JPH07124835A - ワークパレットのクランプ装置 - Google Patents

ワークパレットのクランプ装置

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Publication number
JPH07124835A
JPH07124835A JP27257393A JP27257393A JPH07124835A JP H07124835 A JPH07124835 A JP H07124835A JP 27257393 A JP27257393 A JP 27257393A JP 27257393 A JP27257393 A JP 27257393A JP H07124835 A JPH07124835 A JP H07124835A
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JP
Japan
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clamp
work
pallet
clamp body
moving shaft
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Application number
JP27257393A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
孝志 山本
Toshiteru Sasada
星輝 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状や大きさ等の相違する複数種のワーク
を、異なったクランプ箇所においてクランプできるよう
にする。 【構成】 パレット本体16上にクランプ体5を支持軸
15を介して回動可能に支持する。そのクランプ体5を
複数のクランプ箇所P1,P2に割り出しさせるための
クランプ箇所切換機構24を設ける。そのクランプ箇所
切換機構24は、支持軸15と直交する方向へ移動可能
に支持された移動軸25と、その移動軸25の移動を支
持軸15の回動に変換して伝達するための伝達手段とを
含む。ワークW1,W2の形状等が変化した場合には、
移動軸25の移動に伴い伝達手段を介して支持軸15を
回動させて、クランプ体5を割り出しさせる。すると、
クランプ体5によるワークW1,W2のクランプ箇所P
1,P2が変更され、複数種のワークW1,W2を、異
なったクランプ箇所P1,P2においてクランプするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工システム等にお
いてパレット上にワークをクランプするのに使用される
ワークパレットのクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、加工システム等においては、パ
レット上に複数のクランプ装置が設けられ、このクラン
プ装置によりワークがパレット上にクランプされるよう
になっている。そして、このワークのクランプ状態で、
パレットが所定の加工位置に搬送されて、同パレット上
のワークに加工が施されるようになっている。通常、こ
の種のクランプ装置では、パレット本体上にクランプ体
がクランプ位置とアンクランプ位置とに移動可能に配設
されている。そして、クランプ体がアンクランプ位置に
移動された状態で、パレット本体上にワークが搬入また
は搬出される。さらに、このワークの搬入後に、クラン
プ体がクランプ位置へ移動されることによって、ワーク
がパレット本体上にクランプされる。
【0003】そして、従来のクランプ装置においては、
クランプ体のクランプ箇所が1箇所に固定されており、
クランプ体がクランプ位置に移動されたとき、その1つ
のクランプ箇所においてワークがパレット本体上にクラ
ンプされるようになっている。従って、形状や大きさ等
の相違する複数種のワークをクランプする場合には、そ
れら複数種のワークを全てクランプすることができる共
通のクランプ箇所を予め設定し、その設定したクランプ
箇所においてワークをクランプできるように、クランプ
体の形状やその配置位置を決定するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術において、ワークの種類によっては、その形状や大き
さ等の相違により、共通のクランプ箇所を設定できない
こともある。そして、このような場合には、クランプ体
のクランプ箇所に合わせて、ワーク上にクランプ用のボ
ス部を予め追加形成しておく必要があった。このため、
そのボス部を追加形成するために余分な手間がかかっ
て、ワークの製作コストが上昇するとともに、ワークの
構造が複雑化するというおそれがあった。
【0005】また、ワークの形状や大きさ等が著しく相
違する場合には、ワーク上にクランプ用のボス部を追加
形成するだけでは対応できないこともある。このような
場合には、ワークの形状や大きさ等に応じて、独自のク
ランプ箇所を有するクランプ装置を備えた専用のパレッ
トを使用する必要がある。従って、ワークの種類に応じ
て、複数種のパレットを用意する手間が生じ、ひいては
ワークの加工に要するコストが上昇するという問題があ
った。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、形状や大きさ等の相違する複数種のワー
クを、異なったクランプ箇所において容易にクランプす
ることができ、複数種のワークにフレキシブルに対応す
ることができるワークパレットのクランプ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のワークパレットのクランプ装置
の発明では、パレット本体上にワークをクランプするた
めのクランプ体を割り出し可能に支持し、そのクランプ
体を複数のクランプ箇所に割り出しさせるためのクラン
プ箇所切換機構を備え、そのクランプ箇所切換機構を、
クランプ体を支持する支持軸と直交する方向へ移動可能
に配設され、複数位置に位置決め可能な移動軸と、その
移動軸の移動を前記支持軸の回動に変換して伝達する伝
達手段とにより構成したことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のワークパレットのクランプ装置において、前
記クランプ箇所切換機構の移動軸を移動させるための駆
動手段を、移動軸に対して係脱可能に配設したことを特
徴とするものである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は請求項2に記載のワークパレットのクランプ装
置において、前記移動軸には一対の規制面を移動軸の軸
線方向に沿って対向形成するとともに、パレット本体に
は両規制面に係合可能な規制部材を設け、移動軸の移動
時に各規制面と規制部材とが係合されて、移動軸が各係
合位置においてそれぞれ位置決めされるように構成した
ものである。
【0010】しかも、請求項4に記載の発明では、請求
項3に記載のワークパレットのクランプ装置において、
前記規制部材を回動可能に設けるとともに、その規制部
材には前記移動軸の規制面に係合する複数の係合面を形
成し、規制部材の回動により移動軸の各規制面と係合さ
れる規制部材の係合面を変更させて、移動軸を各規制面
と規制部材とのそれぞれの係合位置において複数位置に
位置決めするように構成したものである。
【0011】
【作 用】上記のように構成されたワークパレットのク
ランプ装置において、パレット上にクランプされるワー
クの形状や大きさ等が変化した場合には、駆動手段によ
りクランプ箇所切換機構の移動軸を移動させると、伝達
手段を介して支持軸が回動される。これにより、クラン
プ体が割り出しされて、クランプ体によるワークのクラ
ンプ箇所が変更される。
【0012】そのため、この発明のクランプ装置によれ
ば、形状や大きさ等の相違する複数種のワークを、異な
ったクランプ箇所において容易にクランプすることがで
き、複数種のワークにフレキシブルに対応することがで
きる。従って、共通のパレットを使用して、形状や大き
さ等の相違する複数種のワークをクランプすることがで
きる。
【0013】このため、クランプ箇所が1箇所に固定さ
れているクランプ装置とは異なり、クランプ体のクラン
プ箇所に合わせて、ワーク上にクランプ用のボス部を追
加形成したり、ワークの種類に応じて、独自のクランプ
箇所を有するクランプ装置を備えた専用のパレットを使
用したりするという必要がない。
【0014】又、この発明において、移動軸が移動され
るとき、その移動軸の各規制面と規制部材とが係合され
ることにより、移動軸が各係合位置においてそれぞれ確
実に位置決めされる。例えば、移動軸の一方の規制面と
規制部材とが係合され、他方の規制面と規制部材とが係
合されることにより、移動軸がそれら2つの係合位置に
おいてそれぞれ確実に位置決めされる。これにより、ク
ランプ体が2つのクランプ箇所に確実に割り出しされ
る。
【0015】更に、この発明において、規制部材を回動
させて、移動軸の各規制面と係合される規制部材の係合
面を変更させると、移動軸が各規制面と規制部材とのそ
れぞれの係合位置において複数位置に位置決めされる。
例えば移動軸が、その一方の規制面と規制部材との係合
位置において複数位置に位置決めされ、他方の規制面と
規制部材との係合位置において複数位置に位置決めされ
る。これにより、クランプ体を2つ以上のクランプ箇所
に確実に割り出しすることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明を具体化した加工システムに
おけるワークパレットのクランプ装置の一実施例を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0017】まず、加工システムについて述べると、図
2に示すように、加工ライン1の一側にはリターンコン
ベア2が連結配置され、複数のワークパレット3がこれ
ら加工ライン1及びリターンコンベア2上を循環搬送さ
れるようになっている。各ワークパレット3の上面に
は、それぞれ3つのクランプ装置4が所定間隔おきに配
設されている。そして、これらのクランプ装置4のクラ
ンプ体5により、ワークパレット3上に形状や大きさ等
の異なった複数種のワークW1,W2が択一的にクラン
プされるようになっている。
【0018】ナットランナよりなる駆動手段としての段
取り装置6は、前記リターンコンベア2の終端側に対向
配置されている。そして、空のワークパレット3がリタ
ーンコンベア2に沿って段取り装置6と対応する位置に
搬送されたとき、オペレータにより指示されたワークW
1,W2の種類に応じた信号に基づいて、この段取り装
置6によって各クランプ装置4の回動動作がなされる。
これにより、各クランプ装置4のクランプ体5が、ワー
クパレット3上に搬入されるワークW1,W2の種類に
応じて、複数のクランプ箇所の内の1つのクランプ箇所
へ選択的に割り出しされる。
【0019】ワーク搬入装置7は前記段取り装置6に隣
接して、リターンコンベア2の終端側に対向配置されて
いる。そして、空のワークパレット3がリターンコンベ
ア2により、段取り装置6を経てワーク搬入装置7と対
応する位置まで搬送されたとき、このワーク搬入装置7
によってワークパレット3上へワークW1,W2が上方
から択一的に搬入される。
【0020】ナットランナよりなるワーククランプ装置
8は前記ワーク搬入装置7に隣接して、リターンコンベ
ア2の終端側に対向配置されている。そして、ワークW
1又はW2を支持したワークパレット3がリターンコン
ベア2により、ワーククランプ装置8と対応する位置ま
で搬送されたとき、このワーククランプ装置8により各
クランプ装置4が作動される。これにより、各クランプ
装置4のクランプ体5が、選択された1つのクランプ箇
所においてアンクランプ位置からクランプ位置に移動さ
れて、ワークW1又はW2がワークパレット3上にクラ
ンプされる。
【0021】複数の加工ステーション9,10は前記加
工ライン1に沿って所定間隔おきで配設されている。そ
して、ワークW1又はW2をクランプしたワークパレッ
ト3が加工ライン1に沿って、各加工ステーション9,
10と対応する加工位置まで搬送されたとき、これらの
加工ステーション9,10に配置された加工ユニット9
a,10aにより、ワークW1又はW2に対して種々の
加工が施される。
【0022】ナットランナよりなるワークアンクランプ
装置11は、前記リターンコンベア2の始端側に対向配
置されている。そして、加工終了後のワークW1又はW
2をクランプしたワークパレット3がリターンコンベア
2により、ワークアンクランプ装置11と対応する位置
まで搬送されたとき、このワークアンクランプ装置11
により各クランプ装置4が作動される。これにより、各
クランプ装置4のクランプ体5がクランプ位置からアン
クランプ位置に移動されて、ワークW1又はW2がクラ
ンプ状態から解放される。
【0023】ワーク搬出装置12は前記ワークアンクラ
ンプ装置11に隣接して、リターンコンベア2の始端側
に対向配置されている。そして、ワークパレット3がリ
ターンコンベア2により、ワークアンクランプ装置11
を経てワーク搬出装置12と対応する位置まで搬送され
たとき、このワーク搬出装置12によってワークパレッ
ト3上からワークW1又はW2が上方へ持ち上げられて
搬出される。その後、空のワークパレット3はリターン
コンベア2に沿って、段取り装置6と対応する位置まで
搬送され、前記と同様の動作が繰り返し行われる。
【0024】次に、前記クランプ装置4について詳述す
ると、図1及び図3に示すように、支持軸15はワーク
パレット3のパレット本体16に垂直軸線の周りで回動
可能に支持され、その上端外周にはねじ部15aが形成
されている。ナット17は支持軸15のねじ部15aに
螺合され、その外周には環状溝17aが形成されるとと
もに、上端には六角ボルト状の操作頭部17bが突設さ
れている。
【0025】前記クランプ体5は中央部において支持軸
15に相対回動可能に嵌挿支持され、その一端下面には
係合部5aが形成されるとともに、他端下面にはクラン
プピン18が突設されている。又、クランプ体5の中央
上部には収容凹部5bが形成され、前記ナット17の下
部がこの収容凹部5b内に位置している。一対の球面座
金41は収容凹部5bの内底面とナット17の下端面と
の間に配置され、この球面座金41を介して、クランプ
体5がナット17に対して下方向へ一体移動可能に連結
されている。
【0026】連結板19はねじ20によりクランプ体5
の中央上面に固定され、前記ナット17に相対回転可能
に挿通されている。そして、この連結板19がナット1
7の環状溝17aの下側周縁部に係合することにより、
クランプ体5がナット17に対して上方向へ一体移動可
能に連結されている。シール40は環状溝17aの上方
においてナット17の外周面に取着され、ナット17と
連結板19との間に異物が侵入するのを阻止している。
【0027】図3及び図5に示すように、係合溝21は
前記支持軸15の中央外周面に形成され、円周方向へ所
定量だけ偏倚した位置において縦方向に延びる上下一対
の縦溝部21a,21bと、それらを連結する傾斜溝部
21cとを有している。係合ピン22はクランプ体5の
嵌合孔の内周面に突設され、その先端が係合溝21に係
合されている。
【0028】そして、前記のようにワークパレット3が
ワーククランプ装置8及びワークアンクランプ装置11
と対応する位置に搬送されたとき、両装置8,11に装
備されたソケット23がナット17の操作頭部17bに
上方から係合されて、ナット17が回転される。これに
より、ナット17が支持軸15のねじ部15aに対して
螺入出され、クランプ体5が球面座金41を介して下方
向に移動されるとともに、連結板19を介して上方向に
移動されて、図3に実線で示す下方のクランプ位置と、
鎖線で示す上方のアンクランプ位置とに配置される。
【0029】このとき、前記クランプ体5の上下動に伴
って、係合ピン22が係合溝21の上下縦溝部21a,
21b間で移動され、係合ピン22が傾斜溝部21c内
を移動されるとき、支持軸15の周りでクランプ体5に
回動力が誘起される。これにより、図1に示すように、
クランプ体5が後述する2つのクランプ箇所P1,P2
において、各ワークW1,W2とそれぞれ対応するクラ
ンプ位置P1c,P2cと、そこから側方に退避したア
ンクランプ位置P1r,P2rとに回動される。
【0030】図1、図3及び図4に示すように、クラン
プ箇所切換機構24は前記パレット本体16に装設さ
れ、支持軸15を所定角度だけ回動させて、クランプ体
5をワークW1,W2の種類に合わせて、2つのクラン
プ箇所P1,P2に割り出しさせる。すなわち、移動軸
25は支持軸15の一側近傍において、パレット本体1
6に支持軸15と直交する方向へ移動可能に支持され、
その先端外周には係合溝25aが形成されるとともに、
基端にはねじ孔25bが形成されている。
【0031】回動板26は前記支持軸15の下端外周に
嵌合固定され、その外周には移動軸25の係合溝25a
に係合する係合突片26aが形成されている。そして、
この回動板26、係合突片26a及び前記係合溝25a
によって、移動軸25の移動を支持軸15の回動に変換
して伝達するための伝達手段が構成されている。
【0032】軸受27は前記移動軸25に対応するよう
に、ねじ28によりパレット本体16の一側面に嵌合固
定されている。操作軸29は軸受27に回動可能に支持
され、その内端には移動軸25のねじ孔25bに螺合す
るねじ部29aが形成されるとともに、外端には六角ボ
ルト状の操作頭部29bが突設されている。
【0033】図1、図4及び図6に示すように、移動規
制溝30は前記移動軸25の中央外周に形成され、その
両端には規制面30a,30bが設けられている。規制
部材としての規制ピン31はねじ32によりパレット本
体16に嵌挿固定され、その下端外周には移動規制溝3
0の両規制面30a,30bに係合可能な一対の係合面
31a,31bが形成されている。そして、移動軸25
が移動されるとき、この規制ピン31の係合面31a,
31bと移動規制溝30の規制面30a,30bとの係
合によって、移動軸25の移動範囲が規制され、同移動
軸25が各係合位置においてそれぞれ確実に位置決めさ
れる。
【0034】また、前記のようにワークパレット3が段
取り装置6と対応する位置に搬送されたとき、その装置
6に装備されたソケット33が操作軸29の操作頭部2
9bに係合されて、操作軸29が回転される。これによ
り、ねじ部29aがねじ孔25bに対して相対的に螺入
出されて、移動軸25が前記の移動範囲内で軸線方向に
移動される。そして、この移動に伴い係合溝25a及び
回動板26の係合突片26aを介して、支持軸15が所
定の角度範囲で回動され、クランプ体5が前記のアンク
ランプ位置において、ワークW1,W2に合致した2つ
のクランプ箇所P1,P2の内のいずれか一方に確実に
割り出しされる。すなわち、クランプ体5は、図1に鎖
線で示す2つのアンクランプ位置P1r,P2rのいず
れか一方に選択的に配置される。
【0035】図1及び図3に示すように、係合ブロック
34は前記クランプ体5の近傍において、ねじ35によ
りパレット本体16の上面に固定されている。そして、
クランプ体5が2つのクランプ箇所P1,P2のいずれ
か一方において、対応するクランプ位置P1c又はP2
cに移動されたとき、クランプ体5の係合部5aがこの
係合ブロック34の上面に当接支持される。
【0036】一対のほぼ円錐状の基準座36は前記クラ
ンプ体5の近傍において、ねじ37によりパレット本体
16の上面に所定間隔をおいて固定配置されている。そ
して、クランプ体5が2つのクランプ箇所P1,P2に
おいて、クランプ位置P1c,P2cに移動されたと
き、ワークW1,W2がクランプ体5のクランプピン1
8と、この基準座36との間で挟持されて、クランプ状
態に保持される。このとき、クランプ体5の係合部5a
が係合ブロック34の上面に当接支持されることによ
り、クランプ体5に作用するクランプ反力が係合ブロッ
ク34によって受け止められるので、クランプ体5によ
るワークW1,W2のクランプ状態が確実なものとな
る。
【0037】エア噴出孔38は前記各基準座36の中心
に形成され、前記ワーク搬入装置7により基準座36上
へワークW1,W2が搬入載置される際に、図示しない
エア供給源から、パレット本体16のエア通路39を介
して、このエア噴出孔38にエアが供給される。そし
て、基準座36上へのワークW1,W2の着座に伴い、
エア噴出孔38から噴出されるエアの流動抵抗が変化す
ることに基づいて、パレット本体16上へのワークW
1,W2の密着状態が検出確認される。
【0038】次に、前記のように構成された加工システ
ムにおけるワークパレットのクランプ装置について動作
を説明する。さて、図2に示す加工システムにおいて、
空のワークパレット3が段取り装置6と対応する位置に
搬送されると、図1及び図4に示すようにソケット33
が操作軸29の操作頭部29bに係合されて、操作軸2
9が回転される。この回転により、ねじ部29a及びね
じ孔25bを介して移動軸25が軸線方向に移動され、
係合溝25a及び回動板26の係合突片26aを介し
て、支持軸15が回動される。それにより、クランプ体
5はアンクランプ位置において、搬入されるワークW
1,W2に合致した2つのクランプ箇所P1,P2の内
のいずれが一方、すなわち、図1に鎖線で示す2つのア
ンクランプ位置P1r,P2rの一方の位置へ選択的に
配置される。
【0039】尚、ここでは、複数種のワークW1,W2
のうち、一方のワークW1が搬入されるとして以後の説
明を行うこととする。即ち、前記クランプ体5は一方の
ワークW1に合致した一方のアンクランプ位置P1rに
配置される。
【0040】その後、ワークパレット3がワーク搬入装
置7と対応する位置まで搬送され、ワークパレット3上
にワークW1が上方から搬入される。このとき、図1に
鎖線で示すように、クランプ体5はクランプ位置P1c
から側方に退避したアンクランプ位置P1rに配置され
ているので、ワークW1の搬入に際して、クランプ体5
がワークW1に干渉するおそれはない。
【0041】そして、このワークパレット3がワークク
ランプ装置8と対応する位置に搬送されると、図3に示
すように、ソケット23がナット17の操作頭部17b
に係合されて、ナット17が回転される。これにより、
ナット17が支持軸15のねじ部15aに螺入され、ク
ランプ体5が球面座金41を介して、同図に鎖線で示す
上方のアンクランプ位置から、実線で示す下方のクラン
プ位置に下降移動される。
【0042】このとき、前記クランプ体5の下動に伴っ
て、係合ピン22が係合溝21の上縦溝部21aから傾
斜溝部21cを介して下縦溝部21bに移動され、係合
ピン22が傾斜溝部21cを移動されるとき、支持軸1
5の周りでクランプ体5に回動力が誘起される。これに
より、図1に示すように、クランプ体5が選択された一
方のクランプ箇所P1において、アンクランプ位置P1
rからクランプ位置P1cに回動され、ワークW1がパ
レット本体16上にクランプされる。
【0043】尚、係合ピン22は、クランプ体5がクラ
ンプ位置P1cに配置されたときには、既に傾斜溝部2
1cを通過して下縦溝部21b内に位置している。即
ち、クランプ体5はワークW1の上面に回動しながら当
接するわけではなく、ワークW1の上面に対して垂直方
向から当接する。しかも、クランプ体5によるワークW
1のクランプ状態では、クランプ体5に回動力が誘起さ
れない。従って、クランプ体5によるワーククランプ時
に、ワークW1がパレット本体16上において水平方向
へ位置ズレするおそれはない。
【0044】この状態で、ワークパレット3が加工ライ
ン1に沿って加工ステーション9,10と対応する位置
へ順に搬送されて、ワークW1に加工が施される。その
後、ワークパレット3がワークアンクランプ装置11と
対応する位置に搬送されると、図3に示すように、ソケ
ット23がナット17の操作頭部17bに係合されて、
ナット17が回転される。これにより、ナット17が支
持軸15のねじ部15aに対して螺出され、クランプ体
5が連結板19を介して、同図に実線で示す下方のクラ
ンプ位置から、鎖線で示す上方のアンクランプ位置に上
昇移動される。
【0045】このとき、前記クランプ体5の上動に伴っ
て、係合ピン22が係合溝21の下縦溝部21bから傾
斜溝部21cを介して上縦溝部21aに移動され、支持
軸15の周りでクランプ体5に回動力が誘起される。こ
れにより、図1に示すように、クランプ体5がクランプ
位置P1cからアンクランプ位置P1rに回動されて、
ワークW1がクランプ状態から解放される。
【0046】その後、ワークパレット3がワーク搬出装
置11と対応する位置まで搬送され、ワークパレット3
上からワークW1が上方へ持ち上げられて搬出される。
このとき、図1に鎖線で示すように、クランプ体5はク
ランプ位置P1cから側方に退避したアンクランプ位置
P1rに配置されているので、前記ワーク搬入時と同じ
く、ワークW1の搬出に際して、クランプ体5がワーク
W1に干渉するおそれはない。
【0047】尚、前記の作用説明では、複数種のワーク
W1,W2のうち、一方のワークW1が搬入されるとし
て説明を行った。しかし、前記ワークW1とは形状や大
きさ等の相違する他方のワークW2が搬入される場合に
は、クランプ箇所切換機構24により、クランプ体5が
そのワークW2に合致した他方のクランプ箇所P2に割
り出しされる。従って、その他方のクランプ箇所P2に
おいて、クランプ体5がアンクランプ位置P2rからク
ランプ位置P2cに移動されたとき、他方のワークW2
がパレット本体16上に確実にクランプされる。その
後、前記一方のワークW1の場合と同様な動作が行われ
る。
【0048】以上のように、この実施例のクランプ装置
においては、ワークW1,W2の形状や大きさ等が変化
した場合でも、クランプ箇所切換機構24によりクラン
プ体5を割り出しさせて、クランプ体5によるワークW
1,W2のクランプ箇所P1,P2を容易に変更するこ
とができる。
【0049】このため、本実施例では、形状や大きさ等
の相違する複数種のワークW1,W2を、異なったクラ
ンプ箇所P1,P2において容易かつ確実にクランプす
ることができ、複数種のワークW1,W2にフレキシブ
ルに対応することができる。従って、加工システム等に
おいて、共通のパレット3を使用して、形状や大きさ等
が相違する複数種のワークW1,W2をクランプするこ
とができる。
【0050】このため、クランプ箇所が1箇所に固定さ
れている従来構成のクランプ装置とは異なり、クランプ
体のクランプ箇所に合わせて、ワーク上にクランプ用の
ボス部を追加形成したり、ワークの種類に応じて、独自
のクランプ箇所を有するクランプ装置を備えた専用のパ
レットを使用したりするという必要がない。従って、本
実施例においては、ワークW1,W2上にボス部を追加
形成するための手間を省くことができ、ワークW1,W
2の製作コストを低減することができるとともに、ワー
クW1,W2の構造を簡素化することができる。加え
て、形状や大きさ等の相違する複数種のワークW1,W
2をクランプする場合でも、1種類のパレット3を用意
するだけでよく、ひいてはワークW1,W2の加工に要
するコストを低減することができる。
【0051】
【別の実施例】次に、この発明の別の実施例を図7に基
づいて説明すると、この実施例は、クランプ箇所切換機
構24の移動軸25の移動範囲を規制する構成におい
て、前述した実施例と相違している。すなわち、規制ピ
ン31はパレット本体16に回動可能に支持され、図示
しない位置決め機構により、図7に実線で示す位置と鎖
線で示す位置とに選択配置できるようになっている。ま
た、規制ピン31の下端外周には4つの係合面31a,
31b,31c,31dが形成され、移動軸25上の移
動規制溝30の両規制面30a,30bに係合可能に対
応している。
【0052】そして、規制ピン31が実線で示す位置に
回動配置されたときには、規制ピン31の係合面31
a,31bと移動規制溝30の規制面30a,30bと
の係合によって、移動軸25の移動範囲が規制され、同
移動軸25が各係合位置においてそれぞれ確実に位置決
めされる。その結果、クランプ体5が2つのクランプ箇
所P1,P2に確実に割り出しされる。また、規制ピン
31が鎖線で示す位置に回動配置されたときには、係合
面31c,31dと規制面30a,30bとの係合によ
って、移動軸25の移動範囲が規制され、同移動軸25
が各係合位置においてそれぞれ確実に位置決めされる。
その結果、クランプ体5が前記クランプ箇所P1,P2
とは異なった2つのクランプ箇所に確実に割り出しされ
る。従って、この実施例によれば、クランプ体5を4つ
のクランプ箇所に選択配置することができる。
【0053】なお、この発明は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない
範囲で、各部の構成を例えば以下のように変更して具体
化することも可能である。
【0054】(1) クランプ箇所切換機構24の移動
軸25をシリンダ等により直接移動させるように構成す
ること。 (2) 前記実施例では、オペレータにより指示された
ワークW1,W2の種類に応じた信号に基づいて、段取
り装置6を作動させるようにしていた。しかし、これ
を、ワーク搬入装置7でワークW1,W2の種類を識別
し、その識別信号を段取り装置6に送ることにより、同
信号に基づいて段取り装置6を作動させるようにするこ
と。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、形状や大きさ等の相違する複数種のワー
クを、異なったクランプ箇所において容易にクランプす
ることができ、複数種のワークにフレキシブルに対応す
ることができる。このため、クランプ体のクランプ箇所
に合わせて、ワーク上にクランプ用のボス部を追加形成
したり、ワークの種類に応じて、独自のクランプ箇所を
有するクランプ装置を備えた専用のパレットを使用した
りするという必要がない。従って、ワーク上にボス部を
追加形成するための手間を省くことができ、ワークの製
作コストを低減することができるとともに、ワークの構
造を簡素化することができる。加えて、形状や大きさ等
の相違する複数種のワークをクランプする場合でも、1
種類のパレットを用意するだけでよく、ひいてはワーク
の加工に要するコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したワークパレットのクラン
プ装置の一実施例を示す部分平面図である。
【図2】そのワークパレットのクランプ装置を備えた加
工システムを示す部分平面図である。
【図3】図1のワークパレットのクランプ装置を要部に
おいて縦断面にして示す部分断面図である。
【図4】図1のワークパレットのクランプ装置を要部に
おいて横断面にして示す部分断面図である。
【図5】図3のA−A線における部分拡大断面図であ
る。
【図6】図1のB−B線における部分断面図である。
【図7】この発明の別の実施例を示すもので、特に移動
軸の移動規制構造を示す部分横断面図である。
【符号の説明】
3…ワークパレット、4…クランプ装置、5…クランプ
体、5a…係合部、6…駆動手段としての段取り装置、
15…支持軸、16…パレット本体、17…ナット、1
8…クランプピン、24…クランプ箇所切換機構、25
…移動軸、25a…伝達手段を構成する係合溝、26…
伝達手段を構成する回動板、26a…係合突片、29…
操作軸、30…移動規制溝、30a…規制面、30b…
規制面、規制部材としての規制ピン、31a〜31d…
係合面、34…係合ブロック、36…基準座、W1…ワ
ーク、W2…ワーク、P1…クランプ箇所、P2…クラ
ンプ箇所。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット本体上にワークをクランプする
    ためのクランプ体を割り出し可能に支持し、そのクラン
    プ体を複数のクランプ箇所に割り出しさせるためのクラ
    ンプ箇所切換機構を備え、 そのクランプ箇所切換機構を、クランプ体を支持する支
    持軸と直交する方向へ移動可能に配設され、複数位置に
    位置決め可能な移動軸と、その移動軸の移動を前記支持
    軸の回動に変換して伝達する伝達手段とにより構成した
    ことを特徴とするワークパレットのクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ箇所切換機構の移動軸を移
    動させるための駆動手段を、移動軸に対して係脱可能に
    配設したことを特徴とする請求項1に記載のワークパレ
    ットのクランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記移動軸には一対の規制面を移動軸の
    軸線方向に沿って対向形成するとともに、パレット本体
    には両規制面に係合可能な規制部材を設け、移動軸の移
    動時に各規制面と規制部材とが係合されて、移動軸が各
    係合位置においてそれぞれ位置決めされるように構成し
    た請求項1又は請求項2に記載のワークパレットのクラ
    ンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記規制部材を回動可能に設けるととも
    に、その規制部材には前記移動軸の規制面に係合する複
    数の係合面を形成し、規制部材の回動により移動軸の各
    規制面と係合される規制部材の係合面を変更させて、移
    動軸を各規制面と規制部材とのそれぞれの係合位置にお
    いて複数位置に位置決めするように構成した請求項3に
    記載のワークパレットのクランプ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172172A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 System 3R Internatl Ab 一体化されたドローバーを備えたクランピングチャック
WO2019181430A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 コマツNtc株式会社 クランプシステム、クランプ方法およびクランプ装置

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