JPH07125043A - 押し出し成形機における金型 - Google Patents
押し出し成形機における金型Info
- Publication number
- JPH07125043A JPH07125043A JP5275303A JP27530393A JPH07125043A JP H07125043 A JPH07125043 A JP H07125043A JP 5275303 A JP5275303 A JP 5275303A JP 27530393 A JP27530393 A JP 27530393A JP H07125043 A JPH07125043 A JP H07125043A
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- JP
- Japan
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- die
- inner die
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- shape
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
溶融樹脂材料を筒状、異形状など所望の断面形状に押し
出し成形する成形機の金型において、内ダイを保持する
スパイダーとスパイラル形状を有する内ダイの凸部とを
連続一体化させたこと、及び、当該スパイダーと当該内
ダイの凸部の前に弾頭形状のトーピードを設置すること
を特徴とする押し出し成形機における金型。 【効果】本発明の押し出し成形機における金型を使用す
ると、スパイダーによるスパイダーマークの発生が防止
されると共に、スパイラル方式による圧損を低減するこ
とが可能となった。この効果により、従来技術における
スパイダーマークの介在に起因する成形品の耐圧強度不
足、ラインマークが生じる等の欠点が排除されることが
期待される。また、樹脂流路をスムーズにしたため、均
一で、品質の優れた成形品を製作することも期待され
る。
出し成形する成形機の金型において、内ダイを保持する
スパイダーとスパイラル形状を有する内ダイの凸部とを
連続一体化させたこと、及び、当該スパイダーと当該内
ダイの凸部の前に弾頭形状のトーピードを設置すること
を特徴とする押し出し成形機における金型。 【効果】本発明の押し出し成形機における金型を使用す
ると、スパイダーによるスパイダーマークの発生が防止
されると共に、スパイラル方式による圧損を低減するこ
とが可能となった。この効果により、従来技術における
スパイダーマークの介在に起因する成形品の耐圧強度不
足、ラインマークが生じる等の欠点が排除されることが
期待される。また、樹脂流路をスムーズにしたため、均
一で、品質の優れた成形品を製作することも期待され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は溶融樹脂材料を筒状、
異形状など所望の断面形状に押し出す成形機において一
般に、内ダイ(トーピード、スパイダー、マンドレルか
らなるダイ)の形状に関するものでインフレ、パイプ、
チューブ、発泡、異形などの押し出し成形にも応用が可
能である。。
異形状など所望の断面形状に押し出す成形機において一
般に、内ダイ(トーピード、スパイダー、マンドレルか
らなるダイ)の形状に関するものでインフレ、パイプ、
チューブ、発泡、異形などの押し出し成形にも応用が可
能である。。
【0002】
【従来の技術】溶融樹脂材料を筒状、異形状など所望の
断面形状に押し出し成形するための内ダイは、これを保
持するために外ダイとの間に支持腕と呼ばれるスパイダ
ーが複数の箇所に設置されている。その一例を図1に示
す。
断面形状に押し出し成形するための内ダイは、これを保
持するために外ダイとの間に支持腕と呼ばれるスパイダ
ーが複数の箇所に設置されている。その一例を図1に示
す。
【0003】このスパイダーは溶融樹脂材料の流れに対
して平行に薄板状の物が配置されている。この為、溶融
樹脂材料の流れに対する抵抗は比較的小さい。
して平行に薄板状の物が配置されている。この為、溶融
樹脂材料の流れに対する抵抗は比較的小さい。
【0004】しかし、スパイダーを通過する溶融樹脂材
料はこのスパイダーで流れ方向に対して複数に分割され
る為、スパイダーマークと呼ばれるラインマークが発生
する。このラインマークを解消させるために種々の対策
が提案され、実施されている。
料はこのスパイダーで流れ方向に対して複数に分割され
る為、スパイダーマークと呼ばれるラインマークが発生
する。このラインマークを解消させるために種々の対策
が提案され、実施されている。
【0005】その一例として、インフレーションダイス
の場合、スパイラル形状の内ダイが採用されている。こ
の一例を図2に示す。
の場合、スパイラル形状の内ダイが採用されている。こ
の一例を図2に示す。
【0006】このダイ形状により、ここでの溶融樹脂材
料の流れ方は、スパイラル形状を乗り越えてダイ中心軸
に対して平行に出口方向へ押し出される樹脂と、スパイ
ラル形状に沿って螺線上に出口方向へ押し出される樹脂
との混練によりラインマークの発生を防止しようとして
いる。
料の流れ方は、スパイラル形状を乗り越えてダイ中心軸
に対して平行に出口方向へ押し出される樹脂と、スパイ
ラル形状に沿って螺線上に出口方向へ押し出される樹脂
との混練によりラインマークの発生を防止しようとして
いる。
【0007】しかしながら、このダイの場合、溶融樹脂
材料の流れはダイ中央部をダイ中心軸と平行に一塊で押
し出されてきたものが、スパイラル形状の内ダイ入口で
ダイ中心軸に対して60度〜90度の角度で内ダイ外周
方向へむかって数本放射線状に変更、かつ分割される。
材料の流れはダイ中央部をダイ中心軸と平行に一塊で押
し出されてきたものが、スパイラル形状の内ダイ入口で
ダイ中心軸に対して60度〜90度の角度で内ダイ外周
方向へむかって数本放射線状に変更、かつ分割される。
【0008】その後、さらに外ダイの内壁面に達した溶
融樹脂材料は60度〜90度の角度で方向が再度変更さ
れ、溶融樹脂材料の1部は外ダイの内壁面に沿って、1
部はスパイラル形状に沿ってダイ出口へと押し出されて
いく。
融樹脂材料は60度〜90度の角度で方向が再度変更さ
れ、溶融樹脂材料の1部は外ダイの内壁面に沿って、1
部はスパイラル形状に沿ってダイ出口へと押し出されて
いく。
【0009】この様に、溶融樹脂材料がスパイラル部に
達するまでに溶融樹脂材料の流れに非常に無理があり圧
力損失が増大するという新たな問題点が生じている。
達するまでに溶融樹脂材料の流れに非常に無理があり圧
力損失が増大するという新たな問題点が生じている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した内
ダイのスパイダーによるラインマーク発生の防止と圧力
損失の低減が同時解決可能なダイを提供するにある。
ダイのスパイダーによるラインマーク発生の防止と圧力
損失の低減が同時解決可能なダイを提供するにある。
【0011】また、このダイ使用により品質の向上、生
産量の増加、設備費の低減などが可能である。
産量の増加、設備費の低減などが可能である。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、以下に説明される構造を採用した。
に、以下に説明される構造を採用した。
【0013】即ち、溶融樹脂材料を筒状、異形状など所
望の断面形状に押し出し成形する成形機において内ダイ
を保持するスパイダーとスパイラル形状を有する内ダイ
の凸部とを連続一体化させたことを特徴とする。この構
造により、スパイダーによるスパイダーマ−クが発生し
なくなる。
望の断面形状に押し出し成形する成形機において内ダイ
を保持するスパイダーとスパイラル形状を有する内ダイ
の凸部とを連続一体化させたことを特徴とする。この構
造により、スパイダーによるスパイダーマ−クが発生し
なくなる。
【0014】また、圧力低減のために、当該スパイダー
及びスパイラル形状を有する内ダイの凸部の前に弾頭形
状のトーピードを設置することも本願発明の金型の特徴
とする。
及びスパイラル形状を有する内ダイの凸部の前に弾頭形
状のトーピードを設置することも本願発明の金型の特徴
とする。
【0015】これらの構造は、例えば図3で示される。
【0016】
【作用】押出機よりダイ中央底部に一塊で押し出されて
きた溶融樹脂材料は、弾頭形状のトーピードによって滑
らかに外ダイ内壁方向へ流れ方向が変更され、その後、
スパイラル形状を有する内ダイの凸部と連続一体化され
ているスパイダーへと押し出されていく。このスパイラ
ル状の内ダイ、外ダイ、スパイダー及び樹脂流入口との
関係を図4に示す。
きた溶融樹脂材料は、弾頭形状のトーピードによって滑
らかに外ダイ内壁方向へ流れ方向が変更され、その後、
スパイラル形状を有する内ダイの凸部と連続一体化され
ているスパイダーへと押し出されていく。このスパイラ
ル状の内ダイ、外ダイ、スパイダー及び樹脂流入口との
関係を図4に示す。
【0017】金型の材質はセラミックス(ジルコニア
等)やメタル等いかなる構造材料でもよい。
等)やメタル等いかなる構造材料でもよい。
【0018】ここで、溶融樹脂材料はスパイラル形状を
有する内ダイの凸部と連続一体化されているスパイダー
によって一旦分割されるが、スパイラル形状に沿って押
し出される流れとオーバーフローによって押し出される
流れにより、一旦分割された溶融樹脂材料は充分に混練
され、しかも均一な流量を確保しつつ、順次押し出され
ていく。その後はほぼ直線状の流れとなり、ダイリップ
から押し出されて所望の断面形状に成形される。
有する内ダイの凸部と連続一体化されているスパイダー
によって一旦分割されるが、スパイラル形状に沿って押
し出される流れとオーバーフローによって押し出される
流れにより、一旦分割された溶融樹脂材料は充分に混練
され、しかも均一な流量を確保しつつ、順次押し出され
ていく。その後はほぼ直線状の流れとなり、ダイリップ
から押し出されて所望の断面形状に成形される。
【0019】その樹脂成形品は、傷が付かない等の品質
の優れた製品となりうる。
の優れた製品となりうる。
【0020】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
実施例1 以下の条件により管状ポリエチレンフィルムの成形を実
施した。
施した。
【0022】 1)ダイス スパイダー部内径 60mm スパイダー部外径 75mm 2)樹脂 東ソー(株)製ポリエチレン 3)押出機 スクリュー径 50mm 4)成形条件 押出温度 200℃ ブロー比 4.0 フィルムサイズ 500mm(折幅)×8μm(肉
厚) この結果、スパイダーマ−クのない品質の良好なポリエ
チレンフィルムが製造できた。
厚) この結果、スパイダーマ−クのない品質の良好なポリエ
チレンフィルムが製造できた。
【0023】又、圧力損失はスパイラル形状の内ダイに
比べて大幅に低減でき、生産量の増加が期待される。
比べて大幅に低減でき、生産量の増加が期待される。
【0024】実施例2 以下の条件により塩化ビニール製パイプの成形を実施し
た。
た。
【0025】 1)ダイス スパイダー部内径 40mm スパイダー部外径 50mm 2)樹脂 東ソー(株)製ポリ塩化ビニール 3)押出機 スクリュー径 50mm 4)成形条件 押出温度 170℃ パイプ径 外径 20mm 内径 16.5mm この結果、スパイダーマークがない為、圧壊強度の強い
品質良好なパイプが製造できた。
品質良好なパイプが製造できた。
【0026】
【発明の効果】本発明の押し出し成形機における金型を
使用すると、スパイダーによるスパイダーマークの発生
が防止されると共に、スパイラル方式による圧損を低減
することが可能となった。この効果により、従来技術に
おけるスパイダーマークの介在に起因する成形品の耐圧
強度不足、ラインマークが生じる等の欠点が排除される
ことが期待される。また、樹脂流路をスムーズにしたた
め、均一で、品質の優れた成形品を製作することも期待
される。
使用すると、スパイダーによるスパイダーマークの発生
が防止されると共に、スパイラル方式による圧損を低減
することが可能となった。この効果により、従来技術に
おけるスパイダーマークの介在に起因する成形品の耐圧
強度不足、ラインマークが生じる等の欠点が排除される
ことが期待される。また、樹脂流路をスムーズにしたた
め、均一で、品質の優れた成形品を製作することも期待
される。
【図1】従来のスパイダー方式の形状の1例を示す断面
図である。
図である。
【図2】従来のスパイラル方式の形状の1例を示し断面
図である。
図である。
【図3】本発明の金型の一例を示し、外ダイ、内ダイ、
スパイダーの関係を示す断面図である。
スパイダーの関係を示す断面図である。
【図4】本発明による低圧損型のスパイダー・スパイラ
ル形状連続一体型の内ダイの1例を示す模式図である。
ル形状連続一体型の内ダイの1例を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 光生 富山県富山市岩瀬古志町10
Claims (1)
- 【請求項1】溶融樹脂材料を筒状、異形状など所望の断
面形状に押し出し成形する成形機の金型において、内ダ
イを保持するスパイダーとスパイラル形状を有する内ダ
イの凸部とを連続一体化させたこと、及び、当該スパイ
ダーと当該内ダイの凸部の前に弾頭形状のトーピードを
設置することを特徴とする押し出し成形機における金
型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27530393A JP3560354B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 押し出し成形機における金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27530393A JP3560354B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 押し出し成形機における金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125043A true JPH07125043A (ja) | 1995-05-16 |
JP3560354B2 JP3560354B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=17553562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27530393A Expired - Fee Related JP3560354B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 押し出し成形機における金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3560354B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013002022A1 (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ダイレクトブロー容器の製造方法及び包装体 |
KR102376770B1 (ko) * | 2021-04-28 | 2022-03-21 | 주식회사 뉴보텍 | 배관 제조 장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27530393A patent/JP3560354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013002022A1 (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ダイレクトブロー容器の製造方法及び包装体 |
JP2013014031A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | ダイレクトブロー容器の製造方法及び包装体 |
US9393748B2 (en) | 2011-06-30 | 2016-07-19 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Direct blow-molded container manufacturing method and package |
TWI620648B (zh) * | 2011-06-30 | 2018-04-11 | Mitsubishi Gas Chemical Co | 直接吹塑容器之製造方法及包裝體 |
KR102376770B1 (ko) * | 2021-04-28 | 2022-03-21 | 주식회사 뉴보텍 | 배관 제조 장치 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3560354B2 (ja) | 2004-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040427 |
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A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
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