JPH07126471A - 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物 - Google Patents

結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物

Info

Publication number
JPH07126471A
JPH07126471A JP29447793A JP29447793A JPH07126471A JP H07126471 A JPH07126471 A JP H07126471A JP 29447793 A JP29447793 A JP 29447793A JP 29447793 A JP29447793 A JP 29447793A JP H07126471 A JPH07126471 A JP H07126471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
magnesium
oxide
dihydro
oxa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29447793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Nakajima
洋一 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP29447793A priority Critical patent/JPH07126471A/ja
Publication of JPH07126471A publication Critical patent/JPH07126471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品としたときの該成形品の引張伸度に優
れた結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成
物を提供する。 【構成】 (1)結晶性プロピレン単独重合体のアイソ
タクチックペンタッド分率(P)とメルトフローレート
(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 log MFR+0.
955 である第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%
であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレンも
しくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させて
なりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%である
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体100 重量
部に対して、下記[化1]で例示される環状リン化合物
および特定のマグネシウム化合物をそれぞれ0.01〜1重
量部配合してなる結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体組成物。 【化1】 【効果】 特定の環状リン化合物を配合しないものと比
べて約3倍の引張伸度をもつ組成物が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のアイソタクチッ
クペンタッド分率を有する結晶性エチレン−プロピレン
ブロック共重合体に、特定構造を有する環状リン化合物
および特定のマグネシウム化合物をそれぞれ特定量配合
してなる引張伸度に優れた成形品が得られる結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に結晶性プロピレン重合体は比較的
安価でかつ優れた機械的性質を有するので、射出成形
品、中空成形品、フィルム、シート、繊維など各種の成
形品の製造に用いられている。しかしながら各種の具体
的用途によっては、機械的性質が充分とはいえない場合
があり、その具体的用途の拡大に制限を受けるという問
題がある。とりわけ剛性および耐熱剛性などの剛性面
(以下、剛性面とは剛性および耐熱剛性をいう。)に関
しては、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレ
フタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステルなどにくらべて劣ることから、結晶性プロピ
レン重合体の使用用途に制限を受けるといった欠点があ
る。
【0003】また、結晶性プロピレン重合体の具体的用
途によっては、耐衝撃性が充分とはいえない場合があ
り、機械的衝撃を受ける成形品、もしくは低温で使用さ
れる成形品には使用されにくいといった欠点がある。一
般にプラスチック材料の剛性面と耐衝撃性とは非両立的
関係にあり、前者と後者を同時に改善し向上させること
はきわめて困難な場合が多い。結晶性プロピレン重合体
の具体的用途ひいては需要拡大のためには、前述の耐衝
撃性のみならず剛性面を今一段と向上させることが要望
される。これらの物性を改善することにより、他の汎用
樹脂たとえばハイインパクトポリスチレン(HIPS)
樹脂もしくはABS樹脂が使用されている用途分野にお
いて結晶性プロピレン重合体を使用することが可能とな
る。結晶性プロピレン重合体の耐衝撃性の向上に関して
は、いくつかの提案がなされている。とりわけプロピレ
ンをエチレンとブロック共重合させる方法がよく知られ
ている。得られた結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体は結晶性プロピレン単独重合体にくらべて低温
耐衝撃性は著しく向上する反面、剛性面は低下するとい
った欠点がある。このため、結晶性エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体の剛性面を向上する目的で、本願と
同一出願人の出願にかかわる特開昭58−201816号公報に
おいて特定のアイソタクチックペンタッド分率を有する
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体が提案さ
れている。
【0004】一方、本発明者は結晶性ポリオレフィンの
耐衝撃性を向上させる目的で、結晶性ポリオレフィンに
特定構造を有する環状リン化合物および特定のマグネシ
ウム化合物をそれぞれ特定量配合した結晶性ポリオレフ
ィン組成物を特願平5−222798号として先に提案した。
また、本発明者は結晶性ポリオレフィンとして特定のア
イソタクチックペンタッド分率を有する結晶性エチレン
−プロピレンブロック共重合体に特定の構造を有する環
状リン化合物および特定のリチウム塩をそれぞれ特定量
配合してなる剛性面に優れた成形品が得られる結晶性ポ
リオレフィン組成物を特開平4−1244号公報として先に
提案し、該公報にはさらに水酸化マグネシウムおよび酸
化マグネシウムなどの無機充填剤を結晶性ポリオレフィ
ン100 重量部に対して0.01〜25重量部併用した組成物が
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭58−201816号公報に提案された特定のアイソタクチ
ックペンタッド分率を有する結晶性エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体は、剛性面はかなり改善されるもの
の引張伸度が著しく低下してしまうといった欠点があ
る。また、前記特願平5−222798号公報には結晶性ポリ
オレフィンとして特定のアイソタクチックペンタッド分
率を有する結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体を用いた組成物から得られる成形品の引張伸度が改善
されることは、なんら記載も示唆もない。また、前記特
開平4−1244号公報に提案した水酸化マグネシウムもし
くは酸化マグネシウムを併用した特定のアイソタクチッ
クペンタッド分率を有する結晶性エチレン−プロピレン
ブロック共重合体組成物から得られる成形品の剛性面は
優れているものの引張伸度はほとんど改善されるもので
はない。そして、該公報には該結晶性エチレン−プロピ
レンブロック共重合体組成物においてリチウム塩を配合
しない組成物から得られる成形品の引張伸度が改善され
ることは、なんら記載も示唆もない。
【0006】本発明者は、結晶性エチレン−プロピレン
ブロック共重合体組成物に関する上述の問題点すなわち
引張伸度の改善された成形品を与える結晶性プロピレン
重合体組成物を得るべく鋭意研究した。その結果、本発
明者は、特定のアイソタクチックペンタッド分率を有す
る結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体に特定
構造を有する環状リン化合物および特定のマグネシウム
化合物をそれぞれ特定量配合してなる結晶性プロピレン
重合体組成物が引張伸度を改善した成形品を与える組成
物であることを見い出し、この知見に基づき本発明を完
成した。以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は成形品としたときの該成形品の引張伸度が改善された
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)結晶性プロピレン単独重合体のアイソタクチック
ペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)
との関係が1.00≧P≧0.015 log MFR+0.955 である
第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%であり、つ
いで全重合体量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチ
レンとプロピレンを1段階以上で重合させてなりエチレ
ン含有量が全重合体量の3〜20重量%である結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体100 重量部に対し
て、下記[化4]で示される環状リン化合物(以下、化
合物Aという。)および下記〜から選ばれた1種ま
たは2種以上のマグネシウム化合物(以下、化合物Bと
いう。)をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる結晶性
エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物。 脂肪酸マグネシウム 脂肪族リン酸マグネシウム 酸化マグネシウム 水酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 下記[化5]で示される環状リン化合物のマグネシウ
ム塩 下記[化6]で示されるマグネシウムフォスフィネー
ト系化合物
【化4】
【化5】
【化6】 (ただし、式中Ar1〜Ar6はアリーレン基、アルキルア
リーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールア
リーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞ
れ示す。) (2)結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体10
0 重量部に対して、下記〜から選ばれた1種または
2種以上の化合物0.01〜1重量部をさらに配合してなる
前記第1項記載の結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体組成物。 アルキリデン−ビス(アルキルアリール)フルオロフ
ォスファイト、チオ−ビス(アルキルアリール)フルオ
ロフォスファイトもしくは2,2'−ビス(アルキルアリー
ル)フルオロフォスファイト(以下、化合物Cとい
う。) ジアリールアミン誘導体(以下、化合物Dという。)
【0008】本発明で用いる結晶性エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体は、結晶性プロピレン単独重合体の
アイソタクチックペンタッド分率(P)とメルトフロー
レート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 log MF
R+0.955 である第1段階重合体が全重合体量の70〜95
重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチ
レンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合
させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%
である結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体
(以下、HCPP(B)と略記する。)である。HCP
P(B)は、第1段階目の重合においては、全重合体量
(ただし、重合溶媒に対して可溶性の重合体を除く)の
70〜95重量%のプロピレンを重合させる。ついで第2段
階目以降においてはエチレンもしくはエチレンとプロピ
レンを1段階以上で重合させる。この第2段階目以降に
おいて前述の全重合体量の30〜5重量%のエチレンもし
くはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させる。
ただし、最終的に得られた重合体(ただし、重合溶媒に
溶出した可溶性の重合体を除く)中のエチレン含有量は
全重合体量の3〜20重量%の範囲内になければならな
い。従って、第1段階目でプロピレンのみを全重合体量
の70重量%重合させた場合には、第2段階目でブロック
共重合されるエチレン量は20重量%以下に限定されるか
ら、その場合は残余の10〜27重量%についてはプロピレ
ンまたはプロピレンとエチレンを除く他のα−オレフィ
ンをブロック共重合させなければならない。しかしなが
ら第1段階目でプロピレンを80重量%重合させた場合に
は、第2段階目でエチレンのみを20重量%重合すること
ができる。以上のように、エチレンを重合させることが
できる段階の限定と全重合体中のエチレン含有量の限定
の範囲内であれば、第2段階目においてエチレンを単独
でまたはエチレンとプロピレンもしくは他のα−オレフ
ィンとを混合して1段階または多段階でブロック共重合
を行うことができる。このようなHCPP(B)は、た
とえば本願と同一出願人の出願にかかわる特開昭58−20
1816号公報に記載された製造方法によって製造すること
ができる。すなわち、有機アルミニウム化合物(i) (た
とえばトリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウム
モノクロライドなど)もしくは有機アルミニウム化合物
(i) と電子供与体(たとえばジイソアミルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテルなど)との反応生
成物(v) を四塩化チタンと反応させて得られる固体生成
物(ii)に、さらに電子供与体と電子受容体(たとえば無
水塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化バナジウム
など)とを反応させて得られる固体生成物(iii)を有機
アルミニウム化合物(i) および芳香族カルボン酸エステ
ル(iv)(たとえば安息香酸エチル、p-トルイル酸メチ
ル、p-トルイル酸エチル、p-トルイル酸−2-エチルヘキ
シルなど)と組合せ、該芳香族カルボン酸エステル(iv)
と該固体生成物(iii) のモル比率iv/iii =0.1 〜10.0
とした触媒の存在下に全重合体量の70〜95重量%のプロ
ピレンを重合させ、ついで全重合体量の30〜5重量%の
エチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で
重合させてエチレン含有量を3〜20重量%となるように
共重合させることによって得ることができる。また、ハ
ロゲン化マグネシウムに担持されたハロゲン化チタン触
媒成分と有機アルミニウム触媒成分を含む高活性触媒組
成物に電子供与体触媒成分を組み合わせた高活性高立体
規則性触媒組成物の存在下に全重合体量の70〜95重量%
のプロピレンを重合させ、ついで全重合体量の30〜5重
量%のエチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階
以上で重合させてエチレン含有量を3〜20重量%となる
ように共重合させること(好ましくは無脱灰プロセス)
によって得ることもできる。上述の1段階とは、これら
の単量体の連続的なもしくは1時的な供給の1区分を意
味する。
【0009】ここで、アイソタクチックペンタッド分率
(P)とは、マクロモレキュールズ、6巻、6号、11月
〜12月、925 〜926 頁(1973年)[Macromolecules ,
Vol.6,No.6,November −December ,925 −926
(1973)]に発表されている方法、すなわち13C−NM
Rを使用して測定されるプロピレン系重合体分子鎖中の
ペンタッド単位でのアイソタクチック分率である。言い
かえると該分率は、プロピレンモノマー単位が5個連続
してアイソタクチック結合したプロピレンモノマー単位
の分率を意味する。上述の13C−NMRを使用した測定
におけるスペクトルのピークの帰属の決定は、マクロモ
レキュールズ、8巻、5号、9月〜10月、687 〜689 頁
(1975年)[Macromolecules ,Vol.8,No.5,Sept
ember−October,687 −689 (1975)]に基づいて行
う。ちなみに後述の実施例における13C−NMRによる
測定にはFT−NMRの270 MHz の装置を用い、27,0
00回の積算測定により、シグナル検出限界をアイソタク
チックペンタッド分率で0.001 にまで向上させて行っ
た。上記HCPP(B)におけるアイソタクチックペン
タッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)との
関係式の要件は、一般にMFRの低い結晶性プロピレン
単独重合体の前記分率Pは低下するので、使用すべき結
晶性プロピレン単独重合体として、そのMFRに対応し
たPの下限値を限定することを構成要件としたものであ
る。そして該Pは分率であるから1.00が上限となり、M
FRは通常0.05〜100g/10分である。また、MFRはJ
IS K 7210 に準拠し、230 ℃、荷重2.16kgで測定
し、エチレン含有量は赤外線吸収スペクトル法で測定す
る。
【0010】また、本発明で用いるHCPP(B)は、
本発明の効果を損なわない範囲で、通常の結晶性プロピ
レン系重合体すなわち結晶性プロピレン単独重合体、プ
ロピレン成分を70重量%以上含有するプロピレンとエチ
レン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチル−ペンテン-1、
ヘキセン-1、オクテン-1などのα−オレフィンの1種ま
たは2種以上との低結晶性ないし結晶性ランダム共重合
体もしくは結晶性ブロック共重合体、プロピレンと酢酸
ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重合体もしく
は該共重合体のケン化物、プロピレンと不飽和シラン化
合物との共重合体、プロピレンと不飽和カルボン酸もし
くはその無水物との共重合体もしくは該共重合体と金属
イオン化合物との反応生成物など、または結晶性プロピ
レン系重合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で
変性した変性プロピレン系重合体、結晶性プロピレン系
重合体を不飽和シラン化合物で変性したシラン変性プロ
ピレン系重合体などを混合して用いることもできる。
【0011】また、各種合成ゴム(たとえばエチレン−
プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共
役ジエン共重合体ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、ポリクロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン、スチレン−ブタジエン系ゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体など)または熱
可塑性合成樹脂(たとえば超低密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチ
レン、非晶性エチレン−環状アルケン共重合体(たとえ
ば、非晶性エチレン−テトラシクロドデセン共重合
体)、ポリブテン、ポリ−4-メチルペンテン-1の如き結
晶性プロピレン系重合体を除くポリオレフィン、ポリス
チレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹
脂、石油樹脂(たとえばC5 系石油樹脂、水添C5 系石
油樹脂、C9 系石油樹脂、水添C9 系石油樹脂、C5-C
9 共重合石油樹脂、水添C5-C9 共重合石油樹脂、酸変
性C9 系石油樹脂など)、DCPD樹脂(たとえばシク
ロペンタジエン系石油樹脂、水添シクロペンタジエン系
石油樹脂、シクロペンタジエン−C5共重合石油樹脂、
水添シクロペンタジエン−C5 共重合石油樹脂、シクロ
ペンタジエン−C9 共重合石油樹脂、水添シクロペンタ
ジエン−C9 共重合石油樹脂、シクロペンタジエン−C
5-C9 共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン−C5-
9 共重合石油樹脂などの軟化点80〜200 ℃のDCPD
樹脂)など)を混合して用いることもできる。
【0012】本発明で用いられる化合物Aとしては、10
- ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、1-メチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2-メチル- 10- ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、7-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10 - フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-メ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジメチル-1
0 - ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリメチル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2-エチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、6-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、8-エチル- 10- ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6,8-ジエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,
6,8-トリエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-i-
プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-i-プロピ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、8-i-プロピル-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10 - フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-i- プロピル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-i- プロピ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、2-s-ブチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、
【0013】6-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1,8-
ジ-s- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-
トリ-s- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、8-t-ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、1,6-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2,6-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、2,7-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、2,8-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、6,8-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-t- ブチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-
ジ-t- アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-
トリ-t- アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-
オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
【0014】6-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、8-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6,8-ジ-t- オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2,6,8-トリ-t- オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6,8-ジ- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,6,8-トリ- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ- ベン
ジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ- ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-(α- メチ
ルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-)α
- メチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
8-(α- メチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、
【0015】6,8-ジ(α- メチルベンジル)-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ(α- メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ(α, α
- ジメチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10 - フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-t-ブチル-8- メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、6-ベンジル-8- メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6-シクロヘキシル-8-t- ブチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、6-ベンジル-8-t- ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6-(α- メチルベンジル)-8-t
-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル
-8- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-ベンジル-8- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-t-ブチル-8- ベンジル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、6-シクロヘキシル-8-ベンジル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ-t- ブチル-8- ベンジ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドおよび2,6-ジシクロ
ヘキシル-8- ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド
などを例示でき、特に10- ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド
が好ましい。これら化合物Aの単独使用はもちろんのこ
と2種以上の化合物Aを併用することもできる。該化合
物Aの配合割合は、HCPP(B)100 重量部に対して
0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5 重量部である。
0.01重量部未満の配合割合では引張伸度の改善効果が充
分に発揮されず、また1重量部を超えても構わないが、
それ以上の引張伸度の改善効果が期待できず実際的でな
いばかりでなくまた不経済である。
【0016】本発明で用いられる化合物Bとしては、酢
酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、n-酪酸マ
グネシウム、i-酪酸マグネシウム、n-吉草酸マグネシウ
ム、i-吉草酸マグネシウム、n-ヘキサン酸マグネシウ
ム、n-オクタン酸マグネシウム、2-エチルヘキサン酸マ
グネシウム、デカン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネ
シウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリストレイン酸
マグネシウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミトレ
イン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレ
イン酸マグネシウム、リノール酸マグネシウム、リノレ
ン酸マグネシウム、アラキン酸マグネシウム、ベヘン酸
マグネシウム、エルカ酸マグネシウム、リグノセリン酸
マグネシウム、セロチン酸マグネシウム、モンタン酸マ
グネシウム、メリシン酸マグネシウム、12- ヒドロキシ
オクタデカン酸マグネシウム、リシノール酸マグネシウ
ム、セレブロン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)ヘキシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)オクチルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミックス
ド)2-エチルヘキシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジ
ミックスド)デシルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミ
ックスド)ラウリルリン酸マグネシウム、(モノ,ジミ
ックスド)ミリスチルリン酸マグネシウム、(モノ,ジ
ミックスド)パルミチルリン酸マグネシウム、(モノ,
ジミックスド)ステアリルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)オレイルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)リノールリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)リノリルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)ドコシルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)エルシルリン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)テトラコシルリン酸マグネシウム、
(モノ,ジミックスド)ヘキサコシルリン酸マグネシウ
ム、(モノ,ジミックスド)オクタコシルリン酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、
【0017】10- ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1-メチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、2-メチル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、6-メチル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、7-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ
メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリメ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2-エチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6-エチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、8-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6,8-ジエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、2,6,8-トリエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、2-i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-i-プロ
ピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-i- プロ
ピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-i-
プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
【0018】2-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-s-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1,8-ジ-s-ブ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-s-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-ブチル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、1,6-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2,6-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2,7-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,8-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、6,8-ジ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、2,6,8-トリ-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、2-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-t-アミル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-t- アミル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、
【0019】2,6,8-トリ-t- アミル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、2-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,
8-ジ-t- オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,
6,8-トリ-t- オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6,8-ジ- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,6,8-トリ- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ- ベン
ジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ- ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-(α- メチ
ルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
【0020】6-(α- メチルベンジル)-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、8-(α- メチルベンジル)-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ(α- メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ(α
- メチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2,6-ジ(α, α- ジメチルベンジル)-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、6-t-ブチル-8- メチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、6-ベンジル-8- メチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、6-シクロヘキシル-8-t- ブチル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-8-t- ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、6-(α- メチルベ
ンジル)-8-t- ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-t-ブチル-8- シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、6-ベンジル-8- シクロヘキシル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ- 9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-8- ベンジル-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6-シクロヘキシル-8- ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ-t- ブ
チル-8- ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドおよ
び2,6-ジシクロヘキシル-8- ベンジル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイドなどの環状リン化合物のマグネシム
塩、
【0021】マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-2,
2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−
ビス(5-メチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム−ビス(6-メチル-1'-ヒ
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-メチル-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-5'-メチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-6'-メ
チル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシ
ウム−ビス(1'-ヒドロキシ-4',6'- ジメチル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(5,4',6'-トリメチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(5-エチル
-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-エチル
-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム
−ビス(1'- ヒドロキシ-6'-エチル-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロ
キシ-4',6'- ジエチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-トリエチル-1'-
ヒドロキシ- 2,2'- ビフェニレンフォスフィネート)、
マグネシウム−ビス(5-i-プロピル-1'-ヒドロキシ-2,
2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−
ビス(1'- ヒドロキシ-4'-i-プロピル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒド
ロキシ-6'-i-プロピル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4',6'-
ジ-i- プロピル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-トリ-i- プロピル
-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス(5-s-ブチル-1'-ヒドロキシ
-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、
【0022】マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-
s-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-6'-s-ブチル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(6,6'- ジ-s- ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-
トリ-s- ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム−ビス(5-t-ブチル-1'-
ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マ
グネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-t-ブチル-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム−ビス(5,6'- ジ-t- ブ
チル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス(5,4'-ジ-t- ブチル-1'-ヒ
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(5,5'- ジ-t- ブチル-1'-ヒドロキシ-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム
−ビス(6,4'- ジ-t- ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-4',6'- ジ-t- ブチル-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-ト
リ-t- ブチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート)、マグネシウム−ビス(5-t-アミル-1'-ヒ
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-t-アミル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-6'-t-アミル-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ
-4',6'- ジ-t- アミル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-トリ-t- アミル
-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、
【0023】マグネシウム−ビス(5-t-オクチル-1'-ヒ
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-t-オクチル-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-6'-t-オクチル-2,2'-ビフェニレンフ
ォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキ
シ-4',6'- ジ-t- オクチル-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-トリ-t- オ
クチル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネ
ート)、マグネシウム−ビス(5-シクロヘキシル-1'-ヒ
ドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグ
ネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-シクロヘキシル-
2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム
−ビス(1'- ヒドロキシ-6'-シクロヘキシル-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-4',6'- ジ- シクロヘキシル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(5,
4',6'-トリ- シクロヘキシル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-4'-フェニル-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム−ビス(5-ベンジル-1'-ヒド
ロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネ
シウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-ベンジル-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-6'-ベンジル-2,2'-ビフェニレンフォスフ
ィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4',
6'- ジ- ベンジル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス(5,4',6'-トリ- ベンジル-
1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)、マグネシウム−ビス[5-(α- メチルベンジル)
-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト]、マグネシウム−ビス[1'- ヒドロキシ-4'-(α-
メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト]、
【0024】マグネシウム−ビス[1'- ヒドロキシ-6'-
(α- メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレンフォスフィ
ネート]、マグネシウム−ビス[1'- ヒドロキシ-4',6'
- ジ(α- メチルベンジル)-2,2'-ビフェニレンフォス
フィネート]、マグネシウム−ビス[5,4',6'-トリ(α
- メチルベンジル)-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート]、マグネシウム−ビス[5,4'- ジ
(α, α- ジメチルベンジル)-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート]、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-4'-t-ブチル-6'-メチル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'-
ヒドロキシ-4'-ベンジル-6'-メチル-2,2'-ビフェニレン
フォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒドロ
キシ-4'-シクロヘキシル-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレ
ンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス(1'- ヒド
ロキシ-4'-ベンジル-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフ
ォスフィネート)、マグネシウム−ビス[1'- ヒドロキ
シ-4'-(α- メチルベンジル)-6'-t-ブチル-2,2'-ビフ
ェニレンフォスフィネート]、マグネシウム−ビス(1'
- ヒドロキシ-4'-t-ブチル-6'-シクロヘキシル-2,2'-ビ
フェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-4'-ベンジル-6'-シクロヘキシル-2,
2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−
ビス(1'- ヒドロキシ-4'-t-ブチル-6'-ベンジル-2,2'-
ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−ビス
(1'- ヒドロキシ-4'-シクロヘキシル-6'-ベンジル-2,
2'-ビフェニレンフォスフィネート)、マグネシウム−
ビス(5,4'- ジ-t- ブチル-6'-ベンジル-1'-ヒドロキシ
-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)およびマグネシ
ウム−ビス(5,4'- ジシクロヘキシル-6'-ベンジル-1'-
ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)など
を例示でき、
【0025】特に2-エチルヘキサン酸マグネシウム、ラ
ウリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、パ
ルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、
オレイン酸マグネシウム、ベヘン酸マグネシウム、エル
カ酸マグネシウム、モンタン酸マグネシウム、12- ヒド
ロキシオクタデカン酸マグネシウム、(モノ,ジミック
スド)ステアリルリン酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、10- ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩およびマグネ
シウム- ビス(1'- ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォ
スフィネート)が好ましい。これら化合物Bの単独使用
はもちろんのこと、2種以上の化合物Bを併用すること
もできる。該化合物Bの配合割合は、HCPP(B)10
0 重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.
5 重量部である。0.01重量部未満の配合割合では引張伸
度の改善効果が充分に発揮されず、また酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウムおよび炭酸マグネシウムを除く
化合物Bは1重量部を超えても構わないが、それ以上の
引張伸度の改善効果が期待できず実際的でないばかりで
なくまた不経済であり、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウムおよび炭酸マグネシウムについては1重量部を
超えると引張伸度の改善効果は達成されない。
【0026】本発明の結晶性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体組成物は、HCPP(B)100 重量部に対
してリチウム塩化合物を含有しないか、含有してもその
含有量が0.001 重量部未満のものである。リチウム塩化
合物の含有割合がHCPP(B)100 重量部に対して0.
001 重量部以上であると、特開平4−1244号公報に記載
の如く化合物Aおよびリチウム塩化合物の造核作用によ
り本発明の効果が達成されない。リチウム塩化合物とし
ては、脂肪族カルボン酸リチウム、芳香族カルボン酸リ
チウム、脂肪族ヒドロキシ酸リチウム、芳香族ヒドロキ
シ酸リチウム、脂肪族硫酸リチウム、芳香族硫酸リチウ
ム、脂肪族スルフォン酸リチウム、芳香族スルフォン酸
リチウム、ジチオカルバミン酸リチウム、2-メルカプト
ベンゾチアゾールのリチウム塩、2-メルカプトベンズイ
ミダゾールのリチウム塩、ベンゾトリアゾールのリチウ
ム塩、脂肪族リン酸リチウム、芳香族リン酸リチウム、
脂肪族フォスフォン酸リチウム、芳香族フォスフォン酸
リチウム、脂肪族フォスフィン酸リチウムおよび芳香族
フォスフィン酸リチウムなどを例示できる。
【0027】本発明の結晶性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体組成物にあっては、化合物Cを併用するこ
とによって相乗的に引張伸度の改善効果が発揮されるの
で併用することが好ましい。化合物Cとしては、2,2'-
ビス(4,6-ジ-t- ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'- ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2'- ビス(4-t-アミル-6- メ
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- ビス
(4-s-エイコシルフェニル)フルオロフォスファイト、
2,2'- メチレン- ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'- メチレン- ビス
(4-エチル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'- メチレン- ビス(4-メチル-6- ノニルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、2,2'- メチレン- ビス
(4,6-ジノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2'- メチレン- ビス(4-メチル-6- シクロヘキシルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、2,2'- メチレン- ビス
(4-メチル-6- (1'- メチルシクロヘキシル)フェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-i- プロピリデン-
ビス(4-ノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2'- ブチリデン- ビス(4,6-ジメチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'- メチレン- ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- メチ
レン- ビス(4,6-ジ-t- アミルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'- エチリデン- ビス(4-メチル-6-t-
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- エチ
リデン- ビス(4-エチル-6-t- ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'- エチリデン-ビス(4-s-ブチ
ル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2'- エチリデン- ビス(4,6-ジ-t- ブチルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2'- エチリデン- ビス(4,6-
ジ-t- アミルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'
-メチレン- ビス(4-メチル-6-t- オクチルフェニル)
フルオロフォスファイト、2,2'- ブチリデン- ビス(4-
メチル-6- (1'- メチルシクロヘキシル)フェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2'- メチレン- ビス(4,6-ジ
メチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- チオ
- ビス(4-t-オクチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'- チオ- ビス(4,6-ジ-s- アミルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2'- チオ- ビス(4,6-ジ-i-
オクチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- チ
オ- ビス(5-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'- チオ- ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'- チオ- ビス(4-メ
チル-6- α- メチルベンジルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2'- チオ- ビス(3-メチル-4,6- ジ-t- ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイトおよび2,2'- チ
オ- ビス(4-t-アミルフェニル)フルオロフォスファイ
トなどを例示でき、特に2,2'- ビス(4,6-ジ-t- ブチル
フェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- メチレン-
ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2'- メチレン- ビス(4,6-ジ-t- ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2'- エチリデン-
ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2'- エチリデン- ビス(4,6-ジ-t- ブチル
フェニル)フルオロフォスファイトおよび2,2'- チオ-
ビス(4-メチル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイトが好ましい。これら化合物Cの単独使用はもち
ろんのこと2種以上の化合物Cを併用することもでき
る。
【0028】本発明の結晶性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体組成物にあっては、化合物Dを併用するこ
とによって相乗的に引張伸度の改善効果が発揮されるの
で併用することが好ましい。化合物Dとしては、4,4'-
ジオクチル- ジフェニルアミン、4,4'- ビス(α, α'-
ジメチルベンジル)- ジフェニルアミン、N- フェニル
- β- ナフチルアミン、N, N'-ジフェニル-p- フェニ
レンジアミン、N, N'-ジアリール-p- フェニレンジア
ミン、N- フェニル- N'-i-プロピル-p- フェニレンジ
アミン、N- フェニル-1,3- ジメチルブチル-p- フェニ
レンジアミン、N, N'-ジ-2- ナフチル-p- フェニレン
ジアミン、N- フェニル- α- ナフチルアミン、N-o-
トリル- β- ナフチルアミン、4-i-プロポキシジフェニ
ルアミン、4,4'- ジキュミルジフェニルアミン、4,4'-
ビス(1",1",3",3"-テトラメチル- ブチル)ジフェニル
アミン、ジフェニルアミン、4-(1',1',3',3'-テトラメ
チル- ブチル)ジフェニルアミン、4,4'- ジメトキシ-
ジフェニルアミン、4,4'-ビス(α- メチルベンジル)-
ジフェニルアミン、4-(p-トルエンスルホニルアミ
ノ)- ジフェニルアミン、4-α- メチルベンジル- ジフ
ェニルアミン、3-メチル-4,4'-ジメトキシ- ジフェニル
アミン、N, N'-ジ-o- トリル-p- フェニレンジアミ
ン、N-i- プロピル- N'-フェニル-p- フェニレンジア
ミン、N- フェニル- N'-シクロヘキシル-p- フェニレ
ンジアミン、N- フェニル- N-p- トルエンスルホニル
-p- フェニレンジアミン、N-o- トリル- N'-フェニル
-p- フェニレンジアミン、N- アルキル- N'-フェニル
-p- フェニレンジアミン、N-sec-ブチル- N'-フェニ
ル-p- フェニレンジアミン、N- ヘキシル- N'-フェニ
ル-p- フェニレンジアミン、N- フェニル- N'-(1-メ
チルヘプチル)-p- フェニレンジアミン、N- メチル-
N'-フェニル-2- アミル-p- フェニレンジアミン、1,3-
ビス(β- ナフチルアミノフェノキシ)プロパン-2- オ
ール、ジメチル- ビス(4-β- ナフチルアミノフェノキ
シ)シラン、ジエチル- ビス(4-β- ナフチルアミノフ
ェノキシ)シラン、2-ヒドロキシ-1,3- ビス(4'- フェ
ニルアミノ- フェノキシ)プロパン、ビス- β(4-フェ
ニルアミノフェノキシ)エチルエーテル、ジメチル- ビ
ス(4-フェニルアミノフェノキシ)シラン、ビス(4-β
- ナフチルアミノフェノキシ- エチル)エーテル、9,9-
ジメチル-9,10-ジヒドロアクリジンおよび9,9-ジメチル
-9,10-ジヒドロ- ベンズ(2:3 )アクリジンなどを例示
でき、特に4,4'- ビス(α, α'-ジメチルベンジル)-
ジフェニルアミンが好ましい。これら化合物Dの単独使
用はもちろんのこと2種以上の化合物Dを併用すること
もできる。
【0029】本発明の結晶性エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体組成物にあっては、化合物Cおよび化合物
Dから選ばれた1種または2種以上の化合物の配合割合
は、HCPP(B)100 重量部に対して0.01〜1重量
部、好ましくは0.05〜0.5 重量部である。
【0030】本発明の組成物にあっては、通常結晶性プ
ロピレン重合体に添加される各種の添加剤たとえばフェ
ノール系、チオエーテル系、リン系などの酸化防止剤
(ただし、化合物Aおよび化合物Cを除く)、光安定
剤、重金属不活性化剤(銅害防止剤)、透明化剤、β晶
造核剤、滑剤(ただし、化合物Bを除く)、帯電防止
剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、無滴剤、難燃剤、
難燃助剤、顔料、ハロゲン捕捉剤、金属石ケン類などの
分散剤もしくは中和剤(ただし、化合物Bを除く)、有
機系や無機系の抗菌剤、無機充填剤(たとえばマイカ、
クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベ
ントナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、硫
化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アル
ミニウム、ガラス繊維、チタン酸カリウム、炭素繊維、
カーボンブラック、グラファイトおよび金属繊維な
ど)、カップリング剤(たとえばシラン系、チタネート
系、ボロン系、アルミネート系、ジルコアルミネート系
など)の如き表面処理剤で表面処理された前記無機充填
剤または有機充填剤(たとえば木粉、パルプ、故紙、合
成繊維、天然繊維など)を本発明の目的を損なわない範
囲で併用することができる。
【0031】本発明の組成物は、たとえばHCPP
(B)に前記の化合物Aおよび化合物Bならびに通常結
晶性プロピレン重合体に添加される前述の各種添加剤の
それぞれ所定量を通常の混合装置たとえばヘンシェルミ
キサー(商品名)、スーパーミキサー、リボンブレンダ
ー、バンバリミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸
押出機、2軸押出機、ブラベンダーまたはロールなど
で、溶融混練温度150 ℃〜300 ℃、好ましくは180 ℃〜
270 ℃で溶融混練ペレタイズすることにより得ることが
できる。得られた組成物は射出成形法、押出成形法、ブ
ロー成形法などの各種成形法により目的とする成形品の
製造に供される。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価
方法は次の方法によった。 1)引張伸度:引張試験により評価した。すなわち得ら
れたペレットを用いて長さ 175mm、巾10mm、厚み 3.3mm
のJIS1号試験片を射出成形法により作成し、該試験
片を用いて引張伸度を測定(JIS K 7113 に準拠)
評価した。引張伸度の優れた材料とは引張伸度の大きい
ものをいう。
【0033】製造例1〜3(実施例1〜27および比較例
1〜24で用いるHCPP(B)の製造方法) (1) 触媒の調製 n-ヘキサン600ml 、ジエチルアルミニウムモノクロライ
ド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モ
ルを25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反
応生成液(v) (ジイソアミルエーテル/DEACのモル
比2.4 )を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン
4.0 モルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液
(v) の全量を180 分間で滴下したのち、同温度に30分間
保ち、75℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20
℃)まで冷却し上澄液を除き、n-ヘキサン4,000ml を加
えてデカンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返
して、固体生成物(ii)190gを得た。この固体生成物(ii)
の全量をn-ヘキサン3,000ml 中に懸濁させた状態で、20
℃でジイソアミルエーテル160gと四塩化チタン350gとを
室温にて約1分間で加え65℃で1時間反応させた。反応
終了後、室温まで冷却し、上澄液をデカンテーションに
よって除いたのち、4,000ml のn-ヘキサンを加え10分間
攪拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰り返したの
ち、減圧下で乾燥させ固体生成物(iii) を得た。 (2) 予備活性化触媒の調製 内容積20リットルの傾斜羽根付きステンレス製反応器を
窒素ガスで置換したのち、n-ヘキサン15リットル、ジエ
チルアルミニウムモノクロライド42g 、固体生成物(ii
i)30gを室温で加えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレ
ン分圧5kg/cm2Gで5分間反応させ、未反応プロピレ
ン、水素およびn-ヘキサンを減圧で除去し、予備活性化
触媒(vi)を粉粒体で得た(固体生成物(iii) 1g 当りプ
ロピレン82.0g 反応)。
【0034】(3) 重合方法 窒素ガスで置換した内容積400 リットルのタービン型攪
拌羽根付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン
250 リットルついでジエチルアルミニウムモノクロライ
ド10g 、前記予備活性化触媒(vi)10g およびp-トルイル
酸メチル11.0gを仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃
度で製造例1は6モル%、製造例2は8モル%および製
造例3は10モル%をそれぞれ保つように添加した。つい
で器内の温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供
給し、器内の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度
を70℃、圧力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を
継続後、プロピレンの供給を停止し、未反応のプロピレ
ンを放出し、重合器内のスラリーの一部を採取して濾
過、洗浄および乾燥して白色の結晶性プロピレン単独重
合体粉末を得た。得られたHCPP(H)は前述のメル
トフローレート(MFR)およびアイソタクチックペン
タッド分率(P)を求めるのに供した。これらの分析結
果を表1に示した。未反応のプロピレンを放出後、重合
器内を温度60℃、圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第2段階目の
重合原料としてエチレンの供給比率が製造例1〜3は33
重量%とそれぞれなるように維持し、エチレンの全供給
量が製造例1は2.4kg 、製造例2は5.4kg および製造例
3は8.8kg とそれぞれなるようにエチレンとプロピレン
を2時間連続的に供給した。2時間重合後、エチレンお
よびプロピレンの供給を停止し、未反応のエチレンおよ
びプロピレンを放出した。ついで重合器内にメタノール
を25リットル供給し、温度を75℃に昇温した。30分後、
さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20
分間攪拌し、純水100 リットルを加えたのち、残存プロ
ピレンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに100
リットルの純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出
し、さらにHCPP(B)−n-ヘキサンスラリーを抜き
出し、スラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白色のH
CPP(B)粉末を得た。得られたHCPP(B)は前
述のメルトフローレート(MFR)および各エチレン含
有量を求めるのに供した。これらの分析結果を表1に示
した。なお、製造例1〜3で得られたHCPP(B)
を、以下それぞれHCPP(B)−[1] 、HCPP
(B)−[2] およびHCPP(B)−[3] と略記す
る。
【0035】実施例1〜9、比較例1〜8 結晶性プロピレン重合体として製造例1で製造したMF
R8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[1](エチレン含有量4.2 重量%)100重量
部に、化合物Aとして 10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、化合物Bとしてベヘン酸マグネシウム、(モノ,ジ
ミックスド)ステアリルリン酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、6-
フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイドのマグネシウ
ム塩もしくはマグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ-4'-
フェニル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート)および
他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表2に記載した配
合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間
攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200 ℃にて
溶融混練処理してペレット化した。また比較例1〜8と
してMFRが8.5g/10分の安定化されていない粉末状H
CPP(B)−[1](エチレン含有量4.2 重量%)10
0 重量部に後述の表2に記載の添加剤のそれぞれ所定量
を配合し、実施例1〜9に準拠して溶融混練処理してペ
レットを得た。引張伸度の評価に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度250 ℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。得られた試験片を用いて前記の試験
方法により引張伸度の評価を行った。これらの結果を表
2に示した。
【0036】実施例10〜18、比較例9〜16 結晶性プロピレン重合体として製造例2で製造したMF
R9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[2](エチレン含有量8.5 重量%)100重量
部に、化合物Aとして2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、化合物Bとしてモンタン酸マグネシウム、
(モノ,ジミックスド)ステアリルリン酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド
のマグネシウム塩もしくはマグネシウム−ビス(5-ベン
ジル-1'-ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表3に
記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
200 ℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例9〜16としてMFRが9.0g/10分の安定化されていな
い粉末状HCPP(B)−[2](エチレン含有量8.5
重量%)100 重量部に後述の表3に記載の添加剤のそれ
ぞれ所定量を配合し、実施例10〜18に準拠して溶融混練
処理してペレットを得た。引張伸度の評価に用いる試験
片は、得られたペレットを樹脂温度250 ℃、金型温度50
℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用いて
前記の試験方法により引張伸度の評価を行った。これら
の結果を表3に示した。
【0037】実施例19〜27、比較例17〜24 結晶性プロピレン重合体として製造例3で製造したMF
R7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[3](エチレン含有量12.1重量%)100重量
部に、化合物Aとして6-(α- メチルベンジル)-8-t-
ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとし
て12- ヒドロキシオクタデカン酸マグネシウム、(モ
ノ,ジミックスド)ステアリルリン酸マグネシウム、酸
化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、6-(α- メチルベンジル)-8-t- ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイドのマグネシウム塩もしくはマグネ
シウム−ビス[1'- ヒドロキシ-4'-(α- メチルベンジ
ル)-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネー
ト]および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表4に
記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
200 ℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例17〜24としてMFRが7.7g/10分の安定化されていな
い粉末状HCPP(B)−[3](エチレン含有量12.1
重量%)100 重量部に後述の表4に記載の添加剤のそれ
ぞれ所定量を配合し、実施例19〜27に準拠して溶融混練
処理してペレットを得た。引張伸度の評価に用いる試験
片は、得られたペレットを樹脂温度250 ℃、金型温度50
℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用いて
前記の試験方法により引張伸度の評価を行った。これら
の結果を表4に示した。
【0038】表2〜表4に示される本発明にかかわる化
合物および添加剤は下記の通りである。 化合物A[1]:10- ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド 化合物A[2]:2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド 化合物A[3]:6-(α- メチルベンジル)-8-t- ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド 化合物B[1]:ベヘン酸マグネシウム 化合物B[2]:モンタン酸マグネシウム 化合物B[3]:12- ヒドロキシオクタデカン酸マグネ
シウム 化合物B[4]:(モノ,ジミックスド)ステアリルリ
ン酸マグネシウム 化合物B[5]:酸化マグネシウム 化合物B[6]:水酸化マグネシウム 化合物B[7]:炭酸マグネシウム 化合物B[8]:6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイドのマグネシウム塩 化合物B[9]:2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9- オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイドのマグネシウム塩 化合物B[10]:6-(α- メチルベンジル)-8-t- ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9- オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドのマグネシウム塩 化合物B[11]:マグネシウム−ビス(1'- ヒドロキシ
-4'-フェニル-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート) 化合物B[12]:マグネシウム−ビス(5-ベンジル-1'-
ヒドロキシ-2,2'-ビフェニレンフォスフィネート) 化合物B[13]:マグネシウム−ビス[1'- ヒドロキシ
-4'-(α- メチルベンジル)-6'-t-ブチル-2,2'-ビフェ
ニレンフォスフィネート]
【0039】化合物C[1]:2,2'- エチリデン−ビス
(4-メチル-6-t- ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト 化合物C[2]:2,2'- エチリデン−ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物C[3]:2,2'- チオ−ビス(4-メチル-6-t- ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物D[1]:4,4'- ビス(α, α'-ジメチルベンジ
ル)- ジフェニルアミン フェノール系酸化防止剤1:トリス(3,5-ジ-t- ブチル
-4- ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤2:n-オクタデシル- β- (4'
- ヒドロキシ-3',5'-ジ-t- ブチルフェニル)プロピオ
ネート フェノール系酸化防止剤3:トリス(4-t-ブチル-3- ヒ
ドロキシ-2,6- ジメチルベンジル)イソシアヌレート リン系酸化防止剤1:テトラキス(2,4-ジ-t- ブチルフ
ェニル)-4,4'-ビフェニレン- ジ- フォスフォナイト リン系酸化防止剤2:トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニ
ル)フォスファイト リン系酸化防止剤3:2,2'- メチレン−ビス(4,6-ジ-t
- ブチルフェニル)オクチルフォスファイト リチウム塩化合物:ステアリン酸リチウム
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】表2に記載の実施例および比較例は、結晶
性プロピレン重合体としてHCPP(B)−[1]を用
いた場合である。表2からわかるように、実施例1〜9
は本発明にかかわる化合物Aおよび化合物Bを配合した
ものであり、実施例1〜9と比較例1(化合物Aおよび
化合物Bを配合しないもの)とをくらべてみると、実施
例1〜9は引張伸度が著しく優れていることがわかる。
化合物Aもしくは化合物Bをそれぞれ単独に配合した比
較例2〜5と実施例1〜9をくらべてみると、比較例2
〜5の引張伸度は比較例1と同程度でありほとんど改善
されないことがわかる。また、実施例1〜9においてリ
チウム塩化合物をさらに併用した比較例6および実施例
1〜7において化合物Bを本発明の配合割合を超えて配
合した比較例7〜8と実施例1〜9をくらべてみると、
比較例6〜8は化合物Aおよび化合物Bを配合している
にもかかわらず引張伸度の改善効果はほとんど認められ
ないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合物A
および化合物Bの2成分の特定量の配合およびリチウム
塩化合物を実質的に含有しないことを同時に満たさない
比較各例は、本発明の効果を奏さないことが明らかであ
る。すなわち、本発明で得られる引張伸度は、HCPP
(B)に化合物Aおよび化合物Bをそれぞれ特定量配合
し、リチウム塩化合物を実質的に含有しないときにはじ
めてみられる特有の効果であるといえる。また、実施例
1〜7の組成物において、化合物Cもしくは化合物Dを
併用した実施例8〜9は実施例1〜7にくらべて化合物
Aおよび化合物Bの優れた引張伸度の改善効果が阻害さ
れることなく、化合物Cもしくは化合物D併用による顕
著な相乗効果が認められることがわかる。
【0045】表3〜表4は、結晶性プロピレン重合体と
してそれぞれHCPP(B)−[2]、HCPP(B)
−[3]を用いたものであり、これらについても上述と
同様の効果が確認された。
【0046】
【発明の効果】本発明の組成物は、成形品としたときの
該成形品の引張伸度が著しく優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/49

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性プロピレン単独重合体のアイソタ
    クチックペンタッド分率(P)とメルトフローレート
    (MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 log MFR+0.
    955 である第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%
    であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレンも
    しくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させて
    なりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%である
    結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体100 重量
    部に対して、下記[化1]で示される環状リン化合物お
    よび下記〜から選ばれた1種または2種以上のマグ
    ネシウム化合物をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる
    結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物。 脂肪酸マグネシウム 脂肪族リン酸マグネシウム 酸化マグネシウム 水酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 下記[化2]で示される環状リン化合物のマグネシウ
    ム塩 下記[化3]で示されるマグネシウムフォスフィネー
    ト系化合物 【化1】 【化2】 【化3】 (ただし、式中Ar1〜Ar6はアリーレン基、アルキルア
    リーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールア
    リーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞ
    れ示す。)
  2. 【請求項2】 結晶性エチレン−プロピレンブロック共
    重合体100 重量部に対して、下記〜から選ばれた1
    種または2種以上の化合物0.01〜1重量部をさらに配合
    してなる請求項1記載の結晶性エチレン−プロピレンブ
    ロック共重合体組成物。 アルキリデン−ビス(アルキルアリール)フルオロフ
    ォスファイト、チオ−ビス(アルキルアリール)フルオ
    ロフォスファイトもしくは2,2'−ビス(アルキルアリー
    ル)フルオロフォスファイト ジアリールアミン誘導体
JP29447793A 1993-10-29 1993-10-29 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物 Pending JPH07126471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29447793A JPH07126471A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29447793A JPH07126471A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07126471A true JPH07126471A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17808284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29447793A Pending JPH07126471A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07126471A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4041705B2 (ja) 自動車内装成形品
JP3231332B2 (ja) プロピレン−エチレン共重合体組成物及びその製造方法
KR0154536B1 (ko) 결정성 폴리올레핀 조성물
KR910005690B1 (ko) 폴리올레핀 조성물
EP0255693B1 (en) High stiffness propylene polymer compositions
KR970000207B1 (ko) 고강성 고용융 점탄성 프로필렌 중합체 조성물
JP2004217896A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JP2607099B2 (ja) 高剛性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物
JPH07330963A (ja) 結晶性ポリオレフィン組成物
JPH07126471A (ja) 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物
JPH083009B2 (ja) 高剛性プロピレン単独重合体組成物
JPH07242793A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物
JPS6337152A (ja) 高剛性エチレン−プロピレンブロツク共重合体組成物
JP2562915B2 (ja) 高剛性高溶融粘弾性エチレン−プロピレンブロック共重合体組成物
JPH07118467A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物
JPS63213547A (ja) 高剛性高溶融粘弾性エチレン−プロピレンブロツク共重合体組成物
JPS63260943A (ja) ポリオレフイン組成物
JP2978230B2 (ja) 結晶性ポリオレフィン組成物
JPH07166023A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物
JPH07118486A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物
JP3841855B2 (ja) プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体およびその製造方法
JPH07242778A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物
JPH07216157A (ja) 結晶性ポリオレフィン組成物
JP3367585B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JPH07166004A (ja) 結晶性プロピレン重合体組成物