JPH07126927A - 高速ドラフト装置のフロントボトムローラー - Google Patents

高速ドラフト装置のフロントボトムローラー

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Publication number
JPH07126927A
JPH07126927A JP29004993A JP29004993A JPH07126927A JP H07126927 A JPH07126927 A JP H07126927A JP 29004993 A JP29004993 A JP 29004993A JP 29004993 A JP29004993 A JP 29004993A JP H07126927 A JPH07126927 A JP H07126927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
front bottom
bottom roller
grooves
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP29004993A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Hirao
修 平尾
Masahiko Nishimura
正彦 西邑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP29004993A priority Critical patent/JPH07126927A/ja
Publication of JPH07126927A publication Critical patent/JPH07126927A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速回転するときに大きな音を発しないドラフ
ト装置のフロントボトムローラーを提供する。 【構成】回転軸に対して傾斜する溝Gを全周に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速紡績装置に使用
されるローラー式ドラフト装置のフロントボトムローラ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ローラー式ドラフト装置として、従来、
フロントローラー、エプロンを有するセカンドローラ
ー、サードローラー及びバックローラーとよりなるもの
等が知られている。図4に示すように、そのフロントボ
トムローラーRFaは、回転軸に平行な複数の溝Gを全周
に形成した金属製のローラーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のローラー式ドラ
フト装置は、フロントボトムローラーRFaの溝Gがフロ
ントトップローラーRfbの回転軸にも平行であるので、
回転時にその各溝Gは全長一瞬にフロントトップローラ
ーRfbに接触することになり、高速回転になると騒音が
発生する。
【0004】この発明は、高速回転するときに大きな音
を発しないドラフト装置のフロントボトムローラーを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の高速ドラフト装置のフロントボトムロー
ラーは、回転軸に対して傾斜する溝が全周に形成された
ものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された高速ドラフト装置のフ
ロントボトムローラーにおいては、溝が傾斜しているこ
とにより、回転時に各溝がフロントトップローラーに点
接触し、高速回転する場合にも大きな音を発しない。
【0007】
【実施例】図1及び図2を参照し、この発明の高速ドラ
フト装置のフロントボトムローラーの実施例の説明をす
る。
【0008】このフロントボトムローラーRFaは、例え
ば、フロントローラーRF、エプロンEを有するセカンド
ローラーR2、サードローラーR3及びバックローラーRBと
よりなるローラー式ドラフト装置に採用される。図1中
の20、21はそれぞれ、エプロンEに張力を付与する
テンサーバー、ドラフト中の繊維束Sの幅を規制するコ
ンデンサーである。
【0009】フロントボトムローラーRFaは、表面にゴ
ム層を有するフロントトップローラーRFbの下に配され
る金属製のものである。
【0010】このフロントボトムローラーRFaの全周面
には、回転軸に対して傾斜する溝Gが形成されている。
その傾斜方向はどちらでもよい。紡績機用の場合、ロー
ラーの幅は40mm、直径は25mm、溝数は120本であ
り、ニップ圧は10Kgである。ちなみに、従来のフロン
トボトムローラーの溝数は56本である。
【0011】このようにフロントボトムローラーRFaの
溝Gを回転軸に対して傾斜させると、回転時にその各溝
GはフロントトップローラーRfbに点接触することにな
る。
【0012】この発明のフロントトップローラーRFa
は、一例として、図3に示す空気紡績装置におけるドラ
フト装置に採用することができる。
【0013】この紡績装置は、概ね、ドラフト装置に続
くケーシング1の内部に配された、ノズル3を有するノ
ズルブロック2と、その入口部に位置し、ガイド部材5
を有するガイド部材支持体4と、入口側がケーシング1
内に挿入された回転スピンドル6とよりなっている。
【0014】スピンドル6の中心には繊維束通路7が貫
通形成されており、入口6aの外径は充分に小さく、入
口6aに続く部分は、外径が下流側に向けて増大する円
錐状部6bとしている。
【0015】ノズルブロック2のスピンドル入口6a近
傍を覆う部分は、その外形に沿った小径円筒状の中空室
8とされており、その上流側は、ノズルブロック2によ
ってスピンドル6の先端径よりも僅かに大径の円筒状と
されている。中空室8に続く部分は、下部ケーシング1
aに形成された環状の中空室9と、それに続く接線方向
の空気逃し孔10が形成されている。
【0016】上部ケーシング1bの内部には、ノズルブ
ロック2との間に中空の空気溜11を形成されている。
ノズルブロック2には、空気溜11に連通し、スピンド
ル6の入口6aから僅か離れた下流に向き、かつ中空室
8に対して接線方向を向いた4つの空気噴射ノズル3が
形成されており、空気溜11には、図示しないホースが
接続されている。ノズル3の向きは、スピンドル6の回
転方向と同一に設定されている。
【0017】ホースから供給される圧縮空気は、空気溜
11に流入した後、ノズル3から中空室8内に噴出し、
スピンドル入口6aの近傍に高速の旋回気流を生じさせ
る。この空気流は、中空室8内部で旋回した後、中空室
9内をゆるく旋回しながらが外方へ拡散し、逃し孔10
方向へと導かれ、排出される。同時に、この空気流は、
フロントローラーのニップ点からケーシング1の中空部
内へと流入する吸引空気流を発生させる。
【0018】ガイド部材支持体4は、概ね、上流側が大
径、下流側が小径の円錐台を、旋回気流の旋回方向に切
り口を滑らかにひねりながら大径端側から縦方向に一側
を切除した形状をしており、中心には、ピン状のガイド
部材5が固定される。このような形状のガイド部材支持
体4は、すり鉢状をしたノズルブロック2の入口部にキ
ャップ状に嵌められる。そして、ガイド部材支持体4と
ノズルブロック2の内壁との間に切除部に相当する繊維
束導入孔13が形成される。
【0019】ガイド部材5は、ガイド部材支持体4の小
径端部の中心から突出して先端をフリー状態とし、スピ
ンドル6の入口6aに臨ませている。
【0020】スピンドル駆動部は、軸受ケーシング14
の内部に空気軸受けによって支持され、エアータービン
によって駆動されるものである。
【0021】空気軸受は、軸受ケーシング14内に空気
溜17aに続いて空気噴出孔17bを有する円筒状のブ
ッシュ17が嵌め込まれ、軸受ケーシング14にも空気
溜17aに連通する圧縮空気供給孔14cが設けられた
ものである。なお、18は軸受ケーシング14のキャッ
プである。
【0022】この空気軸受において、圧縮空気供給孔1
4cに接続された図示しないホースから圧縮空気が供給
されると、その圧縮空気は、空気溜17a、空気噴出孔
17bを通ってスピンドル6とブッシュ17との僅かの
間隙を通って排出され、スピンドル6はブッシュ17に
対して非接触状態となる。
【0023】エアータービンは、軸受ケーシング14内
に接線方向に開口する圧縮空気供給孔16a及び空気排
出孔16bを有する円筒状のブッシュ16が嵌め込ま
れ、軸受ケーシング14にも圧縮空気供給孔16a又は
空気排出孔16bに連通する圧縮空気供給孔14a又は
空気排出孔14bが設けられ、一方、圧縮空気供給孔1
6aの開口部に対応するスピンドル6の外周面に噴出空
気流を受ける複数の半円状凹部6cが形成されたもので
ある。
【0024】このエアータービンにおいて、圧縮空気供
給孔14aに接続された図示しないホースから圧縮空気
が供給されると、その圧縮空気は、圧縮空気供給孔16
aを通ってスピンドル6の凹部6cに当たり、スピンド
ル6を回転させる。スピンドル6を回転させた空気流
は、空気排出孔16b、14bを通って排出される。
【0025】このような紡績装置と上記ローラー式ドラ
フト装置を組み合わせて紡出糸速度250m/min (フ
ロントトップローラーRFaの回転数にすると3000回
/min 以上)で運転し、フロントローラーRfから10cm
離れた所に騒音計を置いて騒音(音響)を測定したたと
ころ、79.3デシベルであり、紡出糸速度が350m
/min のときは、79.7デシベルであった。ところ
が、溝の方向が回転軸に平行なフロントボトムローラー
を採用する場合には、紡出糸速度が250m/min 、3
50m/min のときに、それぞれ93.0デシベル、9
5.4デシベルであった。音圧は音響の平方根に比例す
るので、音圧レベルではこの発明は、従来のものの1/
30程度であり、ほとんど騒音が発生しないということ
ができる。
【0026】また、紡出糸速度250m/min における
紡出糸の諸特性も、従来のものに比べ、ネップ数が28
%程度、著しく細い部分が33%程度、著しく太い部分
が23%程度それぞれ減少している。
【0027】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0028】即ち、高速回転時の騒音がほとんど発生し
なくなった。また、糸の均整度も大幅に改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフロントボトムローラーが採用され
るドラフト装置の側面図である。
【図2】この発明のフロントボトムローラーの斜視図で
ある。
【図3】空気式紡績装置の断面図である。
【図4】従来のフロントローラーの斜視図である。
【符号の説明】
RF フロントローラー RFa フロントボトムローラー RFb フロントトップローラー G 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に対して傾斜する溝が全周に形成さ
    れた高速ドラフト装置のフロントボトムローラー。
JP29004993A 1993-10-25 1993-10-25 高速ドラフト装置のフロントボトムローラー Pending JPH07126927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29004993A JPH07126927A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 高速ドラフト装置のフロントボトムローラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29004993A JPH07126927A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 高速ドラフト装置のフロントボトムローラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07126927A true JPH07126927A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17751128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29004993A Pending JPH07126927A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 高速ドラフト装置のフロントボトムローラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07126927A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150025A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Murata Mach Ltd ドラフトローラ
CN113235176A (zh) * 2021-05-24 2021-08-10 中国纺织科学研究院有限公司 一种纺丝用牵伸辊及纺丝组件

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05156527A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Murata Mach Ltd フロントローラー

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009150025A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Murata Mach Ltd ドラフトローラ
CN113235176A (zh) * 2021-05-24 2021-08-10 中国纺织科学研究院有限公司 一种纺丝用牵伸辊及纺丝组件

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