JPH07128667A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07128667A
JPH07128667A JP5274245A JP27424593A JPH07128667A JP H07128667 A JPH07128667 A JP H07128667A JP 5274245 A JP5274245 A JP 5274245A JP 27424593 A JP27424593 A JP 27424593A JP H07128667 A JPH07128667 A JP H07128667A
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JP
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liquid crystal
crystal cell
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viewing angle
cell
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Application number
JP5274245A
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English (en)
Inventor
Yoshinaga Miyazawa
善永 宮沢
Takashi Miyashita
崇 宮下
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視野角の方位依存性が小さい広視野角の液晶表
示装置を提供する。 【構成】2つのTN型液晶セル30A,30Bを積層
し、入射側液晶セル30Aの入射側に偏光子41を、出
射側液晶セル30Bの出射側に検光子42を配置すると
ともに、両液晶セル30A,30Bにそれぞれ各々の液
晶層の互いに対応する箇所に電界を印加するための透明
電極を設け、これら液晶セルのΔn・dの値をほぼ等し
くし、液晶分子のツイスト方向Ta,Tbも同じにする
とともに、両液晶セルの各入射側基板上の配向処理方向
31a,31bを互いに逆向きに、かつ各出射側基板上
の配向処理方向を互いに逆向きにし、偏光子41の透過
軸41aを入射側液晶セル30Aの入射側基板上の配向
処理方向31aとほぼ直交させ、検光子42の透過軸4
2aを偏光子41の透過軸41aとほぼ直交させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTN型の液晶セルを用い
た液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置としては、一般に、TN
(ツイステッド・ネマティック)型の液晶セルを用いた
ものが利用されている。図16および図17は従来の液
晶表示装置の分解斜視図および断面図であり、この液晶
表示素子は、TN型液晶セル10と、この液晶セル10
への光Aの入射側に配置された偏光子21と、前記液晶
セル10の出射側に配置された検光子22とで構成され
ている。
【0003】上記液晶セル10は、図17に示すよう
に、ガラス等からなる一対の透明基板11,12をその
周縁部において枠状のシール材17を介して接合し、こ
の両基板11,12間のシール材17で囲まれた領域に
液晶18を封入したもので、両基板11,12の互いに
対向する面にはそれぞれ液晶層に電界を印加するための
透明電極13,14が形成されており、その上に、液晶
分子の配向方向を規制する配向膜15,16が形成され
ている。
【0004】そして、上記配向膜15,16による液晶
分子に対する配向規制力は配向膜15,16に例えばラ
ビング等の配向処理を施すことによって得られ、その配
向処理方向は互いにほぼ90°ずれており、液晶分子
は、これら配向膜15,16により、その膜面に対しあ
るプレチルト角をもった状態で一方向に配向され、両基
板11,12間においてほぼ90°のツイスト角でツイ
スト配列している。
【0005】すなわち、図16において、11aは液晶
セル10の入射側基板11上(配向膜15面)における
液晶分子配向方向、12aは出射側基板12上(配向膜
16面)における液晶分子配向方向、Tは液晶分子のツ
イスト方向を示しており、液晶分子は、入射側基板11
から出射側基板12に向かって、図上右回りにほぼ90
°のツイスト角でツイスト配列している。なお、上記液
晶セル10としては、一般に、液晶18の屈折率異方性
Δnと液晶層厚dとの積Δn・dの値が350〜450
nmのものが使用されている。
【0006】一方、図16において、21aは偏光子2
1の透過軸、22aは上記検光子22の透過軸を示して
おり、偏光子21は、その透過軸21aを液晶セル10
の入射側基板11上における液晶分子配向方向11aと
ほぼ直交させるかあるいはほぼ平行にして配置され、検
光子22は、その透過軸22aを前記偏光子21の透過
軸21aとほぼ直交させるかあるいはほぼ平行にして配
置されている。
【0007】なお、TN型液晶セルを用いる液晶表示装
置には、ポジ表示タイプのものとネガ表示タイプのもの
とがあり、ポジ表示タイプの液晶表示装置では図16の
ように、偏光子21と検光子22とをその透過軸21
a,22aを互いにほぼ直交させて配置し、ネガ表示タ
イプの液晶表示装置では、偏光子21と検光子22とを
その透過軸21a,22aを互いにほぼ平行にして配置
している。
【0008】上記液晶表示装置は、液晶セル10の電極
13,14間に電圧を印加することによりその電極間の
液晶層に電界を印加して表示駆動されるもので、電極1
3,14間にOFF電圧を印加したとき、つまり液晶分
子の配列状態が初期のツイスト配列状態にあるときは、
偏光子21を通って液晶セル10に入射した直線偏光が
その偏光方向をほぼ90°旋向されて検光子22に入射
する。
【0009】また、液晶セル10の電極13,14間に
ON電圧を印加すると、液晶分子が初期のツイスト配列
状態からツイスト配列状態を保ちつつ立ち上がって液晶
層での旋向作用が小さくなってゆき、液晶分子がほぼ直
立状態に立上がり配列すると、液晶層での旋向作用がほ
とんど0となり、偏光子21を通って入射した直線偏光
がその偏光状態のまま液晶セルを通って検光子22に入
射する。
【0010】このため、例えば偏光子21と検光子22
の透過軸21a,22aを互いにほぼ直交させているポ
ジ表示タイプの液晶表示装置では、液晶セル10の電極
13,14間にOFF電圧を印加すると、この部分を通
った光のほとんどが検光子22を透過して表示が明状態
になり、液晶分子がほぼ直立状態に立上がり配列するO
N電圧を印加すると、この部分を通った光のほとんどが
検光子22で吸収されて表示が暗状態になる。
【0011】また、液晶分子が初期のツイスト配列状態
と直立配列状態との中間の状態に配向するON電圧を印
加すると、この部分を通った光の一部が検光子22で吸
収され、他の光は検光子22を透過して、表示の明るさ
が明状態と暗状態との中間の階調になる。
【0012】なお、上記液晶表示装置には、一方の基板
に表示パターンに対応する形状のセグメント電極を形成
し他方の基板に前記セグメント電極と対向するコモン電
極を形成したセグメント方式の液晶セルを用いるもの
と、一方の基板に複数の走査電極を互いに平行に形成し
他方の基板に前記走査電極と直交させて複数の信号電極
を形成した単純マトリックス方式の液晶セルを用いるも
のと、一方の基板に複数の画素電極とその能動素子(例
えば薄膜トランジスタ等)を行方向および列方向に配列
形成し他方の基板に対向電極を形成したアクティブマト
リックス方式の液晶セルを用いるものとがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記TN型
液晶セルを用いた液晶表示装置は、明状態の表示が非常
に明るく、また暗状態の表示が、漏光がほとんどない
“黒”に近い表示であるため、コントラスト(明暗比)
の高い表示が得られるが、その反面、表示を良好なコン
トラストで見ることができる視角範囲(以下、視野角と
いう)が狭いという問題をもっている。
【0014】従来の液晶表示装置の視野角を、液晶セル
10の両基板11,12上における液晶分子配向方向1
1a,12aと偏光子21の透過軸21aおよび検光子
22の透過軸22aとが図16に示した方向にある液晶
表示装置について説明すると、この液晶表示装置におけ
る視角(画面に垂直な線に対する角度)およびその方位
と表示のコントラストCRとの関係は図18に示したよ
うになる。なお、この液晶表示装置における液晶セル1
0のΔn・dの値は380nmである。
【0015】図18において、複数の同心円は視角を示
しており、円の中心は視角0°(画面に垂直)、各円上
の視角は中心側から順に、10°,20°,30°,4
0°,50°である。また、視角50°の円の周囲に付
した角度値は方位を示しており、上記液晶表示装置で
は、液晶セル10の入射側基板11上の配向処理方向1
1aが方位0°の方向、出射側基板12上の配向処理方
向12aが方位90°の方向にあり、偏光子21の透過
軸21aが方位90°と270°の方向、検光子22の
透過軸22aが方位0°と180°の方向にある。
【0016】そして、上記液晶表示装置においては、コ
ントラストCRの値が、図18のように、実線で示した
コントラスト分布線上においてCR=10、点線で示し
たコントラスト分布線上においてCR=50、破線で示
したコントラスト分布線上においてCR=100、二点
鎖線で示したコントラスト分布線上においてCR=20
0であり、同じコントラストが得られる視角が、画面の
左右方向(方位225°の方向と方位45°の方向)か
ら見たときも、また画面の下縁方向(方位315°の方
向)から見たときも十分大きいが、画面の上縁方向(方
位135°の方向)から見ると視角が極端に小さくな
る。
【0017】また、図19〜図21は、上記液晶表示装
置の液晶セル10への電極間印加電圧(V)と表示の明
るさ(Y値)との関係を、0°,10°,20°,30
°,40°,50°の各視角について調べた結果を示す
電圧−明るさ特性図であり、図19は135°の方位か
ら表示を見たときの特性、図20は315°の方位から
表示を見たときの特性、図21は45°の方位から表示
を見たときの特性を示している。なお、225°の方位
から表示を見たときの電圧−明るさ特性は図21とほぼ
同じである。
【0018】さらに、図22および図23は、上記液晶
表示装置の視角と表示の明るさ(Y値)との関係を液晶
セル10の電極間に1.500v,1.992v,2.
365v,6.000vの各電圧を印加して測定した結
果を示す視角−明るさ特性図であり、図22は135°
―315°の方位線上において表示を見たときの特性、
図23は45°―225°の方位線上において表示を見
たときの特性を示している。
【0019】なお、図22において負の視角は方位13
5°方向の視角、正の視角は方位315°方向の視角で
あり、図23において負の視角は方位45°方向の視
角、正の視角は方位225°方向の視角である。
【0020】これら図19〜図23からも分かるよう
に、従来の液晶表示装置は、その表示を画面の左右方向
(図18において方位225°と方位45°の方向)か
ら見たときの電圧−明るさ特性および視角−明るさ特性
は、図21および図23のように0°〜50°のいずれ
の視角においても良好であり、また画面の下縁方向(図
18において方位315°の方向)から見たときの電圧
−明るさ特性および視角−明るさ特性も、図20および
図22の方位315°側(図において右側)のように0
°〜50°のいずれの視角においても良好である。
【0021】しかし、表示を画面の上縁方向(図18に
おいて方位135°の方向)から見たときの電圧−明る
さ特性および視角−明るさ特性は、図19および図22
の方位135°側(図において左側)のように、20°
程度の垂直に近い視角では良好であるが、視角がそれ以
上大きくなる(表示を斜め方向から見る)と、電圧−明
るさ特性および視角−明るさ特性が極端に低下する。
【0022】このように、従来の液晶表示装置は、その
視野角に、ある方位から見たときの視角が極端に小さい
という顕著な方位依存性があり、したがって、視野角が
狭いという問題をもっている。本発明は、TN型の液晶
セルを用いたものでありながら、視野角の方位依存性が
小さい広視野角の液晶表示装置を提供することを目的と
したものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、一対の透明基板間に液晶を封入しその液晶の分子を
ほぼ90°のツイスト角でツイスト配列させた2つのT
N型液晶セルを、一方の液晶セルの出射側と他方の液晶
セルの入射側とを互いに対向させて積層するとともに、
前記一方の液晶セルの入射側に偏光子を配置し、前記他
方の液晶セルの出射側に検光子を配置してなり、前記一
方の液晶セルの両基板と他方の液晶セルの両基板にはそ
れぞれ各々の液晶層の互いに対応する箇所に電界を印加
するための透明電極と液晶分子の配向方向を規制する配
向膜が設けられており、かつ、これら両液晶セルは、液
晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δn・dの値
がほぼ等しく、液晶分子のツイスト方向が同じであると
ともに、前記両液晶セルの入射側基板上に設けた配向膜
に施す配向処理方向が互いに逆向きで、出射側基板上に
設けた配向膜に施す配向処理方向が互いに逆向きであ
り、前記偏光子は、その透過軸を前記一方の液晶セルの
入射側基板上の配向処理方向とほぼ直交させるかあるい
はほぼ平行にして配置され、前記検光子は、その透過軸
を前記偏光子の透過軸とほぼ直交させるかあるいはほぼ
平行にして配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0024】
【作用】本発明の液晶表示装置は、上記2つの液晶セル
の電極間にそれぞれ電圧を印加することにより、各々の
液晶層の互いに対応する箇所に電界を印加して表示駆動
されるもので、両液晶セルの電極間にそれぞれOFF電
圧を同時に印加したとき、つまり両液晶セルの液晶分子
の配列状態がいずれも初期のツイスト配列状態にあると
きは、偏光子を通って入射した直線偏光が、一方の液晶
セルにより偏光方向をほぼ90°旋向され、さらに他方
の液晶セルにより偏光方向を同方向に同程度旋向されて
検光子に入射する。
【0025】この場合、上記一方の液晶セルと他方の液
晶セルとは、液晶分子のツイスト方向が同じであり、か
つ、両液晶セルの入射側基板上に施した配向処理の方向
が互いに逆向きで、出射側基板上に施した配向処理の方
向が互いに逆向きであるため、一方の液晶セルにおける
液晶分子のツイスト状態と他方の液晶セルにおける液晶
分子のツイスト状態とが上述したように平面的に見てほ
ぼ180°ずれており、かつ両液晶セルのΔn・dの値
がほぼ等しいため、一方の液晶セルの液晶分子ツイスト
状態による視野角の方位依存性と、他方の液晶セルの液
晶分子ツイスト状態による視野角の方位依存性とは、視
角が小さくなる方位が互いに逆であり、したがって、両
方の方位依存性が互いに打消し合って、液晶表示装置の
視野角の方位依存性が小さくなり、視野角が広くなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図9を参照
して説明する。図1および図2は液晶表示装置の分解斜
視図および断面図である。この液晶表示素子は、2つの
TN型液晶セル30A,30Bと、偏光子41および検
光子42とで構成されており、2つの液晶セル30A,
30Bは、一方の液晶セル(以下、入射側液晶セルとい
う)30Aの出射側と、他方の液晶セル(以下の出射側
液晶セルという)30Bの入射側とを互いに対向させて
積層され、偏光子41は入射側液晶セル30Aの入射側
に配置され、また検光子42は出射側液晶セル30Bの
出射側に配置されている。
【0027】上記2つの液晶セル30A,30Bはそれ
ぞれ、図2に示すように、ガラス等からなる一対の透明
基板31,32をその周縁部において枠状のシール材3
7を介して接合し、この両基板31,32間のシール材
37で囲まれた領域に液晶38を封入したもので、両基
板31,32の互いに対向する面にはそれぞれ液晶層に
電界を印加するための透明電極33,34が形成されて
おり、その上に、液晶分子の配向方向を規制する配向膜
35,36が形成されている。
【0028】なお、上記配向膜35,36は、ポリイミ
ド等の水平配向剤からなる水平配向膜であり、基板上に
水平配向剤膜を形成してその膜面を一方向にラビングし
たラビング処理膜か、あるいは基板上にLB(ラングミ
ュア・ブロジェット)法により単分子膜を積層して形成
されたLB膜である。
【0029】この配向膜35,36による液晶分子の配
向規制方向(ラビング処理膜ではラビング方向、LB膜
では単分子の並び方向)は互いにほぼ90°ずれてお
り、液晶分子は、これら配向膜35,36により、その
膜面に対しあるプレチルト角をもった状態で一方向に配
向され、両基板31,32間においてほぼ90°のツイ
スト角でツイスト配列している。
【0030】また、上記2つの液晶セル30A,30B
はそれぞれ、液晶38に同じ液晶物質(同じ旋向剤を混
入したネマティック液晶)用いるとともに、それぞれの
液晶層厚(基板31,32の間隔)を同じにしたもので
あり、この両液晶セル30A,30Bの液晶分子のツイ
スト方向は同じであり、またそれぞれのΔn・d(液晶
38の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の値もほ
ぼ等しくなっている。この両液晶セル30A,30Bの
Δn・dの値は、100〜350nmである。
【0031】さらに、上記2つの液晶セル30A,30
Bは、それぞれの入射側基板31に設ける透明電極33
を同じパターンに形成し、それぞれの出射側基板32に
設ける透明電極34を同じパターンに形成したものであ
り、入射側液晶セル30Aと出射側液晶セル30Bは、
それぞれの透明電極33,34を互いに対応させて積層
されている。
【0032】つまり、上記入射側液晶セル30Aと出射
側液晶セル30Bはそれぞれ、その両基板31,32に
各々の液晶セル30A,30Bの液晶層の互いに対応す
る箇所に電界を印加するための透明電極33,34を設
けたものである。
【0033】なお、上記液晶セル30A,30Bは、セ
グメント方式のものでも、単純マトリックス方式のもの
でも、またアクティブマトリックス方式のものでもよ
く、要は、両方の液晶セル30A,30Bが同じ方式で
あり、かつ、入射側液晶セル30Aの両基板31,32
と出射側液晶セル30Bの両基板31,32にそれぞれ
各々の液晶層の互いに対応する箇所に電界を印加するた
めの透明電極33,34が設けられていればよい。
【0034】また、上記入射側液晶セル30Aと出射側
液晶セル30Bは、それぞれの液晶分子のツイスト方向
が上述したように同じであるが、両液晶セル30A,3
0Bの各入射側基板31上(配向膜35面)に施した配
向処理の方向が互いに逆向きになっており、また各出射
側基板32上(配向膜36面)に施した配向処理の方向
も互いに逆向きになっている。
【0035】すなわち、図1において、31a,32a
は入射側液晶セル30Aの各基板31,32上に施した
配向処理の方向、Taは液晶分子ツイスト方向を示して
おり、液晶分子は、入射側基板31から出射側基板32
に向かって、図上右回りにほぼ90°のツイスト角でツ
イスト配列している。
【0036】また、31b,32bは出射側液晶セル3
0Bの各基板31,32上に施した配向処理の方向、T
bは液晶分子ツイスト方向を示しており、この出射側液
晶セル30Bの液晶分子も、入射側基板31から出射側
基板32に向かって、図上右回りにほぼ90°のツイス
ト角でツイスト配列している。
【0037】そして、入射側液晶セル30Aと出射側液
晶セル30Bの各入射側基板31の配向処理方向31
a,31bは、互いにほぼ平行でかつ向きが逆になって
いる。また、入射側液晶セル30Aと出射側液晶セル3
0Bの各出射側基板32上の配向処理方向32a,32
bも、互いにほぼ平行でかつ向きが逆になっており、し
たがって、両液晶セル30A,30Bの液晶分子のツイ
スト状態は、図1のように、平面的に見てほぼ180°
ずれている。
【0038】一方、図1において、41aは偏光子41
の透過軸、42aは上記検光子42の透過軸を示してお
り、この実施例では、偏光子41を、その透過軸41a
を入射側液晶セル30Aの入射側基板31上における液
晶分子配向方向31aとほぼ直交させて配置している。
【0039】また、この実施例の液晶表示装置は、ポジ
表示タイプのものであり、上記検光子42は、その透過
軸42aを前記偏光子41の透過軸41aとほぼ直交さ
せて配置されている。
【0040】この液晶表示装置は、入射側液晶セル30
Aの電極33,34間と出射側液晶セル30Bの電極3
3,34間とにそれぞれ同じ電圧を同時に印加すること
により、両液晶セルの各々の液晶層の互いに対応する箇
所に同じ電界を同時に印加して表示駆動されるもので、
液晶表示装置に入射する光(例えばバックライトからの
光)Aは、偏光子42を通って直線偏光となり、入射側
液晶セル30Aと出射側液晶セル30Bとを通って検光
子42に入射する。
【0041】そして、両液晶セル30A,30Bの電極
33,34間にそれぞれOFF電圧を印加したとき、つ
まり両液晶セル30A,30Bの液晶分子の配列状態が
いずれも初期のツイスト配列状態にあるときは、偏光子
42を通って入射した直線偏光が、まず入射側液晶セル
30Aにより偏光方向をほぼ90°旋向され、さらに出
射側液晶セル30Bにより偏光方向をほぼ90°旋向さ
れて検光子42に入射する。
【0042】この場合、上記入射側液晶セル30Aと出
射側液晶セル30Bとは、液晶分子のツイスト方向T
a,Tbが同じであり、かつ、両液晶セル30A,30
Bの各入射側基板31上の配向処理方向31a,31b
が互いに逆向きで、各出射側基板32上の配向処理方向
32a,32bが互いに逆向きであるため、両液晶セル
30A,30Bにおける液晶分子のツイスト状態が平面
的に見てほぼ180°ずれているが、各液晶セル30
A,30BのΔn・dを、両方併せて通常の1個のTN
型液晶セル(図16)相当分となるように夫々小さく設
定してあるから、偏光子41を通った直線偏光は双方の
液晶セル30A,30Bを通って偏光方向がほぼ90°
ずれるだけである。
【0043】また、両液晶セル30A,30Bの電極3
3,34間にON電圧を印加すると、液晶分子が初期の
ツイスト配列状態からツイスト配列状態を保ちつつ立ち
上がって液晶層での旋向作用が小さくなってゆき、液晶
分子がほぼ直立状態に立上がり配列すると、液晶層での
旋向作用がほとんど0となり、偏光子41を通って入射
した直線偏光がその偏光状態のまま2つの液晶セル30
A,30Bを通って検光子42に入射する。
【0044】このため、上記のように偏光子41と検光
子42の透過軸41a,42aを互いにほぼ直交させて
いるポジ表示タイプの液晶表示装置では、両液晶セル3
0A,30Bの電極33,34間にOFF電圧を印加す
ると、この部分を通った光のほとんどが検光子42を透
過して表示が明状態になり、両液晶セル30A,30B
の電極33,34間に液晶分子がほぼ直立状態に立上が
り配列するON電圧を印加すると、この部分を通った光
のほとんどが検光子42で吸収されて表示が暗状態にな
る。
【0045】また、両液晶セル30A,30Bの電極3
3,34間に液晶分子が初期のツイスト配列状態と直立
配列状態との中間の状態に配向するON電圧を印加する
と、この部分を通った光の一部が検光子42で吸収さ
れ、他の光は検光子42を透過して、表示の明るさが明
状態と暗状態との中間の階調になる。
【0046】そして、この液晶表示装置においては、入
射側液晶セル30Aにおける液晶分子のツイスト状態と
出射側液晶セル30Bにおける液晶分子のツイスト状態
とが上述したように平面的に見てほぼ180°ずれてお
り、かつ両液晶セル30A,30BのΔn・dの値がほ
ぼ等しいため、入射側液晶セル30Aの液晶分子ツイス
ト状態による視野角の方位依存性と、出射側液晶セル3
0Bの液晶分子ツイスト状態による視野角の方位依存性
とは、視角が小さくなる方位が互いに逆であり、したが
って、両方の方位依存性が互いに打消し合って、液晶表
示装置の視野角の方位依存性が小さくなり、視野角が広
くなる。
【0047】上記液晶表示装置の視野角について説明す
ると、この液晶表示装置における視角(画面に垂直な線
に対する角度)およびその方位と表示のコントラストC
Rとの関係は図3に示したようになる。なお、この液晶
表示装置では、入射側液晶セル30Aと出射側液晶セル
30BのΔn・dの値をそれぞれ190nmとしてい
る。
【0048】図3において、複数の同心円は視角を示し
ており、円の中心は視角0°(画面に垂直)、各円上の
視角は中心側から順に、10°,20°,30°,40
°,50°である。また、視角50°の円の周囲に付し
た角度値は方位を示しており、この実施例の液晶表示装
置では、入射側液晶セル30Aの入射側基板31上の配
向処理方向31aが方位0°の方向、出射側基板32上
の配向処理方向32aが方位90°の方向にあり、出射
側液晶セル30Bの入射側基板31上の配向処理方向3
1bが方位180°の方向、出射側基板12上の配向処
理方向12bが方位270°の方向にある。
【0049】また、この実施例の液晶表示装置では、偏
光子41の透過軸41aは方位90°と270°の方向
にあり、検光子42の透過軸42aは方位0°と180
°の方向にある。
【0050】そして、上記液晶表示装置においては、コ
ントラストCRの値が、図3のように、実線で示したコ
ントラスト分布線上においてCR=10、点線で示した
コントラスト分布線上においてCR=50、破線で示し
たコントラスト分布線上においてCR=100、二点鎖
線で示したコントラスト分布線上においてCR=200
であり、同じコントラストが得られる視角が、画面の左
右方向(方位225°の方向と方位45°の方向)から
見たときも、画面の上下方向(方位315°の方向と方
位135°の方向)から見たときも均等に十分大きくな
っている。
【0051】また、図4〜図6は、上記液晶表示装置の
液晶セル10への電極間印加電圧(V)と表示の明るさ
(Y値)との関係を、0°,10°,20°,30°,
40°,50°の各視角について調べた結果を示す電圧
−明るさ特性図であり、図4は135°の方位から表示
を見たときの特性、図5は315°の方位から表示を見
たときの特性、図6は45°の方位から表示を見たとき
の特性を示している。なお、225°の方位から表示を
見たときの電圧−明るさ特性は図6とほぼ同じである。
【0052】さらに、図7および図8は、上記液晶表示
装置の視角と表示の明るさ(Y値)との関係を液晶セル
10の電極間に1.500v,1.992v,2.36
5v,6.000vの各電圧を印加して測定した結果を
示す視角−明るさ特性図であり、図7は135°―31
5°の方位線上において表示を見たときの特性、図8は
45°―225°の方位線上において表示を見たときの
特性を示している。
【0053】なお、図7において負の視角は方位135
°方向の視角、正の視角は方位315°方向の視角であ
り、図8において負の視角は方位45°方向の視角、正
の視角は方位225°方向の視角である。
【0054】これら図4〜図8からも分かるように、上
記実施例の液晶表示装置は、その表示を画面の左右方向
(図3において方位225°と方位45°の方向)から
見たときの電圧−明るさ特性および視角−明るさ特性
が、図6および図8のように0°〜50°のいずれの視
角においても良好であり、また画面の下縁方向(図3に
おいて方位315°の方向)から見たときの電圧−明る
さ特性および視角−明るさ特性も、図5および図7の方
位315°側(図において右側)のように0°〜50°
のいずれの視角においても良好であるし、さらに、画面
の上縁方向(図3において方位135°の方向)から見
たときの電圧−明るさ特性および視角−明るさ特性も、
図4および図7の方位135°側(図において左側)の
ように0°〜50°のいずれの視角においても良好であ
る。
【0055】このように、上記実施例の液晶表示装置
は、TN型の液晶セルを用いたものではあるが、視野角
の方位依存性は従来の液晶表示装置に比べてかなり小さ
く、したがって全ての方位に広い視野角をもっている。
【0056】また、従来の液晶表示装置は、例えば液晶
セル10の両基板11,12上の配向処理方向11a,
12aと偏光子21の透過軸21aおよび検光子22の
透過軸22aとが図16に示した方向にある場合で、画
面の下縁方向(方位315°の方向)から見たときの視
野角は図18に示したように比較的大きいが、その反
面、この下縁方向から見たときの電圧−明るさ特性が、
図20に示したように、視角が40°より大きくなると
表示の明るさが一旦暗状態になった後2〜4vの印加電
圧において再び若干明るくなり、それより印加電圧を高
くすると再度暗状態になるという、いわゆる“バンプ”
をもった特性になる。
【0057】このため、上記従来の液晶表示装置は、画
面を上記方向から40°より大きい視角で見たときに、
暗状態の表示に“ちらつき”が生じるし、また階調表示
においては、暗階調の表示に階調の反転が生じていた。
【0058】この点、上記実施例の液晶表示装置は、画
面の左右方向(図3において方位225°と方位45°
の方向)および上下方向(図3において方位135°と
方位315°の方向)のいずれの方向から表示を見たと
きも、電圧−明るさ特性は図4〜図6に示したように上
述した“バンプ”のない特性であり、したがって、従来
の液晶表示装置のように、表示に“ちらつき”が生じた
り、階調表示において階調反転を生じたりすることはな
い。
【0059】なお、上記実施例の液晶表示装置において
は、画面の左右方向から見たときの電圧−明るさ特性が
図6に示したような特性であり、視角が30°より大き
いときの表示の明るさが、一旦暗状態になった後、印加
電圧が約3.5vより高くなるのにともなって再び僅か
ながら明るさを増してゆくが、これは、印加電圧の最高
値を3.5v程度に設定することにより無視することが
できる。
【0060】また、上記液晶表示装置においては、偏光
子41を通って入射した光が、入射側液晶セル30Aと
出射側液晶セル30Bとの2つの液晶セルを通るため、
表示の明るさ、つまり検光子42を通って出射する光の
明るさが2つの液晶セル30A,30BのΔn・dの値
によって変化するが、これら両液晶セル30A,30B
のΔn・dの値がそれぞれ100〜350nmの範囲で
あれば、十分な明るさの表示を得ることができる。
【0061】すなわち、図9は、上記液晶表示装置にお
ける両液晶セル30A,30BのΔn・dの値と光の透
過率との関係を示しており、図において実線は460n
mの波長光(青色光)の透過率、破線は540nmの波
長光(緑色光)の透過率、一点鎖線は610nmの波長
光(赤色光)の透過率を示している。
【0062】この図9のように、上記液晶表示装置は、
両液晶セル30A,30BのΔn・dの値がそれぞれ1
00〜350nmの範囲であれば、460nm,540
nm,610nmのいずれの波長光の透過率も十分であ
り、特に、両液晶セル30A,30BのΔn・dの値を
150〜300nmの範囲にすれば、より高い透過率を
得ることができる。
【0063】なお、上記実施例では、偏光子41を、そ
の透過軸41aを入射側液晶セル30Aの入射側基板3
1上の配向処理方向31aとほぼ直交させて配置してい
るが、この偏光子41の透過軸41aは、入射側液晶セ
ル30Aの入射側基板31上の配向処理方向31aとほ
ぼ平行であってもよく、その場合でも、上記実施例と同
様な効果が得られる。
【0064】図10は、偏光子41の透過軸41aを入
射側液晶セル30Aの入射側基板31上の配向処理方向
31aとほぼ平行にした液晶表示装置における視角(画
面に垂直な線に対する角度)およびその方位と表示のコ
ントラストCRとの関係を示している。
【0065】なお、この液晶表示装置はポジ表示タイプ
のものであり、偏光子41の透過軸41aは方位0°と
180°の方向、検光子42の透過軸42aは方位90
°と270°の方向にある。
【0066】また、この液晶表示装置は、偏光子41お
よび検光子42の透過軸41a.42aの向きが異なる
だけで、他の構成は上述した実施例と同じであり、入射
側液晶セル30Aの入射側基板31上の配向処理方向3
1aは方位0°の方向、出射側基板12上の配向処理方
向12aは方位90°の方向、出射側液晶セル30Bの
入射側基板31上の配向処理方向31bは方位180°
の方向、出射側基板12上の配向処理方向12bは方位
270°の方向にあり、また、入射側液晶セル30Aと
出射側液晶セル30BのΔn・dの値はそれぞれ190
nmである。
【0067】この図10のように、この実施例の液晶表
示装置においても、コントラストCRの値が、実線で示
したコントラスト分布線上においてCR=10、点線で
示したコントラスト分布線上においてCR=50、破線
で示したコントラスト分布線上においてCR=100、
二点鎖線で示したコントラスト分布線上においてCR=
200であり、同じコントラストが得られる視角が、画
面の左右方向(方位225°の方向と方位45°の方
向)から見たときも、画面の上下方向(方位315°の
方向と方位135°の方向)から見たときも十分大きく
なっている。
【0068】また、図11〜図13は、この実施例の液
晶表示装置における液晶セル10への電極間印加電圧
(V)と表示の明るさ(Y値)との関係を、0°,10
°,20°,30°,40°,50°の各視角について
調べた結果を示す電圧−明るさ特性図であり、図11は
135°の方位から表示を見たときの特性、図12は3
15°の方位から表示を見たときの特性、図13は45
°の方位から表示を見たときの特性を示している。な
お、225°の方位から表示を見たときの電圧−明るさ
特性は図13とほぼ同じである。
【0069】さらに、図14および図15は、この実施
例の液晶表示装置における視角と表示の明るさ(Y値)
との関係を液晶セル10の電極間に1.500v,1.
992v,2.365v,6.000vの各電圧を印加
して測定した結果を示す視角−明るさ特性図であり、図
14は135°―315°の方位線上において表示を見
たときの特性、図15は45°―225°の方位線上に
おいて表示を見たときの特性を示している。
【0070】なお、図14において負の視角は方位13
5°方向の視角、正の視角は方位315°方向の視角で
あり、図15において負の視角は方位45°方向の視
角、正の視角は方位225°方向の視角である。
【0071】これら図11〜図15からも分かるよう
に、偏光子41の透過軸41aを入射側液晶セル30A
の入射側基板31上における液晶分子配向方向31aと
ほぼ平行にした液晶表示装置も、その表示を画面の左右
方向(図10において方位225°と方位45°の方
向)から見たときの電圧−明るさ特性および視角−明る
さ特性が、図13および図15のように0°〜50°の
いずれの視角においても良好であり、また画面の下縁方
向(図10において方位315°の方向)から見たとき
の電圧−明るさ特性および視角−明るさ特性も、図12
および図14の方位315°側(図において右側)のよ
うに0°〜50°のいずれの視角においても良好である
し、さらに、画面の上縁方向(図10において方位13
5°の方向)から見たときの電圧−明るさ特性および視
角−明るさ特性も、図11および図14の方位135°
側(図において左側)のように0°〜50°のいずれの
視角においても良好である。
【0072】したがって、この実施例の液晶表示装置
も、TN型の液晶セルを用いたものではあるが、視野角
の方位依存性は従来の液晶表示装置に比べてかなり小さ
く、したがって広い視野角をもっている。
【0073】また、この実施例の液晶表示装置も、画面
の左右方向(図10において方位225°と方位45°
の方向)および上下方向(図10において方位135°
と方位315°の方向)のいずれの方向から表示を見た
ときも、電圧−明るさ特性は図11〜図13に示したよ
うに“バンプ”のない特性であり、したがって、表示の
“ちらつき”や階調表示における階調反転等を生じるこ
とはない。
【0074】なお、上記各実施例の液晶表示装置は、偏
光子41と検光子42の透過軸41a,42aを互いに
ほぼ直交させたポジ表示タイプのものであるが、本発明
の液晶表示装置は、検光子42を、その透過軸42aを
偏光子41の透過軸41aとほぼ平行にして配置したネ
ガ表示タイプのものであってもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、一対の透明基
板間に液晶を封入しその液晶の分子をほぼ90°のツイ
スト角でツイスト配列させた2つのTN型液晶セルを、
一方の液晶セルの出射側と他方の液晶セルの入射側とを
互いに対向させて積層するとともに、前記一方の液晶セ
ルの入射側に偏光子を配置し、前記他方の液晶セルの出
射側に検光子を配置してなり、前記一方の液晶セルの両
基板と他方の液晶セルの両基板にはそれぞれ各々の液晶
層の互いに対応する箇所に電界を印加するための透明電
極と液晶分子の配向方向を規制する配向膜が設けられて
おり、かつ、これら両液晶セルは、液晶の屈折率異方性
Δnと液晶層厚dとの積Δn・dの値がほぼ等しく、液
晶分子のツイスト方向が同じであるとともに、前記両液
晶セルの入射側基板上に設けた配向膜に施す配向処理方
向が互いに逆向きで、出射側基板上に設けた配向膜に施
す配向処理方向が互いに逆向きであり、前記偏光子は、
その透過軸を前記一方の液晶セルの入射側基板上の配向
処理方向とほぼ直交させるかあるいはほぼ平行にして配
置され、前記検光子は、その透過軸を前記偏光子の透過
軸とほぼ直交させるかあるいはほぼ平行にして配置され
ていることを特徴とするものであるから、TN型の液晶
セルを用いたものでありながら、視野角の方位依存性を
小さくして、視野角を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による液晶表示装置の分解斜
視図。
【図2】同液晶表示装置の断面図。
【図3】同液晶表示装置における視角およびその方位と
表示のコントラストとの関係を示す図。
【図4】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電圧
と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果を
示す135°の方位から表示を見たときの電圧−明るさ
特性図。
【図5】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電圧
と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果を
示す315°の方位から表示を見たときの電圧−明るさ
特性図。
【図6】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電圧
と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果を
示す45°の方位から表示を見たときの電圧−明るさ特
性図。
【図7】同液晶表示装置における視角と表示の明るさと
の関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加して測定
した結果を示す135°―315°の方位線上において
表示を見たときの視角−明るさ特性図。
【図8】同液晶表示装置における視角と表示の明るさと
の関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加して測定
した結果を示す45°―225°の方位線上において表
示を見たときの視角−明るさ特性図。
【図9】同液晶表示装置における両液晶セルのΔn・d
の値と光の透過率との関係を示す図。
【図10】本発明の他の実施例による液晶表示装置の視
角およびその方位と表示のコントラストとの関係を示す
図。
【図11】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電
圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果
を示す135°の方位から表示を見たときの電圧−明る
さ特性図。
【図12】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電
圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果
を示す315°の方位から表示を見たときの電圧−明る
さ特性図。
【図13】同液晶表示装置の液晶セルへの電極間印加電
圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた結果
を示す45°の方位から表示を見たときの電圧−明るさ
特性図。
【図14】同液晶表示装置における視角と表示の明るさ
との関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加して測
定した結果を示す135°―315°の方位線上におい
て表示を見たときの視角−明るさ特性図。
【図15】同液晶表示装置における視角と表示の明るさ
との関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加して測
定した結果を示す45°―225°の方位線上において
表示を見たときの視角−明るさ特性図。
【図16】従来の液晶表示装置の分解斜視図。
【図17】従来の液晶表示装置の断面図。
【図18】従来の液晶表示装置における視角およびその
方位と表示のコントラストとの関係を示す図。
【図19】従来の液晶表示装置の液晶セルへの電極間印
加電圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた
結果を示す135°の方位から表示を見たときの電圧−
明るさ特性図。
【図20】従来の液晶表示装置の液晶セルへの電極間印
加電圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた
結果を示す315°の方位から表示を見たときの電圧−
明るさ特性図。
【図21】従来の液晶表示装置の液晶セルへの電極間印
加電圧と表示の明るさとの関係を各視角について調べた
結果を示す45°の方位から表示を見たときの電圧−明
るさ特性図。
【図22】従来の液晶表示装置における視角と表示の明
るさとの関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加し
て測定した結果を示す135°―315°の方位線上に
おいて表示を見たときの視角−明るさ特性図。
【図23】従来の液晶表示装置における視角と表示の明
るさとの関係を液晶セルの電極間に各値の電圧を印加し
て測定した結果を示す45°―225°の方位線上にお
いて表示を見たときの視角−明るさ特性図。
【符号の説明】
30A…入射側液晶セル 30B…出射側液晶セル 31…入射側基板 32…出射側基板 33,34…透明電極 35,36…配向膜 38…液晶 31a…入射側液晶セルの入射側基板上の配向処理方向 32a…入射側液晶セルの出射側基板上の配向処理方向 31b…出射側液晶セルの入射側基板上の配向処理方向 32b…出射側液晶セルの出射側基板上の配向処理方向 Ta…入射側液晶セルの液晶分子ツイスト方向 Tb…出射側液晶セルの液晶分子ツイスト方向 41…偏光子 41a…透過軸 42…検光子 42a…透過軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の透明基板間に液晶を封入しその液晶
    の分子をほぼ90°のツイスト角でツイスト配列させた
    2つのTN型液晶セルを、一方の液晶セルの出射側と他
    方の液晶セルの入射側とを互いに対向させて積層すると
    ともに、前記一方の液晶セルの入射側に偏光子を配置
    し、前記他方の液晶セルの出射側に検光子を配置してな
    り、 前記一方の液晶セルの両基板と他方の液晶セルの両基板
    にはそれぞれ各々の液晶層の互いに対応する箇所に電界
    を印加するための透明電極と液晶分子の配向方向を規制
    する配向膜が設けられており、かつ、これら両液晶セル
    は、液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δn・
    dの値がほぼ等しく、液晶分子のツイスト方向が同じで
    あるとともに、前記両液晶セルの入射側基板上に設けた
    配向膜に施す配向処理方向が互いに逆向きで、出射側基
    板上に設けた配向膜に施す配向処理方向が互いに逆向き
    であり、 前記偏光子は、その透過軸を前記一方の液晶セルの入射
    側基板上の配向処理方向とほぼ直交させるかあるいはほ
    ぼ平行にして配置され、前記検光子は、その透過軸を前
    記偏光子の透過軸とほぼ直交させるかあるいはほぼ平行
    にして配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000066806A (ko) * 1999-04-21 2000-11-15 구본준 광시야각과 협시야각 모드전환이 가능한 액정표시장치

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