JPH07130442A - コネクタ及びコネクタ検査装置 - Google Patents

コネクタ及びコネクタ検査装置

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JPH07130442A
JPH07130442A JP5301070A JP30107093A JPH07130442A JP H07130442 A JPH07130442 A JP H07130442A JP 5301070 A JP5301070 A JP 5301070A JP 30107093 A JP30107093 A JP 30107093A JP H07130442 A JPH07130442 A JP H07130442A
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terminal fitting
connector
locking
locking position
fitting
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Hirohisa Horimoto
洋久 堀本
Shinichi Ozawa
真一 小沢
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子金具の装着不良を確実に検出する。 【構成】 端子金具40は、その金属ランス41がキャ
ビティ32の第1係止部33Aに係合することにより
「正規範囲」内の第1係止位置に保持され(図5
(B))、金属ランス41が第2係止部33Bに係合す
ることにより「正規範囲」内の第2係止位置に保持され
る(図5(A)の上段)。装着不良の判定基準となる検
出基準位置を第1係止位置と第2係止位置の間に設定す
る。端子金具40が「正規範囲」内に至っても検出基準
位置に達しなければ装着不良とみなし、検出基準位置に
至ってプローブ22と接触すれば「正規範囲」内に至っ
たとみなす。検出基準位置の設定可能範囲は広いから、
各部材の成形と組付けの公差の影響を受けずに検出基準
位置を適正に設定でき、装着不良を確実に検査できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジング内
に挿入した端子金具の装着不良を検出するためのコネク
タ検査装置及びそれに適したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタは、一般にプラスチック製のコ
ネクタハウジング内に、電線の先端に固着した端子金具
を装着して構成され、その端子金具は端子金具やコネク
タハウジングに設けたランス(係止爪)によって抜け止
め状態にされる。この種のコネクタにおいて、万一、端
子金具がランスと係合する正規の位置(以下「正規位
置」という)に装着されていないと、使用中に端子金具
の抜けが発生する可能性があるため、これを事前にチェ
ックして修正する必要がある。そこで、従来、端子金具
の装着不良を検出するための各種のコネクタ検査装置が
開発されており、その一例として例えば図11に示すも
のがある。これは、端子金具1を装着したコネクタハウ
ジング2に対向して各端子金具1に対向するプローブ3
を有する検査ユニット4を設け、コネクタハウジング2
と検査ユニット4を所定の位置まで接近させるものであ
る。
【0003】このときに、図11の上側に示すように端
子金具1が図の左側から「正規位置」まで十分に挿入さ
れてそのランス1aがコネクタハウジング2の係止部2
aに係合して抜け止め状態となっている場合には、プロ
ーブ3が端子金具1に当接してこの端子金具1とプロー
ブ3との間が導通状態となり、これにより端子金具1が
「正規位置」まで挿入されていることが検出される。ま
た、図11の下側に示すように端子金具1の挿入量が不
足していてランス1aが係止部2aに係合していない場
合には、プローブ3が端子金具1に接触しないために端
子金具1とプローブ3との間には導通がなく、これによ
り、端子金具1が「正規位置」まで挿入されておらず、
挿入不良の状態であることが検出される。
【0004】上記装置においては、「正規位置」まで挿
入されていない端子金具1にはプローブ3が接触せず、
且つ、端子金具1がそのランス1aを係止部2aに係止
させるに至る「正規位置」よりも深く挿入されている場
合にはその端子金具1にプローブ3が確実に接触するよ
うにするため、プローブ3の先端の位置、即ち、検出基
準位置が端子金具1の「正規位置」と「非正規位置」と
の境目と対応するように設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は各部材の成形及び組付けにおける公差があるために、
端子金具1に対するプローブ3の先端の検出基準位置の
設定に僅かな狂いが生じることは避けられない。
【0006】このため、プローブ3の検出基準位置が端
子金具1に対して突き出し方向にずれている場合を考え
ると、図12に示すように端子金具1の挿入位置が正規
位置よりもかなり浅いときには、プローブ3が端子金具
1に接触する恐れがないために、端子金具1が「正規位
置」まで挿入されていないことが正しく検出されるので
あるが、図13に示すように、端子金具1の挿入位置が
「正規位置」に極めて近いもののランス1aが係止部2
aに係止する直前である状態のときには、その端子金具
1にプローブ3が接触することとなってしまい、この結
果、端子金具1が抜け可能な不良挿入状態であるにも拘
わらず「正規位置」まで挿入されているとの誤った検出
が行われる。
【0007】そこで、逆にプローブ3の検出基準位置を
「正規位置」よりも端子金具1の引っ込み方向に余裕を
持たせて設定することも考えられる。しかし、このよう
にすると、端子金具1がそのランス1aを係止部2aに
係止させる「正規位置」まで挿入されていてもその端子
金具1にはプローブ3が接触しなくなるため、端子金具
1が「正規位置」にあるにも拘わらず不良挿入状態であ
るとの誤った検出が行われてしまう。このことは、端子
金具1がランス1aを係止部2aから離間させる位置に
至るまで十分に深く挿入されていなければ「正規位置」
に挿入されていると検出されないということを意味す
る。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、端子金具の装着不良を確実に検出することが
できる信頼性の高いコネクタ検査装置及びこれに適した
コネクタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項2にかかるコネクタは、コネクタ
ハウジングに挿入した端子金具をその端子金具に設けた
金属ランスにより抜止状態とするものであって、コネク
タハウジングに、端子金具の金属ランスが係合してその
端子金具を第1係止位置に保持する第1係止部と、この
第1係止部よりも奥に位置して第1係止位置よりも奥の
第2係止位置に端子金具を保持する第2係止部とを設け
た構成としたところに特徴を有するものである。
【0010】また、請求項3にかかるコネクタは、コネ
クタハウジングに挿入した端子金具をコネクタハウジン
グに設けた樹脂ランスにより抜止状態とするものであっ
て、コネクタハウジングに、端子金具を第1係止位置に
保持する第1樹脂ランスと、第1係止位置よりも奥の第
2係止位置に端子金具を保持する第2樹脂ランスとを設
けた構成としたところに特徴を有するものである。
【0011】本発明にかかるコネクタ検査装置は、請求
項1に記載のように、上記コネクタを検査するものであ
って、端子金具が所定の検出基準位置よりも奥にあるか
手前にあるかを検出する端子位置検出手段を設け、その
検出基準位置を第1係止位置と前記第2係止位置との間
に設定した構成としたところに特徴を有するものであ
る。
【0012】
【作用】請求項2にかかるコネクタにおいては、端子金
具が第1係止位置に至るまで挿入されていなければ、抜
止状態に保持されない。端子金具は、その金属ランスを
コネクタハウジングの第1係止部に係合させる第1係止
位置、又は、金属ランスを第2係止部に係合させる第2
係止位置のいずれかに至るまで挿入されると抜け不能に
保持され、相手側の端子金具との接続を適正に行い得る
状態となる。
【0013】請求項3にかかるコネクタにおいては、端
子金具が第1係止位置に至るまで挿入されていなけれ
ば、抜止状態に保持されない。端子金具は、コネクタハ
ウジングの第1樹脂ランスに係合する第1係止位置と、
第2樹脂ランスに係合する第2係止位置のいずれかに至
るまで挿入されると抜け不能に保持され、相手側の端子
金具との接続を適正に行い得る状態となる。
【0014】請求項1にかかるコネクタ検査装置は、上
記コネクタの挿入状態を検出するものである。端子金具
が第1係止位置に至るまで挿入されていない場合には、
端子位置検出手段において端子金具が検出基準位置より
も手前に位置していることが検出される。この場合に
は、端子金具が相手側の端子金具との接続を適正に行い
得る正規の位置に達していないものと見做されるため、
端子金具を更に深く挿入して正規の位置に至らしめるべ
く修正作業を行う。この結果、端子金具は第1係止位置
または第2係止位置に保持されることとなる。端子金具
が第1係止位置に保持されている場合には、実際には正
規の位置まで挿入されているのであるが、端子位置検出
手段において端子金具が検出基準位置よりも手前にある
との検出結果が出される。この場合も、端子金具が正規
の位置に達していないと見做されるため、端子金具を更
に深く挿入して確実に正規の位置に至らしめるべく修正
作業を行う。この結果、端子金具は第2係止位置に保持
されることとなる。端子金具が第2係止位置に保持され
ている場合には、端子位置検出手段において端子金具が
検出基準位置よりも奥にあるとの検出結果が出される。
これは、端子金具が確実に正規の位置にあることを意味
するものであるから、上記のような修正作業は不要であ
る。
【0015】
【発明の効果】上記作用によって説明したように、本発
明のコネクタ検査装置によれば、端子金具の挿入状態の
判断の基準となる検出基準位置を、一点に定める必要が
なく、第1係止位置と第2係止位置との間の一定範囲内
に設定すればよいようになっているから、各部材の成形
及び組付けにおける公差に影響されずに検出基準位置を
誤り無く設定することができ、したがって、端子金具の
装着不良を確実に検出することができるという優れた効
果がある。
【0016】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明を具体化したコネクタ及び
コネクタ検査装置の第1実施例を図1乃至図5を参照し
て説明する。まず、本実施例の検査装置10を使用して
検査されるコネクタ30の構造について説明する。コネ
クタハウジング31は合成樹脂製で、全体として長方形
状をなすように成形され、内部に2段に分けて複数のキ
ャビティ32が形成されている。各キャビティ32は前
後に貫通する形状で、この中に金属製の端子金具40が
後側(図2,5における左側)から挿入されている。こ
の端子金具40には、その一面を外側へ切り起こすこと
によって斜め後方へ突出する弾性変形可能な金属ランス
41が形成されている。キャビティ32内には、端子金
具40を抜け不能状態に保持するために金属ランス41
が係止する第1と第2の2つの係止部33A,33Bが
キャビティ32の内壁を凹ませることによって形成され
ている。キャビティ32内に挿入された端子金具40が
図示しない相手側の端子金具との接続を適正に行い得る
挿入深さの範囲(以下、「正規範囲」という)内におけ
る最も挿入の浅い位置(以下、第1係止位置とする)に
達すると、その金属ランス41が第1係止部33Aに係
合するようになっている。また、第2係止部33Bは第
1係止部33Aよりも更に奥側に位置して形成されてい
て、端子金具40が「正規範囲」内における第1係止位
置よりも挿入の深い位置(以下、第2係止位置とする)
に達したときに金属ランス41が第2係止部33Bに係
合するようになっている。
【0017】ここで、端子金具40をキャビティ32内
に挿入したときの状態を説明すると、挿入開始から端子
金具40が第1係止位置に至るまでの間においては、金
属ランス41が端子金具40側へ弾性変形した状態でキ
ャビティ32の第1係止部33Aよりも後側の内壁に接
している。そして、端子金具40が第1係止位置に到達
すると、金属ランス41が弾性復元力により第1係止部
33Aに係合し、もって、端子金具40が抜け不能状態
となる。この第1係止位置に保持されている状態から端
子金具40が更に奥側へ押し込まれると、金属ランス4
1が依然として端子金具40側へ弾性変形した状態でキ
ャビティの第1係止部33Aと第2係止部33Bとの間
の内壁に接する。そして、端子金具40が第2係止位置
に到達すると、金属ランス41が弾性復元力により第2
係止部33Bに係合し、端子金具40が抜け不能状態と
なる。
【0018】なお、端子金具が上記第1係止位置と第2
係止位置のいずれにある場合でも、金属ランスと第1係
止部又は第2係止部との係合によって確実な抜止力が得
られ、端子金具は抜け不能状態に保持される。そして、
端子金具は、第1係止位置と第2係止位置のいずれに保
持されていても、図示しない相手側の端子金具と適正に
嵌合して電気的に接続することができる。
【0019】次に、上記コネクタ30を検査するための
検査装置10について説明する。検査装置10の基板1
1には、端部寄りにコネクタホルダ12が固定状態に設
けられている。このコネクタホルダ12は、U字形の支
持ブロック13とこれに着脱可能に取り付けたやはりU
字形をなすバックプレート14とからなり、両者間に上
方が開放するコネクタ固定溝15が形成されている。こ
のコネクタ固定溝15には、コネクタハウジング31の
外面から突出する突条34が上方から嵌め込まれ、もっ
て両突条34を上下に案内してコネクタハウジング31
を支持ブロック13内に位置決め状態に保持することが
でき、その状態でコネクタハウジング31は左右方向の
移動が不能となる。
【0020】また、基板11上にはコネクタホルダ12
と対向して検査ユニット20が左右方向に移動可能に設
けられ、基板11に設けたカムハンドル16を回動操作
すると、検査ユニット20がコネクタホルダ12に接近
した検査位置とコネクタホルダ12から遠ざかった待機
位置との間を移動するようになっている。この検査ユニ
ット20のユニットブロック21には、コネクタホルダ
12に固定したコネクタ30の各端子金具40に対応す
るプローブ(端子位置検出手段)22がコネクタ30側
に向かって突設されている。このプローブ22は、導電
性材料からなり、コネクタ30に対する接離方向の移動
を自由に、且つ、図3に示すようにユニットブロック2
1の収容室23内に装着した圧縮コイルばね24の弾力
により比較的弱い力で突出方向即ちコネクタ30側へ付
勢された状態となっており、この付勢によって常にはプ
ローブ22の鍔25が収容室23の奥端面に当接した最
突出位置に保持されて待機している。
【0021】最突出位置に待機しているプローブ22の
先端の位置、即ち、検出基準位置は次のように設定され
ている。即ち、コネクタ30がコネクタホルダ12に固
定されると共に検査ユニット20が検査位置に移動した
状態において、端子金具40が第1係止位置と第2係止
位置との間に想定した所定の被検出位置にあるときに、
その端子金具40の先端面の位置とプローブ22の先端
面の位置とが合致するような設定となっている。なお、
このときの検出基準位置即ち端子金具40の被検出位置
は、第1係止位置と第2係止位置との間の範囲内であれ
ば任意の位置に設定することができる。
【0022】また、プローブ22の後端にはリード線2
6が接続されていて、これが導通検査回路27の一方の
端子に接続されていると共に、この導通検査回路27の
他方の端子に端子金具40の後端に固着した電線43が
接続されており、1つの端子金具40とプローブ22の
組み合わせについての電気的接続関係を示すと図4のよ
うになる。導通検査回路27は、内部に導通検査用の電
源を備え、プローブ22、リード線26、導通検査回路
27、電線43及び端子金具40を順に通る経路におけ
る電気的な導通の有無を検出して、その結果に基づき、
「端子金具が検出基準位置まで挿入されているか否か」
をランプの点灯やブザーの鳴動等の図示しない表示方法
にて表示するものである。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、コネクタハウジング31をコネクタホルダ12内
に上から嵌め込むようにしてセットし、この後に、検査
装置10のカムハンドル16を操作して検査ユニット2
0を検査位置まで進出させる。
【0024】このときに、図5(A)の下段に示すよう
に、端子金具40がその金属ランス41を第1係止部3
3Aに係合させる第1係止位置に至るまで挿入されてい
ない場合には、端子金具40の位置が「正規範囲」外で
あって製品としては不良品である。当然ながら端子金具
40は検出基準位置にも至っていないため、プローブ2
2が端子金具40の先端から大きく離間した状態とな
り、端子金具40とプローブ22との間に電気的な導通
は生じない。このため、導通検査回路27においては、
「端子金具が検出基準位置まで挿入されていない」旨の
表示がされる。また、図5(B)に示すように端子金具
40がその金属ランス41を第1係止部33Aに係合さ
せた第1係止位置にある場合、及び、図5(C)に示す
ように端子金具40が第1係止位置よりも僅かに奥側に
位置している場合には、端子金具40の位置が実際には
「正規範囲」内であって製品としては良品のコネクタ3
0に組み付けられているのであるが、端子金具40の位
置は検出基準位置までには至っていない。したがって、
プローブ22と端子金具40とは接触せず、この両者の
間には導通がないため、導通検査回路27においては、
「端子金具が検出基準位置まで挿入されていない」旨の
表示がされる。この「端子金具が検出基準位置まで挿入
されていない」旨の表示は導通検査において端子金具4
0が装着不良であると判定されたことを意味するもので
あって、実際の端子金具40の位置が「正規範囲」内に
あるか否かを問わず、端子金具40が「正規範囲」に至
るまで挿入されていないものと見做される。この場合に
は、端子金具40を確実に「正規範囲」内に至らしめる
べく更に奥側へ押し込むという修正作業を行う。この修
正作業を行うことにより、端子金具40が第1係止位置
まで至っていない場合には金属ランス41が第1係止部
33Aに係合して端子金具40は第1係止位置に保持さ
れる状態となり、端子金具40が第1係止位置に至って
いる場合には金属ランス41が第2係止部33Bに係合
して端子金具40は第2係止位置に保持される状態とな
る。この後は、念のために再度検査を行って修正作業の
結果を判定すればよい。
【0025】また、図5(D)に示すように端子金具4
0が第2係止位置の直前に位置している場合、及び、図
5(A) の上段に示すように端子金具40が第2係止
位置に至るまで挿入されている場合には、端子金具40
の位置が「正規範囲」内にあって製品として良品のコネ
クタ30に組み付けられていることは言うまでもなく、
端子金具40の位置は検出基準位置を通過して更に奥側
に至っている。したがって、プローブ22と端子金具4
0とは、検査ユニット20の移動中において検査位置に
到達するより前に接触し、その後はプローブ22が端子
金具40との接触を保ったままユニットブロック21内
に押し込まれることとなる。これにより、端子金具40
とプローブ22との間に電気的な導通が生じ、導通検査
回路27においては、「端子金具が検出基準位置まで挿
入されている」旨の表示がされる。 この「端子金具が
検出基準位置まで挿入されている」旨の表示は導通検査
回路27において端子金具40の装着状態が合格である
と判定されたことを意味し、実際に、例え抜け方向の力
が作用したとしても端子金具40はその金属ランス41
を第1係止部33Aまたは第2係止部33Bのいずれか
に係合させることによって確実に抜止めされる状態とな
っている。勿論、この場合には、端子金具40を更に奥
側へ押し込むという修正作業は不要である。
【0026】上述したように、本実施例においては、端
子金具を抜止状態に保持する位置として第1係止位置と
第2係止位置の2カ所を設け、この第1係止位置と第2
係止位置との間の一定範囲内のいずれかの位置に、端子
金具40の装着不良検査の判定の基準となる検出基準位
置を設定すれば良いようになっている。即ち、検出基準
位置を厳密に一点の位置に定める必要が無い。このた
め、第1係止位置と第2係止位置との間の距離を各部材
の成形及び組付けにおける公差の寸法よりも大きくする
ことにより、公差の影響を受けることなく検出基準位置
を第1係止位置と第2係止位置との間の範囲内に確実に
設定することができるようになっており、端子金具40
の装着不良の検出が確実に行われる。
【0027】<第2実施例>次に、本発明を具体化した
第2実施例を図6を参照して説明する。本第2実施例に
おいては、検査ユニット50と導通検査回路を除いた他
の構成は上記第1実施例と同じである。検査ユニット5
0には、図示しない各端子金具に対向してチェックピン
51が設けられている。このチェックピン51の構造は
図6に示すようになっている。これを詳述するに、チェ
ックピン51の基端部は図示しないユニットブロックに
取り付けた導電性のガイド筒52に絶縁筒53を介して
その延長方向に沿って移動可能に保持され、その絶縁筒
53内に設けた接点鍔部51aと絶縁ホルダ54との間
に設けた圧縮コイルばね55によって常時左方向(チェ
ックピン51の先方側)に付勢されている。この付勢に
より、通常、チェックピン51はその接点鍔部51aを
ガイド筒52の奥端面に当接させた待機状態に保持され
ている。なお、待機位置にあるチェックピン51の先端
の位置は、上記第1実施例と同様に、検査を行う状態に
おいて、図示しない端子金具が第1係止位置と第2係止
位置との間に設定した所定の検出基準位置にあるとき
に、その端子金具の先端面の位置とチェックピン51の
先端面の位置とが合致するように設定されている。ま
た、チェックピン51の後端部は、絶縁ホルダ54に内
嵌した電極筒56の挿通孔57内に嵌通されていること
により常に電極筒56と電気的に接触した状態にある。
ガイド筒52と電極筒56とは、常には図6に示すよう
にがチェックピン51を介して電気的に導通した状態に
あり、その状態からチェックピン51が図中右方向に押
されて接点鍔部51aがガイド筒52から離れると、電
気的に非導通状態となる。ガイド筒52と電極筒56の
各後端に固着したリード線58は導通検査回路59に接
続されており、この導通検査回路59においては、ガイ
ド筒52と電極筒56との間における導通の有無が検出
され、その結果に基づいて、「端子金具が検出基準位置
まで挿入されているか否か」がランプの点灯やブザーの
鳴動等の図示しない表示方法にて表示される。
【0028】本第2実施例における検査では、端子金具
が検出基準位置に至るまで挿入されていない場合には、
チェックピン51が端子金具に接触しないために図6に
示す状態のままであってガイド筒52と電極筒56との
間に電気的導通が有るため、これに基づいて導通検査回
路59では「端子金具が検出基準位置まで挿入されてい
ない」旨の表示がされる。この場合には端子金具を更に
深く押し込むという修正作業を行う必要がある。端子金
具が検出基準位置に至るまで深く挿入されている場合に
は、チェックピン51が端子金具に接触して後方へ押さ
れることによりガイド筒52と電極筒56との間に電気
的導通が無くなるため、導通検査回路59では「端子金
具が検出基準位置まで挿入されている」旨の表示がされ
る。この場合には修正作業は不要である。
【0029】<第3実施例>次に、本発明を具体化した
第3実施例を図7を参照して説明する。本第3実施例の
コネクタ60では、端子金具61に、その互いに反対側
の面を外側へ切り起こすことによって第1と第2の2つ
の金属ランス62A,62Bが形成されていると共に、
コネクタハウジング63のキャビティ64内に、両金属
ランス62A,62Bが係合する第1と第2の2つの係
止部65A,65Bが形成されている。キャビティ64
内に挿入された端子金具61が「正規範囲」内に至る
と、まず、図7の下段に示すように第1金属ランス62
Aが第1係止部65Aに係合して端子金具61が第1係
止位置に抜け不能に保持される状態となり、この状態か
ら更に端子金具61を奥側へ挿入すると、図7の上段に
示すように第2金属ランス62Bが第2係止部65Bに
係合して端子金具61が第2係止位置に抜け不能に保持
される状態となる。検出基準位置は第1係止位置と第2
係止位置との間に設定されており、端子金具61が第1
係止位置にあるときにはプローブ22は端子金具61に
接触せず、端子金具61が検出基準位置を越えて第2係
止位置にあるときにはプローブ22は端子金具61に接
触し、これによって、端子金具61の装着不良を検出す
ることができる。
【0030】<第4実施例>次に、本発明を具体化した
第4実施例を図8を参照して説明する。本第4実施例の
コネクタ70では、端子金具71に、その一面を孔状に
切り欠くことによって係止部72が形成されていると共
に、コネクタハウジング73のキャビティ74の内壁に
弾性片75が一体成形により形成されている。この弾性
片75には、端子金具71の挿入方向において間隔を空
けた2カ所に第1樹脂ランス76Aと第2樹脂ランス7
6Bとが設けられている。キャビティ74内に挿入され
た端子金具71が「正規範囲」内に至ると、まず、図8
の上段に示すように端子金具71の係止部72に第1樹
脂ランス76Aが係合して端子金具71が第1係止位置
に保持される状態となり、この状態から更に端子金具7
1を奥側へ挿入すると、図8の下段に示すように端子金
具71の係止部72に第2樹脂ランス76Bが係合して
端子金具71が第2係止位置に保持される状態となる。
【0031】<第5実施例>次に、本発明を具体化した
第5実施例を図9を参照して説明する。本第5実施例の
コネクタ80では、端子金具81に、その一面を孔状に
切り欠くことによって係止部82が形成されていると共
に、コネクタハウジング83のキャビティ84の内壁の
同じ側の面に、端子金具81の挿入方向に間隔を空けて
第1樹脂ランス85Aと第2樹脂ランス85Bとが設け
られている。キャビティ84内に挿入された端子金具8
1が「正規範囲」内に至ると、まず、図9の上段に示す
ように端子金具81の係止部82に第1樹脂ランス85
Aが係合して端子金具81が第1係止位置に保持される
状態となり、この状態から更に端子金具81を奥側へ挿
入すると、図9の下段に示すように端子金具81の係止
部82に第2樹脂ランス85Bが係合して端子金具81
が第2係止位置に保持される状態となる。
【0032】<第6実施例>次に、本発明を具体化した
第6実施例を図10を参照して説明する。本第6実施例
のコネクタ90では、端子金具91にその一面を孔状に
切り欠くことによって第1係止部92Aが形成されてい
ると共に、端子金具91の後端縁の第1係止部92Aと
は反対側の角部が第2係止部92Bとなっており、一
方、コネクタハウジング93のキャビティ94の内壁の
互いに反対側の面に、第1と第2の2つの樹脂ランス9
5A,95Bが形成されている。キャビティ94内に挿
入された端子金具91が「正規範囲」内に至ると、ま
ず、図10の上段に示すように端子金具91の第1係止
部92Aに第1樹脂ランス95Aが係合して端子金具9
1が第1係止位置に保持される状態となり、この状態か
ら更に端子金具91を奥側へ挿入すると、図10の下段
に示すように端子金具91の第2係止部92Bに第2樹
脂ランス95Bが係合して端子金具91が第2係止位置
に保持される状態となる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変形して実施することも
可能である。 (イ)上記実施例においては、端子金具が第1係止位置
と第2係止位置との間に設定した検出基準位置に達して
いるか否かを検出する端子位置検出手段として、端子金
具に対するプローブまたはチェックピンの接離に伴う電
気的な導通の有無に基づいて検出を行う構成とした場合
について説明したが、本発明の構成要件である端子位置
検出手段には、例えば、プローブまたはチェックピンの
移動により光路を遮蔽或いは開放させることによりスイ
ッチングを行う光電スイッチを使用して検出をする方法
や、圧力による抵抗値変化を利用した圧力スイッチを使
用して検出を行う方法等の他の方法も含むものである。 (ロ)上記実施例においては、端子金具を上下2段に装
着する場合について説明したが、本発明の構成要件中に
おいてコネクタハウジングに挿入される端子金具の本数
は限定されるものではない。
【0034】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のコネクタ及びコネクタ検査装置の
外観斜視図
【図2】第1実施例のコネクタ及びコネクタ検査装置の
一部切欠側面図
【図3】第1実施例の端子位置検出手段の断面図
【図4】第1実施例のコネクタ検出装置の構成図
【図5】第1実施例の検出状態をあらわす断面図
【図6】第2実施例の断面図
【図7】第3実施例の断面図
【図8】第4実施例の断面図
【図9】第5実施例の断面図
【図10】第6実施例の断面図
【図11】従来例のコネクタ及びコネクタ検査装置の断
面図
【図12】従来例の検出状態をあらわす拡大断面図
【図13】従来例の検出状態をあらわす拡大断面図
【符号の説明】
10…検査装置 22…プローブ(端子位置検出手段) 30…コネクタ 31…コネクタハウジング 33A…第1係止部 33B…第2係止部 40…端子金具 41…金属ランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに挿入した端子金具
    を第1係止位置とこの第1係止位置よりも更に深く挿入
    した第2係止位置とのいずれかに保持可能としたコネク
    タを検査する装置であって、 前記端子金具が所定の検出基準位置よりも奥にあるか手
    前にあるかを検出する端子位置検出手段を設け、その検
    出基準位置を前記第1係止位置と前記第2係止位置との
    間に設定したことを特徴とするコネクタ検査装置。
  2. 【請求項2】 コネクタハウジングに挿入した端子金具
    をその端子金具に設けた金属ランスにより抜止状態とす
    るものであって、前記コネクタハウジングに、前記端子
    金具の金属ランスが係合してその端子金具を第1係止位
    置に保持する第1係止部と、この第1係止部よりも奥に
    位置して前記第1係止位置よりも奥の第2係止位置に前
    記端子金具を保持する第2係止部とを設けたことを特徴
    とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 コネクタハウジングに挿入した端子金具
    を前記コネクタハウジングに設けた樹脂ランスにより抜
    止状態とするものであって、前記コネクタハウジング
    に、前記端子金具を第1係止位置に保持する第1樹脂ラ
    ンスと、前記第1係止位置よりも奥の第2係止位置に前
    記端子金具を保持する第2樹脂ランスとを設けたことを
    特徴とするコネクタ。
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