JP2002198159A - スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置 - Google Patents

スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置

Info

Publication number
JP2002198159A
JP2002198159A JP2000395528A JP2000395528A JP2002198159A JP 2002198159 A JP2002198159 A JP 2002198159A JP 2000395528 A JP2000395528 A JP 2000395528A JP 2000395528 A JP2000395528 A JP 2000395528A JP 2002198159 A JP2002198159 A JP 2002198159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge gap
discharge
spark plug
ground electrode
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000395528A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Morita
斉 森田
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Shinichi Okabe
伸一 岡部
Keiji Kano
啓二 金生
Tetsuya Miwa
哲也 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000395528A priority Critical patent/JP2002198159A/ja
Publication of JP2002198159A publication Critical patent/JP2002198159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火電源やイグニッションコイルを大型化す
ることなく、放電ギャップを広げたのと同様の効果を得
ることの可能なスパークプラグ及び点火装置を提供す
る。 【解決手段】 第1の接地電極41、第2の接地電極4
2は各々、中心電極30との間に第1の放電ギャップg
1、第2の放電ギャップg2を介して対向し、第1の放
電ギャップg1は、第2の放電ギャップg2よりも間隔
が広い。また、第1の接地電極41の端面に曲率半径が
0.2mm以下の角部41aを形成し、第2の接地電極
42の端面には、そのような角部を形成しないことによ
り、接地電極41、42に正電圧が加わったとき、放電
破壊に至る電界強度が第1の放電ギャップg1の方で低
くなるようにし、接地電極41、42に負電圧が加わっ
たとき、電界強度が第2の放電ギャップの方で高くなる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグ及
びスパークプラグを用いた点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグは、放電ギャップを介し
て対向する中心電極と接地電極との間に、高電圧を印加
することにより放電が行われるようにしたものであり、
一般に、自動車のエンジンの点火装置に用いられてい
る。
【0003】近年、燃費低減のために、リーン限界を広
げたい(高くしたい)という要望がある。ここで、リー
ン限界とは、失火せずに燃焼が成立するような燃焼変動
率(平均有効圧の分散/平均値)を満足するための最も
燃料が薄いA/F(空気と燃料との混合比)のことであ
る。
【0004】このリーン限界の低下は、着火性の悪化に
つながる。リーン限界が高いとA/Fがリーン(燃料の
量が少ない)の状態で必要なエンジン回転数、エンジン
出力が得られるので、燃費が良くなり、エミッションが
低減するという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リーン限界を広げる
(高くする)には、スパークプラグにおける中心電極と
接地電極との対向間距離即ち放電ギャップ(点火ギャッ
プ)を広げることが有効である。これは、放電ギャップ
を広げることで、中心電極と接地電極との間のスペース
が広くなり、両電極間の放電破壊により発生する火炎核
の成長が阻害されにくくなり、着火性が向上するためで
ある。
【0006】しかしながら、放電ギャップを広げると、
両電極間の放電破壊に至るには、非常に高い電圧が必要
となり、点火装置において大型の点火電源やイグニッシ
ョンコイルが必要になる。これは、装置の大型化を招
き、好ましくない。
【0007】そこで、本発明は上記問題に鑑み、点火電
源やイグニッションコイルを大型化することなく、放電
ギャップを広げたのと同様の効果を得ることの可能なス
パークプラグ及び点火装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、放電ギャップ(g1、
g2)を介して対向する中心電極(30)と接地電極
(41、42)との間に、交流電圧を印加することによ
り放電が行われるようにしたスパークプラグにおいて、
接地電極を、第1の接地電極(41)と第2の接地電極
(42)との少なくとも2個より構成し、第1の接地電
極と中心電極との間の放電ギャップを第1の放電ギャッ
プ(g1)、第2の接地電極と中心電極との間の放電ギ
ャップを第2の放電ギャップ(g2)とし、中心電極に
電圧が印加されたとき、第1の放電ギャップに局所的に
電界強度の高い部分が存在するとともに、平均電界強度
は第2の放電ギャップの方が第1の放電ギャップよりも
高くなっていることを特徴としている。
【0009】それによれば、中心電極と接地電極との間
に印加される交流電圧の極性に応じて、当該電圧が一方
の極性のときは第1及び第2の放電ギャップのうち一方
の放電ギャップにて、当該電圧が他方の極性のときは他
方の放電ギャップにて放電を行うことが可能となる。
【0010】そのため、第1の放電ギャップ及び第2の
放電ギャップを共に、火花放電を行うスペースとして機
能させることができ、これら両放電ギャップの距離の和
の分と同等の放電ギャップを有するスパークプラグと同
等の着火効果が得られる。従って、点火電源やイグニッ
ションコイルを大型化することなく、放電ギャップを広
げたのと同様の効果を得ることの可能なスパークプラグ
を提供することができる。
【0011】また、上記した両放電ギャップ間の電界強
度の差は、具体的には、第1及び第2の接地電極同士の
形状や、両放電ギャップ間にて中心電極の形状を異なら
せることで実現可能である。請求項2〜請求項4に記載
の発明は、そのような電極形状のより具体的な構成を提
供するものである。
【0012】すなわち、請求項2に記載の発明は、第1
の接地電極(41)は、第1の放電ギャップ(g1)に
面する部位に、曲率半径が0.2mm以下の角部(41
a)が形成されたものであり、第2の接地電極(42)
は、第2の放電ギャップ(g2)に面する部位に、前記
角部が形成されていないものであり、かつ、第1の放電
ギャップは第2の放電ギャップより間隔が広いことを特
徴とするものである。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、第1の
接地電極(41)における第1の放電ギャップ(g1)
に面する部位が、第2の接地電極(42)における第2
の放電ギャップ(g2)に面する部位よりも細いことを
特徴としている。これら請求項2及び請求項3の発明に
よれば、請求項1の発明の作用効果を適切に実現可能す
ることができる。
【0014】さらに、請求項4に記載の発明のように、
中心電極(30)を、第1の放電ギャップ(g1)に面
した部位と第2の放電ギャップ(g2)に面した部位と
で形状が異なっているものとすることにより、両放電ギ
ャップ間の電界強度の差を、より好適に実現することが
できる。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれか1つに記載のスパークプラグと、こ
のスパークプラグに交流電圧を印加するための点火電源
(50)とを備えることを特徴とする点火装置を提供す
るものである。それによれば、請求項1〜4の発明の効
果を有する点火装置を提供することができる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の第1実施形態に係るスパークプラグの要部構成を示す
側面図である。図1において、10は取付金具であり、
例えば、炭素鋼を用いて冷間鍛造や切削加工等を行うこ
とにより筒状に形成されている。図1には、取付金具1
0の一端部側が示されており、取付金具10の外周面に
はエンジンボディ(図示せず)に取り付けるための取付
ネジ部11が形成されている。
【0018】取付金具10の内部には、アルミナ等の電
気絶縁材料よりなる絶縁体(絶縁碍子)20を介して中
心電極30が収納されており、この中心電極30は、取
付金具10に対して電気的に絶縁されて保持されてい
る。本例では、中心電極30はプラグの軸方向(取付金
具10の軸方向)に延びる棒状をなし、取付金具10の
一端部から突出した中心電極30の先端部が示されてい
る。
【0019】中心電極30の先端部は、その先端に向か
ってテーパ状に細くなったニッケル合金等よりなる基部
31と、この基部31に溶接等により固定された円柱状
をなすイリジウム合金や白金合金等の貴金属よりなるチ
ップ32とにより構成されている。
【0020】また、中心電極30の先端部におけるチッ
プ32と対向するように、ニッケル合金等よりなる2個
の接地電極即ち第1の接地電極41と第2の接地電極4
2とが設けられている。
【0021】本例では、両接地電極41、42におい
て、一端部が取付金具10の一端部に溶接固定されて途
中部までがプラグの軸方向に延びるとともに、他端部が
中心電極30のチップ32と放電ギャップg1、g2を
介して対向するように途中部から曲がっている。
【0022】そして、第1の接地電極41の他端部とチ
ップ32との間に形成された第1の放電ギャップg1
は、第2の接地電極42の他端部とチップ32との間に
形成された第2の放電ギャップg2よりも大きい(g1
>g2)。本例では、第1の放電ギャップg1は0.9
mm、第2の放電ギャップg2は0.6mmである。
【0023】ここで、第1の接地電極41におけるチッ
プ32と対向する他端部は円柱状をなし、第1の放電ギ
ャップg1に面する端面に曲率半径が0.2mm以下
(本例では0.1mm)の角部41aを有する。この角
部41aは、円柱状の他端部においてチップ32と対向
する端面と側面とのなす角部である。
【0024】また、第2の接地電極42におけるチップ
32と対向する他端部も円柱状をなすが、第2の放電ギ
ャップg2に面する端面に曲率半径が0.2mm以下の
角部を持たないものである。つまり、第2の接地電極4
2における当該端面に角部があったとしても、その曲率
半径が0.2mmよりも大きいものであり、本例では、
当該端面は、曲率半径が1mmの球面形状をなしてい
る。
【0025】また、図1には、スパークプラグに交流電
圧を印加するための点火電源50が示されており、スパ
ークプラグとともに点火装置を構成している。この点火
電源50は、中心電極30と接地電極41、42との間
に交流電圧を印加することにより放電を行うためのもの
である。
【0026】ここで、第1及び第2の接地電極41、4
2は、取付金具10を通じてエンジンボディ(図示せ
ず)に接地されるようになっており、中心電極30は、
絶縁体20によって接地電極41、42とは絶縁されて
いる。
【0027】かかる構成を有する本実施形態のスパーク
プラグの作動について、図2の作動説明図を参照して説
明する。本実施形態では、接地電極41、42を2個設
けることにより、2個の放電ギャップg1、g2を有し
ている。
【0028】ここで、どちらの放電ギャップで放電破壊
即ち火花放電が発生するかは、主に電界強度によって決
まる。本発明者等は、2個の放電ギャップの間隔を同じ
電界強度となるようにしても、正電位側の電極に角部が
有るか無いかで、放電破壊に至る電界強度が異なること
に着目した。
【0029】具体的には、実験検討の結果、正電位側の
電極の放電ギャップに面する部位に、曲率半径が0.2
mm以下の角部が形成されている場合、そのような角部
が形成されていないものに比べて、放電破壊に至る電界
強度が10%〜20%低くなることを実験的に確認し
た。これは、上記角部の電界強度が局所的に高くなり陽
イオンが付きやすくなる(陽イオンのブリッジが形成さ
れやすくなる)ためである。
【0030】ここで、本実施形態では、第1の接地電極
41は、第1の放電ギャップg1に面する部位に、曲率
半径が0.2mm以下の角部41aが形成されたもので
あり、第2の接地電極42は、第2の放電ギャップg2
に面する部位に、そのような角部が形成されていないも
のである。なお、曲率半径0.2mm以下の角部41a
の形状は、稜線、突起等、特に限定されないものであ
り、当該角部41aの数も任意とすることができる。
【0031】そのため、本実施形態においては、図2
(a)に示す様に、点火電源50によって中心電極30
に負の電圧が加わったとき、即ち、接地電極41、42
に、中心電極に対して正の電位差が生じたときには、角
部41aを有する第1の接地電極41の方が、第2の接
地電極42よりも多くの陽イオンのブリッジが形成され
る。
【0032】そして、第1の放電ギャップg1の放電破
壊に至る電界強度が、第2の放電ギャップg2の放電破
壊に至る電界強度よりも局所的に高くなり、第1の放電
ギャップg1即ち第1の接地電極41と中心電極30に
おけるチップ32との間で放電する。
【0033】一方、図2(b)に示す様に、点火電源5
0によって中心電極30に正の電圧が加わったとき、即
ち、接地電極41、42に、中心電極に対して負の電位
差が生じたときには、両接地電極41、42における上
記角部の有無が関係無いものとなる。つまり、中心電極
30に発生する陽イオンのブリッジは、両放電ギャップ
g1、g2にて均等に形成される。
【0034】そのため、両放電ギャップg1、g2の平
均電界強度は、ギャップ間隔に依存し、間隔の狭い記第
2の放電ギャップg2の平均電界強度の方が、第1の放
電ギャップg1の平均電界強度よりも高くなる。そし
て、第2の放電ギャップg2即ち第2の接地電極42と
中心電極30におけるチップ32との間で放電する。
【0035】以上のように、本実施形態によれば、中心
電極30と接地電極41、42との間に印加される交流
電圧の極性に応じて、当該電圧が一方の極性のときは第
1及び第2の放電ギャップg1、g2のうち一方の放電
ギャップにて、当該電圧が他方の極性のときは他方の放
電ギャップにて放電を行うことが可能となる。
【0036】そのため、本実施形態によれば、第1の放
電ギャップg1及び第2の放電ギャップg2を共に、火
花放電を行うスペースとして機能させることができるた
め、これら両放電ギャップg1、g2の距離の和の分と
同等の放電ギャップ(g1+g2)を有するスパークプ
ラグと同等の火花放電スペースを有するスパークプラグ
を実現できる。
【0037】従って、本実施形態によれば、点火電源や
イグニッションコイルを大型化することなく、放電ギャ
ップを広げたのと同様の着火効果を得ることの可能なス
パークプラグ及びそのようなスパークプラグを用いた点
火装置を提供することができる。
【0038】ここで、本実施形態では、両接地電極4
1、42の端面に設けられる曲率半径0.2mm以下の
角部41aの有無、及び、両放電ギャップg1、g2の
間隔の相違により、上記作用効果を発揮させている。こ
のような構成が確保できれば、両接地電極41、42の
太さは同等でも、または、第1の接地電極41の方が太
くても良く、更には、両接地電極41、42の端面に、
凹凸や溝、突起物があっても良い。
【0039】図3は、そのような凹凸等を有する場合の
変形例を示すものであり、第1の接地電極41は、その
端面に上記角部41aを有し、第2の接地電極42は、
その端面に上記角部を有せず、且つ、上記ギャップ関係
(g1>g2)が確保された構成において、第1の接地
電極41の端面にギザギザの凹凸を設け、第2の接地電
極42の端面に、上記角部を持たないように凹部(図3
(a))または凸部(図3(b))を設けている。この
変形例でも上記同様の効果が得られる。
【0040】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
両接地電極41、42の端面に設けられる曲率半径0.
2mm以下の角部41aの有無、及び、両放電ギャップ
g1、g2の間隔の相違により、接地電極に正電圧が加
わったとき、第1の放電ギャップg1の方が第2の放電
ギャップg2よりも局所的に高い電界強度となり、接地
電極に負電圧が加わったとき、第2の放電ギャップg2
の方が、第1の放電ギャップg1よりも高い平均電界強
度となるように、各々の放電ギャップg1、g2を形成
している。
【0041】ここで、本第2実施形態は、第1の接地電
極41と第2の接地電極42との太さの相違、及び、両
放電ギャップg1、g2の間隔の相違により、上記作用
効果を実現するものである。図4は、本実施形態に係る
スパークプラグの要部構成を示す側面図である。
【0042】図4に示す様に、第1の接地電極41にお
ける第1の放電ギャップg1に面する柱状(例えば円柱
状)部は、第2の接地電極42における第2の放電ギッ
プg2に面する柱状(例えば円柱状)部よりも細いもの
となっている。例えば、第1の接地電極41の柱状部
は、径がφ0.4mmの円柱形状、第2の接地電極42
の柱状部は、径がφ1.0mmの円柱形状とすることが
できる。
【0043】また、本実施形態では、上記した曲率半径
0.2mm以下の角部41a、42aが、両方の接地電
極41、42に設けられている。また、両放電ギャップ
も上記したg1>g2の関係(例えばg1=0.9m
m、g2=0.6mm)としている。即ち、本実施形態
では、両接地電極41、42は、形状的には、その太さ
のみが相違するものとなる。
【0044】このスパークプラグにおいても、上記第1
実施形態と同様に、上記点火電源(図4中、図示せず)
から、中心電極30と接地電極41、42との間に交流
電圧が印加可能となっている。
【0045】そして、上記点火電源によって、接地電極
41、42に正の電圧が加わったときには、比較的細い
第1の接地電極41の方が、第2の接地電極42よりも
電界が集中し易く、多くの陽イオンのブリッジが形成さ
れる。そのため、放電破壊に至る電界強度は、第1の放
電ギャップg1の方が、第2の放電ギャップg2よりも
低くなり、第1の接地電極41と中心電極30における
チップ32との間で放電する。
【0046】一方、上記点火電源によって、接地電極4
1、42に負の電圧が加わったときには、陽イオンのブ
リッジは、中心電極30から両放電ギャップg1、g2
にて均等に形成される。
【0047】そのため、両放電ギャップg1、g2の電
界強度は、ギャップ間隔に依存し、間隔の狭い記第2の
放電ギャップg2の電界強度の方が、第1の放電ギャッ
プg1の電界強度よりも高くなり、第2の接地電極42
と中心電極30におけるチップ32との間で放電する。
【0048】このように、本第2実施形態によっても、
第1及び第2の放電ギャップg1、g2において、中心
電極30と接地電極41、42との間に印加される交流
電圧の極性に応じて、各々の放電ギャップg1、g2に
て放電を行うことが可能となる。
【0049】そのため、上記第1実施形態と同様に、点
火電源やイグニッションコイルを大型化することなく、
放電ギャップを広げたのと同様の着火効果を得ることの
可能なスパークプラグ及びそのようなスパークプラグを
用いた点火装置を提供することができる。
【0050】ここで、本実施形態においては、中心電極
30を、第1の放電ギャップg1に面した部位と第2の
放電ギャップg2に面した部位とで形状が異なっている
ものとすることにより、両放電ギャップの電界強度の差
を、より好適に実現するようにしても良い。
【0051】図5(a)は、そのような中心電極構成を
採用した本実施形態の変形例を示す概略平面図である。
図5(a)に示す様に、中心電極30のチップ32は、
円柱状のものであって且つ第2の放電ギャップg2に面
した部位を平坦な面としている。それにより、中心電極
30の第2の放電ギャップg2側に電界の集中しやすい
角部30aを形成することができる。
【0052】そのため、接地電極41、42に負電圧
(中心電極30に正電位)が加わったときに、第2の接
地電極42と中心電極30におけるチップ32との間で
放電しやすくすることができ、好ましい。なお、この中
心電極30の角部30aは、曲率半径を0.2mm以下
とすれば、より効果的である。
【0053】また、図5(b)〜(d)に断面形状とし
て示す様に、円柱状の中心電極30のチップ32におけ
る第2の放電ギャップg2に面した部位は、凹凸や突起
物等を持つ形状としても良い。これらの場合も、中心電
極30の角部30aが形成されるため、同様の効果を発
揮することが可能である。なお、この図5に示す中心電
極の構成は、上記第1実施形態において採用しても良
く、同様の効果を発揮する。
【0054】(他の実施形態)なお、第1の接地電極及
び第2の接地電極は、それぞれ2個以上のものより構成
されていても良い。更には、第1及び第2の接地電極の
うち一方が1個で、他方が複数個であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの
要部構成を示す側面図である。
【図2】上記第1実施形態の作動説明図である。
【図3】上記第1実施形態の変形例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るスパークプラグの
要部構成を示す側面図である。
【図5】上記第2実施形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
30…中心電極、41…第1の接地電極、41a…角
部、42…第2の接地電極、50…点火電源、g1…第
1の放電ギャップ、g2…第2の放電ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頼田 浩 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 岡部 伸一 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 金生 啓二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 三輪 哲也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G019 BA00 KA03 5G059 AA01 CC03 EE19 EE25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ギャップ(g1、g2)を介して対
    向する中心電極(30)と接地電極(41、42)との
    間に、交流電圧を印加することにより放電が行われるよ
    うにしたスパークプラグにおいて、 前記接地電極は、第1の接地電極(41)と第2の接地
    電極(42)との少なくとも2個よりなり、 前記第1の接地電極と前記中心電極との間の前記放電ギ
    ャップを第1の放電ギャップ(g1)、前記第2の接地
    電極と前記中心電極との間の前記放電ギャップを第2の
    放電ギャップ(g2)とし、 前記中心電極に電圧が印加されたとき、前記第1の放電
    ギャップに局所的に電界強度の高い部分が存在するとと
    もに、 平均電界強度は、前記第2の放電ギャップの方が前記第
    1の放電ギャップよりも高くなっていることを特徴とす
    るスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記第1の接地電極(41)は、前記第
    1の放電ギャップ(g1)に面する部位に、曲率半径が
    0.2mm以下の角部(41a)が形成されたものであ
    り、 前記第2の接地電極(42)は、前記第2の放電ギャッ
    プ(g2)に面する部位に、前記角部が形成されていな
    いものであり、 前記第1の放電ギャップは前記第2の放電ギャップより
    間隔が広いことを特徴とする請求項1に記載のスパーク
    プラグ。
  3. 【請求項3】 前記第1の接地電極(41)における前
    記第1の放電ギャップ(g1)に面する部位が、前記第
    2の接地電極(42)における前記第2の放電ギャップ
    (g2)に面する部位よりも細いことを特徴とする請求
    項1または2に記載のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記中心電極(30)は、前記第1の放
    電ギャップ(g1)に面した部位と前記第2の放電ギャ
    ップ(g2)に面した部位とで形状が異なっているもの
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のスパークプラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    のスパークプラグと、 前記スパークプラグに前記交流電圧を印加するための点
    火電源(50)とを備えることを特徴とする点火装置。
JP2000395528A 2000-12-26 2000-12-26 スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置 Pending JP2002198159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395528A JP2002198159A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395528A JP2002198159A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002198159A true JP2002198159A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18860979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395528A Pending JP2002198159A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002198159A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140798A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
JP2015140797A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
JP2015140927A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社ハーマン コンロ用バーナ
KR101588179B1 (ko) * 2014-09-24 2016-01-28 한국기계연구원 교류 전압 발생기에 의한 다점 아크 방전 발생 시스템
WO2017170276A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140927A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社ハーマン コンロ用バーナ
JP2015140798A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
JP2015140797A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
KR101588179B1 (ko) * 2014-09-24 2016-01-28 한국기계연구원 교류 전압 발생기에 의한 다점 아크 방전 발생 시스템
WO2017170276A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
DE112017001640B4 (de) 2016-03-30 2023-10-12 Denso Corporation Zündkerze für Verbrennungskraftmaschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5440198A (en) Spark plug having a noble metal firing tip bonded to a front end of a center electrode
CA2246172C (en) Spark plug and an internal combustion engine igniting system using the same
JP2002083662A (ja) コージェネレーション用スパークプラグ
US4695758A (en) Small-sized spark plug having a spark gap parallel to an axis running through the center electrode
JPH0750192A (ja) ガスエンジン用スパークプラグ
CN108370134B (zh) 火花塞以及具备该火花塞的点火系统
JPH07130454A (ja) スパ−クプラグ
JP2002319469A (ja) 点火プラグおよびそれを用いた点火装置
US7449822B2 (en) Structure of spark plug ensuring stability in location of production of sparks
CN100536267C (zh) 火花塞
JP3562533B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JPH11121142A (ja) 多極スパークプラグ
JP2002198159A (ja) スパークプラグ及びスパークプラグを用いた点火装置
US4439708A (en) Spark plug having dual gaps
US7109646B2 (en) Spark plug having center electrode with columnar portion and conical portion
JPH0757850A (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP2000208234A (ja) スパ―クプラグ及びそのスパ―クプラグを用いた点火システム
JP3254760B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JPH06176849A (ja) セミ沿面放電型内燃機関用スパークプラグ
JP4485084B2 (ja) スパークプラグ
JPH07235363A (ja) 内燃機関用スパークプラグの製造方法
JPH0612679B2 (ja) スパ−クプラグ
JP3131978B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
JP2002237366A (ja) スパークプラグ
JPS6132978A (ja) 小型点火プラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323