JPH0712605Y2 - 引戸の開閉構造 - Google Patents

引戸の開閉構造

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JPH0712605Y2
JPH0712605Y2 JP1989008382U JP838289U JPH0712605Y2 JP H0712605 Y2 JPH0712605 Y2 JP H0712605Y2 JP 1989008382 U JP1989008382 U JP 1989008382U JP 838289 U JP838289 U JP 838289U JP H0712605 Y2 JPH0712605 Y2 JP H0712605Y2
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sliding door
fixed frame
sliding
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guide
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博行 小寺
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、引違い式の引戸の開閉構造に関する。
[従来の技術及び考案が解決しようとする問題点] 従来の引違い式の引戸の開閉構造においては、2本の平
行な案内路にそれぞれ引戸がスライド自在に設けられて
おり、常に異なる平面内で各引戸が移動するようになっ
ている。したがって、閉状態においても、引戸は段違い
になっており一平面内に位置することはない。
一方、ビル等の窓の場合、美観上、閉状態において窓が
一平面状になるようにしたいという要望、すなわち、2
つの引戸の各外面および窓固定枠の外面が一平面状にな
るようにしたいという要望、すわち、2つの引戸の各外
面および窓固定枠の外面が一平面状になるようにしたい
という要望がある。
しかし、従来の引戸の開閉構造において、引違い式に開
閉操作可能でしかも閉状態のときに引戸が一平面内に位
置するようにしたものはない。
本考案は、閉じたとき一平面状に引戸を位置させること
ができ、かつ引違いに引戸を開閉操作できるようにした
引戸の開閉構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の引戸の開閉構造は、壁等の開口の周縁に固定さ
れた固定枠の室外側と室内側とに、互いに平行な第1の
案内路と第2の案内路とを形成し、室外側の第1の案内
路には第1の引戸をスライド自在に係合させ、室内側の
第2の案内路には第2の引戸をスライド自在に係合さ
せ、それにより第1の引戸と第2の引戸を引違いに開閉
操作可能に構成した引戸の開閉構造において、 上記室外側の第1の案内路の一端部側の一部領域を、第
1の引戸を閉位置に案内するように内側へ向かって曲
げ、上記第1の案内路と上記第1の引戸との間には、内
側の端部が上記第1の案内路にスライド自在に係合し、
外側の端部が、第1の引戸が閉位置に位置する際にはそ
の外面が上記固定枠の外面と一平面状になり、開位置に
位置する際には全体が上記固定枠から外部に突出して第
2の引戸の外方に位置するように第1の引戸を保持する
第1のブラケットを介在させ、上記第2の案内路と上記
第2の引戸との間には、内側の端部が上記第2の案内路
にスライド自在に係合し、外側の端部が、第2の引戸の
外面が上記固定枠の外面と一平面状になり、かつ上記第
1のブラケットが上記第1の案内路から上記固定枠と上
記第2の引戸との間を通って外部に延びるとともに、第
1の案内路に沿って移動することができるよう、第2の
引戸を固定枠との隙間が生じるように保持する第2のブ
ラケットを介在させたことを特徴としている。
この場合、シール部材を、上記固定枠上の、閉位置にあ
る第1、第2の引戸との密着部分に設け、しかも固定枠
を連続して一周するように設けるのがシール性を向上さ
せる上で望ましい。
[作用] 本考案の引戸の開閉構造においては、第1の引戸を、第
1の案内路のうちの第2の平行な部分に位置させると、
つまり開位置に位置させると、第1の引戸と第2の引戸
とが引違い操作可能になる。また、このとき、第1の引
戸は固定枠から外部に突出し、第2の引戸の外方に位置
している。一方、第1の引戸を、第1の案内路の曲げ形
成した領域に位置させると、つまり閉位置に位置させる
と、第1の引戸と第2の引戸との各外面が固定枠の外面
と一平面状になる。
[実施例] 以下、本考案を窓の開閉構造に適用した一実施例を、図
面を参照しながら説明する。
第1図及び第2図に示すように、この実施例の構造にお
いては、壁等の開口の周縁に矩形の固定枠1を固定し、
その固定枠1内に、2枚の矩形の引戸2A(第1の引
戸)、2B(第2の引戸)を嵌めている。引戸2Aは開けた
とき室外側、閉めたとき左側(室内から見て)になるも
の、引戸2Bは開けたとき室内側、閉めたとき右側になる
もので、両者はほぼ同じ大きさの矩形をなしている。
これら引戸2A、2Bは、それぞれ戸枠3A,3BにガラスGを
嵌め込んだもので、室外側で移動する引戸2Aは固定枠1
に形成した第1の案内路4Aに沿ってスライドし、室内側
で移動する引戸2Bは第2の案内路4Bに沿ってスライドす
るように設けられている。両案内路4A,4Bは、固定枠1
を構成している下枠1A、上枠1Bにそれぞれ上下で対とな
るよう形成されている。
第1の案内路4Aは大部分の領域が、第2の案内路4Bと平
行に形成されている。第2図に示すように略右半分の領
域が第2の案内路4Bと平行に形成されている。しかし、
第1の案内路4Aの左側の端部4A′、4A″は、第2の案内
路4B方向に曲げられている。そして、この領域の終端に
引戸2Aを位置させた場合、左側の引戸2Aと右側の引戸2B
とが一平面上に並ぶとともに、引戸2A,2Bの室外側の外
面が固定枠1の外面と一平面上に並ぶようになってい
る。この状態が窓を閉じた状態である。
また、この位置から引戸2Aを外に押し出した場合には、
引戸2Aは第1の案内路4Aに沿って外方にせり出し、固定
枠1から外部に突出する。そして、その状態では、右側
の引戸2Bを左側の引戸2Aに拘わらずに自由に引き移動で
きるようになっている。
本実施例の窓の開閉構造は概略以上のように構成されて
いる。次にその詳細を第3図〜第7図を参照しながら説
明する。
第3図は窓全体の横断面、第4図は第1図における左側
の引戸2Aの縦断面、第5図は第1図における右側の引戸
2Bの縦断面を示す。これらの図に示すように、固定枠
1、戸枠3A、3Bは全て所定の異形断面のアルミサッシで
構成され、戸枠3A,3Bには、室外側の内周部に全周に亙
ってコ字状の溝10が形成され、その溝10にガラスGが嵌
められ、ガラスGはコーキング材11で固定されている。
固定枠1は、全周が、室外側に開口を向けた略コ字状断
面の部材で構成されている。同部材の内周壁部1aは窓の
実際の開口部分を構成し、正面壁部1bは室内に面する正
面部分を構成し、外周壁部1cは建物の壁の開口縁に嵌合
固定される部分を構成している。内周壁部1aの先端は外
周壁部1cの先端より所定寸法室内側に引っ込んでいる。
そして、閉位置にある引戸2A、2Bが、ちょうど外周壁部
1cの先端と、内周壁部1aの先端との間のスペースに収容
されるようになっている。
内周壁部1aの先端面は、全周が同一平面上に位置してい
る。この部分は、閉位置にある引戸2A、2Bの戸枠3A、3B
の内面が密着する部分であり、ここには、ゴム製のシー
ル部材20が取り付けられている。このシール部材20は、
第7図に示すように固定枠1を連続して一周している。
一方、引戸2A、2Bには、第4図、第5図に示すように、
その上辺部及び下辺部に、引戸2A、2Bを固定枠1に移動
可能に取り付けるための機構が設けられている。下側の
機構としては、引戸2A、2Bの戸枠3A、3Bに、室内側に延
びるブラケット13A(第1のブラケット)、13B(第2の
ブラケット)がネジ固定され、これらブラケット13A、1
3Bの下面に任意方向に自在に転動するボール式のベアリ
ング車14が下向きにネジ固定されている。ベアリング車
14は、ハウジングに全方向回転自在にボールを収容し、
ボールの下端をハウジング下面から突出させ、この突出
した部分で溝上を走行できるようにしたものである。
また、上側の機構としては、引戸2A、2Bの戸枠3A、3B
に、室内側に延びるビラケット15A(第1のブラケッ
ト)、15B(第2のブラケット)がネジ固定され、これ
らブラケット15A、15Bに回転自在のローラ16が設けられ
ている。ここで、引戸2A側のローラ16は上向きに取り付
けられ、引戸2B側のローラ16は下向きに取り付けられて
いる。これらベアリング車14、ローラ16は、第1図に示
すように、各引戸2A、2Bにそれぞれ2つづつ所定の間隔
をおいて配備されている。
そして、各引戸2A、2Bの上下のブラケット13A、13B、15
A、15Bが、第4図、第5図に示すように、固定枠1の下
枠1Aと上枠1Bに確保された、内周壁部1aと外周壁部1c間
の空間内に挿入され、引戸2Aと引戸2Bとを支持してい
る。この点をさらに詳しく述べると、ブラケット13B,15
Bは、固定枠1の外周壁部1cと引戸2Bとの間に隙間が生
じるように保持しており、外周壁部1cの下部と引戸2Bの
下端面との間にブラケット13Aが配置され、外周壁部1c
の上部と引戸2Bの上端面との間にブラケット15Aが配置
されている。そして、ブラケット13A,15Aは、外周壁部1
cと引戸2Bとの間を通って外部に延びており、その外部
に延び出した端部に引戸2Aが支持されている。また、ブ
ラケット13A,15Aは、外周壁部1cと引戸2Bおよびブラケ
ット13B,15Bとの間を通って案内路4Aが延びる方向へ移
動可能であり、これによって引戸2Aを開閉操作すること
ができるようになっている。下枠1A側について言うと、
下枠1Aを構成する外周壁部1aの上面には、断面円弧状の
第1、第2の案内溝4A1、4B1を有した案内台17が取り付
けられており、上記案内溝4A1、4B1に、それぞれ引戸2A
側のベアリング車14及び引戸2B側のベアリング車14が走
行自在に乗っている。
第3図に示すように、第2の案内溝4B1は直線状に延び
ている。また、第1の案内溝4A1は第2の案内溝4B1より
室外側に平行に設けられ、図中左側の一部領域のみが第
2の案内溝4B1側に湾曲して、その終端部が第2の案内
溝4B1に合流(一致)している。その湾曲部分は、引戸2
Aの2つのベアリング車14毎にそれぞれ対応するよう設
けられており、符号4A1′、4A1″で示すように両者はわ
ずかに異なった輪郭を描いている。左側の湾曲部分4
A1′の方が、右側の湾曲部分4A1″よりもなだらかな輪
郭で第2の案内溝4B1に合流している。
そして、引戸2Aは、この第1の案内溝4A1上の湾曲部分4
A1′、4A1″を各ベアリング車14が転動することによ
り、引戸2Aの右側がやや室外側に開くような姿勢で、第
3図に二点鎖線で示すようにほぼ平行移動するようにな
っている。
また、上枠1B側について言うと、上枠1Bを構成する内周
壁部1aの上面には、上記下枠1A側に設けた第2の案内溝
4B1と対応するように、直線状に延びる溝状の第2の案
内レール4B2が設けられている。そして、この第2の案
内レール4B2に、引戸2Bの上辺に設けたローラ16が係合
している。また、上枠1Bを構成する外周壁部1cの下面に
は、上記下枠1A側に設けた第1の案内溝4A1と対応する
ように、第1の案内レール4A2が設けられている。そし
て、この第1の案内レール4A2に引戸2Aの上辺に設けた
ローラ16が係合している。
そして、上記のようにベアリング車14、ローラ16が所定
の案内路(案内溝、案内レール)に係合されていること
により、引戸2A、2Bは各案内路に沿ってスライドできる
ように固定枠1に支持されている。なお、引戸2A、2Bと
各案内路4A(第1の案内溝4A1、第1の案内レール4
A2)、4B(第2の案内溝4B1、第2の案内レール4B2)と
の関係は、左側の引戸2Aを第1の案内路4Aの左端(第2
の案内路4Bとの合流点)に位置させたとき、引戸2Aが、
固定枠1の開口の左半分を塞ぎ、右側の引戸2Bと一平面
内に位置するようになっている。
このとき、右側の引戸2Bは右側に位置して固定枠1の開
口の右半分を塞ぐ。その状態が第3図に実線で示されて
いる。このような閉状態のとき、第6図に示すように、
固定枠1側に取り付けたシール部材20に、引戸2A、2Bの
戸枠3A、3Bの平担部な内面が密着する。
また、この実施例の場合、下側の案内路として第1の案
内溝4A1と第2の案内溝4B1とが同一平面上にあり、その
一部が合流している。したがって、第2の案内路4B1
を移動するベアリング車14が第1の案内溝4A1側に侵入
してしまうおそれがある。そこで、本実施例において
は、これを防止するために、固定枠1の下枠1Aを構成し
ている内周壁部1aの下面側に、第2の案内溝4B1と平行
して延びる下部案内レール4B3を設け、この下部案内レ
ール4B3に、引戸2Bの下部ブラケット13Bに取り付けた侵
入防止板18をスライド自在に挿入している。この侵入防
止板18は、第7図に示すように単なる板であり、ベアリ
ング車14に対応して2カ所に取り付けられている。
また、両引戸2A、2Bの召し合わせ部分(第1図のMで示
す部分)は、第3図に示すように、右側の引戸2Bの戸枠
3Bの左辺部が、左側にL字形に曲がって室内側に出っ張
っていることにより、閉状態において互いに一部重なる
ようになっている。その出っ張った部分3bは、第5図に
示すように固定枠1の上枠1B、下枠1Aと干渉しない寸法
に切欠き形成されており、その内部には閉状態における
引戸2A、2Bを室内側に引き寄せて固定枠1のシール部材
20に密着させる機構が組み込まれている。
また、引戸2B側の戸枠3Bの左辺部の左側面には、第3
図、第5図に示すように縦に延びるゴム製のシール部材
22が取り付けられている。このシール部材22は、左側の
引戸2Aと隣接する左端部が山形断面に形成された長板状
のもので、固定枠1側のシール部材20を越える位置まで
上下に延ばされており、シール部材20と密着する引戸2
A、2B側の面と面一となるように取り付けられている。
そして、両引戸2A、2Bを閉状態にしたとき、このシール
22の両端に、引戸2A側の戸枠3Aの右辺部が圧接して、両
引戸2A、2B間が気密的に連続し、あたかも一枚の板の如
くになるように構成されている。
また、上述の引戸2A、2Bを引き寄せてシール部の密着性
を向上させる機構30は、錠機構と組み合わせて構成され
ている。すなわち、引戸2B側の出っ張った部分3aに設け
た錠ハンドルを閉方向に操作することにより、第5図に
示す傾斜部のついた鈎状部材31が下方にスライドして他
方の引戸2A側のピン32に係合し、その斜面の作用により
左側の引戸2Aの右辺部を室内側に引き寄せる。また、同
時に、先端に傾斜部のついた係合バー32、33をそれぞれ
上下にスライドさせて、その先端傾斜部分を、固定枠1
に設けた係合部材34のローラに係合させ、その斜面の作
用で両引戸2A、2Bを室内側に引き寄せる。そして、シー
ル部材20に引戸2A、2Bを強く密着させる。引き寄せ機構
30はこのように構成されている。
また、第3図に示すように左側の引戸2Aの左辺部と、右
側の引戸2Bの右辺部には、傾斜のついた係合部材35、36
が固定されており、それぞれ引戸2A、2Bを左と右に移動
させることで、引戸2A、2Bの左辺部、右辺部をそれぞれ
室内側に引き寄せ、シール部材20に密着させることがで
きるようになっている。
次に窓を開け閉めする場合の作用を説明する。
引戸2A、2Bを第3図に実線で示すように、それぞれ第1
の案内溝4A1の左端(第2の案内溝4B1との合流部)及び
第2の案内溝4B1の右端に位置させて窓を閉じる。そう
すると、両引戸2A、2Bは同一平面内に位置し、両引戸2
A、2Bはシール部材22で連続化されて、あたかも一枚の
引戸のようになる。このとき、錠ハンドルを締めること
により、引戸2A、2Bは共に室内側に引き寄せられ、両引
戸2A、2Bの戸枠3A、3Bが、固定枠1に設けたシール部材
20に強く密着する。また、この場合、固定枠1側のシー
ル部材20が第7図に示すように窓枠を連続して一周して
いるので、切れ目や不連続部分がなく、高度の気密性が
確保される。したがって、室内外が確実にシールされ
る。また、両引戸2A,2Bは互いに同一平面上に位置する
のみならず、各外面が固定枠1の外面と同一平面上に位
置するようになる。
また、開ける場合は、まず引戸2Aを室外側に押し出す。
すると、引戸2Aの下辺部に設けた2つのベアリング車1
4、14が、それぞれ第1の案内溝4A1の湾曲部分4A1′及
び4A1″に沿って移動し、引戸2Aは第3図に二点鎖線で
示すように室外側に迫り出す。このとき、引戸2Aは、第
1の案内溝4A1上の、第2の案内溝4B1と平行な部分に位
置しており、第3図中の矢印(イ)で示すように、他方
の引戸2Bに関係なく右方向に自由にスライドできるよう
になる。
また、この状態のとき、第2の案内溝4B1の左側の部分
(今まで引戸2Aのあった部分)が開放されるので、引戸
2Bも自由に左方向にスライドできるようになる。つま
り、引戸2Aと引戸2Bとが引違い操作可能となる。したが
って、窓のどの部分を開けるか自由に選択できるととも
に、引戸2A,2Bによって窓を完全に閉めた状態から引戸2
A,2Bを重ね合わせた全開状態まで窓の開度を自由に選択
できることになる。
以上のように、この実施例の窓の場合、引違い式に引戸
の開閉操作ができるので、窓の開放の仕方を自由に選べ
るようになる。また、閉じた状態のとき引戸を一平面状
になすことができるのみならず、両引戸2A,2Bの各外面
および固定枠1の外面を一平面状にすることができるの
で、優れた美観を呈するようになる。また、シール部材
20が連続して窓枠(固定枠1)を一周しているので、不
連続箇所がなく確実なシール性を保持し得る。
なお、上記実施例においては、引戸の下部を案内する下
側の案内路を同一平面(案内台17の上面)上に形成した
案内溝4A1、4B1で構成しているが、下側の案内路も上側
の案内路(案内レール4A2、4B2)と同じように、全く別
々の平面上に形成してよい。そうした場合、合流点はな
くなる。
また、上記実施例においては引戸が2枚の場合を示した
が、3枚以上の場合にも本考案は適用できる。また、窓
以外の各種引戸の開閉構造としても適用できる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の引戸の開閉構造によれ
ば、閉状態のとき第1、第2の引戸の各外面および固定
枠の外面を同一平面内に位置させることができると共
に、第1の引戸を第1の案内路上のある領域に位置させ
ることで、第1、第2の引戸を引き違いに開閉操作する
ことができ、したがって、引戸によって窓を完全に閉め
た状態から引戸を重ね合わせた全開状態まで窓の開度を
自由に選択できる。よって、引違い式の構造でしかも優
れた美観を呈する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例の説明図であり、第1図は室内
側から見た窓の正面図、第2図は上から見た窓の横断面
図、第3図は第1図のIII−III線矢視詳細断面図、第4
図は第1図における左側の引戸の詳細縦断面図、第5図
は第1図における右側の引戸の詳細縦断面図、第6図は
シール部材の関係を概略的に示す斜視図、第7図は第5
図のVII矢視図である。 1……固定枠、2A……引戸(第1の引戸)、2B……引戸
(第2の引戸)、4A……第1の案内路、4A1……第1の
案内溝、4A1′,4A1″……湾曲部分、4A2……第1の案
内レール、4B……第2の案内路、4B1……第2の案内
溝、4B2……第2の案内レール、13A,15A……第1のブラ
ケット、13B,15B……第2のブラケット、14……ベアリ
ング車、16……ローラ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁等の開口の周縁に固定された固定枠の室
    外側と室内側とに、互いに平行な第1の案内路と第2の
    案内路とを形成し、室外側の第1の案内路には第1の引
    戸をスライド自在に係合させ、室内側の第2の案内路に
    は第2の引戸をスライド自在に係合させ、それにより第
    1の引戸と第2の引戸を引違いに開閉操作可能に構成し
    た引戸の開閉構造において、 上記室外側の第1の案内路の一端部側の一部領域を、第
    1の引戸を閉位置に案内するように内側へ向かって曲
    げ、上記第1の案内路と上記第1の引戸との間には、内
    側の端部が上記第1の案内路にスライド自在に係合し、
    外側の端部が、第1の引戸が閉位置に位置する際にはそ
    の外面が上記固定枠の外面と一平面状になり、開位置に
    位置する際には全体が上記固定枠から外部に突出して第
    2の引戸の外方に位置するように第1の引戸を保持する
    第1のブラケットを介在させ、上記第2の案内路と上記
    第2の引戸との間には、内側の端部が上記第2の案内路
    にスライド自在に係合し、外側の端部が、第2の引戸の
    外面が上記固定枠の外面と一平面状になり、かつ上記第
    1のブラケットが上記第1の案内路から上記固定枠と上
    記第2の引戸との間を通って外部に延びるとともに、第
    1の案内路に沿って移動することができるよう、第2の
    引戸を固定枠との間に隙間が生じるように保持する第2
    のブラケットを介在させたことを特徴とする引戸の開閉
    構造。
  2. 【請求項2】上記固定枠上の、閉位置にある第1、第2
    の引戸との密着部分には、シール部材が設けられてお
    り、このシール部材が固定枠を連続して一周している請
    求項1記載の引戸の開閉構造。
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