JPH07126926A - ドラフト装置のフロントトップローラー - Google Patents

ドラフト装置のフロントトップローラー

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JPH07126926A
JPH07126926A JP29004893A JP29004893A JPH07126926A JP H07126926 A JPH07126926 A JP H07126926A JP 29004893 A JP29004893 A JP 29004893A JP 29004893 A JP29004893 A JP 29004893A JP H07126926 A JPH07126926 A JP H07126926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
front top
top roller
air
width
Prior art date
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Pending
Application number
JP29004893A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Mori
森  茂樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
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Publication of JPH07126926A publication Critical patent/JPH07126926A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】随伴気流による繊維の拡散を防ぐことのでき
る、特に高速回転に適する、ドラフト装置のフロントト
ップローラーを提供する。 【構成】両端を大きく切除し、有効ローラー幅を標準の
半分近くに狭める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速紡績装置等に使
用されるローラー式ドラフト装置のフロントトップロー
ラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ローラー式ドラフト装置として、従来、
フロントローラー、エプロンを有するセカンドローラ
ー、サードローラー及びバックローラーとよりなるもの
等が知られている。図4に示すように、そのフロントト
ップローラーRFaは、フロントボトムローラーRFbの幅
より少し小さめの幅を有しており、その幅は、紡績機に
おいて、32mmが標準である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のローラー式ドラ
フト装置は、フロントトップローラーRfa、フロントボ
トムローラーRfbの各外周面に沿って回転方向に随伴気
流が発生し、その随伴気流に乗って繊維がフロントロー
ラーRfの軸方向に頻繁に拡散し、糸の均整度を低下させ
ている。それは、供給繊維束の配向性がよいほど顕著で
ある。
【0004】この発明は、随伴気流による繊維の拡散を
防ぐことのできる、特に高速回転に適する、ドラフト装
置のフロントトップローラーを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のドラフト装置のフロントトップローラー
は、両端を大きく切除し、有効ローラー幅を標準の半分
近くに狭めたものである。
【0006】
【作用】上記のように構成されたドラフト装置のフロン
トトップローラーにおいては、高速回転する場合にも随
伴気流の影響を受けず、風綿が前方から両側へほとんど
飛散しない。直前位置の気流速度も低くなり、振動もあ
まり生じない。
【0007】
【実施例】図1ないし図3を参照し、この発明のドラフ
ト装置のフロントトップローラーの実施例について説明
する。
【0008】このフロントトップローラーRFaは、例え
ば、フロントローラーRF、エプロンEを有するセカンド
ローラーR2、サードローラーR3及びバックローラーRBと
よりなるローラー式ドラフト装置に採用される。
【0009】このドラフト装置の各トップローラーの上
方にはダクトに連通する空気吸引管21が配管されてお
り、その空気吸引管21は、フロントトップローラーRF
1の上方とセカンドトップローラーR2aのエプロンEの
上方にそれぞれ接近して開口している。また、空気吸引
管21には、枝管22が分岐しており、その先端はエプ
ロンEの脇のテンサーバー23の上方に接近して開口し
ている。なお、図1における24は、ドラフト中の繊維
束の幅を規制するコンデンサーである。
【0010】空気吸引管21及び枝管22の開口部から
吸引する空気流によってフロントトップローラーRF1、
セカンドトップローラーR2aのエプロンE及びテンサー
バー23上に落下、あるいは付着する風綿が除去され
る。特に、枝管22を設けたことによって、テンサーバ
ー23上に風綿が溜まらなくなったので、風綿がドラフ
ト中の繊維束に引き込まれることによる糸むら発生が防
止できる。
【0011】フロントトップローラーRF1は、軸方向の
筋を有する金属製のフロントボトムローラーRFbの上に
配され、支軸25に軸受け29を介して設けられた鉄製
の円筒体26と、その外周にアルミニウム製のスリーブ
27を介して固定されたゴム層28とよりなっている。
【0012】このゴム層28には、図3(1)に示すよ
うに、両端に段部28aを形成するか、図3(2)に示
すように、両端にテーパー部28bを形成する。例え
ば、直径28mmのものの場合、元のローラー幅は32m
m、両端を切除した後の有効ローラー幅は18mm(標準
ローラー幅の56.3%)である。なお、フロントロー
ラーRFより送出される繊維束の幅は6〜10mmである。
【0013】この発明のフロントトップローラーRF1
は、一例として、図5に示す空気紡績装置におけるドラ
フト装置に採用することができる。
【0014】この紡績装置は、概ね、ドラフト装置に続
くケーシング1の内部に配された、ノズル3を有するノ
ズルブロック2と、その入口部に位置し、ガイド部材5
を有するガイド部材支持体4と、入口側がケーシング1
内に挿入された回転スピンドル6とよりなっている。
【0015】スピンドル6の中心には繊維束通路7が貫
通形成されており、入口6aの外径は充分に小さく、入
口6aに続く部分は、外径が下流側に向けて増大する円
錐状部6bとしている。
【0016】ノズルブロック2のスピンドル入口6a近
傍を覆う部分は、その外形に沿った小径円筒状の中空室
8とされており、その上流側は、ノズルブロック2によ
ってスピンドル6の先端径よりも僅かに大径の円筒状と
されている。中空室8に続く部分は、下部ケーシング1
aに形成された環状の中空室9と、それに続く接線方向
の空気逃し孔10が形成されている。
【0017】上部ケーシング1bの内部には、ノズルブ
ロック2との間に中空の空気溜11を形成されている。
ノズルブロック2には、空気溜11に連通し、スピンド
ル6の入口6aから僅か離れた下流に向き、かつ中空室
8に対して接線方向を向いた4つの空気噴射ノズル3が
形成されており、空気溜11には、図示しないホースが
接続されている。ノズル3の向きは、スピンドル6の回
転方向と同一に設定されている。
【0018】ホースから供給される圧縮空気は、空気溜
11に流入した後、ノズル3から中空室8内に噴出し、
スピンドル入口6aの近傍に高速の旋回気流を生じさせ
る。この空気流は、中空室8内部で旋回した後、中空室
9内をゆるく旋回しながらが外方へ拡散し、逃し孔10
方向へと導かれ、排出される。同時に、この空気流は、
フロントローラーのニップ点からケーシング1の中空部
内へと流入する吸引空気流を発生させる。
【0019】ガイド部材支持体4は、概ね、上流側が大
径、下流側が小径の円錐台を、旋回気流の旋回方向に切
り口を滑らかにひねりながら大径端側から縦方向に一側
を切除した形状をしており、中心には、ピン状のガイド
部材5が固定される。このような形状のガイド部材支持
体4は、すり鉢状をしたノズルブロック2の入口部にキ
ャップ状に嵌められる。そして、ガイド部材支持体4と
ノズルブロック2の内壁との間に切除部に相当する繊維
束導入孔13が形成される。
【0020】ガイド部材5は、ガイド部材支持体4の小
径端部の中心から突出して先端をフリー状態とし、スピ
ンドル6の入口6aに臨ませている。
【0021】スピンドル駆動部は、軸受ケーシング14
の内部に空気軸受けによって支持され、エアータービン
によって駆動されるものである。
【0022】空気軸受は、軸受ケーシング14内に空気
溜17aに続いて空気噴出孔17bを有する円筒状のブ
ッシュ17が嵌め込まれ、軸受ケーシング14にも空気
溜17aに連通する圧縮空気供給孔14cが設けられた
ものである。なお、18は軸受ケーシング14のキャッ
プである。
【0023】この空気軸受において、圧縮空気供給孔1
4cに接続された図示しないホースから圧縮空気が供給
されると、その圧縮空気は、空気溜17a、空気噴出孔
17bを通ってスピンドル6とブッシュ17との僅かの
間隙を通って排出され、スピンドル6はブッシュ17に
対して非接触状態となる。
【0024】エアータービンは、軸受ケーシング14内
に接線方向に開口する圧縮空気供給孔16a及び空気排
出孔16bを有する円筒状のブッシュ16が嵌め込ま
れ、軸受ケーシング14にも圧縮空気供給孔16a又は
空気排出孔16bに連通する圧縮空気供給孔14a又は
空気排出孔14bが設けられ、一方、圧縮空気供給孔1
6aの開口部に対応するスピンドル6の外周面に噴出空
気流を受ける複数の半円状凹部6cが形成されたもので
ある。
【0025】このエアータービンにおいて、圧縮空気供
給孔14aに接続された図示しないホースから圧縮空気
が供給されると、その圧縮空気は、圧縮空気供給孔16
aを通ってスピンドル6の凹部6cに当たり、スピンド
ル6を回転させる。スピンドル6を回転させた空気流
は、空気排出孔16b、14bを通って排出される。
【0026】このような紡績装置と上記ローラー式ドラ
フト装置を組み合わせて紡出糸速度250m/min で運
転したところ、フロントローラー前方から両側へ飛散す
る風綿はほとんど見られず、フロントトップローラーRf
1、フロントボトムローラーRf2の各外周面に沿って回
転方向に流れる随伴気流の影響をほとんど受けなくなる
ことがわかる。これは、特に両端に段部9aを有するも
のにおいて著しい。ちなみに、両端に段部9aを有する
ものにおいては、従来のものに比べ、落綿率が6%程
度、ネップ数が10%程度、著しく細い部分が11%程
度、著しく太い部分が16%程度それぞれ減少してい
る。
【0027】また、紡出糸速度250m/min における
フロントローラーRF直前位置の気流速度を測定したとこ
ろ、両端に段部9a又はテーパー部9bを形成して幅1
8mmとしたこの発明のフントトップローラーRf1は、
0.53m/sec であって振動レベルが小さく、両端に
加工を施さない従来の幅32mmのフントトップローラー
は、0.92m/sec であって振動レベルも大きかっ
た。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0029】即ち、フロントローラーの高速回転によっ
て生じる随伴気流による繊維の飛散を防ぐことができ、
従って、糸の均整度を上げ、糸質を向上させることがで
きる。また、落綿率を低下させることもできる。更に、
騒音の発生を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフロントトップローラーが採用され
るドラフト装置の側面図である。
【図2】この発明のフロントトップローラーが採用され
るドラフト装置の正面図である。
【図3】この発明のフロントトップローラーの図であ
り、(1)は断面図、(2)は他の平面図である。
【図4】従来のフロントローラーの正面図である。
【図5】空気式紡績装置の断面図である。
【符号の説明】
RF1 フロントトップローラー 28 ゴム層 28a 段部 28b テーパー部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を大きく切除し、有効ローラー幅を標
    準の半分近くに狭めたドラフト装置のフロントトップロ
    ーラー。
JP29004893A 1993-10-25 1993-10-25 ドラフト装置のフロントトップローラー Pending JPH07126926A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1520919A2 (en) 2003-10-02 2005-04-06 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Draft device comprising rollers preventing the bundle of fibres from being spread during drafting
CN102465364A (zh) * 2010-11-18 2012-05-23 村田机械株式会社 牵伸罗拉、牵伸装置以及纺纱机
EP2540880A2 (en) 2011-06-30 2013-01-02 Murata Machinery, Ltd. Draft roller, spinning unit, spinning machine, and manufacturing method of spun yarn
CN105544027A (zh) * 2015-12-10 2016-05-04 蓝正飞 一种纺织罗拉

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