JPH0712606U - 水抜き孔を有する合成樹脂製品 - Google Patents

水抜き孔を有する合成樹脂製品

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JPH0712606U
JPH0712606U JP4685293U JP4685293U JPH0712606U JP H0712606 U JPH0712606 U JP H0712606U JP 4685293 U JP4685293 U JP 4685293U JP 4685293 U JP4685293 U JP 4685293U JP H0712606 U JPH0712606 U JP H0712606U
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JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
resin product
drainage hole
guide groove
notch
Prior art date
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Pending
Application number
JP4685293U
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English (en)
Inventor
重広 桶本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP4685293U priority Critical patent/JPH0712606U/ja
Publication of JPH0712606U publication Critical patent/JPH0712606U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な排水孔の場合においては、表面張力の
ために残留していた雨水を大幅に低減できる水抜き孔を
有する合成樹脂製品を提供することである。 【構成】 合成樹脂製品本体1の水抜き孔2の周面部2
aに廃水の流出方向に沿う切欠き部3を形成すると共
に、この水抜き孔3の周面部に、その始点部4aが前記
切欠き部3に臨み且つ終点部4bが合成樹脂製品本体1
の下面部1aに達する傾斜面4cを有する案内溝4を形
成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スポイラー等の、水抜き孔を有する合成樹脂製品に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、合成樹脂製品であるスポイラーの場合、ハイマウントストップラ ンプのコードを挿通する貫通孔やブローピン跡などから雨水が侵入してスポイラ ー本体21の底部に溜まるので、この底部には図9および図10に示すように水 抜き孔20が数箇所設けてある。この水抜き孔20は、スポイラーの場合、取付 脚部の底面に設けてあり、孔径は大きい程水抜き効果が大きくなるが、大き過ぎ るとこの水抜き孔20から雨水が侵入するので5φ程度に押さえてある。その他 、実開平3−52209号公報に開示されているようにサイドマッドガードの底 面部にも、前記スポイラーと同様に水抜き孔が設けてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の合成樹脂製品の場合、前記水抜き孔20が単なる孔 であって、水の表面張力に対処する工夫がなされていないために、残留雨水22 がある量まで減少すると、図11(2)に示すように重力に抗する表面張力Sの 垂直方向分力S1が残留雨水22の重力と釣り合うようになり、残留雨水22の 排出が止まってしまうという問題点があった。
【0004】 本考案は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とすると ころは、表面張力に起因する雨水残留量を低減させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、合成樹脂製品本体の水抜き孔の周面 部に、廃水の流出方向に沿う切欠き部を形成すると共に、この水抜き孔の周面部 に、その始点部が前記切欠き部に臨み且つ終点部が合成樹脂製品本体の下面部に 達する傾斜面を有する案内溝を形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
かかる構成により、前記合成樹脂製品本体内の廃水(雨水)は前記切欠き部か ら案内溝の傾斜面に沿って流れて外部に排出される。したがって、従来技術にお いて表面張力のために残留していた廃水を本考案によれば大幅に低減できる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案に係わる合成 樹脂製品の水抜き孔部分の下方から視た斜視図、図2は同水抜き孔部分の下方か ら視た平面図、図3は図1A−A線に沿う断面図である。
【0008】 ハイマウントストップランプのハウジング等の合成樹脂製品1には水抜き孔2 が設けてある。この水抜き孔2の周面部2aには、水抜き孔2の軸方向に切欠き 部3が形成してあり、また、この周面部2aには、切欠き部3から180度の範 囲に、案内溝4が形成してある。すなわち、この案内溝4は螺旋溝の一部であり 、その始点部4aは前記切欠き部3に臨んでおり、終点部4bは合成樹脂製品本 体1の下面部1aに達している。そして、案内溝4は、その始点部4aから終点 部4bに行くに従って順次外方に拡がり、その傾斜面4cを下方に向けている。
【0009】 上記のように構成された水抜き孔2を備えた合成樹脂製品本体1のブロー形成 には、図4および図5に示す金型5が使用される。この金型5は、そのキャビテ ィ6のコア面7に案内溝形成用凸部8を備えており、この案内溝形成用凸部8は 、前記案内溝4の空間部の外形輪郭を具象化したものである。
【0010】 そして、前記金型5を使用し、ブロー成形した合成樹脂製品本体1には図6に 示すようにその水抜き孔2が形成される部位に案内溝4に相当する凹部10が形 成される。次に、前記合成樹脂製品本体1の水抜き孔2が形成される部位にドリ ル9で孔明け加工を施して切欠き部3を加工し、水抜き孔2が形成される。
【0011】 また、合成樹脂製品本体1の射出成形の場合には、金型に、前記案内溝4およ び切欠き部3を含む水抜き孔2全体の空間部の外形輪郭を具象化した成形部(図 示せず)が形成してあり、この金型を用いて合成樹脂製品本体1の射出成形をし た場合には、前記案内溝4および切欠き部3を含む水抜き孔2が、合成樹脂製品 本体1の射出成形と同時に成形されるために、後加工はない。
【0012】 上記のように、水抜き孔2の周面部2aに廃水の流出方向に沿う切欠き部3を 形成すると共に、この水抜き孔3の周面部に、その始点部4aが前記切欠き部3 に臨み且つ終点部4bが合成樹脂製品本体1の下面部1aに達する傾斜面4cを 有する案内溝4を形成することにより、前記合成樹脂製品本体1内の廃水は前記 切欠き部3から案内溝4の傾斜面4cに沿って流れて外部に排出される。
【0013】 すなわち、図3(2)において、前記切欠き部3の端部における表面張力S´の 垂直方向分力S1´は一般部の表面張力Sの垂直方向分力S1よりも小さくなる (接線方向θ´<θとなるため)ために廃水である残留雨水11は先ず前記切欠 き部3を通って落下し、続いて前記案内溝4に沿って流れる。
【0014】 図3(3)において、前記案内溝4が形成されたために、落下寸前の残留雨水 11の形状は案内溝4の側へ偏在し、その接線方向が図のように変化するために 、接線方向に沿う表面張力S´´の垂直方向分力S1´´が残留雨水11の重力 よりも小さくなり、その差の分だけ残留雨水11が流出して破線で示す量まで減 少したときに再び表面張力と重力が釣り合い排出が止まる。
【0015】 また、図8に本考案の他の実施例を示す。この実施例のものは、前記水抜き孔 2の周面部2aに二つの切欠き部3を形成し、また、この周面部2aに、それぞ れの切欠き部3から180度の範囲に、二つの案内溝4を形成したものであり、 これら案内溝4の構成およびその作用は一実施例の場合と同じである。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、合成樹脂製品本体の水抜き孔の周面部に、廃 水の流出方向に沿う切欠き部を形成すると共に、この水抜き孔の周面部に、その 始点部が前記切欠き部に臨み且つ終点部が合成樹脂製品本体の下面部に達する傾 斜面を有する案内溝を形成したから、前記合成樹脂製品本体内の廃水は前記切欠 き部から案内溝の傾斜面に沿って流れて外部に排出される。したがって、従来技 術において表面張力のために残留していた雨水を本考案によれば大幅に低減でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる合成樹脂製品の水抜き孔部分を
下方から視た斜視図である。
【図2】同合成樹脂製品の水抜き孔部分の下方から視た
平面図である。
【図3】(1)は図1A−A線に沿う断面図である。 (2)は水抜き孔部分において残留雨水の表面張力と残
留雨水の重力とが釣り合い状態の説明図である。 (3)は水抜き孔部分の残留雨水の表面張力と残留雨水
の重力とが釣り合いが止まった状態の説明図である。
【図4】ブロー成形用金型の一部省略した断面図であ
る。
【図5】図4のB方向からの矢視図である。
【図6】ブロー成形した合成樹脂製品の孔明け加工前の
説明図である。
【図7】同合成樹脂製品の孔明け加工後の説明図であ
る。
【図8】本考案の他の実施例に係わる合成樹脂製品の水
抜き孔構造の下方から視た平面図である。
【図9】従来の合成樹脂製品の水抜き孔部分の下方から
視た斜視図である。
【図10】図9C−C線に沿う断面図である。
【図11】(1)は従来の合成樹脂製品の水抜き孔部分
における残留雨水の説明図である。 (2)は同水抜き孔部分の残留雨水の表面張力と残留雨
水の重力とが釣り合い状態の説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製品本体 1a 下面部 2 水抜き孔 2a 周面部 3 切欠き部 4 案内溝 4a 始点部 4b 終点部 11 残留雨水(廃水)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製品本体の水抜き孔の周面部
    に、廃水の流出方向に沿う切欠き部を形成すると共に、
    この水抜き孔の周面部に、その始点部が前記切欠き部に
    臨み且つ終点部が合成樹脂製品本体の下面部に達する傾
    斜面を有する案内溝を形成したことを特徴とする水抜き
    孔を有する合成樹脂製品。
JP4685293U 1993-08-06 1993-08-06 水抜き孔を有する合成樹脂製品 Pending JPH0712606U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4685293U JPH0712606U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 水抜き孔を有する合成樹脂製品

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JP4685293U JPH0712606U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 水抜き孔を有する合成樹脂製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0712606U true JPH0712606U (ja) 1995-03-03

Family

ID=12758880

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4685293U Pending JPH0712606U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 水抜き孔を有する合成樹脂製品

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JP (1) JPH0712606U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003058050A1 (fr) * 2001-12-28 2003-07-17 Toyo Roki Seizo Kabushiki Kaisha Forme d'orifice de vidange pour une cuve
JP2007032204A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Denki Kagaku Kogyo Kk 軒樋

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