表される2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェノールの
製造は、水中、あるいは希硫酸中加熱する方法、硝酸第
二銅と酸化第一銅の混合物を含む水溶液中で分解する方
法、太陽光などの光を照射する方法など通常芳香族アミ
ン由来のジアゾニウム塩を分解してフェノール誘導体を
製造するのに用いられる方法(新実験化学講座14巻、有
機化合物の合成と反応〔I〕、pp537−538.参照)で行
うことができる。最も好ましい式〔III〕で表される2.5
−ジフルオロ−4−ニトロアニリンのジアゾ化は、20〜
70%硫酸中亜硝酸ナトリウムを用いて−20〜20℃で行わ
れ、また、生成したジアゾニウム塩の分解による式〔I
a〕で表される2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール
の製造は、20−70%硫酸中に溶解しているジアゾニウム
塩を分離することなく硝酸第二銅と酸化第一銅の水溶液
に加えた後、反応液を0〜30℃で撹拌することによって
行われる。
いる方法など芳香族アミンをジアゾニウム塩にする場合
に通常用いられる方法〔新実験化学講座14巻、有機化合
物の合成と反応〔III〕、pp1565−1573.参照)で行うこ
とができ、また、ジアゾニウム塩の分解による式〔Ia〕
で表される2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェノールの
製造は、水中、あるいは希硫酸中加熱する方法、硝酸第
二銅と酸化第一銅の混合物を含む水溶液中で分解する方
法、太陽光などの光を照射する方法など通常芳香族アミ
ン由来のジアゾニウム塩を分解してフェノール誘導体を
製造するのに用いられる方法(新実験化学講座14巻、有
機化合物の合成と反応〔I〕、pp537−538.参照)で行
うことができる。最も好ましい式〔III〕で表される2.5
−ジフルオロ−4−ニトロアニリンのジアゾ化は、20〜
70%硫酸中亜硝酸ナトリウムを用いて−20〜20℃で行わ
れ、また、生成したジアゾニウム塩の分解による式〔I
a〕で表される2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール
の製造は、20−70%硫酸中に溶解しているジアゾニウム
塩を分離することなく硝酸第二銅と酸化第一銅の水溶液
に加えた後、反応液を0〜30℃で撹拌することによって
行われる。
本工程は、式〔Ia〕で表される2.5−ジフルオロ−4−
ニトロフェノールを還元し、式〔Ib〕で表される本発明
の化合物である2.5−ジフルオロ−4−アミノフェノー
ルを製造するものである。
ニトロフェノールを還元し、式〔Ib〕で表される本発明
の化合物である2.5−ジフルオロ−4−アミノフェノー
ルを製造するものである。
還元は、希塩酸中塩化第一錫を用いる方法、希塩酸また
は酢酸中鉄粉を用いる方法、パラジウム炭素、ジクロロ
ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)などの
存在下水素化ホウ素ナトリウムで還元する方法、パラジ
ウム炭素、白金、ロジウム、ラネ−ニッケルなどを触媒
として接触還元する方法など芳香族ニトロ基をアミノ基
に変換する場合に通常用いられる方法(新実験化学講座
15巻、酸化と還元〔II〕.参照)が用いられるが、好ま
しくは、パラジウム炭素存在下接触還元する方法で行わ
れる。
は酢酸中鉄粉を用いる方法、パラジウム炭素、ジクロロ
ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)などの
存在下水素化ホウ素ナトリウムで還元する方法、パラジ
ウム炭素、白金、ロジウム、ラネ−ニッケルなどを触媒
として接触還元する方法など芳香族ニトロ基をアミノ基
に変換する場合に通常用いられる方法(新実験化学講座
15巻、酸化と還元〔II〕.参照)が用いられるが、好ま
しくは、パラジウム炭素存在下接触還元する方法で行わ
れる。
この接触還元に際しての溶媒としては、反応に関与しな
いものならばいかなる溶媒も使用できるが、好ましく
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノールなどのアルコール系溶媒、エーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒などが用
いられる。反応は常圧下室温で進行する。
いものならばいかなる溶媒も使用できるが、好ましく
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノールなどのアルコール系溶媒、エーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒などが用
いられる。反応は常圧下室温で進行する。
以下、実施例および参考例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
実施例 1 濃硝酸(0.6ml,8.1mmol)と酢酸(4ml)の混合液を−20
℃に冷却し、市販の2.5−ジフルオロフェノール(500m
g,3.8mmol)の酢酸溶液(1ml)を滴下した。昇温して−
10℃で20分間撹拌した後、さらに氷冷下反応液が黄色を
呈するまで1時間撹拌した。反応液を氷冷した酢酸エチ
ルと水の混合液に注加し、上層の酢酸エチル層を分取し
た。
℃に冷却し、市販の2.5−ジフルオロフェノール(500m
g,3.8mmol)の酢酸溶液(1ml)を滴下した。昇温して−
10℃で20分間撹拌した後、さらに氷冷下反応液が黄色を
呈するまで1時間撹拌した。反応液を氷冷した酢酸エチ
ルと水の混合液に注加し、上層の酢酸エチル層を分取し
た。
水層をさらに酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて飽
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧にて留去した。
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧にて留去した。
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル:塩化メチレン−メタノール100:1)で分離し、2.5−
ジフルオロ−4−ニトロフェノール(359mg,53%)を得
た。このものをクーゲルロールにて蒸留し(170℃,1mmH
g)、分析サンプル(312mg,46%)を淡黄色結晶として
得た。
ル:塩化メチレン−メタノール100:1)で分離し、2.5−
ジフルオロ−4−ニトロフェノール(359mg,53%)を得
た。このものをクーゲルロールにて蒸留し(170℃,1mmH
g)、分析サンプル(312mg,46%)を淡黄色結晶として
得た。
融点:90−91℃ IR(KBr):3300,1610,1340cm-1. NMR(CDCl3):δ=6.20(1H,brs,OH),6.97(1H,dd,J
=12および6Hz,C6−H),7.97〔1H,dd,J=12および6Hz,
C3−H). Mass m/e:175(M+).145,129. 実施例 2 硝酸カリウム(777mg,7.7mmol)をトリフルオロ酢酸(8
ml)に溶解し、−20℃に冷却後、市販の2.5−ジフルオ
ロフェノール(500mg,3.8mmol)のトリフルオロ酢酸溶
液(2ml)を滴下した。反応液を−20℃で20分間撹拌し
た後、氷冷した酢酸エチルと水の混合液に注加し、以下
実施例1と同様に処理した。
=12および6Hz,C6−H),7.97〔1H,dd,J=12および6Hz,
C3−H). Mass m/e:175(M+).145,129. 実施例 2 硝酸カリウム(777mg,7.7mmol)をトリフルオロ酢酸(8
ml)に溶解し、−20℃に冷却後、市販の2.5−ジフルオ
ロフェノール(500mg,3.8mmol)のトリフルオロ酢酸溶
液(2ml)を滴下した。反応液を−20℃で20分間撹拌し
た後、氷冷した酢酸エチルと水の混合液に注加し、以下
実施例1と同様に処理した。
カラムクロマトグラフィーで分離した後、クーゲルロー
ルで蒸留し、ほぼ純粋な2.5−ジフルオロ−4−ニトロ
フェノールを淡黄色結晶(363mg,54%)として得た。こ
のもののNMRスペクトルは実施例1に記載したものと一
致した。
ルで蒸留し、ほぼ純粋な2.5−ジフルオロ−4−ニトロ
フェノールを淡黄色結晶(363mg,54%)として得た。こ
のもののNMRスペクトルは実施例1に記載したものと一
致した。
参考例 1 市販の2.5−ジフルオロアニリン(7.11g,55mmol)を酢
酸(5ml)に溶解し、無水酢酸(5ml)を滴下後30分間加
熱還流した。
酸(5ml)に溶解し、無水酢酸(5ml)を滴下後30分間加
熱還流した。
反応液を氷水(100ml)中に注加し、析出した無色固体
を濾取しよく水洗した。減圧乾燥して2.5−ジフルオロ
アセトアニリドを無色結晶(8.68g,92%)として得た。
を濾取しよく水洗した。減圧乾燥して2.5−ジフルオロ
アセトアニリドを無色結晶(8.68g,92%)として得た。
融点:125−125.5℃ NMR(CDCl3):2.21(3H,s,COCH3),6.5−6.8(1H,m,C3
−orC4−H),6.8−7.2(1H,m,C4−orC3−H),8.0−8.
3(1H,m,C6−H). 参考例 2 2.5−ジフルオロアセトアニリド(5.91g,35mmol)を酢
酸(4.7ml)と濃硫酸(9.5ml)の混合物に溶解し、−25
℃にて撹拌した。内温5℃以下で発煙硝酸(1.9ml)を1
5分かけてゆっくり滴下後、25℃以下で30分間撹拌し
た。反応液を氷水(150ml)中に注加し、析出した固体
を濾取、水洗、乾燥して、2.5−ジフルオロ−4−ニト
ロアセトアニリドを黄色結晶(5.71g,76%)として得
た。
−orC4−H),6.8−7.2(1H,m,C4−orC3−H),8.0−8.
3(1H,m,C6−H). 参考例 2 2.5−ジフルオロアセトアニリド(5.91g,35mmol)を酢
酸(4.7ml)と濃硫酸(9.5ml)の混合物に溶解し、−25
℃にて撹拌した。内温5℃以下で発煙硝酸(1.9ml)を1
5分かけてゆっくり滴下後、25℃以下で30分間撹拌し
た。反応液を氷水(150ml)中に注加し、析出した固体
を濾取、水洗、乾燥して、2.5−ジフルオロ−4−ニト
ロアセトアニリドを黄色結晶(5.71g,76%)として得
た。
エタノールより再結晶し、純粋な2.5−ジフルオロ−4
−ニトロアセトアニリドを黄色結晶(4.44g,59%)とし
て得た。
−ニトロアセトアニリドを黄色結晶(4.44g,59%)とし
て得た。
融点:194−196℃ NMR(CDCl3):δ=2.31(3H,s,COCH3),7.5〜7.8(1H,
brs,NH),7.95〔1H,dd,J=10.5および6.3H2,C6−H),
8.57(1H,dd,J=12.9および6.6Hz,C3−H) 参考例 3 2.5−ジフルオロ−4−ニトロアセトアニリド(2.02g,
9.3mmol)を1N硫酸(80ml)に懸濁し、1.5時間加熱還流
した。
brs,NH),7.95〔1H,dd,J=10.5および6.3H2,C6−H),
8.57(1H,dd,J=12.9および6.6Hz,C3−H) 参考例 3 2.5−ジフルオロ−4−ニトロアセトアニリド(2.02g,
9.3mmol)を1N硫酸(80ml)に懸濁し、1.5時間加熱還流
した。
放冷後、析出した固体を濾取、水洗、乾燥し、2.5−ジ
フルオロ−4−ニトロアニリンを黄色結晶(1.57g,96
%)として得た。
フルオロ−4−ニトロアニリンを黄色結晶(1.57g,96
%)として得た。
融点:158.5〜160℃ NMR(CDCl3):δ=4.1〜5.0(2H,brs,NH2),6.51(1H,
dd,J=12および7H2,C6−H),7.80(1H,dd,J=11および
7Hz,C3−H). 実施例 3 2.5−ジフルオロ−4−ニトロアニリン(177m0,1.0mmo
l)を濃硫酸(2.5g)に溶解後水冷した。氷(2.5g)を
加えた後,亜硝酸ナトリウム(91mg,1.3mmol)の水溶液
(1ml)を滴下した。
dd,J=12および7H2,C6−H),7.80(1H,dd,J=11および
7Hz,C3−H). 実施例 3 2.5−ジフルオロ−4−ニトロアニリン(177m0,1.0mmo
l)を濃硫酸(2.5g)に溶解後水冷した。氷(2.5g)を
加えた後,亜硝酸ナトリウム(91mg,1.3mmol)の水溶液
(1ml)を滴下した。
反応液が透明になった後さらに5分間撹拌し、酸性硫酸
2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェニルジアゾニウムの
希硫酸溶液を得た。このものに硝酸第二銅3水和物(2
4.8g,0.10mol)の水溶液(45ml)と酸化第一銅(137mg,
0.96mmol)を順次加え、反応液を室温で、3時間撹拌し
た。ジアゾニウム塩の分解を確認した後、エーテルで抽
出した。エーテル抽出液を水洗、無水硫酸マグネシウム
乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル:ベンゼン−酢酸エチル(10:1)→酢酸
エチル)にて精製し、2.5−ジフルオロ−4−ニトロフ
ェノール(31mg,17%)を得た。
2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェニルジアゾニウムの
希硫酸溶液を得た。このものに硝酸第二銅3水和物(2
4.8g,0.10mol)の水溶液(45ml)と酸化第一銅(137mg,
0.96mmol)を順次加え、反応液を室温で、3時間撹拌し
た。ジアゾニウム塩の分解を確認した後、エーテルで抽
出した。エーテル抽出液を水洗、無水硫酸マグネシウム
乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル:ベンゼン−酢酸エチル(10:1)→酢酸
エチル)にて精製し、2.5−ジフルオロ−4−ニトロフ
ェノール(31mg,17%)を得た。
このもののNMRおよびマススペクトルは、実施例1のも
のと一致した。
のと一致した。
実施例 4 2.5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール(130mg,0.74m
mol)をエタノール(13ml)に溶解し、5%パラジウム
炭素(65mg)を加えた後水素雰囲気下常圧にて1時間撹
拌した。触媒を濾去後濾液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エ
チルに溶解した。酢酸エチル溶液を飽和食塩水で洗浄後
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧溜去した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル:塩化メチレン→
塩化メチレン−メタノール50:1)にて精製し、2.5−ジ
フルオロ−4−アミノフェノール(91.3mg,74%)を得
た。このものをクーゲルロールにて蒸溜し、(180℃,1m
mHg)、分析サンプルを無色結晶(79.1mg,64%)として
得た。
mol)をエタノール(13ml)に溶解し、5%パラジウム
炭素(65mg)を加えた後水素雰囲気下常圧にて1時間撹
拌した。触媒を濾去後濾液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エ
チルに溶解した。酢酸エチル溶液を飽和食塩水で洗浄後
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧溜去した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル:塩化メチレン→
塩化メチレン−メタノール50:1)にて精製し、2.5−ジ
フルオロ−4−アミノフェノール(91.3mg,74%)を得
た。このものをクーゲルロールにて蒸溜し、(180℃,1m
mHg)、分析サンプルを無色結晶(79.1mg,64%)として
得た。
融点:125−130℃で昇華. NMR(CDCl3):δ=3.55(2H,brs,NH2),4.70(1H,.br
s,OH),6.60(1H,dd,J=12および8Hz,C3−H),6.77(1
H,dd,J=12および8Hz,C6−H). IR(KBr):3400,3300,3000cm-1. Mass m/e:146,145(M+).
s,OH),6.60(1H,dd,J=12および8Hz,C3−H),6.77(1
H,dd,J=12および8Hz,C6−H). IR(KBr):3400,3300,3000cm-1. Mass m/e:146,145(M+).
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Xはニトロ基またはアミノ基を表す。) で表される2.5−ジフルオロフェノール誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14339487A JPH0713045B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 2.5−ジフルオロフェノ−ル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14339487A JPH0713045B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 2.5−ジフルオロフェノ−ル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63310850A JPS63310850A (ja) | 1988-12-19 |
JPH0713045B2 true JPH0713045B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=15337742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14339487A Expired - Lifetime JPH0713045B2 (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | 2.5−ジフルオロフェノ−ル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713045B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10341533A1 (de) | 2003-09-09 | 2005-03-31 | Bayer Chemicals Ag | Verfahren zur Herstellung von halogenhaltigen 4-Aminophenolen |
-
1987
- 1987-06-10 JP JP14339487A patent/JPH0713045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63310850A (ja) | 1988-12-19 |
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