JPH0712831A - 回転検出器 - Google Patents

回転検出器

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JPH0712831A
JPH0712831A JP15921593A JP15921593A JPH0712831A JP H0712831 A JPH0712831 A JP H0712831A JP 15921593 A JP15921593 A JP 15921593A JP 15921593 A JP15921593 A JP 15921593A JP H0712831 A JPH0712831 A JP H0712831A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
conversion element
magnetoelectric conversion
rotation detector
melting point
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Application number
JP15921593A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Saito
英敏 斉藤
Masahiro Kume
昌宏 粂
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気密性に優れ、また組み立ての作業性につい
ても優れた回転検出器を提供する。 【構成】 回転軸5は、軸受け3および外側ケース2の
底の孔2bを貫通している。環状のマグネット7は、回
転軸5に挿入され、回転軸5の上端の鍔5bに当接して
いる。内側ケース8は、外側ケース2に嵌め込まれ、こ
の内側ケース8の底8aが回転軸5の上側のピン6に当
接している。内側ケース8の開口部には、磁電変換素子
12、処理回路13等を搭載した基板11が嵌め込まれ
ている。基板11から引き出された各端子14は、コー
ド15の各ライン15aに接続されている。外側ケース
2の鍔2aと内側ケース8の外壁の間には、全周に亙っ
て低融点熱可塑性樹脂17が塗布されている。外側ケー
ス2の鍔2aの周囲から上側は、高融点熱可塑性樹脂1
8によって覆われ封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータやエンジンの
出力軸の回転数を検出するための回転検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転検出器としては、例
えば自動二輪車のエンジンの出力軸の回転数を検出する
ものがあり、特開平5−85449号公報には、「自動
二輪車における速度検出装置」と称して記載されてい
る。
【0003】図3は、この速度検出装置を簡略化して示
している。同図において、ハウジング101の円筒部1
01aには、シール部材102、軸受け103およびブ
ッシュ104が順次嵌め込まれている。軸105は、こ
れらのシール部材102、軸受け103およびブッシュ
104を貫通しており、軸受け103によって軸支され
ている。この軸105は、その上端を図示されないエン
ジンの出力軸に連結され、この出力軸と共に回転する。
また、この軸105の下端には、リング状のマグネット
106が固定されている。このマグネット106の外周
は、N極とS極に交互に着磁されている。
【0004】ハウジング101内には、ホール素子10
7を搭載した基板108が配設されている。このホール
素子107は、基板108上で、マグネット106の近
傍に配置されている。
【0005】ハウジング101の下側には、蓋109が
嵌め込まれている。また、基板108からは、3本のコ
ード110が導出されており、これらのコード110
は、コード引き出し孔111から外部に引き出されてい
る。
【0006】このような構成において、軸105がエン
ジンの出力軸と共に回転すると、これに伴い、マグネッ
ト106が回転して、マグネット106の周囲の磁界が
変化する。この磁界の変化は、ホール素子107によっ
て検出され、このホール素子107の検出出力が基板1
08上の回路(図示せず)によって処理されて、エンジ
ンの出力軸の回転数を示す検出信号が形成される。この
検出信号は、各コード110を通じてマイクロコンピュ
ータ(図示せず)に伝送され、例えばエンジンの制御の
ために利用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、シール部材102やブッシュ104によっ
て、軸105の周りから水分が浸入することを防止した
り、あるいはコード引き出し孔111にゴム製のブッシ
ュを嵌め入れて、コード110の周りから水分が浸入す
ることを防止していた。
【0008】しかしながら、厳しい環境においては、水
分がハウジング101内に浸入することがあった。例え
ば、湿潤な状態で、温度の上昇と下降を繰り返すような
環境においては、軸105の周りからの水分の浸入や、
コード110の周りからの水分の浸入を防止することが
できず、装置の検出誤差や、故障が発生するという問題
点があった。
【0009】このため、ハウジング101内にグリース
を充填して、内部の気密性を高めることもあったが、グ
リースの充填のための作業は、煩雑であって、作業効率
が低かった。
【0010】そこで、この考案の課題は、気密性に優
れ、また組み立ての作業性についても優れた回転検出器
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、特許請求の範囲の請求項1に係わる発明において
は、検出対象の回転体の回転を伝達する回転軸と、この
回転軸に連結されて回転する多極着磁磁石と、この多極
着磁磁石の回転によって発生される磁界の変化を電気信
号に変換する磁電変換素子と、開口部の周囲に鍔を設
け、底に孔を形成した略筒状の外側容器とを少なくとも
備え、この外側容器には、前記多極着磁磁石および前記
磁電変換素子が内設され、前記外側容器の底の孔には、
前記回転軸が挿入され、この外側容器の開口部の側は、
この開口部の鍔に係る熱可塑性樹脂によって封止され
る。
【0012】特許請求の範囲の請求項2に係わる発明に
おいては、前記外側容器の内側に隔壁を設け、前記多極
着磁磁石と前記磁電変換素子を該隔壁を介在させて配設
している。
【0013】特許請求の範囲の請求項3に係わる発明に
おいては、略筒状の内側容器を更に備え、この内側容器
の底の側を前記外側容器の開口部に挿入して嵌合し、前
記多極着磁磁石と前記磁電変換素子を該内側容器の底を
介して対向配置している。この場合、内側容器の底が前
記隔壁に該当する。
【0014】特許請求の範囲の請求項4に係わる発明に
おいては、前記内側容器と前記外側容器間を低融点熱可
塑性樹脂によって封止し、この外側容器の開口部の側を
該開口部の鍔に係る高融点熱可塑性樹脂によって封止し
ている。
【0015】特許請求の範囲の請求項5に係わる発明に
おいては、前記磁電変換素子を基板に搭載し、この基板
上の磁電変換素子を前記内側容器の側に向けて、この基
板を該内側容器の開口部に嵌め入れている。
【0016】特許請求の範囲の請求項6に係わる発明に
おいては、前記内側容器には、低硬度樹脂を充填してい
る。
【0017】特許請求の範囲の請求項7に係わる発明に
おいては、前記熱可塑性樹脂によって、前記磁電変換素
子に係わる端子を封止している。
【0018】特許請求の範囲の請求項8に係わる発明に
おいては、前記熱可塑性樹脂によって、前記磁電変換素
子に係わる信号を取り出すコネクタを形成している。
【0019】
【作用】特許請求の範囲の請求項1に係わる発明によれ
ば、外側容器には、多極着磁磁石および磁電変換素子が
内設され、外側容器の底の孔には、回転軸が挿入され、
この外側容器の開口部の側は、この開口部の鍔に係る熱
可塑性樹脂によって封止される。この熱可塑性樹脂は、
高温高圧状態で成形され、成形の終了後に、収縮する。
これにより、外側容器の開口部が締め付けられて、外側
容器と熱可塑性樹脂が密着する。このため、外側容器と
熱可塑性樹脂間から水が浸入することはない。また、開
口部の鍔が熱可塑性樹脂に食い込むので、気密性が向上
する。
【0020】特許請求の範囲の請求項2に係わる発明に
よれば、外側容器の内側に隔壁を設け、多極着磁磁石と
磁電変換素子を該隔壁を介在させて配設している。この
場合、磁電変換素子は、多極着磁磁石から隔離される。
多極着磁磁石は、外側容器の底の孔から挿入された回転
軸に連結されるので、外側容器の底の孔と回転軸の隙間
から浸入してきた水を避けることができない。これに対
し、磁電変換素子は、隔壁を介するので、その隙間から
浸入してきた水の影響を受けることがない。
【0021】特許請求の範囲の請求項3に係わる発明に
よれば、内側容器の底の側を外側容器の開口部に挿入し
て嵌合し、この内側容器の底を前記隔壁としている。こ
の場合、内側容器の外壁と外側容器の内壁が密接する。
このため、外側容器の底の孔と回転軸の隙間から浸入し
てきた水を内側容器の底で完全に遮断することができ
る。また、内側容器を外側容器に挿入するだけで、内側
容器の底である隔壁の位置決めを行うことができる。さ
らに、この隔壁を基準にして、多極着磁磁石と磁電変換
素子の位置を容易に決めることができる。
【0022】特許請求の範囲の請求項4に係わる発明に
よれば、内側容器と外側容器間を低融点熱可塑性樹脂に
よって封止し、この外側容器の開口部の側を該開口部の
鍔に係る高融点熱可塑性樹脂によって封止している。こ
の場合、低融点熱可塑性樹脂と高融点熱可塑性樹脂がほ
ぼ接合して、この高融点熱可塑性樹脂による外側容器の
開口部の側の封止を確実にできる。また、低融点熱可塑
性樹脂が高融点熱可塑性樹脂によって囲まれて締め付け
られるので、この低融点熱可塑性樹脂による内側容器と
外側容器間の封止が確実なものとなる。
【0023】特許請求の範囲の請求項5に係わる発明に
よれば、磁電変換素子を基板に搭載し、この基板上の磁
電変換素子を内側容器の側に向けて、この基板を内側容
器の開口部に嵌め入れている。この場合、磁電変換素子
が熱可塑性樹脂に接しなくて済む。このため、磁電変換
素子を製造工程中の熱や応力から保護することができ、
歩留りの低下を防ぐことができる。
【0024】特許請求の範囲の請求項6に係わる発明に
よれば、低硬度樹脂を内側容器に充填している。この場
合、この内側容器に内蔵の磁電変換素子や基板を衝撃か
ら保護して、磁電変換素子や基板の破損を防ぐことがで
きる。
【0025】特許請求の範囲の請求項7に係わる発明に
よれば、外側容器の開口部の側を封止する熱可塑性樹脂
によって、磁電変換素子に係わる端子を封止している。
この場合、この端子の周りからの水の浸入を防ぐことが
できる。
【0026】特許請求の範囲の請求項8に係わる発明に
よれば、外側容器の開口部の側を封止する熱可塑性樹脂
によって、磁電変換素子に係わる信号を取り出すコネク
タを形成している。この場合、電気的な接続部分の構造
が簡単化されるので、部品点数の低減と、製造工程の簡
略化を実現できる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0028】図1は、この発明に係わる回転検出器の一
実施例を示す断面図である。この実施例の回転検出器1
では、外側ケース2がステンレス製であり、この外側ケ
ース2の開口部の周囲に鍔2aを設け、この外側ケース
2の底に孔2bを形成している。また、外側ケース2に
は、軸受け3およびスペーサ4が挿入されている。
【0029】回転軸5は、軸受け3および外側ケース2
の底の孔2bを貫通している。回転軸5の上端の小孔5
aには、ピン6が挿入されている。また、環状のマグネ
ット7は、回転軸5に挿入され、回転軸5の上端の周り
の鍔5bに当接している。このマグネット7の上端面
は、周方向に沿って、N極とS極に交互に着磁されてい
る。
【0030】内側ケース8は、外側ケース2に挿入して
嵌め込まれ、この内側ケース8の底8aがピン6に当接
している。これにより、回転軸5が回転可能な状態で位
置決されている。この回転軸5の下端には、図示されな
い回転体、例えばエンジンの出力軸が連結されており、
回転軸5は、エンジンの出力軸と共に回転する。
【0031】内側ケース8の底8aは、外側ケース2の
内側で隔壁となっており、外側ケース2を上下の2室に
分割する。
【0032】内側ケース8の開口部には、基板11が嵌
め込まれている。この基板11には、磁電変換素子12
と、この磁電変換素子12の検出出力を処理する処理回
路13等が搭載されている。磁電変換素子12は、その
引き出し線12aを引き回され、その本体12bを内側
ケース8の底8aに固定されている。この磁電変換素子
12の本体12bは、内側ケース8の底8aを介して、
マグネット7の上端面に対向する。
【0033】基板11からは、2本の端子14が導出さ
れており、これらの端子14は、コード15の各ライン
15aに接続されている。コード15の端には、このコ
ード15を保護して固定するプロテクター16が成形さ
れている。
【0034】外側ケース2の鍔2aと内側ケース8の外
壁の間には、全周に亙って低融点熱可塑性樹脂17が塗
布されており、この低融点熱可塑性樹脂17によって、
外側ケース2と内側ケース8間が封止されている。この
低融点熱可塑性樹脂17は、例えば12ナイロンであ
り、その融点が略180℃である。
【0035】外側ケース2の鍔2aの周囲から上側は、
高融点熱可塑性樹脂18によって覆われ封止されてい
る。この高融点熱可塑性樹脂18には、プロテクター1
6が埋設され、これによりプロテクター16を通るコー
ド15が支持されている。この高融点熱可塑性樹脂18
は、例えばガラスファイバー入りの66ナイロンであ
り、その融点が略260℃である。
【0036】低融点熱可塑性樹脂17の融点と高融点熱
可塑性樹脂18の融点は、相対的な関係にある。要する
に、低融点熱可塑性樹脂17の融点で高融点熱可塑性樹
脂18が融解しなければ良い。
【0037】なお、外側ケース2の外周には、この回転
検出器を取り付けて固定するためのブラケット19が接
合されている。
【0038】このような構成の回転検出器において、回
転軸5がエンジンの出力軸と共に回転すると、マグネッ
ト7も回転して、このマグネット7の周囲の磁界が変化
する。磁電変換素子12は、この磁界の変化を検出し、
処理回路13は、磁電変換素子12の検出出力に基づい
て、回転軸5の回転数を示す検出信号を形成する。この
検出信号は、各端子14からコード15の各ライン15
aに送出され、例えばマイクロコンピュータへと伝送さ
れる。このマイクロコンピュータは、この検出信号によ
って示される回転数を表示したり、この回転数に基づい
てエンジン制御を行う。
【0039】次に、この回転検出器を製造するための各
工程を概略的に述べる。
【0040】(工程1) ブラケット19を外側ケース
2に接合し、軸受け3を外側ケース2に圧入する (工程2) マグネット7を着磁面を上にして回転軸5
に挿入し、ピン6を回転軸5の小孔5aに挿入する。こ
の後、回転軸5を軸受け3に挿入する (工程3) スペーサ4をマグネット7と外側ケース2
間に挿入する (工程4) 内側ケース8を外側ケース2に嵌め込む (工程5) 低融点熱可塑性樹脂17を加熱溶融しなが
ら外側ケース2の鍔2aと内側ケース8の外壁の間に塗
布する (工程6) 磁電変換素子12、処理回路13等を搭載
した基板11を内側ケース8の開口部に嵌め込む (工程7) 各端子14とコード15の各ライン15a
を接続する (工程8) 外装となる高融点熱可塑性樹脂18を成形
する さて、これらの工程から明らかなように、低融点熱可塑
性樹脂17を塗布してから、高融点熱可塑性樹脂18を
成形している。したがって、高融点熱可塑性樹脂18の
成形に際しては、低融点熱可塑性樹脂17が自己の融点
以上の温度に加熱されて溶融し、この低融点熱可塑性樹
脂17が外側ケース2の鍔2aと内側ケース8の外壁に
密着する。これにより、外側ケース2と内側ケース8間
の封止が確実なものとなる。
【0041】また、高融点熱可塑性樹脂18は、高温高
圧状態で成形された後に、温度の下降に伴って収縮して
いく。この収縮によって、低融点熱可塑性樹脂17が締
め付けられて、外側ケース2と内側ケース8間の封止が
より確実になる。また、高融点熱可塑性樹脂18は、自
己の収縮によって、低融点熱可塑性樹脂17と、外側ケ
ース2の外壁に密着するので、外側ケース2の上側を確
実に封止する。さらに、高融点熱可塑性樹脂18には、
外側ケース2の鍔2aが食い込んでいるので、これによ
っても、外側ケース2の上側の封止が確実なものとな
る。
【0042】低融点熱可塑性樹脂17によって外側ケー
ス2と内側ケース8間を確実に封止したので、外側ケー
ス2の底の孔2bと回転軸5の隙間から水が浸入して
も、この水は、外側ケース2と内側ケース8間を通じて
上側に浸入することがない。つまり、この水は、基板1
1まで浸入できない。
【0043】このような外側ケース2の上側の封止と、
外側ケース2と内側ケース8間の封止によって、基板1
1が水から保護される。また、従来の装置のようにグリ
ースの充填作業を必要としないので、組み立ての作業性
について優れている。
【0044】なお、マグネット7は、外側ケース2の底
の孔2bと回転軸5の隙間から浸入してきた水に晒され
るが、これによって、この回転検出器の性能が劣化する
ことは殆どない。
【0045】また、高融点熱可塑性樹脂18の成形に際
しては、各端子14とコード15の各ライン15aが封
止されるので、これらの部位から水が浸入することはな
い。
【0046】さらに、磁電変換素子12や処理回路13
等は、基板11によって高融点熱可塑性樹脂18から隔
離されるので、高融点熱可塑性樹脂18の熱や圧力を受
けずに済む。
【0047】また、磁電変換素子12の本体12bを内
側ケース8の底8aに固定することにより、この本体1
2bをマグネット7に対して位置決めするので、この位
置決めを行い易い。この点でも、組み立ての作業性につ
いて優れていると言える。
【0048】図2は、この発明の回転検出器の他の実施
例を示す断面図である。なお、同図において、図1に示
す回転検出器と同様の作用を果たす部位には、説明の便
宜上同じ符号を付す。
【0049】この実施例では、低硬度樹脂21を内側ケ
ース8に充填し、またコネクタ22を高融点熱可塑性樹
脂18によって形成している。
【0050】低硬度樹脂21は、例えばショアーD硬度
が90以下のシリコン樹脂であり、適度な弾性を有する
ものが好ましい。この低硬度樹脂21は、基板11に搭
載されている磁電変換素子12、処理回路13等を振動
や、衝撃から保護する働きをなす。
【0051】コネクタ22には、相手側のコネクタ(図
示せず)が挿入されて嵌合され、コネクタ22の各ピン
22aが相手側のコネクタの各ラインに接続される。こ
のコネクタ22を高融点熱可塑性樹脂18によって形成
したので、接続部分の構造が簡単化される。これによ
り、部品点数が低減され、組み立て作業が簡略化され
る。
【0052】ところで、上記各実施例では、低融点熱可
塑性樹脂17として12ナイロンを、高融点熱可塑性樹
脂18としてガラスファイバー入りの66ナイロンを、
低硬度樹脂21としてシリコン樹脂を例示しているが、
これらに限定されるものでなく、他の各種類の材料を適
用しても構わない。例えば、低融点熱可塑性樹脂17と
してポリアミド樹脂を、高融点熱可塑性樹脂18として
7ナイロンを、低硬度樹脂21として四弗化エチレンを
適用できる。
【0053】
【効果】以上説明したように、この発明によれば、外側
容器の開口部の側は、この開口部の鍔に係る熱可塑性樹
脂によって封止される。この熱可塑性樹脂は、高温高圧
状態で成形され、成形の終了後に、収縮するので、外側
容器と熱可塑性樹脂が密着する。これにより、外側容器
と熱可塑性樹脂間から水が浸入することを防止できる。
また、開口部の鍔が熱可塑性樹脂に食い込むので、ここ
でも気密性が向上する。さらに、従来の装置のようにグ
リースを充填する必要がないので、組み立ての作業性が
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる回転検出器の一実施例を示す
断面図
【図2】この発明に係わる回転検出器の他の実施例を示
す断面図
【図3】従来の装置を示す断面図
【符号の説明】
1 回転検出器 2 外側ケース 3 軸受け 4 スペーサ 5 回転軸 6 ピン 7 マグネット 8 内側ケース 11 基板 12 磁電変換素子 13 処理回路 14 端子 15 コード 16 プロテクター 17 低融点熱可塑性樹脂 18 高融点熱可塑性樹脂 19 ブラケット 21 低硬度樹脂 22 コネクタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象の回転体の回転を伝達する回転
    軸と、この回転軸に連結されて回転する多極着磁磁石
    と、この多極着磁磁石の回転によって発生される磁界の
    変化を電気信号に変換する磁電変換素子とを少なくとも
    備える回転検出器において、 開口部の周囲に鍔を設け、底に孔を形成した略筒状の外
    側容器を備え、 この外側容器には、前記多極着磁磁石および前記磁電変
    換素子が内設され、前記外側容器の底の孔には、前記回
    転軸が挿入され、 この外側容器の開口部の側は、この開口部の鍔に係る熱
    可塑性樹脂によって封止される回転検出器。
  2. 【請求項2】 前記外側容器の内側に隔壁を設け、前記
    多極着磁磁石と前記磁電変換素子を該隔壁を介在させて
    配設した請求項1に記載の回転検出器。
  3. 【請求項3】 略筒状の内側容器を更に備え、この内側
    容器の底が前記隔壁に該当し、 この内側容器の底の側を前記外側容器の開口部に挿入し
    て嵌合し、前記多極着磁磁石と前記磁電変換素子を該内
    側容器の底を介して対向配置した請求項2に記載の回転
    検出器。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂は、低融点の熱可塑性
    樹脂、および高融点の熱可塑性樹脂であり、 低融点の熱可塑性樹脂は、前記内側容器と前記外側容器
    間を封止し、 高融点の熱可塑性樹脂は、この外側容器の開口部の側を
    該開口部の鍔に係って封止した請求項3に記載の回転検
    出器。
  5. 【請求項5】 前記磁電変換素子を搭載した基板を更に
    備え、 この基板上の磁電変換素子を前記内側容器の側に向け
    て、この基板を該内側容器の開口部に嵌め入れた請求項
    3または4に記載の回転検出器。
  6. 【請求項6】 前記内側容器には、低硬度樹脂を充填し
    た請求項3乃至5のうちのいずれかに記載の回転検出
    器。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂によって、前記磁電変
    換素子に係わる端子を封止する請求項1乃至6のうちの
    いずれかに記載の回転検出器。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性樹脂によって、前記磁電変
    換素子に係わる信号を取り出すためのコネクタを形成す
    る請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の回転検出
    器。
JP15921593A 1993-06-29 1993-06-29 回転検出器 Pending JPH0712831A (ja)

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JP15921593A JPH0712831A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 回転検出器

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