JPH07129338A - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法

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JPH07129338A
JPH07129338A JP5271782A JP27178293A JPH07129338A JP H07129338 A JPH07129338 A JP H07129338A JP 5271782 A JP5271782 A JP 5271782A JP 27178293 A JP27178293 A JP 27178293A JP H07129338 A JPH07129338 A JP H07129338A
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JP
Japan
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print
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printing
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Application number
JP5271782A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hino
康弘 日野
Toshiya Mihashi
俊哉 三橋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部装置から受信する印刷データのコマンド
体系と各印刷装置が処理可能なコマンド体系が一致しな
い場合でも、印刷装置側の制御で受信した印刷データを
破棄することなく、処理可能な印刷装置候補に継続して
転送することができる。 【構成】 コマンド体系識別部112の識別判定結果に
基づいて識別されたコマンド体系の情報をステータス通
知部114が各印刷装置に通知すると、該通知に基づく
各印刷装置からの応答状態を印刷装置通信部115が判
定し、該判定結果に基づいて印刷データ転送部113が
印刷装置候補に受信バッファ111が受信している印刷
データを迂回転送する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部装置と所定のイン
タフェースを介して双方向に通信しながら受信した印刷
情報を解析して印刷処理を行う印刷装置のデータ処理を
制御する印刷制御装置および印刷制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、外部装置と所定のインタフェース
を介して双方向に通信しながら受信した印刷情報を解析
して印刷処理する印刷装置あるいは所定のネットワーク
を介して外部装置と所定のインタフェースを介して双方
向に通信しながら受信した印刷情報を解析して印刷処理
する印刷システムにおいては、受信した印刷情報を処理
できる解析手段、例えば所定の言語に基づく印刷情報を
処理するための印刷制御プログラムが存在するかどうか
を判定し、該判定により受信した印刷情報を処理できる
解析手段を有していない場合、ある特定のコマンド体系
で処理する制御を行い、可能な限り印刷情報を出力出来
るように構成されている。
【0003】また、ネットワーク等に複数の印刷装置が
接続されている場合、ホスト間との通信処理は行うが、
各印刷装置間で通信処理するような制御構成とはなって
いなかった。
【0004】さらに、従来の印刷装置においては、プリ
ントデータおよび制御コードからなる印刷データの印刷
開始から終了までの一連の印刷データ群を意味する「ジ
ョブ」でデータ処理が実行されている。
【0005】この場合において、あるジョブが開始する
と、そのジョブが終了するまでは、他のジョブを受け付
けないように制御されていた。
【0006】さらに、ホストコンピュータ側にプリンタ
スプーラを備え、そのプリンタスプーラ内でジョブの順
番制御を実行するシステムは存在していたが、印刷装置
自体でジョブの順番制御は行われていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷制
御コマンド体系の自動識別において、対応可能なコマン
ド体系がない場合には、ある特定のコマンド体系が適用
されてしまうため、ユーザが期待するコマンド体系と異
なるコマンド体系で処理される場合が生じてしまい、期
待する印刷結果が得られなくなり、結果として紙資源を
無駄に消費してしまうといった問題点があった。
【0008】また、同一ホストコンピュータからのジョ
ブの順番制御は可能となるが、印刷装置自体が複数のホ
ストコンピュータから受け取ったジョブに対する割込み
制御はできず、ローカルエリアネットワーク(LAN)
等で印刷装置を共有している環境の場合には、1台のホ
ストコンピュータが大量のジョブを流していると、他の
ホストコンピュータは順番待ちという状態になり、非常
に効率が低下するという問題点があった。
【0009】さらに、ホストコンピュータ側でプリンタ
スプーラを内部に持つようなシステムを構築すること
は、システム全体のコストが高価となり、使用者の経済
的負担が非常に重くなるという問題点があった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、外部装置から受信した印刷データのコ
マンド体系と処理可能なコマンド体系とが一致しない場
合でも、印刷処理不能とせずに該コマンド体系を処理可
能な印刷装置候補先を判別して、受信した印刷データを
該印刷装置候補先に継続して転送することにより、ある
いは先行するジョブと後続するジョブの切り替えを印刷
装置側で行うことにより、外部装置から受信する印刷デ
ータのコマンド体系と各印刷装置が処理可能なコマンド
体系が一致しない場合でも、受信した印刷データを破棄
することなく、処理可能な印刷装置に転送する等、ある
いは先行する印刷ジョブを中断して、後続する印刷ジョ
ブを先行処理するように外部装置から受信した印刷デー
タを柔軟に処理出来る印刷環境を容易に構築することが
できる印刷制御装置および印刷制御方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の印刷
制御装置は、外部装置との通信に基づいて印刷データを
受信する受信手段と、この受信手段が受信した印刷デー
タのコマンド体系とコマンド体系照合情報とを比較して
識別する識別手段と、この識別手段により識別された前
記コマンド体系を解析可能かどうかを判定する第1の判
定手段と、前記第1の判定手段の判定結果に基づいて識
別されたコマンド体系の情報を各印刷装置に通知する通
知手段と、この通知手段による通知に基づく各印刷装置
からの応答状態を判定して前記印刷データのコマンド体
系を処理可能な印刷装置候補があるかどうかを判定する
第2の判定手段と、この第2の判定手段の判定結果に基
づいて前記印刷装置候補に前記受信手段が受信している
印刷データを迂回転送する転送手段とを設けたものであ
る。
【0012】また、外部装置に迂回転送される印刷デー
タを処理する印刷装置候補先および処理可能な印刷デー
タのコマンド体系の情報を通知するものである。
【0013】本発明に係る第1の印刷制御方法は、外部
装置から受信した印刷データのコマンド体系を識別し、
該識別されたコマンド体系の印刷データを処理可能かど
うかを判定し、該判定結果に基づいて所定の通信媒体上
に接続された各印刷装置に前記コマンド体系の情報を転
送し、該転送による各印刷装置からの応答を判定し、該
応答判定結果に基づいて前記コマンド体系を処理可能な
印刷装置に受信した印刷データを前記通信媒体を介して
迂回転送するものである。
【0014】本発明に係る第2の印刷制御装置は、前記
ジョブの処理中に新規ジョブ割込み要求を検知する割込
み検知手段と、この割込み検知手段の新規ジョブ割込み
要求検知後のジョブ中断可能な切れ目を検知する切れ目
検知手段と、この切れ目検知手段に検知された切れ目に
応じて未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷デー
タとのジョブ割込み切り替えを制御する割込み制御手段
とを設けたものである。
【0015】本発明に係る第2の印刷制御方法は、ジョ
ブの処理中に新規ジョブ割込み要求を検知し、該検知後
のジョブ中断可能な切れ目を検知し、該検知された切れ
目に応じて未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷
データとのジョブ割込み切り替えを制御するものであ
る。
【0016】
【作用】本発明の第1の印刷制御装置によれば、第1の
判定手段の判定結果に基づいて識別されたコマンド体系
の情報を通知手段が各印刷装置に通知すると、該通知に
基づく各印刷装置からの応答状態を第2の判定手段が判
定し、該判定結果に基づいて転送手段が印刷装置候補に
受信手段が受信している印刷データを迂回転送するの
で、外部装置側は印刷装置の詳細な資源情報を記憶して
いなくても、指定した印刷装置側で受信した印刷データ
を処理出来ない事態が発生しても、該印刷データを処理
できる印刷装置候補を判別して、外部装置との通信を終
了することなく、継続して印刷データを受信して判別さ
れた印刷装置候補に対して転送して処理させることが可
能となる。
【0017】また、外部装置に迂回転送される印刷デー
タを処理する印刷装置候補先および処理可能な印刷デー
タのコマンド体系の情報を通知するので、印刷データの
出力先および指定した印刷装置の処理可能なコマンド体
系を把握することが可能となる。
【0018】本発明に係る第1の印刷制御方法は、外部
装置から受信した印刷データのコマンド体系を識別し、
該識別されたコマンド体系の印刷データを処理可能かど
うかを判定し、該判定結果に基づいて所定の通信媒体上
に接続された各印刷装置に前記コマンド体系の情報を転
送し、該転送による各印刷装置からの応答を判定し、該
応答判定結果に基づいて前記コマンド体系を処理可能な
印刷装置に受信した印刷データを前記通信媒体を介して
迂回転送するので、指定した印刷装置側で受信した印刷
データを処理出来ない事態が発生しても、該印刷データ
を処理できる印刷装置候補を判別して、外部装置との通
信を終了することなく、継続して印刷データを受信して
判別された印刷装置候補に対して転送して処理させるこ
とが可能となる。
【0019】本発明に係る第2の印刷制御装置は、割込
み検知手段の新規ジョブ割込み要求検知後に、切れ目検
知手段によりジョブ中断可能な切れ目が検知されると、
該検知された切れ目に応じて割込み制御手段が未処理と
なる印刷データと新規ジョブの印刷データとのジョブ割
込み切り替えを制御するので、先行するジョブがあって
も、後続のジョブを優先的に処理し、該後続するジョブ
の終了後に、中断したジョブを正常に出力することが可
能となる。
【0020】本発明に係る第2の印刷制御方法は、ジョ
ブの処理中に新規ジョブ割込み要求を検知し、該検知後
のジョブ中断可能な切れ目を検知し、該検知された切れ
目に応じて未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷
データとのジョブ割込み切り替えを制御するので、先行
するジョブがあっても、後続のジョブを優先的に処理
し、該後続するジョブの終了後に、中断したジョブを正
常に出力することが可能となる。
【0021】
【実施例】
〔第1実施例〕本実施例の構成を説明する前に、本実施
例を適用可能なレーザビームプリンタ(LBP)の構成
について図1を参照しながら説明する。 図1は本発明
を適応可能な印刷装置の構成を説明する断面図であり、
例えばLBPの場合を示す。
【0022】図において、100はLBP本体であり、
外部に接続されているホストコンピュータ等から供給さ
れる印刷情報(文字コード等)やフォーム情報或るいは
マクロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情
報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等
を作成し、記憶媒体である記録紙上に像を形成する。1
50は操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配
されているオペレーション・パネル、110は前記LB
P本体100の制御およびホスト・コンピュータから供
給される文字情報等を解析し印刷処理を行うフォーマッ
タ制御部である。このフォーマッタ制御部110におい
て展開された印刷情報は、対応するパターンのビデオ信
号に変換されレーザドライバ131に出力される。
【0023】レーザドライバ131は、半導体レーザ1
41を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信
号に応じて半導体レーザ141から発射されるレーザ光
142をオン・オフ切り替えする。レーザ光142は回
転多面鏡143で左右方向に振られて静電ドラム144
上を走査露光する。これにより、静電ドラム144上に
は文字パターンの静電潜像が形成されることになる。こ
の潜像は、静電ドラム144周囲に配設された現像ユニ
ット145により現像された後、記録紙に転写される。
この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録
紙はLBP100に装着した用紙カセット146に収納
され、給紙ローラ147および搬送ローラ148,14
9とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム144
に供給され、記録紙に転写され、画像を形成する。な
お、搬送ローラ149は、いわゆるレジストローラ、す
なわち、静電ドラム144上の画像先端位置と用紙カセ
ット146から給紙される用紙上の画像先端位置との位
置合わせを行うタイミングローラとして機能し、給紙さ
れる用紙の先端に所定のループが形成されるように用紙
を一旦停止させ、転写タイミングで停止していた用紙を
ドラム方向に給紙させる。
【0024】以下、図2を参照しながら本発明に係る印
刷制御装置の構成について説明する。
【0025】図2は本発明の第1実施例を示す印刷制御
装置の構成を説明するブロック図である。
【0026】図において、400はLANで、複数のホ
ストコンピュータ200および印刷装置とを接続し、複
数の信号(印刷データ,通信制御信号等を含む)を流通
させる通信媒体として機能する。ホストコンピュータ2
00はLAN400に接続されており、プリントデータ
および制御コードから成る印刷情報をLAN400を通
して印刷装置100に出力するものである。300は印
刷装置100と同様にLAN400に接続された印刷装
置で、印刷装置100の印刷資源と同等以上の印刷資源
(エミュレーションプログラム,フォントセットを含
む)を備えている。
【0027】一方、印刷装置100は、大きく分けてフ
ォーマッタ制御部110,インタフェース120,出力
制御部130,プリンタエンジン部140より構成され
ている。
【0028】フォーマッタ制御部110は、受信バッフ
ァ111,コマンド体系識別部112,印刷データ転送
部113,ステータス通知部114,印刷装置通信部1
15,コマンド解析部116,コマンド実行部117,
ページメモリ118より構成されている。受信バッファ
111は、ホストコンピュータ200から受信した印刷
情報を一時的に保持する記憶手段である。コマンド体系
識別部112は、受信バッファ111の内容をスキャン
してコマンド体系の特徴を抽出し、あらかじめ保持して
いるコマンド体系テーブルと比較することによって、受
信した印刷データのコマンド体系を識別するものであ
り、識別結果を印刷装置通信部115や印刷データ転送
部113に伝達するものである。
【0029】印刷データ転送部113は、コマンド体系
識別部112からの信号を受けて受信した印刷データを
コマンド解析部116へ転送したり、印刷装置通信部1
15からの信号を受けて受信した印刷データをインタフ
ェース120およびLAN400を通して他の印刷装置
に転送したりするものである。
【0030】ステータス通知部114は、印刷装置通信
部115からの信号を受けて、受信した印刷データのコ
マンド体系と解析可能なコマンド体系を、ステータスと
してホストコンピュータ200に通知するものである。
印刷装置通信部115は、コマンド体系識別部112か
らの識別結果を受けて、LAN400に接続されている
他の印刷装置と通信を行うものであり、受信した印字デ
ータのコマンド体系をインタフェース120およびLA
N400を通して、LAN400に接続されている他の
印刷装置に通知し、他の印刷装置からの通信信号を受信
するものである。
【0031】なお、印刷装置通信部115は、他の印刷
装置からの通信信号を受信した場合は、印刷データ転送
部113に上記他の印刷装置への印刷データの転送を命
じ、通信信号を受信できなかった場合は、ステータス通
知部114に受信した印刷データのコマンド体系を通知
するものである。
【0032】コマンド解析部116は、各印刷制御コマ
ンドの解析を行うものであり、解析されたコマンドは、
印刷データの解析を行った中間的な結果でありコマンド
実行部117において、より処理しやすい形式の中間コ
ードの形に変換される。コマンド実行部117において
より処理しやすい形式の中間コードの形に変換される。
コマンド実行部117では、この中間コードによって各
コマンドを実行し、描画および印字に関するコマンドは
ページメモリ118に逐次展開されて行く。
【0033】なお、一般的には、フォーマッタ制御部1
10は、CPU,ROM,RAM等を用いたコンピュー
タシステムによって構成されている。出力制御部130
は、ページメモリ115の内容をビデオ信号に変換処理
し、プリンタエンジン部140へ画像転送を行う。プリ
ンタエンジン部140は、受け取ったビデオ信号を記録
紙に永久可視画像形成するための印刷機構部であり、図
1に示したレーザビームエンジンを備えている。
【0034】この様に構成された印刷制御装置におい
て、コマンド体系識別部112の識別判定結果に基づい
て識別されたコマンド体系の情報をステータス通知部1
14が各印刷装置、例えば印刷装置100から印刷装置
300に通知すると、該通知に基づく各印刷装置からの
応答状態を印刷装置通信部115が判定し、該判定結果
に基づいて印刷データ転送部113が印刷装置候補に受
信バッファ111が受信している印刷データを迂回転送
するので、ホストコンピュータ200等の外部装置側は
印刷装置の詳細な資源情報を記憶していなくても、指定
した印刷装置側で受信した印刷データを処理出来ない事
態が発生しても、該印刷データを処理できる印刷装置候
補を判別して、外部装置との通信を終了することなく、
継続して印刷データを受信して判別された印刷装置候補
に対して転送して処理させることが可能となる。
【0035】また、外部装置に迂回転送される印刷デー
タを処理する印刷装置候補先および処理可能な印刷デー
タのコマンド体系の情報を通知するので、印刷データの
出力先および指定した印刷装置の処理可能なコマンド体
系を把握することが可能となる。
【0036】以下、図3,図4に示すフローチャートを
参照しながら本発明に係る印刷制御装置における印刷デ
ータ処理動作について説明する。
【0037】図3は本発明に係る印刷制御装置における
印刷データ処理手順のうち第1のメイン処理ルーチンの
一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(1
8)は各ステップを示す。
【0038】先ず、ステップ(1)でホストコンピュー
タ200から送られてくる印刷データの受け取りを行
い、受信バッファ111にストックする。次にステップ
(2)で、コマンド体系識別部112において受信バッ
ファ111にストックされた印刷データをスキャンし
て、ステップ(3)で受信した印刷データのコマンド体
系の特徴を抽出する。そして、ステップ(4)で、抽出
した特徴をあらかじめインプットされているコマンド体
系のテーブルと比較することによって、受信した印刷デ
ータのコマンド体系の識別を行う(ステップ(5))。
該コマンド体系をすぐに識別できない場合は、テーブル
の順番に次々と比較を行って行き(ステップ(6))、
全てのテーブルとの比較が終了するまでステップ(4)
〜(6)を繰り返す。
【0039】ここで、結局識別できずに全てのテーブル
との比較が終了した場合、ステップ(7)に進み、ステ
ータス通知部114からホストコンピュータ200にイ
ンタフェース120およびLAN400を通して、受信
したコマンド体系の識別が不能である旨のエラーサイン
を送り、ステップ(8)で次の印刷動作に備えるため受
信バッファ111をクリアして全ての動作を終了する。
【0040】一方、ステップ(5)で受信した印刷デー
タを識別できた場合は、ステップ(9)に進み、当該印
刷装置が識別したコマンド体系に対応しているか、すな
わち、コマンド解析部116が解析可能であるかどうか
の判断を、コマンド体系識別部112において行う。
【0041】もし、解析可能である場合には、印刷デー
タ転送部113に内部処理を指令する信号を送り、ステ
ップ(10)に進む。ステップ(10)では、印刷デー
タ転送部113よりコマンド解析部116に印刷データ
が送られ、描画処理(後述する図4に示すフローチャー
トの手順)が行われる。描画処理を行った後、ステップ
(11)で印刷終了命令を受け取ったか否か、または印
刷データが終了したか否かの判断を行い、印刷終了であ
れば印刷動作を終了し、印刷終了でなければステップ
(10),(11)の処理を繰り返す。
【0042】一方、ステップ(9)において識別したコ
マンド体系が解析可能でない場合は、識別したコマンド
体系がコマンド体系識別部112より印刷装置通信部1
15に通知され、ステップ(12)に進む。ステップ
(12),(13)では、印刷装置通信部115におい
てLAN400に接続されている他の印刷装置との通信
が行われる。すなわち、ステップ(12)で、識別した
データのコマンド体系を上記他の印刷装置に通知し、ス
テップ(13)で上記他の印刷装置からの通信信号を検
知する。ステップ(13)で識別したコマンド体系を解
析し得る上記他の印刷装置が存在する場合、すなわち、
上記他の印刷装置より送信された通信信号を受信した場
合には、ステップ(15)に進む。
【0043】ステップ(15)では、印刷装置通信部1
15から信号を受けたステータス通知部114より、印
刷データを送信したホストコンピュータ200へ上記他
の印刷装置のデバイスIDが通知される。そして、ステ
ップ(16)で、印刷装置通信部115より転送信号を
受けた印刷データ転送部113によって、受信バッファ
111にストックされた印刷データがインタフェース1
20,LAN400を通して上記他の印刷装置に転送さ
れる。その後、ステップ(17)で再びホストコンピュ
ータ200からデータが読み込まれ、印刷データが終了
するまで(ステップ(18))、ステップ(16)から
の処理を繰り返し、印刷データが終了した時点で印刷動
作を終了する。また、ステップ(13)において、識別
したコマンド体系を解析可能な上記他の印刷装置が存在
しなかった場合、すなわち、印刷装置通信部115が通
信信号を受信しなかった場合にはステップ(14)に進
む。ステップ(14)では、印刷装置通信部115から
の指令を受けたステータス通知部114より、識別した
コマンド体系と当該印刷装置が解析可能なコマンド体系
がステータスとしてホストコンピュータ200に通知さ
れ、受信バッファ111をクリアして印刷動作を終了す
る。
【0044】この様に本発明に係る印刷制御方法によれ
ば、外部装置から受信した印刷データのコマンド体系を
識別し、該識別されたコマンド体系の印刷データを処理
可能かどうかを判定し、該判定結果に基づいて所定の通
信媒体上に接続された各印刷装置に前記コマンド体系の
情報を転送し、該転送による各印刷装置からの応答を判
定し、該応答判定結果に基づいて前記コマンド体系を処
理可能な印刷装置に受信した印刷データを前記通信媒体
を介して迂回転送するので、指定した印刷装置側で受信
した印刷データを処理出来ない事態が発生しても、該印
刷データを処理できる印刷装置候補を判別して、外部装
置との通信を終了することなく、継続して印刷データを
受信して判別された印刷装置候補に対して転送して処理
させることが可能となる。
【0045】図4は、図3に示した描画処理ルーチンの
詳細手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0046】先ず、受信バッファ111にストックされ
た印刷データを読み出し、(ステップ(1))コマンド
解析部116でデータが排紙命令かどうかをチェックし
(ステップ(2))、排紙命令の場合はステップ(7)
に進み処理を行う。
【0047】また、ステップ(2)において排紙命令で
ない場合は、次に解析したコマンドが文字印字または図
形描画等ページメモリへの展開処理のコマンドかどうか
を判別し(ステップ(3))、そうでない場合はステッ
プ(6)に進み、そのコマンドを直ちに実行する。ま
た、ステップ(3)からステップ(4)に進んだ場合
は、コマンド実行処理がしやすい形の中間コードを生成
する。この中間コードを受けて、コマンド実行部117
では、ページメモリ118への展開処理を行い(ステッ
プ(5))、展開処理終了後は、ステップ(1)に戻
り、データの解析処理を繰り返す。
【0048】一方、ステップ(2)において、排紙命令
と判断された場合には、出力制御部130において、ペ
ージメモリ118の内容をプリンタエンジン部140に
対するビデオ信号に変換して画像転送出力する(ステッ
プ(7))。プリンタエンジン部140では、受け取っ
たビデオ信号を記録紙に永久可視画像形成し印刷を行う
(ステップ(8))。そして、ステップ(9)で印刷さ
れた結果を排紙すると1ページ当たりの印刷制御処理は
終了する。
【0049】以上、印刷装置全体の動きを説明したが、
これらの処理は、フォーマッタ制御部110のコンピュ
ータシステムによって実現される。
【0050】次に、本実施例における印刷データの転送
例を図5を参照しながら説明する。
【0051】図5は本発明の一実施例を示す印刷システ
ムの一例を示すシステム構成図である。
【0052】図において、A〜Hは各印刷装置が解析可
能なコマンド体系であり、LAN400にはホストコン
ピュータHOST,印刷装置P1〜P3のデバイスのみ
が接続されている。
【0053】先ず、ホストコンピュータHOSTよりコ
マンド体系Cの印刷データが印刷装置P1に送信された
とする。印刷装置1は受信した印刷データとコマンド体
系テーブルとの照合によってコマンド体系の識別を行
い、受信した印刷データのコマンド体系が「C」である
ことを認識する。しかし、印刷装置P1が解析可能なコ
マンド体系は、「A」と「B」であり、コマンド体系
「C」には対応していない。
【0054】そこで、LAN400を通じて印刷装置P
2,P3にコマンド体系「C」を通知する。印刷装置2
が解析可能なコマンド体系は「D」,「E」,「F」で
あり「C」には対応していないため、印刷装置P1から
の通知信号を受信してもそれ以上の処理を行わず、信号
も送信しない。
【0055】一方、印刷装置P3はコマンド体系Cを解
析可能であるため、印刷装置P1からの通知信号を受信
すると、印刷装置P1への通信信号を送り返す。印刷装
置P1は印刷装置P3からの通信信号を受信すると、ホ
ストコンピュータHOSTに印刷装置P3のデバイスI
Dを通知した後、処理を転送処理に切り替え、ホストコ
ンピュータHOSTから送られてくる印刷データを逐次
印刷装置P3に転送する。印刷装置P1からの転送通知
を受けたホストコンピュータHOSTは、画面上にメッ
セージを表示してユーザに印刷データの転送が発生した
ことを通知する。
【0056】なお、上記実施例では、印刷装置としてレ
ーザビームプリンタを例とする場合について説明した
が、受信バッファを備える印刷装置であれば、印刷方式
に依らず他の方式、例えばインクジェットプリンタ,L
EDプリンタ,液晶シャッタ方式等のプリンタにも本発
明を適用することが出来る。
【0057】また、上記実施例では受信した印刷データ
を解析し得る他の印刷装置からの通信信号を受信した時
点で印刷データの転送処理を開始する場合について説明
したが、受信した印刷データを解析し得る他の印刷装置
が複数あった場合には、先ず、ホストコンピュータに通
知して、ユーザに選択させる制御を実行させるように構
成してもよく、さらに、その際、各印刷装置に優先順位
をつけておき、その優先順位に従って転送するように制
御する構成としてもよい。
【0058】さらに、上記実施例では、コマンド体系識
別において識別不能であった場合、ホストコンピュータ
にその旨を通知するのみであったが、受信したコマンド
を上記他の印刷装置に識別させるように制御するように
構成してもよい。
【0059】また、上記実施例では、コマンド体系テー
ブルはあらかじめインプットされていたが、ホストコン
ピュータや他の印刷装置からダウンロードするように制
御するように構成してもよい。
【0060】さらに、上記実施例では、LAN環境下に
おける印刷システムを例としたが、インタフェースを複
数備える印刷装置の場合には、スタンドアロン環境下で
あっても、本発明を適用することができる。
【0061】上記実施例では、外部装置から印刷データ
に基づいて記録媒体への記録を実行する印刷装置におい
て、外部装置からの印刷データを受信するための受信手
段と、受信手段より受信した印刷データを転送するため
の転送手段と、受信手段より受信した印刷データのコマ
ンド体系を他の印刷装置に通知し、他の印刷装置から通
信信号を受信するための通信手段と、受信手段より受信
した印刷データのコマンド体系を識別する識別手段と、
印刷装置が解析可能なコマンド体系と受信した印刷デー
タのコマンド体系および印刷データの迂回転送先を外部
装置に通知する通知手段を備えて、識別手段は受信によ
って受信した印刷データのコマンド体系を識別し、印刷
装置が対応可能かどうかの判断を行い、該判断の結果、
対応可能であれば該印刷装置において、通常の印刷処理
を行い、対応不可能であれば通信手段にて他の印刷装置
に受信したコマンド体系を通知する。
【0062】そして、上記コマンド体系に対応可能な他
の印刷装置がシステム上に存在する場合には、上記通信
手段にて信号を受け、転送手段にて上記他の印刷装置に
受信した印刷データを転送した後、通知手段にて上記印
刷データを送出した外部装置に転送先を通知する。
【0063】一方、通信手段が信号を受け取ることが出
来なかった場合は、受信した印刷データのコマンド体系
と当該印刷装置において対応可能なコマンド体系を、転
送先の印刷装置のデバイスIDとともに、通知手段にて
上記印刷データを送出した外部装置に通知するので、指
定した印刷装置側で受信した印刷データを処理出来ない
事態が発生しても、該印刷データを処理できる印刷装置
候補を判別して、外部装置との通信を終了することな
く、継続して印刷データを受信して判別された印刷装置
候補に対して転送して処理させることが可能となる。 〔第2実施例〕図6は本発明の第2実施例を示す印刷制
御装置の構成を説明するブロック図である。
【0064】図において、2000,3000はLAN
4000に接続されたホストコンピュータであり、プリ
ントデータおよび制御コードから成る印刷情報をLAN
4000を通して印刷装置100に出力するものであ
る。印刷装置100は、大きく分けてフォーマッタ制御
部1100,出力制御部1300,プリンタエンジン1
400より構成されている。フォーマッタ制御部110
0は、ジョブ割込み制御部1110,受信バッファ11
20,コマンド解析制御部1130,コマンド実行部1
140,ページメモリ1150,インタフェース150
0より構成されている。割込み制御部1110は、ホス
トコンピュータ2000およびホストコンピュータ30
00または操作パネル1200からジョブ割込み信号が
送信されてきたか否かを割込み信号処理部1110aで
判断し、受信バッファ切替え部1110bで受信バッフ
ァ1120のアドレスを切り替え、コマンド解析制御部
1130への割込み信号の伝達を行うものである。受信
バッファ1120は、ホストコンピュータ2000およ
びホストコンピュータ3000から受信した印刷情報を
一時的に保持する記憶手段である。
【0065】コマンド解析制御部1130は、各印刷制
御コマンドの解析およびジョブエンドの判別を行うコマ
ンド解析部1130aと、受信バッファ1120のアド
レス切替え部1130bによって構成される。コマンド
解析部1130aで解析されたコマンドは、印刷データ
の解析を行った中間的なコマンド実行部1140におい
て処理しやすい形式の中間コードの形に変換される。コ
マンド実行部114では、この中間コードによって各コ
マンドを実行し、描画および印字に関するコマンドはペ
ージメモリ1150に逐次展開されて行く。
【0066】なお、一般的には、フォーマッタ制御部1
100は、CPU,ROM,RAM等を用いたコンピュ
ータシステムによって構成されている。出力制御部13
00は、ページメモリ1150の内容をビデオ信号に変
換処理し、プリンタエンジン部1400へ画像転送を行
う。プリンタエンジン部1400は受け取ったビデオ信
号に基づく画像を記録紙に永久可視画像とするための印
刷機構部である。
【0067】この様に構成された印刷制御装置におい
て、割込み信号処理部1110aの新規ジョブ割込み要
求検知後に、ジョブ中断可能な切れ目が検知されると、
該検知された切れ目に応じて未処理となる印刷データと
新規ジョブの印刷データとのジョブ割込み切り替えを制
御するので、先行するジョブがあっても、後続のジョブ
を優先的に処理し、該後続するジョブの終了後に、中断
したジョブを正常に出力することが可能となる。
【0068】次に、図7〜図8を参照しながら図6に示
した印刷装置における印刷制御処理動作について説明す
る。
【0069】図7は本発明に係る印刷制御装置における
印刷データ処理手順のうち第2のメイン処理ルーチンの
一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜
(9)は各ステップを示す。
【0070】先ず、ステップ(1)でジョブの割込みを
許可にセットし、ステップ(2)でホストコンピュータ
2000および3000または操作パネル1200から
の割込み信号を受けたかどうかを判断する。もし、割込
み信号を受けていたならばステップ(3)に進む。本実
施例では、割込み中の割込み、すなわち、同時に複数の
割込みは想定していないので、ジョブの割込みが発生し
たら、先ず、ステップ(3)で割込みを禁止にセットす
る。そして、ステップ(4)の割込み処理を行い、処理
が終了したら、次の割込みの準備のために、再びステッ
プ(5)で割込みを許可にセットしておく。一方、ステ
ップ(2)で割込み信号を受けていなかった場合、ステ
ップ(6)に進み、現在のホストコンピュータから送ら
れてくる印刷データの受け取りを行う。このデータ中で
印刷終了命令を受け取ったかどうかをステップ(7)で
判断し、受け取ったと判断された場合には、ステップ
(9)でジョブ終了処理を行い印刷動作を終了する。
【0071】一方、ステップ(7)の判定で印刷終了命
令を受け取っていないと判断された場合には、描画およ
び印字処理に進んで印刷を行い(8)、ステップ(2)
に戻り、上記処理を切り返す。
【0072】図8は、図7に示した割込み処理ルーチン
の詳細手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(9)は各ステップを示し、図7に示したステ
ップ(2)で割込み信号を受けた場合に起動される処理
に対応する。
【0073】先ず、ステップ(1)でコマンド解析制御
部1130がジョブの切れ目まで達したかどうかを判断
し、達していなければステップ(2)の描画および印字
処理で印刷データを実行する。ジョブの切れ目に達する
までステップ(1),(2)を繰り返し、ジョブの切れ
目に達したならばステップ(3)に進む。なお、ステッ
プ(3)〜(6)は、インタフェース,割込み制御部お
よびコマンド解析制御部の割込みデータへの切り替えで
ある。
【0074】先ず、前ホストコンピュータのデータが破
壊されないように、ステップ(3)で受信バッファ切替
え部1110bの指している読出しアドレスを保存す
る。(ステップ(4))その後、インタフェース150
0によりホストコンピュータの切り替えを行い(ステッ
プ(5))、ステップ(6)で、読み込みバッファ切替
え部1130bを新ホストコンピュータのデータが入る
割込みバッファのアドレスへ切り替る。なお、このアド
レスは割込み信号処理部1110aによって、コマンド
解析部1130aに伝達されている。割込み印刷の準備
ができたところで、ステップ(7)の終了判定を経て、
ステップ(8)の描画および印字処理で印刷データを処
理する。
【0075】次いで、印刷終了命令を受け取るまでステ
ップ(7)、ステップ(8)を繰り返し、終了命令を受
けたならば、受信バッファ切替え部1110b,読込み
バッファ切替え部1130bをそれぞれ処理していた前
ホストコンピュータのデータバッファのアドレスに戻し
て(ステップ(9))、処理を終了する。なお、図8に
示した描画および印字処理ルーチンは、上述した図4に
示したフローチャートに示す処理に準ずるので説明は省
略する。
【0076】この様に本発明に係る印刷制御方法によれ
ば、ジョブの処理中に新規ジョブ割込み要求を検知し、
該検知後のジョブ中断可能な切れ目を検知し、該検知さ
れた切れ目に応じて未処理となる印刷データと新規ジョ
ブの印刷データとのジョブ割込み切り替えを制御するの
で、先行するジョブがあっても、後続のジョブを優先的
に処理し、該後続するジョブの終了後に、中断したジョ
ブを正常に出力することが可能となる。
【0077】なお、上記実施例では、LAN環境下の印
刷装置に本発明を適用する場合について説明したが、イ
ンタフェースを2つ装備することによってスタンドアロ
ン環境下でも本発明を適用できることはいうまでもな
い。
【0078】また、本実施例では、1つの受信バッファ
内でアドレスの切り替えを行う場合について説明した
が、第2の記憶手段として割込みデータ専用に受信バッ
ファをもう1つ用いる構成としてもよい。
【0079】さらに、上記実施例では、割込みデータに
対して特に条件をつけていない場合について説明した
が、割込みデータの大きさに上限をつけることにより、
他のジョブへの影響を少なくすることが出来るように構
成しても良い。
【0080】また、上記実施例では、ジョブの切れ目を
割込み位置とする場合について説明したが、これを排紙
命令を受けた位置とするように構成してもよく、この場
合には、割込みを受けた時点で印刷の際の紙サイズや印
刷位置,各種モードの設定状態等の印字環境を退避し、
割込みが終了したら復帰するように制御すればよい。
【0081】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0082】上記第2実施例に示す印刷制御装置では、
ホストコンピュータおよび印刷装置の操作パネルからの
ジョブの割込み検知手段と、その割込み検知情報を印刷
装置の制御部に伝達する割込み伝達手段と、その伝達手
段から信号を受け、印刷装置の制御部において、ジョブ
の切れ目を検知する手段と、印刷データ群を一時保持す
るための記憶手段と、印刷装置の制御部において、記憶
手段からの印刷データ読出し位置および印刷データ記録
位置を退避/復帰する手段と、印刷装置の制御部におい
て管理している印刷データ読出し位置および印刷データ
記録位置を、新たに割り込まれたジョブへ切り替える手
段を備えているので、印刷装置が印刷処理中であって
も、他のホストコンピュータからの割込み印刷処理を可
能とすることにより、待ち時間を削減し、1台の印刷装
置を複数のホストコンピュータで共有するLAN環境も
しくはネットワークに複数の印刷装置が接続される環境
において、効率的な印刷データ処理を行うことが可能と
なる。また、ジョブの切り替えを印刷装置側で行うこと
により、ホストコンピュータ側の制御負担を軽減するこ
とも可能となる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の印刷制御装置によれば、第1の判定手段の判定結果に
基づいて識別されたコマンド体系の情報を通知手段が各
印刷装置に通知すると、該通知に基づく各印刷装置から
の応答状態を第2の判定手段が判定し、該判定結果に基
づいて転送手段が印刷装置候補に受信手段が受信してい
る印刷データを迂回転送するので、外部装置側は印刷装
置の詳細な資源情報を記憶していなくても、指定した印
刷装置側で受信した印刷データを処理出来ない事態が発
生しても、該印刷データを処理できる印刷装置候補を判
別して、外部装置との通信を終了することなく、継続し
て印刷データを受信して判別された印刷装置候補に対し
て転送して処理させることができる。また、従来のよう
なコマンド体系の誤解釈による印刷装置の誤動作を防止
して、貴重な紙資源を節減することが出来る。
【0084】また、外部装置に迂回転送される印刷デー
タを処理する印刷装置候補先および処理可能な印刷デー
タのコマンド体系の情報を通知するので、印刷データの
出力先および指定した印刷装置の処理可能なコマンド体
系を把握することができる。
【0085】本発明に係る第1の印刷制御方法によれ
ば、外部装置から受信した印刷データのコマンド体系を
識別し、該識別されたコマンド体系の印刷データを処理
可能かどうかを判定し、該判定結果に基づいて所定の通
信媒体上に接続された各印刷装置に前記コマンド体系の
情報を転送し、該転送による各印刷装置からの応答を判
定し、該応答判定結果に基づいて前記コマンド体系を処
理可能な印刷装置に受信した印刷データを前記通信媒体
を介して迂回転送するので、指定した印刷装置側で受信
した印刷データを処理出来ない事態が発生しても、該印
刷データを処理できる印刷装置候補を判別して、外部装
置との通信を終了することなく、継続して印刷データを
受信して判別された印刷装置候補に対して転送して処理
させることができる。
【0086】本発明に係る第2の印刷制御装置によれ
ば、割込み検知手段の新規ジョブ割込み要求検知後に、
切れ目検知手段によりジョブ中断可能な切れ目が検知さ
れると、該検知された切れ目に応じて割込み制御手段が
未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷データとの
ジョブ割込み切り替えを制御するので、先行するジョブ
があっても、後続のジョブを優先的に処理し、該後続す
るジョブの終了後に、中断したジョブを正常に出力する
ことができる。
【0087】本発明に係る第2の印刷制御方法は、ジョ
ブの処理中に新規ジョブ割込み要求を検知し、該検知後
のジョブ中断可能な切れ目を検知し、該検知された切れ
目に応じて未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷
データとのジョブ割込み切り替えを制御するので、外部
装置に制御負担を強いることなく印刷装置側の管理下で
ジョブの切り替えを行い、先行するジョブがあっても、
後続のジョブを優先的に処理し、該後続するジョブの終
了後に、中断したジョブを正常に出力することができ
る。
【0088】従って、外部装置から受信する印刷データ
のコマンド体系と各印刷装置が処理可能なコマンド体系
が一致しない場合でも、受信した印刷データを破棄する
ことなく、処理可能な印刷装置に転送する等あるいは先
行する印刷ジョブを中断して、後続する印刷ジョブを先
行処理するように外部装置から受信した印刷データを柔
軟に処理出来る印刷環境を容易に構築することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応可能な印刷装置の構成を説明する
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す印刷制御装置の構成
を説明するブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷制御装置における印刷データ
処理手順のうち第1のメイン処理ルーチンの一例を示す
フローチャートである。
【図4】図3に示した描画処理ルーチンの詳細手順の一
例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例を示す印刷システムの一例を
示すシステム構成図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す印刷制御装置の構成
を説明するブロック図である。
【図7】本発明に係る印刷制御装置における印刷データ
処理手順のうち第2のメイン処理ルーチンの一例を示す
フローチャートである。
【図8】図7に示した割込み処理ルーチンの詳細手順の
一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 印刷装置本体 111 受信バッファ 112 コマンド体系識別部 113 印刷データ転送部 114 ステータス通知部 115 印刷装置通信部 116 コマンド解析部 117 コマンド実行部 118 ページメモリ 120 インタフェース 130 出力制御部 140 プリンタエンジン部 200 ホストコンピュータ 400 LAN

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置と所定の通信媒体を介して複数
    の印刷装置を制御する印刷制御装置において、前記外部
    装置との通信に基づいて印刷データを受信する受信手段
    と、この受信手段が受信した印刷データのコマンド体系
    とコマンド体系照合情報とを比較して識別する識別手段
    と、この識別手段により識別された前記コマンド体系を
    解析可能かどうかを判定する第1の判定手段と、前記第
    1の判定手段の判定結果に基づいて識別されたコマンド
    体系の情報を各印刷装置に通知する通知手段と、この通
    知手段による通知に基づく各印刷装置からの応答状態を
    判定して前記印刷データのコマンド体系を処理可能な印
    刷装置候補があるかどうかを判定する第2の判定手段
    と、この第2の判定手段の判定結果に基づいて前記印刷
    装置候補に前記受信手段が受信している印刷データを迂
    回転送する転送手段とを設けたことを特徴とする印刷制
    御装置。
  2. 【請求項2】 外部装置に迂回転送される印刷データを
    処理する印刷装置候補先および処理可能な印刷データの
    コマンド体系の情報を通知することを特徴とする請求項
    1記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 外部装置と所定の通信媒体を介して複数
    の印刷装置を制御する印刷制御方法において、外部装置
    から受信した印刷データのコマンド体系を識別し、該識
    別されたコマンド体系の印刷データを処理可能かどうか
    を判定し、該判定結果に基づいて所定の通信媒体上に接
    続された各印刷装置に前記コマンド体系の情報を転送
    し、該転送による各印刷装置からの応答を判定し、該応
    答判定結果に基づいて前記コマンド体系を処理可能な印
    刷装置に受信した印刷データを前記通信媒体を介して迂
    回転送することを特徴とする印刷制御方法。
  4. 【請求項4】 複数の外部装置と所定の通信媒体を介し
    て通信可能に接続され、受信した一連の印刷情報をジョ
    ブとして処理する印刷制御装置おいて、前記ジョブの処
    理中に新規ジョブ割込み要求を検知する割込み検知手段
    と、この割込み検知手段の新規ジョブ割込み要求検知後
    のジョブ中断可能な切れ目を検知する切れ目検知手段
    と、この切れ目検知手段に検知された切れ目に応じて未
    処理となる印刷データと新規ジョブの印刷データとのジ
    ョブ割込み切り替えを制御する割込み制御手段とを具備
    したことを特徴とする印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 複数の外部装置と所定の通信媒体を介し
    て通信可能に接続され、受信した一連の印刷情報をジョ
    ブとして処理する印刷制御方法おいて、ジョブの処理中
    に新規ジョブ割込み要求を検知し、該検知後のジョブ中
    断可能な切れ目を検知し、該検知された切れ目に応じて
    未処理となる印刷データと新規ジョブの印刷データとの
    ジョブ割込み切り替えを制御することを特徴とする印刷
    制御方法。
JP5271782A 1993-10-29 1993-10-29 印刷制御装置および印刷制御方法 Pending JPH07129338A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6327044B1 (en) 1996-06-21 2001-12-04 Seiko Epson Corporation Printer for printing a plurality of print data pieces in a predetermined order
US8243331B2 (en) 2004-12-24 2012-08-14 Seiko Epson Corporation Print control apparatus, print control method and printer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6327044B1 (en) 1996-06-21 2001-12-04 Seiko Epson Corporation Printer for printing a plurality of print data pieces in a predetermined order
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