JPH07130454A - スパ−クプラグ - Google Patents
スパ−クプラグInfo
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- JPH07130454A JPH07130454A JP5276853A JP27685393A JPH07130454A JP H07130454 A JPH07130454 A JP H07130454A JP 5276853 A JP5276853 A JP 5276853A JP 27685393 A JP27685393 A JP 27685393A JP H07130454 A JPH07130454 A JP H07130454A
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Abstract
クプラグを提供することを目的とするものである。 【構成】 第1スパ−クギャップ12-1の大きさをg1m
m,第2スパ−クギャップ12-2の大きさをg2mm,中心
電極5の先端面5aの周囲部5iと前記第2接地電極3-2の先
端面3-2aの外側端部3-2bとの最短距離をg3mm、前記中
心電極5の先端部5fの径をd1mm,前記中心電極5の本体
の径をd2mm、前記中心電極5の該電極5の同軸方向かつ
前記第2接地電極3-2の外側への突出長さをhmmとする
時、 【数1】g3≧1.2・g1 【数2】g2≦g3−(d2−d1)/2 【数3】g1≦g2≦1.6 【数4】0≦h≦2 を満足する構成とすることで目的を達成するものであ
る。
Description
して用いられるスパ−クプラグに関するものである。
内燃機関においては、環境問題或いは地球資源問題に対
するグロ−バルな立場から、燃費低減が強力に推進され
てきている。その具体的手段として、特にガソリンエン
ジンでは、高圧縮化、希薄混合気によるリ−ンバ−ン化
等により対応がなされてきている。しかしながら、これ
らの対応によりスパ−クプラグの放電電圧が、非常に高
くなる傾向にある。
−タを使わないDLI(Distributor Less Ignition)シ
ステム、ユニット点火システム及びダイオ−ド分配点火
システムが、採用されてきている。前記DLIシステム
及び前記ダイオ−ド分配点火システムにおいては、1個
の点火コイルでもって2気筒同時に放電させるために、
一方のスパ−クプラグは中心電極側が、高電位となる放
電(以下、プラス極性と言う)であり、他方は中心電極
側が、低電位となる放電(以下、マイナス極性と言う)
となる(尚、ディストリビュ−タを使った従来方式の点
火システムは、マイナス極性である)。ここで、前記プ
ラス極性に必要な放電電圧は、前記マイナス極性に必要
な放電電圧に対して非常に高くなる。
て持ち上がってきているのであるが、このような放電電
圧を低減するための技術として、特開昭51−9143
5号公報、及び特公昭52−15739号公報が開示さ
れ、提案されている。これらのいずれもが基本的に、中
心電極と、該中心電極の先端面に対向する湾曲した接地
電極と、前記中心電極の側面に対向した先端面を有する
他の湾曲する接地電極とから構成される第1スパ−クギ
ャップと第2スパ−クギャップとからなる2つのスパ−
ク部位を備えて成るスパ−クプラグであり、第1スパ−
クギャップでの放電と第2スパ−クギャップでの放電を
混在させた放電とすることによって、放電電圧の低下を
図ったものである。
に近いほど、即ち前記スパ−ク部位が金属ハウジング端
面から突き出しているほど火炎伝播は良好となるので、
エンジンで発生するトルクは、高くなるのであるが、前
記提案においては、2か所のスパ−ク部位が存在するた
めにトルク変動が発生し、これがエンジン回転数の変動
を引き起こしている。つまり、着火性が悪くなることか
ら、鋭意、採用されていない状況にある。
状況を鑑みて、第1スパ−クギャップでの放電と第2ス
パ−クギャップでの放電を混在させなくとも放電電圧が
低く、しかもトルク変動が発生しない着火性の高いスパ
−クプラグを提供することを課題とするものである。
通孔を有した絶縁碍子と、前記貫通孔に保持された中心
電極と、前記貫通孔に備えられた電圧伝達手段と、前記
絶縁碍子を保持するハウジングと、前記ハウジング先端
面に付設された湾曲する接地電極と、前記中心電極と前
記接地電極とによって形成されるスパ−クギャップから
構成され、しかも、前記接地電極が前記中心電極の先端
面に対向する第1接地電極及び前記中心電極の側周面に
対向する第2接地電極から成り、そして前記中心電極と
前記第1接地電極とによって形成される第1スパ−クギ
ャップ及び前記中心電極と前記第2接地電極とによって
形成される第2スパ−クギャップを有するとともに、更
に前記中心電極の先端部の径が前記中心電極の本体の径
よりも小さく、しかも、前記第1スパ−クギャップの大
きさをg1mm,前記第2スパ−クギャップの大きさをg
2mm,前記中心電極の先端面の周囲部と前記接地電極の
先端面の外側端部との最短距離をg3mm、前記中心電極
の先端部の径をd1mm,前記中心電極の本体の径をd2
mm、前記中心電極の該電極の同軸方向かつ前記第2接地
電極の外側への突出長さをhmmとするとき、
る。又請求項2は、貫通孔を有した絶縁碍子と、前記貫
通孔に保持された中心電極と、前記貫通孔に備えられた
電圧伝達手段と、前記絶縁碍子を保持するハウジング
と、前記ハウジング先端面に付設された湾曲する接地電
極と、前記中心電極と前記接地電極とによって形成され
るスパ−クギャップから構成され、しかも、前記接地電
極が前記中心電極の先端面に対向する第1接地電極及び
前記中心電極の側周面に対向する第2接地電極から成
り、そして前記中心電極と前記第1接地電極とによって
形成される第1スパ−クギャップ及び前記中心電極と前
記第2接地電極とによって形成される第2スパ−クギャ
ップを有するとともに、更に前記中心電極の先端部の径
が前記中心電極の本体の径よりも小さく、そして前記接
地電極もしくは前記中心電極の先端面の少なくともどち
らか一方に、貴金属又は貴金属合金からなる電極を備え
てなり、しかも、前記第1スパ−クギャップの大きさを
g1mm,前記第2スパ−クギャップの大きさをg2mm,
前記中心電極の先端面の周囲部と前記第2接地電極の先
端面の外側端部との最短距離をg3mm、前記中心電極の
先端部に付設された先端電極の径をd1mm,前記中心電
極の本体の径をd2mm、前記中心電極の該電極の同軸方
向かつ前記第2接地電極の外側への突出長さをhmmとす
るとき、
る。
ギャプに固定できる。またそのうえ、
おいても請求項2においても、放電電圧が低いうえに、
スパ−ク部位を第1スパ−クギャップに固定できたこと
からアイドル不安定率を低下することができる着火性の
優れたスパ−クプラグを提供することが可能となる。
検討した結果、従来例でのスパ−ク部位の異なる2か所
でのスパ−クによる着火性の悪化以外に、中心電極の先
端面の面積が、スパ−クにより生成される火炎核の成長
に多大なる影響を及ぼすことが明らかとなった。以下、
放電電圧が低く、しかも着火性の高い本発明を、図に記
した実施例を参照しながら説明する。
プラグの半断面図を記したものである。前記スパ−クプ
ラグ1は、アルミナ等からなる絶縁碍子4に設けられた
貫通孔4aの先端にニッケル合金などの耐熱耐食材料か
らなる中心電極5を保持し、前記貫通孔4aの他端に鉄
などの金属材料からなる端子電極8を保持し、更に導電
性ガラス6及び抵抗体7を内封する前記絶縁碍子4と、
銅等の金属製のリング9及びパッキン10を介して前記
絶縁碍子4を固持する低炭素鋼などの金属製のハウジン
グ2とから構成される。該ハウジング2には、ネジ部2
aが備えられ、又、前記ハウジング先端面2bには、ニ
ッケル合金などの耐熱耐食材料からなる第1接地電極3
−1が備えられている。該第1接地電極3−1の湾曲す
る先端部3−1aは、前記中心電極5の先端面5aに対
向して、第1スパ−クギャップ12−1を形成して配備
されている。更に、前記ハウジング先端面2bには、第
2接地電極3−2が、前記第1接地電極3−1の前記中
心電極5に対して90°位置に2本備えられている。そ
して、前記第2電極3−2の先端面3−2aは、前記中
心電極5の側周面5bに対向して配置されており、第2
スパ−クギャップ12−2を形成している。尚、高電圧
は、前記端子電極8と前記ハウジング2との間に印加さ
れ、前記端子電極8、前記導電性ガラス6、前記抵抗体
7から構成される電圧伝達手段によって前記第1又は前
記第2スパ−クギャップ12−1、12−2に伝達され
る。
冷間鍛造によって作製された鍛造品を切削加工して本体
5eの先端部分に円柱状の先端部5f、円錐台部5dを
設けたものである。前記本体5eの側周面5bに冷間鍛
造時に付設された鍔部5gでもって、前記絶縁碍子4の
前記貫通孔4aに備えられた図1に図示してない保持部
に係止めされて前記導電性ガラス6にて固着される。
尚、5cは側周面である。
要部拡大正面図であり、(イ)は側面図である。図にお
いて、g1は前記第1スパ−クギャップ12−1の大き
さを表しており、g2は前記第2スパ−クギャップ12
−2の大きさを表しており、g3は前記第2接地電極3
−2の前記先端面3−2aの外側端部3−2bと前記中
心電極5の前記先端面5aの周囲部5iとの最短距離の
大きさを表している。また、hは前記先端面3−2aの
前記上端部と前記中心電極5の前記先端面5aとの前記
中心電極5と同軸方向の距離であり、d1は前記先端部
5fの直径、d2は前記本体5eの直径を表している。
パ−クギャップ12−1に限定してスパ−クを発生させ
る必要がある。また、スパ−クは、通常電界強度のもっ
とも大きい前記中心電極5の前記先端面5aの円周部近
傍から発生すると考えられる。これより前記g1とg2
の大きさの関係が、前記第1スパ−クギャップ12−1
に限定してスパ−クを発生させるために非常に大きな影
響力を持つと考え鋭意研究に取り組んできた。その結果
について以下に説明する。
ある熱価20番(以下、熱価20番と称する)として試
作した。ここで、g1=0.8mm,1.0mmの2水準とし、又、
g2=0.85mm,g3=0.8〜1.4mm,d1=0.8〜1.4mm,d2=
2.5mm,h=0mmとして試作した。以上の如き試作物を、空
気を満たした気密容器中で、放電周波数を30Hzとし
て高電圧を中心電極に印加して火花放電させて評価し
た。なお、高電圧は、プラス極性、マイナス極性の両極
性で印加した。又、前記気密容器内の圧力は、エンジン
条件に模擬的なベンチ条件で評価を成しており、定常運
転に相当する2Kg/cm2 ,及び過渡運転に相当する6Kg
/cm2 まで変化して実施した。
率の測定結果を示す。ここで、前記飛び火率は、 飛び火率=(あるスパ−クギャップでの飛び火回数)/
全飛び火回数 と、定義し、前記スパ−クギャップの内で最も大きな飛
び火率をゆうするスパ−クギャップをメインギャップと
呼ぶ。このグラフから、前記第1スパ−クギャップ12
−1をメインギャップとし、しかも飛び火率を100%
とするためには、プラス極性での放電であろうと、マイ
ナス極性での放電であろうと、g3≧1.2mmであればよ
い。
率の測定結果を示す。このグラフから、前記第1スパ−
クギャップ12−1の飛び火率を100%とするために
は、プラス極性での放電であろうと、マイナス極性での
放電であろうと、g3≧1.0mmであればよい。以上の結
果から、
−1で発生させることが可能である。又、そのために
は、前記中心電極5と前記第2接地電極3−2の位置関
係から、
水準とし、又、g2=0.6〜1.2mm,d1=1.0mm, d2=2.5
mm,h=0.5mmとして試作した。尚、g3については、
合における飛び火率の測定結果を示す。このグラフか
ら、前記第1スパ−クギャップ12−1の飛び火率を1
00%とするためには、プラス極性での放電であろう
と、マイナス極性での放電であろうと、g2≧1.0mmで
あればよい。
火率の測定結果を示す。このグラフから、前記第1スパ
−クギャップ12−1をメインギャップとし飛び火率を
100%とするためには、プラス極性での放電であろう
と、マイナス極性での放電であろうと、g2≧0.8mmで
あればよい。以上の結果から、
1に限定したメインギャップとすることができる。そこ
で次に、
=1.0mm, d2=2.5mm,h=0mmである本発明品と、従来品と
を実際にエンジンにて比較評価した。図6に従来品の要
部拡大正面図を従来例として記す。図において、g4=
g5=1.0mm、d3=2.5mmのものを比較例として採用し
た。尚、評価には、水冷4サイクル、1500cc、4
気筒の自動車エンジンを用い、アイドリング650rp
mでのアイドル不安定率によって評価を実施した。ここ
で、アイドル不安定率と言うのは、3分間、0.2秒間
隔で瞬時回転数を計測し(サンプリング数:900),
総てのデ−タから求まる アイドル不安定率=(瞬時回転数の標準偏差/瞬時回転
の平均値)*100% である。即ち、前記アイドル不安定率が、大きいほど回
転変動が大きくて、着火性が悪いことを意味している。
前記従来例においては、2か所のスパ−ク部位が存在す
るためにトルク変動が発生し、これがエンジン回転数の
変動を引き起こしているために、着火性が悪いのである
が、本発明品はスパ−ク部位を固定できたことから、ま
たそのうえ前記中心電極5の本体5eの径よりも小さな
径を有した円柱部5fを設けたことにより消炎効果が小
さくなり着火性が向上したと考えられる。
2は、2本から成る構成としたが、1本でもよい。図4
及び図5に第1実施例の他の実施例の要部を記す。図4
において、1本の第1接地電極3−1と1本の第2接地
電極を中心電極5に対して対称位置に設けたものであ
り、また、図5においては、1本の第1接地電極3−1
と1本の第2接地電極を中心電極5に対して90°位置
に設けたものであり、いずれもg1=1.0mm, g2=1.2m
m, g3=1.8mm, d1=1.0mm, d2=2.5mm,h=0.5mmで試
作を行ったものである。前記実施例同様に、スパ−ク部
位を固定できたことから、またそのうえ前記中心電極5
の本体5eの径よりも小さな径を有した円柱部5fを設
けたことにより消炎効果が小さくなり着火性が向上し、
アイドル不安定率を低下させることができる。
中心電極の先端面に対向する湾曲した接地電極と、前記
中心電極の側面に対向した先端面を有する他の湾曲する
接地電極とから構成される第1スパ−クギャップと第2
スパ−クギャップとからなる2つのスパ−ク部位を備え
て成るスパ−クプラグであり、第1スパ−クギャップで
の放電と第2スパ−クギャップでの放電を混在させた放
電とすることによって、放電電圧の低下を図ったもので
あるが、鋭意研究の結果、次に示すような例においも放
電電圧を低下することが出来る事が明らかとなった。即
ち、前記中心電極に対して第2接地電極を最適な位置に
配置することによって、当電位面を押さえ込み、第1実
施例に記した前記中心電極5の円柱状の先端部5fの側
周面5cの電界強度を高めることによって放電電圧を低
下できる。以下に、その実施例について述べる。
第3スパ−クギャプ12−1、12−2、12−3を備
えた前記スパ−クプラグ1を熱価20番で試作した。こ
こで、g1=1.0mm,1.2mmの2水準とし、又、g2=1.0〜
1.8mm,g3=1.2・g1,d1=1.0mm, d2=2.5mm, h
=0mmとして試作した。以上の如き試作物を、空気を満た
した気密容器中で、放電周波数を30Hzとして高電圧
を中心電極に印加して火花放電させて評価した。なお、
高電圧は、プラス極性、マイナス極性の両極性で印加し
た。又、前記気密容器内の圧力は、エンジン条件に模擬
的なベンチ条件で評価を成しており、過渡運転に相当す
る6Kg/cm2 まで変化して実施した。尚、比較例とし
て、第2接地電極のない第1接地電極だけのスパ−クプ
ラグとした。図7は比較品であるスパ−クプラグの要部
を比較例として記したものであり、スパ−クギャプ12
−1の大きさg6=g1, 円柱状の先端部5fの径d4=
1.0mm, 本体の径d5=2.5mmである。
いて、グラフの横軸はg2の値であり、縦軸は 電圧低減値=(比較例の放電電圧)−(実施例の放電電
圧) を示している。図よりg2が大きいほど電圧低減値は小
さくなり、g2≦1.6mmであれば放電電圧を低減す
ることが出来ると言える。
放電よりもプラス極性での放電による低減効果が大きい
が、これは、マイナス極性での放電は、電圧印加時にも
っとも電界強度が強い部分での電離によるプラスイオン
密集のために空間電界が強化され、それによって大きな
影響を受けるのに対して、プラス極性での放電では空間
電界の影響が小さく、静電界の影響を大きく受けるため
である。本実施例はこの現象をプラス極性での放電によ
る放電電圧の低減のために応用したものである。
図から明らかなように、g2≦1.6mmであれば上記例g
1=1.0mmの場合と同様な電圧低減効果が見られる。以上
から、g1の大きさに無関係に g2≦1.6mm で
あれば、放電電圧を低減できることがわかる。次に、h
の効果について検討した結果について述べる。上記の試
作物においてg1=1.0mm, g2=1.2mm, g3=1.2・
g1, d1=1.0mm, d2=2.5mm, h=0〜2.0mm 同様の評
価を実施した。図15にg2に対する電圧低減値を記
す。図においては、h=2.0mmの時の電圧低減値であり、
h≦2mmであれば電圧低減効果があると言える。一方、
h≦0mmの場合、すなわち、前記第2接地電極3−2の
湾曲する上面より下に前記中心電極5の先端面5aが存
在するような位置関係にある場合には、放電電圧の低減
効果はあるものの、前記第2接地電極3−2が前記第1
スパ−クギャプ12−1を覆ってしまうため、ガソリン
/エア混合気の流入が阻止されてしまい、本発明の課題
である着火性を向上させることが出来ない。このことか
ら、0mm≦h≦2mmによってのみ本発明の課題である着火
性を向上させることが出来る。
2は、2本から成る構成としたが、他の実施例として1
本でもよい。図4において、1本の第1接地電極3−1
と1本の第2接地電極を中心電極5に対して対称位置に
設けたもので、0mm≦h≦2mmとすることによって上記実
施例と同様の効果が得られる。以上の如き本発明品を水
冷4サイクル、1500cc、4気筒の自動車エンジン
を用い、放電電圧の低減の確認を行った。図16は、実
車での放電電圧を前記第2実施例、及び第2実施例の他
の実施例に対して図7に記した前記比較品と対比して記
したものである。これより、比較例に対してプラス放
電、マイナス放電ともに本発明品の放電電圧が低減する
ことが確認できた。
他の実施例においても、前記第1実施例同様に、スパ−
ク部位を固定できたことから、またそのうえ前記中心電
極5の本体5eの径よりも小さな径を有した円柱部5f
を設けたことにより消炎効果が小さくなり着火性が向上
し、アイドル不安定率を低下させることができることは
言うまでもない。
いスパ−クプラグを提供することができる。 (第3実施例)次に、第3実施例について、図17、1
8にて説明する。
クプラグの半断面図を記したものである。また、図19
は、本実施例の要部の拡大正面図である。前記スパ−ク
プラグ1は、アルミナ等からなる絶縁碍子4に設けられ
た貫通孔4aの先端に、貴金属または貴金属合金からな
る先端電極13aを備えたニッケル合金などの耐熱耐食
材料からなる中心電極5を保持し、前記貫通孔4aの他
端に鉄などの金属材料からなる端子電極8を保持し、更
に導電性ガラス6及び抵抗体7を内封する前記絶縁碍子
4と、銅等の金属製のリング9及びパッキン10を介し
て前記絶縁碍子4を固持する低炭素鋼などの金属製のハ
ウジング2とから構成される。該ハウジング2には、ネ
ジ部2aが備えられ、又、前記ハウジング先端面2bに
は、ニッケル合金などの耐熱耐食材料からなる第1接地
電極3−1が備えられている。該第1接地電極3−1の
する先端部3−1aには貴金属または貴金属合金からな
る先端電極14が備えられ、該先端電極の先端面14a
は、前記中心電極5に備えられた前記先端電極13の前
記先端電極面13aに対向して、第1スパ−クギャップ
12−1を形成して配備されている。更に、前記ハウジ
ング先端面2bには、第2接地電極3−2が、前記第1
接地電極3−1の前記中心電極5に対して90°位置に
2本備えられている。そして、前記第2電極3−2の先
端面3−2aは、前記中心電極5の側周面5bに対向し
て配置されており、第2スパ−クギャップ12−2を形
成している。尚、高電圧は、前記端子電極8と前記ハウ
ジング2との間に印加され、前記端子電極8、前記導電
性ガラス6、前記抵抗体7から構成される電圧伝達手段
によって前記第1又は前記第2スパ−クギャップ12−
1、12−2に伝達される。
り、冷間鍛造によって作製された鍛造品を切削加工して
本体5eの先端部分に円柱状の先端部5f、円錐台部5
dを設けたものである。そして、前記先端部5fの図示
されていない先端面5aには、貴金属又は貴金属合金よ
り成る前記先端電極13が、溶接によって付設されてい
る。前記本体5eの側周面5bに冷間鍛造時に付設され
た鍔部5gでもって、前記絶縁碍子4の前記貫通孔4a
に備えられた図1に図示してない保持部に係止めされて
前記導電性ガラス6にて固着される。尚、5cは側周面
である。
正面図の一部断面図である。図において、g1は前記第
1スパ−クギャップ12−1の大きさを表しており、g
2は前記第2スパ−クギャップ12−2の大きさを表し
ており、g3は前記第2接地電極3−2の前記先端面3
−2aの外側端部3−2bと前記中心電極5に付設され
た前記先端電極13の先端面13aの周囲部13iとの
最短距離の大きさを表している。また、hは前記先端面
3−2aの前記上端部と前記中心電極5に付設された前
記先端電極13の前記先端面13aとの前記中心電極5
と同軸方向の距離であり、d1は前記先端部5fの直
径、d2は前記本体5eの直径を表している。尚、前記
先端電極13の面積が、前記先端部5fの先端面5aよ
りも小さい場合には、前記g3は、前記第1実施例にし
るした距離で定義される。 上記の如き本発明品につい
て、前記第1実施例及び第2実施例同様の評価を実施し
たが、上記の如き本発明品においても、前記第1及び第
2実施例同様に、上記の各寸法を、
のうえ前記中心電極5の本体5eの径よりも小さな径を
有した先端電極13を設けたことにより消炎効果が小さ
くなり着火性が向上し、アイドル不安定率を低下させる
ことができることは言うまでもない。それにより、放電
電圧が低く、しかも着火性の高いスパ−クプラグを提供
することができる。尚、第1スパ−クギャップ12−1
がメインギャップに設定され、貴金属または貴金属合金
からなる前記先端電極13及び14が発火部に付設され
たことから、前記第1実施例よりも耐電極消耗性に優れ
たものとなる。
グの要部拡大正面図である。(イ)は、本発明の実施例
であるスパ−クプラグの要部拡大側面図である。
面図である。
る。
部拡大側面図である。
部拡大正面図である。
である。
である。
率を表したグラフである。
率を表したグラフである。
火率を表したグラフである。
火率を表したグラフである。
安定率を表したグラフである。
低減率を表したグラフである。
低減率を表したグラフである。
低減率を表したグラフである。
である。
正面図である。
ある中心電極の斜視図である。
正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 貫通孔を有した絶縁碍子と、前記貫通孔
に保持された中心電極と、前記貫通孔に備えられた電圧
伝達手段と、前記絶縁碍子を保持するハウジングと、前
記ハウジング先端面に付設された湾曲する接地電極と、
前記中心電極と前記接地電極とによって形成されるスパ
−クギャップから構成され、しかも、前記接地電極が前
記中心電極の先端面に対向する第1接地電極及び前記中
心電極の側周面に対向する第2接地電極から成り、そし
て前記中心電極と前記第1接地電極とによって形成され
る第1スパ−クギャップ及び前記中心電極と前記第2接
地電極とによって形成される第2スパ−クギャップを有
するとともに、更に前記中心電極の先端部の径が前記中
心電極の本体の径よりも小さく、しかも、前記第1スパ
−クギャップの大きさをg1mm,前記第2スパ−クギャ
ップの大きさをg2mm,前記中心電極の先端面の周囲部
と前記第2接地電極の先端面の外側端部との最短距離を
g3mm、前記中心電極の先端部の径をd1mm,前記中心
電極の本体の径をd2mm、前記中心電極の該電極の同軸
方向かつ前記第2接地電極の外側への突出長さをhmmと
するとき、 【数1】g3≧1.2・g1 【数2】g2≦g3−(d2−d1)/2 【数3】g1≦g2≦1.6 【数4】0≦h≦2 を満足することを特徴としたスパ−クプラグ。 - 【請求項2】 貫通孔を有した絶縁碍子と、前記貫通孔
に保持された中心電極と、前記貫通孔に備えられた電圧
伝達手段と、前記絶縁碍子を保持するハウジングと、前
記ハウジング先端面に付設された湾曲する接地電極と、
前記中心電極と前記接地電極とによって形成されるスパ
−クギャップから構成され、しかも、前記接地電極が前
記中心電極の先端面に対向する第1接地電極及び前記中
心電極の側周面に対向する第2接地電極から成り、そし
て前記中心電極と前記第1接地電極とによって形成され
る第1スパ−クギャップ及び前記中心電極と前記第2接
地電極とによって形成される第2スパ−クギャップを有
するとともに、更に前記中心電極の先端部の径が前記中
心電極の本体の径よりも小さく、そして前記接地電極も
しくは前記中心電極の先端面の少なくともどちらか一方
に、貴金属又は貴金属合金からなる電極を備えてなり、
しかも、 前記第1スパ−クギャップの大きさをg1m
m,前記第2スパ−クギャップの大きさをg2mm,前記
中心電極の先端面の周囲部と前記第2接地電極の先端面
の外側端部との最短距離をg3mm、前記中心電極の先端
部に付設された先端電極の径をd1mm,前記中心電極の
本体の径をd2mm、前記中心電極の該電極の同軸方向か
つ前記第2接地電極の外側への突出長さをhmmとすると
き、 【数5】g3≧1.2・g1 【数6】g2≦g3−(d2−d1)/2 【数7】g1≦g2≦1.6 【数8】0≦h≦2 を満足することを特徴としたスパ−クプラグ。
Priority Applications (2)
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JP27685393A JP3368635B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | スパ−クプラグ |
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ID=17575326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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