JPH0712963Y2 - 床用光フラツトケ−ブルコネクタ収納函 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、床に布設されている光フラットケーブルのコ
ネクタを保護収納する床用光フラットケーブルコネクタ
収納函に関するものである。

［考案の概要］ 本考案は、床に布設されている光フラットケーブルのコ
ネクタを収納するための函本体を有する床用光フラット
ケーブルコネクタ収納函において、 前記函本体の光フラットケーブル引込み口に対応して前
記函本体の外の下部に、前記光フラットケーブル引込み
口に引込まれる光フラットケーブルの床面から浮く部分
を支えるアンダーサポートスロープ部材を設け、 該アンダーサポートスロープ部材はその肉厚が基端から
先端に向かうにつれて徐々に薄くなる形状としてその基
端を前記光フラットケーブル引込み口の下部に支持さ
せ、 該アンダーサポートスロープ部材の上面を前記光フラッ
トケーブルの支え面とすることにより、 前記函本体に対する引込み部で前記光フラットケーブル
に上から衝撃等が加わっても、該光フラットケーブルの
下面を該アンダーサポートスロープ部材の上面で支える
ことにより、伝送特性の劣化が生じないようにしたもの
である。

［従来の技術］ 従来、第11図及び第12図に示すようにオフィスビル等で
光フラットケーブル１を床２に布設する場合、そのコネ
クタ３は光フラットケーブルコネクタ収納函４に収納
し、保護していた。この場合、該光フラットケーブルコ
ネクタ収納函４は、光フラットケーブル１の先端に取付
けられたコネクタ３を、函本体５に収納し、光フラット
ケーブル１は函本体５の光フラットケーブル引込み口６
から引込み、函本体５の上部開口部は保護カバー７で覆
った構造であった。なお、８は床２上に光フラットケー
ブル１を覆って敷かれたカーペットである。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような構造では光フラットケーブル
１が函本体５に引込まれる部分で床２から浮き上った状
態になり、この部分に上から衝撃等が加わった場合、光
ファイバが折損するなどして伝送特性が劣化してしまう
欠点があった。

本考案の目的は、函本体に対する光フラットケーブルの
引込み部での保護を図ることができる床用光フラットケ
ーブルコネクタ収納函を提供するにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本考案の構成を実施例に対
応する第１図乃至第10図を参照して説明すると、床２に
布設されている光フラットケーブル１のコネクタ３を収
納するための函本体５を有する床用光フラットケーブル
コネクタ収納函４において、 前記函本体５の光フラットケーブル引込み口６に対応し
た該函本体５の外の下部にアンダーサポートスロープ部
材13が設けられ、 該アンダーサポートスロープ部材13はその肉厚が基端か
ら先端に向かうにつれて徐々に薄くなる形状をしていて
その基端が前記光フラットケーブル引込み口６の下部に
支持され、 該アンダーサポートスロープ部材13の上面が前記光フラ
ットケーブル１の支え面となっていることを特徴として
いる。

［考案の作用］ このようにアンダーサポートスロープ部材13を設ける
と、光フラットケーブル引込み口６の部分で光フラット
ケーブル１が床２から浮き上り状態になるのを、該アン
ダーサポートスロープ部材13の上面で下側から支えるこ
とになる。

［実施例］ 以下本考案の実施例を第１図乃至第10図を参照して詳細
に説明する。なお、前述した第11図及び第12図と対応す
る部分には同一符号を付して示している。本実施例にお
いては、函本体５の床部5Aには光フラットケーブル引込
み口６に対応して三角形状に係止溝９が設けられてい
る。函本体５の四隅には柱状の隅部材10がそれぞれ設け
られ、これら隅部材10のうち一方の対角線上の２つの隅
部材10には該函本体５を床２に固定するためのビスを通
すビス通し孔11が設けられ、他方の対角線上の２つの隅
部材10には該函本体５の上に被せられる保護バー８を固
定するためのネジ孔12が設けられている。前述したコネ
クタ３は、函本体５内に収納された状態では、後方への
退出が引込み口６の両側の隅部材10で係止されて阻止さ
れるようになっている。

函本体５の一方の光フラットケーブル引込み口６に対応
した該函本体５の外の下部には、ゴム又はプラスチック
等よりなるアンダーサポートスロープ部材13が設けられ
ている。該アンダーサポートスロープ部材13は、その肉
厚が基端から先端に向かうにつれて徐々に薄くなる形状
をしており、また基端には三角形状の係止部13Aが突設
され、且つ該基端の上面にはコネクタ３の突出部3Aを乗
せて支える凹部13Bが設けられ、更に凹部13Bを除いた上
面は光フラットケーブル１の支え面となっている。

函本体５の他方の光フラットケーブル引込み口６に対応
した該函本体５の外部には、ゴム又はプラスチック等よ
りなるケーブル保護ブーツ14が設けられている。このケ
ーブル保護ブーツ14は、函本体５に引込まれる他の光ケ
ーブル15の引込み部分に被せられるように縦孔16が設け
られ、且つその被せ作業が容易にできるように下面には
長手方向に沿って切れ目17が設けられている。また、こ
の保護ブーツ14は光ケーブル15を許容曲げ半径まで曲げ
得るようにその上面には長手方向に間欠的に機構18が設
けられている。光ケーブル15の他部のコネクタ19は函本
体５内で光フラットケーブル１のコネクタ３に接続され
ている。

保護カバー７は函本体５より全体的に大きく形成され、
その下面には函本体５のネジ孔12を有する１つの対角線
上の隅部材10のコーナー部に係合されるコーナー部材20
が突設されている。また、保護カバー７には、函本体５
の各ネジ孔12に対応してネジ通し孔21がそれぞれ設けら
れている。

このような床用光フラットケーブルコネクタ収納函は、
光フラットケーブル１が函本体５に入るために床２から
浮き上る部分がアンダーサポートスロープ部材13の上面
で支えられる。他方の光ケーブル15は机等の上の端末機
器に向かって立上げられるが、このとき光ケーブル15は
保護ブーツ14によって許容曲げ半径内に保持される。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案に係る床用光フラットケーブ
ルコネクタ収納函によれば、下記のような優れた効果を
得ることができる。

（イ）函本体に光フラットケーブルを引込むために床面
から浮く部分を、アンダーサポートスロープ部材の上面
で下側から支えるので、その部分に上から衝撃等が加わ
っても伝送特性が劣化する事態を回避することができ
る。

（ロ）アンダーサポートスロープ部材の上面は、基端か
ら先端に向かうにつれて徐々に低くなるスロープ状とな
っているので、函本体の縁部と床面との間に段差ができ
るのを回避することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る床用光フラットケーブルコネクタ
収納函の一実施例の使用状態の縦断面図、第２図は本実
施例で用いている函本体の平面図、第３図は第２図のＸ
−Ｘ線断面図、第４図及び第５図は本実施例で用いてい
るアンダーサポートスロープ部材の平面図及び側面図、
第６図及び第７図は本実施例で用いているケーブル保護
ブーツの平面図及び縦断面図、第８図は第７図の左側面
図、第９図は本実施例で用いている保護カバーの底面
図、第10図は第９図のＹ−Ｙ線断面図、第11図は従来の
床用光フラットケーブルコネクタ収納函の使用状態の縦
断面図、第12図は光フラットケーブルコネクタの斜視図
である。 １……光フラットケーブル、２……床、３……コネク
タ、４……床用光フラットケーブルコネクタ収納函、５
……函本体、６……光フラットケーブル引込み口、７…
…保護カバー、９……係止溝、13……アンダーサポート
スロープ部材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野村 道彦 千葉県市原市八幡海岸通６ 古河電気工業 株式会社千葉電線製造所内 (56)参考文献 特開 昭58−60712（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床に布設されている光フラットケーブルの
   コネクタを収納するための函本体を有する床用光フラッ
   トケーブルコネクタ収納函において、 前記函本体の光フラットケーブル引込み口に対応した該
   函本体の外の下部にアンダーサポートスロープ部材が設
   けられ、 該アンダーサポートスロープ部材はその肉厚が基端から
   先端に向かうにつれて徐々に薄くなる形状をしていてそ
   の基端が前記光フラットケーブル引込み口の下部に支持
   され、 該アンダーサポートスロープ部材の上面が前記光フラッ
   トケーブルの支え面となっていることを特徴とする床用
   光フラットケーブルコネクタ収納函。